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佐藤康男導入が連日のように新聞や経済誌を賑わせた。す

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(1)

〔書評〕

星野優大著

「曰本企業の業績評価と報酬システムー理論と実証」

白桃書房,2003年

佐藤康男

導入が連日のように新聞や経済誌を賑わせた。す

なわち,日本企業が海外で資金調達をし,経営活 動を行うためには国際会計基準の導入を否定でき る状況にはなかった。

また,管理会計の領域に目を向けると,80年代 に国際競争力を失ったアメリカ企業は日本企業で 開発ざれたによたかんばんシステム」や「原価 企画」の導入を行うと同時に,アメリカのコンサ ルタント会社によって考案されたさまざまな手法

を用いて,その復活を図ろうとした。ABC(活

動基準原価計算),BSC(バランストスコアカー

ド)およびEVA(経済付加価値)などはその代 表的なものである。

わが国の管理会計でもかんばんシステムや原価 企画は80年代の初めから多くの論文や著作が出版 されたが,その後は上述したアメリカのコンサル

タント会社の手法やそれの日本企業への導入が論

議されてきた。まさに最近10数年間の日本におけ る管理会計のテーマは学会においても実務界にお いても,こうした手法に席巻されてきたといって も過言でない。

こうした結果,わが国の企業ではかって日本的

経営の三種の神器といわれた終身雇用,企業別組

合および年功序列が日本的管理会計システムを構

築してきたという議論は,その存在意義を失うこ

ととなった。すなわち,かってアメリカ企業が日

本企業の開発したかんばんシステムや原価企画を

導入したように,日本企業もアメリカ型管理手法

を導入すべきであるという主張がなされるように なった。株主重視のアメリカ型コーポレイト・ガ バナンス,それと関連したROE(株主資本利益

率)の採用やIR活動の普及,さらには執行役員

制度,持株会社制度および社外取締役・監査役制 度などが相次いで導入されるようになった。ここ で取り」こげる弘前大学星野優大教授の著書はこの (1)

1990年代の初めに日本経済のバブルが崩壊して 10年以上も過ぎているが,日本企業の業績は停滞 を続けている。このような長期にわたるデフレ経 済と呼ばれる不況はわが国では過去に経験がない だけでなく,世界でも例をみないものである。思 えば80年代の中頃は,日本企業の国際競争力は欧

米のそれと比較しても圧倒的な強ざを誇っていた。

現在,諸悪の根源とみなされている金融業界では,

日本の都市銀行は資産規模においても,預金量に おいてもほとんど上位を占めていた。

そのような日本経済が本当に信じられないぐら

いの短期間にバブル崩壊という現象に襲われ,そ

の後長い不況のトンネルから抜け出せないでいる。

日本企業のなかでもとりわけ国際競争力が強いと いわれていた製造業も例外ではなく,自動車産業 のような-部の業界を除いてはデフレ経済のもと で利益を確保するのに四苦八苦しているのが現状 である。

最近10年間に日本企業が行ったリストラという

名目での雇用調整によって多くの失業者が生まれ,

かって日本的経営の最大の特徴といわれた終身雇 用はもろくも崩れ去っている。ここ2,3年の高 校や大学の就職状況をみても新卒の就職率は考え られないほど低く,まさに社会問題と化している。

政府機関から公表される失業率を信じている者は ほとんどいないであろう。かっては学生アルバイ トの温床であったコンビニやファーストフード 店の時間給労働者に中高年者が多くみられるのが 現状である。

さて,本書のテーマである会計の領域でもこの 10数年はまさに激動の時代であった。財務会計の 分野では企業の国際化にともなって日本の会計基 準の特殊性が問題視され,国際会計基準の論議.

(2)

118p本企業の業績評価と報酬|システムー理論と実証

ような背景のもとでなされた研究であり,これま で地道に行われてきた研究論文の集大成である。

あるようにつぎの]fつである。

(1)日本の製造業の業績評価システム,目標 管理制度および業績測定システムの実態

を調査したこと

(2)日本企業では業績評価と報酬システムと をリンクさせる傾向が強まっていること を実態調査を通じて明らかにしたこと.

そしてこれは日本企業の活性化のために 重要な人事政策であることを実証した

こと

(3)業績評価の質的要素を会計システムに取 り入れることを検討したこと。そして,

非財務的指標の戦略的価値評価に対して 新しい構想を提示したこと

(4)企業業績と経営者報酬の関係について実 証研究を行ったこと

(5)知的財産の活用例としてソリューション・

ビジネスと人的資源の関係をいくつかの 企業の実例を掲げて示したこと

このように本書は現在の日本企業を取り巻く環 境の変化によって生じた管理会計の諸問題に焦点 を当て,丹念な文献研究と理論構築を行って,ア ンケート調査によって実証しようとしている。ま た,このようなテーマはあまりにもカレントなも のであるから,経済誌や新聞記事なども随所に使 用されている。

最近のわが国の管理会計学の領域では,すでに 述べたようにアメリカのコンサルタント会社が考 案した手法の紹介が主流となっている。しかも,

欧米やわが国のコンサルタント会社が現実の企業 に導入した実例の紹介なども含み,アカデミック な研究とはほど遠い内容となっている。

それに対して本書の内容はひざぴさに現れたわ が国企業のフィールド・リサーチである。しかも バブル崩壊後も依然として低迷を続けるこの時期 にこのような研究が公刊されることはいろいろな 意味で興味深いものがある。若干の私見を交えな がら本書を紹介するゆえんである。

(2)

まず最初に本書の構成と研究目的について示す ことにする。著者は1992年に「企業戦略と会計情 報システム」(多賀出版)という著書を出版し,

日本公認会計士協会の学術賞を受賞している。著 者の研究はその時々の企業環境に相応したテーマ を設定し,文献研究および理論構築を行い,それ を企業へのアンケート調査などによって検証する というスタイルを一貫して取っている。

本書は副題として「理論と実証」と示されてい るように,そのスタイルを堅持し,日本の製造業 の業績評価システムの実態調査をして,その内容 を明らかにしている。本書の大部分は90年代の中 頃から研究された論文のまとめであるが,第6章 は書き下ろしであり,その他の論文にも力Ⅱ筆がな されている。まず最初に本書の章別構成を掲げて,

その全体像を示しておこう。

第1部実態調査と分析

第1章業績評価システムと目標管理制度 一実態と改善一

第2章業績測定システムの分析と革新 一実態と提案一

第3章人事制度と業績評価システム ー雇用構造からみた実態分析一 第2部理論研究とモデル構築

第4章業績評価と報酬システム ー活性化リンクモデルの構築一 第5章業績評価のインセンテイブと多元性 第6章非財務的指標による戦略的価値評価

一知的資産会計の構築に向けて一 第3部実証研究と事例研究

第7章企業業績と経営者報酬一実証研究一 第8章報告利益管理と経営者インセンテイ

ブー日米の研究動向一

第9章IT企業のソリューション事業とそ の財務分析一知的財産の活用例一

(3)

第1部は三つの章からなっており,第1章は業 績評価システムと目標管理制度の関係について実 このように本書は3部構成になっている。本書

の研究目的あるいは特徴は「まえがき」に書いて

(3)

態調査の内容が示されている。著者はこの問題に 対してつぎのような提起をしている。H本企業は 米国企業のようにROIやROEなどの収益性を 重視しないで,もっぱら規模の拡大を求めてきた。

そして終身雇用と年功序列をベースにしたポスト を与えてきた。しかし,このような制度は変わI)

つつあり,能力主義が採用されるようになってき ておI),その典型的なものが目標管理制度である。

このような問題提起から実態調査したのである が,予算差異分析は事業部の業績評価にはよく利 )Uされているが事業部長の評価にはあまり利)|]さ れていないという結果になっている。これは評者 のこれまでの研究とは逆のあるが,製造業123社 の回答である。また,事業部の業績がボーナスや 給与に反映されているかという質問に対しては67

%がili定している。鎧後に日本企業の組織改革や 目標管理制度の導入ケースが紹介されている。

第2章は業績測定システムについての調査結果 である。業績測定の目的は財務的成果のil1リ定,組 織単位の問題点の明確化,組織メンバーの評lilliな どである。予算の業績評価は事業部および工場は プロフィット・センターであるが,営業部は収益 センターとプロフィット・センターがほぼ同じ比 率で位置づけられている。

[|本企業の戦略目標としては収益の伸び率,研 究|;3発能力の強化,製品品質の改善,売上高成長 率などが上位を占めている。設備投資の評(illi方法 としては1回|収期間法がもっとも利用され,ついで 会計的利益率法,内部収益率法などが採用されて いる。事業部の目標が達成できない場合の事業部 長のペナルティもある程度実施されている。事業 部制を採用している状況についてはつぎのように なっている。全面的に採用している企業が5696, -部採用が25%,不採用が19%となっている。

第3章は人事制度と業績評価システムであるが,

目標管理制度を導入している企業は1995年度現在 で5096弱である。また賃金システムについての調 森結果が示されているが,能力・実績で評Iilliが21

%,年功・経験と能力・実績を併用して評m1iが76

%となっている。年俸制と業績主義,リエンジニ アリングの実施状況,人員削減の計画などについ ても実態調査を行っているが,こうした項目はア ンケート調森にはなじまないのではないだろうか。

その理由のひとつはアンケート調査に回答する 企業側の担当者である。企業の経理部''1]に勤めた 経験のある人ならば誰もが知っているように非常 に多くの調査票が送付されてくる。多忙な場合に はほとんど無視されるので,回収率はいうまでも なく低くなる。そして回答者はもちろん袴理者が 行うことはありえない。新入社員が行うことも多 いし,その場合でも回答者は経理部長の名前で ある。

もうひとつの理'11はこのような人事に関する211:

項は経理部門の人間では答えられないし,人事の トップでなければ不可能である。たとえば,リエ ンジニアリングについて質問してもそれを果たし てどのように理解しているかによって,回答内容 は異なるであろう。人員削減計画などについても.

企業は真実をいうことは考えられない。

このような人事問題については労務管理の噂llIl 家の実態調査を参考にすべきである。評者が知る 限り,彼等の調査はかなり綿密なインタビューを 実施している。しかも複数回行っていることも多 い。したがって,アンケート調査では現れない企 業の実態が明らかになる。たしかにアンケート調 在のように多くの企業を対象にはできないが代 表的な企業を選択すれば日本企業の内実は知るこ

とができる。

(4)

第2部「理論研究とモデル研究」も三つの章か ら構成されており,第4章は業績評価と報酬シス テムである。ここでは第3章の実態調査の結果を 受けて著者のモデル構築を行っている。競初に|]

米の雁111構造の変化について述べているが,アメ リカの製造業の復活は設備投資による生産力の近 代化,アウトソーシング,リストラなどが要因と なっており,|]本企業もリエンジアリングなどを 通じてホワイトカラーの生産性の向上などが急務 であるとしている。そして,人材の活性化のため には業繍評価と報酬システムをリンクしなければ ならないという当然の結論を提起している。

この竜のベースになっている論文は90年代の'II 項に書かれたものであり,日本企業が能力主義を 打ち出し,業績にもとづく報酬を盛んに導入し姑

(4)

120日本企業の業績評価と報酬システムー理論と実証

めた時期であるので,このような見解は常識的な ものである。しかし,現在の日本企業は業績にも とづく報酬システムを確立しているだろうか。た とえば,製造業の現場従業員は賃金がカットされ ることがあっても,増えていることは考えられな い。ホワイトカラーにしても職を維持するのが最 重要でサービス残業はもはやあたりまえである。

業績を上げて報酬面で`恩恵をうけているのはごく 一部の管理職である。

また,経理部や人事部のように目標管理制度に なじまないセクションに導入した結果,不合理な 業績評価によって社員の士気を低下させている事 例もある。このような問題はすでに述べたように 労務管理の問題であるので,会計研究のモデル構 築として掲げることには無理があるのではないだ ろうか。会計の枠内では適切で,公平な業績評価 を行うにはどのような手法があるかが主題となる べきではないだろうか。たしかに,予算管理の領 域でインセンテイブの問題が取り上げられている が,それは「参加型予算」のケースであり,限定

されている。

第5章も業績評価とインセンティブの問題であ り,前章と同じ主張が展開されている。とくに業 績評価には財務的指標だけでなく非財務的指標を 取り入れるべきであると提唱している。非財務的 指標としてかなり多くのものが示されているが,

これらの指標で誰を(どのレベルの管理職)をど のように評価するのか,は明示的に示されていな い。非財務的指標を含めるべきであるという主張 は誰も否定しないが,その方法が問題なのである。

事業部長レベルの評価には含めている企業も見受 けられるが.・・・・

第6章では知的資産関係の問題を取り上げてい る。いわゆるブランド会計であり,最近の会計学 ではトピックスであるが,内容からみると本書の テーマからはいくぶん離れている。ブランド価値,

すなわち無形資産の価値評価モデルのいくつかを 紹介して,それらを貸借対照表に計上する重要性 を述べて野心的な試みもうかがえる。しかし,人 的資産が数十年前から議論されているにもかかわ らずなんの進展もないのと同じように,ブランド 価値も市場を通ざなければ(企業の売買)客観的

な算定は不可能であろう。

(5)

第3部も3章から成っており,実証研究と事例 研究の結果が示されている。第7章では企業業績 と経営者報酬の問題を扱っているが,日米の違い について言及している。アメリカでは経営者の報 酬を報告利益によって利害調整しようとする「経 営者報酬契約」があり,ストック・オプションな どの長期インセンティブ・プランもある。そして,

それが会計方針の選択に影響しているという研究 があるという。それに対して,わが国でも最近ス トック・オプション制度が解禁されたが(実際に は株価が下落しているので行使できない状況にあ る),そのような契約制度はないし,役員報酬も 開示されていないので実証研究はできない。

さて,ここで示されている実証分析は二つの資 料からなされている。役員の報酬・賞与の実態に ついては97,98年度の株主総会の概況を調査した

「資料版/商事法務」からサンプルを採取してい る。そして,企業の売上高やその他の業績・財務 指標については「日経会社情報」を利用している。

わが国の役員所得は役員報酬,役員賞与および退 職慰労金に分けられるが,退職慰労金は内規によっ て定められているので裁量の余地がない。したがっ て,ここでは役員報酬と役員賞与の二つに焦点を 当てている。

役員賞与といくつかの業績数値の関係を回帰分 析によって示しているが,ROEと役員賞与とは 強い関連がみられる。また,企業規模を表す売上 高と役員賞与との関連も1%水準で統計的に有意 性がみられた。しかし,ROEと役員賞与が関連 があることは純利益と役員賞与が関連があること と同じであり,これは当然のことであろう。赤字 ならば役員賞与に配分されないのであるから。

第8章は前章と同じテーマであり,日米の研究 動向について述べられている。経営者の報酬が報 告利益によって決定されることになると,経営者 は会計利益を意識的に調整しようとする意図がは たらくというのである。たとえば,減価償却の方 法や棚卸資産の評価方法など経営者がその選択に 自由裁量をもつ場合,経営者はいかなる動機で会 計方法を選んでいるかという会計政策の研究で ある。

(5)

この研究へのアプローチとしてエージェンシー 理論をあげている。すなわち,絲徽者が株主の利 益を犠牲にして自己の利益を追求する誘引がはた らくのを防ぐために,経営者と株二i2との間の利害 を軽減するためのエイジェンシー契約が「経営者 報酬制度」と呼ばれるインセンティブ・プランを 生み出している。

また,報告利益研究のルーツは期間利益を平準 化して課税を回避するという利続平準化にあると している。利益平準化へと動機づける要因として

(1)納税額を節減する課税対策,(2)安定した 配当を期待させる投資家対策,(3)利益分配へ の参力'1の|]実を与えないための憧金対策,が考え られるという。このような利益平準化研究が70年 代以降に始まる米国の会計政策論につなが}),日 米の研究が行われてきたことが紹介されている。

コーポレートガバナンスに関する日米比較も 述べられている。よくいわれるように,日本では 従業貝が基軸であるのに対して米国では株主が中 心となっているが,岐近では日本企業も株主正視 の姿勢に変化しているし,米国では従業員などを 含めたステークホルダー全員の利益を追求するよ うになっていると述べている。

最終章のあたる第9章はIT企業のソリューショ ン事業とその財務分析が取り上げられている。こ こでいうソリューション事業とは顧客の抱える業 務上の問題に対して情報システムを通じて解決す るサービスのことである。たとえば,製造業でコ スト削減について要請された場合には,それにつ いてのノウハウを具体的に提供することである。

そのノウハウは一種の知的財産にほかならないの で,その活用例を紹介している。

マルチメディア・ビジネスに関連した企業を分 類すると,OSやCPUなどの規格やキーテクノ

ロジーに特化した「プラットフォーム型」企業,

問題解決や消費者のニーズに応えるサービスを提 供している「サービス型」企業,およびこれらiilil 者の特質を融合した「総合型」企業という三つの 類型あることを紹介している。そしてマイクロソ フトやインテルなどのプラットフォーム型とコン ピュータ・アソシエーツなどのサービス型が利益 率や成長性が高く,IBMや松下電器などの総合 型は低迷したという他の研究者の説を紹介して

いる。

ケース研究としてIBMと1;;士通の2社が取り 上げられている。IBMはeビジネスと呼ばれる インターネット技術を使った経営革新手法の提供 に力を注ぎ,これらの関連事業で売上高全体の25

%を得ているという。つまり,IBMはサプライ ヤーから得るさまざまな技術を統合して顧客の満 足するシステムを提供するというソリューション・

ビジネスを展開しているのである。

徹士通は米|菰|の子会社である米アムダール社や 災ICLなどを完全子会社化によって単なるコン ピュータ・メーカーからソリューション型企業へ と脱皮しようとしている。ソリューション事業の 成功の決め手になるのは顧客の要求するニーズに あったシステム榊築であるから,それに応えられ るSEやITマネジャーなどの人的資源である。

それはとりもなおさず企業に蓄積されている知的 財産ということになる。

ノ伎後にIBMと富士通の財務比較を行っている が,前者は1997年から1999年,後者は1998年から 2000年の3年|{}]である。ROE,ROA,売上高営 業利益率などの収益性,IBMの年度別売上高の 構成内容,国別売上高などが示されている。この 章は過去の論文であるのでデータが古い。したがっ て,現在の富士通の苦境はここでは説明できない し,その後のIBMの展開も触れられていない。

やはり,この部分は加筆が必要であっただろう。

以上本書の内容を私見を交えながら紹介してき たが,本書は久しぶりにあらわれた管理会計の本 格的な専門書である。アメリカのコンサルタント 会社の考案した3文字アルファベットの手法の紹 介に終始している現状では,このような書物は非 常に新鮮に感じられるのは評者だけであろうか。

もちろん,本文で述べたようにアンケート調査に つきまとうさまざまな問題点はある。また,過去 の論文であるためにデータが古いという難点もあ るが多くの研究者に一読を薦めたい。

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