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MANET による車車間マルチホップ通信における名前解決手法 大石 泰大

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Academic year: 2021

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(1)

MANET

による車車間マルチホップ通信における名前解決手法 大石  泰大,渡辺  晃 

(名城大学)

Name Resolution Method for multi-hop inter-vehicle communications with MANET Yasuhiro Ohishi, Akira Watanabe (Meijo University) 

1.はじめに 

自動車台数の増加に伴いインターネット技術を利用した 自動車の情報化としてインターネット自動車プロジェクト の検討が進められており ITS との融合が期待されている。

しかし、インターネット自動車が提案している自動車通 信のモデルは、インターネットに存在するノードと自動車 内のノードの通信を定義するものであり、車車間での情報 交換は効率的に行えない。そこで、インターネット自動車 の一つの通信形態として、時間的要求が高いグループコミ ュニケーションシステムのようなアプリケーションでは、

MANET を用いた車車間マルチホップ通信を用いる方法が

提案されている。

本研究ではアプリケーション構築を支援するための技術 基盤として、MANET を用いた車車間マルチホップ通信に おける名前解決手法を提案する。

2.車車間通信における名前解決の問題点 

インターネットでは DNS(Domain Name System)によ る名前解決が広く用いられている。DNS では、DNS サー バーにホスト名と IP アドレスを関連付けたデータベース を格納することにより、名前解決を行っている。

しかし、車車間通信では端末が無線メディアを利用して 集団で移動するため、インターネットとのリンクやトポロ ジが不安定であることから、 DNS のようなサーバを用いる 名前解決は適していない。従って、車車間通信における名 前解決はノードが自律的に名前を解決できるような手法が 望ましい。

3.名前解決の概要  3.1 前提条件 

本提案システムでは WAPL(Wireless Access Point Link) を応用する[1]。WAPL の構成を図1に示す。WAPL では AP 間の通信は、アドホックモードで、AP と端末間はイン フラストラクチャモードで通信を行う。端末は WAPL 内を 自由に 移動 す ること が可 能 である 。本 提 案では 車内に WAPL 対応の AP を一台搭載しているものとする。

グループコミュニケーションのようなアプリケーション を想定するため、各端末の名前はルールに従って決められ ており(例えば SIP アドレス)、互いの名前は事前に知って いるものとする。

AP

AP

AP

AP間はアドホック モードで通信

端末

端末 端末 端末‐AP間はインフラストラ クチャモードで通信 端末

端末の移動

WAPL(

Wireless Access Point Link

図1 WAPLの構成

3.2

名前解決の動作

図 2 に名前解決の動作を示す。端末 C が端末 E と通信を 行いたい場合、端末 C は相手の IP アドレスを取得するた めに、通信相手の名前を付加した通信要求パケットをフラ ッディングする。

上記パケットを受け取った各端末は自身の名前とパケッ トに付加されている名前を比較し、一致していれば自身の 名前と IP アドレスを対応付けた情報をパケットに付加し 通信要求応答パケットとして送信元ノードに送り返す。 (下 図では端末 E から端末 C に送り返す)

端末 C は通信要求応答パケットを受け取り、通信相手で ある端末 E の IP アドレスを特定し、通信を開始する。

AP1

端末A 端末B

①通信相手のIPアドレスを要 求するためのフラッディング

②IPアドレスを送信元のノードに通知 AP2

端末C 端末D

AP3

端末E

図2 名前解決の動作

4.むすび 

車車間マルチホップ通信に WAPL を適用し、名前解決の 方法を提案をした。今後は本システムを実装し、音声や動 画通信のアプリケーションの構築を目指す。

 

文  献

(1)市川,渡辺:アクセスポイントの無線化に関する研究,情報処理学 会全国大会,2004.3

(2)

MANET

による車車間マルチホップ 通信における名前解決手法

-Name Resolution Method for multi-hop

inter-vehicle communications with MANET-

名城大学理工学部

大石泰大 渡邊晃

(3)

研究背景

„

自動車台数の増加

⇒ネットワーク技術を用いて自動車が持つ情報 を自動車外部に公開

インターネット自動車プロジェクトの検討

⇒インターネットと

ITS

との融合が期待されている

グループコミュニケーションシステム ・走行支援システム

効率的な車車間通信モデルの提案

・名前解決手法の提案

(4)

自動車通信環境にインターネットを用いる利点

„

現在の自動車を取り巻く通信システム

⇒統一された規格が存在せず、メーカーごとに独自な 通信方式でシステムを構築

新たなシステムを構築する・・・

…

車内の情報交換ネットワークの煩雑化

…

コストの問題

インターネットのような汎用的な通信環境を用いる ことでシステムの煩雑化やコストの削減を実現

(5)

インターネット自動車の通信形態

外部ネットワーク

„

一旦外部のネットワークを介して通信

車車間での情報交換は効率的には行えない 時間的要求の高いアプリケーションには不向き

MANET

の技術を用い直接通信を行うことで

効率的に通信できる環境が提案されている

(6)

MANET –Mobile Ad-hock Network –

…

インフラストラクチャモード

無線LANの通信モードは

2

種類

各端末がアクセスポイント を介して通信

…

アドホックモード

端末同士が直接通信

(7)

MANET –Mobile Ad-hock Network –

„

無線で接続できる端末のみで構成されたネットワーク

→柔軟なネットワークを構成

„

各ノードが自らの経路を発見し、中継端末によって離れた端 末と通信→マルチホップ通信

MANET

の技術を用いてAPを無線化する技術であるWAPLを 適用することで車車間マルチホップ通信を実現することを提案

(8)

WAPL –Wireless Access Point Link-

AP

AP AP

端末 端末

端末

端末の移動

AP間はアドホック モードで通信

端末

-

AP間はインフラス トラクチャモードで通信

„

AP間はアドホックモード・端末

-

AP間はインフラストラクチャモー ドで通信を行う

„

端末は一般端末でよくWAPL内を自由に移動することが可能

„

AP全体がルータのような動きをする

(9)

車車間マルチホップ通信を実現するために

WAPL

対応

AP

を車内に一台搭載することを提案

„

AP間をマルチホップして通信を行う

„

ユーザ端末は一般端末でよい

„

端末はWAPL内では自由に動くことが出来るので乗客の乗り降り に合わせて端末を移動することが出来る

„

APを使用する事でトラフィックを少なくすることが出来る

AP1

端末A 端末B

AP2

端末C 端末D

AP3

端末E

(10)

名前解決について

„

グループコミュニケーションシステムのような

アプリケーションでは通信相手の特定が不可欠

TCP/IP

では・・・

→IPアドレスを基に通信相手を識別

IPアドレス:

172.17.40.1

IP

アドレスは数字で表されているので不便

→人間が管理しやすい名前

(

ホスト名

)

を付け識別に用いる

ホスト名 :host-a ユーザ

識別

ホスト名からIPアドレスを割り出す処理のことを名前解決と呼ぶ 既存技術:

DNS –Domain Name System-

(11)

提案方式における名前解決の問題点

„

MANETは無線を通信を媒体として動的に構 成されるネットワーク

…

サーバとのリンクが必ずしも保障されていない

…

アドレスと名前の対応情報を静的に保持することが出 来ない

ノードが自律的に名前を解決できるような方法でなければならない

(12)

名前解決の概要

前提条件

„

インターネットと親和性を持たせるために

TCP/IP

上で シーケンスを定義

…

APに対するIPアドレスの割り当てはインターネットドラフトで提案されて いる「アドホックネットワークにおけるIPアドレスの自動設定

-Ad Hoc IP Address Autoconfiguration-」で行う

„

グループコミュニケーションのようなアプリケーション を想定

…

各端末の名前はルールに従って決められている

(

例えばSIPアドレス

)

…

互いの名前は事前に知っているものとする

(13)

名前解決の概要

AP1

端末A 端末B AP2

端末C 端末D

AP3 端末E

通信の開始

通信要求パケットのフラッディング

通信要求応答パケットの送信

„

動作概要

1、通信相手のIPアドレス取得のため通信要求パケットをフラッディング 2、通信要求パケットを受け取った端末は自身の名前と比較

3、一致していた場合、通信要求応答パケットを生成し送信元ノードに送り返す 4、通信要求パケットを受け取った端末は通信相手のIPアドレスを特定し通信を

開始する

(14)

むすび

„

まとめ

…

車車間マルチホップ通信に

WAPL

を適用

…

ノードが自立的に名前を解決できる方法の提案

„

今後の課題

… WAPL

の実装と動作確認

…

本システムを実装し音声や動画通信のアプリ ケーションの構築を目指す

(15)

おわり

(16)

名前解決について

„ DNS -Domain Name System-

ユーザ

IPアドレス:

172.17.40.1

ホスト名 :

host-a

ホスト名「

host-a

」を問い合わせる

DNS

サーバ

host-a

172.17.40.1 host-b

172.17.40.2 host-c ⇔ 172.17.40.3

・ ・ ・ ・ ・

ホスト名に対応したアドレスである

172.17.40.1

」を返答

IPアドレスでアクセス

ホスト名とアドレスを対応付けた データベースを格納

(17)

WAPL

について

„ WAP

Wireless Access Point

)間はアドホックモード

„ WAP-

端末間はインフラストラクチャモード

„

端末は

WAPL

内を自由に移動可能

„

パケットはWAPで

IP-in-IP

カプセル化

WAP

全体が一つのルータのような働きをする

インターネット

WAP

WAP WAP

(18)

WAPLの動作概要

WAP1

A

B

3

A B

B

B

B

探索要求

WAP2 WAP3 探索応答

WAP1 WAP3

参照

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