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2.次世代自動車エンジン連携 研究体

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Academic year: 2021

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産総研次世代自動車エンジン連携研究体 –オール産総研でエンジン研究を―

1.はじめに

 エンジンは,燃料,流動,燃焼,伝 熱,トライボロジー,動力伝達,排気 後処理,状態計測,制御等,さまざま なサイエンスが集積したシステムであ り,多くの専門分野の英知を結集して 性能向上が図られてきた技術分野であ る.近年,ヨーロッパにおいて,産学 官連携を活かしたエンジンの研究開発 が性能向上面で成果を出しつつあり,

日本においても自動車メーカが中心と なって,産学官連携で技術開発に取り 組む機運が急速に盛り上がっている.

 具体的には,自動車用エンジンで共 通に生じる基礎的な現象の解明など,

協調領域の研究課題に産学連携で取り 組むべく,自動車用内燃機関技術研究 組合(The Research Association of Automotive Internal Combustion En- gines:以下 AICE)(1)が国内全乗用車 メーカ 8 社および(一財)日本自動車 研究所(Japan Automobile Research Institute:以下 JARI)により 2014 年 4 月 1 日に設置され,(独)産業技術 総合研究所(以下,産総研)も 2014 年 7 月 23 日に追加入が承認された.

 産総研でも上記の技術ニーズに対応 するべく,エネルギー技術研究部門に

「次世代自動車エンジン連携研究体」

を設置し,精力的に研究開発に取り組 むこととなった.

2.次世代自動車エンジン連携 研究体

 産総研内の次世代自動車エンジンに 関係する研究連携を強化し,自動車産 業のニーズに対して産総研の研究ポテ ンシャルを活用することにより,自動 車関連の産業競争力の強化に貢献する ことを目的として,次世代自動車エン ジン連携研究体(2)を 2014 年 4 月 1 日 付で設立した.

 具体的には以下を主に実施する.

(1) 産業ニーズ対応型エンジンシ ステムの基盤研究

 国内自動車メーカが直面している

「協調領域」の「共通課題」について,

産総研の技術ノウハウを集約・発展さ

せて解決を目指し,自動車メーカと協 力してエンジンシステムの環境適合技 術のスピードアップを図る.

(2) 自動車燃料の標準化研究  自動車燃料,特にバイオ燃料やジメ チルエーテル(DME)など,新燃料 の品質に関わる国内外標準化を継続的 に推進する.

 これらを通じ,技術者の育成に貢献 し,エンジンシステム研究に関するイ ノベーションハブとして活動すること を目指す.設備例を図 1~4に示す.

3.今後の展望

 産総研では新燃料自動車技術研究セ ンターが 2013 年度で活動を終了した.

同センターでは,触媒による燃料改質 技術,燃料噴霧・エンジン燃焼制御技 術,触媒による排気浄化技術,計測評 価技術等主体の研究開発を実施してい たが,本連携研究体では,研究のアウ トプットを次世代自動車エンジンに繋 げ得る研究者を,所内公募で広く募っ ている.現時点で,旧センターの専門 分野に加え,燃焼反応や触媒反応技術,

計測標準技術,LCA(ライフサイク ルアセスメント),キャパシタ,噴霧 制御技術などを専門とする研究者が新 たに加わった.

 協調領域の共通課題や標準化のニー ズはもちろんのこと,競争領域の固有 ニーズに対しても幅広く対応できる体 制を構築中である.

4.おわりに

 産総研は次年度からの第 4 期に向 け,中期計画と組織体制の見直し中で ある.引き続き,わが国の自動車産業 の競争力強化に,オール産総研で貢献 していきたい.

(原稿受付 2014 年 9 月 2 日)

〔小熊光晴 (独)産業技術総合研究所〕

●文 献

( 1 )自動車用内燃機関技術研究組合ホームペー http://www.aice.or.jp/

( 2 )産総研エネルギー技術研究部門ホームペー

https://unit.aist.go.jp/energy/groups/cert- ngv.htm

図 1 噴霧・燃焼可視化装置 図 2 エンジンベンチ

図 3 燃料性状,排出ガス成分,デポジッ

ト成分等の詳細化学分析室 図 4 防爆エンジンベンチ

─ 53 ─

日本機械学会誌 2014.10 Vol.117No.1151 666

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