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東京大学工学部電気工学科 茅・堀研究室

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Academic year: 2021

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研究室だより傘

東京大学工学部電気工学科茅・堀研究室

当研究室は,本学科において最も歴史のある電気工学 第 1 講座を担当し,電気磁気学・電気回路学・制御理論 およびそれらを基礎とする応用分野の教育・研究を行な っている. 研究室の陣容は,昭和63年 1 月現在で,教授(茅陽 一),講師(堀洋一),助手(林武人),技官(内田利 之)の他,博土課程 2 ,修土課程 3 ,研究員 1 ,研究生 4 ,卒論生 8 ,秘書 2 となっているが,かなり流動が激 しく,また茅教授が国際交流委員長を勤めている関係、も あって,外国人留学生が多い(日本人より多いこともし ばしばである)ことが特徴である. 研究室は,東京大学本郷キャンパスに隣接する弥生キ ャンパス(大型計算機センターなどと同一)にある工学 部 10号館にある.地下鉄千代田線の根津駅から弥生坂を 登る途中にある赤いレンガづくりのモダンな建物で,そ の 3 階に両研究室は並んでいる.茅研究室には研究分野 の関係から,パーソナルコンピュータがたくさん並んで いるだけで,特別な他の備品はない.堀研究室には,主 としてサーボモータ関係の実験を行なっている小さな実 験室がある. 研究内容は,大別すれば,茅教授の専門であるシステ ム制御工学分野と,堀講師の専門である電気機械を中心 とする制御理論応用分野とに分れている. システム制御工学分野の研究では,工学と社会との関 わり合いに関する種々の問題を扱っているが,現在最も 力を入れているエネルギーシステム分野には, ①統合形エネルギーシステムに関する研究 IES など新しいタイフ。のエネルギーシステムの実現 において生じる社会・経済上の諸問題,現行システムよ りの移行性等を検討し,わが国にあったエネルギーシス テムを提案している. ②CO

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問題に重点をおいた世界エネルギーモデルの構築 温室効果,酸性雨など問題の多い,C02の発生量を小さ くするようなエネルギー消費形態に関する研究を行なっ ている. ③新しい電源計画手法に関する研究 システムコストのみならず,環境制約や供給不確定性 などの要因を考慮にL 、れた,電源規模・種類・運用法に

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(48) 関する統一的計画手法を開発している. ④ロードマネジメントに関する研究 年々悪化する電力系統の負荷率を改善する手法として 注目されている季時思Ij料金制を中心とし,供給側需要側 双方のコストを低減する料金体系のあり方,このような 料金制度下における需要家の行動モテ酔んの開発などを行 なっている. などがある.また,制御理論の応用分野では, ⑤オブザーパ理論にもとづく高性能サーボ系の開発 誘導機を用いる AC 十一ボ系に,オブザーパ理論を適 用した新しい制御法の開発,加速度制御の概念にもとづ く新しい+ーボ系設計法の提案,負荷シミュレ -jJ の開 発などを行なっている. ⑥強力電磁アクチュエータの開発 従来の電磁アクチュエータと異なる可変空隙力にもと づく,きわめて強力なロボットアクチュエータを開発し ている. ⑦最適制御問題の数値解法 非線形多変数系の最適制御問題を解く新しいアルゴリ ズムの提案.数式処理系との融合をばかり,マイコン等 への移植も行なっている. ③大規模システムの制御 圧延システムや電力系統などを対象とし,主として外 乱オブザーパ・積分形+ーボ系等を適用した分散制御法 の考えにもとづく新しい制御法の適用を検討している. などをあげることができる. 以上のように,当研究室の研究内容は,いずれも制御 工学を基礎とはしながらも,大きくソフト分野とハード 分野に分れているといえる.また,各々の研究の性格上 研究室内のみで行なえるものは少なく,研究室 OB を含 む他大学の研究者,官庁あるいは民間の研究団体,企業 との共同研究の形となっているものも多く,さまざまな 形で各方面のお世話になっている.なお,研究分野とは かかわりなく, 研究室はまったく一体に運営されてい る.たとえば,毎年の新人歓迎会,忘年会をはじめ,卒 業論文審査の翌日から研究室あげてのスキー旅行を欠か したことがないのも特徴であろう.スキーのできない人 は研究室に入れないのである堀 洋一) オベレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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