ポイントビジネス
～
nanacoカードを使ったポイントビジネス～
106Ｗ2114017Ｇ
３年
14組
室橋 知佐
～前回のまとめ～ ～前回のまとめ～ １.前回のポイント将来図のおさらい 2.近年のポイント市場・構成図 ～現在のポイントになるまで～ ～現在のポイントになるまで～ 3.現在のポイントと昔のポイントの違い 4.ポイントの歴史 5.競争が激化する電子マネーとポイントの関連性
目次
2 ～ ～ nanaco nanaco カードについて～カードについて～ 6.nanaco カードを使ったポイントビジネス ～経済的視点から見た ～経済的視点から見たnanaco nanaco カードポイントビジネス～カードポイントビジネス～ 7.動的ケイパビリティから生まれたポイントビジネス 8.ポイントの消費者余剰 9.まとめ 10.参考文献～前回のまとめ～
～前回のまとめ～
前回のポイントの将来図のおさらい
これから伸びると思われる
ポイント
⇒スーパー、コンビニの
小売・流通系のポイント
4小売・流通系のポイント
nanacoカード・ＷＡＯＮ電子マネーの登 場による変化が大きい近年のポイント市場成長
ポイントは市場全体で見ても年々その額は
増加している。
日本におけるポイント・マイレージの年間発行額予測 日本におけるポイント・マイレージの年間発行額予測 5 6000 6200 6400 6600 6800 7000 7200 7400 7600 7800 8000 億 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 【出所 【出所 野村総合研究所ＨＰ】野村総合研究所ＨＰ】近年のポイント構成図
201759 250000 家電量販店 日本におけるポイント・マイレージの年間発行額 日本におけるポイント・マイレージの年間発行額 6 160851 108543 72931 61711 21486 28802 5047 4308 0 50000 100000 150000 200000 年間発行額 家電量販店 クレジットカード 携帯電話 航空 ガソリン 総合スーパー 百貨店 コンビニ ドラックストア 【出所 【出所 20062006年度野村総合研究所ＨＰ】年度野村総合研究所ＨＰ】～現在のポイントになるまで～
～現在のポイントになるまで～
7
～現在のポイントになるまで～
～現在のポイントになるまで～
現在のポイントと昔のポイント
どう違う？？？？
そもそも現在のような高度なポイント競争が 起こるまでどんなものだったの？？商店街などの
顔なじみの客への割引・おまけ＝
8スタンプ紙
クレジット・
航空マイレージ
（いつも利用してくれる客へのサービス）いつも利用
してくれる
客へのサー
ビス
マーケティング
＝
＝
+
ポイントの歴史
1958年ーグリーンスタンプの登場
1962年－ブルーチップの登場
1980年代ークレジットカードによるポイント
91980年代ークレジットカードによるポイント
1989年4月ーヨドバシポイントカード
1995年ーアメリカ系航空マイレージスタート
1997年ー日本の航空もマイレージスタート
2004年ー
日本書籍ＶＳ家電量販店
Wikipediaより ＩＴの急激な進 化と同時進行事業者名 発行枚数（おサイフ ケータイ分） 利用可能店舗数 リーダー／ライ ター台数 6月の月間 利用件数 いつ時 点の数 字か ビットワレット3100万枚（600万） 5万2000店 非公表 1800万件 6月末
競争激化する電子マネーとポイントの関連性
（六月決算
※ nanacoカード除く）
Ｎｏ．1!! 引用：ビジネスメディアHPより 10 3100 600 5 2000 1800 6 JR西日本 299万枚（なし） 257店 非公表 30万件 6月11日 セブン＆アイ HLDGS 400万枚（40万） 1万1747店 推定2万3500台 3000万件 7月11日 PASMO協議会 加盟事業者 426万枚（なし） 1663店 1872台 182万件 6月末 JR東日本 1777万枚※（54 万） 1万8110店※ 3万0730台 1564万件 6月末 イオン 30万枚（なし） 4700店※ 非公表 非公表 6月20日競争激化する電子マネーとポイントの関連性
(七月決算)
サービ ス名 事業者名 発行枚数（おサイフ ケータイ分） 利用可能店舗数 リーダー／ライ ター台数 6月の月間利用 件数 いつ時 点の数 字か Edy ビットワレット 3190万枚（610万） 5万9000店 非公表 1950万件 7月末 ICOCA JR西日本 303万枚（なし） 272店 非公表 33万4000件 7月末 引用：ビジネスメディアHPより 11 ICOCA JR西日本 303万枚（なし） 272店 非公表 33万4000件 7月末 nanaco セブン＆ アイ HLDGS 425万枚（41万） 1万1769店 推定2万3500台 3400万件 7月末 PASMO PASMO協 議会加盟 事業者 435万枚（なし） 1793店 2035台 200万件 7月末 Suica JR東日本 1817万枚※（58万） 1万9810店 3万4170台 1848万件 7月末 WAON イオン 40万枚（なし） 4700店 非公表 非公表 7月末～
～
nanaco
nanaco
カードについて～
カードについて～
nanacoカードを使ったポイントビジネス
•全店のセブンイレブンで利用可 •デニーズ 2008年２月28日に 全店で利用可 •セブンiホールディング2008年5 13 月全国の食品レジで利用可 ⇒セブンiホールディングスのグ ループ店舗内に限られた利用 だったため、利便性への魅力が 欠けていた。 • 2009年2月までに約62.000店 舗（グループ外）での拡大を急 ぐポイント付与平均 率： 9.25％ nanaco平均利用金 額率： 4.02％ 平均ポイント交換手 数料： 1.11％
例；街中の某セブンイレ
ブンの一週間♪
nanacoカードの稼働率（発行件数 /月間利用件数）：８ 14 率： 9.25％ /月間利用件数）：８ ※Ｓｕｉｃａは1.01、その他電子マネーは1を下回る１日の売り上げnanaco での売り上げnanaco付与ポイント nanaco交換手数料 nanaco交換ポイント
9月5日 1788000 53180 419 17 1632 9月7日 1526000 56884 538 1 9 9月8日 1015000 51258 546 0 0 9月12日 1197000 60977 549 13 1217 合計 5526000 222299 2052 31 2851 平均 1381500 55575 514 8 713
なぜ、nanacoにはポイントが
必要？？
みんなやってるもん♪①
. ｎanaco（電子マネー）の普及
15①
. ｎanaco（電子マネー）の普及
②
.セブン銀行の利用客の増加
③
.株主への配当サービス
④
.自社のＰＢの販売促進
①
. nanaco （電子マネー）の普及
⇒ポイント交換手数料
+販売促進
②
.セブン銀行の利用客の増加
16⇒銀行での振り込み手数料・金融商品の運用手数料
③
.株主への配当サービス
⇒株主への
nanaco特別ポイント贈与
④
.自社のＰＢの販売促進
⇒ＰＢ商品により多くのポイント付与
nanaco
ポイントによるプロモーションの事例
ＳＯＹＪＯＹと
nanacoポイントの
コラボレーション
ＳＯＹＪＯＹをテレビコマーシャルするタ イミングに合わせてセブンイレブンはＳ ＯＹＪＯＹを購入した人に10Ｐｔをnanaco（おまけ）
17 ＯＹＪＯＹを購入した人に10Ｐｔをnanaco カードにプレゼントするキャンペーンを 実施⇒売り上げが急上昇。その後、第 二段としてコマーシャルをしたが、 nanacoカードポイントプレゼントを実施 しなかったためか、売り上げはすぐに 失速。 引用：大塚製薬ホームページ～経済的視点から見た
～経済的視点から見た
nanaco
nanaco
カー
カー
ドポイントビジネス～
ドポイントビジネス～
18ドポイントビジネス～
ドポイントビジネス～
動的ケイパビリティから生まれた
ポイントビジネス
動的テイパビリティ 動的テイパビリティ 競争優位の基盤であるケイ パビリティを維持して適応さ二つの制限
①経路依存
19 そもそもセブンiホールディングス のケイパビリティって何かしら？ パビリティを維持して適応さ せていく企業の能力のこと②補完的資産
セブンiホールディングスの
ケイパビリティ
セブンiホールディング ケイパビリティ •ＰＯＳレジなどでの情報システム •物流システム 20 セブンiホールディング とは？「流通・小売業
者」
•物流システム •ドミナント政策による地域密着体 制 •消費者との距離がなく、声を聞き やすい •（ＩＴ系・幅広い分野のグループ子 会社）①経路依存
⇒例）コンビニでの金融サービスに対するニーズが高 まったことで、セブン銀行を設立（金融部門の導入） ⇒その後、セブンiホールディングスの子会社である カード会社を設立 ⇒自社電子マネーnanacoを開発 21 ⇒自社電子マネーnanacoを開発②補完的資産
（特定の製品・技術と関連してのみ価値が生じ る特殊資産） 既存ケイパビリティの価値を減らす可能性は極 めて少ないポイントの消費者余剰
値引きよりも消費 者余剰は高いと考 えられるなぜ？？
22値引き
＝全ての消費者が 受けうるサービスポイント
＝ポイントを貯め た・特別に付与され た自分だけが受けら れるサービス～まとめ・考察～
まとめ
• セブンiホールディングスは、電子マネーを購
買せずに自製すること・
nanacoカードのポイン
トを付与することで全体として多くの利益を生
むビジネスモデルを確立した。
24むビジネスモデルを確立した。
• 電子マネー業界で最も出遅れたスタートを
切ったからこそ、ポイントという新しいサービ
スを消費者に提供できたといえる。
• 自社グループ内限定のカードではあったもの
のカード稼働率を一番にしたのは、多くのポ
イントビジネスの効果ともいえる。
考察
• nanacoカードのインフラ整備に巨大投資を
したため、今年に入って営業利益が前年
比マイナスとなったセブン
iホールディング
25比マイナスとなったセブン
iホールディング
スが、今後このポイントビジネスによって再
びプラスに転じていけるのだろうか？
• 流通部門でのマイナス成長を補う金融部
門（セブン銀行）の更なる成長に貢献する
ことは出来るのか？
参考文献
• 野村総合研究所情報･通信コンサルティング一部企業通貨プロジェ
クトチーム／著 『２０１０年の企業通貨』2006年東洋経済新報社
• 野村総合研究所企業通貨プロジェクトチーム／著 『企業通貨マー ケティング』2008年東洋経済新報社
• 竹内一正／著 『電子マネー・ビジネスのしくみ Suica Edy ICOCA』 2006年ぱる出版 26 2006年ぱる出版 • 株式会社セブン＆アイＨＬＤＧＳホームページ http://www.7andi.com/ • セブンイレブンジャパンＨＰ http://www.sej.co.jp/index.html • セブン銀行ホームページ http://www.sevenbank.co.jp/ • ビジネスメディアホームページ http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0707/18/news026.html http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0708/23/news080.html
