別紙1
論文審査結果の要旨
報告番号 I 修第 l ;t 6 号 l 氏名 I 関 雅良
主杏 教授 志水 宏行
論文審査担当者
副査 教授 宮川 哲夫 副査 准教授 人木 友美 論文題名:救命救急センター入室患者における急性ストレス障害の関連要因
急性ストレス障害(Acute stress disorder ; ASD)は、 心的外傷後ストレス障害の早期発 見、 早期治療を目的とした疾患概念である。 しかし、. 救命救急センター(Emergency Room ; ER) におけるASD発症の関連要囚について言及する研究は皆無である。
学位申請者、 関 雅良 は、 ER入院患者におけるASD発症の関連要因を抽出・検討するこ とを目的とし、 昭和大学病院救命救急センターに入院し、 作業療法を開始した患者40人を対 象に、 ASDの評価として改訂出来事インパクト尺度(Impact of Event Scale-Revised : IES
R)を用いてストレス反応を調査した。 変数としては、 個人属性(年齢、 性別、 病名、家族歴)、
在院日数、 転帰先、 重症患者の重症度(Acute Physiology and Chronic Heal th Evaluation : APACHE- II score)、 挿入カテーテルの本数、 人工呼吸器使用の有無、 病院不安抑うつ尺度
(IJospi tal Aoxj ety and Depression Sca] e : HADS)を用い、 AS.nあり群(JF.S-.R�25)となし 群(IES-Rく25)との関連を検討した。 データの正規性の確認には、 Shapiro-Wilk検定を用い、
2群間の比較には、 x2検定、 Welchのt検定、 Mann-Whitney U検定を用いた。 またASD発症
..の有無を従属因子として、 目的変数には1一.記変数を投入して、多重ロジスティック回帰分析を
行った。 その結果、 対象者のASDの発症率は32. 5% (13/40人)であった。 多重ロジスティッ ク回帰分析の結果、HADSの不安項目が有意な要因であった(OR=l. 635, 95%CI: 1. 124-2. 377)。
学位申請者、 関 雅良 の研究は、 ER入院時における不安感の増大はASD発症に影轡を与 える要因であることを結論づけた。
本論文は本学大学院学位論文(修士)審査基準を満たしており、 学位論文に値すると判断し た。
(主査が記載)