23rd Annual Congress of the European College of Sport Science in Dublinに参加して
著者 福田 峻也
雑誌名 同志社スポーツ健康科学
号 11
ページ 24‑25
発行年 2019‑06‑20
権利 同志社大学スポーツ健康科学会
URL http://doi.org/10.14988/pa.2019.0000000260
24
学会参加レポート
23
rdAnnual Congress of the European College of Sport Science in Dublin に参加して
福田 峻也
11 同志社大学スポーツ健康科学研究科(Graduate School of Health and Sports Science, Doshisha University)
2018年7月4日から7日の計4日間で,アイルラン ドのダブリンで開催された第23回European College of Sport Science (ECSS)に参加した.アイルランドは 緯度が高い位置にある国であるので,一日の日照時間 がかなり長い地域であった.下の写真はダブリン市内 を流れるリフィ川で,撮影時間は午後9時頃であった.
また,緯度が高いことから,夏でも比較的冷涼で,過 ごしやすい印象を受けた.
本学会には,ヨーロッパだけでなく,世界各国から の参加者が多数集まった.日本人の参加者も比較的多 く参加していた印象であった.私は,動作解析をはじ めとしたバイオメカニクス的観点からバスケットボー ルの跳躍動作を研究している.しかし,本学会では動 作解析等のバイオメカニクス的研究を行っている研究 者は少なく,特に跳躍動作を専門としている研究者は 少なかったと感じられた.一方で,バイオメカニクス 以外の様々な分野の研究者も多数参加していた.本学 会ではあらゆる側面からスポーツを研究しているため,
スポーツ科学の学会とはどういったものなのかを経験 するには適した学会であったと感じられた.日本の学 会と異なり,Coffee Breakの時間が設けられていたこ と,ジーンズやTシャツなどのラフな服装で参加して いる人が多かったことが特に興味深く感じる点であっ た.また,学 会 最 終日のCongress PartyはGuinness
Storehouseで開催された.7階すべてのフロアを貸し
切りにしていたり,バンドが演奏していたりとかなり 大規模なパーティーであった.
私はConventional Print Poster Presentationsにおける
‘Neuromechanics of Explosure Movements’のセッション で,‘Knee extension torque is a significant determinant of jump height of layup shot in basketball’という演題でポ スター発表を行った.このセッションは,5名の発表 者がそれぞれ2分間のプレゼンテーションを行い,そ の後に質疑応答を行う形式であった.かなり短い時間 のセッションであったが,初めての英語での発表であっ たため,緊張感を持ちながら臨んだ.私のセッション Doshisha Journal of Health & Sports Science, 11, 24-25(2019)
図1 夜のリフィ川
図2 会場の外観
23rd Annual Congress of the European College of Sport Science in Dublin に参加して 25
では5名中,3名が日本人であったため,比較的落ち 着いて発表できた.また,その内の1名が,バスケッ トボールに関する研究であったため,研究内容につい てディスカッションすることができた.
国際学会への参加を通じて最も感じたことは,英語 のコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力 に日本人と外国人との間に差があったことである.日 本人の中でも特に学生の英語能力はかなり低いレベル であることを痛感した.私自身も,他の方の発表を理 解できても,英語での質問ができないといったことが 多々あった.他の外国の参加者は,英語のコミュニケー ション能力が高いことに加え,プレゼンテーションに 自信があるように見られた.4日間の中で,もっとも 印象的だったのは,2日目のInvited Presentationsにお けるオーストラリアのBlazevich教授の発表だ.4日間 様々な発表を聞いてきて,一番聞き取りやすく,引き 込まれたプレゼンテーションであった.また,彼は他 のセッションでも積極的に質問していた.これらのこ とを踏まえて,私は研究活動だけでなく英語能力やプ レゼンテーション能力にも力を入れて取り組むことが 重要になってくると実感した.
最後に,今回の学会参加にあたり,大学院国際学会 奨励金を支給していただいた同志社大学スポーツ健康 科学会に感謝いたします.また,現地で大変お世話に なりました,若原卓先生,上林清孝先生に厚くお礼申 し上げます.
図3 ポスター発表の様子