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欧州自動車産業の最新動向 EUのエコカー戦略

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(1)

2010 年 9 月

EBS (UK) Ltd.

欧州自動車産業の最新動向

EUのエコカー戦略

(2)

序 章 自動車産業 8 つのトレンドと見通し

... 1

第1章 エコカーをめぐるEUの政策と戦略

... 4

1.EUのエコカーに対する支援戦略

... 5

(1) エコカー普及の 6 つの必須条件 ... 5 (2) EUのエコカー中・長期戦略 ... 6 (3) 開発支援や標準化の具体的な動き ... 7

2.EUと加盟各国の自動車関連の環境政策と規制

... 10

(1) EUの排ガス規制 ... 10 (2) 乗用車のCO2排出規制 ... 12 (3) 小型商用車のCO2排出規制案 ... 15 (4) 各メーカーの排出量と見通し ... 17 (5) EU主要国の自動車関連政策 ... 18

第 2 章 欧州自動車各社のエコカーを中心とした 動向と戦略

... 21

1.エコカーの技術概要と大手各社の戦略

... 22

(1) エコカーの主要技術の特徴 ... 22 (2) 自動車メーカーのエコカー戦略 ... 26 (3) 各社が投入する電気自動車(EV) ... 33

2.欧州のエコカー市場の現状と見通し

... 34

(1) 欧州のエコカーの現状 ... 34 (2) エコカー市場の形成と販売見通し ... 35

3.欧州主要自動車メーカーの動向と今後の展開

... 37

(1) 世界首位を目指すVW ... 37 (2) EVに賭けるルノー ... 40 (3) 環境技術で提携を活用するPSA ... 42 (4) 新興市場で快走続くBMW ... 44 (5) 環境で急加速するダイムラー ... 47 (6) フィアットの武器は強力な小型車 ... 49 (7) 課題が消えない再生GM ... 51 (8) 人気車種で突き進むフォード ... 53 (9) 販売拡大が続く現代グループ ... 54 (10) タタ・グループ/中国メーカー ... 55

(3)

4.日系自動車メーカーの欧州での展開と戦略

... 57

(1) トヨタ ... 57 (2) 日産 ... 59 (3) ホンダ ... 62 (4) マツダ ... 64 (5) スズキ ... 65 (6) 三菱自動車 ... 67 (7) 富士重工 ... 68

第3章 統計で見る自動車市場

... 70

1.世界の自動車市場

― 各国別・メーカー別の販売台数と生産台数

... 71

(1) 世界の乗用車販売台数 ... 71 (2) 各国別の自動車生産台数 ... 73 (3) メーカー別の自動車生産台数 ... 79

2.欧州の自動車販売市場

― 各国別の販売台数

... 81

(1) 2009 年の欧州各国の自動車販売 ... 81 (2) 2009 年の各国の商用車販売 ... 84

3.メーカー別の欧州の自動車販売

... 85

(1) 2009 年の各社の自動車販売 ... 85 (2) 2009 年の各社の商用車販売 ... 91

4.セグメントとモデルで見た欧州の乗用車販売動向

... 95

(1) 小型車の販売シェア ... 95 (2) ディーゼル車の販売傾向 ... 97

5.欧州の自動車生産動向

... 98

(1) 各国の自動車生産台数 ... 98 (2) 日系メーカーの生産実績 ... 100

6.ロシアの乗用車販売動向

... 101

(1) 乗用車の販売市場 ... 101 (2) 2010 年上半期の乗用車販売状況 ... 104

7.自動車メーカーの欧州内生産施設と最近の動向

... 107

(1) 非日系メーカーの生産拠点 ... 107 (2) 日系メーカーの欧州生産拠点 ... 112

(4)

図 1: EU旧 15 カ国のCO2低排出乗用車(120g/km以下)の販売台数 ... 34 図 2: 世界の乗用車販売台数のシェア(2009 年) ... 72 図 3: EUおよびEFTAの自動車新規登録台数(販売台数)の国別シェア(2009 年) ... 81 図 4: EUとEFTAの自動車メーカー別の乗用車新規登録台数シェア(2009 年) ... 86 図 5: 西欧における乗用車販売台数のセグメント別シェア(2009 年) ... 95 表 1: EUの電気自動車促進のための行動計画 ... 7 表 2: EU各国のEV・ハイブリッド車に対する優遇策 ... 9 表 3: EUの乗用車の排ガス規制値 ... 10 表 4: EUの小型商用車の排ガス規制値... 11 表 5: 乗用車のCO2 排出削減目標の段階的達成目標 ... 13 表 6: 乗用車のスーパークレジット... 13 表 7: 乗用車のCO2排出規則における課徴金の内訳 ... 14 表 8: 小型商用車のスーパークレジット... 15 表 9: 小型商用車のCO2排出規則における課徴金の内訳 ... 16 表 10: 自動車メーカーグループ別のCO2平均排出量(2007~2008 年) ... 17 表 11: 英国の 2010 年度自動車税(VED) ... 18 表 12: フランスの新車買い替え奨励金・課税の金額(2010~11 年) ... 19 表 13: EU27 カ国の乗用車の課税(2010 年 1 月現在) ... 20 表 14: 環境対応車の各技術の特徴と課題... 23 表 15: 主要自動車メーカーのエコカーの開発動向-①(主に 2009 年下期以降) ... 28 表 16: 主要自動車メーカーのエコカーの開発動向-②(主に 2009 年下期以降) ... 30 表 17: 各社の電気自動車の発売時期と性能比較 ... 33 表 18: EU旧 15 カ国の乗用車販売台数に占めるCO2 排出量のシェア ... 35 表 19: 欧州で販売されているCO2低排出車の車種(2010 年 7 月時点) ... 35 表 20: 世界の乗用車販売台数の推移(2000~2009 年) ... 71 表 21: 世界各国の乗用車の生産台数(2007~2009 年) ... 73 表 22: 世界各国の商用車の生産台数(2007~2009 年) ... 75 表 23: 世界各国の商用車生産台数の内訳(2009 年) ... 76 表 24: 世界各国の自動車(乗用車と商用車)の生産台数(2007~2009 年) ... 77 表 25: 世界のメーカー別自動車生産台数(2007~2009 年) ... 80 表 26: EUおよびEFTAの国別自動車新規登録台数(販売台数)(2009 年) ... 82 表 27: EUおよびEFTAの国別乗用車新規登録台数(販売台数)の推移 ... 83 表 28: EUおよびEFTAの国別商用車新規登録台数(販売台数)の推移 ... 84 表 29: EUとEFTAの自動車メーカー別・ブランド別の新規登録台数(2009 年) ... 86 表 30: EUとEFTAの自動車メーカー別・ブランド別の乗用車新規登録台数の推移 ... 87

(5)

表 31: 西欧の自動車メーカー別・ブランド別乗用車新規登録台数の推移 ... 89 表 32: 中・東欧 10 カ国の自動車メーカー別・ブランド別乗用車新規登録台数の推移 .... 90 表 33: EUとEFTAの自動車メーカー別の商用車新規登録台数の推移とシェア ... 92 表 34: 西欧の自動車メーカー別・ブランド別商用車新規登録台数の推移 ... 93 表 35: 中・東欧 10 カ国の自動車メーカー別・ブランド別商用車の新規登録台数の推移 .. 94 表 36: 西欧における乗用車販売台数のセグメント別シェア(2009 年) ... 96 表 37: 西欧各国における乗用車販売台数のセグメント別シェア(2009 年) ... 96 表 38: 西欧各国の乗用車販売台数に占める四輪駆動車のシェアの推移 ... 97 表 39: 西欧各国の乗用車販売台数に占めるディーゼル車のシェアの推移 ... 98 表 40: 欧州各国の自動車生産台数の推移(2007~2009 年) ... 99 表 41: 欧州各国の自動車生産台数の内訳(2009 年) ... 100 表 42: 日系自動車メーカーの欧州におけるメーカー別生産台数の推移 ... 100 表 43: 日系自動車メーカーの欧州におけるメーカー別生産台数の内訳(2009 年) ... 101 表 44: ロシアのメーカー・ブランド別の販売台数(2008~2009 年) ... 102 表 45: ロシアの新車モデル別販売台数トップ 25(2008~2009 年) ... 104 表 46: ロシアのメーカー・ブランド別販売台数(2010 年上半期) ... 105 表 47: ロシアの新車モデル別販売台数トップ 25(2010 年上半期) ... 106 表 48: 非日系自動車メーカーの乗用車・小型商用車の組立工場一覧 ... 107 表 49: 非日系自動車メーカーの商用車の組立工場一覧 ... 111 表 50: 日系自動車メーカーの欧州内の生産拠点 ... 112

(6)

序章 自動車産業8 つのトレンドと見通し 2 金融・経済危機後に欧州はじめ各国で導入さ れた自動車産業への支援策の中で、大きな効果 をもたらしたのがエコカーなど低排出車への買 い 替 え を 促 進 さ せ る た め の 補 助 金 だ っ た 。 2009 年後半から販売が持ち直し、各自動車メ ーカーも 2009 年終わりには生産が回復してき た。しかし、2010 年春以降に支援策が各国で 終わるにつれて反動も出てきた。ただし、これ はいわゆる先進国を中心とした流れで、中国や インドなど新興国では自動車市場が一貫して拡 大を続けている。中国では市場が過熱気味と言 えるほどだ。自動車メーカーが生き残るには環 境技術だけでなく、こうした新興市場で販売を 伸ばせる車を投入する力も問われている。ここ では 2009 年後半から 2009 年前半に浮上して きた自動車業界のトレンドとこれからの見通し を、8 つのポイントで示した。 欧州連合(EU)では 2012 年から二酸化炭 素(CO2)の排出規制が始まる。待ったなしの 状況の中で、各社が 2009 年から電動化に向け て走り出した。三菱や日産・ルノー連合の電気 自動車(EV)が 2010 年に発売され、GM やト ヨタのプラグインハイブリッド車も 2011 年に 登場する。環境技術の波に乗り遅れないことが、 これからの生き残りのカギとなる。環境でリー ドできれば勝ち残れるのだ。 もう一つ重要なのは小型車に強いことである。 買い替え支援策では低燃費の小型車が優遇され たが、環境面だけではない。今後も成長が見込 まれる新興市場を攻略するうえでは、低コスト で生産し低価格で販売できる小型車を揃えるこ とが必要となる。小型車を世界戦略車、ワール ドカーとして世界のどの市場でも投入すること に向けて、すでに競争が始まっている。 エコカーの主流が見えてくるまで、各社は経 営資源を効率的に利用し全方位で技術開発への 投資を迫られる。一方で、新興市場の開拓と新 興市場向けの小型車の開発にも時間とコストが かかる。いずれも体力勝負だが、2009 年から 再び動き出した各社の提携にも、この環境技術 と新興市場・小型車という 2 つの軸がある。日 産・ルノーとダイムラーの提携は、エコカーの 技術と小型車の開発が大きな目的だ。フォルク スワーゲン(VW)とスズキの提携は、新興市 場などで低価格の小型車をワールドカーとして 投入する戦略の中から出てきた。これからも環 境と新興市場を軸に、互いに補完し合うことを 目指す新たな提携が生まれてきそうだ。 かつて「600 万台クラブ」と呼ばれ、生き残 るには世界で600 万台の販売が必要と言われた 時期があった。今では新興市場の成長力を考え れば 1,000 万台がハードルになるとの見方も出 ている。緩い提携ではなく強固な提携、そして

序章

自動車産業

8つのトレンドと見通し

3 3.. 自自動動車車業業界界にに大大再再編編のの可可能能性性もも 2 2.. 提提携携もも新新興興市市場場向向けけとと環環境境がが軸軸にに 1 1.. 環環境境とと小小型型車車がが生生きき残残りりののカカギギ

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第1 章 エコカーをめぐる EU の政策と戦略 14 1g/km あたり 95 ユーロとなる(表 7 参照)。 こ れ で 計 算 す る と 、 た と え ば 超 過 排 出 量 が 2g/km の 場 合 、 1g/km ま で の 5 ユ ー ロ に 1g/km 超~2g/km の超過分に対する 15 ユーロ が加算され、1 台あたりの課徴金は 20 ユーロ。 EU 内で 100 万台を販売した場合、2018 年ま では総額 2,000 万ユーロとなる(右囲み参照)。 • 目標値算出に平均車両重量を導入 各メーカーの目標値の算定では平均車両重量 が基準となる。目標値の設定については、以下 のような計算式が示されている。 CO2排出量目標値=130g/km+a×(M-M0) このうち「a」は係数で「0.0457」、「M」 はそのメーカーが生産する乗用車の平均車両重 量、「M0」は EU 内の新車の平均車両重量で、 2012~2015 年までは 1,372kg が適用される。 この「M0」が定期的に見直され、各メーカー の目標値も調整される。たとえば平均車両重量 が 1,500kg のメーカーなら目標値は 136g/km とやや緩やかだが、小型車が多く平均車両重量 が 1,250kg のメーカーなら目標値は 124g/km と厳しくなる。 平均車両重量も見直しが行われ、2014 年 10 月までに新車の平均車両重量を調べ、それに基 づき 2016 年以降の各社の目標値の調整を行う。 2014 年以降、この見直しを 3 年ごとに実施す る。 表 7: 乗用車の CO2排出規則における課徴金の内訳 出所: 乗用車新車の排出性能基準を設定する欧州議会・理事会規則の第9 条を基に EBS 作成 • 小規模メーカーとニッチメーカーへの配慮 EU 内の年間販売台数が 1 万台未満のメーカ ーは、規制の対象外とすることを欧州委員会に 申請できる。また、全関連会社を合わせて販売 台数が 1 万~30 万台のニッチメーカーは、平 均排出量の目標を 2007 年の平均排出量から 25%削減した数値とすることを欧州委員会に申 対象年 CO2超過排出量 販売(新規登録)1 台あたりの課徴金 2012~2018 年 1g/km まで 超過1g/km あたり 5 ユーロ 1g/km 超~2g/km 超過1g/km あたり 15 ユーロ 2g/km 超~3g/km 超過1g/km あたり 25 ユーロ 3g/km 超 超過1g/km あたり 95 ユーロ 2019 年以降 一律 超過1g/km あたり 95 ユーロ 2 2002200年年のの目目標標値値をを9595gg//kkmmとと明明示示 乗用車1 台あたりの課徴金の計算方法 2012~2018 年 1.CO2平均排出量が3g/kmを超えた場合 (超過排出量-3g)×95 ユーロ+25 ユーロ +15 ユーロ+5 ユーロ 2.平均排出量が 2g/km以上 3g/km 未満の場合 (超過排出量-2g)×25 ユーロ+15 ユーロ+5 ユーロ 3.平均排出量が 1g/km以上 2g/km 未満の場合 (超過排出量-1g)×15 ユーロ+5 ユーロ 4.平均排出量が 1g/km未満の場合 (超過排出量-1g)×5 ユーロ 2019 年以降 超過排出量×95 ユーロ ※課徴金総額は、1台あたりの課徴金に新規販売 台数を乗じた金額。

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第2 章 欧州自動車各社のエコカーを中心とした動向と戦略 28 燃料電池車と共存する可能性が強い。同時に EV や燃料電池車の普及で、自動車メーカーか ら部品メーカーまでを巻き込んだ自動車業界の 地殻変動も予想されている。EV は参入障壁が 低いため BYD のようなメーカーが浮上し、エ ンジン車に供給していた部品メーカーのビジネ スが先細りするというものだ。 ただ、従来の自動車メーカーにはエンジン車 で培った車台の技術やメンテナンスなど整備の 力があり、これはベンチャー企業には簡単に追 いつけるものではない。また 2020 年の段階で も依然としてエンジン車は主流にとどまるうえ、 部品メーカーには転換に向けた時間的な余裕も まだまだ十分にある。 表 15: 主要自動車メーカーのエコカーの開発動向-①(主に 2009 年下期以降) メーカー 電気自動車(EV) プラグインハイブリッド車(PHV) VW グループ ポルシェ • VW のコンパクト EV「E-Up!」: 2013 年投入予定 • VW の「ゴルフ」の EV「ゴルフ・ブルーe モーション」: 2013 年投入予定 • VW の中国向け「ラビタ」の EV「E ラビタ」: 中国で 2013 年投入予定 • VW「ジェッタ」の EV「E ジェッタ」: 投入時期未定 • アウディの EV スポーツカーのコンセプト「e トロン」: 2012 年末投入予定 • セアトがコンセプトEV「IBE」を発表 • ポルシェがEV スポーツカー開発に取り組むことを発表 • ポルシェ「918 スーパーカー」: 投 入時期未定(CO2 排出量 70g/km) • アウディのコンパクトカー「A1」の PHV「A1e トロン」: 投入時期未定 ルノー • セダン「フルエンス」の EV「フルエンス Z.E」: 2011 年前 半に発売予定、生産はトルコ・ブルサ工場 • 超小型 EV「トゥイジーZ.E.」: 2011 年発売予定、スペイ ン・バジャドリード工場で生産 • 小型商用車「カングーエクスプレス」の EV「カングーエクス プレスZ.E.」: 2011 年後半投入予定、仏モーブージュ工場で 生産

• 中型セダン「ゾエ(Zoe)」の EV「ゾエ Z.E. (ゼロエミッ ション)」:2012 年半ばに投入予定 • 子会社ルノー・サムスンの小型セダン「SM3」をベースにしEV を開発: 2011 年に韓国市場に投入予定 • EV スポーツカーコンセプト「ドゥジール(DeZir)」を発表 PSA プジョー シトロエン • 三菱自動車と「iMiEV(アイ・ミーブ)」の開発供給で契約 • 三菱「アイ・ミーブ」のプジョー版「iOn(イオン)」とシト ロエン版「C-ゼロ」:2010 年末に発売 • シトロエンの EV スポーツカーのコンセプト「スルヴォル (Survolt)」を発表:投入時期未定 • シティ用EV コンセプトカー「BB1」を発表 • 中国市場向けのコンセプトカー「メト ロポリス」を公開: 投入時期は未定 (CO2排出量70g/km) • 「3008 プ ラ グ イ ン ハ イ ブ リ ッ ド 4」: 2012 年にフリート限定で発売 予定 ダイムラー • スマート「フォーツー」の EV 版「フォーツーed(エレクト リック・ドライブ)」:2009 年 11 月から先行量産車を仏ア ンバッハ工場で生産し、大規模実証試験を実施。試験後に量 産型を開発し2012 年に一般向けに発売予定 • コンセプトカー「F800 スタイル」を 発表、プラグインハイブリッドか燃料 電池のパワートレインが搭載可能

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第2 章 欧州自動車各社のエコカーを中心とした動向と戦略 35 表 18: EU 旧 15 カ国の乗用車販売台数に占める CO2 排出量のシェア (単位:%) CO2排出量(g/km1995 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 120 以下 0 9 11 16 25 121~140 3 22 24 26 27 141~160 17 30 30 27 25 161 以上 80 39 35 31 23 出所: 欧州自動車工業会(ACEA)のデータを基に EBS 作成 表 19: 欧州で販売されている CO2低排出車の車種(2010 年 7 月時点) CO2排出量 車種名(メーカー・グループ名) 87 g/km 「スマート・フォーツー」カブリオ&クーペ2011 年型・ディーゼル車(ダイムラー) 89 g/km 「オーリス・ハイブリッド」2010 年型・ガソリンハイブリッド車(トヨタ) 新型「ファビア・エステート」ディーゼル車(VW 傘下シュコダ) 新型「ポロ」ブルーモーション・ディーゼル車(VW) 「プリウス」2009 年型・ガソリンハイブリッド車(トヨタ) 98 g/km 「コルサ」3 ドア 2010 年型・ディーゼル車(GM 傘下オペル/ヴォクソール) 「フィエスタ」2010 年型・ディーゼル車(フォード) 「イビザ」5 ドア&クーペ・エコモーティブ・ディーゼル車(VW 傘下セアト) 99 g/km 「207」2009 年型・エコノミク・ディーゼル車(プジョー) 「C30」2011 年型&2010 年型・ディーゼル車(ボルボ) 「DS3」ディーゼル車(シトロエン) 「フォーカス」2010 年型・ディーゼル車/スタート&ストップ機能搭載(フォード) 「iQ」ガソリン車(トヨタ) 「レオン」エコモーティブ・ディーゼル車(セアト) 「ミニ・ハッチバックR56」ディーゼル車(BMW) 新型「C3」エアドリーム・ディーゼル車(シトロエン) 新型「ゴルフ」ブルーモーション・ディーゼル車(VW) 「ポロ」ブルーモーション・ディーゼル車(VW) 101 g/km 「インサイト」IMA/ガソリンハイブリッド車 2010 年型(ホンダ) 103 g/km 「アルト」ガソリン車(スズキ) 「ミニ・クラブマンR55」ディーゼル車(BMW) 「ピクソ」ガソリン車(日産) 出所: 英国運輸省・車両型式認可庁(VCA)の情報を基に EBS 作成 欧州を中心としたエコカーの今後の市場拡大 は以下のような道筋をたどると推測されている。 これは規制の強化、各メーカーの供給拡大、技 術の進展などに基づいている。 • 2010 年末~2011 年:市場の黎明期 EV とプラグインハイブリッド車(PHV)の 市販が始まる。これらの全世界の販売台数は 2011 年に合わせて 10 万台程度で、このうち半 数が欧州となる見通し。PSA や日産、ルノー、 トヨタなどの市場投入をする。ハイブリッド車 (HV)は各社の投入が拡大し、価格も低下傾 向にあることから拡大が見込まれ、欧州での販 売台数は年15 万台に達する可能性もある。 EV: 日産「リーフ」ほか、ルノー「フルエンス 2011 年までの欧州での製品投入予定 ( (22)) エエココカカーー市市場場のの形形成成とと販販売売見見通通しし

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第2 章 欧州自動車各社のエコカーを中心とした動向と戦略 37 欧州メーカーのほか米系2 社、韓国の現代グ ループ、ジャガー・ランドローバーを傘下に抱 えるインドのタタ・モーターズ、そして企業買 収に積極的に乗り出している中国メーカーにつ いて、2009 年秋から 2010 年夏の 1 年間の欧 州事業の展開とエコカーを中心とした戦略を見 ていく。過去1 年間(2009 年 9 月~2010 年 8 月)の動きは各メーカー別に時系列で示した。 焦点となるのは環境戦略のほか新興市場での展 開、そして新興市場を中心に世界市場に向けた 低価格で小型の世界戦略車の投入などだ。 VW の目標は明快だ。2018 年までに傘下の 全ブランドで、年間販売台数を 1,000 万台以上 にしてトヨタを上回る世界最大の自動車会社に なるとぶち上げた。ポルシェを傘下に収め、強 みとする中国での基盤を強固にし、インドで増 産体制に入って米国での販売拡大を狙っている。 いずれも世界首位への布石で、環境戦略でも各 技術の全方位を視野に入れている。 VW グループの 2009 年の世界販売台数は過 去最高の 629 万台を記録し、2010 年上半期は 輸出の好調で前年同期比 16%増の 358 台に達 した。欧州でも 2009 年に各社が苦戦する中、 乗用車で微増と踏ん張った。傘下のアウディも 2015 年までに BMW を抜き高級車市場でトッ プになることを目標に2010 年は 100 万台突破 を目指す。 2010 年発売の「トゥアレグ・ハイブリッド」(VW 提供) 中国では自動車市場がやや過熱気味とは言え、 VW の販売台数は年間 200 万台が目前に迫り、 中国で 10 番目となる年産 30 万台の新工場の 建設にも乗り出した。中国では EV 市場が急拡 大するとの見通しに基づいて、中国向けの EV を2013 年に投入することも発表している。 販売戦略の一つがスズキとの提携で、出資比 率は20%未満となりスズキはグループの一員に はならなかったものの、スズキが強みとするイ ンド市場は魅力的で、VW が強い中国と補完で きる。また、スズキは小型の世界戦略車で新興 市場を切り開いてきた実績を持ち、世界首位の 座を見据える VW は、これを取り入れて世界 の新興市場で低コストの小型車を売り出すこと を狙っている。 ハイブリッド車(HV)にさほど積極的でな い欧州メーカーが多い中で、最も力を入れてい るのも VW だ。米国市場を攻略したい VW に とっては HV で最大規模の市場である米国に H HVVのの割割合合をを全全販販売売台台数数のの33%%にに 2 2001188年年にに1,1,000000万万台台をを販販売売 ( (11)) 世世界界首首位位をを目目指指すすVVWW

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第3 章 統計で見る自動車市場 86 図 4: EU と EFTA の自動車メーカー別の乗用車新規登録台数シェア(2009 年) 出所: 欧州自動車工業会(ACEA)のデータを基に EBS 作成 29: EU と EFTA の自動車メーカー別・ブランド別の新規登録台数(2009 年) (単位:台) メーカー名 乗用車 小型商用車 中型商用車 重量車 自動車合計 全メーカー 14,524,564 1,416,230 278,994 187,399 16,407,187 VW グループ 3,064,816 158,637 2,216 - 3,225,669 フォルクスワーゲン 1,649,382 149,130 2,216 - 1,800,728 アウディ 612,818 1,491 - - 614,309 セアト 316,852 1,294 - - 318,146 シュコダ 483,734 6,722 - - 490,456 その他 2,030 - - - 2,030 PSA グループ 1,885,829 319,088 587 - 2,205,504 プジョー 1,009,153 153,963 425 - 1,163,541 シトロエン 876,676 165,125 162 - 1,041,963 日本車 1,983,249 119,307 5,052 131 2,107,739 トヨタ 730,556 38,588 328 - 769,472 日産 368,487 44,811 1,326 - 414,624 ホンダ 244,330 318 - - 244,648 マツダ 210,712 4,702 - - 215,414 三菱自動車 97,269 19,139 2,290 - 118,698 富士重工 43,312 89 - - 43,401 スズキ 249,808 1,322 - - 251,130 ダイハツ 38,426 2 - - 38,428 その他 349 10,336 1,108 131 11,924 フォード・グループ 1,503,318 159,190 3,432 - 1,665,940 フォード 1,297,431 158,540 3,432 - 1,459,403 ボルボ 205,857 647 - - 206,504 その他 30 3 - - 33 ルノー 1,348,290 221,250 23,842 17,022 1,610,404 ルノー 1,109,494 206,559 23,724 16,906 1,356,683 VWグループ 21.1% PSAグループ 13.0% フォード グループ 10.4% ルノー 9.3% GM グループ8.8% フィアット グループ8.6% トヨタ5.0% BMWグループ 4.9% ダイムラー4.7% 現代・起亜4.2% 日産2.5% その他7.5%

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第3 章 統計で見る自動車市場 102 ブランドはいずれも現地生産車で、高関税を課 せられる輸入車に比べて価格が手頃な点が強さ の要因だ。 2009 年に急減した反動で 2010 年は販売台 数が回復に向かうとの見方が当初は強かった。 政府が2010 年 3 月に開始した新車買い替え補 助制度もこれを支えるとの期待が出ていた。た しかに 2010 年に入ってから減少幅は縮小して おり、2010 年 4 月から 19 カ月ぶりに前年同月 を上回っている。しかし通年では多くて160 万 台と1ケタ台の伸びにとどまる見通しだ。 ロシアの自動車の普及率を見れば、2008 年 末時点では商用車を含めた全四輪車では人口 1,000 人あたり 270 台で、ドイツの 536 台やフ ランスの598 台の半分以下しかない。これが現 在のポーランド並みの普及率(1,000 人あたり 500 台)になるだけで、人口 1 億 4,000 万人の ロシアでは単純に計算すれば 3,200 万台の需要 が生まれる。しかも古い車両の買い替え需要も 見込まれるため、中期的には大きく伸びる可能 性は十分にある。2010 年に PSA プジョーシト ロエンと三菱自動車の合弁工場が稼働し、ルノ ーがモスクワ工場の生産能力を倍増させ、現代 自動車が商用車組み立て工場を設立するなどの 動きが出ているのも、こうした期待感からだ。 表 44: ロシアのメーカー・ブランド別の販売台数(2008~2009 年)1 (単位:台、%) メーカー名 2008 年 2009 年 増減率 アフトヴァズ(AVTOVAZ) 622,182 349,490 -43.8 GM グループ 433,320 193,109 -55.4 オペル 98,800 34,277 -65.3 シボレー 235,466 104,398 -55.7 キャデラック 1,596 1,529 -4.2 ハマー 679 1,123 65.4 サーブ 1,269 368 -71.0 大宇 95,510 51,414 -46.2 VW グループ 131,017 94,018 -28.2 フォルクスワーゲン(乗用車) 50,525 39,488 -21.8 フォルクスワーゲン(バン) 10,501 5,650 -46.2 アウディ 17,076 15,009 -12.1 セアト2 2,182 869 -60.2 シュコダ 50,733 33,002 -34.9 フォード・グループ 207,869 88,977 -57.2 フォード 186,828 82,083 -56.1 ボルボ 21,041 6,894 -67.2 トヨタ・グループ 204,762 75,131 -63.3 トヨタ 189,966 68,731 -63.8 レクサス 14,796 6,400 -56.7 現代グループ 280,871 144,695 -48.5 現代 192,719 74,607 -61.3 起亜 88,152 70,088 -20.5 ルノー 108,070 72,284 -33.1 日産グループ 154,341 68,851 -55.4 日産 146,548 64,221 -56.2 インフィニティ 7,793 4,630 -40.6 ガズ・グループ(GAZ) 131,003 58,205 -55.6 2 2001100年年もも期期待待にに反反ししてて低低迷迷かか

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欧州自動車産業の最新動向 EU のエコカー戦略 2010-11 年版

2010 年 9 月 1 日発行 編集・発行・販売: EBS (UK) Limited

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