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(1)

今後の繊維・ファッション産業のあり方

1

平成22年4月

経済産業省

(2)

1.繊維・ファッション産業は衰退産業か?

(3)

1.繊維・ファッション産業は衰退産業か?(1)

・日本の繊維産業の

製造品出荷額はピーク時の3分の1程度まで減少。

国内総生産・就業者

とも、経済全体に占める割合は低下の一途。

・2008年の繊維工業出荷額の全製造業出荷額に占める割合はわずか1.4%にすぎず、従

業者数の占める割合も4.6%程度。

※内訳としては、アジア諸国の追い上げ等により生産規模が縮小しているものの、依然として衣料分野が多くを占めている。 【出荷額2008年 】 全製造業における繊維工業の割合 繊維工業の内訳 紡績業, 2.2% 織物業, 10.3%ニット生地 製造業 化学繊維 製造業,

3

【 従業者数2008年 】 全製造業 全製造業 繊維工業 約40万人 (4.6%) 繊維工業 約5兆円 (1.4%) その他繊 維工業, 17.2% 衣類・その 他繊維製 品製造業, 48.7% 染色整理 業, 9.8% 製造業, 2.9% 8.9% その他繊 維工業, 11.5% 衣類・その 他繊維製 品製造業, 63.0% 染色整理 業, 9.1% ニット生地 製造業, 1.9% 織物業, 10.3% 紡績業, 1.9% 化学繊維 製造業, 2.3% 出典:経済産業省「工業統計表」

(4)

1.繊維・ファッション産業は衰退産業か?(2)

• リーマンショック以降、

生産レベルが急激に減少

し、以降、低レベルで推移。

• 低価格ジーンズやファストファッションの登場等により、

デフレ・低価格化が進行

2.0 3.0 生鮮食品を除く総合の財・サービス分類別寄与度の推移(前年同月比) 原油高によるガソリン 価格の上昇等 (%) 2009年12月 ▲1.3%

直近の生産動向

-3.0 -2.0 -1.0 0.0 1.0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011 12 2005 2006 2007 2008 2009 その他の工業製品 石油製品 サービス 電気・都市ガス・水道 教養娯楽耐久財 繊維製品 食料工業製品 農水畜産物(除く生鮮食品) 生鮮食品を除く総合 薄型テレビ、ノートパソコン等の 価格下落及び品質調整 【出所】消費者物価指数(総務省、1月29日) 食パン、即席めん等 食料品価格の上昇 原油価格下落に伴う ガソリン価格の低下等

4

※出典:経済産業省 鉱工業指数 ※繊維工業=紡績、織物、染色整理、化学繊維、衣服・その他の繊維製品等 ※平成17年=100、季節調整済

(5)

1.繊維・ファッション産業は衰退産業か?(3)

・川上分野(合成繊維製造業、紡績業)においては、

中国による汎用素材の生産が拡大

・我が国企業は

生産拠点を国内からアジア諸国等へ移転

してグローバル競争に対応。

主要国の合成繊維生産

5

(出所)日本化繊協会HP。日本化学繊維協会が FEB「Fiber Organon」 より作成。 (注) 合成繊維にはオレフィン系繊維を含まない

(6)

1.繊維・ファッション産業は衰退産業か?(4)

・川中・川下分野(織物業、染色業、縫製業、ニット製造業)の

大半は中小・零細企業

・これまで

多くが委託加工に甘んじきており

、最終製品(アパレル)の輸入拡大による受注減、

単価減少等に伴い、非常に厳しい状態。

常用雇用者規模別企業数

繊維工業(衣服、その

他の繊維製品を除く)

化学繊維製造業

衣服その他の繊維製

品製造業

紡績業

織物業

染色整理業

0∼4人

3,988

52.1%

43

24.6%

1,313

60.3%

906

46.4%

17

19.8%

5,857

42.5%

5∼9人

1,471

19.2%

21

12.0%

373

17.1%

394

20.2%

14

16.3%

2,980

21.6%

10∼19人

1,032

13.5%

37

21.1%

238

10.9%

292

15.0%

11

12.8%

2,365

17.2%

20∼29人

405

5.3%

18

10.3%

90

4.1%

131

6.7%

6

7.0%

878

6.4%

30∼49人

325

4.2%

19

10.9%

69

3.2%

104

5.3%

9

10.5%

767

5.6%

50∼99人

233

3.0%

15

8.6%

48

2.2%

70

3.6%

6

7.0%

548

4.0%

100∼299人

166

2.2%

17

9.7%

40

1.8%

46

2.4%

13

15.1%

306

2.2%

300∼999人

25

0.3%

2

1.1%

5

0.2%

7

0.4%

7

8.1%

56

0.4%

1000∼1999人

6

0.1%

2

1.1%

1

0.0%

2

0.1%

1

1.2%

9

0.1%

2000∼4999人

5

0.1%

1

0.6%

1

0.0%

0

0.0%

1

1.2%

4

0.0%

5000人以上

0

0

0

0

1

0

合計

7,656

-

175

-

2,178

-

1,952

-

86

-

13,770

-(出典:事業所・企業統計) ※繊維工業(紡績業、織物業等)の雇用者規模別の企業数をみると、0∼4人規模の企業が50%以上を占め、90%以上 が300人未満の企業で占められている。

6

(7)

1.繊維・ファッション産業は衰退産業か?(5)

最終製品(アパレル)

については、中国からの

輸入が大半を占め

、景気の低迷、安価な輸入品

の流入、アパレル企業間の競争の激化等により、

製品単価も減少

・我が国のファッション・アパレルの

ブランド化、海外展開(輸出等)は、一部を除き遅れている

79.7 85.087.7 89.0 91.292.8 93.393.9 94.394.7 80 0 90.0 100.0 3,500,000 4,000,000 輸入量 (千点) 衣類の輸入量と輸入浸透率 対世界輸入 対中輸入 輸入浸透率 輸入浸透率 (%) 0 500 1,000 1,500 2,000 0 1,000,000 2,000,000 3,000,000 4,000,000 5,000,000

衣料品の輸入量と消費単価の推移

(千点) (円) 48.551.8 58.062.1 66.570.171.9 70.6 73.8 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 0 500,000 1,000,000 1,500,000 2,000,000 2,500,000 3,000,000 1 9 9 0 1 9 9 1 1 9 9 2 1 9 9 3 1 9 9 4 1 9 9 5 1 9 9 6 1 9 9 7 1 9 9 8 1 9 9 9 2 0 0 0 2 0 0 1 2 0 0 2 2 0 0 3 2 0 0 4 2 0 0 5 2 0 0 6 2 0 0 7 2 0 0 8 (年) 輸入浸透率 注1:衣類=布帛外衣+布帛下着+ニット外衣+ニット下着 注2:輸入浸透率=輸入量÷(生産量+輸入量−輸出量)×100 出所:生産:経済産業省「繊維・生活用品統計」/輸出入:財務省「貿易統計」

7

〈各国のアパレル輸出入額〉

(単位:100万ドル) 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000 日本 韓国 フランス イタリア ドイツ アメリカ 輸出 輸入 (出所)繊維ハンドブック2009

60

100

日本は、輸出の割合 が極端に低い

50

0 0 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 輸入量 国内生産量 国内消費単価

(8)

1.繊維・ファッション産業は衰退産業か?(6)

・繊維・ファッション産業は川上から川下まで

サプライチェーンが長く

、各段階ごとに業界構造が異な

り、

連携がうまくいっていない

・リーマンショック以降、サプライチェーンの最終段階である

小売り(特に百貨店)の売上が急減

繊維産業のサプライチェーンとその特徴、分析の視点

○川上【合成繊維製造、紡績業】 企業:大企業中心(東レ、帝人、三菱レイヨン、東洋紡等) 特徴:多角化が進展、繊維事業の収益源は非衣料 視点:技術開発力(炭素繊維・アラミド繊維・逆浸透膜等の新素材 開発・用途拡大、非化石原料由来の素材開発等 ○川中【染色加工業、織物業】 10 15 前 年 同 月 比︵ %

百貨店・スーパー・コンビニの動向

8

企業:中小企業中心、日本各地で「産地」を形成(北陸、尾州、泉 州、今治、播州、丹後等) 特徴:収益源は衣料、非衣料への展開が課題 視点:加工技術力、摺り合わせ力(素材メーカーや他工程企業との 摺り合わせ)、異分野との連携力(自動車産業、電器産業と の連携等)、技術伝承力(人材育成) ○川下【縫製業、ニット製品製造業、アパレル】 企業:中小企業中心、アパレルではオンワード樫山、ワールド等の 大企業も存在 特徴:収益源は衣料、ブランド力強化が課題 視点:ファッション情報発信力(ブランド力、国際展開力)、環境 保護・消費者安全への対応度(リサイクル、偽装表示、有害 物質対策) ○その他【商社(OEM生産品の輸入)、SPA】 企業:大企業中心(伊藤忠、三菱商事、ユニクロ等) 特徴:収益源は衣料 視点:ファッション情報発信力(ブランド力、国際展開力)、環境 保護・消費者安全への対応度(リサイクル、偽装表示、有害 物質対策) ▲ 7.0 ▲ 2.3 ▲ 2.8 ▲ 15 ▲ 10 ▲ 5 0 5 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 07 08 09 ︶ 百貨店 スーパー コンビニ 【出所】商業販売統計(経済産業省、2月15日)

(9)

1.繊維・ファッション産業は衰退産業か?(7)

・大学における繊維関係学部の縮小、産地における高齢化の進展、人材不足を補うための

外国人研修・技能実習生への依存等、

繊維産業(特に中小企業が多数を占める川中)の人

材力の低下は深刻

※大学の繊維関係学部は信州大学のみとなり、繊維産業を支える人材の供給力は大きく低下。

※全国の繊維産地では、国内生産の減少に伴って廃業が増加し就業者の高齢化が進展。後継者不足も深刻化。

※一方、川下の衣料分野では、世界のデザイナーランキングの上位10%を日本人が占めていたが(2005年)、日本をコレクションの発表

場所としているデザイナーは皆無であり、日本には優秀な人材を育てる土壌がないのが実情。デザイナーのランキングも低下傾向にある。

○繊維学部の現状

京都工芸繊維大学が2006年度から工芸、繊維の2学部を統合し「工芸科学部」を設立した ため、全国で「繊維学部」をもつのは信州大学だけとなった。

信州大学繊維学部

就業人口比率 24.0% 22.9% 14.7% 50∼59歳 60歳以上 就業人口比率 24.0% 22.9% 14.7% 50∼59歳 60歳以上

9

⇒信州大学繊維学部

応用生物科学科、繊維システム工学科、素材開発化学科、機能機械学科、精密素材工学 科、機能高分子学科、感性工学科 仏 41% 伊 28% 英 13% 日 10% 米 5% ベルギー 3% デザイナーランキング2005 上位60ブランドの出身国 米 3% 英 5% 伊 28% 64% デザイナーランキング2005 上位60ブランドのコレクション発表場所 ※デザイナーランキング:毎年、仏の業界紙「journal du textile」において世界的 に著名なファッションバイヤー70名(内、日本人1人)による投票によって選出。

しかし

トップデザイナーは日 本ではコレクションを 発表していない 1.3% 10.7% 14.7% 18.7% 30.7% 1.5% 18.2% 22.3% 20.4% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 15∼19歳 20∼29歳 30∼39歳 40∼49歳 50∼59歳 繊維産業 全産業 (出所)総務省 1.3% 10.7% 14.7% 18.7% 30.7% 1.5% 18.2% 22.3% 20.4% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 15∼19歳 20∼29歳 30∼39歳 40∼49歳 50∼59歳 繊維産業 全産業 (出所)総務省 順位 2005年 10月 順位 1998年 10月

4 Yohji YAMAMOTO 3 Yohji YAMAMOTO 10 Issey MIYAKE

11 COMME DES GARCONS 11 COMME DES GARCONS 16 Atsuro TAYAMA 18 Junya WATANABE 21 Junya WATANABE 27 Issey MIYAKE

39 UNDERCOVER 52 Tsumori CHISATO

(出所)2005年9月26日Jaurnal du Textile(仏)

(10)

2.発展のチャンス

(11)

2.発展のチャンス(1)−全体①

・BRICsを中心に購買力の高い層が増大し、2050年代には7億人弱の個人所得が日本並

みになるとの試算もある等、

新しい海外市場が生まれつつある

・実際にユニクロは、積極的な投資等で2010年の売上高1兆円を目標として掲げており、

国内市場のみならず、海外でも売上を伸ばしている。

10 15 20 25 2004 2010 (100万トン) 国・地域別の繊維最終消費 (出所)日本化学繊維協会 10 15 20 25 2004 2010 (100万トン) 国・地域別の繊維最終消費 (出所)日本化学繊維協会 China India BRICsと日本の1人当たりGDPの推移(推計) 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 (米ドル) 丸紅経済研究所の試算では 2040年代に3億人強、2050年代 には7億人弱の個人所得が日本 並みに。

11

世界の繊維最終消費見通し (100万トン) 2004 2010 年率% 綿 22.0 25.6 2.6 毛 1.2 1.3 0.9 合繊 31.7 41.3 4.5 セルロース繊維 2.5 2.7 1.3 計 57.4 70.8 3.6 一人当り繊維消 費量(㌔) 9.0 10.4 本 学繊維協会推定 様 0 5 中国 米国 西欧 ンド 米国 以外 の米 州 その 他 本 旧ソ 連・東 欧 ASEA N パキ スタ ン 韓国 チャイニ ーズ・ タイペ イ 0 5 中国 米国 西欧 ンド 米国 以外 の米 州 その 他 本 旧ソ 連・東 欧 ASEA N パキ スタ ン 韓国 チャイニ ーズ・ タイペ イ India Brazil Russia 出所:日本化学繊維協会 0 10,000 20,000 30,000 2000 2010 2020 2030 2040 2050 ブラジル 中国 インド ロシア 日本 (出所)ゴールドマンサックス社「BRICsとともに見る2050年への道」

世界の繊維・ファッション産業市場全体は、今後大きく拡大することが期待される。

海外の需要、特に今後大きく伸びると予想され、地理的にも近い

アジアの需要を取り込むことにより、拡大・発展のチャンスあり

(12)

2.発展のチャンス(2)−全体②

新興国や途上国の間で 労働 ストの安さに関する競争が激化 縫製など労働集約的な生産活動に いては

・地球環境問題や安全・安心への関心の高まり等、

人々の価値観(何に対してお金を払

うか、払っても良いか)の多様化が進む

と予想される中で、日本の繊維・ファッション産

業のもつ

多彩な技術・感性や多品種少量生産対応が強み

となるのではないか。

・中国よりも労働コストの安い国が増加し、

コストを巡るグローバル競争が激化

する中

で、

汎用品についてはコスト重視で海外生産等を進める一方、国内では技術や感性、

産地の生産体制を活かして高付加価値品を作る

、といった

効果的な体制をつくる好機

ではないか。

新興国や途上国の間で 労働 ストの安さに関する競争が激化 縫製など労働集約的な生産活動に いては

12

新興国や途上国の間で、労働コストの安さに関する競争が激化。縫製など労働集約的な生産活動については、

従来の中国一辺倒から、ベトナム、バングラディッシュ等にシフトする動きも。

新興国や途上国の間で、労働コストの安さに関する競争が激化。縫製など労働集約的な生産活動については、

従来の中国一辺倒から、ベトナム、バングラディッシュ等にシフトする動きも。

(13)

・我が国繊維産業は、近代産業の草分けとして、

100年以上の歴史・経験を有し、

様々な 困難を乗り越えて、現在に至っている。

・激しいグローバル競争や需要急減にともなう供給構造調整等の

困難に真先に直面し、

M&Aや関連分野への多角化、技術開発等を通じて生き残ってきた我が国繊維・ファッショ

ン産業は、他の産業にとっても貴重な先例・経験を示すことができる

のではないか。

2.発展のチャンス(3)−全体③

繊維企業セグメント別売り上げ

(平成20年度決算ベース)

【東レ】

【帝人】

【日清紡ホ ルデ ングス】

【東レ】

【帝人】

【日清紡ホールディングス】

13

出所:平成21年3月期における各社決算短信より経済産業省作成

(14)

2.発展のチャンス(3)−全体④

過去の川上の統廃合の歴史

<09年11月末現在>事業撤退:生産・販売ともに撤退。生産撤退:生産から撤退、販売は継続。 出所:業界資料より経済産業省作成 注1 セーレンとカネボウが新会社「KBセーレン」を設立し、新会社に営業譲渡。 注2 スポーツニットテキスタイルは原糸は帝人ファイバーからOEM提供を受け、生地生産・販売を継続。スポーツ織物・裏地は帝人ファイバーに生産・販売ともに移管。 注3 ユニチカグループの日本エステルに生産委託

14

○主な合成繊維製造企業、紡績企業の海外展開状況 東レ 帝人 三菱レイヨン 日清紡HD クラボウ シキボウ 連結売上高(2009年3月期実績) 14,716億円 9,434億円 3,450億円 2,861億円 1,581億円 482億円 連結子会社 135社 83社 51社 47社 25社 29社 (海外展開状況) 海外売上高 6,778億円(46.1%) 3,954億円(41.9%) 1,484億円(43%) 805億円(28.1%) 392億円(24.8%) 53億円(11.0%) 海外連結子会社 28社 40社 16社 33社 6社 9社 国及び地域(除く日本) 12 10 3 6 5 4

(15)

2.発展のチャンス(4)−産業資材①

・合成繊維については、

従来の衣料用途中心から高機能な産業資材等に展開、新たな用途が拡大。

・足下では自動車産業の落ち込み等による影響を受けているが、自動車や電機・電子はもちろん、

環境ビジ

ネスや医療、航空宇宙等、今後発展が期待される産業における使途の拡大が将来的に期待

される。

化学繊維消費量の用途別シェア

2000年

2005年

産業資材

2010年(推計)

15

衣料用

33%

40%

27%

産業資材 用

26%

38%

36%

出所:日本化学繊維協会

24%

39%

37%

家庭用

非衣料・産業資材分野を中心に、今まで繊維素材が使用されなかったフィールドに使途・

需要が拡大・発展していくポテンシャルあり

出典:梶原莞爾、本宮達也「ニューフロンティア繊維の世界」日刊工業新聞社 (2000年)

(16)

2.発展のチャンス(5)−産業資材②

日本メーカーが約7割のシェア

炭素繊維の世界シェア】

東レグループ 東レグループ 東邦テナックスグループ 東邦テナックスグループ 三菱レイヨングループ 三菱レイヨングループ 69% 69% その他海外 その他海外 31% 31% 軽い(鉄の1/4) 強い(鉄の10倍)

炭素繊維

コンポジット (炭素繊維) 50% アルミ 20% チタン 15%10% その他 5%

重量比

B787構造材料の使用比率

炭素繊維は日本 メーカーが独占的に 供給 写真・データ提供:東レ株式会社

炭素繊維

日本の水処理膜メ カ のシ ア

産業繊維、水処理膜等の先端分野

では我が国産業の

技術力は世界トップレベル。

・今後もこれら

先端分野の市場拡大が期待

される。

16

日本の水処理膜メーカーのシェア

ダウケミ

カル

(米),

35%

日東電

工, 27%

東レ,

20%

GE(米), 5% コーク・イ ンダスト リーズ, 3% 東洋紡, 2% その他, 8%

水処理膜の世界市

場は、日本企業が

約5割を占める。

これらの強みを維持・強化しつつ、

世界をリードしていくことが可能では

ないか

帝人グループ 48% DuPontグループ 48% その他 3% うち、東レ・デュポン 3% (出所)日本化学繊維協会

パラ系アラミド繊維の世界シェア

(設備能力ベース、

2009年時点)

(17)

2.発展のチャンス(6)−産業資材③

・不織布については、

生産量では欧米や中国を下回っており、数量ベースでは輸入

超過

だが、

金額ベースでは輸出が輸入を上回っている。

・これは、

汎用品である生活用品関係の資材を輸入

し、

高付加価値品である電池セ

パレーター等を輸出

しているため。

・高付加価値の不織布の多くは、和紙の伝統を活かした「湿式」で製造されており、

我が国が世界トップレベル。

17

(18)

2.発展のチャンス(7)−産業資材④

・我が国企業は、

中長期的視点から技術開発に粘り強く取り組んできた。

・技術開発には中長期的な観点が必要不可欠であり、

先進国間の競争、新興国の

追い上げの中でも、引き続き強みを発揮できるのではないか。

(19)

2.発展のチャンス(8)−衣料・ファッション①

・我が国のテキスタイル産業の中には、

世界トップレベルの技術と感性

を持ち、高い国際競争

力を有するものが存在。

欧米トップブランドの素材にも数多く使用。

・厳しい経済状況の中でも、

積極的に新技術・新商品の開発に取り組む企業

あり。

[第一織物株式会社] (事業概要) ・大手合繊メーカーの委託加工から脱却し、スポーツカジュアル分野の自社 開発を実施。高性能織物を、国内だけでなく米国、中国等の海外スポーツ カジュアルメーカーに輸出 (ポイント) ・社長自ら米国、中国等の海外顧客を訪問し、効果的な市場調査と販路開拓 を行った。 ・生産・在庫管理システムを導入し、全社的な生産合理化のきっかけとした。 [天池合繊株式会社] (事業概要) ・世界一薄く軽い衣料織物に他産地のメーカーにより加工した差別化生地 を生産・販売 (ポイント) ・CBF出展により他産地の染色・刺繍等高度な技術を有する加工メーカー と出会い、産地横断的な連携により、これまでにない織布を製造 ・極細モノフィラメント高密度製織技術を初めて衣料用に企画設計した優れ た技術を有し、他産地の加工メーカーとの新たな取組においても技術力

19

超高密度織物開発技術により開発された防風性と 伸縮性という相対する機能性を実現した製品 を発揮 辞書の字が読めるほど薄い衣料織物に、 高度な技術で刺繍加工

【付加価値の取り分が少ない日本企業】

J.P.ゴルチエのドレス (「木馬」のリボンのみで製作) 1,200万円 リボン代(500円/m) (使用量は推測) せいぜい1% (12万円) 欧米著名ブランドのスーツ (岩手の製造事業者の生地で製作) 150万円 生地代(5000円/m) (使用量は約3m) (1.5万円)やはり1%

素材のもつ強みを活かし、付加価値に

結びつけていくことができれば、今後発

展するポテンシャルあり

(20)

2.繊維・ファッション産業の発展のチャンス(9)−衣料・ファッション②

・海外では、

「クール・ジャパン」の一部

として、カジュアル衣料等を中心に、

日本の衣料・ファッ ションについ

ての関心が高い。

・アジアでは、日本のファッション雑誌の売上げが大きく、109系ファッションや東京ガールズコレクション等

も人気あり。

20

クール・ジャパンにみられる一部の人気を外需を取り込むきっかけとして活用し、カジュアルからモードまでの日本の

幅広いファッションを含めた、生活文化産業全体を売り込む機会を創出できるのではないか

20

<アジアにおける日本の雑誌の売り上げ部数( <アジアにおける日本の雑誌の売り上げ部数(20092009年77月現在)月現在)> 中国 台湾 タイ/マレーシ ア 日本 Ray 98万部 7万部 12万部/− 18万部 mina 88万部 12万部 −/5万部 25万部 scawaii 40万部 8万部 12万部/− 21万部 <JAPANJAPAN EXPOの様子(EXPOの様子(20092009年77月)>月)> ・日系企業や日本のポップカルチャーを取 り扱う現地企業約580ブースが出展。 ・ラフォーレ原宿によるファッションショーも 実施された。 ・今回で10回目を迎えており、年々来場 者は増加。 出典:主婦の友社

(21)

・ラグジュアリーブランドに代表される

超高級品でもなく、量産・低価格でもない、中間的な

「第3のカテゴリー」

ともいうべき衣料・ファッションを提供している

日本。

2.発展のチャンス(10)−衣料・ファッション③

・経済発展に伴う

アジアの人々の所得の底上げ、中間層の増加は、日本のアパレル独自の

「第3のカテゴリー」を売り込む大きなチャンス

ではないか。

21

(22)

2.発展のチャンス(11)−衣料・ファッション④

ウェブ・モバイル、テレビショッピング等の新しい販売チャネルが登場、拡大。

・これらは、販売方法の多様化、

新たな需要の発掘

に結びつくとともに、

海外販売のチャン

スを拡大する可能性を

有している。

主なファッションに関するインターネットサイト

サイト名

男女比 ア年齢層 客単価(円)

月間PV

衣料・アクセサリーの電子商取引の推移

(億円)

22

サイト名

男女比 コア年齢層 客単価(円)

月間PV

マガシーク

01:99 20代半ば 15,000-16,000

7,100万

ゾゾタウン

60:40 20代後半 13,000-20,000

12,000万

ガールズウォーカー 30:70 20代前半 11,000

26-28億

エフモード

0:100 20代半ば

携帯:14,000-22,000

PC:10,000

600万

スタイライフ

0:100 20代-30代

雑誌:14,000-17,000

PC:13,000-16,000

3,500万

スーパーブランドストリート

30:70 20代-50代

国産:7,000-8,000

輸入:15,000-20,000

400万

サンエー・インターナショナル

05:95 20代半ば 15,000-16,000

100万

ルークス

0:100 30歳前後 15,000

500万

(出所)WWDジャパン2006/5/22号

(出所)電子商取引に関する市場調査(経済産業省) 320 440 570 730 0 100 200 300 400 500 600 700 800 2005 2006 2007 2008 (億円)

(23)

3.今後進むべき方向

ーチャンスを活かすために

(24)

3.今後進むべき方向(1)−全体

現 状

チャンス

内 需 依 存

アジアを中心に拡大する外需

内需依存体質からの脱却・外需

の取り込み

今後の方向

・国内市場の成熟・縮小や人件費等の高コスト構造、新興国・途上国の競争力向上等を踏まえると、全

員の生き残りは不可能。

・一方、経営、技術、デザイン、品質管理などの強みを有する(差別化ができる)事業者や産地には発展

のチャンスあり。

・また、我が国は今後の世界の成長センターとも言われるアジア諸国の近接に位置するため、この成長

市場をうまく取り込むことができれば、我が国繊維・ファッション産業の新しい展開も期待できる。

低 価 格 化

価値観の多様化、クールジャパン

等日本の文化産業の人気

コスト競争からの脱却

−感性をビジネスへ

中小・零細企業中心にバラバラ

の取組

連携・統合により今までにない強

み、効率化を産む可能性

個別から連携・統合へ

技術面での途上国の追い上げ

技術開発の成果が見えにくい

現状では先端技術の水準は世界

トップクラス、応用分野の拡がり

トップレベルの技術を幅広い分野に

社会のニーズを付加価値に変える

環境や安全・安心への関心の高まり

安全・安心や感性を十分アピー

ル・ブランド化できていない

24

(25)

炭素繊維、ナノファイバー等に関する不断の技術開発(出口志向の技術開発)

・画期的炭素繊維・複合素材(強度、加工性等)、高機能ナノファイバー開発

・生産工程の省エネ、CO2削減

・炭素繊維リサイクル技術の確立 等

3.今後進むべき方向(2)−産業資材分野

①トップランナー分野の維持・強化

②国際標準をリ ドすることによるビジネスチ ンスの拡大

・機能性繊維の標準化促進

・ユーザー企業と繊維企業の連携による技術開発

・繊維分野とユーザー企業のマッチング、交流促進

→素材企業とユーザー企業の開発段階からのすり合わせ、共同開発により、

海外企業等に簡単に模倣できない技術プロセスを実現

25

②国際標準をリードすることによるビジネスチャンスの拡大

③ユーザー企業とのコラボレーションによる製品開発・使途拡大

(26)

・海外常設ビジネス拠点の創設

・他分野(コンテンツ、工業デザイン、雑貨、日用品等)と連携した、日本の生活文化

産業の一体的な売り込み

・テストマーケティングの実施

・展示会出展後のビジネスフォローアップの強化/中小企業の輸出機能の強化

・やる気がある 質の高い展示会の実施

3.今後進むべき方向(3)−衣料ファッション分野①

①外需取り込み(輸出、海外生産(現地や第三国向け等)、来日観光客の消費)の

ための一体的取組み

・やる気がある、質の高い展示会の実施

・我が国がリードした繊維の機能性・安全性の国際標準化推進

・EPAの積極的活用

・ファッションと日本の感性・文化歴史を一体的にブランド化

・JFWの自立化

・展示会の質の向上のための出展条件の見直し、国際化

・ファッションビジネス人材の育成

26

②コスト競争からの脱却のための、感性を活かした高付加価値化

(27)

・リーダー企業(大企業でも可)の下でのチーム組成

・産地内・産地間の連携推進(北陸3県繊維クラスター等)

・一体的プロモーションの実施

・企業再編・統廃合の促進策の検討

・業界団体の統廃合・集約の検討

3.今後進むべき方向(3)−衣料ファッション分野②

③相乗効果の出る形でのチーム形成、連携・統合による取組みの推進

・機能性繊維の国際標準化推進

・適正表示の推進(カシミヤ等)

・生産工程のトレーサビリティ確保

・繊維リサイクルの推進

・消費者の理解促進のための広報活動

27

④安全・安心の付加価値化

(28)

4.国の対応

(29)

強み(差別化できる要素)を有し、または自らリスクをとりつつそういった強みを獲

得しようと努力する事業者に重点化を図り応援する仕組みが必要(自治体による

支援を含め、公的機関による100%補助は行わず、一部自己負担を求める

一事業者の限界を補う各事業者の連携を重視、ただしリードする企業(大企業で

も商社でも可)の存在など主体性をもった連携に着目

産業構造の実態を踏まえ、一部海外活動(生産等)が入ったとしても、全体として

我が国が付加価値の多くを獲得できるのであれば支援対象に

4.国の対応(1)ー基本的理念

我が国が付加価値の多くを獲得できるのであれば支援対象に

各種既存の支援制度(中企庁の補助金等)やEPA活用の方策等の周知徹底・

活用モデルの研究など、埋もれた支援ニーズを掘り起こし、既存ツールの最大活

用化を図る

経済産業省繊維課、中小企業庁、中小機構、JETROといった支援機関同士や

素材や生産工程毎に細かく分離した業界団体同士の連携を促進し、機動的・効

果的な支援体制を整備

29

(30)

4.国の対応(2)−全体概要

現状・課題 今までの取組(施策) 今までの取組の問題点 今後取り組むべき国の施策 限定的な施策効果 ・ 幅広く、手厚い支援(中小テ キスタイル企業、新人デザ イナー等) ※100%補助の事業も存在 ・ 本気度に欠ける企業等が支援対象として含まれ るため、上位企業が下に引っ張られる可能性(例 えば展示会) ・ 新たなビジネス展開に繋がらない事例も多く、費 用対効果が小さい ・ 支援する企業等の重点化 (基準の明確化、自己負担の徹底等) 国内志向 海外市場開拓の遅れ ・ JETRO海外展示会 ・ JFW(JC)による国内からの 発信 ・ 産地の海外展開支援事業 (「JAPANブランド戦略展開 支援事業」等) ・ 展示会前後のフォローが希薄(見せるだけでビジ ネスに繋がっていない) ・ 欧州中心の展示会出展 ・ 発信(展示会)以外の海外市場開拓促進策が少 ない(特に制度的後押し) ・ 展示会出展支援等の見直し ・ アジアの市場開拓支援(展示会等) ・ 常設ビジネス拠点の設置(上海等) ・ テストマーケティングの実施(アパレル) ・ リーダー企業(大企業でも可)の下でのチーム 支援/中小企業の輸出機能の強化 ・ 機能性繊維の国際標準化促進 ・ 官民海外市場開拓協議会の創設 「感性」のビジネス化の困難さ (ブランド力の無さ) ・ JFW(JC) ・ ビジネスに結びついていない ・ 欧米コレクション(パリコレ等)に追いつくのは困 難 ・ 新興国(中国、韓国等)の追い上げ ・ ファッションと日本の感性・文化産業を一体的に 発信し、日本をブランド化 ・ JFWの自立化(民間による運営) ・ 各種ビジネスマッチングの強化 出展条件 厳格 海外企業 開放

30

30

・ 出展条件の厳格化、海外企業への門戸開放 (テキスタイル展(JC)) ・ ファッションビジネス人材の育成 個別企業の取組の限界(特に 中小企業) 産地の疲弊 ・ 展示会支援(全国版、産地 版) ・ クラスター形成支援 ・ 企業連携・産地の取組に対 する支援(「JAPANブランド 戦略展開新事業」等) ・ 成果の出ている事業(例えば、今治タオル)もある ものの、具体的な企業間連携や統廃合が目に見 えて進んでいるわけではない ・ 展示会では、個々の企業等の裁量に任せる部分 が多く、一体的な事業支援が不足 ・ リスクと責任を負うべきリーダー企業の役割が曖 昧 ・ リーダー企業(大企業も可)の下でのチーム支 援 ・ 企業再編・統廃合の促進策の検討 ・ 一体的プロモーションの実施、支援する企業等 の絞り込みの強化(展示会事業等) ・ 工程毎に細かく分離している業界団体の統廃 合の推進 ファッション分野への素材提 供の限界(特に汎用品) 新興国による追い上げ ・ 技術開発支援 ・ 技術戦略ロードマップの作 成 ・ シーズ志向の技術開発 ・ 技術を持つ企業・大学とユーザー企業等の連携 が希薄、お互いが持つ技術・情報の出し惜しみ ・ ユーザーとの連携の下での技術開発支援 ・ 繊維企業とユーザー企業のマッチング(異分野 への提案型展示会の実施、異分野との交流会・ 共同の取組(FS等)の実施等) ・ 繊維製品の機能性・安全性の標準化(JIS/ISO) 促進 新たな社会ニーズ(環境、安 心・安全)への対応の必要性 ・適正表示の推進等、受け身 の対応 ・ 繊維製品の差別化が図れていない ・ 機能性繊維の標準化(JIS/ISO)促進 ・ 適正表示の推進(カシミヤ等) ・ 生産工程のトレーサビリティ確保 ・ 安全、機能性等に対する消費者の理解促進の ための広報活動 ・ 繊維リサイクルの推進

(31)

4.国の対応(3)−具体的政策例

1.内需依存体質からの脱却・外需の取り込み

① 海外への発信メニューの充実と支援対象の重点化、目標値の設定

2.感性をビジネスへ

② JFWの自立化

3.個別から連携・統合へ

31

③ 同業種、異業種間チームでの一体的取組強化

4.トップレベルの技術を幅広い分野へ

④ 繊維企業とユーザー(候補)事業者の共同事業の実施

5.社会のニーズを付加価値に変える

⑤ 繊維の機能性・安全性の国際標準化推進

(32)

①海外への発信メニューの充実と支援対象の重点化、目標値の設定

中小製造事

業者

中小製造事

支援先の重点化

<意欲ある者への支援重点化>

○出展者に課す要件の厳格化を

図ることにより、意欲の高い事

業者に対して支援の重点化を

図る。

• ファッションビジネスの中心地(例えば、パリ、 上海等)において、日本全国の素材の展示・販 売のための発信・ビジネス拠点の設置を促進 • 運営は参加者による自己負担を原則とし、国 の支援は一定期間の場所代等に限定 • まずは上海等においてモデル事業を実施

海外発信のための支援を充実させるとともに、

成功確率を上げるため支援対象者の重点化を図る

個々の施策が単発の出展イベントに止まることが無いよう、エージェント紹介など

複層的な支援を実施

これまでの欧州からの発信の偏りを見直し、アジアからの発信も重視

今後3年間で輸出金額を85億米ドル(約8000億円;1米ドル=94円換算)の水準に戻し、

将来的には安

定的に1兆円が達成できることを目指す

多様な海外発信

<海外常設拠点の設置(素材のみ)>

輸出チャレンジ運動の展開

32

中小製造事

業者

商社

大企業

アパレル企

業(中小)

<効果を高めるための取組>

○100%公的負担で出展すること

はやめてもらう(一部は自己負

担を原則とする)

○大企業含め、評価の高い事業

者の取り込み(必要に応じて、

大企業への支援も実施)

(要件の例) • 出展にあたり、他の公的機関から一定 割合以上の支援を受けていないこと • 単価・最低取引価格等を用意すること • 売上高○○円以上を達成していること • 法人形態であること • 海外との取引が行える体制を構築して いること(社外の協力体制も含む) • 技術の優位性があること(簡単にコピー されるものではないこと) 等 • ディスプレイや用意すべき開示情報における事 業者の取組の統一をルール化 • コンテンツ、食品等、日本が強みを持つ他の感 性・文化産業との一体的発信(アパレル) • 国内展示会(JC等)においては、海外事業者へ 展示の門戸を開放 <国内外展示会への出展(素材・アパレル)>

<海外でのテストマーケティングの実施

(アパレルのみ)>

• 海外百貨店、セレクトショップ等において、日本の ファッションアイテム(衣服、雑貨等)を一同にテ スト販売 • 販売結果(評価)を一般公開

事前の市場調査、バイヤー招聘、エージェント紹介、信用

情報の提供、雑誌等による広報活動など、支援の充実を

図る

輸出へのチャレンジを促すため、官民

が協調して、チーム組成促進、各種

情報提供・セミナーの開催

(33)

②ファッション産業の新たな展開

アジアを中心とした海外市場の獲得に向け、ファッションビジネスの活性化を図る。

コンテンツ・デザイン等と一体となった生活文化関連産業全体としての「日本のブランド化」を強

力に推進し、発信力を強化する。

これまでのように供給側目線によるデザイナーズブランドだけでなく、需要者目線のブランドの

強みも取り込むなど、繊維産業の強みを集約し、ファッション産業全体として発信力を強化するこ

とを目指す。

国は、これまでのJFW・コレクション事業に対する支援は終了し、単独の企業ではできない、「日

本のブランド力」の確立やファッションビジネス人材の育成、ビジネスマッチングの機会の創出な

どに対するサポートを行う。

33

(34)

③同業種間、異業種間チームでの一体的取組強化

販売面などでリスクを負うリーダー企業(大企業、商社でも可;一社が原則)の下で構成された産地内

又は産地間連携のチームによる海外販路開拓や技術開発を推進

未だチームに所属していないものの、更なる飛躍を目指す中小企業については、各種情報提供やマッ

チングの機会を通じてチーム組成を支援

チーム連携の例:

北陸 中 製造 リーダー

①地域をまたいで連携

②大企業を含む連携

リーダー企業の下でのチームでの主体的取組を支援

中部

専門商社 中小製造 事業者 近畿 中小製造 事業者 中小製造 事業者 中小製造 事業者 大企業 中小製造 事業者 中小製造 事業者 展示会出展 試作・開発

市場調査

海外販路開拓

中小製造 事業者

(35)

④繊維企業とユーザー(候補)事業者の共同事業の実施(産業資材分野)

繊維事業者(化繊メーカー、川中中小企業)と異分野事業者(ユーザー候補)の情報や技術の断絶を

解消し、繊維の適用範囲を拡大するため、

繊維事業者と異分野事業者、研究機関(大学等)のマッ

チングの機会の拡充を図る

具体的には、

連携が見込めるテーマ(例えば、医療機器の開発)を設定した上で(第1ステップ) 、

テーマに関心を有する事業者(ユーザー候補の異分野事業者を含む)参加による定期的な研究会・

交流会やFS調査等を実施(第2ステップ)

将来的には、繊維事業者とユーザー事業者等による共同プロジェクト(実用化、製品化等)を目指す

(第3ステップ)

究会 交流会

第1ステップ

第2ステップ

第3ステップ

35

連携テーマの設定

テーマ毎に研究会・交流会の開催

FS調査の立ち上げ

FS調査等の結果を踏まえ、

共同プロジェクトの実施

医療機器チームA

医療機器チームB

医療機器チームB‘

住宅チームC

住宅チームD

住宅チームC‘

繊維団体 国 大学 医療機器 メーカー 大学 化繊 メーカー 非鉄金属 メーカー 住宅 メーカー 商社 化繊 メーカー 化学メー カー 医療機器 メーカー 商社 化繊 メーカー 公的 研究機関 住宅 メーカー 大学 化繊 メーカー 川中 繊維企業 ※その他、運輸、エレクトロニクス、農業等様々なテーマ設定が考えられる ※ビジネスを行いやすい体制を再構築 医療機器 メーカー 化繊 メーカー 公的 研究機関 商社が脱退 住宅 メーカー 商社 化繊 メーカー 化学 メーカー 建材 メーカー 建材メーカーが参加 ※政府の重点分野等を参考に テーマを決定

(36)

⑤繊維の機能性・安全性の国際標準化推進

ユニクロのヒートテック(発熱性繊維)で脚光を浴びた機能性繊維は、我が国繊維メーカーが強みを

持つ分野でありながら、規格の標準化が進んでおらず、会社によって様々な試験方法、基準値が採

用されている

また、このような標準化の必要性は、衣類などファッション分野にとどまらず、産業資材分野におい

ても、ユーザー企業からは、「繊維素材の性能のスペックが各社によって異なるため比較が困難」と

の指摘を受けている

海外においては、韓国が積極的に高機能繊維の標準化をISOに提案

我が国の強みとする高機能性をアピールして国際競争力を強化し、市場の拡大・創出を図るととも

に消費者のわかりやすい機能性表示のニーズに応えていくため、

小売りや素材のユーザー企業を

含めた関係者の連携・情報共有の下で、戦略的に取り組む高機能性繊維に関する試験方法(基準

値含む)について、JIS/ISO化を推進するとともに、品質表示・品質保証マーク(繊維製品品質表示規

則、SEKマーク等)の見直し・海外での普及を図る

36

則、SEKマ ク等)の見直し 海外での普及を図る

繊維名

吸湿発熱繊維 水分を吸収し発熱させる加工を施した繊維 接触冷感繊維 繊維と肌との接触面積の拡大等の加工を施した繊維 透湿防水繊維 雨水のような大きな水滴は通さないが蒸気等は通過させる加 工を施した繊維 紫外線遮蔽繊維 太陽光線中の紫外線の透過を減少させる加工を施した繊維 吸水速乾繊維 繊維の表面積を拡大し、毛細管現象により液体(汗)を吸収し やすくした加工を施した繊維 消臭加工繊維 臭気部分と触れることにより、不快臭を減少させる加工を施し た繊維 抗ウイルス繊維 表面でインフルエンザウイルスなどを不活性化する加工を施 した繊維

(※) 上記の高機能性繊維に関する規格は自社基準

高機能性繊維の例

繊維評価技術協議会(繊技協)を中心とする関係者の連携強化

国際標準化推進のタスクフォース

(繊技協)

・ISO化推進の優先度決定 ・関係者間の調整

小売り

商社

化繊

メーカー

検査機関

染色企業

素材ユーザー 企業

(37)

5.おわりに

−繊維・ファッション産業が日本を変える

(38)

今後の「我が国繊維・ファッション産業」が担うべき役割

①産業のフロンントランナーとして今後の我が国産業が歩むべきモデルケースの提示 【全体】

繊維産業は、我が国の産業の中でいち早く発展し国の経済成長を支え、成熟した産業である。かつ

て繊維産業の機械化が日本の機械産業の基盤を構築したように、今なお繊維の技術は様々な形で

改良、応用され、炭素繊維のような高度な繊維先端素材事業を育成すると共に繊維技術を基盤とし

た企業の多角化(プラスチック、IT素材、医療・ヘルスケア、水処理事業など)に貢献している。今後

も高度化、多角化を通じた日本の企業の発展のモデルとなると考えられる。

一方、既存の繊維事業は新興国からの激しい追い上げもあり、大幅な輸入超過、国内生産縮小と

いう産業構造が加速しており、この厳しい事業環境下で、更なるグローバル化を通じた事業構造改

革など 生き残りのための方策を確立することができれば 同様の問題を抱える他産業に対しても

38

革など、生き残りのための方策を確立することができれば、同様の問題を抱える他産業に対しても

一つのモデルケースを提示することができる。

②今後の我が国を牽引する成長産業への貢献 【産業資材】

繊維産業の革新的な先端素材は、今後の我が国を牽引する

成長産業の発展を産業資材として支えることができる。

差別化を図った革新的繊維先端素材の活用によって、特に

「 環境・エネルギー」、「健康(医療、介護)」など、今後の成長が

有望視される分野の国際競争力強化を支え、素材供給メーカー

とユーザー企業のWIN-WINの関係を構築することが可能である。

産業資材用繊維の用途分野

<移動体用途> エアバック、タイヤコード、 車両内装材等 <土木・建築用途> 表面保護シート、防護ネット、 テント、コンクリート補強材、 養生シート等 <工業用途> ロープ、ベルト、断熱材、 フィルター、絶縁材等 <医療用途> 人工血管、透析モジュール 衛生用品 等

(39)

③感性価値創造による文化産業の担い手として新たな成長産業に 【ファッション】

日本のファッション産業は、コンテンツ、日本食等とともに文化産業の担い手として、今後の我が

国にとって新しい外貨獲得手段にもなり得る大きな可能性を秘めている。

「クール・ジャパン」として日本の感性や文化が注目を集める中、生産コストの高い先進国であっ

ても、イタリアやフランスのように、ブランド力を背景としたファッション、アパレル産業の発展は十

分可能。

※先進国でありながら、イタリア、フランスなどはファッションが重要な輸出産業(イタリアのアパレル製品輸出額は200億ドル/年、一方我が国は5億ドル/年に とどまる(2006年))

④低炭素社会実現への貢献 【産業資材】

強くて軽い炭素繊維複合材料を航空機に加え

般大衆車にも適用を広げることにより 車体の大幅

強くて軽い炭素繊維複合材料を航空機に加え一般大衆車にも適用を広げることにより、車体の大幅

な軽量化を図り、CO2排出量を更に削減できる。

炭素繊維のみならず、海水淡水化などの水処理膜(中空糸)、植物由来の化学繊維など、我が国の

技術力を一層高め、その活用を広げることにより、低炭素社会への貢献が可能である。

炭素繊維利用によるCO2削減効果の定量化(LCA)

(出所:炭素繊維協会)

(40)

⑤産地中小企業の新たな活動領域の創出と地域社会への貢献 【全体】

日本の産地中小企業は、長年に亘り優れた人材が高度な技術、技能を伝承してきており、また産地

毎に各々特徴のある商品を生み出すことができるという点でも高い潜在力がある。

今後は革新的な繊維素材と産地中小企業(異分野企業も含む)が有する高度加工技術を融合し、

成長分野で新たなビジネスを展開が進むことが期待できる(例えば、繊維産地企業の技術を活用し

た炭素繊維クロスの開発や自動車部品メーカーによる炭素繊維複合材の活用)。更にはこうした新

たな分野での技術が産地に集積することによりクラスターが形成され、地域の活性化に繋がる。

また中小企業であっても、内需依存体質から脱却し、拡大するアジアなどの海外市場に対して積極

的に活動の領域を広げていくことが求められる時代となり、この点でも地域社会の活性化、人材の

グローバル化が促進される。

40

参照

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