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Academic year: 2021

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巻頭言

 永田治樹特別任用教授の立教大学における最終講義記録を掲載し、St. Paul’s Librarian 28 号をお届けいたします。この 3 年間、立教大学の司書課程の教育の核は、永田特任教授 でした。1 月 23 日の最終講義は学内のみに公開しましたが、学生や職員・教員が自主的に 集まり、とてもあたたかい雰囲気で、記憶に残るものでした。ご参加がかなわなかった方た ちにも、せめてその内容をお伝えしたいと思い、巻頭に特集記事として、永田特任教授の講 演ノートを掲載しております。

 そんな人事のこともあり、今年度の司書課程は、表に出ないところで忙しい一年でした。

永田特任教授との 3 年間の課程運営の振り返りもだいぶ行いました。特に、図書館実習の 実施方法を現在、変更していることについて、その内容と進め方の適否、学生にどのように 周知・徹底するかについては、よく話し合いました。本学の司書課程では、伝統的に、「図 書館実習」は必修科目になっています。しかも、実習に行く前年度から指導をはじめ、多く の提出物を出させて意識が高まった翌年の夏から初秋に実習に送り出してきました。しか し、一般に大学生の就職活動が厳しくなり、図書館実習を予定して準備をはじめても、実習 の時期になって、就職活動に集中したいため実習を辞退したい、そうせざるを得ないという 学生が現れるようになってきていました。これは、実習受け入れを前年度からお願いしてき た図書館に大変なご迷惑をかけることで、しかし学生はさんざん考えた末に完全にしおれて やってきますし、そもそも司書資格取得者に比して図書館の正規職が少ないということも遠 因なようにも思われ、学生指導のしようもなく、困り果てていました。このような状況をい かに改善するか、そのための課程の制度の改革が、私どもが 3 年間、継続的に話し合い、

取り組んできたことの一つです。これから数年のうちには、この改革もいったん落ち着き、

また長期的にはこうしたことが本学の司書課程の学内外の評価につながることになると思い ます。

 今号には、そうした厳しい状況の中で、図書館実習に参加した学生の記録、そして、二つ の授業からの学生の学びの報告を掲載しています。少人数で実施することができた永田特任 教授の「図書館サービス特論」の学生レポート、また、大学院生が自主的に発展的な学びの 成果をまとめて寄せてくれた論文です。さらに、兼任講師の折田洋晴先生からお寄せいただ いた、「古いヨーロッパ図書館学文献」は、これまで繰り返し「孫引き」がされてきたような、

図書館学の古い文献の原典にあたっての解題で、大変興味深い内容です。貴重なご論考を本 誌にお寄せくださり、折田先生にはこの場を借りて、改めて御礼申しあげます。

 最後になりましたが、昨年の誌面リニューアル後には、さまざまなご意見を、印刷物に一 家言ある、あって当たり前の、図書館情報学研究者の先生方などから頂戴いたしました。今 年、改めて変更しようかと悩んでいたところ、昨年度お願いした印刷屋さんのご都合で、2 年連続で印刷屋さんの交代が起きることになりました。それで、今号でふたたび誌面デザイ ンを調整しました。お恥ずかしい展開ですが、改善となればと思います。今後とも、本誌へ 忌憚ないご意見をお寄せくださいませ。

中村 百合子

(立教大学司書課程主任)

巻頭言

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