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龍谷大學論集 477 - 008川﨑昭博「介護福祉教育における施設の実習指導について2 : 養成校からみて積極的で連携が取れているという介護施設の事例から」

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(1)

介護福祉教育における施設の実習指導について

2

一一一養成校からみて積極的で連携が取れているという介護施設の事例から一一

川 崎 昭 博

は じ め に

近年,高齢者に対する介護保険サービスや障害者に対する福祉サービスの需 要拡大に伴い,社会福祉従事者の確保については国民的な課題となりつつある。 一方,福祉施設で働く介護職員(ケアワーカー)については他の産業に比べ離 職率が高い。大学や専門学校等の介護福祉士養成については,介護職の労働環 境の整備が遅れているということやその業務が3K (きつい・給与が安い・結 婚できない)といったイメージがもたれ,重要な仕事であるにもかかわらず, 志望する学生が減り養成をやめるところも出てきているo また,専門的な教育 を受けても,それを生かす職場へ就かない者も増えてきている。 介護福祉士養成の実習の現状をみると,施設の受入れ体制も養成校の教育体 制も多様である。養成校側と施設側の両者において,実習教育に対する共通認 識が相互にもたれておらず,十分な連携のもと教育がなされているとは言い難 い現状がある。そのようななか,大学や専門学校等の養成校での介護福祉士教 育は, 2009年度から新カリキュラムで行われている。 本研究は,養成校の教員が関わったことのある介護施設で,実習施設として 優れ,連携が取れていると感じている施設について聞き取り調査を行った結果 の一部についてまとめ考察を加えたものであるo聞き取りを行ったのは,介護 福祉士養成校

4

施設の教員とそれぞれが推薦する介護施設

4

施設で,所在地は 宮城県,埼玉県,佐賀県,鹿児島県と分散している。既に実習生から職員を採 用するという宮城県施設Aと実習生を採用の対象とは考えていない埼玉県施設

B

という対照的な施設については報告を行った。ここでは,佐賀県施設

C

と鹿 児島県施設Dについて報告を行うo - 64- 龍谷大学論集

(2)

1

.研究の目的と方法

施設実習は介護の専門職を育てる上で学生にとって大きな意義を持つ。実習 では施設と養成校の教育上の共通認識は欠かすことができないが,多くの施設 では個々の考え方で実習指導が行われている。優れた実習指導を行っている施 設での実習受け入れシステムを明らかにすることや双方の連携の具体的なあり 方を示していくこと,そこでの課題等について整理をしていくことは,今後の 介護福祉教育に大きな意義を持つ。 調査日は

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月と

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月に行った。調査対象は介護施設の実習指導責任者 で,調査内容については予め送付し内容の確認をしてもらった。項目としては, ①新カリキュラム導入による施設の実習受け入れについての変化,②実習生の 受入れを採用に結びつけたいと考えているかどうか,③実習受け入れから実習 までの流れ(組織体制も),④ 1日あたりの実習受入れの上限,⑤実習受入れ マニュアルやプログラムの作成をしているかどうか,⑥実習指導者だけでなく, 現場の職員には実習生の実習段階・実習目標など,どの程度まで情報の共有化 が行われているか,その工夫,⑦毎日の担当者を決めているか,③事前オリエ ンテーションは具体的にどのようなことをしているか,⑨実習日誌のコメント の記入者,⑩養成校との連携は取れていると思うか,⑪実習巡回やカンフアレ ンスについて,⑫実習打ち合わせ会の参加,⑬「介護過程」の指導についてど のあたりまで行っているか,割いている時間など,⑪介護実習に関する施設の 考え方または実習指導者の考え方等である。調査方法としては,教員のつなが りから施設を紹介してもらうかたちの縁故法で協力が可能である実習指導者を 訪問し,内容を

I

C

レコーダーで録音することに了解を得,半構造化インタビ ューを行った。まとめ方としては,各インタビュ一項目単位でまとめる方法も あったが,ここでは,それぞれの施設の実習受入れに対する取り組みについて, その特徴をつかむためインタビューにおいて意味をなすフレーズをラベル化し, Kj法を用いた。倫理的配慮しては,プライパシ一保護に関することとして, 答えにくいところは返答しなくてよいということ,匿名であること,研究以外 には使用しないということの説明を行い,同意を得た。

2

.

施設の聞き取り調査結果について

実習指導に優れ,連携が取れていると感じている施設の紹介を養成校の教員 にしてもらったが,その理由を聞いている。 介護福祉教育における施設の実習指導について 2(川崎) ー 6

(3)

5-インタビューについては,佐賀県

C

施設は生活福祉課の課長(以下課長)が, 鹿児島県

D

施設は事務局長が答えてくれた。 佐賀県C施設は実習指導者が紹介をしてくれた養成校の卒業生である。養成 校で教えていることに対してしっかり時間を取って指導してくれ,記録なども しっかりみてくれる。また,介護過程では情報を収集する時間,分析する時間, 介護過程を実践する時間と,しっかり分けて指導を行っている。よい人材を育 てたいという思いが強くあり,実習に行った学生の評価が高い。 鹿児島県

D

施設を紹介してくれた養成校は,

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9

年に養成校として専攻科が できた折,学生が自宅から通うこということから,全県下を区分けし,各地区 に特別養護老人ホームを入れるということを行ったロ多くの施設の中で鹿児島 県

D

施設は,早い時期から施設独自の実習生を受け入れるマニュアルを作成し ていたo また,人事考課を導入しており,その見直しを行っていた。事業につ いて厚生労働省から助成を受け先駆的取り組みをしていたo各施設に実習指導 のマニュアルの作成を依頼するにあたって,実習マニュアルがどのようなもの か実習連絡会等で他の施設に公開をしてもらった。 インタビュー調査について,図lは佐賀県C施設を,図2は鹿児島県D施設 を K]法で図解化したものである。次項は K]法により図解化したものをそれ ぞれ文章化したものである。 (1)佐賀県

C

施設について 入所定員50名の介護老人福祉施設で,ケアワーカーが36名(非常勤等含む) である。ショートステイ,デイサーピス,訪問入浴等のサービスを提供してい る。開設は

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年で「あたたかな暮らしとともに安心と安らぎを支える」こと を基本理念とし,高齢者を取りまく多種多様なニーズに応えることができるよ う,総合的な福祉サービスを提供している。「安心して安全で楽しい生活を送 りたいJrもっと自分らしいい人生を送りたいJ という願いを,多くの人に一 日でも早く実現してもらうため,より質の高い福祉サービスの提供を目指して いる。法人として地域密着型のサービスやケアハウス,地域包括支援センタ一 等の事業も行っている。 1 )指導者が教育内容を理解し組織内で調整カをもっている ①指導者が実習生にどのようなシステムで受入れ,何を教えたらよいのか知 っている 施設として実習生の受け入れと指導については流れがある。指導方針と - 66- 龍谷大学論集

(4)

しては養成校での目標や方針に沿ってというのが一番の基本であるo 実習オリエンテーションでは,実習目標を多くあげている学生がいる場 合,きちんとできるかどうかしっかり考えてもらい,そしてできるものを 行ってもらうo従って,学生の目標はプログラムへ反映するが,状況に応 じて見直しを行っているo また,実習オリエンテーションでは,目標の設 定等,問いかけの仕方により学生がやる気をなくしたりすることがあるの で,配慮しながら問いかけを行っているo 実習指導の基本となるのは実習プログラムである。実習プログラムは, 学生が現場で具体的にどのようなことを経験を通して学ぶかといったこと である。学生に意識をもって何を学ぶか目標設定をさせ,実習プログラム に学生の希望を反映させる。実習では,この実習プログラムをしっかり組 み立て,学生を受け入れるということが重要である。学生が自分の目標や 課題を達成できていなければ,プログラムを変え,目標や課題が達成でき るようにする。実習マニュアルについて紙に書いたものはないが,指導者 としてどの段階で何をしてといったことの具体的内容はしっかりと押さえ ている。 ②実習指導者は組織の指導力を知っている 実習は現場レベルでのしっかりした受け入れ体制が必要である。実習の 受け入れについての窓口は大枠でもよいが,現場レベルではそうはいかな い。実習生の受け入れについて,今年から実習班をつくり,各部署で学生 を意識的にみてもらえるように組織化を図った。毎日の現場レベルでの実 習担当者は変わるが学生にはマンツーマンで対応している。学生にとって 質問しやすく学びやすいように配慮しており,指導については

1

日のなか でかなりの時間を割いている。また,実習生の受け入れには人数制限を設 けている。実習生の受け入れということでみると利用者の生活に影響を出 さないということが大原則である。介護実習では介護過程の展開というこ とからすると

1

日あたりに受け入れることができるのは

3

名程である口 実習指導においては,その質の担保をするにはまだ充分ではない。現場 での担当者の能力ということや学生がどのような段階や状況にあるかとい ったことの把握や理解が十分できていない状況での実習指導といった課題 があるo ③実習において管理職の果たす役割が大きい 実習生の受け入れと全体の指導は担当している課長が資任をもって行っ 介護福祉教育における施設の実習指導について 2(川崎) -

(5)

67-ている。課長が実習の受け入れと全体の組み立てを行うロ実習受け入れの

1

週間前までにその内容が現場に伝えられる。現場の各部署では,学生の 受け入れのためより具体的な計画を立てるo現場での実習生の受け入れに ついて職員の

Q]T

を意識しながら組み立てているo 実習期間中の学生とのカンファレンスについては,課長の判断で実習期 間の長さや学生の状況から必要に応じて行うo教員の巡回については,勤 務や仕事の都合とうまくタイミングが合えば会って情報交換をする。原則, 教員の巡回に立ち会うといったことはしていない。 養成校との連携については担当課長の積極性に負うところが大きい。連 携ということについては養成校によりいろいろあるが,双方がそれぞれの 立場で実習に関してしっかりと要望が言える関係である。施設側からみる と,会って話ができることや実習生を受付入れるといったことが連携であ るとも言える。養成校との連携については,学生のことをしっかり養成校 に伝えることをするが,どのように考えたらよいのかといったことがある。 学生を真ん中においた教育連携というところではまだ十分ではない。

2

)

実習の受け入れには工夫や改善が必要である ①施設ではカリキュラム改正により実習内容に工夫をしなげればならない 実習の受け入れについては以前からの流れがあり受け入れについては大 きく変わっていない。実習の期間が短くなったため内容を凝縮することや 日勤を中心に実習を行うといった工夫をしているo高齢者の生活は

2

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時間 であり,学生には見えないところがあることになるが,当分は模索しなが らやっていくo ②介護過程については取り組む期間が短い 介護過程については実習期間が短く,取り組んでも

1

週間くらいの取り 組みの評価になる。従って,身近な目標設定にならざるを得ない。また, 身近な目標設定にしないと,学生も何をしたのかよくわからないというこ とになる。支援計画を立て,実施してみて,結果をみるというより,思考 や組み立てといったところをみるかたちになる。実施については,実習の なかで空いている時間を使って組み立てており,積極的に取り組みたいと いう要望があるときは個別に時間を取ってやってきた。以前は,介護過程 については担当職員について支援計画を立てていたので,実習生は職員の 早出や遅出といった勤務にあわせて実習を行っていたo介護過程の指導は, l人の高齢者をしっかりみることができることを基本としており,同じ部 - 68- 龍谷大学論集

(6)

署で実習が行えるようにしている。 ③施設と養成校の連絡協議会のあり方を考える 養成校との実習についての打ち合わせ会として連絡協議会がある。カリ キュラムの改正があったこともあり

3

回ほど開催された。その全てに参加 した。多くの施設が来ていたが,実習の中身をよくしていこうといった感 じではなし養成校からの情報伝達という一方通行の会議であった。実習 について,施設と養成校がどうしたら双方にとってうまくいくのかといっ た話し合いの場を持つことが必要である。内容を有意義にしようとすれば 小規模でやるといった工夫をする必要がある。また,施設職員はもっと勉 強しなければならない。

3

)

学生に気づきをさせることが大切である 実習では学生の変わりょうを確認しながら指導しているo実習では気づき から次に何をすればよいのかということがわかればよい。経験から学びを深 めることが重要になる。実習記録では学生と指導者との双方の気づきをキャ チボールすることになるロ実習記録のコメントは現場で関わった担当者が行 うが,課長はその内容を見てさらにコメントをする。 4 )実習を通して福祉の仕事の魅力を伝える 施設としては実習で学んだことを社会でもっと役立ててもらう必要がある。 実習では,施設のことだけを考えて学生を教育しているわけではない。福祉 の仕事の面白さや楽しさ,やりがい,魅力ある仕事であるということを,現 場のスタッフが実習を通して次世代に伝えて行く必要がある。

5

)

実習に来て就職した人は定着率がよい 求人をしても職員がなかなか集まらない状況ではある。施設が求人をして いる時期であれば,学生に声かけすることはある。実習をすると,ここの施 設で働きたいという学生が出てくる。実習に来て就職した人は,そうでない 人と比較すると定着率がよい。 (2)鹿児島県 D施設について 入所定員

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名の介護老人福祉施設で,ケアワーカーが

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名(非常勤等含む) であるo ショートステイ,リハビリテーション・クリニックやグループホーム, ケアマネジメントセンターや訪問看護ステーション,グループホーム,デイサ ーピス,研修センタ一等,総合的に事業を展開している。開設は

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年で「福 祉文化の創造Jr生きる喜びを支えるケア」を基本理念としているo お年寄り 介護福祉教育にお付る施設の実習指導について 2(川崎) -

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69-の生活すべてを文化ととらえ,芸術文化と生活文化を取り入れ,環境や建物に よる感化は大きいという創設者の考え方のもと運営している。

1

)他のどの施設よりも先駆的な取り組みをしてきている ①施設の理念をかたちにしようとするリーダーがいる 施設長の補佐として事務局長がいる。施設の理念を理解し,それをかた ちにする中核的存在である。実習の受け入れと各部署への調整は事務局-長 が行っている。実習の受け入れだけでなく,現場の職員がよい仕事ができ るように管理的立場で下支えしている。この事務局長の存在と役割が大き It:'io ②職務基準やケア基準脅により職員のやるべきことを明確にしている 職務を行う上でその役割に応じて職務基準書が設けられており

1

等級 から11等級まで分かれている。等級ごとに何ができな付ればならないか, 職員の目指すべき業務内容が明確にされているD 仕事の明確な目標となる 基準がある。基本業務,定型業務,判断業務という大きなくくりがある。

1

等級は基本業務,

2

等級で定型業務等となっている。職務基準書は人事 考課と給与に連動している。人事考課は

2

年をかげて現場の実態を把握し, 具体的に仕事でどのようなことをしているか分析を行い作成した。また, 評価を公平にするため考課者マニュアルを作成している。職務基準書と人 事考課は職員の仕事に対する指標となっている。経験年数が

5

年といった 比較的短い年数でも,職務基準があるので能力として必要な力を身につけ ていれば主任になることも可能である。介護福祉士の資格と職務基準の等 級は関連していない。 施設のケア指針として,ケア基準審を介護保険導入時に作成している。 この基準書には,法人としての理念やその実現のため専門職としてふさわ しい知識や技術,最高のサービスを提供することなどが明記されている。 現場でのケアをどのようにしたらよいのか具体的に作りこんだもので,ケ アワーカーが身につけていければならないことが全てまとめであるo従っ て,ケアワーカーはケア基準書の内容を全部理解し,実践することが求め られる。ケア目標等,その内容については毎年度見直しを行っているが, 新カリキュラムにあたっては実習指導者の研修受講後にケア基準書の見直 しを行った。 職員のなかには全く介護についての教育を受けていない者もいる。質の 高いケアを目指す上で,ケア基準番はケアワーカーにとっても利用者にと -70 - 龍谷大学論集

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っても重要な意味をもっ。新人は 1年間教育プログラムに沿って指導を受 けることになっており,その育成は施設が資任をもって行っている。 ③ょいと思う取り組みは積極的に取り組む 法人として開設以来,身体拘束は一切行わないという理念でやってきて いる。人事考課は

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9

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年から導入しているo また。実習生対応マニュアル は他の施設で整備されていない頃に既に整備していた。 実習指導者講習会で示されたような細かいプログラムは作っていないが, 新カリキュラムになっても実習の受け入れについては特段の変化はないロ 実習マニュアルを他の施設に普及させることが求められた折,自施設の実 習生対応マニュアルを外部に公表した。従来からしっかりした体制で実習 指導を行ってきているので,カリキュラムが変わったとしても特段大きな 影響を受けることはなかった。 施設内に情報機器によるネットワークシステムが整備されており,情報 化共有のシステムがある。

1

0

年ほど前に業務省力化助成金をもらい,県と 共同で会議システムとか法人内の情報システムの整備を図った,各ユニッ トにパソコンで電子掲示板システムが整備されており,そこで多くの情報 が職員に周知されるo

2

)施設は養成校との関係を深め,その教育内容を理解しておかなければなら ない ①養成校でどのような教育をしているのか知っていなければならない 養成校でどのような教育をしているのか施設として気になる。従って, 実習を受け入れている養成校が行う実習打ち合わせ会に参加し,その教育 内容について積極的に知る努力をしている。養成校のスケジュールはさま ざまである。内容については養成校から提示された内容に沿うかたちで組 み立てを行い,施設での配属先と実習で行う内容について調整を図ってい るo学生が個々にもってきた実習目標や到達課題については,できるだけ 尊重するようにしている。 実習の期間は限りがあり,学習効果をあげるためには養成校で学生に実 習をすることの価値や意味づけをしっかりしてもらう必要があるD 実習に 課題があっても,施設からその都度養成校に連絡を取るといったことは難 しい。実習が終わった後,学内でしっかり振り返りをすることが必要であ る。実習の効果は事前事後指導に負うところが大きい。 ②養成校と施設がお互い自由に意見が言える関係が望ましい 介護福祉教育における施設の実習指導について 2(川崎) -

(9)

71-学生にとってよい実習にしようとすれば,施設と養成校との連携は欠く ことができない。施設も養成校も学生の学習目標のために共通の認識をも つことが必要である。そこが連携の基本であり,相互に理解しておかなげ ればならないところであるロ施設からみて望ましいのは,養成校の教員が 施設によく足を運んでくれることである。教員の巡回時には,原則,実習 担当者が教員と必ず直接話をする。 実習に来る学生には,施設の意思として rカリキュラムにあるからと か,単位だけのための実習ならやめて欲しい」と伝えている。施設は養成 校の指導体制がきちんとできていなければ,学生に責任がもてないので実 習生として受げ入れるべきではない。実習の受け入れの断りも含めて,そ ういうことをしっかり言える関係が大切である。養成校と施設,双方がお 互いに遠慮しているところがある。どのような学生でも施設が受け止める ということではない。学生に費任がもてなければ,時として実習の受け入 れを断るということも連携と考えている。 実習の質を上げようとすれば,実習打ち合わせ会等で具体的に実習につ いて学ぶ機会をもつことや情報の共有化がなされる必要がある。施設から 事例を出してもらい発表会をするとか,他の施設の実習受け入れの取り組 み等の報告会など行えば,施設での実習内容が向上する。実習打ち合わせ 会がどうあればよいのか施設の立場として意見をもっている。 ③養成校は多様である 実習における施設と養成校との連携は十分でない。実習については教育 上カリキュラムで組まれおり,学生が希望したということで形式的に養成 校が依頼をし,指導を丸投げするところもある。また,実習依頼を電話一 本で済ます養成校もあるが,そういうところは連携ができているとは言い 難い。実習に関しては,養成校の姿勢やそのレベルに格差がある。実習を 依頼してくる全ての養成校が積極的というわけではない。 施設として実習を行うにあたり,活動目標とか評価基準を作っているが, 受け入れ先が高校から

4

年生の大学までと幅が広く均一に対応できるもの ではない。実習では,養成校の多様なニーズ全てに応えることは難しく課 題は多々あるo 3)介護の専門職を育成する上で施設の役割は大きい ①実習指導について施設独自の基準をもっている 実習指導には,現場のスタッフがある一定のレベルの技術と知識,価値

72ー 飽 谷 大 学 論 集

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観をもっていることが求められる。学生は現場での実務を知っているわけ ではなく,自分で立てた目標が現状にあっているのか判断が難しい。実習 を通じて,学生の目標や到達課題等の軌道修正を行うのも施設の指導者の 役割である。また,介護過程は養成校により指導内容が異なっており,施 設で行っている支援計画とはかなりのギャップがある。実習指導を行う職 員は経験だけでなく指導力が求められる。 施設で実習指導を行える者については一定の基準を設けているo介護福 祉士養成課程の学生についての指導は介護福祉士が行っている。また,実 習生の指導には,職務基準で3等級以上の者が行うことになっているo何 年職員をやっていても,職務基準の等級が上がらなければ,実習指導を行 うことはできない。採用されて

2

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3

年の経験レベルでは判断基準まで達 することは難しいが,経験を積んでいけば,ユニットのなかでリーダーと しての役割は果たすことができるようになる。実習カンファレンスなどで は,ユニットリーグーにも参加してもらい情報の共有化を図っている。 実習オリエンテーションは,学生に実習目標をしっかりもってもらう場 である。オリエンテーションではどの部署でどのような実習を行うか,全 体として大まかな組み立てを学生に示している。オリエンテーションの内 容については,施設で作成している実習生対応マニュアルに基づいて行っ ている。特に留意しているのは,施設の理念とかケアのあり方を理解して もらうことである。オリエンテーションは,実習に先立ち施設の特色を理 解してもらう場でもある。 実習生対応マニュアルの基準となっているのは施設で作成しているケア 基準脅である。ケア基準書と実習生対応マニュアルとは連動している。ケ ア基準替は,実習生には渡さず必要に応じてみてもらうようにしているo 国家資格に係る実習では 1日の受け入れ人数を社会福祉士は1名,介護 福祉士は

5

名と決めている。 ②責任の所在が明確である 実習指導に中心的役割を果たしている事務局長は,社会福祉士と臨床心 理士の資格を持っている。介護福祉士の実習指導者は

2

名である。社会福 祉の国家資格は実習指導を行う責任者にとって必要条件である。実習生の 指導は実習指導者だけではない。実習担当者を各部署に配置しており,実 習のオリエンテーションは各部署にいる担当者が行う。現場レベルで実習 生を日々直接担当するのはユニットリーダーである。ユニットリーダーが 介護福祉教育にお付る施設の実習指導について 2(川崎) -73ー

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休みの時は,その日の現場リーダーがその役割を果たす。現場レベルでの 細やかなやりとりについてはユニットリーダーが行う。ユニットリーダー は,職務基準である人事システムと連動しているものではない。 実習での学生の目標や到達課題の修正等については,学生と直接コミュ ニケーションを取りながら行うだけでなく実習記録を通しても行うo実習 記録は実習担当者であるユニットリーダーがコメントし,実習指導者,事 務局長が目を通す。実習記録の内容の確認は,関わった複数の者が押印を し,それぞれの立場で貨任をもっ白 ③実習生の受け入れは施設にとってメリットがある 施設では実習生を採用に結びつけたいと考えているo実習生のなかで評 価の高い学生には,現場から職員として採用して欲しいといった要望が出 てくる。そのような場合には,学生に直接声かけをすることはせず指導し ている養成校の教員に伝えるo実習生の受け入れは,施設にとってよい職 員を確保する機会となっている。また,職員が通常気がついていないこと を実習生が気がつくことがあり,カンファレンスや実習記録を通して理解 することができる。実習生を受け入れることは施設にとって大きなメリッ トがある。実習生の受け入れについては職員の

QjT

と捉えている。 ④次世代の専門職を育成するのは施設の社会的役割である 実習生を受げ入れることは,施設として負担感があるが社会的役割があ ると考えている。社会に応えるためには,しっかりした一本筋の通った実 習受げ入れシステムを構築していかなければならない。実習は学生にとっ て唯一の経験となるので,施設として実習指導そのものにある程度の価値 を置いている。「抑制しないケアJr介護の意味Jr高齢者の尊厳とは何か」 といったことについて,いいものを学生に伝えていくことが必要であるo 福祉を目指す学生は現場の実務経験を自分の将来につなげていくので,責 任をもって指導していかなければならない。

4

)やりがいがもてる職場づくり ①働く者の自己実現は仕事に対する積極的姿勢につながる 介護保険になり職員や学生のケアに対する考え方が変わり,その質をみ るようになってきた。職員の意識が単なる労働から自己実現としての介護 の仕事に変わって来ている。この職員の仕事に対する価値観の変化は,受 け身から主体的な仕事へと業務に対する姿勢の変化をもたらした。働く者 には充実感とか達成感が必要である。仕事において自分逮が提案したこと -74 - 龍谷大学論集

(12)

が通ることの意味は大きい。 職員は仕事のなかで自分達が主体的に出した 案について,上司がどのように応えてくれるかみているところがある。自 分達が提案したことが形になることで,職員は責任感と達成感を感じ取る ことができる。 ②職員の離職率が低い

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0

年ほど前は離職率が高かった。現在は職員の定着率は全体的によく, 離職の主な理由は結婚等の家庭の事情がほとんどであるo平成

2

0

年度は

1

8

名の採用で退職者は

1

名である。毎年,採用人員に対し応募者は多い。同 じ給料なら仕事の楽な施設がいいという職員もいた。他の施設で働いてみ て,自分が思っているケアではなかったと戻ってくる職員がいる。職員は, ケアの価値理念と業務における自己実現の一致を求めている。

3

.

考 察

施設の養成校との連携ができているということについて,連携ができている のではなく連絡が取れていると両者の問で「連携」に対するずれがある。養成 校の教員は,施設職員が介護福祉教育について養成校と共通認識をもち,その 役割を担うことが連携と考えているoマンパワー不足にある施設では学生の実 習指導は本来業務の上にさらに負荷のかかることである。養成校から施設に対 し「積極的に対応してもらいたい」といった要望は,伝えにくい現状がある。 調査を行った佐賀県

C

施設と鹿児島県

D

施設には,実習指導についてどうある べきかといった考え方をしっかりもっているキーパースンがいる。これは,既 に報告している宮城県

A

施設や埼玉県

B

施設も同様である。それぞれ独自の体 制づくりを行っている。実習について積極的に取り組んでいる施設からみると, 実習依頼をしてくる養成校も多様であり,全ての養成校が積極的というわけで はない。その姿勢やレベルには格差がある。 連携について,高岡は養成校のインタビューから,学校の方針,資格取得時 の到達目標,実習段踏別の到達目標及び学生の実習目標等を,受入れ施設全体 で理解していることが前提にあって,学生の到達目標にむけて養成校と施設の 両者が意図的に実習時の教育過程(情報収集,目標設定(学生の到達目標), 分析,実行,評価)を行うことが連携であることを示している。また,伊藤は 実習指導者へのインタビューから,連携が図れているとされる実習施設では, 情報の共有化,学生の実習目標達成のための実習プログラムの作成,養成教育 に対する協働(社会的使命感),職員のスキルアップが意識されており,特に 介護福祉教育における施設の実習指導について 2(川崎) -75ー

(13)

(1)作厄日 2010.3.25 (2)作"...所自宅 (J)肉容佐賀県C路盤のイJタビューー (心 作 成 香 川 崎 悶1

佐賀県C施設における実習に関するインヲビュー調査(KJ法による図解) 図1 酌 ?苗場者が依宵肉容を理解し組峨肉でIJI!>カをもっている 2-(1)ー1) 露出端正灯油官邸日常

(14)

鹿児島県D施設における実習に関するインヲビュー調査(KJ法による図解) 図2 半 削 隅 箇 岸 地 域 打 松 一 時が溜陪 auR 譜笥誕百ゆ

τ

・ 吋 N { 三 島 } 吋

(15)

実習プログラムは,学生の実習課題や目標を達成させるための行動指針となる と述べているD 施設と養成校の情報共有の場である実習打ち合わせ会が,養成校からの情報 の一方通行であることや形式的であるといったことが指摘されているD 養成校 によっては,実習打ち合わせ会をしないところもある。実智打ち合わせ会につ いて,積極的に指導を行っている施設の指導者からするともっと工夫が必要で ある。佐賀県

C

施設を紹介してくれた養成校では,実習打ち合わせ会を実習指 導者の研修会として位置づけている。それまでの実習についてのお礼を述べる とともに,養成校として取り組んでいることや学生がどのような状況にあるの かといったことを伝える。年

2

回のうち

6

月は実習記録と実習指導要領をセッ トにしたものを配布し,その年の実習の方針の説明を行うo 12月は,ほとんど

2

月以降の実習のお願いと調整をする場となっている。鹿児島県

D

施設を紹介 してくれた養成校は 1月は定型化していて,事例研究の報告,介護福祉士の 養成のあり方,実習指導のあり方の意見交換等を行っているo

6

月は,実習受 け入れマニュアル,前年度の実習受け入れ状況の報告,目新しい内容の報告, 意見交換等であるo最後までつきあってくれる施設が少なくなり,

2

0

0

9

1

月 の実習打ち合わせ会の開催を取りやめている。 実習打ち合わせ会に対しては,施設と養成校のそれぞれに受け止め方や期待 等に差がある。施設には,忙しい現場を離れて実習打ち合わせ会に参加しても 「得るものが少ないJrいつも同¥,.;Jといった受け止め方をするところもある。 養成校にとっては,教育方針や現状,学生の学びの成果を施設の指導者に知っ てもらうことは教育連携の観点、から重要なことである。高岡が示している養成 校と施設との連携の前提を考えるならば,実習打ち合わせ会については施設の ニーズを把握し,どのような内容で行うかについて相互のすり合わせが必要で ある。 佐賀県C施設では指導者がどの段階で何をする必要があるか知っているとい うことで,紙に書いたものとしての実習マニュアルは作成していなし」実習プ ログラムは,実習生にとって重要であるとの観点から,学生の希望を反映させ, その組み立てを行っている。目標や課題が達成できなければプログラムを変え 目標や課題が達成できるようにしている。小林・福森らは施設の実習プログラ ムについて,学生の課題や到達目標・進捗状況など十分考慮、したうえで作成す る必要があり,到達目標をより具体化するためには事前オリエンテーション時 に,学生のアセスメントを行い,実習目標や課題などを勘案したうえで,個々 - 78- 龍谷大学論集

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に合わせた実習プログラムを作成することが必要であることを挙げている。ま た,学生の目標への到達度合いや進捗状況を勘案した上で実習プログラムの修 正や見直しを行うことが重要であること,プログラムの主旨が実際に指導にあ たる職員に理解されなければ効果がでないこと,指導者は実習プログラムに到 達目標を示すことで指導の狙いや具体的指導内容を把握することができること, 学生も目標を達成するための具体的な行動計画を立てることができるので主体 的な実習につながっていくこと等を示している。鹿児島県

D

施設では,実習指 導マニュアルを作成しているが,実習指導者講習会で示されたような細かい実 習プログラムは作成していない。 実習記録については,両施設とも現場レベルの担当者から管理者まで複数の 担当者が目を通しコメントをするようにしている。現場レベルの担当者にして みれば,上司がその内容を見るということでは緊張感がある。実習生に対して 現場職員が適切なコメントが出来ているかといったこともあるが,実習生が書 いた内容は立場の違いにより理解の仕方も受け取り方も異なってくる。その内 容から施設の改善事項や課題が見えてくることもある。 佐賀県C施設の特徴は課長が中心となって実習生の指導を牽引しているとこ ろにある。課長は介護福祉士養成校の卒業生であるo従って,実習がどういう ものか,実習生にとってどのように対応すればよいのかといったことをよく知 っている。養成校の卒業生が実習生の指導にあたることは養成校での教育を経 験しており,よくわかっているということでは安心して任せられる面がある。 木村らが行った養成校の調査においても,介護過程の指導など「卒業生が指導 者の場合はスムーズに行く」といった意見があるo 実習指導では,学生の成長は学生に気づきをさせることにあるという視点で, 学生に配慮、をし,こだわりをもって実習指導を行っているo養成校を卒業して も,それを活かす職場に就かない学生が多いという現状がある。実習で学んだ ことを社会でもっと役立ててもらう必要があるという立場から,実習を通して 福祉の仕事の魅力を伝えて行くことを意識している。施設のこのようなこだわ りや視点は重要であるo学生のなかには,将来,介護施設に勤めたいと思って 養成校に入ってきても,卒業までの過程で実習を契機に進路を福祉以外に変え てしまう学生がいる。また,その逆もある。学生の将来に施設での実習は大き な影響を与える。養成校からみると,佐賀県C施設のような考え方をもった指 導者がいてくれる施設が多くあることが望ましい。課長の積極性や力量に負う ところが大きいため,実習指導を担当する総責任者としての課長が変わると, 介護福祉教育における施設の実習指導について 2(川崎) -

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79-実習の受け入れに対する考え方や内容が変わる可能性がある。 鹿児島県D施設の特徴は,先駆的な取り組みを数多くしてきているところに ある。事務局長が施設の理念を形にすべく中心的な役割を果たしている。職員 には職務基準書が示されており

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等級から

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等級までそれぞれの等級に応じ て基本業務や定型業務,判断業務等の職務が示されている。その職務に応じて, やるべきことや出来るようにならなければならないことが明確にされている。 また,ケアワーカーには,各自が身につげなげればならない介護の知識や技術, 価値理念等を明示した施設独自のケア基準書が示されているo ケアワーカーは, このケア基準書の内容を理解し実践することが求められる。新人ケアワーカー に対しては,このケア基準替にある内容を身につけてもらうべく研修等が行わ れる。 実習生の指導については実習生対応マニュアルを作成しているが,その指導 の基本はケア基準書である。実習生の指導では,必要に応じて実習生にケア基 準替の内容を示す。実習では多くの学生が経験することであるが,同じ利用者 のケアでありながら,職員によってその内容や考え方が異なっていて戸惑うと いったことがある。共通のケア基準書が整備されていることで,一定水準のケ アを利用者に提供できるだけでなく,実習生の指導に対して職員の知識や技術 にぶれが少ない。このケア基準替は「利用者への一定水準のケアの担保」と 「実習生に対する指導基準J ということで,その存在意義は大きい。現場レベ ルではユニットリーダーが担当するが,指導といったことについては職務基準 番で 3等級以上でなければできないことになっている。実習生への適切な指導 を担保するために施設独自の基準を設け,実習指導を組織のシステムのなかに 組み込みこんでいる。そのシステムは,必要に応じてプラッシュアップされて きている。組織のシステムとして機能させるまでには多くの手間と時間を要す るが,-EL, システムとして出来上がると,担当している管理者が変わっても, 組織として動いているので大きな影響は出ない。 ま と め 施設実習は介護の専門職を育てる上で学生にとって大きな意義を持つ。実習 では,多くの施設では施設個々の考え方で実習指導が行われている。優れた実 習指導を行っている施設の実習受け入れシステムを明らかにすることや双方の 連携の具体的なあり方を理解し,そこでの課題等の整理をしていくことは,今 後の介護福祉教育に大きな意義を持つ。 - 80一 龍 谷 大 学 論 集

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養成校の教員に紹介してもらった施設は,どこも特色があり,法人としての 考え方や管理者の考え方により多様な形態を取っている。

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法を活用してインタビューの内容を図解化したが,実習指導を行う上で 重要なことを項目として示すことができた。現在,実習を受け入れている施設 にとって,他の施設がどのようなシステムで実習の指導が行われているか知る 機会は少ない。ここでの施設は積極的に取り組んでいる施設であり,その取り 組み内容は,他の多くの施設にとって有意義な内容であると考えられる。 日本学術振興会より平成

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年度から科学研究助成金により「介護福祉教育に おける実習施設と養成校の連携の具体化と教育的意義J というテーマで研究を 進めてきている。共同研究者と分担しながら全国レベルで,実習指導に優れて いる施設

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か所の調査を行っているが,ここでは,担当した

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つの施設のうち 考察が残っている

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つの施設についてまとめた。今後の研究としては,養成校 や養成校と施設との関係性についての研究,実施している養成校と施設との連 携モデルについての研究,実習マニュアルの活用や実習プログラムの効果的組 み立て方の研究等がある。取り組んでいる研究についてまとめ,さらに研究を 進めていきたい。 ※ 本 研 究 は , 日 本 学 術 振 興 会 平 成

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年 度 科 学 研 究 費 助 成 ( 課 題 番 号 21530644) による研究の一部である。 謝辞:本研究にあたり,お忙しいなかインタビューに快く時間を割いて頂き ました施設の指導者の方々に心より感謝いたします。 註)引用・参考文献 (1)川崎昭博「介護福祉教育における施設の実習指導について」龍谷大学論集第 476号 p.45--63 (2) 川喜田二郎 rK]法溜沌をして語らしめる」中央公論社 p.121-169, 1986. (3) 川喜田二郎「発想法」中央公論社 p.66-114,1967. (4) 川喜回二郎「続・発想法」中央公論社 p.99-219, 1970. (5) 木村あい・伊藤優子・川崎昭博・高岡理恵・福森優子「第17回日本介設福祉学 会大会 発表報告要旨集」日本介護福祉学会 p.27-28 (6) 川崎昭博「介護福祉教育における施設の実習指導について」龍谷大学論集第 476号 p.45--63

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7

)

高岡理恵「介護福祉士養成教育が求める施設との連携のありかた」第18回日本 介護福祉士学会大会 発表報告要旨集 2009.9p.84 介護福祉教育におりる施設の実習指導について 2(川崎) -

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81-(8) 伊藤優子「介護福祉士養成教育が求める施設との連携のありかたわ第四回日 本介護福祉士学会大会発表報告要旨集 2009.9p.85

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9

)

小林大介・福森優子「介護実習における実習プログラムの意義」京都介諮福祉 研究会 第8回日本介護福祉学会予稿集 2010 介護福祉士会 p.117""'123

U

O

)

木村あい他「介護実習における養成校と施設との連携とそのあり方一双方の人 材育成の視点からー」平成20年度 日本介護福祉学会研究助成事業による研究報 告 書 平 成22年 3月京都介護福祉研究会介護実習研究グループ p.21 キ ー ワ ー ド 介 護 実 習 施 設 連 携 - 82-龍谷大学論集

参照

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