モバイル端末の安全性向上のためのモバイル端末とセキュアデバイスの連携方式に関する研究
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(2) 情報処理学会第68回全国大会. 具体的な処理フローを図2に示す。 モバイル端末. モバイル端末(MT) MT署名生成 MTデータ暗号化. セキュアデバイス. セットアップフロー. セキュアデバイス(SD). MT署名付き、暗号化MTデータ. 組み合わせ決定時一回のみ SD署名付き、暗号化SDデータ 暗号化SDデータ復号 SD署名検証. モバイル端末に セキュアデバイスを装着する毎. セキュア通信フロー. モバイル端末とセキュアデバイス間の データ送受信毎. 図2 処理フロー 処理フローはセットアップフロー、認証フロ ー、セキュア通信フローから構成される。セッ トアップフローは、モバイル端末やセキュアデ バイスの更新時など両者の組み合わせを初めて 決定する際に実行する。認証フローは、モバイ ル端末にセキュアデバイスを装着する度毎に実 行する。セキュア通信フローは、モバイル端末 とセキュアデバイス間でデータの送受信を行う 毎に実行する。以降の節で各々のフローで行わ れる処理を詳細に説明する。 3.3.1セットアップフロー セットアップフローでは、モバイル端末及び、 セキュアデバイス内に認定機関の署名が格納さ れているか否かを確認し、共通鍵を生成する。 図3に流れを示す。 モバイル端末(MT). セキュアデバイス(SD). SD公開鍵、SD公開鍵署名. MT公開鍵署名検証. 暗号化済乱数A. 暗号化済乱数B. 暗号化済乱数A復号 乱数B生成 共通鍵生成(乱数A+B) 乱数B暗号化. 暗号化済乱数B復号 共通鍵生成(乱数A+B). 図3 セットアップフロー 3.3.2認証フロー 認証フローでは、セットアップフローで生成 した共通鍵を用いてセッション鍵を生成する。 図4に流れを示す。 モバイル端末(MT) 乱数A生成. セキュアデバイス(SD) 乱数A 乱数B、SD署名. セッション鍵生成(乱数A+B) SD署名検証 MT署名生成. 3500 3000 2500 2000. 公開鍵方式 提案方式 共通鍵方式. 1500 1000 500 0 0. 20. 40. 60. 80. 100 120 140 160 180 200. 実 行 回 数[回 ]. 図6 性能評価結果 まとめと今後の方針 本研究では、モバイル端末の安全性を安 価に向上させるために、モバイル端末にセ キュアデバイスを組み合わせる方式を提案 し、両者間の相互認証方式を開発した。提 案方式は、公開鍵方式よりも高速で、安全 な鍵配送も容易であるという特徴を持つ。 今後は提案方式を実際の携帯電話端末等 及びICカード等に実装し、使い勝手や処 理時間等を検証していく予定である。 5. MT公開鍵、MT公開鍵署名 SD公開鍵署名検証 乱数A生成 乱数A暗号化. 図5 セキュア通信フロー 評価 図6に提案方式と従来方式(公開鍵方式、 共通鍵方式)の性能評価結果を示す。横軸 は実行回数、縦軸は一回あたりの処理フロ ーに要した時間の平均値を示す。提案方式 は認証回数が増加すればするほど、一回あ たりの処理時間の平均値が共通鍵方式と同 等レベルまで減少していくことがわかる。 4. 一 回 あ た り の 処 理 時 間 の 平 均 値 [m se c]. 認証フロー. 暗号化MTデータ復号 MT署名検証 SD署名生成 SDデータ暗号化. 乱数B生成 セッション鍵生成(乱数A+B) SD署名生成. MT署名 MT署名検証. 図4 認証フロー 3.3.3セキュア通信フロー セキュア通信フローでは、認証フローで生成 したセッション鍵を用いて送受信データに署名 を付加し、データ自身を暗号化する。図5に流 れを示す。. 謝辞 本研究は、独立行政法人情報通信研究機 構(NICT)の委託研究「モバイル端末に おけるセキュリティ保護技術に関する研究 開発」の一環として実施された。 参考文献 [1] GlobalPlatform Card Specification Version 2.1.1, Global Platform Inc., March 2003. [2] T. Dierks, C. Allen: RFC2226 - The TLS Protocol Version 1.0, IETF, January 1999.. 3-346.
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