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◎サンタカタリーナ州概観

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Academic year: 2021

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サンタカタリーナ州概観

令 和 2 年 8 月

在クリチバ日本国総領事館

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1 通 史

(1)サンタカタリーナ州は,もともと先住民(カリジョー族,トゥピ・グアラニ族)の居住地 であった。中世に入り,1515年にポルトガルの航海士ジョアン・ディアス・デ・ソリス (スペイン語名フアン・ディアス・デ・ソリス),1526年にイタリアの航海士セバスチャ ン・カボットが到達し,世界地図にサンタカタリーナ島が記載されるようになる。 (2)サンタカタリーナの名は,航海士セバスチャン・カボットの夫人カタリーナ・メデラノ の名,或いは,聖人カタリーナ・デ・アレシャンドリアの名に由来する等,諸説ある。 (3)1738年,サンパウロから分離。1739年,ポルトガル領。1829年にドイツから 移住開始,1877年にイタリアから移住開始。各地でコロニー建設。1839年,サンタ カタリーナを単独国家とすることを目指した革命が発生するが,この試みは失敗した。

2 地 理

(1)ブラジル南部に位置し,北はパラナ州,南はリオグランデドスル州,東は大西洋, 西はアルゼンチンに隣接。 (2)面積は,日本の約4分の一に当たる約9.5万 km2(ブラジル全体の約1%)。 (3)295の市を抱え,州都は東部の島嶼にあるフロリアノポリス市。同市を中心とす る22市がフロリアノポリス首都圏を構成。 (4)人口は約716万人(2019年)で,国内10位。約9割が欧州系白人で,特にドイ ツ系が4割を占める。ドイツ系移民が多く居住するブルメナウ市では,本場ミュンヘン に 次ぐ規模のオクトーバーフェストが毎年開催される。 ◎ブラジリア サンパウロ市 リオデジャネイロ市 クリチバ市 サンタカタリーナ州 ● フロリアノポリス市(州都)

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3 気 候

雨季と乾季に分かれる。一部地域で冬季には降雪もあるが,全般的に温暖。縦長 に大西洋に接する地理から,夏季には500キロに及ぶ海岸リゾートに世界中から観 光客が訪れ,州都フロリアノポリス市はブラジルを代表するリゾート観光地。一方,冬 季には積雪する山岳部が登山名所となり,また,内陸部には緑豊かな牧草地帯もあ るなど,自然景観に恵まれている。沿岸部は,冬になるとミナミセミクジラが子育ての た め回遊し,重要な生息地となっている。 【参考:年間気候(気温:℃,湿度:%,降雨量:mm)(サンタカタリーナ州気象庁,2019年実績)】 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年平均 平均最高気温 38.9 38.0 34.0 32.0 31.7 31.1 29.3 30.9 28.1 35.7 29.9 32.3 32.7 平均最低気温 21.6 18.3 16.1 14.0 11.6 10.7 4.2 4.9 10.2 14.2 14.1 15.5 12.9 平均気温 27.2 24.8 24.4 23.0 21.3 19.7 16.5 17.3 18.4 21.7 22.6 24.0 21.7 平均湿度 78.7 79.4 79.6 81.9 84.1 83.2 81.5 78.0 80.5 81.5 76.6 75.8 80.1 降雨量 284.4 288.4 89.2 95.8 230.2 101.0 55.6 21.6 65.2 132.2 121.2 78.0 130.2

4 政 治

(1)体制 ■ 州知事(Governador): カルロス・モイゼス・ダ・シルヴァ(52歳,PSL) 2 019年1月~(任期4年),現在1期目。

■ 州議会(Assembleia Legislativa do Paraná): 1834年設立, 一院制,40名の議員が所属。州都フロリアノポリス市に所在。 ジュリオ・ガルシア州議会議員(PSD)が現議長。 ■ フロリアノポリス市長 ジーン・ルーレイロ(47歳,DEM) (2)連邦政府との関係 カルソス・モイゼス・ダ・シルヴァ州知事は与党 PSL 所属であり,ボルソナーロ政権 に近い。一方,現政権において,サンタカタリーナ州出身の閣僚は無し。 (3)連邦議会との関係 サンタカタリーナ州選挙区からは,連邦議会に下院議員16名,上院議員3名が選 出されている。

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5 経 済

(1)主要な経済指標 GDP:約2566億レアル,ブラジル7位(2018年,地理統計院) 経済成長率:▲0.7% (2018年,IBGE) 失業率:6.1% (2019年,IBGE) (2)主要産業 農業,牧畜業,鉱工業,観光業が主要産業。 農業では,日本の技術協力が導入されたリンゴ生産,トウモロコシ,大豆,タバコ, 米,にんにく,マテ茶等の一大生産地でもある。 牧畜では,養豚(国内1位),養鶏(同2位),肉牛・乳牛の飼育や乳製品の生産が 盛ん。国際獣疫機構から口蹄疫のワクチン非接種清浄地域と認定されており,我が 国政府も2013年にサンタカタリーナ州産豚肉の輸入解禁を決定し,2019年時点 で,8億8千万ドル規模を輸入。 鉱業では,ブラジル最大の炭鉱があるほか,金,銅,鉄,水銀,亜鉛及び大理石等 を産出。その他,自動車部品等の産業も盛んで,GMやBMW等の自動車メーカーも進 出。内陸部では,紙,セルロース,林業等も発展している。 観光業は州全体のGDPの12.5%を占めており,州都フロリアノポリス市を中心とす る海岸リゾート地は伯有数の観光地となっている。 また,近年は,牡蠣,帆立貝,クルマエビ,ナイルティラピア等の養殖にも取り組ん でおり,海産物も豊富。 なお,サンタカタリーナ州は,天然ウニが採れる国内有数の地でもある(ウニは主 にサンパウロ州及びパラナ州に出荷される)。

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(3)貿易 ■ 輸出総額:8,951,838千ドル(2019年,ブラジル経済省発表) (冷凍鶏肉,冷凍豚肉,大豆,ディーゼルエンジン用器具,煙草等) ■ 輸入総額:16,920,808千ドル(2019年,ブラジル経済省発表) (銅カソード,自動車,尿素,ポリエステル繊維,じゃが芋加工品等) 【参考:過去5年の貿易総額推移(2019年,ブラジル経済省発表)】 輸出額 輸入額 貿易収支 2015年 7,642,458,698 12,625,133,283 ▲4,982,674,585 2016年 7,592,088,379 10,354,640,160 ▲2,762,551,781 2017年 8,507,590,637 12,582,589,424 ▲4,074,998,787 2018年 9,272,100,721 15,469,807,989 ▲6,197,707,268 2019年 8,951,838,846 16,920,808,903 ▲7,968,970,057 【参考:主な貿易相手国(2019年,ブラジル経済省発表)】 輸出 輸入 1位 中国 1,387,597千ドル 中国 6,083,295千ドル 2位 米国 1,338,508千ドル アルゼンチン 1,487,762千ドル 3位 日本 456,287千ドル 米国 1,113,343千ドル 4位 アルゼンチン 438,280千ドル チリ 1,087,287千ドル 5位 メキシコ 381,120千ドル ドイツ 844,973千ドル 18位 日本 170,546千ドル (4)対日貿易 ■ 輸出総額:4.5億ドル(2019年,ブラジル経済省発表) (冷凍鶏肉,大豆,冷凍豚肉,ディーゼルエンジン用器具,肉類加工品等) ■ 輸入総額:1.7億ドル(2019年,ブラジル経済省発表) (大型車両タイヤ,CTスキャン,インクカートリッジ,金属加工機械等)

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6 日本との関係

(1)日本人移住 日本人が最初にサンタカタリーナ州に足を踏み入れたのは,江戸時代に「若宮丸」 の乗組員として航海で遭難した4名とされる。4名の乗組員はロシアに保護され,ロシ ア 船ナジューダ号で日本に送り届けてもらう途中,1803年,サンタカタリーナ島(現フ ロリ アノポリス市)に上陸したとされている。 その後,1895年に日伯修好通商条約が締結され,1956年以降,フロリアノポリ ス市とラージェス市に日本人移住が開始され,1960年代にピークを迎えた。現在, 日系人は約1万4千人(2018年調査)。 日系人は現地の発展に貢献。例えばサンジョアキン市では,日系人がリンゴ栽培 を始め,1980年代にJICAと(サンタカタリーナ農牧畜研究所EPAGRI)の協力が入り, 大きな成功を収めた。現在もリンゴ栽培は同市の主要経済になっている。 (2)日系団体 首都フロリアノポリス市の他,カサドール市,クリチバーノス市,フレイロジェリオ 市,イタジャイ市,ジョインヴィレ市,ラージェス市,サンジョアキン市及びシャペコー市 の9市に日系団体が存在。団体の連合組織として「サンタカタリーナ州日系団体連合 会」が存在(会長:マルコス・ミノル・オカダ氏)。こうした団体の働きかけもあり,2010 年, サンタカタリーナ州議会は12月16日~23日を伯日友好週間に制定した。 また,サンジョアキン市では5月頃に「全国リンゴ祭り」,フロリアノポリス市では7月 頃に「七夕祭り」,クリシウマ市では10月頃に「クリシウマ祭り」が開催される。 (3)姉妹都市関係 1980年,青森県と友好姉妹提携を締結(2020年に提携40周年)。1979年にイ タジャイ市と千葉県袖ヶ浦市が友好姉妹都市提携を締結。 (4)在留邦人 2018年10月現在のサンタカタリーナ州内の在留邦人数は約250人で,その内 訳は永住者約230人,長期滞在者が約20人となっている(当館調べ)。

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(5)進出日本企業

SATAKE AMÉRICA LATINA.(ジョインヴィレ:精米機,籾摺り機等製造),TERLOGS TERMINAL MARÍTIMOS.(丸紅)(サンフランシスコドスル:穀物ターミナル運営), YAKULT(ラージェス:リンゴジュース等),NIDEC(日本電産)(ジョインヴィレ:コンプレ ッ サー製造),TOP CAR(双日)(フロリアノポリス:自動車販売)が進出。 (6)政府協力 我が国はサンタカタリーナ州において,「草の根・人間の安全保障無償資金協力」 及び「草の根文化無償資金協力」を通じて,教育,スポーツ,環境,医療,農業等の 各分野で協力している。2010年には,「サンタカタリーナ州沿岸部衛生改善事業」 (円借款,14,426百万円)により,フロリアノポリス市及び北部海岸地域の上下水道網 を整備し,約34万人の市民に裨益した。

7 治安情勢

サンタカタリーナ州は比較的に治安が良いとされるが,軽犯罪件数は多く,一定数 の殺人犯罪件数もあることから,日本人旅行者や滞在者は注意する必要がある。 【参考:主要都市の年間犯罪件数(サンタカタリーナ州公安局発表,2017-2018年)】 殺人 窃盗 強盗 車両盗 難 同強盗 フロリアノポリス市 139 15,356 2,795 695 357 ジョインビレ市 98 9,717 2,002 1,373 611 バウネアリオカンボリウ市 19 4,195 555 579 53 シャペコ市 39 3,878 528 1,116 95 サンタカタリーナ州全体 777 114,893 16,625 11,645 2,995

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8 観光名所

フロリアノポリス市のビーチ(市内には40以上のビーチ) バウネアリオ・カンボリウ市のリゾート プライア・グランデ市の渓谷 ★サンタカタリーナ州観光局 http://turismo.sc.gov.br/ (了)

参照

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