アジア共生型
『
ビジネス情報ネッT
l
ワーク
』
の提唱
一
新潟経営大学ビジネスフォーラムの論点整理と課題-新潟経営大学教授 蛇 名保彦
目 はじめに1.
「ビジネス情報ネットワーク」のコンセプ トを巡って
(1)
「ビジネス情報ネ ッ トワーク」の意義 (2)「ビジネス情報ネッ トワーク」の内容2.
フォーラムの論点整理 (1)「コラボレーション ・ネット■ヮーク」ケース ① 亀田製菓社 ② ツバメックス社 (勤 オヤナギファッション社 (2)「ユーザー ・オリエンテ ッド ・ネッ トワー ク」ケース ① 新潟美人社 ② スノーピーク社 ③NT
Tドコモ社 ④ インターネ ッ トコマース社 (3)「コラボ レーション ・ネッ トワーク」・「ユ ーザ ー ・オ リエ ンテ ッ ド ・ネ ッ トワーク」
の双方に係 わるケース ① コメ リ社 (多 聞マーク社 (彰 ウチダユニコム社 (彰 明道社 次 (4)上記以外のケース (富士通新潟 システムズ 社 ・北越銀行 ・NSコン ピュータサ ー ビス 社 ・NTT東 日本社 ・日本化学工業協会 ・マ イクロソフ ト社)(5
)まとめ3.
アジアにおける 「ビジネス情報ネ ッ トワーク」 の展開 (1)グローバル ・レベルでの 「ビジネス情報 ネ ッ トワーク」 ① lT化 ② ECの発展(2
)アジアにおける「ビジネス情報ネッ トワーク」 ① 急速なブロー ドバ ン ド化 ② 義動する華人EC ③ ア ジア経 済 圏 にお ける "導 管" と しての 「ビジネス情報ネッ トワーク」4.
アジア共生型 「ビジネス情報ネッ トワーク」
の 提唱 一 新潟県ネ ッ トワークの展開方向-(1)
「アジア ・ビジネス ・インフォメーション ・ ネッ トワーク(AsianBusinesslがormation Network;ABtN)」
構想(2)ABIN構想 と中越金型産業 (3)「システム ・サプライヤー 3 (System Supplier3)
」
の課題 はじめに 新潟経営大学 ・地域活性化研究所は、新潟経済同友 会お よび新潟県県央地域地場産業振興セ ンター との共 催の下に、『ビジネスにおける情報 ネッ トワークの活 用の現状 と今後の課題』 と題 して、新潟経営大学 ビジ - 3 -ネスフォーラムを昨年 (2001年) 7月 4日か ら11月10 日にかけて開催 した。 第1回は、「情報 ネ ッ トワークとは何か」 とい うテ ーマで、7月
4日に新潟会場 (新潟市万代市民会館) において、 さらに 7月11日には県央会場 (三条 ・燕地域 リサーチ コア)でそれぞれ開催 した。パ ネ リス トと しては、㈱ 富士通新潟 システムズ 代表取締役社長 の 桑原邦彦氏、㈱ コメ リ 業務改革推進室長 の石沢 登 氏、㈱ 北越銀行 営業統括部の風巻良和氏 をお招 きし た。
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は、㈱富士通新潟 システ ムズ システム事業部 WEBシステム推進部 の栗林直 樹氏 にお願い した。 コーディネー トは、本学助教授 の 石井康幸、同地域活性化研究所の伊平一也が行 った。 第2回は、 「サ プライチ ェー ンマ ネー ジメ ン トとそ の問題点」 とい うテーマで、8
月1
日に新潟会場 にお いて、 さらに8月 8日には県央会場 でそれぞれ開催 し た。パ ネ リス トとしては、㈱亀 田製菓 経営統括本部 長 の田中通泰氏、㈱ 明道 代表取締役専務 の明道章一 氏 をお招 きした。S
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は、㈱亀 田製菓 生産企画部課長 の荒洋 酒氏 にお願 い した。 コーディネー トは石井、 伊平が行 った。 第3回は、「e
マーケ ッ トプ レースの可能性」 とい うテーマで、9月
5日に新潟会場 において、 さらに 9 月12日には県央会場 でそれぞれ開催 した。パ ネリス ト としては、㈱ 関マーク製作所 代表取締役副社 長の関 浩一氏、㈱ ウチ ダユニ コム 常務取締役の星野雅博氏、 ㈱ ツバ メ ックス 代表取締役社長 の賀井治久氏、㈱ マ イクロソフ ト ・エ ンタープライズ ・ソリューシ ョン本 部 製造流通 イ ンダス トリー部 製造 イ ンダス トリーマ ネージャーの溝 口猛智氏 をお招 きした。 コーディネー トは石井、姥名が行 った。 第4回は、 「ホームペー ジシ ョッピング とマーケテ イ ング」 とい うテーマで、10月 3日に新潟会場 におい て、さらに10月10日には県央会場 でそれぞれ開催 した。 パ ネ リス トとしては、㈱新潟美 人 代表取締役社長 の 太 田有俊氏、㈱ ス ノー ピー ク 代表取締役社長 の山井 太氏、㈱NS
コンピュー タサー ビス 第1
システム部課 長の木村雅之氏、㈱NTT
ドコモ新潟支店 法人営業部 長の深沢勝徳氏 をお招 きした。コーディネー トは石井、 蛇名が行 った。 最終 回は、 「繊維産業 の中での情報 ネ ッ トワー クの 活用」
とい うテーマで、11月10日に本学 で開催 した。 パ ネ リス トとし笹、㈱ オヤナギ フ ァッシ ョン 代表取 締役 の小柳書三郎氏、㈱ イ ンター ネ ッ トコマース 代 表取締役社 長 の坪 川直博氏 、 (社)日本化学工業協会 常務理事 の伊藤征-氏(
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[(財)環 日本海経済 研 究所]前研 究部長)、㈱NTT
東 日本新潟支店 営業 部 システムサー ビス部門長の玉木千太郎氏 をお招 きし た。S
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は、㈱ イ ンター ネ ッ トコマース社 の鈴木宏之 氏 にお願い した。 コーディネー トは石井、蛇名が行 っ た。 なお、上記5回 に亘 るフ ォー ラムへ参加 された企 業 ・団体 関係者等 は延べ364名であった。 以下の小塙 は、新潟県 における 「ビジネス情報 ネ ッ トワー ク」の これか らの展 開方向 を探 るとい う問題意 識 に基づいて、5回に亘 るフォー ラムの論点 を整理す る とともにそれ を通 じて提起 された課題 を筆者が コー ディネー ターを代表 して まとめた ものであるが、同時 にその最終責任 は筆者 にある。 とくに見解 に亘 る部分 は、筆者の個人的なそれであることを予めお断 りして お く。 最後 に、 フォー ラムを成功裏 に導 く上で多大のご協 力 を頂 いたパ ネ リス トをは じめ とす る関係者 の方 々、 さらにご多忙 中に もかかわ らず熱心 にフォー ラムへ ご 参加頂いた関係企業や組織 の方 々に対 してこの場 を借 りて心か ら感謝の意 を表 したい。 1.「ビジネス情報 ネ ッ トワーク」の コンセプ トを巡って
われわれ はまず、「ビジネス情報 ネ ッ トワー ク」 を どの ように捉 えまた理解すべ きか とい うことか ら始め よう。 フォー ラムの論点整理 を試みるに当た り、予め 問題 を方法論的に整理 しておいた方が よい と考 えるか らだ。 (1)「ビジネス情報ネ ッ トワーク」
の意義 「ビジネス情報 ネ ッ トワーク」 とはそ もそ もどの よ うに捉 えた らよい の か 。 この点 に関連 して まずI
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とは相対的な ものだ とい うことを指摘 しておかなければな らない。それ をビジ ネス との関連 において捉 える場合 には、それ 自体 を目 的化す るのではな く、む しろ相対的に位置づ けてお く 必要があるか らだ。少な くとも21世紀初頭 においては、ー4-確 か に
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はグローバ リゼー シ ョンや市場化 とともに "メガ ・トレン ド の一つであ り続 けるであろ う。 だ が ビジネスの世界 でI
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が意味 を持つ の は、 それが グ ローバ リゼー シ ョンと市場化 に対 して相互作用 ない し は相乗作用 を引 き起 こす か らに他 な らない。I
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が三 者 の相互 関係 の中にあ り、その点 にこそI
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の意義が 求め られ るのだ とい うこ とを見落 としてはな らない。 つ ま り、「ビジネス情報 ネ ッ トワー ク」 とはI
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を以上 の ような文脈 において捉 えた場合 においては じめてそ の意義 を見出 し得 るのだ とい うことをわれわれはまず 指摘 しておかなければな らないのである。 (2)「ビジネス情報ネ ッ トワーク」
の内容 では 「ビジネス情報 ネ ッ トワーク」 とは一体如何 な る内容 を持 っているのか。それは二種類の要素か ら成 っている。一つは取引関係 を通 じて成立 しているもの であ り、今一つ はそれ を通 さない - つ ま りプ ライベ ー トな - ものであ る。す なわち、前者 は企業 間の取 引お よび企業 と顧客 との間での取引 を通 じて成 り立っ ているもので り、後者 は企業 内部 においてのみ行 われ ているものである。企業の付加価値源泉が企業間取引 お よび企業 ・顧客間取引にます ます シフ トしつつある とす る 「イ ンテグ レー テ ッ ド ・バ リュー ・チ ェー ン(
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」
論の立場 に立つ な らば、 云 うまで もな く重要 なのは前者である。 そ して前者 は同時 に 「電子商取 引
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」
と同義 であ る と考 え られ る。
EC
をビジネス ・プロセ ス融合論の立場か ら捉 えるな らば、それは 「総合企業 情報 ネッ トワークシステム」その ものに他 な らないか らである(注1)0 か くして 「ビジネス情報 ネ ッ トワーク」
の内実 は実 は専 らEC
に依拠 してい る とい うこ とになる。 そ こで 上述 した三者の相互関係 を念頭 に置 きかつ グローバ リ ゼー シ ョンへ の対応 を 目的変数 としてEC
を類型化す るな らば、それは下図 (図表1) の通 りとなる(注2)。 まず ネ ッ トワークはその 目的に応 じて二種類 のネ ッ ト ワー クす なわち 「コラボ レー シ ョン ・ネ ッ トワー ク」 と 「ユーザー ・オ リエ ンテ ッ ド ・ネ ッ トワー ク」 に区 別 される。 次 に目的を達成す る 「場」 としてのネ ッ ト ワークは二つの性格 を有す るネ ッ トワー ク市場す なわ ち 非 オ ー プ ン型 市 場 (こ の 場 合 のIT
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は 「マ-図表1 EC
(電子商取引)の類型化 目的別ネッ トワーク(
ネ ットワーク 罰イブタ 市場の(性格ネッ トの性格)の種類) コラボレーション . ユーザー .オ リエンテッド. ネッ トワーク .システム ネットワーク .システム B tBo 非オープン型(CADデータ交換オープン型・We市場b EDl) 非標準化素材 .特注部品- .標準化素材 .汎用部品-- -.(渇;}1t
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莱) 標準化素材 .汎用部品 市場 1- (将来的には非標準化素材 . (MP) 特注部品をも含む)■-5-ケ ッ ト ・プレース [MarketPlace<仮想市場>;MP]」 の手段 となる) とに区分 される。最後に、上記二つの 変数つ ま り目的 ・手段変数の関数 としての二つの タイ プの ネ ッ トワー クす なわ ちB toB [Businessto Business]取引 とBtoC [BusinesstoConsumer]取 引が登場す ることになる。 (注1)詳 しくは、拙稿 「ネ ッ トワー ク ・マネジメ ン ト論 と新潟県集積企業の課題
-
『重層的情報 ネ ッ トワー クシステム』の提 唱-
」 (新潟経 営大学 ・地域活性化研究所 『地域企業情報 ネ ッ トワークシステムの研究』 [1999年11月刊]) p.1
-4
2
参照。 (注 2)拙稿 「中越金型産業 とI
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「ティアⅠ」化の ための課題-」
(新潟経営大学 ・地域活性化 研究所 『新潟県中越金型産業 とI
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一 地域企業 情報ネ ッ トワークシステムの研究 Ⅱ-』[
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よ り。2.
フォーラムの論点整理 「ビジネス情報ネ ッ トワーク」 に関す る以上の定義 お よび類型化 に沿ってパネリス トの報告内容 を整理す ると以下の通 りである。 報告 内容 は大 別す る とや は り、 「コラボ レー シ ョ ン ・ネ ッ トワーク」 と 「ユーザー ・オリエ ンテ ッ ド ・ ネッ トワーク」のいづれかに属す るか、あるいはその 双方に跨 るとい うものであった。 この点 を順次説明 し よう。 (1)「コラボ レーション ・ネ ッ トワーク」ケース 前者の 「コラボ レーション ・ネ ッ トワーク」 に属す るケース としては、亀 田製菓社の田中報告、ツバメッ クス社 の賀井報告、オヤナギファッシ ョン社 の小柳報 告が挙げ られる。 ① 亀 田製菓社 田中報告によれば、亀田製菓社が 「サプライ ・チェ ー ン ・マネジメ ン ト(SupplyChainManagement; SCM)」を導入 した契機 は経営の効率化 にあったのだ が、その後は、ユーザーである小売業のPOSシステム との連携 を強めることによ り製販連動型のコラボ レー -6-シ ョン ・ネッ トワークへ とそれを発展 させつつあると の こ とで あ っ た。 また、 同社 の経験 か ら云 っ て、 SCM導入の際 には現場 の実体 に合 った システムを自 ら作 り上げる必要性がある、ということが強調 ざれた。 米菓 を中心 とす る食品加工業者 としての同社 に とっ て、POS (PointofSales;販売時点情報管理 システ ム) との連携強化 を背景 とした 「コラボ レーション ・ ネッ トワーク」は新 しいビジネス ・モデルの指向をも 意味 してお りかつそ うした新 ビジネス ・モデルへの移 行 もまた急がれているようだ。何故ならば、その多 く が標準型の素材 と製品か らなる食品産業の場合 には、 製品が生 ものであるために、新鮮 な材料、を調達 ししか もその在庫 を極力減 らす ことが不可欠であ り、そのユ ーザーである販売店にとっても同様のことが云えるか らだ。 さらに、BtoB取引においてもオープ ン型市場 に属 しかつユーザーである小売業界が グローバル企業 を中心 にSCMを使 って世界 的な再編成 に乗 り出 して いるとい う事情 も考慮 しなければならない。 ② ツバメックス社 賀井報告 では、 ツバ メ ックス社 におけるI
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化のプ ロセスは、 自社内の個別 システム としての導入か ら始 まったが、その後、CADデー タの普及 と高度化 (ソ リッ ド化) を背景に仕入先 ・部門間 ・得意先 とのデー タのや り取 りが頻繁化す るにつれて、次第に個別 シス テムか らコラボ レーション ・ネッ トワーク ・システム へ と変容 を遂 げつつあ る とされ る。 こうしたソ リッ ド ・デー タのネ ッ トワー クに よる 「コラボ レー シ ョ ン ・ネッ トワーク」の進展 は、金型産業が一面では先 端産業であるとい う側面 を有 してお り、そのために金 型製作者であると同時に 「設計者」で もあるという同 社の ビジネス ・モデルに関わっているのだが、見落 と してはな らないのは、同社の 「コラボ レーシ ョン ・ネ ッ トワーク」が単 に仕入先 と得意先 とのコラボ レーシ ョンに止 まらず部門間連関性 に依拠 したコラボ レーシ ョンで もあるとい うことだ。それは、金型産業の二面 性 - す なわち先端産業であるとい う側面 を有 しなが ら、他面では基盤産業 とい う面 をも保持 しているとい う意味での二面性 - の故 に、 コラボ レー シ ョンが基 盤性 一 産業連関性が広範囲に及 んでいるとい う意味での基盤性 - を背景 としたグループ ・コラボ レー シ ョンとい う性格 を否応 なく帯 びざるを得 ない とい うこ とに因っているもの と想定 される。 しか もこうした特 質は、同社が金型部品の中で もプレス成形 による特注 部品を主力 としてお り、そのために非オープ ン型市場 に依拠 しているとい う事情 にも由来 しているが、実は そ うした事情 は金型産業だけではな く金属 ・機械工業 に広 く観 られる特徴であ り、その意味で同社の コラボ レーシ ョン ・モデルは、金属 ・機械工業 における 「コ ラボ レーシ ョン ・ネ ッ トワーク」 を考える上で も注 目 してお く必要があると云えよう。 ⑨ オヤナギファッション社 最後 に小柳報告では、オヤナギファッシ ョン社 の場 合 もまた
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化 はそ もそ も生産 システムの効率化 を 目 的 とす る個別 システム として導入 されて きたのである が、今 日ではその個別 システム自体が極めて高度化 し 遂 には無縫製編み機へ と変容 を遂げつつあるとい うこ とである。問題 は、 こうした 「無縫製 システム」 を、 ニ ッ ト産業 のOEM
体制か らの脱却 に結 びつ けること が経営戦略上の課題 となってお り、従 ってそれを直販 体制 と結びつけた「コラボ レーシ ョン ・ネッ トワーク」 へ と如何 に発展 させてい くかが課題 とされているとい う点だ。 この点は、後述す るインターネッ ト ・コマー ス社の試み とも関連 して、新潟県ニ ッ ト産業 における 新 ビジネス ・モデル形成のカギを握 っている問題で も あると云 えよう。 (2)「ユーザー ・オ リエンテ ッド ・ネ ッ トワーク」ケース
後者の「ユーザー ・オリエ ンテ ッ ド ・ネ ッ トワーク」 に属す るケースは、新潟美人社の太田報告、スノーピ ー ク社 の山井報告、NTT
ドコモ社 の深沢報告、 イ ン ターネ ッ トコマース社の坪川報告などである。 ① 新潟美人社 太田報告 によれば、同社 の場合、本業 に役立てるた めにホームページを出 し、その改良の結果、ホームペ ージにアクセスす る人達 を通 じてマーケテ イングへの / 活用 に成功 した とい う。そ し七、we
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に よるコンサ ルタン ト ・管理 を行 うとともに、情報収集 ・蓄積 ・分 -7-配 を可能 にする 「バーチ ャル ・コミュニティー」の形 成に も携 わ り、そ して現在はショッピングモール 「新 潟美人」 をス ター トさせ るに至っているとされる。 そ の意味 で 同社 の場合 は、 「ユ ーザ ー ・オ リエ シテ ッ ド・ネッ トワーク」 に属 しそめ中で もBt
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に特化 し ている典型的なケースだ と云ってよいであろう。 そ し て、We
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コンサル タン ト、「バーチ ャル ・コミュニテ -」形成そ して現在 は 「マーケ ッ ト・プレース ・プロ バイダー」 を指向 しているとい うその歩みか らも窺 え るように、同社 のI
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化の成否 は 「マーケ ッ ト ・プ レ ース ・プロバイダー」 として成功 し得 るか否かにかか っていると云えよう。マーケ ッ ト ・プ レースを通 じて 消費者の "本音の情報"を商品開発 ・サービス向上 に 利用するとい う 「市場連動型商品開発 ビジネス ・モデ ル」の創 出に果敢 に挑む同社の試みは大いに注 目され てよいであろう。 (参 スノーピーク社 山井報告によれば、アウ トドア製品のメーカーであ るスノーピーク社の販売ルー トはデイラー ・ルー トと ネ ッ トを中心 とす る直販 ルー トの二 ルー トか ら成 る が、その中で も後者のネッ ト販売は着実 に増加 してい る とされ る。 同社 製品の 「ウェ ッブ ・シ ョッピング(
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を通 じての販売額はすでに同社の 売上高全体 の中で6%を占め るに至 ってい る とされ る。従 って量的な観点か らみて もネッ ト販売 は現実 に 同社の有力 な経営手投 とな りつつある。 その意味で同 社のシステム もまた 「ユーザー ・オリエ ンテ ッ ド・ネ ッ トワーク」 に属 してお り、 しか も典型的なBt
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取 引で もある。 さらに注 目すべ きは、ネッ ト販売は、量 的な面だけではな く質的な面で も同社の経営 にとって 重要な意味 を持 ち始めていることだ。一つにはそれが 「流通革命」 に繋がる可能性 を秘めているか らである。 ネ ッ ト販売価格 は小売 り価格 と同等 とされ ることか ら、ネッ ト販売は価格面で もデイラー ・ルー トに対 し て小売 り価格 を少な くとも3分の 2に引
き下げること を可能に してお り、その意味でいわゆる 「流通革命」 に繋が り得 るのである。二つには同社の場合 もまたネ ッ ト販売 を市場連動型商品開発 に結びつけているか ら である。 しか も、同社 はホームページの 「意見欄」やイベ ン ト開催 を通 じてユーザーか ら自社製品に対 して の評価 ・改善点などを直接得て、それを商品開発 に活 か し収益 を上げているとのことであった。そのため、 ディーラーや小売店に買いたたかれるケースが多いの に対 して、同社の場合 には製品の品質が良いだけでは な くそ もそ も製品が消費者ニーズに合致 してお り、従 って、消費者が納得 して同社の提示 した価格で製品を 購入す るため値崩れの心配がない とされる。 このこと が示唆 しているのは、消費者ニーズを掴 むためには、 「WebShopping」だけではな くFacetoFaceとい う方 法 をも取 り入れ 一 言い換 えれば 「クリック&モルタ ル」方式 を採用 し- 、ユ ーザ との良好 な関係 を保つ 努力 をす ることが如何 に重要であるか とい うことだ。 ③ NTTドコモ社 NTTドコモ社 もまたiモ ー ドの活 用 に よるWeb Shoppingが大 き く伸 びてい る。深沢報告 に よれ ば、 新潟県 の場合 に も、 コンパ ク トHTMLとパ ケ ッ トネ ッ トワークに因 り、契約者数、サイ ト数、アクセス比 率のいずれの面で もiモー ドが爆発的に普及 している が、注 目されるのは、特定のサービス分野 を中心 にし て
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が伸 張 してい るこ とであ る。 それ はiモー ド・クーポ ン ・キャンペー ン(
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店以上の協賛店で利用者 は割引 を受 け られ るとい うものである。その7月1日∼ 8月31日までの 中間調査 では、調査対象店舗数 は445店舗 であ るが、1
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店舗 の集計値 です ら1
日当た りの ア クセス数 は 15,149件、実際の利用者数 は273件 とされてお り、利 用者 の関心 の高 さが窺 える。利用者のPCか らモバ イ ル (携帯)へのシフ トを裏付 けているとも云える。 そ のことはまた、サービス とくに地域 を中心 とす る特定 のサー ビス分野では極 めて強力なマーケ ッ ト・プ レー スが成立 し得 る とい うこ とを示唆 してい る と云 え よう。
(彰 イ ンターネッ トコマース社 坪川報告によれば、インターネ ッ トコマース社 のコ ラボ レーション ・システムは、そ もそ も五泉地域のニ ッ トメー カー問で製造仕様書、縫製仕様書、CAD
デ ー タ等の製造文書 を一元的に管理 し生産効率 を上げる ことを目的 として開発 された ものであるとされる。そ の意味で同社 の コラボ レー シ ョン ・システムは本来 「コラボ レー シ ョン ・ネ ッ トワー ク」 に属 していた。 ところがその後それはインターネッ ト・マーケテイン′′ グに結びつ くことによって消費者ニーズをリアルタイ ムに掌握す るためのネッ トワーク ・システム-いわゆ るクイ ック ・レスポ ンス-へ と発展 していった。 その 結果、今 日ではむ しろ 「ユーザー ・オリエ ンテ ッ ド・ ネッ トワーク」へ と変貌 を遂げかつB
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取引のため の有力 な手段 として期待 されるに至っている。前述 し た ようにニ ッ ト産業 はOEM
体制か ら脱却す ることが 経営戦略上至上命題 となってお り、その意味で直販ル ー トの確立が急務 とされているが、そ うした中でこの システムの重要性 は と りわけ評価 され るべ きであろ う。 さらにそれは、前述 したオヤナギファッション社 の 「無縫製 システム」並 びに独 自アイテム と結びつ く な らば両者の相乗効果 を期待で き(注1)、ニ ッ ト産業 に おける新 しい ビジネス ・モデル(注2)の形成 を通 じて 新潟県ニ ッ ト産業再生にも大 きく途を開 く可能性 を秘 めていると云 えよう。 (なお、 イ ンターネ ッ トコマー ス社の「B toBtoC」システムは、後述す る 「System Supplier3」論にも関わっている。) (3)「コラボ レーシ ョン ・ネ ッ トワーク」・
「ユー ザー ・オ リエ ンテ ッ ド ・ネ ッ トワーク」の双方 に係 わるケース この場合 は、 コメリ社の石沢報告、関マーク製作所 (「PiPo」)の関報告、 ウチ ダユニ コム社 の星野報告、 明道社の明道報告の四つである。 (丑 コメリ社 同社 のSCMは 「コラボ レー シ ョン ・ネッ トワーク」
と 「ユーザー ・オリエ ンテ ッ ド・ネッ トワーク」の双 方に係わる典型的なシステムである。 石沢報告によれ ば、 同社 のI
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導入 は1
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年代初 めには早 くも本格化 し始めたが、その場合、経営管理 システム、物流 シス テムそ してPOS
システムがほぼ同時に稼働 していった 結果、バ ランスの取れたビジネス情報 ネッ トワークシ ステム として発展 してきた とされる。 こうした展開が 可能になった座由は、同社 におけるネッ トワーク ・シ-8-ステムが同社独特の業態に別 して展開す ることが可能 であった とい う幸運 に恵まれたことも見落 とせ ないよ うだ。すなわち同社の業態 とは、全国的に展開するホ ームセ ンターなるが故にそ もそ も自社の独 自な販売網 を通 じて自社製品の直販が可能であるとい うものであ るが、そ うした業態の下では上記の3システムが平行 して しか も自社 内のシステム として発展 し得たのは当 然の ことであった。 (尤 も、石沢報告 によれば、 これ らの システム開発のための子会社 「ビッ ト・エ イ社」 を早 くも
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年 には設立 しシステム開発のコス ト負担 軽減 をいち早 く計った とされるが、 こうした経営上の 先見性 もまた同社の成功に貢献 していることも見逃せ ない。) さらに同社 の場合、園芸用品に観 られ るよう に、 いわゆるク リック&モル タルを通 じて 「ユーザ ー ・オリエ ンテ ッ ド ・ネッ トワーク」 システムが機能 した とい うことも見落 とせ ないのである。か くして、 同社 のSCMは調達 ・開発 ・生産 ・販売 とい うほぼ全 ての ビジネス ・プロヤスをカバー し、 しか も双方向に 機能す る 一 調達 システム として と同時 に販売 システ ム として も機能す る - とい うSCM本来の姿 を達成 し 得たのである。 (従 って同社 のSCMシステムは、前述 したニ ッ ト産業 におけるSCM ・CRMシステムをも内 包 していると考 えて よいであろ う。)最 もこうした理 想的なSCMが 同社 固有の業態 に因っているのだ とい うことも忘れてはな らない。そのことは、裏返せ ば、 こうした業態 には必ず しも恵めれてはいない 一 多 く の業態がそ うであるが-他の業態ではこうした理想的 なSCMは必ず しも期待 で きない とい うことを示唆 し てい る と云 えよ う。業態論 は言い替 えれ ば 「ビジネ ス ・モデル論」であるが、 コメリ ・ケースでは、 自社 の業態 自体がI
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化の促進要因 をな してお り、その意 味では前述 したニ ッ ト産業 におけるような"
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主導 の新 ビジネス ・モデル"ではな くむ しろ "ビジネス ・ モデル主導のI
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化"である一 尤 もI
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化が業態 におけ る同社の優位性 をさらに増巾 させ るとい う側面がある ことも見落 としてはな らないが - と云 えよう。 この ことは、I
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化 とビジネス ・モデル との関係 を一義的 に捉 えることは必ず しも適切ではないということを示 唆 していよう。 ② 関マーク製作所 関 マ ー ク製 作 所 の 関 浩 一 氏 が 中 心 とな っ て 「piPo」とい う名称のWebサイ トを通 じて主 として県 央地域の金属加工業 を対象 にマーケ ッ ト ・プ レースを 開設 している。 尤 も、対象品 目が金属材料や金属部品 である以上そのマーケ ッ ト・プ レースは、BtoC取引 ではな くBtoB取引のための ものである。 従 ってこの 場 合 のマ ーケ ッ ト ・プ レース は、 「コラボ レー シ ョ ン ・ネッ トワーク」 と 「ユーザー ・オリエ ンテ ッ ド・ ネ ッ トワーク」
の双方に共通 したオープン型市場 にお けるそれであるとい うことになる。 そ して関報告によ れば、 この場合、マーケ ッ ト・プ レース ・プロバイダ ーの役割 を果 たす の は、 「ウエ ブ ・マス ター (Web Master)」であるとされる。そ して、マーケ ッ ト・プ レー スが 両 ネ ッ トワー クに跨 ってい る以上 、Web Masterの機能 もまた二つの機能す なわち 「ウエ ブ ・ マーケテイ ング (WebMarketing)」機能 と 「パ ッケ ー ジヤー (Packeger;製造技術の調整 ・統合者)」機 能 という二つの機能 を求め られることになる。つ ま り WebMasterは、一方では 「イ ンフォ ・メディエー タ ー (Info-mediator;情報仲介業者)」であ り、他方で は生産 ・開発 ネッ トワークのコーディネーターで もあ るということだ。 か くして、金属加工産業におけるマ ーケ ッ ト ・プレースには二つの課題があるとい うこと を明 らかに した とい う点で、「PiPo」は重要 な論点 を 提起 しているのである。 さらにまた、WebMasterが Infomediator機能 を発揮す る上でマーケ ッ ト ・プ レー ス上の信用保証や決済問題がネックとなっていること が指摘 されているが、 このこともまた地域におけるマ ーケ ッ ト ・プ レース論における重要な論点を提起 して いると云 えよう。 ③ ウチ ダユニコム社 星野報告の中で提起 された 「県央地域 『e-マーケ ッ トプ レス』 の可 能性 」 は、 マ ー ケ ッ トプ レー ス 「piPo」と同様、金属産業 における 「コラボ レー ショ ン ・ネッ トワーク」 と 「ユーザー ・オリエ ンテ ッ ド ・ ネッ トワーク」に共通 したオープ ン型市場でのマーケ ッ ト・プ レースに着 目した ものである。 従ってそこで もPackager機能が重視 されてい る。但 し同報告 は、ー9-それは、オープ ンなネ ッ トワーク環境 の下でのマーケ ッ ト・プ レースが成立 しては じめて意味 を持つ もので あ り、現在の県央地域 においては必ず しも現実性があ るものだ とは云 えない、 としている。 さらに注 目され るのは、・同報告が、直接マーケ ッ ト・プレースの成立 を目指す よ りも、む しろ、「コラボ レーシ ョン ・ネ ッ トワーク
」
の下での非 オープ ン型市場 におけるBtoB 取引 一 同報告ではそれ を 「プライベー トB toB」と 呼んでいるが、要す るにそれは後述す る 「エ クス トラ ネ ッ ト(Extranet)」のことである- を集積地域 ネッ トワークの集合体 として整備 してい く方が より現実的 なアプローチである、 としている点である。 (なお同 報告は合わせて、その際、マーケ ッ ト・プ レース成立 の不可欠の要件 として決済機能があ りしか もそれが県 央地域 においては未解決である以上、同地域 としてそ れ を如何 に解決す るかが重要 な課題 だ と指摘 してい る。) (彰 明道社 期せず して以上の論点は明道社の 「地域サプライチ ェー ンネッ トワーク」構想 において も提起 されている。 明道報告 によれば、同構想は、県央地域 における金属 加工品に係わる卸業者であるとい う同社の業態 を活か しなが ら地域SCM
を目指 した ものであるとされるが、 そ うである限 りそこで想定 されているマーケ ッ ト ・プ レース もまた上述の 「PiPo」や 「e-マーケ ッ トプ レ ース」 と同様、 「コラボ レー シ ョン ・ネ ッ トワー ク」 と 十ユーザー ・オリエ ンテ ッ ド・ネ ッ トワーク」
の双 方 に跨 るオープン型市場 を対象 とした ものになるのは 当然である。同社が流通業者 として出発 している以上、 「イ ンター ・メディエー ター (Inter-mediator;取引 仲介業者)」か らInfo一mediatorへ転身を計 るとい う目 的をはっきり掲げているのは当然のことであるが、同 時に同社 はその構想の中で 「BTO (BuildtoOrder)」 を唱 え、その一環 として、 (イ)地域ス タンダー ドベ ース (商品デー タベース ・金型デー タベース ・設備デ ー タベース ・技術 デー タベース等) の構築、 (ロ) 自 社サーバーによる運営、ネ ッ トワークシステムの構築、 (ハ)パ ッケージヤーの養成一な どを 「地域サ プライ チ ェー ンネッ トワーク」の課題 として打 ち出 している。 この こ とか ら も明 らか な よ うに 同社 の場 合 に も、 Info-mediatorとコーディネー ターの二つ を機能 を模 索 しているのである。 (なお、 この場合 の コーディネ ー ター機能が金属集積 としての燕 ・三条地域 における/ 「地域 コー デ ィ ネー ター機 能」 で もあ り、従 って、 Info-mediator機能 も 「地域Inf0-mediator機能」で も あるとい う点が重要である。 その場合、「地域サ プラ イチ ェー ンネッ トワーク」構想における 「地域」の展 開のあ り方が同構想の成否 を決めると云って も過言で はないであろう。すなわち地域展開における重層性が 重要なのである。重層性 とは、一方で集積地域内にお ける内延的展 開を計 ることに よってネ ッ トワー クを 「深化」 させ る とともに、他方では集積地域外へ の外 延的展開を通 じてネッ トワークを 「ボーダレス化」
さ せ ることであるが、そ うした展 開に成功 を収め得れば、 それは、後述す る 「System Supplier3」論 にも関わ ることになるか らだ。) なお、関マーク製作所 ・ウチダユニ コム社 と明道社 によって打 ち出された金属産業 における 「ビジネス情 報 ネッ トワーク」 における二重機能問題は今後の展 開 における重要な論点 として注 目しておかなければなら ないであろう。 こうした二重性 はある意味では金属 ・ 機械産業 に共通 した ものであるとみなせ るか らだ。(4
)上記以外のケース (富士通新潟 システムズ社 ・ 北越銀行 ・NSコンピュー タサー ビス社 ・NTT 東 日本社 ・日本化学工業協会 ・マイクロソフ ト 社) この他それぞれの分野 ・問題に関 して以下の報告が 行われた。 / ① まず富士通新潟 システムズの桑原報告では、企 業経営 にお ける 「ネ ッ トワー ク ・マ ネジメ ン ト」が 「ナ レッジ ・マネジメ ン ト」へ と変容 を遂げ ようとし ている様子が同社の事例 を通 じて具体的に説明された が、それは、「ナ レッジマ ネジメ ン ト」論が情報共有 化時代の人的資源有効活用論であ り従 って知識社会 に おける知的資源活用論にも繋が るとい うことを考慮す るならば、興味深い指摘 だ と云 えよう。 ② 次 に北越銀行の風巻報告 は、「ビジネス情報 ネッ -10-トワーク」 を通 じて銀行 とりわけ地方銀行の営業戦略 が従来の 「テリ トリー別営業戦略」か ら 「マーケ ッ ト 別営業戦略」 さらには 「ダイレク トチ ャネル戦略」-それは同時に金融における 「ワンス トップショッピン グ」化でもある-への変化 を如何 に余儀な くされてい るか を同行 の事例 を通 じて明快 に説明 した ものであ る。 さらにまた、膨大な情報量の中か ら重要なものを 見抜 く感性 を磨 くことも大切だという指摘 も傾聴に催 しよう。 (彰 また
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コンピュー タサー ビス社 の木村報告は、 長岡市 における商店街活性化の一環 としての 「地域 WebMarketinng」の試みを紹介 し、商店街への地域 住民の関心や再認識 を集めているとされた。 ④ さらにNTT
東 日本社の玉木報告は、新潟県にお ける 「ビジネス情報ネットワーク」発展のためのイン フラ整備 とくにブロー ドバ ン ドの重要性 を指摘 してい る。 ⑤ 日本化学工業協会の伊藤報告は、「ボーダレス ・ コラボ レーシ ョン」論 - とくに北東アジアにおける 「ボーダレス ・コラボ レーション」
論 - を展開 してい る。 (なお、伊藤報告については次章で再論す る。) (む マイクロソフ ト社 の溝口報告 については、第4 章の提言部分に係わるので、そこで改めて取 り上げる ことにする。 (5)まとめ 以上がフォーラムの論点整理である。要す るにそれ は、 (イ)ネ ッ トワークの種類 としては、基本的には コラボ レーションネッ トワークとユーザーネッ トワー クの二つに整理す ることがで きる、 (ロ)取引 タイプ としては、BtoBに重点が置かれている、 (ハ)BtoB の中で もとくに非オープン型市場における取引 を中心 としている、 (ニ)従 って、非オープ ン型市場 におけ るBtoB取引のあ り方が新潟県における 「ビジネス情 報ネッ トワーク」発展 にとって一つのカギを握ってい る- とい うことである。 ところで、非 オープ ン型市 場 におけるBtoB取引 というのは、要するにエクス ト ラネ ッ ト (Extranet;企業 間情報 ネ ッ トワークシス テム) を通 じての企業間取引に他 ならない。従 って、 -itlr そのことは 「ビジネス情報ネッ トワーク」のあ り方は 実はエクス トラネッ ト取引のあ り方に深 く関わってい るということを示唆 している。そこで論点整理か ら引 き出される含意は、エクス トラネッ トのあ り方をどう 考えるのか とい うことが「ビジネス情報ネッ トワーク」 における最 も重要な課題の一つ とされなければならな い、 ということである。つ まり、問題の核心の一つは エ クス トラネッ ト論にあるということだ。そこで、わ れわれはエ クス トラネッ ト論を改めて考察 しなければ ならない。だが、 この間題 を取 り上げるに当って、見 落 としてはならないのは、 もう一つ重要な論点が残 さ れているとい うことだ。つ ま りそれは、「ビジネス情 報ネットワーク」論の前提 にあるグローバ リゼーショ ンをとくにI
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化 との関連で もう少 し掘 り下げて考 え てお く必要があるとい うことだ。 (グローバ リゼーシ ョンへの対応 を目的変数 とす るEC類型化論の場合 に は、 このことはなお さら重要である。)無論、フォー ラムの論議の中で もこの点が全 く無視 されていた訳で はない。伊藤報告において論 じられた 「北東アジア ・ ボーダレス ・コラボ レーション」論が正にそれである。 ここではそ うした論議を踏 まえつつ、 さらにそれを少 な くともアジアに迄広げて補足的に敷街 してお く必要 がある。 そ こでわれわれ は、「ビジネス情報 ネ ッ トワー ク」 のグローバルな展開とくにアジアにおけるそれを観察 し、そ うした展開がわれわれの 「ビジネス情報ネッ ト ワーク」 とりわけエ クス トラネッ トのあ り方にどのよ うな意味を持っているのかを以下で考察することにし よう。 (注1)そ の こ とは、SCMとCRM [Consummer RelationshipManagement]の融合 を意味 してお り- つ ま りそれはECにおけるBtoB取 引か らB toC取引へ の発展 を意味 してお り -、従 ってニ ッ ト産業 における直販体制の強 化に繋がることになる (注 2) なお、 このニ ッ ト産業 におけるビジネス ・モ デル論 は
、I
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が主導 した新 ビジネス ・モデル であ り、その意味で後述す るコメリ ・ケースにおけるビジネス ・モデル論 とは趣 をことに している、 とい うことに も注意 を払 ってお く 必要があろう。
3.
アジアにおける 「ビジネス情報ネ ッ トワーク」の 展開 以下ではまず、「ビジネス情報 ネ ッ トワー ク」
の展 開状況 をグローバルな レベル と、アジア地域の レベル の両面か ら観察す ることによって、われわれは、アジ アにおける 「ビジネス情報 ネ ッ トワーク」の急速な発 展ぶ りさらにはその巨大 な潜在的発展カ ー 尤 もこう した発展状 況や発展力 は "ITバ ブル崩壊 " に因 る不 況に苦 しむ 日本経済の現状か らはなかなか想像 しがた いことだが-を直視すべ きであるとい うことを指摘 し てお こう。 (1)グローバル ・レベルでの 「ビジネス情報 ネ ッ ト ワーク」 ここでは問題 を、ITイ ンフラの拡大、IT市場 の発 展 、「IT革 命 」 の 進 展 そ してEC (Electronic Commerce)の展 開 一 前述 した ようにECは取引関係 を通 じた 「ビジネス情報ネ ッ トワーク」 システムに他 ならない- の四点に予め整理 してお く。 ① IT化 世界のITイ ンフラの動 向 を観 る時、その急速 な発 展ぶ りに改めて驚か される。インターネッ トのユーザ ー数 は、世界全体 で2000年末現在4億700万人に達 し ているが、 これは2000年1月に比較 して64%、 さらに 1998年12月に対 して も17%と急増 した結果であ る(荏 1)。パ ソコンの也 荷台数 も2000年 には1億3,470万台 に上 るが、 これ また前年に比べて14.5%増加 してお り、 ここ数年の年平均増加率 も15%∼25%を記録 している (注2)。最後 に携帯電話の急速 な普及率 も見逃せ ない。 それは2000年末 には6億5,000万契約数 に達す るもの とみ られてお り、前年比32.7%と99/98年の53.4%増 に 引 き続 く急拡大ぶ りである(注3)。その結果、携帯電話 の普及数 はパ ソコンの普及台数3億8,707万台 (1999 年末現在)(注4)の2倍近 くに達 している。 世 界 のIT市 場 も順 調 に 発 展 し て い る。 ICT ー12-(InformationandCommunicationTechnology)市場 の規模 は、1992年 には1.3兆 ドル、99年2兆 ドル、2002 年2.5兆 ドル (予測)、04年3兆 ドル (予測) と拡大の 一途 を辿 っている(注5)。 いわゆる 「IT革命」 に関 して も、景気後退下 にあ る現在のアメリカ経済か らは今一つ ピンと来ないに し て も決 して無視 してはならない事柄だ。それを生産性 向上による経済成長率 (潜在成長率)の引 き上げ効果 と理解す るならば、それは少な くともこれまでのアメ リカ経済 においては明 らかに現出 している。すなわち、 同国においては、IT産業のGDP比率 は8% (1999年) であったが、実質経済成長率 に対す るIT産業 の寄与 率は30% (1999年) にも達 しているのである。 (参ECの発展 こうした急速 なIT化 を背景 に してECも大 きく羽ば たこうとしている。例えばForresterResearch社の調 査 に よれ ば、2000年現在 にお け る世界 のEC (Bto B+BtoC)市場 の規模 は、6,570億 ドルと推計 されて いるが、2004年 にはそれは約10倍 に急増 し6兆7,898億 ドルにも達 し、全取引に占める割合 も8.6%に達す るも の と予測 されている。 無論、アメリカ経済の景気後退 や 日本経済の不振ぶ りさらにそれ らの影響 を強 く受け た現在 の世界経済の状況か ら推せ ば、ECの規模が僅 か 4年間で10倍 に膨 らむ というのは些か楽観的に過 ぎ るであろう。だが、そ うした急増が主 としてアジアに おける急拡大 によって支 えられるのだ とすれば (図表 2参照)、そのテ ンポはともか くとして も、ECの発展 自体 を否定す る訳 にはいかないであろう。
(2
)アジアにおける 「ビジネス情報ネ ッ トワーク」 世界 における今後のECの発展が アジアにおけるそ れによって大 きく左右 され ようとしているとい うこと か らも窺 えるように、アジアにおける 「ビジネス情報 ネ ッ トワーク」の発展ぶ りは今やグローバルなレベル を凌 ぎかつそれを主導す るとい う様相す ら呈 している のである。 しか も 「ビジネス情報 ネ ッ トワーク」 は、 アジアにおいては今や経済圏形成にも深 く関わってい るといことも見落 とせ ない。 これ らの点 を以下で確か めてみ よう。図表2 世界のEC (B
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B+Bl
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c)市場規模 の拡大予測 (10億U
Sドル) 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 (10億U
Sドル) 2000年 2001年 2002* p 2003年 2004年北
米 509.3 908.6 1,495.2 2,339.0 3,456.4 アメリカ 488.7 864干1 1,411.3 2,917.2 3,189.0 カ ナ ダ 17.4 38.0 68.0 109.6 160.3 アジア .大平洋 53.7 117.2 286.6 724.2 1,649.8 日 本 31.9 64.4 146.8 363.6 880.3 オース トラ リア 5.6 14.0 36.9 96.7 207.6 韓 国 5.6 14.1 39.3 100.5 205.7台
湾 4.1 10.7 30.0 80.6 175.8 西 ヨーロッパ 87.4 194.8 422.1 853.3 1,533.2 ド イ ツ 20.6 46.4 102.0 211.1 386.5 イギ リス 17.2 38.5 83.2 165.6 288.8 フランス 9.9 22.1 49.1 104.8 206.4、 イタリア 7.2 15.6 33.8 71.4 142.4 -オランダ 6.5 14.4 30.7 59.5 98.3 そ の 他 25.9 57.7 123.4 240.8 410.8 (注)1.端数は切 り捨てているため合計は一致 しない。 2. 1ドル-109.42円 (2000年) <資料 > ForresterResearch (出所)(財)日本情報処理 開発協会 『情報化 白書』 (2001)p.404より -1 3-2004年 の全取 引に 占める割合 (%)① 急速なブロー ドバ ン ド化 まず イ ンフラの面では世界的なITの拡大 に決 して ひけを取 ってはいない。 アジア(注6)におけるイ ンタ ーネ ッ トユーザー数 は、2000年 (見込み)で4,870万 人に達 してお り、その結果、対地域 別世界 シェアは 12.0%とアメリカ ・カナ ダ、西 ヨーロ ッパ に次 ぐ地位 を確保 している(注7)。 さらに今後ユーザー数は2004年 には2000年に対 して約3倍へ と急拡大す るもの と予測 され てい る(注8)。 また普及 率 で は、 シ ンガポー ル 36.2%、オース トラリア26.3%、台湾22.8%、香港19.7%、 韓国17.9%とい う順 になっている(注9)。 さらにユーザ ー規模 では、 イ ン ド47.0% (2004年迄の複合成長率見 通 し)、中国36.6% (同) と両国が最 も有望視 されてお り、その後 を日本 と韓国が追っている(注10)。 アジア(注11)におけるパ ソコン普及台数は1999年現 在で7,404万台であ り、対地域別世界 シェアは21.6%と やは りアメリカ ・カナダ、西 ヨーロッパに次いでいる (注12)○ アジア(注13)における携帯電話ユーザー数 は1999年 現在で1億5,130万人 に上 ってお り、対地域別世界 シ ェアは31.9%とす で に世界1の地位 を獲得 してい る(注 14)○ こうした中で、アジア(注15)において もブロー ドバ ン下が急速に発展 していることが見逃せ ない。ブロー ドバ ン ド数 は2000年 には前年 に比べて約10倍の760万 人に達す る見込みであるが、2004年 にはさらに急増 し 3,500万 人に達す ると予測 されてい る(注16)。国別 に観 ると、韓 国をは じめ とす るアジアNIESの比率が急上 昇 している。 さらにDSL (DigitalSubscriberLine) 主導のイ ンフラ整備が行われている。 例えば2004年の ユ ー ザ ー 数 (3,500万 人 ) の 内訳 をみ て み る と、 CATVが1,400万人 (日象 の場合CATV主導) に対 し てDSLは2,000万 人程度 とされている (この うち韓 国 は1,400万人であ り、従 って同国の場合 はDSL主導で ある)(注17)
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② 義動す る華人EC そ うした中でわれわれはアジアにお けるECの発展 お よびその性格 に注 目しておかなければな らない。何 故 ならば、それは日本 を含めて今後のアジアにおける - 14 -産業 ・経済のあ り方に深 く関わっているか らだ。 まず EC市場 の急 成長ぶ りか ら観 てお こう。 アジア (注18) におけるEC (B toB+
B toC)市場規模 は2000年 に は400億 ドル弱 に過 ぎないが、2004年にはそれが少な くとも約10倍 に拡大す る と予測 されているのである (蜘 9)。無論 こうした予測 は上述 した ように些か楽観 的に過 ぎることは否めないが、それで もなお、それが かな り急速に伸 びる潜在的な可能性 を秘めているとい うこと自体 は否定 し難いのである。 そ して注 目すべ きは、 こうしたEC市場 の発展の中 で華人ネ ッ トワー クが急速に台頭せんとしていること だ。す なわち、 シンガポール、香港、台湾などのいわ ゆる華僑か らなる華人版 「ECネ ッ トワー ク」が虎視 耽々と登場の機会 を窺っているのである。その背景に は、 シンガポールにおける 「ブロー ドバ ン ド構想」の 展 開(注20)と中国の世界的生産基地化(注21)が重要 な要 因 として存在 している。 (彰 アジア経済圏における "導管" としての 「ビジ ネス情報 ネッ トワーク」 この ように、アジアにおいては、成長す るEC市場 の獲得 を巡 る激 しい主導権争いがアジア諸国 ・地域す なわち 日本(注22)、韓 国(注23)さらには 「華人」地域 ・ 国の間で繰 り広げ られる可能性が強まっているが、わ れわれは、 こうしたEC市場 の発展及 びそれ を巡 る競 争す なわち 「ビジネス情報ネッ トワーク」の展開状況 如何がアジアにおける今後の産業 ・経済発展のあ り方 に深 く関わっているとい うことを見落 としてはならな い。何故な らば、アジアにおいては現在、世界経済の 三極構造論的再編成す なわち "Tripartite"論の下で 経済圏形成が大 きな課題 にな りつつあるが(注24)、 ア ジアにおいては経済圏形成の媒介機能 として最 も重要 なファクター となるのは 「ビジネス ・ネ ッ トワーク」 であると想定 されるので(注25)、その場合 に "Conduit (導管)" としての 「ビジネス情報 ネッ トワーク」
の役 割 は極 めて重要であると考 え られるか らである(注26)0 云 うまで もないことだが、 このことは、 日本の産業 ・ 経済発展 のあ り方 に も深 く関わってい る と考 え られ る。アジア経済圏形成の下では、産業構造の面で もま た産業組織の点で もさらにまた産業集積上で もアジアとの共生 を計 る以外 に日本経済の活路 を見出す ことは
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i・早困難であるが - 言い換 えれば、 日本経済 として はアジア経済圏形成の中に しか 自らの活路 を見出す以 外に最早 ないが -、後述す るように、「ビジネス情報 ネットワーク」の面でのアジアとの共生如何 は、 これ ら産業構造 ・組織 ・集積の面での共生ひいてはアジア における新 しい産業の創出自体 をも大 きく左右す るこ とになるか らである。 か くしてわれわれ として も、新潟県における 「ビジ ネス情報ネッ トワーク」の展開とりわけエ クス トラネ ットのあ り方 を考える際にも、アジアとの共生 を如何 に計るのか とい うことを重要な課題にしなけい訳 には いかないのである。 (この ようにわれわれは、「北東 アジア ・ボーダレ ス ・コラボ レーション」論 とともに 「アジア ・ボーダ レス ・コラボ レーション」論 をも見据えてお く必要に 迫 られているのだが、この点をさらに敷延するならば、 「北東 ア ジア ・ボー ダ レス ・コラボ レー シ ョン」 は 「アジア ・ボーダ レス ・コラボ レーシ ョン」
の一環 と して再定義 される必要があるとい うことであろう。) (注1)(財)情報処理開発協会 『情報化 白書』(2001) p.372お よびデータ編 図表1-2[p.399]より。 (注2)同上p.373よ り。 (注 3)同上。 (注4)同上 デー タ編 図表1-1【p.3981より。 (注5)同上p.375より。 (注6) この場合 の 「アジア」 とは、 日本、韓 国、香 港、台湾、 シンガポール、 イ ン ド、.オース ト ラリアか らなる地域 を指す。 (注 7) (財)日本情報処理開発協会 『情報化 白書』
(2001)p.387お よびデー タ編図表1-7【p.402】よ り。 (注8)同上。 (注9)同上。 (注10)同上。 (港ll)ここでの 「アジア」 とは、 日本、韓国、中国、 香港、台湾、 シンガポール、マ レー シア、 タ イ、 イ ン ドネシア、 フィリピンか らなる地域 - 15-を指す。 (注12)(財)情報処理開発協会 『情報化 自書』(2001) デー タ編 図表1-1【p.398】より。 一 (注13)ここでの 「アジア」 は (注11)と同 じ。 (注14)(財)情報処理開発協会 『情報化 自書』(2001) デー タ編 図表1-1【p.398]より。 (注15)ここでの 「アジア」
は (注 6) と同 じ。 (注16) (財)日本情報処理開発協会 『情報化 自書』 (2001)p.387より。 (注17)同上 p.387-388より。 (注18)ここでの 「アジア」 は (注 6) と同 じ。 (注19)eMarketer社 の予測 によれば、「アジア」(注 6と同 じ) のEC市場規模 は2000年の394億 ド ルか ら2004年には3,385億 ドルに達す るとされ ている ([財]日本情報処理開発協会 『情報化 白書』【2001】p.389)。 なお、ForesterReseach 社 に よれば、2004年の市場規模 は1兆6
,498億 ドル と予測 されている (同上 デー タ編図表1 -10【p.404】より)0 (注20)シンガポールは、アジア ・太平洋 において最 初 にブロー ドバ ン ド構想 に取 り組 んだ国であ る。 同 国 は まず1992年 に長 期 情 報 化 計 画 「IT2000」を策定 したが、そ こで早 くも国内 広域帯 ネ ッ トワー ク構築計画 「シンガポール ワ ン」 を実施 している。 同国が他 国に先駆 け てブロー ドバ ン ドに取 り組 んだのは、同国が アジア ・太平洋におけるECのハブ化 (中核拠 点化) を狙 ったか らである。 (注21)中国はい まやアジア ・太平洋の中では 日本 と 並ぶ世界 的な生産基地 と化 しつつある (詳 し くは、YasuhikoEbina 「Themarketing strategyofJapanesetextileindustryanda "new businessmodel- Focussingonthe knitindustryinNiigataPrefecture- "【NiigataUniversityofManagement『Journal ofNiigataUniversity ofManagement』 No.8】<予定 >を参照 こと)。
(注22)日本 のEC (B toB
+
B toC)市場 規模 は、 ForesterReseach社 によれば、2000年には319億 ドルであるが、2004年 には8,803億 ドルに達 す る と予想 されている ([財]情報 開発 セ ンタ ー 『情 報 化 自書』【20011デ ー タ偏 図 表1 -10【p.404】よ り)。 て (注23)韓国のEC (BtoB
+
BtoC)市場 は、やは り ForesterReseach社 によれば、2000年 には56 億 ドルであるが、2004年 には2,057億 ドルに達 す ると予測 されて いる (同上)。 (注24)県立 島根大学 ・北東 アジア地域研 究 セ ンター 『国際 シンポジュム』(2001年10月9・10日開催) における筆者報告 (日本評論社 よ り出版予定) 参照。 (注25)とくに、 アジア共生型産業構 造 ・組織 ・免積 の形成 を積極 的に推進 しようとす るのであれ ば、「ビジネス ・ネ ッ トワー ク」 は不可欠であ る。詳 しくは、拙稿 「日本経済の再生 と東 ア ジアー
『束 アジア産業集積地域 ネ ッ トワー ク』
の提 唱-」
(初 岡昌一郎 ・地名保 彦編著 『ア ジアの経済 と社 会-
「ソー シャル ・アジア」 を求 め て- 』 [明石 書 店 、1998年 6月刊 ]) p.35-95お よび (財 )環 日本 海 経 済 研 究 所 【ERINA]『北東 アジア経済会議2002イ ン新潟』 (2002年1月28・28日開催) における筆者発言 要 旨を参照 の こと。 (注26)経済 圏に対す るビジネス ・ネ ッ トワー ク論 的 ア プ ローチ にお い て は、「Conduit(導管)」 概念が重要 な意味 を持つ ことになる。 その場合 、 基 幹 的ConduitはGoods Conduit、 Information Conduit
、
FundsConduit(ないしはFinancialConduit)の三つ - しか もそれ らは相 互 に関連 し合 っ てい る - か らな る。 「ビ ジ ネス情 報 ネ ッ トワー ク」 はそ の 中 の Informationcounduitに属 してお り、 しか も 他 の二つ の基幹 的Conduitと深 く関 わって る とい う点が重要であを? なお、「Conduit」概 念 に関 しては、拙稿 「ネ ッ トワー ク ・マ ネジ メ ン ト論 と新潟県集積企業 の課題
-
『重層 的 情報 ネ ッ トワー クシステム』
の提 唱 -」
(新 潟経営大学 ・地域活性化研 究所 『地域企業情 -1 6-報 ネ ッ トワー クシステムの研 究』【1999年11月 刊】)p.6-7を参照の こと。 4.アジア共生型 「ビジネス情報 ネ ッ トワーク」
の提 唱 一 新潟県ネ ッ トワークの展開方向 一 以上で述べた ように、われわれはアジア共生型 「ビ ジネス情報 ネッ トワーク」形成 を自らの戦略的課題 と しなけれ ばな らないのであ るが (尤 も、 その場 合 の "戦略" とは、いわゆる東 アジアへ の対応 と北東 アジ アへ の対応の双方 を含む とい う意味で 「二重戦略」 と い う性格 を帯 びているとい うことにも留意 しておかな ければな らないが)、その ことは、 われわれのエ クス トラネッ ト論 に関 して も、それが アジア共生型 「ビジ ネス情報 ネ ッ トワーク」の一環 をなす ものでなければ な らない とい うことを意味 している。 そ こでエ クス ト ラネ ッ トを中心 としたアジア共生型 「ビジネス情報 ネ ッ トワ ー ク」 す な わ ちABIN (Asian Business InformationNetwork)を構想 しなければな らないの だが、 この間題 に取 り組 むに当たって、 まず、筆者の 構 想 を全体 の フ レーム ワー ク として提 示 してお きた い。次いで、それに対 して新潟県が如何 にアプローチ すべ きか とい う問題 を同県の代表的な産業である中越 地域 における金型産業 を取 り上げて検討 してみること に しよう。 最後 に、構想実現の成否 を左右す る上でキ ー ・フ ァ ク タ ー と な る で あ ろ う と想 定 さ れ る 「System Supplier(システム ・サ プライヤー)」のあ り方 について考 えてみることに しよう。 (1)「アジア ・ビジネス ・インフォーメーシ ョン ・ ネ ッ トワーク (AsianBusinessInformation Network;ABIN)」構想かって筆者 は、北東アジア情報 ネ ッ トワー ク構想す な わ ちNEANX (North EastAsian Network exchange)構想 を提示 した (注1)。それは中小零細企 業の活性化 を目的 とす る共通情報 ネ ッ トワー クシステ ム ー いわゆる情報 イ ンフラス トラクチ ャー 一 構想で あった。だがそれは、本稿が掲 げるアジア共生型 「ビ ジネス情報 ネ ッ トワー ク」構想における情報 イ ンフラ ス トラクチ ャー とも平灰が合 っていると筆者 は考 えて
いる。 そ こで同構想 を今 回の構 想 に重 ね合 わせ て考察 してみ るこ とに しよう。 そ う した 目的のため に、先ず
旧
構 想 を今 回の構 想 に転用 してみ る とChart1(本稿 木尾掲 載 ) の通 りとな る。 要 す る に、NEANXを A-NX (Asian-Networkexchange)(注2)に変更す るだ けで内容上 は今 回の構 想 として もほぼ全 面 的に採用可 能 なのであ る。 そ こで、ABIN構想 のイメー ジを明確 にす るため に、 同構想 にお ける重要 な3つ のポイ ン トを同国 に沿 って 以下で説 明 してお こう。 第1のポイ ン トは、現在 の 「ビジネス情報 ネ ッ トワ ー ク (BusinessInformationNetwork;BIN)」の下 で は、 「系列取 引」 が 固定化 され るのみ な らず場合 に よっては強化 さえされかね ない "危 険性 "が存在す る とい う点 だ。 図 (本稿 末尾掲 載 のChart1-【1]参照 の こ と)が示 してい るように、 グローバ ル企業 を中心 とす るOEMs(OriginalEquipmentManufacturings)体制 下 のSCMに よっ て 主 導 され た現 在 の 「ボ ー ダ レ ス ・コラボ レー シ ョン ・ネ ッ トワー ク」 (この場合 は 非 オー プ ン型市場 を前提 としてい るので図では 「エ ク ス トラネ ッ トト Ⅱ [ExtranetI・Ⅱ]」として表示 さ れてい る) の下 では、OEMs(図で は 「マニ ュ フ アク チ ュエ ラー1・2【Manufacturerl・21」 に よって代 表 さ れ て い る ) とSMEs (Small&Medium-sized Enterprises;小 ・中規模 企業 、 図で は 「パ ー ツ ・サ プ ライヤー1・2【PartsSupplierl・21」 に よって代 表 さ れてい る) の取 引関係 は垂直 的 ・片方向的であ る。 こ の場合、 「デ リバ ラ-1・2[Delivererl・2]」 は物流面 で、 「フ ァイナ ンシャル ・グループ1・2【FinancialGroupl・ 2】」 は金融面 で、そ して 「シス テム ・サ プ ライヤー1・
2【System Supplierl・21」 (「System Supplier」とは要 す る に広義 な意 味 で のInf0-mediatorと考 えてお け ば よい) は情報流通面 で、そ うした取 引関係 をそれぞれ 補完す る役割 を果た してい る。 そ して取 引関係が何故 垂 直化 し片方 向化す るのか と云 えば 一 実 際 の ところ 現在 の 「系 列取 引」 の殆 どが そ うで あ るが - 、現 在 のBINを支 えてい る 「Extranet」が専 らプ ライベ ー ト な 「Extranet」のみ か ら成 り立 ってお り、 そ の結 果 SCMを通 じての デー タ交換 一 後述す る よ うに広義 の 「デー タ交換」 には単 なるデー タの交換 だ けで はな く ソフ トの互換性、 セキュ リティ一 ・品質 ・性 能 にお け る信頼性 の保 障、 さ らには設計情報 の変更の円滑化 ま で もが含 まれ てい る - が クロー ズ ド化 し非標 準 化 し てい るためであ る。 しか もこうした垂直 的 ・片方行型 BINシステムの下で は、既存 の ネ ッ トワー クの殆 ど全 て が そ う で あ る よ う に 、 ネ ッ トワ ー ク がVPN (VerticalPrivateNetwork)化 す るの み な らず 、
OEMsとSMEsと の 間 に "デ ジ タ ル ・デ バ イ ド (DigitalDivide)"が発生 し、 そ の結 果、取 引 関係 は ます ます 垂 直 化 し片方 向化 す る とい う悪 循 環 に陥 る "危険性 "す ら存在 してい るのであ る。 第2のポイ ン トは、上記 の "危 険性 " を回避す るた め に は非 営 利性 を伴 ったExtranetの介 在 が 必 要 で あ る とい うこ とだ。つ ま り、現行 システムす なわち垂直 的 ・片方 向型BINシステム を水平 的で双 方 向型 のそれ に転換す るためには、取 引 関係 の庫 にプ ライベ ー トな 「Extranetl・2」だ けで はな くあ る種 の非営利性 を付 与 され た つ ま り何 らか の社 会 性 を付 与 され た -「Extranet Ⅲ」を新 た なプ レイヤー として参 入 させ る必 要性 が あ る とい うこ とだ。 そ の場 合 「Extranet Ⅲ」は、BINの中で はオー プ ンで しか も標準化 され た デ ー タ交換 を可 能 にす る とい う役 割 を担 う こ とに な る。 こうしたデー タ交換 が可能 になれ ば、それ に依拠 したBINもまた新 た に水平 的 ・双方 向型BINへ と転 身 を遂 げる こ とになる。 さて、 われ われの課題が アジア 共生型 の 「ビジネス情報 ネ ッ トワー ク」 の形 成 にあ る とい うこ とは前述 した通 りであ るが、 だ とす れ ばこの 水平 的 ・双方 向型BINもまたア ジアにお けるそれで な け れ ば な らな い 。 つ ま りそ の場 合 のBINは 同 時 に
ABIN (AsianBusinessInformationNetwork)で な けれ ばな らない とい う訳 だ。 ところで水平 的 ・双方 向 型BINがそ もそ もオープ ンでかつ標準化 され たデー タ 交換 に依拠 してい る とい うこ とは、BINがABINに転 化す る以上 このデー タ交換 もまたア ジア裏で行 われ な け れ ば な ら な い の は 当 然 で あ る。 そ れ がA-NX (Asian-Networkexchange)に他 な らない。以上 の 関係 を図示 したのがChart1-【21(本稿 末尾掲 載) であ る。 この新 た な水平 的 ・双方 向型ABINシステムの下 - 1 7