商
撃 諭 叢
第 十 二 披 論
叢
低落籍替景気の内容と其負捨
竹
キ ナ
豊 太 良 広
一︑ 話替 低落 意義 の建 遼・
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= ︑ 低 落 詩 替 景 気 の 内 容 ・
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− 三 回︑ 低落 埼替 景気 の間 接的 負捨 ハ一
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玉︑低落馬替景気の間接的負捨CUi
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− − 四 七
・・・固・、
局替低落意義の愛選
矯替の低落が輪出を盛にし輸入を抑塵し以て貿易を有利にする傾向のある乙とは︑理論的に
論 主主
低落銭替景気の内容と共負鎗
商 墜 論 叢 第 十 二 貌
は金本位制下に於ても認められて居た︒乙の作用は︑金移動を過して物債の矯替相場に及ぼす
作用と柑侯つ
τ
︑急替相場の動揺を自動的に矯正緩和するものとせられて居た︒たい︑︑賞際には︑金本位制下にあっ
τ
は相場の費動は通常は狭い範固に限定芯れたから︑其貿易に及ぼす影響も僅であb︑従って世人の注意を促す問題とはならなかった︒魚替低落が一一般に貿易闘の一
大関心事となったのは︑金本校の持績的展棄が免替動指の幅を大ならしめてからである町以来
それが各閣に於℃輪出を刺戟する乙とによって間内の産業を盛ならしめる之とが経験吉れた︒
低落魚替景気なるもの乙れである︒
震替相場のか︑る低落は金本位制の藤棄とか平債切下とか︑其他種冷の閏策の結果とし℃起
る之ともあえ又︑金本位制離脱後ならば︑草に岡際聞の経済的闘係
1i
間際政支関係の如さ
l i
の結果として起る乙ともあるが︑乙れら雨者を通じ℃その費端となった国策なb経済事責
なbを惹起せしめた意同の如何によっ
τ
︑矯替の低落はニつに直別3れる
︒
一はその闘の経蹄
事情やむを得ずして︑殊にその貨幣制度擁護のために最後の手段とし
τ
︑鴛替低落に到bたる
場合︑他は必ずしもか\る事情によらず︑景気政策として矯替低落を欲し毛の魚の手段を詩じ
以℃魚替低落に到
AY
たる場合である︒前者にあっては︑それは車なる経済的結果であるが︑後
者にあっ℃は草に屋地替低落と云ふよ
b魚替引下と一五ふべく︑他の経済的目的の魚に採られた政
(1)銀矯替にヲいては早〈から考へられて居た、例Keynes: Indian Currency
and Finance, p・2.
治的手段である︒般に前者のものを経済的低落︑後者のものを政策的低落と呼ぼう︒
或る闘の個ι干の粧掛現象叉は政策を生み出したものが政策的意園であるか経済的自然である
かをたしかめるのは︑もとよh困難であb︑ぞれよb︑経済的なるものと政治的なるものとの
匝別が第一に難しい︒然し最近の闘際経済の推移とともに︑箱一替低落の性質が第一のものから
第二のものへ接bつLある大勢が︑明に着取3
れる
︒
世界大戦中に行はれた第一共闘際的金本位停止に引額く魚替低落に︑政策的意園があったと
の疑は︑最も稀薄である︒何と・なれば︑第一に︑各矯替低落閣は奮一牛債による金本位復障を焦
慮して居たか︑不健金な激落又は激動によっ℃利盆以上に損害を受け℃居先か︑の何れかであ
ったからである︒第二には︑少くとも大戦中及其直後の園内物債騰貴のために︑比較的安定し
たま︑魚替の低落した闘できへも︑魚替低落の貿易への好影響を受ける乙とが出来なかったか
らである︒戦時中釘付政策にょっ℃魚替の安定をはかった英図は勿論︑悌伊にとっ℃も亦︑千
九百十九年の初期までは︑園内物債は矯替下落の程度以上に騰貴し︑各閣共輸入超過に苦んだ
事賓がある︒だから其営時にあっては︑魚替下落の輪出増進に劃する致果は候件的にしか考へ
られなかったのである︒であるから︑かやうな情勢は嘗時タヲジッグをして次の如き保件的意
見を
一五
はし
めた
︒
論 議
低柑耐震替景気の内容と共負鎗
F誌 準
四 論 護 主 第十二時蜘
それハ矯替低落の輸出へD殻果︶は一方物慎水準と他方矯替及金相場とD聞き如何にかLる︒との開き
が存舗慨する問︑それは場合の如何によって或は輪出を促進し︑又は之を抑崖する︒
そして第一央金本位停止の結末は︑有力闘が何れも多大の犠牲を敢℃しながらも共の焦慮の
通bを賀行する乙とによってな芯れ︑爾飴の図冷は不幸にも新平債制定の飴儀なきに到ったの
であ
る︒
第二吹図際的金本位停止については︑然しながら︑政策的動機の疑を金︿打消す乙とは出来
ない
肢に復蹄後の金本位制下にあbながら︑金本位に艶する各園の信頼乃至評債は戦前と異つ ︒
? ミ
一度傷けられた純潔は杢力を以℃護られはし在い︒他方︑産業はあらゆる謝策にもかかわ
らず戦後不況から脱しない︒見よ︑同じ交敢闘であbながら︑奮平債解禁の英同の貿易が吐息を
衝い℃居るのに︑平債引下の不名審を敢てしたアフシスの貿易が稀に見る好調である︒敗戦の
ドイヅで3へ︑その石炭は英図の炭坑を悩まして居るではないか︒平債切下なる語は成語とな
った︒それは経済的敗北の如くにして政治的には成功である︒千九百二十七年の印度の金本位
復踊には英印の一牛債を千九百二十五年以来の安定相場たる一志六片m
一 一
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ピーに付︶とし党I
ものであったにもか︑わらず︑該貨幣法制定準備の委員曾比於ける印度人側委員は︑か︑る高
T出lSSig:In古ernntion:込lTrade百nderDepreciated PaperηQnart. Jonr. of Econ., May, 1917.
(2)
平債は印度園内物債の下落を来し農工業を不振に陥れ輪出を抑塵するものなb
との
理由
マ︑
志四片説を主張し︑その意見一致は困難であったと云ふ︒第二次金本位停止の口火を切った英
闘が金本位防衛のために試みた一臆の抵抗は︑その図情の特殊なるよb見て充分に認めるとも
第一次停止常時の事情に艶照すれば︑猶掴押然たらゴるものがあるは如何︒他闘の政策が漸次大
謄になった理由の一つは乙の先例に安心したからである︒我図の再停止は大正十三年十一月に
はじ
め
τ
東洋経済新報の奉げた︵と記憶する﹀新平債解禁論の主旨が七年の経過する聞に経蹄問題から政治問題になった乙とを示すものである︒それが︑米闘の一昨年の金本位再停止及共
以後の貨幣政策では︑政策的意園が完杢に表面化した︒魚替の引下が堂々と︑景気政策と名乗
っ
τ
現れ℃来るやうになった︒今日の矯替相場は或る意味に於て卦外経済的武器である︒受取超過の米園で3へ輪出促進の
武器とし℃魚替引下を行ふの︑た︒昨年は︑一月の米図の平債切下につい︑いて行はれたチエヅコ・
クローネの平債切下に際し
τ
︑﹁外困魚替市場に於ける他園遁貨との競宰のため﹂なる旨ラヂオによ
τ
っ放迭され︑残存金本位闘及川山英図商品への挑戦とし℃が騒がれた乙とがあった︒オーストヲアは銀行基礎の改善の魚と稽して平債切下を行った︒近くは︑英国産業界の反動来と共
に起った理由な3ポンドの下落が他園の疑惑の的となった︒フランスをはじめ金プロヅクの金
論
低落魚替景気の内容と其負携
五 書室
Purshotamdas Thaknrdas : Minority Report on Indian Currency and Fina111ce, 1926.荒木光太郎著貨幣制度概設、 509頁
ぞ3)
商 撃 論 叢 第 十 二 勝
ム,
、
本位麿棄は常に金本位・既脆闘に劃するフランス政治の切札であb︑叉ポンド低落を牽制する支
柱で
もあ
る︒
一園の軍備旗張が他閣の神経を刺戟するやうに︑今日は一闘の魚替相場低落が外
闘の紳経を刺戟し︑しかも直に政策的動機を聯想せしめる︒それほど政策的魚替低落は今日の
常識
とな
った
︒
矯替の引下が産業防衛︑貿易振興の策になるならば︑貨幣の今までの経済的な職能と相並ん
で︑乙れを政治的職能と稿して︑その新職能とし℃算へたいやうな集が起るのである︒
一
......
1
・
低落第替景気の内容
低落魚替景気は貿易景気である︒一五来︑輪出増進は貿易景気の一宇面であっ
τ
︑他の半面には轍入抑制があるが︑輸出促進の他面には常に総入抑制が強想され︑輪出促建策は同時に輸入
をも抑制する乙とによって目的を︑途行するのであるから︑貿易景気を取扱ムについて其の二面
の中のよb積極的在るもの︑師ち輸出促進だけを取扱へば充分であると思ふ︒乙れ︑低落局地替
景気
卸ち
輸出
魚替
且呆
気な
bと云はれる所以である︒何て︑以下︑輪出促進乃至増準だけを云つ
て︑その字面の輸入抑制乃至減退を省略することとする︒
輸出の増進が常にそれ自瞳に於℃一闘の経済に有利であるとするのは︑既にマーカンチ可ノズ
ムの謬想であって︑輸出は轍入を可能ならしめる原因なるが故に債備部ある︒従って生産が闘
内の消費を充すに足らないか又はせいぜい雨者が均衡を得て居るかで︑少くとも生産過剰のな
い肢態は於て︑何かの理由で輸出が促進されたとするならば︑職出による間内物資の不足は泊
費に不信な暦迫を加へるであらう︒故に其の極端攻ものを飢餓鞍出と当へ云ムのである︒生産
力の幼稚な図が過重な債務支梯又は過大な資本設備買入等の時に敢行する方法である︒かLる
轍出は少くとも一時は其園への打撃であb︑景気の刺戟には決してならない︒
之に反し︑生産過剰股態にあっては︑輪出の増進は其の闘に有利である︒それは何等閑内の
消費を暦遣する乙左がない︒輸出は先づ生産過剰の結呆たる滞貨の流動運動である︒故に之を
前者と区別して生産過剰輸出と呼ばう︒
それは滞貨の消化からはじまる︒滞貨は闘民生産物中の不用部分︑従って無債値部分である︒
生産過剰轍出は先づ乙の眠れる債値を呼び醒して流動界に遺b出す殻呆を持つ︒乙れは其の岡
の貨幣で表はせば園富の増加である︒又︑生産過剰の枇A習には商品のみならず︑多少ながら資
本主勢働とが休眠朕態にあるのが普遁である︒三れ操業休止の生産設備と失業勢働とである︒
滞貨の動きが進行すると︑やがて︑乙れ等が徐冷に活動を開始する︒乙れ等は同じく闘富中の無
債値部分であb︑職出増進によって︑債植部分に復鵠せしめられるのである︒三れ文芸の闘の
言命
叢
低落魚替景気の内容と其負携
七
商 尋基 論 議 第 十 三 競
A
貨幣で表はせば間宮の増加である︒之の増加部分の一部が利得として輪出関係者の艇に入b ︑
他の一部が更に滞貨所有者︑睡眠設備所有者及び失業者の懐に入b︑乙れらへの投資家の懐に
入る︒乙の利得が漸次各方面に浸潤し℃行くに従って︑そ乙に好長気が殺坐するのである︒か
−Lる輪出は概し℃その図の経演に甚だ有利である︒
生産過剰轍出は其の闘に有利であると共に経済的に自然の結果である︒何と在れば︑生産過
剃は物債低落を意味し︑低物債は輪出促準に最も有殺な原動力だからである︒然し︑それは或
る一部の閣の生産過剰についてのみ一五はれ得る乙とであって︑戦後の世界経済が経験して居る
やうな世界的生産過剰からは輪出は自然的に起つ℃は来ないのである︒
たしかに︑轍出促進の経済的原動力は先づ其闘の低物債である︒或る闘の低物債は他闘の高
物債によって受動的に起る乙ともあるが乙れは暫く措いて︑白闘に関する原因だけについ℃云
へば︑積極的には天然資源の新聞接産業技術及川小組織の進歩改善によっ
τ
も︑叉消駆的には滑費の不足に依℃も起る︒低物債が︑主として積棒的に建せられるのは活綾なる産業先準闘に見
られる宮裕型︑主として消極的方法の用ゐられるのは貧困型︑そして雨者に及ぶものは産業開
費の詮上にある後謹闘に見られる勤倹型である︒然し何れの場合にも之れらの原因の接動には
限度がある︒その時代の人智の遣する限bの又枇曾事情の許す限AYの天然費源の開接︑産業技
術及び組織の改善が一わたb賓施苫れれば︑そ乙にコスト引下の限度が立塞がる︒消費の抑制
も其時冷に臆じ︑園民の生活慣習によって或る限度が存在し︑任意無限に縮少する乙とは出来
ない
低物債の他に︑輪出を人魚的に促進する保護政策がある︒保護的操作によって或種の商品は ︒
園内債格を高く維持しながら︑輸出債格を引下げ︑以て轍出を−界易にする之とが出来る︒然し
それは︑それが輸出奨助金の形で行はれる閤家の保護とし℃−ならば直に一般納税者の負擦に於
て︑又それがカケプY的保護の下に行はれるならば直に園内債格高による園内消費者の負携に
於て
︑
一部輪出関係業者の利盆に奉仕するのである︒もしその利盆を一般化するために杢℃の
輪出入品に保護を加へる−ならば︑念遮な物債騰貴が起って企園時︑回れた利益そ相殺し名目牝する
ぞあらう︒保護政策の快貼は直に閣内に負携を生ぜしめるにある︒従って其の官︑一施には限度が
ぁ︐
夕︑
限度
は速
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であ
る︒
今日の世界不泊裡にある一流産業園共通の憎みは生産過剰であb︑低物債である︒しかも︑
その背後に豊富なる物資支配と優秀なる技術とを控えた生産過剰である︒生産過剰が小規模で
あるか又は生産能力が幼稚であれば︑物債引下によって外岡市場の需要を刺戟し︑以℃過剰滞
貨の消化︑園内物債の同復を遂行する乙とが出来る︒然し︑今日の貫際では︑かkる単純な景
論 叢
低落居跡替景気の内容と其負捨
九
商
第 十 二 銭
。
準 論 叢
気循環現象は期待し得ない︒物債の引下は一方に於て輸出を促すかも知れないけれども︑同時
に他方に於て利潤の一般的減退は産業の一般的不振を来らせ︑就業率の低下は園民購買力を縮
少せしめ︑聡出増進の利益は相殺昌れ︑却つ℃一一暦の景気萎縮を招く結果となる︒第二次金本
位停止の直前まで世界各園の輪出増進策がコスト引下を第一とし︑合理化と緊縮とがその手段
であったのは︑在来の停統から見れば正しいが︑結果は景気打開の反封であった︒保護政策に
しても大差はない︒それは直に圏内に負携となb︑その負櫓は直接に購買力主麿遣する作用を
持つ︒畢一覚︑る一面的ならぎる所に抄味の存する保護は︑産業の金面的振興を目的とする輪出促
準策には不向である︒
魚替低落によって輪出を促準する方法は︑乙れ等に比して蓬に殻果的であb
︑且
自由
であ
る︒
護に殻果的であると云ふのは︑それが物債引下方策と同じく︑然しずっと大冷的に︑輪出品の
野外債格を引下げるからである︒遂に自由であると云ふのは︑それが物債引下方策と異って︑
園内物債引下を必要としないからである︒魚替が低落したのであって︑物慣が低落したのでは
ないから︑園内物債は従来のま︑で︑又は若干は騰貴して3
へも
︑艶
外的
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け物
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落が
起る
︒
之を金本位離脱図と金本位闘とに比較しながら各闘について見ると次のやうである︒
(4)本邦財界情勢昭和十年一月抜、3頁
一九三一年 日
本
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金本位離脱闘では何れも︑魚替下落の多少によって︑金物侭却ち針金本位図物債の低落があ
る︒何て︑商品は外図に向つ℃新に競争力を増大し︑圏内産業は利潤率の減退を見る乙と在し
は新販路蹟張の恩恵を受ける︒滞貨は流動化し︑資源は新民間接3れ︑睡眠中であった資本と
勢働とが活動どはじめる︒輪出増進による岡氏の増加利得の一部は購買力となって︑還に圏内
一般産業を培養するに到るであらう︒その殻果の賓際に表はれた結果を見ゃう︒第二次金本位
離腕以前を基数とした三菱経持研究所設表の指数によれば︑突のやうに︑合プロック諾闘に景
気後退の濃厚なる影があるのに︑金本位離脱園には何れも顕著なる景気の改善があb
︑殊
に魚
替
論
叢
下落程度のかけはなれ℃大きな我閣の成績が叉断然他を抽いて居る等︑正に低落魚春景気の描
低落時為替景気の内容と其負強
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第 十 二 銃 商 事
寓である︒先づ之を金プロック諸岡について見る︒
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剖ち乙れ等の諸問の輸出封策は産業合理化による極度の生産費切下であh
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産額は増加傾向を示して居るが︑輸出増誰には殻某少なく︑却って園内物侵低落と︑極端な夫
業非常費策の行はれるドイヅを除い℃は︑失業増加に結果し︑不況を深化しり\ある︒にもか
︑わらず金離脱園の諸情勢は一蒋の好轄である︒
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エコノミスト、第十三年第一焼、 17頁 (5)
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かLる一般的好轄の基礎が魚替の低落であること云ムまでもなく︑験出伸展の程度は這かに
大なるにもか︑わらず園内物債は却って微弱ながら騰貴の傾向にあb
︑失
業亦
漸減
の大
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一不
して
居る
︒
かくの如く︑急替低搭は関内物債を低落せしめず一︑産業に生産費及利潤の切下を強要するこ
となくしてよく輸出促症の殻果を翠げる乙とが出来る︒この結では著しく保護政策に類似する︒
卸ち︑それが輪入を困難にするのは轍入防遇税に︑輪出を促進するのは輸出奨励叩金に類似する︒
これ︑低落魚替を以℃服装の保護と栴へる所以である︒第二衣金本位停止が少しく遅行するや
フランスが逸早く賓施して以来︑高位矯替園の・賀施しっ︑ある︑魚替低落閤への報復的魚替低
落輸入税は︑保護は保護主以て卦抗するの岡際慣習をそYろに聯想せしめるものである︒又︑
これが輪出債格を闘内債格上bも甚しく引下げるのは︑カケプペが外闇市場保持乃至慣張のた
めに行ムダンピングに類似する作用主途げる︒品川替ダンピングなる名稽は意固に於て和異ると
とろあるも︑此聞のある泊息を︑期せずして語ったものである︒しかも︑低落魚替による保護
は全面的であb︑杢面的であbながら︑保護を無致ならしめない︒それがみ一面的であるのは︑
論 叢
低落居岬替景気の内容と其負捲
耐j"
聖曇 論 叢;
第 十 二 銃
日弓
保護政策のやうに商品の方面からでなく︑貨幣的操作によるからであるG
又 ︑
乙の場合の保護
の負躍は官分起らず︑起つ℃も僅少であb徐冷である︒部ち︑全面的に保護の日的を有数−Zら
しめ且営分は負躍を僅少に止める結︑保護政策に優る乙と数等である︒
此の低落魚替の聡出に及ぼす不思議な致果は︑貨幣の卦外債値と封内偵値との異常な一帯離か
ら生ずる︒聡入商の利盆は︑彼が商品を廉債で買っても︑それによって受取る外闘貨幣は︑在
来よ
ムリ
も多
︿の
白園
貨幣
に換
算手
れる
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︑白
岡昔
︑幣
は略
在来週bL rの購買力主保持するから
生ずるのである︒之を別の方面から見れば︑それは輪出商品の閑内生産費が外図物債水準から
見℃著しく低位にあるためだとも云へる︒我闘では魚替の下落が顕著であるだけに︑之の貼は
極めて明瞭に窺はれ︑次の如し︒
重要検出品 物 償 指 数 100 115 109 110 137 142 132 151 138 133 131 130 131 134 図内品物
鎖 指 数 lCO 110 104 98 9宮 108 106 116 115 116 122 115 121 125
間貨低 落指数
200
175
16&
171 173 l 'J"'包J
182
169 96 117
156
195
167 167 末
昭6.12. 10日 Pa 7. 1月
4
~ J
10
4
~ J
8. 1
4
10 10
7 9. 1
10. 1
︹ 註︺
物貨指数は三菱経済研究所調査物俄指数より作製内国貨低必指数は日英矯替次日米鴛替をその昭和六年度採準
祁揚︵日英は九月以前︶を百としたる指数にで表し更にこの逆数を算出し且一牛均したもの︑同貨の封外俄値下
落程度を表示せしむ︒
圏内品物債は貨幣の封内債値の不戚性をよく表示する︒それは矯替低落の初期にや﹂著しf︑
騰貴したけれども︑共後は却つ℃下落し︑後再び漸騰を示したけれども︑初期の騰貴をやL
超過
した程度で低迷し︑急替下落程度には遁に及ばない︒そ乙で輸出商品が廉債で輸出遣れ℃も猶
有利となるのである︒郎ち昭和八年一周の固貨下落の最も大であった時を例に取って一五へば︑
其卦外債値の宇減した固貨で表し℃四十二メIセント増の輪出値段は︑野外的には事賞上約三
割引の廉債に相嘗するが︑園内品物債に比すれば三十四メ1セントの高値であb︑輸出の如何
言 お
一五 議
低務銭替景気の内容と其負携
本邦財界情勢各競物鮒撒統計より (6)
荷
第 十 二 務
一六
拳
論 議
に有利なbしかを想はしめるに充分である︒尤も︑乙れがそのま︑輪出の利盆になるのではな
い︒轍出口叩が悉く園内品を原料とするならばと屯かく︑か︑る乙とは貫際にはなく︑殊に我図
の如きは︑岡内資源乏しく︑輪出産業の原料を海外に仰円︑乙との多い闘係から︑聡入の過半は
原料品であb︑輪出の増加は必然的に轍入の増加を促す賓情にある︒最近輪出の振興と共に此
の勢は一一暦著しい︒原料品及原料用製品の金輪入顔中に占める割合は昭和六年に於て七O
二 一 一
%︑昭和七年七二e九%︑昭和八年七九二克と年々に増加し︑もし之に組製食料品ども加へる
なら
ば各
年︑
七九
・一
ニ児
︑八
二・
OM
︑八
五・
八%
左魅
倒的
割合
を示
すで
あら
削ノ
︒し
かも
その
輸入
品
の債格は矯替下落と共に且つほピ同程度の騰貴をする性質を持つ︒向上期に於ける我闘の重要
職入品債格騰貴の朕況次の如しれ三菱経済研究所調査七十六品種物債指数による輸入商品平丸︶
総入品 指 数
194 162
185
191 193 100 125 117 122 155 159
186 177 178 闘賞低 務指数
165 167 171 173 182 200 195
167 133
169 96 117
15G
175 昭7. 1月 末
~!'l6. 12. 10日
10
4 7
10 4 7
8. 1
4 7 10
10. 1 9. 1
(7)大蔵省外周貿易月表より
(8)本邦財界情勢各競統計より
云ふまでもなく︑総入品債格は種冷の理由によっ
τ
魚替相場下落の程度と異った程度で騰貴ずる
︒
乙の場合には不況の深化による世界物債下落︑市場主夫はぎらんとする輪出口聞のダンピ
ング︑魚替のよ
b J 有利だった時代に聡入したストックの手持等はかなb持績的に輸入品物債を
低位置に置くであらう︒品川⁝しそれ等の事情にもかLわらず︑結局に於てそれは最も急速に騰貴
し︑
しか
も魚
替下
落叩
何度
比︑
垣く
騰貴
する
︒
輸入品債格が輸出品債格よAリ高いにもか︑わらず︑産業家も輪出業者も利潤を得て居る我図
の賓情からして︑か︑る轍出の可能乃至その一利潤の殺生は全く笠質勢銀の引下部ち同労働の搾取
による︑となす︑魚替ダシピング卸枇曾ダンピング論なるものが行はれる︒勿論︑輸出増進の
負櫓が現在に於ても既に勢働者の頭上に課せられて居るのは明であb︑之の乙とは後遺の機合同
を持
つ︑
が︑
乙︑では︑それと共に︑輸入債格以下での輪出を可能ならしめる技術的事情の存す
る乙とを詑意したい︒
その第一は︑聡入債格のよら低廉だった時に||それは矯替がもっとよかったか又は外園物
債が安かったかの何れでもよいが恐らく前者であらう!
il
仕入れた原料品ストックの存在であ
る︒従って︑草に金本位時代に仕入れたストヅクとか又は其時代同入手した資金︵所謂ドY頁
と稽せられた如き矯替の長期多額の手配︶で買入れたストヅク
1
1そしてそれのみでもか者b
低落居跡替景気の内山花と其負携
論 叢
ヒ
笠信太郎稿「黄色肉品進出の基礎J
c
エコノミスト第十二年凡続19頁〉、エコノミユト第十三年八盟主35頁
(8)
肉 尋主
Z命 業
第 十 二 競
,
,
、
のE額であるーーーのみならず︑轍入品債格が漸騰傾向にあb
︑魚
替が
漸落
傾向
を辿
って
京市
党我
同の如3場合には︑約定及︑以手持ストヅクは常に羽在の轍入品債格よAY廉債で仕入れられて居
るから︑生産設に計上される聡入原料債格が輪出官時の相場よb低位であっても決し℃不合理
では
ない
︒
第二に︑職入原料は其のまLの形で再輸出されるのではなく︑之に設備︑第働及び他の迫加
原料を加へて加工の上輪出芯れることである︒乙れら加工に参加するものは間内品債格で評債
遣れる物資であって︑最もあそく騰貴する︒それが前掲のやうに勝賞に浴くれて居る聞は︑払榔
入債格よb進に廉債で生産費の中に計上高れ℃も差支ない︒乙れらが廉債に計上される乙とは
必ずしも悉く負携ではないのであるGたとへば︑勢働について云へば︑生計費が轍入債格の率
だけ騰貴しない限bは︑その廉債は輪出の杢負捨を蛸労働の上に一課することを意味しない︒むし
ろ︑かLる凶内物資はか︑る輸出が行はれ−なければ︑過剰の財貨として無償植の肢態をつYけ
なければならなかったのだ︑とすれば︑加工へ参加することによっ℃債値を同復し叉は増加した
のであって︑園民経済的にも利潤殺生の根接たb得る︒江口己奥吉氏は我困紡績業の例に於℃
乙の姑が賞際に表はれた結果を示して居る︒即ち︑昭和七年から八年に亘る廿二ヶ月間︑綿糸
二十番手で一五へば︑関内加工費に錫替下落を考慮し℃猶︑原信計算上利盆相場となるのは前後
を通じて三ヶ月に過ぎないが︑之を考慮しなければ︑損相場主なるのは昭和七年の夏期四ヶ月
間のみで他の十八ヶ月は悉く利盆相場となっ
τ
居る
︒
乙の際に参加して用以られる国内諸物賓の割合は商品によら技術の朕態によb︑
一定
し℃
云
よ乙とは出来ず︑又それについ℃一般的主詳しい研究も見嘗らないが︑我閣の綿製品の例で云
へば︑加工費は昭和六年の中頃の朕態で綿製品偵格中約三五||四
O V 2
占めた叫故に︑結替
低落で原棉轍入債格が騰貴してもそれは製品債格の六割乃至七割にだけしか影響せ子︑輸入品
を原料乃至材料とする商品の輪出でも依然とし
τ
︑私経済的には有利であb︑其闘には債値の増大正在るのであるJ貨幣の針外債値が其の卦内債値以上に下落して居る問は︑あらゆる轍出
につ
い℃
乙の
乙左
が一
五へ
る︒
貨幣の二つの偵値のかLる異常なる一帯離は勿論一時的現象であb︑早晩雨者は一致すべB性
質を持つ0・邸も一度下辞した矯替が回復するか︑又は物債が騰貴するか︑又は同者が共に相互
の方向に動くか︑し℃接近する︒低落魚替が輪出促進の殻果を持つのは︑乙の接近が完成すお
までである︒であるから一時的であると一五はれる︒然し︑場合によっては︑ぞれが相嘗長期間
に亘
る乙
とが
ある
︒
それは︑儒替と物債とは同じ貨幣の債値の艶外的及川リ針内的表現たるにすぎないけれども︑
論
低一 治居 地替 景気 の内 山河 口と 其負 強
ゴL
叢
(9) 「~替相場の暴落が園民の宮 iご及ぼす影響について JC経済論叢第三十ゴL巻876ー
9頁〉
岡上論文(879コ頁
(10〕
商 号主
一
日肝組重量 第 十 二 貌
一 一 O
雨者を動かす直接の原因が異るからである︒活替は外貨による評慣によって麓勤し︑園内物債
は圏内商品市場に於ける需要と供給との関係で動く︒一は貨幣の卦外関係であb︑他は針内閲
係である︒園内物慣の崎支は必然的に其閣の貨幣に卦する外貨による評債を下落せしめるから
鋳替は物債によって動︿と一五はれる︒購買力平仮説は急替相場麓動の此の側からの関係を説明
するのである︒然し︑急替相場が下落しても直に閣内物債は動かない︒園内物債を騰立当せる
直接の原因は圏内購買力の過剰︑例へば
rq
y
フ
V I
シヨンである︒であるから︑このこつの債
値の晴離が物債側の運動で始まった場A口には︑それには持績性がなく︑雨者は速に一致する︒
乙の結︑購買力平慣説の理論があ℃はまる︒然し︑魚替の方から動いた場合には︑版し℃雨者
の一致には長い時間を要し︑一帯離に持績性がある︒
それでは︑何が︑その闘の物債を離れて矯替を下落話せるか︒本来︑急替を買ム人は其の闘
での購買力を買ムのである︒故に魚替の内容はこの購買力郎ち物債である乙と︑亦︑購買力平
債設の云よ逼bである︒然し︑それは現賓の物債ではない︒矯替相場には︑其闘の将来に抽出想
され又は単に杷憂苫れて居る程度の︑あらゆる可能又は不可能な︑物債礎動が︑矯替投機なる
歪曲レンズを遁して映出3れて居る︒印ち魚替の異の内容は︑持来に於ける物債の正しい又は
歪められた委である︒物債は現買であb︑魚替は見込みである︒殊に金本位康棄朕態はか︑る
珠想と杷憂とを生むには好箇の温床であb︑又物債特使動を頻繁且大規模ならしめる好保件であ
る︒
か︑
︑る
荷風
想が
大で
あb︑杷憂が誇張的であればある程︑叉見込が現貫から掛け離れれば離
れる程︑魚替は物煩から希離し︑乙の見込が持績する限b︑一帯離も亦持鰻する︒例へば︑我闘
の免替は間際情勢の悪化と財政不均衡とによって旗想されて居るインフレTジョンを大部分の
理由とじて低落して居る︒しかし今日までのと乙ろインフレーションは一向進行しなかったし
貨幣の閣内的不信認を生む科の不安にも出合はなかったから︑物債は左耗騰貴せず︑低落魚替
との間に多大の聞きを保持した合︑で居る︒
であるから乙の肢態はたしか巳かなb永い聞に豆って持綾するかも知れない︒その限りに於
℃低落魚蒋景気は績くのである︒しかし︑結局は︑この単なる見込は貫現するか否定詰れるか
である︒賞現すれば物債は騰貴し︵半債切下の場合は之に準ずる﹀︑否定遣れれば侍替が間程す
る︒そしてその結果は低落魚梓景気の終着である︒
かくの如く︑低落魚替長試は一時的現象であるが︑もしその期間が相営に永ければ︑それは
内には産業技術の護主を来らし︑外には市場瞭張を約束する︒保護政策に工ると同じく︑幼雄
ま産業が低落魚替に保護育成されて接達するのは不可能ではない︒乙のほか︑失業の永績によ
る作業能率低下の危険を除去する利盆は消極的であるが︑極め℃重大である︒叉︑輸出市場の
論 叢
低落錦替景気の内容と其負強