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[011]イチヰガシ林の施業上主要なる基礎的事項に關 する研究

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Academic year: 2022

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(1)九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository. [011]イチヰガシ林の施業上主要なる基礎的事項に關 する研究 片山, 茂樹 九州帝国大学. https://doi.org/10.15017/14214 出版情報:九州帝国大学農学部演習林報告. 11, pp.1-136, 1940-03-30. Research Institution of University Forests, Faculty of Agriculture, Kyushu University バージョン: 権利関係:.

(2) 総. 説. カ シ材 が 車輌 材 、 柄 材 、 櫓 材 、 勿 板 材 等 に 使 用 せ られ 他 樹 種 の 追 從 を 許 さ 団る 關 係 上 我 邦 特 殊 材 中 重 要 な る位 置 を 占 め 國 有 林経営 上 古 く よ り 其 の生 産保続 が 計 書 さ れ だ の で あ る・ 我 國 に於 け る カ シ 用 材 生 産 中 其 の 七 割 は 九州 で其 の 内 六 割 は 國 有 林 で あ る 。 然 か も民 有 林 は伐 採 に 次 ぐに 伐 採 を以 て した 結 果 現 在 大 材 な く我 國 に生 産 す る大 材 の 七 割 は 九 州 國 有 林 の 特 産 物 で あ る。 民有 林 の 林 相 は 以 上 の如 くに して將 來 の 生 産 に 關 し て は 國 有 林 に負 ふ 所 が 甚 だ 多 い の で あ る。 然 るに 既 往 更 新 地 の 状 況 は 甚 だ 不 成 績 で あ る。 現 時 の伐 採 量 等 に就 い て は 職 時 下 に於 け る 關 係 上 記 述 の 自 由 を 有 せ ざ る も戦 前 に 於 て す ら當 局 は節 伐 の計 書 を立 てた 程 で あ る。(墾 考 書3)之. れ. は 施 業 案 に 於 て 生 産 の保続 を 閑 却 覗 し て居 つ た 爲 で は な く 二 寧ろ 更新地 が 豫期 の如 く 成 林 し得 ざ りし点 に重 点 が あ る。 殊 に イ チ ヰ ガ シは カ シ 材 中 最 も優 良 な材 に して 造 林 の 過 牛 は イ チ ヰ ガ シ で あ り、造 成 す べ ぎカ シ 類 の代 表 的 の もの で あ る。 然 か もイ チ ヰ ガ シ は 九 州 南 部 に 於 て の み 見 る 特 殊 貴 重 材 とも稽 し得 るの で あ る。 戦 時 下 に於 け る増 伐 と之 れ が 將 來 の 生 産保続 を思 ふ 時 イ チ ヰ ガ シ 林 の 施 業 殊 に更 新 の 重 要 性 が 明 瞭 とな り自 ら襟 を 正 さ 団 る を 得 ざ るの 戚 が あ る。 昭 和 八年 高 岡営林 署 管 内 宮 崎縣 東 諸 縣 郡 山 の 口村 夫 字 山 の 口字 青 井 岳 國 有 林 高 岡 事 業区23林. 班い 小 班 内 に 設 置 せ る試 験 地 は イ チ ヰ ガ シ の 更 新 並 に手 入 に 關 す を調. 査 研 究 を主 な る 目 的 こ して居 る。 面 積 僅 に0.60haな. る も 調 査 事 項 は稚 樹 の発生 枯. 死 及 生 長 に 關 す る各 種 事 項 に亘 り 努 め て 詳 細 に施 行 した 。 尚 當 時 木 材 市 況 の 關 係 上 穿 孔虫 の被 害 木 は 鐙 木 ご稻… し て 甚 だ 安 債 に 取 引 せ られ た る爲 穿 孔 姦 の 稼 害 防 止 に 就 て も 昭 和 八 年 七 月 同 國 有 林22林. 班 内 に 面 積5600m2の. 試験 地 を設 置 して 鍛害 い に. 調 査 を開 始 しだ 。 又 九 大 糟 屋 演 習 林 に は 山 床 苗 圃 に播 種 を行 ひ て 播 種 の 深 さ、' 対し の 時 期 ・ 期 間 並 に発芽 力 の 保 存 等 に就 き 調 査 を行 つ た 。 以 上 三 箇 の 試 験 経 過発芽 に付 きて は 昭 和 十一 年 四 月 「イ チ ヰ ガ シ 林 の 施 業上主要 な る事 項 に 關 す る研 究 」 と 題 す る中 間 報 告 に掲 載 した が 試 験 着 手 後 日淺 く して 傾 向 を捉 へ 得 だ 程 度 の も の 多 く 又 其 後 の 経 過 に 重 要 性 を有 し て居 る も の が 少 な くなか つた 。 然 し 現 在 に 於 て は 既 に.

(3) 満 六 年 を経 過 せ し故23林 至り22林. 班 い 小 班 の 更 新 並 に 手 入 試 験 地 も 種 々 な る結 果 を示 す に. 班 の 穿 孔 贔 の 被 害 に 關 す る試 験 地 も一 先 づ 調 査終 了 の 域 に 達 し糟 屋 演 習 林. 内 の 山 床 苗 圃 に 於 け る播 種 に關 す る試 験 も 大 略 其 の 圓的 を達した の で あ る。 以 上 三 箇 の 試 験 地 に於 け る 昭 和 入 年 以 降 の 成 績 と観 察 の 結 果 を 第 一 編 と して 掲 載 す る こ と ゝ した 。 第 二 編 に 於 て は 前 記 常 設 試 験 地 の 外 各 地 の 國 有 林 を 親 察 し調 査 した る結 果 を取 う 纒 め た るも の で イ チ ヰ ガ シ 林 の 施 業 に 關 し各 種 の 方 法 を比 較 し其 の 優 劣 を明 にせ ん と した の で あ る。 斯 か る 目 的 の 爲 に 選 ぶ べ き林 分 は 立 地 關 係 が 同 一 で あ る の み な ら す 既 往 の 取 扱 ひ 方 が 明瞭 で な け れ ば な らな い 。 現 在 督 林 署 に於 て 試 験 的 取 扱 ひ を 爲 し つゝ あ る もの は 少数 を除 きて は 甚 だ規 模 小 さ く且 経 過 期 間 短 か き もの 多 く 或 は 伐 採 前 の状 況 等 数 字 的 に不 明 に て 参 考 資 料 と な る もの少 な き故 本 調 査 に 於 て は 曾 て試 験 地 的 取 扱 を受 け 其 後 普 通 施 業 地 に偏 入 され全 く放 置 され た る もの 等 從 來 の 取 扱 法 の 明 瞭 な るも の 並 に幾 年 前 か の 成 林 状 況 を窺 知 し得 る もの を選 ん だ もの が 少 くない。 例 へ ば 人 工 植 栽 と天 然 生 育 との 比 較 調 査 、 イ チ ヰ ガ シ が 他 樹 種 と混 溝 す る場 合 の 各 種 調 査 、 手 入 の効 果 調 査 、 疎 密 度 及 手 入 と 成 林 との調 査 に 關 す る 林 分 の 如 きは 成 る べ く前 記 の 方 針 の元 に選 定 した の で あ る。 次 に イ チ ヰ ガ シ を含 む 常 緑 潤 葉 樹 天 然 生 林 の 構 成 に關 し て は素 よ め イ チ ヰ ガ シ を 中 心 と し て研 究 せ る も の で 樹 種 別、 直 径 別 、 本 数 材 積 の外 樹 高 別 に調 査 一 した 。 之 れ は樹 種 頗 る多 くし て 同 直 径 に て も樹 種 に よ り其 の樹 高 に は 大 な る差 異 が あ う支 配 木 木 の 生 ず る 原 因 は樹 種 の陰 陽 の 外 樹 高 關 係 に よ りて 惹 き起 さ る ゝこ と多 き故 圭 被壓 要 な る樹 種 に 付 直 径 ご樹 高 この 關 係 を 明 か に す るに努 めた 。 又 常 緑 潤 葉 樹 天 然 生 林 の 構 成 の如 きは 樹 種 多 くし て複 雑 な る故 小面 積 の標 準 地 に よ り 局 部 的 に 調 査 せ る資 料 を以 て し て は 決 し て正 當 な る結 果 を得 る もの に あ らす と 信 じ成 るべ く 廣 大 な る 面 積 を区 劃 して 調 査 した 。 例 へ ば 高 岡 事 業'区に 於 て は 林 班 20ろ. 面 積4.122ha・. 及 林 班20に. 面 積7,620ha合. 計11.742haを. 調 査 した 。 尚 林. 地 の状況 に よ り更 新 關 係 異 な る故 南 九 州 特 有 の 地 形 に鑑 み 林 地 の 冨 分 を 行 つ た 。 從 つ て イ チ ヰ ガ シ を主 とす る 南 九 州地 方 の 常 緑 澗 葉 樹 天 然生 林 の 構 成 は 略 々捉 へ 得 た.

(4) 積 りで あ る 。. 術 從 來 は イ チ ヰ ガ シ の 更 新 を研 究 す る に努 め て林 冠 層 の 疎 密 に 重 き を置 いだ 。 之 れ は勿 論 重 要 な点 な る も既 往 に於 け る廣 大 な る 天 然 更 新 地 、 人 工 植 栽 地 の 不 成 績 は 斯 か る林 冠 の 誤 噛 まれ る 疎 密 度 に原 因 す る よ りも 手 入 不 足 の 爲 遽 に 不 成 績 に陥 れ る も の と鰯 納 せ らる ゝ点 多 く 將 來 は 手 入 の 目的 を考 へ 適 當 に施 行 し、 親 切 に 撫 育 せ ば 決 し て成 林 は 困 難 な らず と信 ず る もの で あ る。 第 三 編 に 於 て は 第 一 編 に 於 け る常 設 試 験 地 の 成 績 並 に 第 二 編 に 於 け る各 地 國 有 林 の 調 査 結 果 に対し 総 括 を記 し併 せ て 森 林 作 業 へ の應用 を掲 げ た 。 前 調 査 書 に 於 て記 載 し 、本 稿 に 於 て全 く言 及せ ざ り し も の は 次 の 如 き もの で あ る。 1.イ. チ ヰ ガ シ材 の 利 用 上より 見 た る種 類 に 關 す る研 究 一 之 れ は 材 の 利 用 上より イ. チ ヰ ガ シ を分 類 し、 各 種 類 に 於 け る材 の 構 造 、 等 を 竜記 した もの で あ る 。 2・ 九 州 に於 け るイ チ ヰ ガ シの現 在 分 布 と地 質 一 之 れ は 現 在 の 分 布 状 況 を 圖 示 し地 質 との 關 係 を も掲 げた もの で あ る。 注意. 本 稿 に於 て 「前 調 査 書 」 と 稽 す るは 昭 和 十 一 年 四 月 熊本営林 局 登 行 拙 著 「イ チ ヰ ガ シ林 の 施 業 上 主 要 な る事 項 に 關 す る研 究 」 の 略 幕 で あ る。.

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参照

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