• 検索結果がありません。

漁業リモートセンシング画像処理システムの開発

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "漁業リモートセンシング画像処理システムの開発"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

∪.D.C.551.4る5.る2:〔778.35.03:る29.783〕:る81.322.05

漁業リモートセンシング画像処理システムの開発

Deve10PmentOflmage

Processing

SYStemfor

Fishery

RemoteSensing

気象衛星NOAAからの海洋赤外画像データを受信して,漁群探索用の海面温度分 布図を作成し,漁船にファクシミリ伝送する漁業情報システムの計画が,水産庁を 中心に進められている。従来,船舶測定データに基づいて作成していた漁業者向け

温度分布図には,(1)点測定による不正確さ,(2)必要データ量を収集するまでの時間

遅れの問題があったが,衛星利用によりこれらの問題を解決できるもグ)と期待され ている。 本システムでは,海面を覆う雲の影響の除去,画像処理の高速化が大きな課題で あった。本報で述べる画像処理技術はこれらの課題を解決するものである。ここで は,複数日データの重ね合せ,雲領域空間補間方式などによって,雲而桔を平均30 %以上減少させることができた。更に,複合計算機システムの利用とパイプライン 処理化によって130分/画像の高速画像処理惟能を達成した。 山

言 人工衛星による海洋リモ】トセンシング(遠隔探査)は,広 い海洋を同時かつ均一に観測し,実時間で水温・水色・波浪 などの情報を得るものであり,海洋の分野で重要な技術とな ってきている。海洋リモートセンシングに利用できる人工衛 星には,米国SEASAT,NOAAなどがあり,昭和61年には国

産衛星MOS-1(Marine Observation Satellite-1)の打上げ も予定されている。 一方,従来から水産庁,社団法人漁業情報サービスセンタ ーは,漁船や調査船などからの海水温度測定値をもとに海面 温度分布図を作成し,漁群探索情報として漁船にファクシミ リ伝送を行ない,漁船の操業効率を高める役割を果たしてき た。しかし,海水温度測定値がポイントごとのものであるた め,温度分布図の精度に限界があった。また,十分な密度の データ点数を得るためには日数を要し,情報の時間遅れの原 因となっていた。そこで,水産庁,社団法人漁業情報サービ 人工衛星

静㌍預

亡主

中也

データ収集 アンテナ 受 信 漁船・調査船 図l 漁業情報システムの構成 受 信 記 録 本間弘一* 山県系振武* 依田晴夫** 久保 裕***

深畑晋作****

g∂gcんg 〃0仇椚α Sんgmム〟 yd仇α卯gα 〃αγ址O y()血 ylJ∼αんα方び占o Sんg柁ぶαん・以F祉んαんα∼α スセンターはこれらの問題を解決するため海洋リモートセン シングの利用を考え,気象庁気象衛星.センターの協力を得て, 人工衛生利用の漁業情報システムの計画を開始した。日立製 作所は,社団法人漁業情報サービスセンターの委託によって 本システムに必要な画像処理基本技術の開発を行なった。 NOAA-7号の即時データを実験用画像処理システムで処理し 衛星漁海況情報として漁船向けにファクシミリ伝送する実験 が,昭和57年9月から12月初旬まで行なわれ,漁業者から好 評を得た。 本稿では,NOAA衛星利用漁業情報システム画像処理基本 技術の開発について述べる。 囚

漁業情報システムの概要

計画中の漁裳情報システムの概要を図1に示す。漁業情報 システムは,衛星から送信されてくる海洋観測功ミ外画像デー 画像処理システム 補正処理 人工衛星から送られてくる海洋の赤外画 像データを受信記録Lた後,画像処理システムにより補正L,船舶測定温度データ を合わせ用いて海面温度分布図を作成する。温度分布図は漁港に直送されるととも に,ファクシミリで洋上の漁船に送られる。 出力作成 等温線国 文は画像 ファックス ファックス その他の情報 データベース 沿岸漁船用 画像情報 システム (各漁港) ファクシミリ 送 信 機 ハードコピー

もプ

中央漁業無線局(+FA) *日立製作所システム開発研究所 **日立製作所中央研究所 ***日立製作所大みか工場 榊**日立製作所システム事業部

(2)

35 36D / 34 33 勿レ 32 31

。。汁物

㍉、29★り転身

/ 々丁5 2

\、、、 \ キ J

7瓢謂轍\、ヒ、、詣、、、、\

柑 37、 \\ 7 9 80 、X3 28 ノ /

\、\8秤

39、\ 句27。・5亡⊥

き′

′′′/ 70十6() \ 1 \、\Lし う90L 26

70\′岩戸難0′4D讃

5D⊥4030+村若軒て\11。

\ //′ ′、■′41 2う \ \ \、\、∂、わ\ \ 句∼ \\ / /x42 24 \ 、み 12 \ x43 23 \\命 44 13 22キゐ 句Q℃ 2-む

アDb.3。E20

=4 45 15\ら正 16 1ら吐 AZ 140E 180< 17 タ,及び漁船・調査船からの海水才息データを利用して,海面 温度分布図を作り漁船にファクシミリ伝送するものである。 漁業情報システムで利用できる赤外センサは,遠赤外10.5∼ 12.5/∠m程度の波長帯をもつ放射計である。NOAA-7号の高

分解能放射計(AVHRR:Advanced Very High Resolution

Radiometer)のチャネル4,5,及び開発中の国産衛星MOS-1の可視熱赤外放射計(VTIR:Visible and ThermalInfrared Radiometer)のチャネル3,4が本条件を‡荷たす。両センサ とも解像度は1∼3km程度であるが,1日当たりの周回数に 比べ観測幅が大きく,毎日の観測が可能である。なお,静+L 衛星「ひまわり+の赤外センサ1)は解イ象度が5kmと低く,漁業 向けには十分とはいえない。 ここで述べる担j像処理システムは,現在観測画イ象を送り続 けているNOAA-7号のAVHRRを対象とする。AVHRRの解 像度(ま1.1km,観測幅は約2,000km,温度分解能は約0.10cであ る。衛星は,地球観測に適した太陽同期軌道を航行し毎日午 前・午後1時∼4時に日本付近を通過する。図2にNOAA-7 号の軌道の例を示す。 アンテナで受信され記録2)された画像データは,図1の画像 処理システムによって以下の処理が施される。

(1)画像のひずみ補正処理及び強調処理

(2)雲の影響の低減化処理

(3)等温線図及び漁海況図の作成

上吉武1)の出力写真はフォトプリンタによって,(3)の線図は

静電プロッタあるいは手書きによって出力される。出力図は 各漁港に送付されるとともに,漁舟削ニファクシミリ伝送される。 NOAA衛星は,1日昼夜合わせて4回程度日本付近を通過 し,1軌道当たり約2,000×3,000画素の赤外画像データを送信 する。したがって,受信画像データ6×106画素を2時間程度 で仝処理完了することが,システムに対する処理速度要求と なる。以下まず衛星画像補正処理方式に触れ,次に雲の影響 の低減化方式を中心とした開発画像処理技術について述べる。 図2 NOAA衛星の軌道 NOAA-7号は毎日午前(下降軌道)と午後(上昇軌 道)l時∼4時に日本付近を通過する。軌 道間隔に比べて観測幅(2,000km)が大きい ため,すべての三毎域をl日に1回以上観 測できる。上図は午前の軌道の例を示す。 自

画像ひずみ補正方式

NOAA衛星AVHRRセンサの′受信画像デ【タは,図3に示 すようにひずんでいる。ひずみの原因は,衛生軌道,地球の 回転,衛星姿勢角などによるものであるが,特に軌道高度900 kmに対し観測幅か2,000kmと大きいことが,7こ右両辺のひずみ を大きいものにしている〔,これらの′受信睡j條データのひずみ は,画像ごとに変化する。画像のひずみを正確に補正するこ とは,海水温情報の絶対位置精度を上げるために重要である。 また,海水i昌之の時間変化を正確に見るために,画像の相対的 ひずみ補正精度を高くすることも重要である。 三犠 ∨虚㌢ ▲才く ▲ダ〟 才 洩ず 事、〆 着

き車

ゝ二 ヽ晦 モナヨ 区13 NOAA-7号衛星受信赤外画像 受信画像は海面温度情報を含ん でいるが,幾何学的に大きくひずんでいる。

(3)

こ毎

㍗溺雷ノ哺

図4 ひずみ補正処‡里漬画像 衛星・地球モデル及び地上標準点を用い てひずみ形状を求め,地図座標系に合わせて行なった補正処理を示す。 衛星の画像のひずみは,一般に衛星・センサ及び地球の間 の時々刻々の真馴叶芋的関係を明らかにし,モデルを正確に形 成することによって補正できる3)I4)〔-街牡の姿勢角をβ=(βroll, βpitch,βyaw),街与iとの位置をズ=(∬,封,Z),センサの視 角をβとすると、これらの値は街娼からの送†言データ,軌道情 報,打上げ前り也_L測定デMタかご〕時間変数として知ることが できる。他に地球グ)形状などい琵知である。したがって,セ ンサか観測している地表の瞳標Gは,任意の時刻王で計算でき ることになる。 G(g)=G(βい),Xい),β(∼け‥・

‥…(1)

また,画像データには梶像暗部+情報も付加きれているため, それぞれの向イ象データと地表の唾標との対応がつく ことにな る。更に,GCPり也上標準点)と呼ぶ,あらかじめ地球上での 真の座標が分かっている画像ヒの特徴的な点を用い,ひずみ の算出をより精度良く行なうこともできる。 NOAA衛牡画像に対しても本補正方式を適用し,16個の GCPを用い,平均4km以内の補正精度を達成Lている5)。図4 に,図3の受信画像のひずみを補正した結果を示す。 【】

雲の影響の低減イヒ方式

i毎水面からの放射′ホ外線チMタから得られるi海面温度情報 は,雪が存在するとその海域について欠栴することになる。 衛星の観測画像巾の雲の面枯は年間で平#J50%以上となり, 漁業情報システムにとって大きな課超であった。 ここでは,雲は時間とともに移動するが,それに比較して海 水の温度変化はわずかであることを利用し,連続する複数日の 観測画像を重ね合わせる時間的雲補間方式を開発した。また, それによっても残る雲を空間的に補間する方式も開発した。 4.1雲データ自動識別6) 雲の影響を低∼成させるための雲補間方式では,まず雲デー タを海面データから識別することが不可欠である。一般に雲 は海水よりも温度が低く,画像データの値が′トさい傾向をも つ。Lかし,例外もあるため睡i條データ1点1点をその値だ けで判定する方式では,雲識別精度がイ氏下する。本システム では,雲の識別精度を向上させるため,10×10画素の微小領 域の担i條孝則斐分布形二伏をパターン分類する方式を開発した。 漁業リモートセンシング画像処理システムの開発 297 本パターン分類は,図5に示す特徴空間の分割に従って行な う。海水面の画像データ値のづ頼度分布が,狭い範囲に集中す る事実を利用し,平均値のほかに標準偏差を特徴空間の変数 にi塞んでいる。 4.2 画像重ね合せによる雲領‡或補間 画像データ中の雲を識別した後,複数日の観測画像を重ね 合わせる。すなわち,各一郎二ついて海面デ】タだけを集め, レベル平均に関する闇値 標 準 偏 差 →・・ ・・l`.● I ●●● ●・一.・・ン・ ●■●● ●● ●■● =●●-■ .g一

ー∴.;こ・.〉:●‥・・

●t・1.l・l ■更に最頻 して判定 ...・三重 〝了1占J一-1

※・…

・よ-・... √-;ヽ●rノ・■ミ●■.

■:■■ノ1∴…ざ壬:一

・-=パ㌧t一.1:■・ ‥,●●●-●●●

●十改号芳三ミ.・

・.i■ミ ̄二 ̄J ̄`- ̄

揺ら三鮮∴

つ㌧ 標 関 値を利用 する領域 準偏差に する閻値 T一人 画像レベル平均 図5 雲識別のためのパターン分類 小領域(10×10画素)が雲か海か を,画素値の平均と標準偏差により判別する。ただL,雲と海面が混在する小 領域では,更に最頻値との関係で判別を行なう。 注:スケール (a)地点別年間雲量統計(3日間の重ね合せ)

団閻団田m

】0 08 0_6 0_4 0.2 100% 80% 60% 40% 20% 1 2 3 4 5 6(叫 (b)年間雲量統計(八旧聞の重ね合せ) 図6 複数日衛星画像データ重ね合せの評価 連続3日間の衛星画 像で,l日でも聾のない日がある確率を地点ごとの棒グラフで示すと(a)となる。 重ね合わせる日数に応じた全地点の平均快晴率を(b)に示す。

(4)

雲領域をf成らした画像を生成する。全画像が雲である点だけ 雲として残る。2日以上海面デ】タが存在する点については, 温度がやや低めとなる薄雲の影響を避けるため, 面温度データを使用する。

m′領卜叩VW

図7 雲識別重ね合せ処王里画像 図3に比べ雲の領土或が減少Lた。 最も高い海

'守

3日間のデータの重ね合せによって 注:●は船舶データ位置を示す。(16の船舶を仮定) 貢ぎ しJ「て ・しJ斤「

 ̄ ̄「!l\㌔l ̄三「

し \ 1 「、炉 ( _0 l l l ′ゝ; 15_0■ し! ノ) ハ \ _9_ ) l †】5_0

ノ′l

1_ 1 r 1 \) Jし、 l 1 1 l 「 \ 148 し 勺 1 ノ 仁 j l /J l \ 虚. ̄ 卜 \ し1沢 ヽ 14、0 1 l 0 く⊃  ̄' ̄l L +

ク.

】 y⊂ ′「 / 1 170 r 柑_0 \ノl ⊂) +

__ド

飢 や十 l l 評 0 ノ 下 摺lモーブ

ノ 89 1430 14ユら ト14口 1445 (a) 1 t /√ ヽし

氏\に†

l / l

し弓■壷_

l) l /1 16-9 L 1 U弓 l 二二幸 ′十/ \≠ VT J 「 しノ l r + + 〝 】 \ 17 0 て⊃ (二/ 18.8 l ■/ l〈 \ l 十 ̄ し「T 1g-0 l †9,0 人 L T l l / 1 l 13二≧_0 1325 り30 1335 1340 (c) 以上の画像重ね合せによる雲領土或補間の効果を,気象庁雲 解析図から評価した。結果を図6に示す。同図(a)は,3日間 のうちで快晴が1日でもある確率を各地点ごとに年間平均で 求めたものであり,(b)は全地点の平均を重ね合せ日数に対し て70ロットしたものである。3日間の重ね合せで30%の雲領 域を減少できる。図7に図4の前後3日間の画像の重ね合せ 結果を示す。 4.3 要領域の空間補間7) 複数日衛星画條の重ね合せによってもわずかに残る雲領土或 の海面温度分布を,周辺の衛星画像データと船舶実測データ から補間推定する方式を示す。補間式としては下記の多項式 を選び係数を最小自乗推定するものとした。 +V∧r一戸

r(り)=見黒αpq・才pゾト‥・……‥‥……‥‥…(2)

ここに r:海面温度,f:画素数,ノ:ライン数, Ⅳ:内挿次数, 雲領域の補間結果を図8に等温線図で示す。使用データは NOAA-7号の実際の赤外画像データである。同図(b),(d)の補 間結果は真の海面温度分布(a),(C)の傾向を正しく表わしている。 同

画像処理実験システムの構成とファクシミリ伝送実験6)

以上述べた漁業情報システム用に開発した画像処理ソフト ウェア構成と,実験システムのハードウェア構成を図9,川 に示す。ソフトウェアは,次のものから成る。 =::与 ハ d「 i\ 1 し i _0 r > †5.0 ノ) 刊 (⊃ ) l 】50 \J \ 1 l】 n 1 1 l ノ仁 )D j /JたD J 14,0 \ \ し人 †3_0ノ ヽ 18_0 1 汚,d + r 伯_0ノ \ノ′ /「 1 ノ U 7 (つ -0 く⊃ ▲+ 刷 く Pノ ヒ〕 と_ 、口 く L l ノノ 09 1430 】435 1440 144_5 (b) 1 「 ̄ ̄† T† ̄十

「 ̄丁÷〉60

鮎才

什-こ

ノー++ し瑞わ †

 ̄‡ ̄ ̄∃

17(】

/巾 卜′√ ・U ′r l J 「 つ十 hて + き\ +;

\1⊃ + し+ノ ノP

r+一n

†8む

l l l l l/ l l .(コ l l 1 】bo l l

1

rl

⊥-†

l l ll l

 ̄†。 ̄[.

19.0

「十 l 丁 l l r l l

くミ†.

rl l l l 320 1325 †330 1ユ35 1340 rd) 図8 雲補間方式の評価 実際のi毎面温度パターン上に 模擬的な長方形の雲j或と;毎水 温測定用船舶を仮定し,其の ラ毎面温度パターン(a),(C)と補 間結果(b),(d)を比重交する。

(5)

漁業リモートセンシング画像処理システムの開発 299 入 力 磁 気 テープ 2,400ft 一 \ 一 注:略語説明 GCP(地上標準点) チャネル切出し プ ロ グ ム ひ ずみ 補正 プロ グ ラ ム ディスク格納 プロ グ ラ ム

⊂コ

GCPオペレーション ---1■ 軌 道 計 算 プロ グラ ム 300Mバイト イト・●■■

l軌道データ

ひずみ補正計算 プロ グラ

+

の間ム 域輔ラ グ 韻間口 空托エプ ●

+

ディスク格納 70ロ グ ラ ム 重 ね 合 せ プロ グラ ム 写 真 出 力 プロ グラ ム -■■

J-/

雲識別除去 プロ グラ ム

)磁気

テープ 200ライン× 300ピクセル フイルム

ー匡団

磁気テー70装置

壷+■-■■-・

1

ディスク格納 70ロ グ ラ ム 画 像 強 調 プロ グ ラ ム 緯経線挿入 プロ グラ ム 軌 道 テレックス GCPデータ GCP表示 画像ティス70レイ J■-→ 陸 データ 2,000ライン× 3.000ピクセル 海面温度 画像表示 画像ディスプレイ 制御用 コンピュータ 川DIC80 コンソール ディスプレイ l 静電プリ ン タ l フォトプリンタ

l

l l シ ス 丁 ム バ ス

l

システムディスク志(篭イ£孟,芳アレエ71三三ツサ

カード読取機 ライン70リンク 300Mバイト (1)画像ひずみ呈計算

NOAA衛星の軌道データを-米匡1NOAA(Nationa10ceano-grapbic and Atmospheric Administration)からテレックスで

受け,軌道を計算する。衛星・センサ・地球の幾何モデルによ って画像ひずみ量を求める。更に,画像上のGCP(地上標準 煮)から画條ひずみ呈の誤差を帽正する。

(2)ひずみ補正画條処理

画像ひずみ量にのっとr),画像データ1点ごとに,入力画 像データの再サンプル処理を行ない補正画イ象を求める。

(3)雲識別重ね合せ及び画像出力

雲識別アルゴリズムによって,雲データをラベル付けし画 イ象を出力蓄積するとともに,処理済みの観測画條と重ね合わ せ,雲領域の補間を行なう。最後に,事前に用意した関係式 によって画像値を水温値に変換し,画像又は等温線図を出力 する。 画素ごとの処理のため演算量が非常に多いひずみ補正処理 と雲識別処理は,図川に示すアレイ70ロセッサ上で実行し高 速化している。ひずみ補正処理に関しては,再サンプル位置 計算と画像データ内挿計算をパイプライン化し,雲識別処理 図9 漁業情報システム画 像処理ソフトウェア 受信 記重責された衛星画像から;毎面温 度分布図を出力するまでの処玉里 ソフトウェアを示す。 図10 画イ象処理実験システ ムハードウェア 画像処‡里 システムのハードウェア構成を 示す。アレイプロセッサで高速 な画像処王里を行なう。 に関しては,微小令酌或の平ガJ値計算と分散値計算をパイプラ イン化している。その結果,仝画像処羊里を目標以上の130分程 度で実行することができた。 本画像処理システムを使用して作成され,実際に漁船にファ クシミリ伝送された人工衛星利用海面温度分布図の例を図11 に示す。本岡は,三陸沖の漁場を対象に作成したものである。 対応するひずみ補正・強調画像を図T2に示す。図Ilの等i息線 図水温値は船舶測定データによって較正されている。同図中 のサンマ,カツオなどのi魚場は,衛星データ受信と同時期の 漁船漁獲報告をもとに記入したものである。サンマ漁場か冷

水と暖水の潮境に形成され,カツオ漁場が沖合暖水渦の中に

形成されている。 本図を例とする海面i且度分布図は,実験期間中10日に1回,

中央漁業無線局(JFA)の松戸から半径約3,000kmの海域にある

漁船に向けて,周波数帯4,274kHz及び12,656kH∠の短波によ

ってファクシミリ伝送された。実験対象漁業者からは,人「二 衛星による海面温度情報は,従来の船舶i則定データに基づく 子息度分布図に比べて,詳細かつ正確であるため,黒潮の方向, 冷水の入り込み方,親潮の南下具合,潮目などが一目でわか

(6)

16】 45ロ ヰ4J 43G ヰ2凸 41つ 400 390 38□ 37D 36□ 350 340 33勺 1

l

ルつ しヽ J 一′一1′/

 ̄ ̄ ̄←盲†丁 ̄ ̄

た一一、、\、J/ニ薮

抄 羞 lノ l フ/ l卜工l 芦b二L_________ 15 苫 -5〉′\-、13〉 19

l 1土12 ′lノ / l 呂 l 〇 了j

d…ね這忘

:?1越監

占山j 2 1:こl滋 軒 島22 噂 24■ .¢一・丸・. 1て・戚:くニ 盛挙一 L/-・-.+

阪■妄流■′へ

ノ14 屋 18> ・ウニ祝辞■ E■角 15 '一囁▲■ ク≦ ′′払

実ヰ′-⊆宍

招聖断転嘩

士塁一-†:

†5 17 18  ̄ ̄】9 20

ぐヽ

l l l〉 l 2㌻ ̄ 02D ♂l"q L /

.ふ

㌣/ ( 2】_

/r

k

24 2

2巨i

rll 25 l l l_ _ ヒ2 l l l25 /

買r

忘†→ユ竺1__

25一′

一-一高十′▼

ココr !25 ll

!】

l l l ll 0¢141P1420143q144;1450146"147G 一斗8q149q1500 ↑51D152ヾ1530 -54015 川0¢ 川20 】44¢ 1460 竹 図12 衛星画像写真 白い部分が水温の低い海域,黒くなるに従って高くなる。 り,漁場の予測がつきやすく燃料の節約につながるとの評価 を受けている。 l司 結 喜 入工衛星からの海洋観測赤外画像デ【タをもとに,漁場探 索用の海面i温度分布図を作成し,漁船にファクシミリ伝送す る漁業情報システムでの画像処理技術の開発を行なった。開 発技術は,衛星画像のひずみ補正・強調処理を某本機能とし, 雲識別,複数日データの重ね合せ,雲域補間など,雲の影響

を低減する機能をもつ。画像処理システムをアレイプロセ、ソ

サとミニコンピュータの複合計算機システム上で実現し,1 画像当たり130分の処理速度を達成した。 なお,本画イ象処理実験システムを使用したNOAA-7号衛星 利用の漁業情報システム実験が,社団法人漁業情報サービス センターによって昭和57年9月から12月まで行なわれた。 本画像処】翌システムの入力画像データは,国産衛星MOS-1の赤外画像あるいはマイクロ波センサ画像へと拡張するこ とが可能である。 8 4 47凸N 凡 例 46D ク≧孝≧考サンマ漁場 45D仰アカイカ鯛 カツオ漁場 44□ 430 42q 4】凸 39 38 37 細 部 34 33 5 ⊂ニコマイワシ漁場 図l】衛星利用i毎面温度分布図出力例 漁船 向けファクシミリ伝送実至挨 ̄で,漁)毎況専門家によって作 成され伝送された海面温度分布図である. 獲報告も記入Lてある。 158D 1520E ∴ちや首ヤ漱、 42¢N 4lO 408 390 380 漁船からの〉魚 注:三陸沿岸沖合=982年10月14日受信) 終わりに、本開発に当たり御指導をいただいた水産庁及び 社団法人漁業情報サービスセンターの関係各位に対し,厚く お札を申L卜げる。 参考文献 1)阿部:静止気象衛星いひまわり''による海面水7且の測定,海と 空,第55巻,1号(1979) 2)高木,外:気象衛星データ収集システムの自動化,57年度電 子通イ ̄.言学会絵合全回大会(1982)

3)H.Ihara,etal.:HigllPrecision Modelling of LANDSAT

Imagery Distortion,IGU Symposium(Aug.1980)

4) 本間,外:衛星画像歪補正における地上標準点選定の影響, 第3回SICEリモートセンシングシンポジウム(1977) 5)昭和55年倭人工衛星利用調査検討事業報告書,社団法人漁業 情報サービスセンター(昭56-3) 6)武田,外:適応_耳竺しきい他処理による雲令貞城の識別,電子通 信学会論文誌(D),J64-D,1(昭56-1) 7)昭和56年度人工衛星利用調査検討事業報告書,社団法人漁業 情報サービスセンター(昭57-4)

参照

関連したドキュメント

8) 7)で求めた1人当たりの情報関連機器リース・レンタル料に、「平成7年産業連関表」の産業別常

「系統情報の公開」に関する留意事項

全国 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県

はじめに

事業開始年度 H21 事業終了予定年度 H28 根拠法令 いしかわの食と農業・農村ビジョン 石川県産食材のブランド化の推進について ・計画等..

産業廃棄物を適正に処理するには、環境への有害物質の排出(水系・大気系・土壌系)を 管理することが必要であり、 「産業廃棄物に含まれる金属等の検定方法」 (昭和

産業廃棄物処理業許可の分類として ①産業廃棄物収集・運搬業者 ②産業廃棄物中間処理 業者 ③産業廃棄物最終処分業者

産業廃棄物処理業許可の分類として ①産業廃棄物収集・運搬業者 ②産業廃棄物中間処理 業者 ③産業廃棄物最終処分業者