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資料1 いじめの認知について

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Academic year: 2021

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(1)

いじめの認知について

いじめの定義の解釈の明確化

いじめ防止対策推進法に規定するいじめの定義を正確に解釈して認知を行えば、社

会通念上のいじめとは乖離した行為「ごく初期段階のいじめ」「好意から行ったが意図

せず相手を傷つけた場合」等もいじめとして認知することとなる。

法の定義は、ほんの些細な行為が、予期せぬ方向に推移し、自殺等の重大な事態

に至ってしまうことがあるという事実を教訓として学び取り規定している。

よって、初期段階のいじめであっても学校が組織として把握し(いじめの認知)、

見守り、必要に応じて指導し、解決につなげることが重要である

(ごく初期段階のいじめの具体例)

・授業中に先生に指されたが答えられないAさんにBさんが「こんな問題も分からな

いの」と言った。Aさんは、ショックを受けて下を向いてしまった。

・AさんはBさんから滑り台の順番を抜かされて悲しい顔をしていることが度々ある。

(好意から行ったが、意図せず相手を傷つけた場合の具体例)

・AさんはBさんに「もっと友達と積極的に話した方がいいよ。」と助言をしたつもり

だったが、対人関係に悩んでいたBさんは、その言葉で深く傷ついた。

・入学試験が近いにも関わらず、ゲームばかりをしているAさんにBさんは、こんな

ことでは希望している高等学校に合格できないとゲームを止めるよう繰り返し注意

をした。Bさんは、何度も同じことを言われ苦痛になっている。

○いじめの定義についての基本的な考え方は「いじめの正確な認知に向けた教職員間で

の共通理解の形成及び新年度に向けた取組について」(平成28年3月18日付け児童

生徒課長通知)(別紙)に詳細に示されているため、本通知の周知徹底及び本年度より

実施している都道府県・政令指定都市教育委員会に対する行政説明を継続して行う。

(2)

2

-2

「けんか」の捉え方について

いじめの認知漏れの原因として、児童生徒間でなされた行為を「けんか」と捉えて

「いじめ」と認知しなかった事案があり、是正に向けた周知を行う。

(1)「けんか」が拡大解釈され、いじめの認知漏れに至る危険性

(国のいじめ防止基本方針より抜粋)

(いじめから)けんかは除くが、外見的にはけんかのように見えることでも、いじめ

られた児童生徒の感じる被害性に着目した見極めが必要である。

○認知漏れの例

(例1)

A君は、B君に消しゴムをちぎって投げた。B君は何度も止めてといったがA君は

繰り返し消しゴムをぶつけ、けらけら笑っていた。(a)

ついにB君は頭にきてA君を叩いた。するとA君は、「叩いたな」といってB君を押

し倒し、馬乗りになって何度もB君を叩いた。(b)B君は、泣き出してしまった。

その後、担任が事情を確認すると、A君は、B君が最初に殴ったからやり返しただ

けだと主張した。担任は、A君の主張のとおり「けんか」と判断した。

○下線(a)の行為がA君からB君へのいじめであり本事案の原因となっている。

○B君の「叩いた」という行為に対するA君による下線(b)の行為は、過剰である。

○行為の結果として、B君が泣いてしまったように大きな苦痛をともなっている。

よって、(例1)は、A君からB君への一連のいじめと見ることが適当である。

(例2)

クラス内の2つのグループが相互にネット上で悪口を言い合っていた。一方のグル

ープが、携帯電話の記録を示し、いじめを受けていると主張したところ、もう一方の

グループは、自分たちの方がひどいことを言われていると主張した。先生が確認した

ところ、ほぼ同程度の悪口の言い合いだったため、「けんか」と判断した。

○「けんか」は、突発的に発生し、行為自体が短時間で終わるものと捉える。

よって(例2)は、双方向のいじめと捉えるべきである。

(2)「けんか」はいじめとして扱わないことについて

国の基本方針において、

「けんか」はいじめとして扱わない旨の記述が存在するが、

これは、社会通念上の「けんか」を全ていじめから除外するものではない。法に規

定されたいじめの定義に照らすと、一般に「けんか」と捉えられる行為(一定の人

的関係のある児童生徒間でなされるもの)は、なんらかの心身の苦痛を生じさせる

ものが多く、それらは法に基づきいじめと認知される。いじめと認知することを要

しない「けんか」は、極めて限定的である。

(3)

いじめを受けていると思われる児童生徒が「大丈夫」と答えたことをもって単純に

いじめではないと判断し「いじめ」の認知漏れとなってしまう問題について

(例)

A君は、B君、C君と休み時間によく一緒に遊んでいる。最近は、教室でプロレス

ごっこがはやっており過激になってきている。同じクラスの生徒が担任の先生に「B、

Cはプロレスをやっている際、かなり乱暴。Aは2人にやられている。」との話があっ

た。担任がA君に直接確認したところ「大丈夫です。」と答えたため、Aが苦痛を感じ

ていないと判断し、いじめと認知しなかった。

○いじめられていても、本人がそれを否定する場合が多々あることを踏まえ、当該児童

生徒の表情や様子をきめ細かく観察するなどして確認する必要がある。ただし、この

ことは、いじめられた児童生徒の主観を確認する際に、行為の起こったときのいじめ

られた児童生徒本人や周辺の状況等を客観的に確認することを排除するものではない。

○いじめは、ふざけあいを装った形態で行われることがあり、教職員の前で加害者がい

じめでないと主張し、被害者も同意せざるを得ないまま状況が悪化することなどもあ

る。いじめではないかと違和感を持った場合は、当事者が否定したとしても早計にい

じめではないと判断するのではなく、違和感を持った行為をすぐに止めさせ、調査を

行い(家庭訪問を行うなどいじめを受けている可能性がある児童生徒が話をしやすい

環境での聴き取り、周囲の児童生徒からの聴き取り、アンケート調査など)

、必要に応

じて指導をすることが大切である。

○いじめを受けていると思われる児童生徒がいじめを受けていることを否定した場合で

あっても、通常であれば、心身の苦痛を受けると考えられる行為を受けている場合は、

「いじめ」として積極的に認知する。

(4)

4

-4

「いじめ」という言葉を使用しない場合の指導例

いじめ防止対策推進法で規定された「いじめ」は、広範に渡るため、指導において

は、敢えて「いじめ」という言葉を使用しない場合もあり得ることを周知する。

Aさんが算数の問題を一生懸命に考えていたところ、隣の席の算数が得意なBさん

は、解き方と答えを教えてあげた。

Aさんは、あと一息で正解にたどり着くところであり、答えを聴いた途端に泣き出

してしまった。このことでBさんは困惑してしまった。

(定義)

第二条

この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する

学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的

又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)で

あって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。

・AさんとBさんは、一定の人的関係にある。

・BさんがAさんに解き方と答えを教えた行為は心理的又は物理的な影響を与える行為

・Aさんは泣き出しており苦痛を感じたと認められる。

→いじめとして認知する(組織的対応)。

(指導例)

○担任の先生からAさん

「もう少しで解けたとこだったので悔しかったのね。がんばってたもんね。」と慰めた。

また後日、Aさんの気持ちが落ち着いているのを確認し、「Bさんはなんでそんなことを

したと思う?」と問いかけながらBさんが親切心から行った行動であることも悟らせた。

○担任の先生からBさん

先生

「Aさんが困ってると思って教えてあげたのね。Bさんはとても親切だもんね。」「困っ

ている人がいたら助けてあげるのはとても大切だからこれからもその気持ちを大切にし

てね。」「ところで、今日、なぜAさんが泣いちゃったと思う?」

Bさん

「自分で問題を解きたかった。」

先生

「先生もそうだと思う。そんなときどうするといいのかな?」

Bさん

「もう少し待てばよかった」

「分からないところがあったら聞いてねと言えばよかった。」

先生

「そうだね。とってもいいアイディアだね。」

→今回、Bさんへの指導や保護者への報告に当たって「いじめ」という言葉を使う必

要はない。しかし、同様の行為が指導後も続き、Aさんが苦痛に思うことがあれば、

Bさんとその保護者に対して、定義に基づき「いじめ」に当たることを伝える必要

がある。

(5)

2 7 初 児 生 第 4 2 号

平成28年3月18日

各都道府県教育委員会指導事務主管部課長

各指定都市教育委員会指導事務主管部課長

各 都 道 府 県 私 立 学 校 主 管 部 課 長

附 属 学 校 を 置 く 各 国 立 大 学 法 人 の 長

殿

小中高等学校を設置する学校設置会社を

所 轄 す る 構 造 改 革 特 別 区 域 法 第

1 2 条

1 項の認定を受けた各市町村担当部課長

文部科学省初等中等教育局児童生徒課長

(印影印刷)

いじめの正確な認知に向けた教職員間での共通理解の形成

及び新年度に向けた取組について(通知)

平素より、文部科学行政に対する御理解・御協力を賜り誠にありがとうございます。

いじめの認知に関しては、平成26年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問

題に関する調査」における児童生徒1,000人当たりのいじめの認知件数について、

都道府県間の差が30倍を超えるなど、実態を反映したものとは言い難い状況がみら

れます。

言うまでもなく、いじめを正確に漏れなく認知することは、いじめへの対応の第一

歩であり、いじめ防止対策推進法が機能するための大前提であります。また、いじめ

の認知と対応が適切に行われなかったために重大な結果を招いた事案がいまだに発生

していることを真摯に受け止める必要があります。

そこで、文部科学省では、平成27年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問

題に関する調査」への協力依頼に先立ち、いじめの認知に関する考え方を簡潔にまと

めた教職員向けの資料を作成しました。

ついては、都道府県・指定都市教育委員会にあっては所管の学校及び域内の市区町

村教育委員会等に対し、都道府県にあっては所轄の私立学校に対し、国立大学法人に

あっては附属学校に対し、株式会社立学校を認定した市町村担当部課にあっては認可

した学校に対し、別添の資料を周知するとともに、記1に留意の上、御指導をお願い

します。

参考資料

(6)

また、入学や進級等により児童生徒を取り巻く環境が大きく変わる4月は、児童生

徒の人間関係の摩擦やストレスの増加に特段の配意をする必要があります。特に4月

上旬は、18歳以下の者の自殺が急増する傾向がみられます(参考1)。これらを念

頭に、記2に留意の上、新年度に向けた取組についても併せて御指導をお願いします。

資料の活用等について

(1)各学校において全ての教職員に別添の資料を配布すること。

(2)職員会議や各学校に設置する「いじめの防止等の対策のための組織」の会合、

いじめ問題に関する研修会等において、管理職等が本資料の内容を説明するなど

して、いじめの正確な認知に関する教職員間での共通理解を図ること。

(3)学校の設置者等にあっては、必要に応じ、本資料が各学校においてどのように

活用されているかを具体的に把握すること。また、平成27年度「児童生徒の問

題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」に関し、いじめの認知件数に学校間

で大きな差がある場合や、認知件数の少ない学校が多い場合は、その原因を分析

し、いじめの認知に関する消極姿勢や認知漏れがないかを十分確認の上、正確な

認知件数を計上すること。

新年度に向けた取組について

(1)今年度実施した学校いじめ防止基本方針に基づく取組を、PDCAサイクルの

手法を用いて春休み中に検証し、改善すべき点(基本方針の改正を要する点を含

む。)を明確にしておくなど、より実効性のあるものとすること。

(2)校内の教育相談体制を再確認するとともに、新年度のできる限り早期に児童生

徒との面談を実施するなど、児童生徒が発する変化の兆候(悩みやいじめの訴え

等)を積極的に受け止める取組を実施すること。

(3)入学式等の機会を捉え、保護者に対し、「いじめのサイン発見シート」(参考

2)や「24時間子供SOSダイヤル」(4月1日午前零時から「0120-0

-78310」に変更される。)等の相談窓口を紹介すること。

(4)個人情報の取扱いに十分留意しながら、進学先や転学先の学校に対し、個々の

児童生徒の指導上の留意点等について積極的に申し送りをすること。

(本件連絡先) 文部科学省初等中等教育局 児童生徒課生徒指導室 生徒指導企画係、いじめ対策支援第一・第二係 生徒指導調査分析係 電話番号 03-5253-4111 03-6734-3298(直通) e-mail [email protected]

(7)

い じ め の 認 知 に つ い て

~ 先 生 方 一 人 一 人 が も う 一 度 確 認 し て く だ さ い 。 ~

● い じ め の 認 知 を め ぐ る 現 状

先 生 方 も 既 に 報 道 等 で 御 承 知 の こ と と 思 い ま す が 、児 童 生 徒 千 人 当 た り の い じ め 認 知 件 数 は 、 最 多 の 都 道 府 県 と 最 少 の 都 道 府 県 と で 3 0 倍 以 上 の 開 き が 生 じ て い ま す ( 平 成 2 6 年 度 問 題 行 動 等 調 査 )。 こ の 差 は 他 の 調 査 項 目 ( 暴 力 行 為 や 不 登 校 な ど ) に お け る 差 と 比 べ て 極 端 に 大 き く 、 実 態 を 正 確 に 反 映 し て い る と は 考 え 難 い 状 況 で す 。

● 調 査 結 果 を 見 た 保 護 者 や 地 域 の 心 配

・【 不 信 】 ち ゃ ん と し た 調 査 だ ろ う か ? な ん で ○ ○ 県 と 隣 の ○ ○ 県 で こ ん な に 違 う ん だ ? ・【 誤 解 】 こ ん な に 認 知 件 数 が 多 い ○ ○ 県 は 、 子 供 た ち が 荒 れ て い る の で は な い か ? し っ か り と い じ め 防 止 対 策 を 取 っ て い る の か ? ・【 疑 念 】 ○ ○ 県 は い じ め の 認 知 件 数 が 少 な い が 隠 し て い る の で は な い か ?

先 生 方 そ れ ぞ れ で い じ め の

捉 え 方 の 差

が あ る よ う で す 。

先 生 方 は 、 い じ め の 事 案 に 一 生 懸 命 に 対 応 す る 中 で い じ め の 問 題 に 的 確 に 対 処 す る 力 を 身 に 付 け る のと 同 時に 、 先生 方 そ れぞ れ のい じ めの 概 念が 作 ら れて い る可 能 性が あ りま す 。 い じ め 問 題 へ の 思 い が 強 け れ ば 強 い ほ ど 、 そ れ ぞ れ の い じ め の 概 念 へ の 思 い も 強 い か も し れ ま せ ん 。 し か し こ の こ と は 、 基 準 の ば ら つ き に も な っ て し ま い ま す 。

い じ め の 認 知 を 正 確 に 行 う こ と は 極 め て 重 要 で す 。

・「 こ ん な 事 案 ま で い じ め と 数 え た ら 一 体 何 件 ま で ふ く れ あ が る の か 」 ・「 一 回 き り だ か ら い じ め と し て 認 知 す る の は い か が な も の か 」 と い っ た 声 を 聞 く こ と が よ く あ り ま す 。 確 か に 、 初 期 段 階 の い じ め は 子 供 た ち だ け で 解 決 で き る こ と も 多 々 あ り 、 大 人 が 適 切 に 関 わ り な が ら 自 分 た ち で 解 決 す る 力 を 身 に 付 け さ せ る こ と も 大 切 で す 。 し か し 過 去 の い じ め 事 案 を 見 る と 、 い じ め は ほ ん の 些 細 な こ と ( こ ん な 事 案 ま で ・ ・ 、 一 回 き り だ か ら ・ ・ ) か ら 予 期 せ ぬ 方 向 に 推 移 し 、 自 殺 等 の 重 大 な 事 態 に 至 る こ と も あ る の が 現 実 で す 。 そ の た め 、 初 期 段 階 の い じ め で あ っ て も 、 あ る い は 一 回 限 り の い じ め で あ っ て も 、 学 校 が 組 織 と し て 把 握 し ( い じ め の 認 知 )、 見 守 り 、 必 要 に 応 じ て 指 導 し 、 解 決 に つ な げ る こ と が 重 要 で す 。 い じ め 防 止 対 策 推 進 法 で は 、 こ の よ う な 過 去 の 教 訓 を 重 く 受 け 止 め 、 い じ め と い う 行 為 が 定 義 付 け ら れ ま し た 。 そ し て 、 い じ め が あ っ た こ と が 確 認 さ れ た 場 合 に は 、 い じ め を や め さ せ る な ど の 措 置 を 講 じ な け れ ば な ら な い と さ れ て い ま す 。

い じ め の 定 義 を

再 確 認

し ま し ょ う 。

い じ め 防 止 対 策 推 進 法 第 2 条 第 1 項 こ の 法 律 に お い て 「 い じ め 」 と は 、 児 童 生 徒 に 対 し て 、 当 該 児 童 生 徒 が 在 籍 す る 学 校 に 在 籍 し て い る 等 当 該 児 童 生 徒 と 一 定 の 人 的 関 係 に あ る 他 の 児 童 生 徒 が 行 う 心 理 的 又 は 物 理 的 な 影 響 を 与 え る 行 為 ( イ ン タ ー ネ ッ ト を 通 じ て 行 わ れ る も の を 含 む 。) で あ っ て 、 当 該 行 為 の 対 象 と な っ た 児 童 生 徒 が 心 身 の 苦 痛 を 感 じ て い る も の を い う 。 こ の よ う に 、 い じ め の 定 義 に は 、 ① 行 為 を し た 者 ( A ) も 行 為 の 対 象 と な っ た 者 ( B ) も 児 童 生 徒 で あ る こ と ② A と B の 間 に 一 定 の 人 的 関 係 が 存 在 す る こ と ③ A が B に 対 し て 心 理 的 又 は 物 理 的 な 影 響 を 与 え る 行 為 を し た こ と ④ 当 該 行 為 の 対 象 と な っ た B が 心 身 の 苦 痛 を 感 じ て い る こ と と い う 4 つ の 要 素 し か 含 ま れ て い ま せ ん 。 か つ て の い じ め の 定 義 に は 「 自 分 よ り も 弱 い 者 に 対 し て 一 方 的 に 」、「 継 続 的 に 」、「 深 刻 な 苦 痛 」 と の 要 素 が 含 ま れ て い ま し た が 、 法 律 上 の 定 義 に そ れ ら の 要 素 は 含 ま れ て い な い こ と に 留 意 し て く だ さ い 。

別添

(8)

2 -な お 、 物 を 隠 さ れ た り 、 上 履 き に 画 鋲 を 入 れ ら れ た り 、 悪 口 を 書 い た メ モ を 机 の 上 に 置 か れ た り し た が 誰 が や っ た か 分 か ら な い 場 合 、 行 為 者 が 不 明 で あ れ ば ① ② の 要 件 が 満 た さ れ る と は 言 え ま せ ん が 、 実 際 に 学 校 で は い じ め と し て 対 応 し て い る こ と は 言 う ま で も な く 、 問 題 行 動 等 調 査 に お い て も い じ め が あ っ た も の と し て 取 り 扱 っ て く だ さ い 。

具 体 的 な

事 例

で 確 認 し て み ま し ょ う 。

事 例 ( 定 期 的 に 実 施 し て い る ア ン ケ ー ト 調 査 で 、 B が 「 い じ め を 受 け た 」 と 回 答 し た 。 そ こ で 、 B と 面 談 で 確 認 す る な ど し た 結 果 、 以 下 の 事 実 が あ っ た こ と を 確 認 で き た 。) 体 育 の 時 間 に バ ス ケ ッ ト ボ ー ル の 試 合 を し た 際 、 球 技 が 苦 手 な B は ミ ス を し 、 A か ら ミ ス を 責 め ら れ た り 他 の 同 級 生 の 前 で ば か に さ れ た り し 、 そ れ に よ り B は と て も 嫌 な 気 持 ち に な っ た 。 見 か ね た C が 「 そ れ 以 上 言 っ た ら か わ い そ う だ よ 」 と 言 っ た と こ ろ 、 A は そ れ 以 上 言 う の を や め 、 そ れ 以 来 、 B は A か ら 嫌 な こ と を さ れ た り 言 わ れ た り し て い な い 。 そ の 後 、 B も だ ん だ ん と バ ス ケ ッ ト ボ ー ル が う ま く な っ て い き 、 今 で は 、 A に 昼 休 み に バ ス ケ ッ ト ボ ー ル を し よ う と 誘 わ れ 、 そ れ が 楽 し み に な っ て い る 。 【こ の 事例 の A君 の 行 為は 、 定義 に 照ら し てい じ め に該 当 する も のと 考 えら れ ま す 。】 文 部 科 学 省 は 、 こ の 事 例 を 題 材 に 、 1 0 都 道 府 県 ( 域 内 の 市 町 村 を 含 む 。) の 教 育 関 係 者 を 対 象 と す る 抽 出 調 査 を 実 施 し ま し た 。 そ の 結 果 、 あ る 都 道 府 県 は 1 8 名 中 1 7 名 ( 約 9 4 % ) が い じ め と し て 認 知 す る と 回 答 し ま し た 。 ま た 、 別 の 都 道 府 県 は 、 1 8 名 中 2 名 ( 約 1 1 % ) が い じ め と し て 認 知 す る と 回 答 し ま し た 。 抽 出 調 査 の 結 果 で は あ り ま す が 、 こ の 差 が 冒 頭 で 述 べ た 「 3 0 倍 以 上 の 開 き 」 に つな が って い るの で は ない か と考 え ます 。

「 い じ め の

」 や 「 い じ め の

兆 候

」 そ れ も 「 い じ め 」 で す 。

学 校 現 場 に お い て 、「 い じ め の 芽 」 や 「 い じ め の 兆 候 」 と い っ た 言 葉 が 用 い ら れ て い ま す 。 例 え ば 「 い じ め や そ の 兆 候 を 早 期 の 段 階 で 把 握 す る よ う 努 め た 。」 と い っ た 具 合 に で す 。 し か し 、 こ う し た 言 葉 を 用 い る 中 で 、 い じ め そ の も の で あ る は ず の 「 芽 」 や 「 兆 候 」 を 、 ま だ 「 芽 」 や 「 兆 候 」 だ か ら い じ め で は な い と 反 対 に 捉 え て し ま い 、 い じ め を 見 落 と し て し ま う こ と が あ る の で は な い か と 心 配 し て い ま す 。 い じ め を 見 落 と さ な い た め に も 、「 芽 」 や 「 兆 候 」 に つ い て も 定 義 に 従 い 、 い じ め と し て 認 知 し て く だ さ い 。

い じ め の 認 知 に 関 す る 文 部 科 学 省 の

考 え 方

い じ め の 認 知 件 数 が 多 い こ と は 教 職 員 の 目 が 行 き 届 い て い る こ と の あ か し

法 律 上 の い じ め に 該 当 す る 事 象 は 、 成 長 過 程 に あ る 児 童 生 徒 が 集 団 で 学 校 生 活 を 送 る 上 で ど う し て も 発 生 す る も の で あ る と 考 え て い ま す 。 で す か ら 、 文 部 科 学 省 は 、 い じ め の 認 知 件 数 が 多 い 学 校 に つ い て 、 教 職 員 の 目 が 行 き 届 い て い る こ と の あ か し で あ る と 考 え て い ま す 。 正 確 に 認 知 し 、 し っ か り と 対 応 し て い く こ と が 大 切 だ と 考 え て い ま す 。 反 対 に 、 い じ め の 認 知 が な か っ た り 、 い じ め の 認 知 件 数 が 極 め て 少 な か っ た り す る 学 校 は 、 い じ め を 見 逃 し て い な い か と 心 配 し て い ま す 。 い じ め の 認 知 件 数 が 増 え て も 保 護 者 や 地 域 の 方 々 が 不 安 に 思 わ な い よ う 、 普 段 か ら 「 積 極 的 に 認 知 し ( 件 数 は 増 え る )、 早 期 対 応 を 行 っ て い る 」 こ と を 丁 寧 に 伝 え て く だ さ い 。

組 織 で 認 知 し 対 応 す る こ と が 重 要 ~ ひ と り で 抱 え 込 ま な い ~

い じ め で は な い か と 疑 わ れ る 事 案 に 接 し た と き は 、 学 校 に 設 置 さ れ て い る 「 い じ め の 防 止 等 の 対 策 の た め の 組 織 」 に 必 ず 報 告 し て く だ さ い 。 と は 言 っ て も 、 日 々 発 生 す る 事 案 全 て に つ い て 、 組 織 の 全 メ ン バ ー が 逐 一 集 合 す る こ と は 難 し い と 思 い ま す 。 そ こ で 、 組 織 の メ ン バ ー の 中 か ら 情 報 集 約 担 当 を 決 め た り 、 パ ソ コ ン で 共 用 の デ ー タ ベ ー ス を 作 成 し た り す る な ど 、 全 メ ン バ ー が 集 合 し な く て も 機 動 的 な 対 応 が 取 れ る よ う 各 学 校 で 工 夫 を し て く だ さ い 。 重 要 な の は 、 ひ と り で 抱 え 込 ま な い と い う こ と で す 。 周 囲 に 報 告 ・ 連 絡 ・ 相 談 し 、 組 織 と し て 判 断 し て く だ さ い 。 ま た 、 学 校 の 組 織 が し っ か り と 機 能 す る た め に は 、 誰 も が 自 由 に 発 言 で き る こ と が 大 切 で す 。 事 案 に 対 応 す る 中 で は 、 迷 う こ と も た く さ ん あ り ま す 。 そ ん な と き は 「 こ れ で い じ め を 受 け て い る 子 供 を 本 当 に 守 る こ と が で き る か 」 と シ ン プ ル に 考 え て く だ さ い 。 そ し て 疑 問 が 心 を よ ぎ っ た と き は 、 い じ め が 重 大 な 結 果 に 至 る こ と の な い よ う 「 こ の 対 応 で い い ん で す か ? 」 と た め ら わ ず に 発 言 し て く だ さ い 。

(9)

平成27年版自殺対策白書から抜粋 (過去約40年間の厚生労働省「人口動態調査」の調査票から内閣府が独自集計)

【平成27年版自殺対策白書(内閣府作成)の関係記述】

児童生徒の自殺を防ぐためには、学校や家庭、地域においての対応や連携が重要

であるが、自殺が起こりやすい時期が事前に予想できるのであれば、その時期に集

中的な対応を行うことで一層の効果が期待できると考えられる。

18歳以下の自殺者において、過去約40年間の日別自殺者数をみると、夏休み明

けの9月1日に最も自殺者数が多くなっているほか、春休みやゴールデンウィーク等

の連休等、学校の長期休業明け直後に自殺者が増える傾向があることがわかる。

学校の長期休業の休み明けの直後は、児童生徒にとって生活環境等が大きくか

わる契機になりやすく、大きなプレッシャーや精神的動揺が生じやすいと考えられ

る。このような時期に着目し、彼らの変化を把握し、学校や地域、あるいは家庭にお

いて、児童生徒への見守りの強化や、児童生徒向けの相談や講演等の対応を集中

的に行うことは効果的であろう。

0 20 40 60 80 100 120 140 1/1 2/1 3/1 4/1 5/1 6/1 7/1 8/1 9/1 10/1 11/1 12/1 人 数( 人) 日付 18歳以下の日別自殺者数

参考1

平成27年版自殺対策白書(抄)

(10)

【機密性○(取扱

制限)】

相談窓口

24時間子供SOSダイヤル

24時間全国どこからでも悩みを相談することができます。

0120-0-78310

な や み い お う

☆平成28年4月より、通話料が無料になりました。

参考2

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