電力システム改革について
経済産業省 資源エネルギー庁
電力改革推進室
日置 純子
目 次
我が国における電気事業制度
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
これまでの電気事業制度改革の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
東日本大震災の経験 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
電力システム改革専門委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
「電力システムに関する改革方針」(平成25年4月2日閣議決定)・・・・・・・ 6
・ 改革を行う3つの目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
・【改革の柱①】広域系統運用の拡大・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
・【改革の柱②】小売の全面自由化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
・【改革の柱③】法的分離の方式による送配電部門の一層の確保・・・・ 18
・ 改革後の電気事業者の姿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
・ 電力システム改革の工程と電気事業法改正スケジュール ・・・・・・・・ 22
電力システム改革の効果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
新たなビジネス展開の可能性と課題(まとめ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
1
○ 戦後、我が国においては、垂直一貫体制による地域独占、投資回収の保証(総括原価料金)
により、大規模電源の確保と地域への供給保証を実現。国民生活の発展や経済成長を大きく
支えてきた。
○ 平成7(1995)年以降、4次にわたる制度改革により、小売の一部の自由化等を実施。
発電 小売 送配電 自家 発電 自家 消費 一般電気事業者 (10電力会社) 需要家(電気の最終使用者) 卸電気 事業者 制度改革前(平成7(1995)年以前) 発電 小売 送配電 一般電気事業者 卸供給 (IPP) 特定規模電気事業者発電事業者及び (新電力) 自由化部門の需要家 (工場、オフィスビル等) ネットワーク利用 (託送供給) (情報遮断、内部相互補助禁止、市場監視等) 卸電気 事業者 規制需要家 (家庭等) 特定規模電気事業者 (新電力) 現在(平成15(2003)年~) 特定地点 の需要家 特定電 気事業 者 自家 発電 自家 消費我が国における電気事業制度
2
これまでの電気事業制度改革の概要
○ 我が国電気事業についての高コスト構造に関する指摘等を踏まえ、平成7(1995)年より、累次の電
気事業制度改革を実施。
○ 発電部門においては競争原理を導入するとともに、小売部門においては「自由化」の範囲を順次拡大。
○ 一般電気事業者と新規参入者との競争条件の均一化を図る観点から、送電部門の公平性を確保。
◆第1次制度改革(平成7(1995)年電気事業法改正・施行) ①卸電気事業の参入許可を原則として撤廃し、電源調達入札制度を創設して、発電部門において競争原理を導入。 ②特定電気事業制度を創設し、特定の供給地点における電力小売事業を制度化。 ③一般電気事業者の自主性を認める方向で料金規制を見直し、選択約款を導入。 ◆第2次制度改革(平成11(1999)年電気事業法改正、平成12(2000)年施行) ①小売部門において、特別高圧需要家(原則、契約電力2千kW以上)を対象として部分自由化を導入。 ②料金の引下げ等、電気の使用者の利益を阻害する恐れがないと見込まれる場合においては、これまでの規 制を緩和し、認可制から届出制に移行。 ◆第3次制度改革(平成15(2003)年電気事業法改正、平成17(2005)年施行) ①小売部門において、高圧需要家(原則、契約電力50kW以上)まで部分自由化範囲を拡大。 ②一般電気事業者の送配電部門に係るルール策定・監視等を行う中立機関(送配電等業務支援機関)を創設。 ③一般電気事業者の送配電部門における情報遮断、差別的取扱いの禁止等を電気事業法により担保。 ④全国大の卸電力取引市場を整備。 ◆第4次制度改革(平成20(2008)年) ①卸電力取引所の取引活性化に向けた改革、及び送電網利用に係る新電力の競争条件の改善。 ②安定供給の確保及び環境適合に向けた取組の推進。(グリーン電力卸取引の導入等) ※小売部門の自由化範囲は拡大せず(5年後を目途に範囲拡大の是非について改めて検討)。3
東日本大震災後の経験
○ しかし、部分自由化では競争が不十分といった課題(新規参入者(新電力)の市場シェアが3~4%程度
等)に加え、東日本大震災による原発事故やその後の電力需給の逼迫により、様々な課題が顕在化。
4
①: 需要家の「選びたい」という声の増大や、計画停電等の画一的・強制的な手法によら
ない需要抑制策の必要性
(→小売全面自由化)
②: 電力取引所の活用による全国大での効率的な電源利用や、発電部門での効率追
求の必要性
(→供給サイドの改革)
③: 再生可能エネルギーの送電系統への接続が円滑にできないという声の増大や、コ
ジェネなど分散型電源の導入拡大の必要性
(→発電の多様化)
④: 地域間の電力融通や広域的な供給力の有効活用の必要性 (→送配電の広域化)
⑤: 小売や発電の自由化、多様化に対応し、あらゆる電力を公平中立に届ける仕組み
の必要性
(→送配電の中立化)
○ 24年2月に総合資源エネルギー調査会に電力システム改革専門委員会を設置し、7月13日の
専門委員会で「電力システム改革の基本方針」を取りまとめ。
○ 同年11月に専門委員会で詳細設計の議論を再開。25年2月8日に報告書を取りまとめ。
委員長 伊藤 元重 東京大学大学院経済学研究科教授 委員長代理 安念 潤司 中央大学法科大学院教授 委員 伊藤 敏憲 (株)伊藤リサーチ・アンド・アドバイザリー 代表取締役兼アナリスト 大田 弘子 政策研究大学院大学教授 小笠原 潤一 (財)日本エネルギー経済研究所 電力グループマネージャー・研究主幹 柏木 孝夫 東京工業大学特命教授 高橋 洋 (株) 富士通総研経済研究所主任研究員 辰巳 菊子 公益社団法人日本消費生活アドバイザー・ コンサルタント協会常任顧問 八田 達夫 学習院大学特別客員教授 松村 敏弘 東京大学社会科学研究所教授 横山 明彦 東京大学大学院新領域創成研究科教授 電力システム改革専門委員会 委員名簿 第1回(2月2日) 議題:電力システム改革に関するタスクフォース「論点整理」について 議題:需要サイドの取組について 議題:供給の多様性について 議題:競争の促進と広域化について 議題:総合的な検討(1) 小売全面自由化、送配電部門の広域 化・中立化 第5回(5月18日) 議題:総合的な検討(2) 送配電部門の広域化・中立化、 卸電力市場の活性化等 第6回(5月31日) 議題:総合的な検討(3) 送配電部門の広域化・中立化、 卸電力市場の活性化等 第7回(6月21日) 議題:総合的な検討(4) 電力システム改革の基本方針案 第8回(7月13日) 議題:詳細設計の検討(1) 送配電部門の広域化・中立化、 卸電力市場の活性化等 議題:詳細設計の検討(2) 小売全面自由化、託送制度、 供給力確保、規制組織等 第2回(3月6日) 第3回(4月3日) 第4回(4月25日) 第9回(11月7日) 第10回(12月6日) 議題:詳細設計の検討(3) 送配電部門の一層の中立化の方式等 第11回(1月21日) 第12回(2月8日) 議題:取りまとめに向けた検討電力システム改革専門委員会
5
「電力システムに関する改革方針」(平成25年4月2日閣議決定)
61.安定供給を確保する。
2.電気料金を最大限抑制する。
3.需要家の選択肢や事業者の事業機会を
拡大する。
Ⅰ.電力システム改革の3つの目的
1.広域系統運用の拡大。
2.小売及び発電の全面自由化。
3.法的分離の方式による送配電部門の
中立性の一層の確保。
Ⅱ.電力システム改革の3本柱
改革内容 実施時期 法案提出時期 【第1段階】 広域系統運用機関(仮称)の設立 平成27年(2015年)を 目途に設立 本年の通常国会に法案提出(第2段階、 第3段階の改正についてのプログラム規 定を置く) <→臨時国会で成立> 【第2段階】 電気の小売業への参入の全面自由化 平成28年(2016年)を 目途に実施 平成26年(2014年)通常国会に法案提出 【第3段階】 法的分離による送配電部門の中立性の 一層の確保、電気の小売料金の全面自 由化 平成30年から平成32年 まで(2018年から2020 年まで)を目途に実施 平成27年(2015年)通常国会に法案提出 することを目指すものとする電力システム改革を以下の3段階に分け、各段階で課題克服のための十分な検証を行い、
その結果を踏まえた必要な措置を講じながら、改革を進める。
Ⅲ.電力システム改革の3段階の実施スケジュール
○ 専門委員会報告書の内容も踏まえ、25年4月2日、政府としての改革方針を閣議決定。
6
電気の足りない地域へ柔軟な供給ができるよう、広域的な電力融通を促進する。
再エネや自家発電など、多様な電源を供給力として活用しやすくする。
無理なく節電できる仕組みを取り入れ、計画停電に頼らないシステムへと変えて
いく。
改革を行う3つの目的
改革を行う3つの目的
目的1: 安定供給の確保
発電のための燃料コストの増加等が、電気料金の上昇圧力となっている。競争
を促進し、電気の生産や販売を行う企業の創意工夫や経営努力をひきだすこ
とで、電気料金を最大限抑制する。
どの電力会社から、どのような電気を買うのか、一般家庭や全ての企業を含め、
全ての電気の利用者が自由に選べるようにする。
また、これを企業のビジネスチャンス、イノベーションにつなげていく
目的2: 電気料金の最大限の抑制
目的3: 電気利用の選択肢や企業の事業機会の拡大
7
電気の供給
電気の供給地域B
地域C
地域A
広域的運営推進機関
改革の3つの柱①: 広域系統運用の拡大
1.地域を越えた電気のやりとりを拡大
地域を越えた電気のやりとりを容易にし、災害時等に停電を起こりにくく
する。また、全国大での需給調整機能の強化等により、出力変動のある再
生可能エネルギーの導入拡大に対応する。その司令塔として「広域的運営
推進機関」を創設する。
8
120万kW 60万kW 1262万kW 30万kW 140万kW 北海道 552万kW 東北 1,372万kW 東京 5,078万kW 中部 2,478万kW 中国 1,085万kW 四国 526万kW 九州 1,521万kW 周波数変換設備 交直変換設備 50Hz 60Hz 240万kW ※ の中の数値は2012年度の最大需要電力 ※ の間の線の数値は地域間連系線の送電容量 ・ 送電容量の数値は、会社間連系設備としての設計上の送電能力を表したもの。 ・ 実際の系統運用における送電可能量(運用容量)は、設備故障を考慮した通過電 流制約、安定度制約等により制約され得る。 ※2020年度を目標に210万kWまで増強。 それ以降できるだけ早期に300万 kWまで増強。 ※既に決定されている 90万kWまでの増強 を早期に実現。 北陸 526万kW 2,682万kW 関西 557万kW 1666万kW 557万kW 557万kW
広域的運営推進機関の設立
1.現行制度では区域(エリア)ごとの需給管理を原則としており、需給ひっ迫時の他地域からの電
力融通などは事業者の自発性に委ねられている。
2.広域系統運用機関を創設。周波数変換装置の増強や地域間連系線の運用見直しにより電力会
社の区域を越えて電源を有効活用し、需給を調整。
9
改革の柱①: 広域系統運用の拡大指示を受けた事業者が 必要な措置を講じない 場合等に、国に報告。 必要に応じ命令 等を行う。 焚き増しや需要の抑 制、電力融通を指示。
(参考)需給ひっ迫時の対応
1.広域的運営推進機関は、災害や電源トラブルによる電力需給のひっ迫時に、電気事業者に対し、
①電源の焚き増し、②需給調整契約の発動による需要抑制、③電力融通等の指示を実施。指示
に従わない場合は広域的運営推進機関がその定款に基づき制裁(過怠金等)を課す。
2.指示を受けた電気事業者が必要な措置を講じない場合等には広域的運営推進機関は国(経済
産業大臣)にその旨を報告。国は、報告を受け、電気事業者に焚き増し等を命令。(国が自らの発
意で、電気事業者や卸供給事業者、特定自家発設置者にこうした命令や勧告を行うことも可能)
卸 電 気 事 業 者 ( 電 発 ・ 原 電 )広域的運営推進機関
卸 供 給 事 業 者 ( 鉄 鋼 ・ 製 紙 メ ー カ ー 等 ) 特 定 自 家 発 設 置 者 特 定 規 模 電 気 事 業 者 ( 新 電 力 ) 一 般 電 気 事 業 者 電気事業者 特 定 電 気 事 業 者国
(経済産業大臣) 電気事業者に命令を行ってもなお 安定供給確保が困難な場合には、 焚き増し等の命令を卸供給事業 者に行う(それでも発電量が不足 する場合は特定自家発設置者へ の勧告を行う)。 必要に応じ焚き増し等 の命令を行う。 発電量などの情報を提供。 命 令 勧告 ※ 2 一 定 規 模 以 上 の 自 家 発 を 設 置 し て い る 者 ※ 2 ※ 1 ※ 1 特 定 の 供 給 地 点 に 電 力 を 供 給 す る 事 業 者 現行制度では供給命令 の対象は電気事業者の みであったところ、今次 改正で対象を拡大。 現行制度では「災害そ の他非常の場合」に限 定されていた供給命令 の発動要件を、「安定 供給確保に支障が生じ、 又は生ずるおそれがあ る場合」に拡充。 改革の柱①: 広域系統運用の拡大10
広域的運営推進機関と電力系統利用協議会(ESCJ)との主な違い
新設する広域的運営推進機関の主な業務内容 (参考) ESCJの業務対象か否か (1)供給計画業務 エリアの系統運用者が作成したエリアの電源開発計画、流通設備計画等を基に、1~10年程度先の日本全体の供給計画 をとりまとめる。また、必要な広域連系系統の送電インフラの増強を指導・勧告(必要に応じて国に意見具申)。 ESCJにおいては供給計画をとりまとめる機能を有していない。 供給計画は、一般電気事業者等から国へ直接提出。(ただし、連系線・周波 数変換設備の整備を計画的に進める仕組みはなし。) (2)長期の供給力確保のための予備力管理、信頼度評価等の業務 将来の需要想定に対して、適正に供給信頼度が確保されているかの評価を行い、小売全面自由化後は、供給力が長期 的に不足すると見通される場合に、将来の供給力不足を回避する手段として電源建設者の公募入札(電源入札)を実施。 ESCJにおいては、電源入札は実施していない。 (3)需給及び系統の広域的な運用(広域連系系統に係る給電計画、作業停止計画調整、連系線潮流管理等) 需給運用に必要となる長期から短期(月間・週間・翌日)の計画の策定に際して、送電設備及び電源の作業停止計画の調 整等を行い、給電計画を取りまとめ。また、実需給断面においても、再エネなどの増加に対応した広域連系系統の潮流 の管理等を行い、需給調整等を実施。 ESCJにおいては、エリアの給電計画のとりまとめは実施しておらず、 各エリアの一般電気事業者に完全に委ねられている。 (4)需給ひっ迫緊急時の需給調整 需給ひっ迫緊急時(実需給直前段階で、市場の活用を図ってもなお供給力不足が見込まれる状況)には、必要に応じ、電 源の焚き増しや電力融通等を指示することで需給調整を実施。 一般電気事業者からの依頼に基づき、ESCJが供給力のあっせん・調整を 行う全国融通の仕組みあり。 ただし、特定の電源の焚き増し等を要請する仕組みはなし。(震災直後は、 国が行政指導により実施。) (5)系統アクセス業務 系統利用者の希望に応じ、接続検討の受付、検討結果の事業者への通知等を実施。 ESCJにおいては実施していない。 現在は、一般電気事業者において実施。 (6)系統情報の公表 系統情報公表のためのルールを定め、また連系線等の空容量・潮流情報等について公表。 ESCJにおいてルールを定め、情報提供サービスを一定程度実施。(一部有 料) (7)市場運営(P) 全国大での発電の経済的・効率的運用(広域メリットオーダー)を進めるため、実需給の1時間前まで発電事業者・小売事 業者が取引を行うことができる1h前市場を運営。また、ゆくゆくは、容量市場の運営を行うことも想定。 ESCJにおいては市場運営機能は有していない。 ◇ 広域的運営推進機関においては、送配電等業務に対する支援を目的とした電力系統利用協議会(ESCJ)に比べ権限・業務範囲が拡大。 改革の柱①: 広域系統運用の拡大11
改革の3つの柱②
A電力会社の電気料金 (標準料金) B電力会社の電気料金 (標準料金) グリーン電気料金 再エネ100% (CO2フリー) 電気自動車と電気の セット販売 B電力会社の電気料金 (時間帯別料金)2.電気の小売を全面的に自由化
一般家庭や全ての企業向けの電気の、小売販売ビジネスへの新規参入を解禁する。
これにより、電気の利用者なら誰でも、電力会社や料金メニューを自由に選択で
きるようになる。
自由化しても安定供給や電気料金の抑制に取り組む。料金規制は段階的に撤廃。
その上で、セーフティネットとして、必ず誰かから電気の供給を受けられるよう
にするとともに、離島にも適切な料金で供給されるよう手当する。
改革の3つの柱②: 小売の全面自由化
12
小売の自由化範囲の推移
1.我が国では、2000年以降、小売分野の自由化を段階的に実施。
2.家庭等への小売の参入を自由化し、一般家庭の電力選択を実現するとともに、競争を通じて電
気料金の最大限の抑制を図る。
3.料金規制は段階的に撤廃し、ピークシフト料金などによる需要抑制をしやすくする。料金規制撤
廃後も、最終保障サービスや離島対策を措置。供給力確保のための新たな枠組みを設ける。
13
改革の柱②: 小売の全面自由化 (電圧V) 【契約kW】 【50kW】 【500kW】 【2,000kW】 (20,000V) (100~200V) (6,000V) (注)沖縄電力の自由化の範囲は2万kW、6万V以上から、平成16年(2004年)4月に特別高圧需要家(原則2千kW以上)に拡大。 【高圧業務用】 スーパー、 中小ビル 電力量 19% 電力量 9% 【高圧B】 中規模工場 【高圧A】 小規模工場 電力量 9% 【特別高圧産業用】大規模工場 【特別高圧業務用】デパート、オフィスビル 電力量 26% 自由化部門 【高圧A】 小規模 工場 電力量 9% 【特別高圧産業用】大規模工場 【特別高圧業務用】デパート、オフィスビル 【高圧B】 中規模工場 【高圧業務用(500kW以上)】 スーパー、中小ビル 自由化部門 自由化部門 電力量 40% 【高圧業務用】 500kw未満 電力量 14% 【特別高圧産業用】大規模工場 【特別高圧業務用】デパート、オフィスビル 【高圧B】 中規模工場 【高圧業務用】スーパー、中小ビル 【高圧A】 小規模工場 2000年3月~ 2004年4月~ 2005年4月~ 【低圧】 コンビニ、事業所等 電力量 5% 【電灯】 家庭 電力量 31% 【低圧】 コンビニ、事業所等 電力量 5% 【電灯】 家庭 電力量 32% 電力量 60% (2012年度時点) 【低圧】 コンビニ、事業所等 電力量 5% 【電灯】 家庭 電力量 35% 規制部門 規制部門 規制部門 電力量 74% 電力量 60% 電力量 40% (2012年度時点) 現在でも自由に参入可 能だが、新規参入者の シェアは、自由化された 需要の3.6%、全需要 の2.2%にとどまる。ま た、一般電気事業者が 区域(エリア)を超えて 供給することが可能。 料金規制は無く、自由 な料金設定が可能。 現在は一般電気事業者 が独占的に供給してい るが、今回の改革で自 由化を行う。 現行の料金規制を今回 の改革で撤廃(ただし経 過措置を講じる)。出所: http://www.strompreisevergleich.net/strompreisvergleich.html
ドイツの電気料金比較サイト
今日のマーケットは情報の海です。一見しただけではあいまいで圧倒されてしまうかもしれません。 このため、このサイトは料金比較のためのツールを提供します。 このサイトを通じて、契約する電力会社を変更することもできます。 電気料金の比較 郵便番号 年間の電力使用量 (1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月) (全額、月毎) ※全ての電力会社は前払金を要求。前払額が多いほど安 くなる。ただし、事業者が破綻した場合は返金されない。 契約期間 支払方法 (個人、法人) 電気の使用者(需要家) グリーン電気料金の表示 (はい、いいえ) ※再生可能エネルギー、コジェネレーション、CO2フリー電気。 契約切替時のボーナス特典の表示 (はい、いいえ) ※多くの電力会社は初年度に1回のみボーナスを提供。 使用電力量上限付の料金の表示 (はい、いいえ) ※契約電力量の上限を超えた場合は割高な料金を支払う。 (はい、いいえ) 預り金付料金の表示 固定料金(12か月)の表示 (はい、いいえ) ※税金以外の要素による料金変動なし。 消費者保護のためのガイドラインの考慮 (はい、いいえ) ※消費者保護のためのガイドライン基準を満たしている場合は詳細契約情報が 表示されない。 ※消費者団体は1年契約を推奨。 今すぐ無料の価格比較へ ※預り金は契約終了時に返金。ただし、事業者が破綻した場合は返金されない。14
改革の柱②: 小売の全面自由化 ○ 既に全面自由化が行われているドイツでは、国全体で約900社の小売事業者が存在し、多様な料金メ ニューが提供されている。 ○ 消費者等による電力会社や料金メニューの選択をサポートするため、その地域で供給している小売事業者 の電気料金を比較するサービスが提供されている。 (注)赤字は、サイト内情報の仮訳。ドイツにおけるグリーン電気料金の例(料金比較サイトの検索結果)
(注) 年間の電力使用量3500kWh、年間支払額1042,05ユーロ、契約期間12カ月、毎月払いを前提とした場合との比較。 (100%再エネ及びコジェネ電気) (100%再エネ及びコジェネ電気) (少なくとも50%は再エネ、残りはコジェネ電気。 再エネ投資あり) (少なくとも50%は再エネ、残りはコジェネ電気) (少なくとも50%は再エネ、残りはコジェネ電気) (100%再エネ及びコジェネ電気) (100%再エネ及びコジェネ電気) (100%再エネ及びコジェネ電気) (100%再エネ及びコジェネ電気) (少なくとも50%は再エネ、残りはコジェネ電気) (100%再エネ及びコジェネ電気)15
改革の柱②: 小売の全面自由化 (注)赤字は、サイト内情報の仮訳。 出所: http://www.strompreisevergleich.net/strompreisvergleich.htmlイギリスにおけるグリーン電気料金の例(料金比較サイトの検索結果)
小売電気事業者 料金メニュー 料金タイプ 契約期間 CO2削減量 年間支払額 節約額 (出所)http://www.ukpower.co.uk/home_energy/compare_electricity 以下の結果は、年間の電力使用量を3,300kWh、支払額を554ポンドと仮定した場合のも のです。このサイトで契約変更できる料金のうち、「グリーン・環境料金」について、節約額の 多い順に並んでいます。 15%が再エネ電気 少なくとも20%が再エネ、 残りはコジェネ電気 100%再エネ電気 100%再エネ電気 100%再エネ電気 (水力、風力、太陽光、 バイオマス) 100%再エネ電気 (風力、水力、太陽光) 100%再エネ電気 (風力、水力、太陽光) 100%再エネ電気 (Ofgem保証) 100%再エネ電気 (料金メニューの詳細) ※事業者の電源構成を考慮した数値。16
改革の柱②: 小売の全面自由化 (注)赤字は、サイト内情報の仮訳。ペンシルバニア州に立地している太陽光及び風力発電所 の電気(少なくとも5%が太陽光、残りが風力) 料金 契約期間 途中解約料 (注)遠隔制御可能で学習機能付きの温度自動調節 器(249ドル相当)が無料提供される新メニュー (固定価格、1年契約) (固定価格、1年契約) (固定価格、1年契約) (変動価格(月毎)) (変動価格(月毎))
地産地消型の料金メニュー(米国・ペンシルバニア州)
○ 米国のGreen Mountain Energy Company社は、 ペンシルバニア州の家庭に対し、同州に立地している 太陽光発電所及び風力発電所で発電された電気を供給する料金メニューを提供。
米国のGreen Mountain Energy Company社がペンシルバニア州内の家庭に提供している電気料金メニュー
出所: Green Mountain Energy Company社Webサイト(http://www.greenmountain.com/pennsylvania-peco)
(100%風力) (100%風力) (100%風力)
17
改革の柱②: 小売の全面自由化 (注)赤字は、サイト内情報の仮訳。3.送配電ネットワークを利用しやすく
発電した電気の売買には、送配電ネットワークを使うことが不可欠であり、
電力会社の送配電部門を別の会社に分離し、このネットワークを誰もが公平
に利用できるようにする。
送配電ネットワーク
(既存の電力会社とは別の会社) 風力発電 事業者 小売事業者 既存の電力会社の 発電所 小売事業者 電気自動車 メガソーラー 事業者 工場の自家発電発電
小売
改革の3つの柱③: 送配電部門の中立性の一層の確保
18
「法的分離」の方式による送配電部門の中立性の一層の確保
191.既存の電力会社が運用している送配電網を、新規参入の再生可能エネルギー発電会社などが
公平に利用できるよう、送配電部門の別会社化(法的分離)により、独立性を高める。
(備考)法的分離とは、送配電部門全体を別会社化する方式。民営電力会社の場合、持株会社の下で各部門をグループ化 する方式や、発電・小売会社の下で送配電部門を子会社とする方式を採ることが想定される。2.緊急時等における国、広域系統運用機関、事業者等の役割分担を明確化し、国が安定供給等
のために必要な措置を講じる枠組みを構築する。
送
配
電
設
備
発
電
小
売
送 配 電
( 系 統 運 用 ) ( 送 配 電 設 備 )持 株 会 社
自由化部門
規制部門
自由化部門
• ①地域独占・料金規制、②料金による投資回収 の保証、③供給責任を措置(最終保障サービス 提供、需給バランスの維持義務等) • 中立性確保のための人事・会計等に関する規制 送配電網を発電事業者や小売事 業者による公平な利用に供する19
改革の柱③: 送配電部門の中立性の一層の確保送配電部門の中立性確保のための方策
20 ※アメリカは州により電力政策が異 なる。全体の約2/3の州は電力の小 売自由化を実施しておらず、垂直統 合型の電力会社が残存。 【法的分離】 送配電部門全体を別会 社化。民営電力会社の場 合、持株会社形式等を採 ることが想定される。 (仏・独(一部)で採用) 【所有権分離】 送配電部門の別会社化に加え、発電・小売会社との資本 関係も解消する。電力会社が国有の国での事例が多い。 (英国、北欧で採用) 【機能分離】 送配電設備は電力会社に残 したまま、送電線の運用・指 令機能(系統運用機能)だけ を別組織に分離する。 (米国の一部州で採用) 【会計分離】 送配電部門の会計を他部 門の会計から分離、公開し、 送配電部門への料金支払等 の条件について、他の電気 事業者との間での公平性を 向上させる。 (現在の日本で採用) 送配電部門の 会計の分離(現状) 送配電部門の別会社化 系統運用機能の分離 ※所有権分離の場合、資本関係が無いため 持株会社を置かない。送
配
電
設
備
配
発 電 小 売 送 配 電 ( 系 統 運 用 ) ( 送 配 電 設 備 )配
発 電 小 売 送 配 電 ( 系 統 運 用 ) ( 送 配 電 設 備 )ISO
Independent System Operator (独立系統運用者) ①送配電会社には地域独占、料金規制、供給責任を措置。 ②会社間で資本関係を有することは排除されない。ただし、送配電部門 の中立性確保のためのルールや規制機関による監視が必要。 ③送配電部門が会社として独立することで、発電部門との利害関係が薄 れ、時間とともに広域性・中立性が高まることも期待される。
1.小売全面自由化等の改革を進めていく中では、垂直一貫体制や現状の「会計分離」を前提とせず、
送配電部門について一層の中立化を行う制度上の措置が必要。
2.「法的分離」の方式で実施に向けた準備を進める。
送
配
電
設
備
発 電 小 売 送 配 電 ( 系 統 運 用 ) ( 送 配 電 設 備 )持株会社
同一会社とすることも可能 地域独占・料金規制 ・供給責任を措置 中立性確保のためのルール整備や監視を行う20
改革の柱③: 送配電部門の中立性の一層の確保改革後の電気事業者の姿
21 (注)同一事業者が小売部門と発電部門の双方を持つ場合。 火力発電所 原子力発電所 風力等発電所 水力発電所 超高圧変電所 一次変電所 配電用変電所 大工場・ 大ビルディング ビルディング・中工場 小工場 商店 住宅 メーター メーター メーター メーター メーター 220~500kV 220~500kV 220~500kV 154~220kV 154~220kV 需要家 小売事業者 発電事業者 小売事業者へ の販売契約 需要家への 小売契約 設備を保有す る必要は無い 66kV~154kV 6.6kV 100/200V 6.6kV 66kV A 発電事業者 ①発電所の建設 ②燃料の調達 ③発電所の運転 ④小売事業者(又は自社の小売部門(注))への 電気の販売 B 送配電事業者 ①送配電網の建設・保守 ②電力系統の運用(各発電所への指令や、送 配電網の運用による安定的な電力の供給) ③メーターの設置、電力使用量の検針 ④「最終保障サービス」や「離島への料金平準化 措置」の提供 C 小売事業者 ①顧客に販売する電力の調達 (発電事業者からの購入、又は、自社の発電 部門からの調達(注)) ②料金メニューの開発・提供 ③顧客への営業、各種サービスの提供 ④料金の徴収 送電 配電 託送契約 • ①地域独占・料金規制、②料金による投資回収 の保証、③供給責任を措置(最終保障サービス 提供、需給バランスの維持義務等) • 中立性確保のための人事・会計等に関する規制 地域独占・料 金規制等 送配電事業者 多様な発電事業者から の電気を受け入れ21
電力システム改革の工程と電気事業法改正スケジュール
22 送配電部門 の 法的分離 様々な料金メニューの選択や、電力会社の選択を可能に 【第1段階】 (広域系統運用機関の設置) 2015年目途 2013年4月2日閣議決定 ①需給計画・系統計画のとりまとめ ②【平常時】区域(エリア)をまたぐ広域的な需給及び系統の運用 ③【災害時等の需給ひっ迫時】電源の焚き増しや電力融通指示による需給調整 ④新規電源の接続受付、系統情報の公開 等 小売全面 自由化 (参入自由化) 料金規制の 撤廃 (経過措置終了) 需要家保護に必要な措置(最終的な 供給の保障、離島における他地域と 遜色ない料金での供給の保障等) 競争的な市場環境を実現 (送配電部門は地域独占が残るため、 総括原価方式など料金規制を講ずる) 料金規制の 経過措置期間 (国が競争状況をレビュー) 【第2段階】 (小売参入の自由化) 2016年目途 【第3段階】 (送配電の中立化、料金規制の撤廃) 2018~2020年目途 広域系統運用 機関設立 法改正の工程 改革実施の工程 第1弾改正 (2013年通常国会提出・臨時国会審議中) ①広域系統運用機関の設立 ②プログラム規定 等 第2弾改正 (2014年通常国会) ①小売全面自由化 ②一般電気事業制度の見直しに伴う関連制度整備 第3弾改正 (2015年通常国会を目指す) ①送配電部門の法的分離 ②法的分離に必要な各種ルール(行為規制)の制定 電 力 シ ス テ ム に 関 す る 改 革 方 針 第 1 弾 改 正 第 2 弾 改 正 第 3 弾 改 正 (注1) 送配電部門の法的分離の実施に当たっては、電力の安定供給に必要となる資金調達に支障を来さないようにする。 (注2) 第3段階において料金規制の撤廃は、送配電部門の法的分離の実施と同時に、又は、実施の後に行う。 (注3) 料金規制の撤廃については、小売全面自由化の制度改正を決定する段階での電力市場、事業環境、競争の状態等も踏まえ、 実施時期の見直しもあり得る。 実施を3段階に分け、各段階で課題克服のための十分な検証を行い、その結果を踏まえた必要な措置を講じながら実行するものとする。 (※2015年目途:新たな規制組織)22
1.家庭でも電力会社を選べるように
全国レベルで自由に電気を売れるようにすることで、「東北出身だから東北の電力会社から買いた い」「今より安い電力会社に乗り換えたい」といった声に応えていく。2.どのような電気を使うか、自分で決められるように
様々な料金メニューが生まれることで、「再生可能エネルギーで発電された電気を買いたい」といった 声にも応えていく。3.電気料金を少しでも安く
電力会社間の競争により、発電用の燃料コストが上昇する中でも、電気料金を最大限抑制する。 (過去の自由化では、5兆円以上の効果があったと試算されている)4.我慢の節電から、ライフスタイルに合わせた節電へ
夏の昼間など、電気の使用がピークのときのみ料金が高くなり、他の時間帯は安くなる料金メニュー が選べるようになる。これにより、無理なく省エネでき、料金負担の軽減につながる節電が可能に。5.企業にとっても電気の選択肢の増加
全面自由化により競争を進め、「乗り換えようと思っても他に電力会社が無い」といった現状を変える。 自社の工場・店舗で使う電気を全国一括調達することも容易になる。電力システム改革の効果①: 生活や電力利用が変わる
23
電力システム改革の効果②: 新しい産業や雇用が生まれる
6.60年ぶりの抜本改革は地域に新しい産業を創出し、雇用を生み出す
抜本改革により、再生可能エネルギーや分散型エネルギーの活用、電気の地産地消、電気の スマートな消費が進む。 例えば、再生可能エネルギー、次世代自動車、省エネ家電の普及は、その関連ビジネスの市場 拡大につながる。 16兆円の電力市場(※)が変わることで、関わりのある多くの分野で、これまで無かった産業や 雇用が生まれる。(※一般電気事業者の2012年度の売上合計)7.新しい電気事業者の事業機会が拡大
[発電]発電した電気を売るために不可欠な送電網ネットワークの利用が容易になる。新規参 入者だからといって不利な扱いは受けない。 [小売]全ての家庭が潜在的な顧客になる。家庭への電気販売の参入解禁は、企業にとって大 きなビジネスチャンス。8.消費者目線の電力ビジネスも広がる
一軒の家庭が使う電気はわずかでも、それを束ねることで大きな力となる。多くの家庭の節電効 果をまとめて電力会社に販売したり、グループでの割引の交渉が容易になるなど、消費者の立 場に立ったビジネスも拡大。 電気の販売を携帯電話、家電、通信、電気自動車等と組み合わせた「セット割引」など、これま でに無かったサービスが生まれることが考えられる。24
1.発電ビジネスがよりやりやすい電力システムへ
新たなビジネス展開の可能性と課題(まとめ)
広域的運営推進機関の設立(2015年目途) ~ 全国大での需給調整機能の強化(周波数変換装置の増強、広域的な潮流管理等) ~ 系統アクセス業務の実施、系統情報の公表等 送配電部門の法的分離(2018~2020年目途) ~ 送配電ネットワークの利用の公平性の確保25
2.新たなビジネス展開の可能性
~一般家庭や企業向けの小売展開を見据えた発電事業へ3.発電投資を回収する仕組みの多様化
小売の全面自由化(2016年目途) ~ グリーン電気料金メニュー、地産地消メニュー等の可能性 ・ グリーン電力証書、温対法上の事業者別CO2排出係数 ・ 固定価格買取制度との関係 欧州の事例 ~ 発電ビジネスのポートフォリオ 電源確保策 ・・・小売電気事業者に対する供給力確保義務、広域的運営推進機関による電源入札(参考)安定供給確保のための方策
○ 小売の全面自由化、法的分離の方式による送配電部門の中立性の一層の確保を実施する際、
併せて以下の仕組みを創設することにより、安定供給確保に万全を期す。
(1)需給バランス維持 ①送配電事業者に、各区域(エリア)における電気の需給バランス維持を義務付け、品質の高い電気の安定的な供給を確保。 (2)送配電網の建設・保守の確保 ①送配電事業者に、送配電設備の建設・保守の確実な実施を義務付け。 ②地域独占及び総括原価方式等による料金規制によって、送配電設備に係る投資回収を制度的に保証。 (3)最終的な供給保障サービスの提供、離島への安定供給 ①小売事業者の破綻などに備え、送配電事業者が最終的な供給保障サービスを提供。 ②送配電事業者に、離島への安定供給確保を義務付け。Ⅰ.送配電事業者による安定供給の確保
(1)広域的運営推進機関が、電源の焚き増しや、各区域(エリア)を越えた電力融通を指示。 (2)最終的には、国が、電気事業者や、それ以外の自家発保有者などに供給命令等を実施。Ⅱ.送配電事業者が対応困難な緊急時の対応
(1)小売事業者に、供給力確保を義務付け(空売りを規制し)、小売事業者の要請に応じ、発電事業者が電源を 建設する仕組みを整備。 (2)将来的に電源が不足すると考えられる場合、広域的運営推進機関が発電所の建設者を募集する仕組みを整備。Ⅲ.将来必要となる電源の確保
26
26
○ 「電力システム改革専門委員会報告書」(平成25年2月8日取りまとめ)及び、「電力システムに関する改革方 針」(平成25年4月2日閣議決定)においては、供給力確保策について、以下のような基本方針が示されており、 これに基づき検討を進めることとなる。 【検討の前提】 ◆ 2年後(平成27年)を目途に設立される広域的運営推進機関において、中長期的な供給力の見通し作成など、需給計画・系 統計画の取りまとめ業務を行う。 ◆ 3年後(平成28年)を目途に実施される小売全面自由化に当たり、小売電気事業者に供給力確保義務を課す。また、送配電 事業者に対し、系統全体での需給バランスを維持する義務を課す。 ◆ 小売全面自由化に当たり、広域的運営推進機関が将来に備えて発電所の建設者の募集を行える措置を講じる。 ◆ 小売全面自由化の実施後、将来の供給力(発電能力)を取引する市場(容量市場)の創設を行う(時期については未定)。 ◆ 5~7年後(平成30~32年)を目途に実施される送配電部門の一層の中立化(法的分離)に伴い、リアルタイム市場(※)を 導入する。 不足した電力量(kWh)に 応じ、インバランス料金を 支払う必要 【発電・小売事業者】 【系統運用者】 【国・広域機関】 将来の供給力確保 状況をモニタリング 中長期(十年単位~数ヶ月) 短期(数日~1時間前) 実需給 落札者が 電源を建設 電源不足が見通され る場合は入札を実施 需給運用 の指令 電源の運転 エリアの需給計画 の作成 全国大の需給予測 (需給計画の立案) 電源の建設・ 市場からの調達 中長期の供給力確保 短期の供給力確保 調整用電源等 の調達(リアルタ イム市場等) 前日・当日段階 の計画策定 供給力確保義務 を果たしたかどう かは実需給段階 で判定。 確保状況の年次報告 同左 容 量 市 場 で の 供 給 力 の 取 引 同左 【果たしていない場合】 容量不足の量(kW)に応 じ、費用を支払う必要 ・この図は一例を示したもので あり、詳細な制度設計によっ て細部の仕組みは異なり得る。 ・下記の「義務を果たしていない 場合の費用」は私法上の義務 として支払う必要があるものだ が、著しく供給力確保義務に 違反した場合は、これに加え て何らか公法上のペナルティ を課すことも考えられる。 (参考図) 供給力の確保についての考え方(専門委員会報告書41ページより抜粋) ※リアルタイム市場: 系統運用者が供給力を市場から調達や入札等で確保した上で、その価格に基づきリアルタイムでの 需給調整・周波数調整に利用するメカニズム。
(参考)新たな供給力確保策に係る制度設計に向けた検討
27
27
○本年2月の「総合資源エネルギー調査会総合部 会電力システム改革専門委員会報告書」、本年4 月の「電力システムに関する改革方針」の閣議決 定等において、遅くとも2020年までに実現すべき 電力システム改革の工程、手順の基本的な方向 性が示されたところ。 ○今後、この基本的な方向性に沿って、電力システ ム改革を現実的なスケジュールの下で着実に進 めていくことが必要であり、実務的な課題への対 応も含めた具体的な制度設計に関する検討・審 議を行うため、総合資源エネルギー調査会基本 政策分科会電力システム改革小委員会の下に 「制度設計ワーキンググループ」を設置。