II
(2) 独自目標の達成状況…各業種の独自目標指標の実績推移を示したグラフ
【再資源化率グラフ】 (単位:%)
※カバー率:62.53% 〔算定根拠:今回フォローアップに参加した企業は 32 社であり、清涼飲料
業界全体に占めるカバー率は、生産量ベースで 61.67%である〕
2.主要データ
排出量・再資源化量・最終処分量・再資源化率
1990 2000 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2015
実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 目標
排出量
13.1 28.8 33.6 33.0 33.1 36.7 36.4 38.2 35.5 34.8 -
〔単位:万トン〕
再資源化量
11.0 27.6 33.2 32.7 32.9 36.5 36.2 38.1 35.4 34.5 -
〔単位:万トン〕
最終処分量
2.146 1.136 0.361 0.355 0.290 0.226 0.206 0.134 0.083 0.300 0.3
以下
〔単位:万トン〕
再資源化率
83.6 96.1 98.9 98.9 99.1 99.4 99.4 99.6 99.8 99.1 99%
以上
〔%〕
↑
99%
以上を
維持
III
3.目標達成への取組み ※参加企業各社の取組み例
(1)
最終処分量削減のための取組み
《廃プラスチック》
・再生プラスチックフィルム原料として利用
・分別を徹底し有価物として売却、固形化燃料、セメント原料としてリサイクル
・再生化率向上のため、処分業者へサンプル提供等の積極的協力を実施
《汚泥》
・セメント原料、肥料化、路盤材としてリサイクル(脱水汚泥も含む)
《動植物性粕》
・茶粕、コーヒー粕の減容化・堆肥化
・コーヒー粕をバイオマス燃料として発電所等に提供。これにより同発電所の化石燃料
使用量が削減され、CO2 排出量の削減に寄与
・コーヒー粕・茶粕・排水処理汚泥を嫌気発酵させ、エネルギー源に変換することにより、
廃棄物の排出容量を削減
・コーヒー抽出残渣のバイオマスボイラーでの利用および堆肥化・肥料化
・動植物性残渣は酪農場の牛糞堆肥水分調整、発酵調整剤として利用
《その他》
・廃液 → 肥料化、飼料化
・紙類・金属類 → 分別を徹底し有価物として売却、サーマルリサイクル
・ガラス類 → 一部を有価物として売却
・活性炭・乾燥剤 → サーマルリサイクルで熱を有効利用し、灰は路盤材として活用
・PET 容器・プラスチックキャップ・ボトル缶・アルミキャップ・段ボール → リサイクル
業者を通じて再資源化
・生産余剰物の削減および分別による資源化の徹底
・製品在庫・不良在庫の極小化および商品の需給管理の徹底による返品の削減
・安定的なライン稼動による不良品の削減
・廃棄物リサイクルシステムが完備されている取引先を選別することで、最終処分量削減を
徹底
(2)
独自目標の達成に向けた具体的な取組み
・中期・年度目標を設定し、排出量削減・再資源化 100%の達成取り組みを継続
・搾汁製造工程で発生する余剰物の低減及び有効活用技術の開発
・バイオマスに位置づけられるコーヒー粕・茶粕の有効活用策調査の継続
・有価販売先の開拓と再資源化可能な分別の実施
・再生利用業者への委託処理を推進
・高付加価値の再資源化ルート開拓
・副包装資材のリサイクルの徹底
・各事業所に環境管理者を置き、環境関連の業務全般を環境管理者の下、組織的に遂行
・PET 容器を自社で成型することで、容器の運搬時に使用する包材を削減
IV
(3)実績に寄与した要因(技術的、内部的、外部的要因分析)
【最終処分量・増加要因】
○東日本大震災の影響
・自動倉庫等の被災による廃棄物の増加
・緊急処理対応における最終処分量の増加
・再生処理業者の一時業務停止や受け入れ制限等による最終処分量の増加
【最終処分量・減尐要因】
○製品粕の再利用に関して
・製品粕の飼料化(製品粕売却先企業との打合せやテスト実施により運用に至る)
・分別ルールの徹底と再資源化ルート開拓(汚泥乾燥機導入による廃棄物重量の削減 および
肥料原料の有価物化)
・脱水機の運転方法、管理方法の見直し(茶粕・汚泥の含水率を下げるため)
・排水処理の汚泥減尐化への取り組み
・処理委託業者の変更(リサイクル、有価物化できる業者へ)
○その他の取り組み
・製品生産計画、出荷精度の向上への取り組み強化
・生産余剰物の分別による資源化の徹底
・安定的なライン稼動による不良品の削減
・プラスチックコンベアチェーンのリサイクル使用(使用済みコンベアチェーンを
リサイクルした「エコチェーン」を一部の工場で採用)
・容器等の軽量化
(PETボトル・ガラス瓶・樹脂キャップ軽量化・樹脂ラベル・化粧箱・段ボール等)
4.循環型社会形成に向けた取組み ※参加企業各社の取組み例
(1) 製品のライフサイクルを通じた環境負荷低減への取り組み
《リデュース》
・PET ボトル、ガラス瓶など容器包装の軽量化
・樹脂キャップやラベルの軽量化
・PETボトルのラベルをストレッチラベルからロールラベルに変更
・PET 容器等の軽量化により輸送・製造・廃棄等にかかるエネルギー量の軽減
・ギフトの簡易包装化
・環境に適応した製品づくりの基準を設定。新製品の開発時・既存品の見直し時に、
環境の視点で評価を行い改善を遂行
《リユース》
・リターナブル瓶を自社ルートで回収・洗浄し再利用
V
《リサイクル…リサイクル推進活動の継続・再生 PET 素材の活用促進・リサイル啓発促進》
・容器包装設計でのリサイクル配慮(PET ボトルは全て無色透明にしている)
・ボトルフィルムを含め再資源化(樹脂の再使用)ができる事業者に売却
・工場排出廃プラスチックごみをリサイクルしたごみ袋を使用
・PET ボトルのラベルのミシン目表示の認知性向上のため、「↓ここからはがせます」の
表記を採用し、リサイクル時に剥がしやすいようにラベルの仕様を変更
・製品キャップの形状を取り外しやすくし、容器分別がしやすいように改善
・廃棄物処理法、容器包装リサイクル法に関する社内研修や勉強会の実施
・空容器回収 BOX 設置による分別回収・自主回収の推進
・製造過程での廃棄容器の分別によるリサイクル
・ファッションメーカーと協働で素材の 50%に再生 PET 素材を使用した T シャツや帽子、
再生 PET 素材を 100%使用したトートバッグを開発販売
・工場で排出した廃プラスチックごみをリサイクルしたごみ袋を購入および使用
(2) 3R 推進に資する技術開発と商品化等
【リデュース】
・PET ボトル、キャップ、外装等の軽量化とラベルの薄肉化
【その他技術開発】
・植物由来素材を一部使用した PET ボトル(再生可能な植物由来の素材を 5~30%使用)を
導入および展開
・メカニカルリサイクルによるBtoB実現
(3) 事業系一般廃棄物対策
《リデュース》
・複合機の導入による無駄なコピー等の削減
・本社フリーアドレス制導入に伴う、個人在庫スペースの削減
・ペーパーレスの推進(大型モニター画面等の採用)
・トイレの手拭紙は全てエアーシャワー等に置換えて紙の使用量削減を実施
・食堂残飯の日量を把握して、食数の適正量を把握し削減
・コピー用紙等の裏紙を使用し、コピー用紙使用の削減
《リサイル》
・分別を推進して、木くずなどは RPF 燃料として売却
・分別廃棄の徹底により、再資源化扱いの物量増加を促進
・グループの自販機オペレーション企業にて、自社管理の自販機脇に空容器回収 BOX を
設置し、空容器回収を実施
・可燃ごみのサーマルリサイクル化
・CO2排出量削減のため自社焼却炉利用を中止したため分別を徹底強化
・使用済みペーパータオル、紙コップを乾燥後リサイクル
・紙類は分別により有価物として売却、またはリサイクル業者を通じて再資源化
(4) 国際資源循環や海外事業活動におけるリサイクル対策に関する取組み等
・コーヒー精製・加工段階で排出される廃棄物の有効利用
(精製過程で発生する果肉や外皮などを廃棄せず、畑に還元する取り組みを実施)
VI
5.政府・地方公共団体に対する要望等(法令改正、運用改善等)
【改正食品リサイクル法に関して】
・改正食品リサイクル法について、地域によっては、規定のリサイクルができないところもあ
り、また無理やり規定に合わせようとすることで、環境負荷もコストも上昇する状況にある。
「食品」の定義に液体も包含されていることが原因と思われるので、その定義を変えていた
だくか、あるいは液体(ミネラルウォーター)について免責条項などに入れていただくなど、
次回改正時には考慮いただきたい。
・食品リサイクル法の届出において、今年度業種の細分化(74 区分)が行われたが、
実際に企業に多くの負担をかけてまで細かく細分化することが必要なのか疑問である。
あわせて、報告書も作成にかなりの手間がかかるため、報告様式の改定も希望したい。
・食品リサイクル法で、再資源化に最終的にカウントされない「食品リサイクル法定期報告書
表8 食品循環資源の再生利用等以外の実施量」において多く実施されるもの、または再資
源化として有効なものについては、再資源としてカウントされる範囲に入れてほしい。
【例】コーヒー粕の再利用 → 固形燃料化、バイオマス発電、家畜舎の敷糧利用 等
【廃棄物処理法に関して】
・動植物性残渣は、自治体の判断により、事業形態によって「産業廃棄物」か「事業系一般
廃棄物」に分かれる。「産業廃棄物」の場合、食品リサイクル法への対応として再生利用
事業者をなるべく選択しているが、一般廃棄物になると多くの自治体が再資源化できなく、
食品リサイクルが不可能な状況にあるので改善を図ってほしい。
【例】・ 廃棄物処理法の柔軟的な対応をしてほしい
・ 近隣自治体で処理できるよう設備を増強してほしい
【補助金・事業者設備に関して】
・環境負荷低減設備への補助金制度の充実(補助金額の増加、制度適用範囲の拡大など)を
図って欲しい
・各都道府県で再資源化事業者などを誘致して廃棄物輸送にかかる CO2 排出量削減を検討して
欲しい
・自治体等でメタン発酵施設や水素発酵施設等の循環型システムを手がけてほしい
・容器包装に入った食品・飲料に対し、分別可能な業者が尐ないため、技術や補助金等の
支援を再生利用業者に施行してほしい
【緊急時対応について】
・震災及び放射能問題において、各省庁がそれぞれ通知等を出したが、タイミングや方向性も
異なり、曖昧な点も多いことから再確認が必要なものが多かった。詳細等の説明が後からにな
ることも多く解釈に時間がかかってしまい、初動対応や自制判断に多くの時間を要した。
明確な指針がなかったため処理業者が対応に困惑する事例も多々見られた。
今後は事前予測に伴った基準・規制内容や方法、発信・開始時期、分析方法、また、廃棄処理
ルート・分析基準・労働力・費用の整備等を明確化してほしい。
6.その他(業種で積極的に情報公開したい事項等)
特になし。