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研修目的日本と韓国は二千年におよぶ友好交流の歴史があり 民主主義と市場経済という普遍的価値を共有する最重要の二国間関係にある 友好協力関係を維持 発展させることが 両国にとどまらず アジア ひいては国際社会の平和と安定に不可欠である しかしながら現在 日韓関係は異常な事態に陥っている 生活の党は 日

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生活の党 2014 年度研修会

2014 年 9 月 3 日~9 月 5 日

(報告書)

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1 ■研修目的 日本と韓国は二千年におよぶ友好交流の歴史があり、民主主義と市場経済という 普遍的価値を共有する最重要の二国間関係にある。友好協力関係を維持・発展させ ることが、両国にとどまらず、アジア、ひいては国際社会の平和と安定に不可欠で ある。しかしながら現在、日韓関係は異常な事態に陥っている。生活の党は、日本 の政党による初めての試みとして韓国で研修会を開催し、同国の政治家、有識者ら と直接対話し、相互理解と信頼関係を深め、日韓関係の正常化に尽力する。 ■主な日程(2014 年 9 月 3 日~5 日) 9 月 3 日(水) ○文喜相新政治民主連合議員・元韓日議員連盟会長と小沢一郎代表との会談 ○元裕哲セヌリ党議員・国会囲碁同好会会長と小沢一郎代表との会談 ○金武星セヌリ党代表と小沢一郎代表との会談 ○金鍾泌元国務総理と小沢一郎代表との会談 ○小沢一郎代表のぶらさがり会見 ○研修団による国立墓苑での献花 9 月 4 日(木) ○禹潤根新政治民主連合政策委員長との会談 ○朱豪英セヌリ党政策委員長との会談 ○セヌリ党シンクタンク・汝矣島研究院主催「YDI TALK」韓日トーク ○国民大学からの小沢一郎代表への名誉政治学博士学位授与式 ○『中央日報』による小沢一郎代表インタビュー ○国民大学日本学研究所と生活の党との懇談会 ○国民大学主催夕食会 ○在ソウル日本メディアとの懇親会 ■研修総括 ○日韓関係が冷え込む中、生活の党が韓国で研修会を開催したことに対して、韓国側 から高い評価が表明された。研修会を通じて日韓の政治家同士が直接対面、意見交 換できたことで政治レベルにおける相互理解、信頼関係を深めることができた。 ○二千年におよぶ友好交流の歴史があり、民主主義と市場経済という普遍的価値を共 有する日韓の友好協力関係は、両国のみならず、北東アジアと世界の平和と安定を 図るために不可欠であり、早期の関係改善が極めて重要であるとの認識で一致した。 ○その具体策として、与党セヌリ党との間で政治家同士の率直な対話を促進するため、 党間交流を推進することで合意した。また、日韓国交正常化50 周年にあたる 2015 年に、両国超党派議員による囲碁大会を開催することで合意した。 ○生活の党研修会、国民大学からの小沢一郎代表への名誉博士学位授与式について、 韓国の多数のメディアが報道したことによって、両国間の友好関係増進に一定の役 割を果たすことができた。

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2 ■研修団構成(29 名) ◎国会議員(5 名) 小沢一郎 代表、衆議院議員 鈴木克昌 幹事長、衆議院議員 小宮山泰子 国会対策委員長、衆議院議員 村上史好 国会対策委員長代理、衆議院議員 畑浩治 総合政策会議議長、衆議院議員 ◎総支部長(19 名) 森裕子 新潟県参議院選挙区第1 総支部長、前参議院議員 樋高剛 神奈川県第18 区総支部長、前衆議院議員 佐藤公治 広島県参議院選挙区第1 総支部長、前参議院議員 中村哲治 奈良県第2 区総支部長、前参議院議員 岡島一正 千葉県第3 区総支部長、前衆議院議員 松崎哲久 埼玉県第10 区総支部長、前衆議院議員 金子健一 千葉県第11 区総支部長、前衆議院議員 黒田雄 千葉県第2 区総支部長、前衆議院議員 岡本英子 神奈川県第1 区総支部長、前衆議院議員 木内孝胤 東京都第9 区総支部長、前衆議院議員 木村剛司 東京都第14 区総支部長、前衆議院議員 川島智太郎 東京ブロック比例区第1 総支部長、党事務総長、前衆議院議員 藤原良信 参議院比例区第2 総支部長、前参議院議員 平山幸司 青森県参議院選挙区第1 総支部長、前参議院議員 岡本幸三 生活の党東京都第7 区総支部長 末次精一 生活の党長崎県第4 区総支部長 多ヶ谷亮 生活の党東京都第10 区総支部長 野沢哲夫 生活の党東京都第1 区総支部長 日吉雄太 生活の党静岡県第6 区総支部長 ◎事務局(5 名) 鈴木賢一 生活の党事務局部長 西尾利逸 生活の党事務局部長 池田陽一 生活の党事務局部長代理 土井芽 生活の党事務局職員 太田真平 小沢一郎衆議院議員秘書

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3 ■会談等概要(参考) ○金武星セヌリ党代表ら韓国与野党指導者と小沢一郎代表との会談(9 月 3 日) 小沢一郎代表は 9 月 3 日、韓国国会内において、元ウリ党代表で韓日議員連盟会長 を務めた新政治民主連合の文喜相議員、国会囲碁愛好会会長で与党セヌリ党の元裕哲 議員、セヌリ党代表の金武星議員らと個別に会談しました。 会談の冒頭、小沢代表より、「日韓関係の現況を踏まえ、関係改善に少しでも役立 てればと考え、韓国で党研修会を行うことにした。日本の政党が外国で研修会を行う ことは初めての試みになる」と訪韓の目的を説明。「日韓両国には長い友好交流の歴 史があり、地理的には勿論、民族的、文化的、言語的にも、最も身近な隣人である。 この重要な関係を今後も維持・発展していくことが、両国、ひいてはアジア全体のた めにも大変重要である」と述べました。 文喜相議員は、研修団の訪韓を格別に歓迎する旨述べた上で、「韓国と日本は、歴 史的にみて長い友好関係があり、また、自由民主主義と市場経済という普遍的価値を 共有する特別な関係にある。しかし最近の両国関係は大変厳しい状況にある。このよ うな関係が長く続けば続くほど、両国にとって損失である。両政府が困難な状況にあ るなら、双方の国会議員が努力すべきである」と関係改善に向け議員外交の重要性を 強調しました。 小沢代表は、文議員の見解に賛意を示し、「両国が協力して将来に向かって発展し ていくことが重要である。真の協力関係を築ければ、アジア、ひいては国際社会全体 に対して相当な影響力を行使できる」と述べました。 元裕哲議員は、国交正常化 50 周年を迎える来年、「両国の友好を深め、文化の交流 を促進し、議員間交流の活性化を図るため、超党派韓日議員による親善囲碁大会の開 催を提案したい。今の韓日関係が継続することは双方にとって益にならず、政治家が 主導してこれを解決していかなければならない」と述べました。小沢代表は元議員の 提案に「ぜひ実現しよう」と賛意を示し、全面的に協力することを約束しました。 金武星議員は、「韓日関係は長い歴史を誇っており、良い関係を維持・発展するこ とが重要であるが、最近関係が冷え込み残念である。歴史は消せないし、民族の感情 を作る根幹でもある。両国関係を改善するには、この民族感情問題を解決すべきであ る」と指摘しました。 これに対して小沢代表は「歴史問題における事実は、事実として謙虚に受け止め、 大きな気持ちを持ってお互いの信頼関係を作りあげることが重要であると強く思っ ている。できるだけ早い時期に日本政府の政治姿勢を正し、両国関係を正常化させな くてはならない」との考えを示しました。 ○韓国最大野党、新政治民主連合国会議員との会談(9 月 4 日) 韓国の国会内にて 9 月 4 日、最大野党の新政治民主連合所属議員と会談し、日韓関 係や歴史問題等について意見交換を行いました。

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4 新政治連盟民主連合の禹潤根(ウ・ユングン)政策委員長は冒頭挨拶の中で、生活 の党が最初の海外研修の地に韓国を選んだことへ感謝の意を述べるとともに、韓日間 には歴史問題等が存在するが、北東アジア全体の平和や経済協力において、日本は最 も大切なパートナーであり、今後も協力していくべき友好国であると述べました。 また、禹政策委員長が集団的自衛権の解釈変更や、河野談話の取扱い等、昨今安倍 内閣の政権運営に対して深刻な懸念を示したのに対し、小沢代表は、生活の党は安倍 政権の政治姿勢・政策には反対をしており、メディアの世論調査等では安倍政権の支 持率が高いように見えるが、多くの国民は今の安倍政権のやり方に賛同しているわけ ではない旨述べました。 ○韓国与党、セヌリ党所属国会議員との会談(9 月 4 日) 国会内の与党セヌリ党控室で 9 月 4 日、朱豪英(チェ・ホヨン)政策委員会議長他、 所属国会議員と会談しました。冒頭、朱豪英政策委員会議長は生活の党の韓国訪問に 感謝の意を示すとともに、「今回の訪問が党間交流の契機となり、韓日間の懸案事項 解決に大いに役立つであろう」と述べました。 また、歴史問題等で安倍政権に対する懸念が示されましたが、これに対して小沢代 表は、「生活の党は安倍政権の政治姿勢や主張に反対する意見を国内外に発信してお り、国民の大多数も歴史認識や集団的自衛権の問題について必ずしも賛同しているわ けではない。現在の安倍政権の言動で日本と日本国民全体を測ることのないようご理 解いただきたい」と述べました。 他にも、TPP が韓米 FTA を参考にしていることから、韓米 FTA の現状と国内産業へ の影響、エネルギー問題、北朝鮮問題等について、活発な意見交換が行われました。 ○「YDI TALK/韓日トーク」における韓日議員連盟議員との会談(9 月 4 日) 生活の党の訪韓に合わせて、セヌリ党シンクタンクの汝矣島研究院(YDI)は 9 月 4 日、「YDI TALK」第 1 弾として韓日議員連盟所属の国会議員らを招いた韓日トークを 開催しました。これは両国の政治家同士の対話を促進するために企画されたもので、 韓国国会の迎賓館にあたる「サランゼ」で行われました。 「YDI TALK」の冒頭、韓国側を代表して韓日議員連盟未来委員長の金正薫議員が 挨拶に立ち、「北東アジアの平和と安定は世界の平和を決定する重要な要素であるに もかかわらず、韓日関係が冷え込み残念である。このような時期に両国の国会議員が 集まり、未来に向けて知恵を出し合う場が設けられたことは大変有意義であり、この 懇談会が両国関係を修復し親善友好関係を発展させる契機になることを期待する」と 述べました。 生活の党からは鈴木克昌幹事長が挨拶に立ち、現在の日韓関係について安倍政権の 誕生とともに首脳同士が対話できないほど異常な状態に陥っていると指摘した上で、 「両国は、二千年来の人の往来や文化の交流があり、民族的、文化的、地政学的にも あらゆる意味で最も身近な隣人である。両国民は、互いに信頼し、協力し合う、揺る

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5 ぎない関係を一緒に築きあげていかなければならない」とし、そのために日韓の政治 家同士が胸襟を開いて議論し、事態打開に尽力すべきであると述べました。 その後、参加者間で日韓関係発展に向け、活発かつ有意義な意見交換が行われ、双 方は早期の日韓関係改善、そのための議員外交の活性化で認識が一致しました。 ○国民大学日本学研究所と生活の党との懇談会(9 月 4 日) 研修団は 9 月 4 日、韓国での日本学研究を牽引する国民大学の日本学研究所との懇 談会に出席しました。 懇談会の冒頭、柳智穂(ユ・ジス)総長から挨拶があり、そ の後、国際政治学、国際経済学の 3 人の専門家から説明を聴取しました。 まず、国民大学日本学研究所所長の李元徳(イ・ウォンドク)教授から「危機の韓 日関係どう打開するか?」をテーマに、日韓の歴史認識摩擦の構造的背景や、原因分 析、将来ビジョンのあり方、現在の厳しい両国関係をどのように改善していけるのか について、説明を聴取しました。 国立外交院の曺良鉉(チョ・ヤンヒョン)教授からは「中国の台頭と東アジア国際 秩序-韓国の視角」をテーマに、東アジアにおいて、軍事的にも、経済的にも台頭し ている中国が、日韓両国、そして日韓関係に与える影響について説明を受けました。 そして、大邱大学の金良姫(キム・ヤンヒ)教授からは「東アジア経済統合の現状 と問われる日本の役割-あるアジア人の視点-」というテーマで、日韓両国を取り巻 く東アジア国際経済について、FTA や TPP、RCEP の現在の状況を確認しながら、金教 授が一アジア人の目線から考える、東アジア経済の中で日本がなすべき役割について の提案を聴取しました。 説明の後、質疑応答と意見交換の時間が設けられ、TPP 関連やアジアにおける自由 貿易のあり方等経済問題や、外交問題や、日韓関係における日本の役割について、活 発な議論が行われました。 ○国民大学からの小沢一郎代表への名誉政治学博士学位授与式(9 月 4 日) 小沢一郎代表は 9 月 4 日、国民大学から名誉政治学博士学位を受けるために、研修 団とともに同大学を訪問し授与式に出席しました。 授与式での国民大学・柳智穂 (ユ・ジス)総長の祝辞と、小沢代表の挨拶は以下のとおりです。 (柳智穂国民大学総長の祝辞) 今日、我々は小沢一郎生活の党代表の、名誉博士学位授与を祝うためにこの場に集 まりました。国民大学開校以来 70 年におよぶ歴史の中で、小沢一郎代表に名誉博士 を授与することになったのは、我々にとって最大の光栄であり、我が国民大学の喜び でもあります。 代表は、韓日間の政治協力と友好関係を象徴し、日本議会政治の発展に多大な貢献 を果たしました。代表が歩んできた道、そしてその足跡の数だけ両国間の親善関係と 政治水準も発展し、また近づけたことを我々はよく分かっております。

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6 激動する東北アジアの外交関係において、今日の様な行事はとても重要な意味を持 っています。すなわち、今日のこの名誉博士学位授与は私たちの大学と小沢一郎代表 の特別な出会いという意味を越えて、韓日両国の関係改善という次元で皆にとって特 別な事として記憶されるでしょう。 国民大学の家族は小沢一郎代表の政治信念と友好協力のための努力に賛辞を送り ます。小沢一郎代表の努力は未来の韓日両国の関係をより発展させる動力となると思 います。改めて、小沢一郎代表の名誉博士学位授与、誠におめでとうございます。 (小沢一郎生活の党代表の挨拶) 只今、国民大学より名誉博士学位を頂戴いたしました。こんなに嬉しいことはあり ません。こんなに名誉なことはありません。私は、会長はじめ、総長、理事長、そし て他の先生方皆さんに心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。 このことを最初に知らされた時は、本当にびっくりいたしました。私のような者が、 博士学位を頂戴する、そんなことが本当にあるのだろうか、また果たしてそうだとす れば、私にそんな資格があるだろうか、そのように思いました。 今までの自分の政治家としての生活を振り返り、そして今日の状況を考えた時に、 名誉博士学位を頂戴することは、大変嬉しいことでありますが、同時にその重さがひ しひしと胸に響きまして、忸怩たる思いをいたしているところであります。 しかしながら、皆様のご厚意によりまして、博士学位をいただいた以上は、その重 い責任と使命をしっかりと自分の胸に叩き込んで、そしてその博士学位に相応しい今 後の努力を更に重ねていきたい、そう決意を新たにいたしております。 今、両国、日韓の二国間関係は大変異常な状況にあります。それは、直接的には現 政府・内閣の政治姿勢に起因するものではありますけれども、政治家の一人として、 国民の一人として、このような状況を許している我々にも大きな責任があると考えて おります。 今日、この機会に同志と共に決意を新たにして、本当に両国の、両国民の強い、深 い絆を更に一層築き上げ、今後とも相携え、相協力して、両国と両国民の幸せのため に、発展のために頑張っていかなければいけない、そう思っております。 本日の栄誉を自らの励みといたしまして、今後更に一層、両国のために、そしてま た、政治家としてその使命と責任を果たしていくために、頑張ってまいりたい、その ように皆様の前で申し上げまして、本当に心からの私の御礼のご挨拶といたします。 ありがとうございました。

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7 ■参考資料 【2014 年 09 月 19 日 中央日報/中央日報日本語版】 小沢一郎氏「安倍首相が考えを変えない限り、安倍首相を変えるしかない」 小沢一郎・生活の党代表は4日、ソウル国民大学で行ったインタビューで「政府が ますます右傾化するだけに、近いうちに政権交代しなくてはいけない」と話した。 日本の与党・自民党は万年与党に近い。1955年の結成以来、政権を失ったこと が2回しかない。1回目は93~94年の8政党による非自民連立政権だ。もう1回 は2009~2012年の民主党政権だ。2回の非自民政権誕生の一番の貢献者が小 沢一郎・生活の党代表(72)だ。 皮肉にも彼は、自民党の最大の嫡子だった。90年代初め、自民党幹事長と党内最 大派閥の竹下派のナンバー2だった。竹下派は宇野・海部・宮沢の各首相を決めたほ どであった。権力の頂点にいた93年、小沢氏は自民党を離党した。宮沢内閣が選挙 区制の改編をはじめとする政治改革法案の処理を先送りしていた中でだ。新しく作っ た新生党の代表をつとめた彼は、非自民連立の細川内閣誕生の牽引者であり水面下の 実力者であった。1選挙区で3~5人の議員を選ぶ中選挙区制を、1人だけ選出する 小選挙区・比例代表の並立制に変えるための先頭に立った。中選挙区制は人とお金を 握った巨大自民党を永久与党にする装置だった。 2009年の与党民主党は、小選挙区制をはずしては語れない。当時、民主党の衆 議院選挙の圧勝を陣頭指揮したのも小沢代表代行だ。以後、民主党幹事長として再び 内閣と党の二重権力時代を切り開いて2012年に離党し、生活の党を創党した。生 活の党は存在感の弱い群小政党だ。与野党を行き来して権力を振り回しながらも常に 反旗を翻してきた小沢氏は、日本政界の異端児であり風雲児だ。政治改革、国連の枠 組みの中で積極的な国際貢献を強調する普通国家論、官僚主導の政治打破はいつも小 沢氏の話題だった。彼が4日、国民大学で名誉政治学の博士学位をもらった。韓日友 好協力関係の発展のために努力してきた点が評価された。小沢代表は「決議を新たに 韓日両国民の幸福と発展のために努力する」と述べた。学位授与式後、1時間余りに わたり国民大キャンパスで彼に会った。 --安倍晋三首相が9月3日に断行した改閣についての評価から聞きたい。安倍首 相は「実行・実現内閣」と強調したが、韓国では日本最大の保守結社・日本会議と関 係が深い極右内閣と見る向きもある。 「内閣改造をしたといっても何の変化、影響もない。日本では安倍第1次内閣を『友 だち内閣』というが(安倍首相と)親しくて傾向が同じような人が入閣したといえる。

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8 安倍氏が同じである以上、今までの政治姿勢は変わらないだろう。このままいけば本 当に私たちとしては心配だ」 --安倍内閣の積極的な平和主義・歴史修正主義の動きをどのように見ているのか。 「安倍氏は理論的な右翼・右派ではない。ある人々は戦前回帰型の考え方、大国主 義的日本(観)を帯びているという。そんな彼の感覚が今さまざまな形であらわれて いる。韓国との関係もそうで、集団的自衛権の問題もそうだ。そのような意識の中で は、過去の歴史認識が少し違う。彼はかつての大日本帝国の頃に対して肯定的な見解 と考えを持っている。慰安婦問題や靖国神社問題に対して客観的で公正な判断をして いない。歴史問題についても話をごまかしている。過去の日本の歴史に対して、また、 そこから派生する問題について肯定的な考えをしているために中国とも韓国ともう まくいかないままだ。そういうことは今の韓日両国にとって非常に悲劇的なことであ ると同時に、日本の将来を危険にするのではないかという危ぐをしている。安倍氏は 最初は憲法改正を話した。ところが国民に受け入れられないと考えて一歩退き、解釈 によって(集団的自衛権の行使が)可能だと閣議決定をした。これは明らかに日本国 憲法違反だ。政府、行政がますます右傾化していくだけに、何とかして近いうちに政 権を交代させなくてはいけないと考えている」 --海外では小沢代表が掲げた「普通の国」論になぞらえて安倍内閣の日本が普通国 家化しているとの評価もある。 「私が普通の国だと話していた当時、日本は経済は大きかったが自立していなかっ た。米国の保護のもとで温室育ちの子供のように体ばかり大きくて…。しかし冷戦が 終わって日本が保護を受けていた時代は終わった。それで日本が大人にならなくては いけないという意味で話をしたのだ。それがおかしくなって海外まで伝えられた。日 本は国際社会の平和を守るために貢献しなければならない。しかしそれはあくまでも 国際社会の一員として国連を通した平和活動に日本が参加するということだ。日本の 思いどおりに、あちこちに行ってするのではない。それは憲法が許さない。安倍氏の 独善的・大国主義的な戦前回帰的な発想は、韓国と中国にも迷惑をかけることだが、 日本にとっても最も危険な政治路線だ。交代させなくてはいけない」 --生活の党の立場は。 「私たちは、野党の中で最もはっきりと安倍氏の考え方や姿勢に対立する考えと主 張をしている。歴史的な事実は率直に認めて受け入れなくてはいけないと…。過去の 戦争には理由がいろいろあるだろうが、韓半島(朝鮮半島)・中国大陸・東南アジア に日本が軍を派遣して戦争をしたというのは厳然たる事実だ。それによって他国の

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9 方々に迷惑をかけたというのは事実なのだから、率直に謝罪をしなくてはいけないと いう立場で隣国と友好協力関係を積み重ねることが日本の政治に求められている」 --安倍内閣の支持率は50%前後だ。一方、日本の野党は支離滅裂になっている。 「安倍首相の支持が、日本メディアで高いように出ているのは民主党政権の失敗が 大きい。私たちにも責任がある。野党が分散してしまった。ところが(自民党圧勝以 後は連立与党である)自民党・公明党と野党がそれぞれ1人の候補を出して1対1で すれば野党側がほとんど勝っている。安倍氏の右側気勢の政治方法に対して国民は決 して賛成していない」 --ではいつ野党が再び執権できるか。 「来年に衆議院総選挙が、とりあえず予想されている。2年後だと話す人もいる。 (2016年まで)衆議院任期を満たして選挙をすれば衆議院・参議院の同時選挙と なる。公明党はこれに反対だ。私は安倍内閣がそんなに長引かないと考えている。日 本の景気は良くない。国際情勢は欧州も良くなくて、中国(経済)も変だ。今の野党 では絶対に勝つことはできない。だが1対1なら野党が勝っている。野党が候補者を 1人に統一して協力すれば絶対に勝つ」 --93年の非自民連立政権と同じことが再び可能だということなのか。 「そうだ。そして(民主党が圧勝して政権を取った)2009年のようにも可能だ。 自民党も2009年に300席余りがあったが120席になった。今の状態は逆に自 民党が300席を超えて野党は100席余りにバラバラに分散した。社会党・共産党 は別だが、そのほかの政党が候補者を1人にすれば必ず勝つ。これが小選挙区制だ。 来年、もう一度政権を変えて2つか3つのグループが互いに政権を運営できる枠組み を作りたいというのが政治家としての夢だ。再び政権交代をしなくてはいけない」 --自民党時期に首相になりたいという考えはなかったのか。 「自民党に残っていたら一番楽だっただろう。政治家として、やりたいようにでき たが…。そうしていたら何のために政治家になったのか分からなかっただろう。自民 党時代から選挙制度改の革論者だった。やむを得ず党を離れたが、その後は本当に苦 労の連続だ(笑)」 --日本の経済回復の展望については評価が交錯している。アベノミクスは成功して いるのか。

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10 「今、日本の非正規職雇用が40%だ。全体的な国内総生産(GDP)は小泉氏以 来、一時的に増えたが国民所得は10%以上下がった。一般の個人消費が増えなくな っているのが現実だ。景気回復のためには個人消費を増やさなければならないが、収 入が減ったので増えない。秋には消費税の引き上げを決めなくてはいけない。こうい うことを考えれば景気回復は容易ではないと考える。最大の問題は中国だ。不動産バ ブルがはじけるのではないかという感じがする。そうなると経済は楽観視できない」 --韓日両国は来年に国交正常化50周年を迎えるが、両国首脳が執権2年になる のに会談もできずにいる状況だ。 「今の両国関係はもちろん非常に良くない、おかしな状態だ。しかし安倍氏は自身 の考え方、行動は直さないと思う。謙虚にそして誠意を持って歴史問題でも何でも対 話をするという態度で出てこなければ正常化は難しい。安倍氏が変えない以上、安倍 氏を変える方法以外にはないというのが私の政治的な結論だ。両国は本当に長くて深 い連帯関係だ。以前に国民大学で講演した時、日本と韓国が協力して中国の民主化、 ソフトランディングを試みるために努力しなければならないと話した。1つ象徴的な 例として、生きている間に東京~ソウル、可能ならば平壌(ピョンヤン)~瀋陽~北 京を高速鉄道でつなげてみたい。夢のような話だという人もいるだろうが、あれほど 戦った英国とフランスの間のドーバー海峡が海底トンネルで連結されてユーロスタ ーが走っている。なぜ韓日にできないだろうか。互いに謙虚に率直に話を交わせば障 害を乗り越えることができ、本当に近くて密接な関係を構築できると考える」 --韓国ではセウォル号沈没事件以後、国家改造論が出てきている。93年に『日 本改造計画』を出版したことがあるが。 「その根本になる国民が、確実にやらなくてはいけない。まず自立と共生を理念と して前面に出した。日本人の自立が前提条件となって、政治的枠組みとしては議会制 民主主義を定着させることだ。行政・政府の枠組みでは官僚支配の中央集権制をやめ て地方分権にすることだ。中央は国家レベルのことだけに専念しなければならない。 地方のことは地方に任せて、お金も権限も全て与えて…。このような統治機構、国家 改造を政策的に主張している」 --最も親しい韓国の政治家は。 「若かったころ政界に出てきて日本でもずっと親しかった人々はほとんど引退し た。韓国でもそうだ。3日に古い韓国政治家の友人の1人であるキム・ジョンピル氏 と会った。90歳だが手と足が少し不自由だっただけで元気だった」

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11 --2人がしばしば碁を打っていたそうだが。 「本当にかなりよく碁を打った。会うたびに…。キム・ジョンピル氏の家でも囲碁 を何度も打った。向こうはとても強い。その上ものすごく置くのが早い。(個人的に) チョ・フンヒョン師範と碁を打ったことがあって、韓国棋院でアマ6段を取った」 小沢一郎…1942年東京生まれ。69年、父親の地方区である岩手県で衆議院議 員に初当選して以来15選。政界、現役の中で最多選議員。政治の師匠は田中角栄・ 元首相。85年、内閣自治相兼国家公安委員長を経て89年に最年少(47歳)で自 民党幹事長に就任。93年に政治改革掲げて自民党を離党し新生党代表として細川・ 非自民連立政権の誕生を主導。新進党・自由党代表を経て民主党に合流後、代表と幹 事長を歴任。現在は生活の党代表。主な著書は『日本改造計画』と『小沢主義(オザ ワイズム)-志を持て、日本人』

参照

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