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地域要因等調査業務委託仕様書(案)及び契約書(案)
(適用範囲) 第1条 この仕様書は、東北地方整備局が施行する工事用地取得の基礎資料として必要な地域要因等 調査業務(以下「調査業務」という。)を受注者が遵守しなければならない一般仕様を示すもので、 これによりがたい場合又はこれに記載のない事項については、別に支出負担行為担当官(分任支出 負担行為担当官を含む。)が指示する特記仕様書によるものとする。 2 特記仕様書に記載された事項は、この仕様書に優先する。 (用語の定義) 第2条 用語の定義は、次の各号に定めるとおりとする。 一 この仕様書において、「調査職員」とは、発注者が調査業務の施行について監督し、又は指示 する者として受注者に通知をした職員をいう。 二 この仕様書において、「検査職員」とは、発注者が調査業務の成果品について検査し、又は指 示する職員をいう。 三 この仕様書において、「指示」とは、発注者側の発議により調査職員又は検査職員が受注者に 対し、調査職員又は検査職員の所掌業務に関する方針、基準及び計画等を示して実施させること をいう。 四 この仕様書において、「主任担当者」とは、補償コンサルタント登録規程(昭和59年9月21日 建設省告示第1341号)第3条第1号に規定する補償業務の管理をつかさどる専任の者又はこれら の者と同等の知識及び能力を有する者で、受注者が発注者に届け出た者をいう。 (指示及び疑義の解明) 第3条 受注者は、調査業務を実施するにあたり、あらかじめ、主任担当者立ち会いのうえ調査職員 の指示を受けなければならない。 2 受注者は、調査業務の実施上又は仕様書等に疑義が生じた場合は、主任担当者立ち会いのうえ調 査職員の指示を受けなければならない。 (調査業務に従事する者の資格) 第4条 調査業務に従事する者(補助者を除く。)は、不動産の鑑定評価に関する法律(昭和38年法 律第152号)に基づく不動産鑑定士又は不動産鑑定士補の資格を有する者でなければならない。 (調査施行の原則) 第5条 受注者は、契約書、仕様書に準拠し、不動産鑑定評価基準等に基づいて、工事用地の価格を 形成する地域要因等の分析及び資料の収集を、正確かつ誠実に行うものとする。 (提出書類) 第6条 受注者は、別紙(1)提出書類一覧表に掲げる書類を、提出期限までに調査職員を経て提出し なければならない。(調査職員の審査) 第7条 受注者は、調査業務の実施状況について調査職員が審査を求めたときはこれに応じなければ ならない。 2 受注者は、調査職員が行う調査業務の実施状況についての審査に、主任担当者を立会わせなけれ ばならない。 (検 査) 第8条 受注者は、検査に主任担当者を立ち会わせなければならない。 (成果品) 第9条 受注者は、調査業務が完了したときには別紙(2)成果品調書に掲げる成果品を提出しなけれ ばならない。 (調査作業週報) 第10条 受注者は、調査職員の指示により地域要因等調査作業週報(別記様式第1)を提出しなければ ならない。 (調査の原則) 第11条 受注者は、調査業務において、工事用地に係る地域を、用途別ごとに地域の特性に着目して 近隣地域に区分し、各近隣地域において標準的と認められる一画地(以下「標準地」という。)を 選定するものとする。 2 用途的地域ごとに区分した近隣地域の地価水準は、選定した標準地の最有効使用と一般的要因を 分析するとともに地域分析及び個別分析を通じて求めるものとする。この場合において、地下水準 とすべき日は調査職員の指示によるものとする。 3 地価水準を求めるにあたっては、原則として評価に関する二方式以上の適用を行うよう努めるも のとする。 (調査報告書) 第12条 受注者は、調査業務の過程において採用したすべての資料を整理し、価格形成要因に関する 判断、評価方式の摘要に伴う判断等に関する事項を明確にし、調査報告書を作成するものとする。 (近隣地域区分図) 第13条 近隣地域区分図は、適宜の平面図に、区分した各近隣地域の範囲及び標準地を表示するもの とする。 (取引事例調査表) 第14条 取引事例調査表(別記様式第2)は、各用途地域ごとに作成し一連番号を付すものとする。 なお、取引事例については採用の要否にかかわらず取引事例調査表に記入するものとする。
(取引事例表示図) 第15条 取引事例表示図は、原則として、各用途ごとに作成するものとし、適宜の平面図に、前条表 示の番号により、その位置、価格及び取引年月日を表示するものとする。 (写 真) 第16条 写真は、近隣地域及び標準地並びに取引事例地の状況、その他必要と認められる土地等につ いて撮影し、平面図又は適宜の写真帳に貼付するものとする。 (検 証) 第17条 受注者は、委託に係る業務がすべて完了したときは、各成果品について十分な検証(受注者 が、委託に係る業務の成果品の瑕疵を防止するため、当該成果品を受注者に提出する前に、発注者 の指示に従った成果品が完成しているかどうかを点検及び修補することをいう。以下同じ。)を行 わなければならない。 2 前項の検証業務は、主任担当者が行うものとする。
別紙(1)
提
出
書
類
一
覧
表
条 項 名 称 様 式 宛 名 提 出 先 提 出 期 限 部 数 調 査 職 員 が 第 10 条 調 査 作 業 週 報 別記様式第1 発 注 者 調 査 職 員 指示した期日まで 調 査 員 が そ の 他 適 宜 定 め る 〃 〃 〃 必要と認めたもの 別紙(2) 成 果 品 調 書 1 地 域 要 因 等 調 査 報 告 書 2 近 隣 地 域 区 分 図 3 取 引 事 例 調 査 表 4 取 引 事 例 表 示 図 5 写 真 6 その他必要と認める資料別記様式第1
地域要因等調査作業週報
自 年 月 日 施 行 期 間 至 年 月 日 業 務 の 名 称 調 査 等 の 箇 所 期 日 業 務 及 び そ の 内 容 月 日 月 日 月 日 月 日 月 日 月 日 月 日 その他必要事項 調 査 職 員 主任担当者 担 当 者別記様式第2
取
引
事
例
調
査
表
番 号 所 在 地 項 目 事 例 地 の 状 態 等 項 目 事 例 地 の 状 態 等 住宅地(高級、中級、普通、農村集落) 系統及び 種 別 (系統・連続性の良否) 地 積 ㎡ 種 別 商業地(高度、準高度、普通、近隣) 街 画 間口、奥行 間口 m 奥行 m 工業地(大工場、中小工場) 混在( ) 路 連 続 性 路線名 形 状 ほぼ正方形 長方形 ほぼ長方形 台形 ( )見込地、その他( ) 条 幅 員 全 幅 m 歩道 接面 m 地 ほぼ台形 その他 ( ) 類 型 更地 建付地 借地権 底地 件 無 対面 m 接 接 面 事例地の( )方 総 額 円 舗 装 有( ) 無 条 面 関 係 一方路、角地、二方路、三方路 取 引 価 格 土 地 円( 円/㎡) 交 最 寄 駅 と 線 駅 方約 m 街 その他( ) 建 物 等 円( 円/㎡) 通 の 接 近 性 線 バス等 方約 m 件 路 高 低 差 約( )m 高、低 面 積 ㎡ 構 造 ・ 都 心 と の 都心 時間 距離 傾斜度( )無 建 物 等 階 層 用 途 接 接 近 性 ( )まで( )又は( ) 区 域 市街化区域、市街化調整区域、都市計画区域 建築年月日 そ の 他 近 公 共 施 設 行 都市計画区域外 取 引 時 点 年 月 日 条 等 と の 1住専、2住専、住居、近商、商業 事情なし 買進み 売急ぎ( %)程度 件 接 近 性 政 用 途 地 域 準工、工業、工専、 取引にあた 事情等 日 照 地 質 その他地区( ) っての事情 自然的条件 通 風 等 地 盤 等 的 容 積 率 等 容積率 建 ぺ い 乾 湿 地 勢 /10 率 /10 公共 条 防 火 防 火 高 度 最高限度 自己取扱(自己物件売買、仲介物件) 環 有 ・下水道・無 防火規制等 規 制 準防火 制 限 契約当事者(売主、買主、仲介者、立会人) 供 給 処 理 上水道 可 下水道 下水 件 無 m その他 境 施 設 無 処 水 洗 そ の 他 事例収集源 排 有 可 事 例 地 の 存 条 都市 有 す る 地 域 の ガス 可 その他 標 準 的 使 用 件 無 事 例 地 の 公示地 最 有 効 使 用 近くの 事 例 地 の 事 例 地 の 近 隣 基準地 周 囲 の 地 域 の 範 囲 東 m 西 m 南 m 北 m 付近の目標物 状 態 備 考 調査年月日 年 月 日地域要因等調査業務委託契約書(案)
1 業務の名称 2 履 行 場 所 3 履 行 期 間 年 月 日から 年 月 日まで 4 委託代金額 ¥○○○○○ (うち取引に係る消費税及び地方消費税額 ¥○○○○○) 5 契約保証金 上記の について、発注者 と受注者 とは、おのおの対等な立場における合意に基づいて、次の条項によって 契約を締結し、信義に従って誠実にこれを履行するものとする。 この契約の証として、本書2通を作成し、当事者記名押印のうえ各自1通を保有する。 年 月 日 発注者 住 所 氏 名 印 受注者 住 所 氏 名 印 (総 則) 第1条 発注者及び受注者は、頭書の業務(以下「業務」という。)の委託契約に関し、この契約書 に定めるもののほか、別冊の地域要因等調査業務委託仕様書及び特記仕様書(図面及び金額を記載 しない設計書及び現場説明書を含む。以下「仕様書等」という。)に従いこれを履行しなければな らない。 2 前項の仕様書等に明示されていないものについて疑義があるときは、発注者と受注者とが協議し て定めるものとする。 (工程表) 第2条 受注者は、契約締結後 日以内に仕様書等に基づいて、工程表を作成し、発注者に提出し なければならない。 (契約の保証) 第3条 受注者は、この契約の締結と同時に、次の各号のいずれかに掲げる保証を付さなければなら ない。ただし、第五号の場合においては、履行保証保険契約の締結後、直ちにその保険証券を発注 者に寄託しなければならない。 一 契約保証金の納付 二 契約保証金の納付に代わる担保となる有価証券等の提供 三 この契約による債務の不履行により生ずる損害金の支払いを保証する銀行、発注者が確実と認 める金融機関又は保証事業会社(公共工事の前払金保証事業に関する法律(昭和27年法律第184号)第2条第4項に規定する保証事業会社をいう。以下同じ)の保証 四 この契約による債務の履行を保証する公共工事履行保証証券による保証 五 この契約による債務の不履行により生ずる損害をてん補する履行保証保険契約の締結 2 前項の保証に係る契約保証金の額、保証金額又は保険金額(第4項において「保証の額」という。) は、請負代金額の10分の1以上としなければならない。 3 第1項の規定により、受注者が同項第二号又は第三号に掲げる保証を付したときは、当該保証は 契約保証金に代わる担保の提供として行われたものとし、同項第四号又は第五号に掲げる保証を付 したときは、契約保証金の納付を免除する。 4 請負代金額の変更があった場合には、保証の額が変更後の請負代金額の10分の1に達するまで、 発注者は、保証の額の増額を請求することができ、受注者は、保証の額の減額を請求することがで きる。 [注] 契約の保証を免除する場合は、この条を削除する。 (権利義務の譲渡等) 第4条 受注者は、この契約により生ずる権利又は義務を第三者に譲渡し、又は承継させてはならな い。ただし、発注者の書面による承諾を得た場合は、この限りではない。 2 受注者は、業務の目的物又は第7条第2項の規定による検査に合格した材料を第三者に譲渡し、 貸与し、又は質権その他の担保の目的に供してはならない。ただし、発注者の書面による承諾を得 た場合は、この限りではない。 (報告義務) 第5条 発注者は、必要と認めるときは、受注者に対して業務の処理状況につき調査をし、又は報告 を求めることができる。 (再委託等の禁止) 第6条 受注者は、業務の処理を第三者に委任し、又は委託させてはならない。ただし、あらかじめ、 この書面による承諾を得た場合は、この限りではない。 (調査職員、主任担当者) 第7条 発注者は、この契約の履行について自己に代わって監督し、若しくは指示する調査職員を定 め、また受注者は、業務履行の管理をつかさどる主任担当者を定め、それぞれに通知しなければな らない。これらの者を変更したときも同様とする。 (器材等の品質、検査等) 第8条 業務に使用する材料につき仕様書等にその品質が明示されていないものは、中等の品質を有 するものとする。 2 受注者は、仕様書等において調査職員の検査を受けて使用すべきものと指定された材料について は、当該検査に合格したものを使用しなければならない。 3 調査職員は、受注者から前項の検査を求められたときは、遅滞なくこれに応じなければならない。 4 第2項の検査に直接必要な経費は、受注者の負担とする。
5 受注者は、検査の結果不合格と決定された材料については、遅滞なく引き取らなければならない。 (業務内容等の変更等) 第9条 発注者は、必要がある場合には、業務内容を変更し、又は一時中止とし、若しくは打ち切る ことができる。この場合において、履行期間又は委託代金額を変更する必要があるときは、発注者 と受注者とが協議して定める。 2 前項の場合において、受注者が損害を受けたときは、発注者はその損害を賠償しなければならな い。賠償額は、発注者と受注者とが協議して書面によりこれを定めるものとする。 (履行期間の延長) 第10条 受注者は、その責めに帰することができない理由により履行期間内に業務を完了することが できないときは、発注者に対して遅滞なく、その理由を明らかにした書面により履行期間の延長を 求めることができる。この場合における延長日数は、発注者と受注者とが協議して定める。 (損害のために必要を生じた経費) 第11条 業務の履行に関し発生した損害(第三者に及ぼした損害を含む。)のために必要を生じた経 費は、受注者が負担するものとする。ただし、その損害が発注者の責めに帰する理由により生じた ものについては、発注者がこれを負担するものとし、その額は、発注者と受注者とが協議して定め る。 (検査及び引渡し) 第12条 受注者は、業務が完了したときは、遅滞なく、成果品に業務完了報告書を添え発注者に提出 しなければならない。 2 発注者又は発注者が検査を行う者としてとして定めた職員は、前項の業務完了報告を受理したと きは、その日から10日以内に成果品について検査を行わなければならない。 3 受注者は、前項の検査に合格しないときは、遅滞なく補正を行い再検査を受けなければならない。 この場合においては、補正の完了を業務の完了とみなし前2項の規定を適用する。 4 受注者は、検査合格の通知を受けたときは、遅滞なく当該成果品を発注者に引き渡すものとする。 (部分使用) 第13条 発注者は、前条第4項の規定による引き渡し前においても、成果品の全部又は一部を受注者 の書面による同意を得て使用することができる。 2 発注者は、精度監理を実施するときは、精度監理に係る部分の成果について、前条第1項の規定 にかかわらず、受注者が業務完了報告書を発注者に提出する前において、あらかじめ、発注者が指 示するところにより、この契約の成果の全部又は一部を使用することができる。 (委託代金の支払い) 第14条 受注者は、第11条第4項の規定により、成果品の引き渡しをしたときは、発注者に対して、 所定の手続に従って委託代金の支払いを請求することができる。 2 発注者は、前項の規定による請求を受けたときは、その日から起算して30日以内に受注者に委託
代金を支払わなければならない。 (前金払) 第15条 受注者は、公共工事の前払金保証事業に関する法律(昭和27年法律第184号)第2条第4項 に規定する保証事業会社(以下「保証事業会社」という。)と頭書の履行期間を保証期限とし、同 条第5項に規定する保証契約(以下「保証契約」という。)を締結したときは、その保証書(以下 「証書」という。)を発注者に寄託して、委託代金額の3/10以内の前払金の支払いを請求すること ができる。 2 発注者は、前項の規定による請求があったときは、その日から起算して14日以内に受注者に前払 金を支払わなければならない。 (前金払の変更等) 第16条 受注者は、業務内容の変更その他の理由により、著しく委託代金額が増額した場合において、 保証契約の補償金額を増額したときは、その証書を発注者に寄託して、前条第1項の規定に準じて その増額後の委託代金額の3/10から受領済みの前払金額を差し引いた額以内の前払金を発注者に 請求することができる。この場合においては、前条第2項の規定を準用する。 2 受注者は、業務内容の変更その他の理由により、委託代金額が減額した場合において、受領済み の前払金額が減額後の委託代金額の4/10を超えるときは、その減額のあった日から30日以内に、 その超過額を発注者に返還しなければならない。ただし、この項の期間内に第17条又は第18条の規 定による支払いをしようとするときは、発注者は、その支払額の中からその超過額を控除すること ができる。 3 受注者は、前項又は履行期間を延長した場合においては、遅滞なくその旨を保証事業会社に通知 し、保証契約の補償金額が減額されたとき、又は保証期間をその延長した履行期間まで延長したと きは、直ちにその証書を発注者に寄託しなければならない。この場合における保証契約の変更は、 前払金の超過額を発注者に返還した後に行うものとし、その変更後の保証金額は、減額後の前払金 額を下らない額とする。 4 発注者は、受注者が第2項の期間内に前払金の超過額を返還しなかったときは、その未返還額に つき、第2項の期間を経過した日から返還するまでの期間について、その日数に応じ、年○パーセ ントの割合で計算した額の遅延利息の支払いを請求することができる。 [注] ○の部分には、契約締結時に適用される「政府契約の支払遅延防止等に関する法律第8条 第1項の規定に基づき定める政府契約の支払い遅延に対する利息の率」を記入する。 5 前項の期間内で前払金の超過額を返還する前に、さらに委託代金額を増額した場合において、増 額後の委託代金額が減額前の委託代金額以上の額であるときは、受注者は、その超過額を返還しな いものとし、増額後の委託代金額が減額前の委託代金額未満の額であるときは、受注者は、受領済 みの前払金の額からその増額後の委託代金額の4/10の額を差し引いた額を発注者に返還しなけれ ばならない。 6 受注者は、業務内容の変更その他の理由により、履行期間を短縮した場合において、保証契約を 変更したときは、変更後の証書を遅滞なく発注者に寄託しなければならない。 (前払金の使用等)
第17条 受注者は、前払金をこの業務の材料費、労務費、外注費、機械器具の賃貸料、機械購入費(当 該業務において償却される割合に相当する額に限る。)動力費、交通通信費、支払運賃、修繕費及 び保証料に相当する額として必要な経費以外の支払いに充当してはならない。 (部分払) 第18条 受注者は、業務の完了前に、業務の出来高部分に相応する委託代金相当額の9/10以内の額 について、次項以下に定めるところにより、部分払を請求することができる。ただし、この請求は 履行期間中 回を超えることはできない。 2 受注者は、部分払を請求しようとするときは、あらかじめ、当該請求に係る業務の出来高部分の 確認を書面により発注者に求めなければならない。この場合においては、発注者は、遅滞なくその 確認するための検査を行い、その結果を書面により受注者に通知しなければならない。 3 受注者は、前項の規定による確認があったときは、所定の手続に従って部分払いを請求すること ができる。この場合においては、発注者は、当該請求のあった日から起算して14日以内に受注者に 部分払金を支払わなければならない。 4 部分払金の額は、次の式により算定する。この場合において、第1項の委託代金相当額は、発注 者と受注者とが協議して定める。 9 前払金額 部分払金の額=第1項の委託代金相当額×( - ) 10 委託代金額 5 第3項の規定により部分払金の支払いがあった後、再度部分払の請求をする場合においては、第 1項及び第4項中に「委託代金相当額」とあるのは「委託代金相当額からすでに部分払の対象とな った委託代金相当額を控除した額」と読み替えるものとする。 (一部完了払) 第19条 業務の一部が完了し、かつ、可分のものであるときは、発注者は、当該部分について引き渡 しを、受注者は、当該部分に対する委託代金額相当額を発注者に請求することができる。 2 第11条及び第13条の規定は、前項の場合について準用する。 3 前払金の支払いを受けている場合においては、第1項の規定により発注者に請求することができ る額は、次の式により算定するものとする。 一部完了額 一部完了払金の額=一部完了額-前払金額 × 委託代金額 (履行遅滞における延滞金) 第20条 受注者の責めに帰する理由により、履行期間内に業務を完了することができない場合におい て、履行期間経過後相当の期間内に業務を完了する見込みがあると認めたときは、発注者は、受注 者から延滞金を徴収して履行期間を延長することができる。 2 前項の延滞金は、委託代金額から一部引き渡し部分に相応する委託代金額を控除した額につき、 遅延日数に応じ、年5.0パーセントの割合で計算した額とする。 3 発注者の責めに帰する理由により、第13条第2項(前条において準用する場合も含む。)の規定 による委託代金の支払いが遅れた場合においては、受注者は、未受領金額につき、遅延日数に応じ、 年○パーセントの割合で計算した額の遅延利息の支払いを発注者に請求することができる。
[注] ○の部分には、契約締結時に適用される「政府契約の支払遅延防止等に関する法律第8条 第1項の規定に基づき定める政府契約の支払い遅延に対する利息の率」を記入する。 (談合等不正行為があった場合の違約金等) 第20条の2 受注者(設計共同体にあっては、その構成員)が、次に掲げる場合のいずれかに該当した ときは、受注者は、発注者の請求に基づき、請負代金額(この契約締結後、請負代金額の変更が あった場合には、変更後の請負代金額)の10分の1に相当する額を違約金として発注者の指定 する期間内に支払わなければならない。 一 この契約に関し、受注者が私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(昭和22年法律 第54号。以下「独占禁止法」という。)第3条の規定に違反し、又は受注者が構成事業者であ る事業者団体が独占禁止法第8条第1号の規定に違反したことにより、公正取引委員会が受注者 に対し、独占禁止法第7条の2第1項(独占禁止法第8条の3において準用する場合を含む。) の規定に基づく課徴金の納付命令(以下「納付命令」という。)を行い、当該納付命令が確定し たとき(確定した当該納付命令が独占禁止法第63条第2項の規定により取り消された場合を含 む。)。 二 納付命令又は独占禁止法第7条若しくは第8条の2の規定に基づく排除措置命令(これらの命 令が受注者又は受注者が構成事業者である事業者団体(以下「受注者等」という。)に対して行 われたときは、受注者等に対する命令で確定したものをいい、受注者等に対して行われていない ときは、各名宛人に対する命令すべてが確定した場合における当該命令をいう。次号において「納 付命令又は排除措置命令」という。)において、この契約に関し、独占禁止法第3条又は第8条 第1号の規定に違反する行為の実行としての事業活動があったとされたとき。 三 納付命令又は排除措置命令により、受注者等に独占禁止法第3条又は第8条第1号の規定に違 反する行為があったとされた期間及び当該違反する行為の対象となった取引分野が示された場合 において、この契約が、当該期間(これらの命令に係る事件について、公正取引委員会が受注者 に対し納付命令を行い、これが確定したときは、当該納付命令における課徴金の計算の基礎であ る当該違反する行為の実行期間を除く。)に入札(見積書の提出を含む。)が行われたものであ り、かつ、当該取引分野に該当するものであるとき。 四 この契約に関し、受注者(法人にあっては、その役員又は使用人を含む。)の刑法(明治40 年法律第45号)第96条の6又は独占禁止法第89条第1項若しくは第95条第1項第1号に 規定する刑が確定したとき。 2 受注者が前項の違約金を発注者の指定する期間内に支払わないときは、受注者は、当該期間を経 過した日から支払いをする日までの日数に応じ、年5パーセントの割合で計算した額の遅延利息を 発注者に支払わなければならない。 (発注者の解除権) 第21条 発注者は、受注者が次の各号のいずれかに該当するときは、契約を解除することができる。 一 受注者の責めに帰する理由により履行期間内に業務を完了する見込みがないと明らかに認めら れるとき。 二 正当な理由がないのに、業務に着手すべき時期を過ぎても業務に着手しないとき。 三 前2号に掲げる場合のほか、契約に違反し、その違反により契約の目的を達することができな
いと認められるとき。 2 前項の規定により契約が解除された場合においては、受注者は、請負代金額の1/10に相当する 額を違約金として発注者に指定する期限までに納付しなければならない。 3 発注者は、第1項の規定により契約を解除した場合において、必要があるときは、出来高部分を 検査のうえ、合格した部分の引き渡しをうけることができる。この場合においては、発注者は、そ の出来高部分に相応する請負代金を受注者に支払わなければならない。 4 第1項の規定により契約が解除された場合において、第14条及び第15条の規定による前払金の支 払いがあったときは、当該前払金の額(第17条の規定による部分払をしているとき、又は第18条の 規定による一部完了払をしているときは、その部分払又は一部完了払において償却した前払金の額 を控除した額)を前項により出来高部分に相応する委託代金を支払う場合においては、その支払額 から控除する。この場合において、受領済みの前払金額になお余剰があるとき、又は前項の支払い がないときは、受注者は、その余剰額又は当該前払金の支払いの日から返還の日までの日数に応じ、 年○パーセントの割合で計算した額の利息を付して発注者に返還しなければならない。 [注] ○の部分には、契約締結時に適用される「政府契約の支払遅延防止等に関する法律第8条 第1項の規定に基づき定める政府契約の支払い遅延に対する利息の率」を記入する。 (受注者の解除権) 第22条 受注者は、次の各号のいずれかに該当するときは、契約を解除することができる。 一 第8条第1項の規定により業務内容を変更したため委託代金額が2/3以上減少したとき、又 は業務の中止の期間が履行期間の5/10を超えたとき。 二 発注者が契約に違反し、その違反により業務を完了することが不可能となったとき。 2 前項により契約を解除した場合において、受注者が損害を受けたときは、発注者は、その損害を 賠償しなければならない。賠償額は、発注者と受注者とが協議して定める。 3 前条第3項及び第4項の規定は、第1項の規定により契約が解除された場合に準用する。この場 合において、利息に関する部分は、これを準用しない。 (瑕疵担保) 第23条 発注者は、第11条第4項の引き渡しの日から1年間、受注者に対して、成果品の瑕疵の補正 を請求することができるものとする。 2 発注者は、前項の瑕疵の補正に代え損害賠償の請求をすることができる。 (違約金等の徴収) 第24条 受注者が、この契約に基づく違約金、遅延利息又は賠償金をこの指定する期間内に支払わな いときは、発注者は、その支払わない額に、発注者の指定する期間を経過した日から委託代金支払 いの日まで年5.0パーセントの割合で計算した利息を付した額と、発注者の支払うべき委託代金と を相殺し、なお不足があるときは追徴する。 2 前項の追徴をする場合には、発注者は、受注者から遅延日数につき年5.0パーセントの割合で計 算した額の延滞金を徴収する。 (秘密の保持等)
第25条 受注者は、業務の処理上知り得た秘密を他人に漏らしてはならない。 2 受注者は、成果品(業務の履行過程において得られた記録等を含む。)を他人に閲覧させ、複写 させ、又は譲渡してはならない。ただし、発注者の承諾を得たときは、この限りではない。 (紛争の解決) 第26条 この契約書の各条項において、発注者と受注者とが協議して定めるものにつき、協議がとと のわない場合、その他この契約に関して発注者と受注者との間に紛争を生じた場合には、発注者と 受注者との協議により選定した者に依頼し、解決を図ることができる。 (補 則) 第27条 この契約書に定めのない事項については、必要に応じて発注者と受注者とが協議して定める。
地域要因等調査業務委託契約書に基づいて提出する書類
条 項 名 称 様 式 宛 名 提 出 先 提 出 期 限 提出部数 第 2 条 工 程 表 様式第1号 発注者 調 査 職 員 契約締結後 日以内 1 第 6 条 主 任 担 当 者 通 知 書 様式第2号 〃 〃 〃 日以内 1 第 11 条 業 務 完 了 報 告 書 様式第3号 〃 〃 契 約 履 行 期 限 内 そ の 他 発注者が必要と認めたもの 指 定 期 日 ま で様式第1号
工
程
表
自 年 月 日 履行期間 至 年 月 日 受 注 者 氏 名 印 工 程 工 種 種 別 月 月 月 月 上 旬 下 旬 上 旬 下 旬 上 旬 下 旬 上 旬 下 旬 (注)業務内容により、日別の工程を要する場合は、日別に作成する。 用紙の大きさは、日本工業規格A列4判横とする。様式第2号 年 月 日 殿 受注者 住 所 氏 名 印
主
任
担
当
者
通
知
書
委託業務の名称 年 月 日付けで締結した契約の上記業務の主任担当者を下記の者に定め ましたので届けます。 記 主任担当者 (注)用紙の大きさは、日本工業規格A列4判縦とする。様式第3号 年 月 日 殿 受注者 住 所 氏 名 印
業
務
完
了
報
告
書
下記業務は、完了しましたので報告します。 1 委託業務の名称 2 委 託 代 金 ¥ 3 契 約 年 月 日 年 月 日 4 履 行 期 間 自 年 月 日 至 年 月 日 5 完 了 年 月 日 年 月 日 主任担当者 印 (注)用紙の大きさは、日本工業規格A列4判縦とする。年 月 日 〔契約の相手方〕 殿 〔支出負担行為担当官等〕 印