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Academic year: 2022

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(1)

On Nagata’s example of an infinitely generated ring of invariants

向井 茂 (MUKAI, Shigeru)

永田は[8]において,偶数変数多項式環へのベクトル群 Cn の標準的なべ き単作用

(t1, . . . , tn) Cn C[x1, . . . , xn, y1, . . . , yn] =: S xi →xi

yi →yi+tixi , 1 ≤i ≤n (1)

の余次元3部分空間G Cn への制限を考察した.そして,n= 16 で Gが 一般のときに不変式環 SG が有限生成でないことを示した.(dimG = 13) 筆者は[5]第2章において,その議論を改良して n = 9 のときにも有限生成で ないことを示した 1(dimG= 6).本稿ではこれにいくつかの注意を与える とともに(§4),さらに進めて次を示したい.

定理 1 18変数多項式環への作用(1)の一般の3次元部分空間 G C9 に 関する不変式環 SG も有限生成でない.

代数群の多項式環への線型作用に対する不変式環の有限生成性は Hilbert

の第14問題と呼ばれる.定理より加法群 Ga の3個の直積に対してこの答は 否定的である.一方,Ga 自体に対して答は肯定的である(Weitzenb¨ock の 定理[15][12]).2 よって加法群の直積に対する第14問題では次が未解決で残っ ている.3

問題 Ga×Ga の多項式環への線型作用に対して不変式環は有限生成か? 4

Supported in part by the JSPS Grant-in-Aid for Scientific Research (A)(2)10304001.

1講演の後(10月15日)に同様のこと(n= 9,dimG= 6)がSteinberg[14]によって既になされ ていたことを寺西氏に教えていただいた.この場を借りて訂正し感謝する.

2Ga の線型でない作用に対する反例についてはRoberts[11]を見よ.

3Hilbert自身の創始した方法でもって、簡約代数群に対しては肯定的である.例えば,拙著[5]を参照された い.

4講演の際にも報告したが,作用(1)の2次元部分空間Gに関する不変式環は有限生成である.これ以外 にも自明でない肯定的例があるが,ここでは扱わない.

(2)

一般に作用(1)を余次元 r の部分空間Gへ制限したものの不変式環 SG

に対しては3本足の n 頂点 Dynkin 図形 T2,r,n−r5

r n−r

◦ − − − ◦ ◦ − − − ◦ ( ×)

のルート系が対応する. よく知られているように,これの Weyl 群は

1 2 + 1

r + 1

n−r 1 (2)

のときに無限群になる.そして,G が一般なときこのせいで不変式環 SG が 有限生成でなくなる.定理はこのなかで dimG= n−r が最小になる場合で ある.また,(2)において等号の成立する次の3つの場合(アフィンDynkin

図形)の一つである.

(n, r) (9,3) (9,6) (8,4)

dimG = n−r 6 3 4

Dynkin 図形6 E˜8 E˜8 E˜7

幾何 P2の9点爆発 P5の9点爆発 P3の8点爆発

無限生成環には病的なイメージをいだくかもしれないが,ここで扱うのは 楕円曲線 C 上の2点 p, q からえられる2重次数付環

m,n∈Z

H0(C,OC(mp+nq))

のように幾何的に自然なものである.これは直線束 OC(p−q) Pic0C が 位数無限ならば有限生成でない.7実際,2重次数付環としての台は

{m+ n > 0} ∪ {(0,0)} ⊂ Z2

5図には対応する表現を示すために頂点×を追加したもの(拡大Dynkin図形)を書いた.Weyl群がレベ ル1の不変式の全体にどう「作用」するかを表す.

6最初の2つはは同じDynkin図形であるが,拡大Dynkin図形は異なる.

7この例はRees [10]以来いろんな所に顔を出している.

(3)

で,半群として有限生成でない.よってこの環は有限生成でない.8

1 永田同型

余次元 r の部分空間 G Cnr個の斉次1次方程式系

n i=1

a(1)i ti = n

i=1

a(2)i ti = · · · = n

i=1

a(r)i ti = 0 (3)

で定義されているとしよう.定義式の変数tiyi/xi を代入してえられる r

個の有理式

n i=1

a(1)i yi xi,

n i=1

a(2)i yi xi, . . . ,

n i=1

a(r)i yi

xi. (4)

G 不変である.Sx1, . . . , xn で局所化した環

C[x±11, . . . , x±n1, y1, . . . , yn] = C[x±11, . . . , x±n1, y1

x1, . . . , yn xn]

に (t1, . . . , tn) G

yi

xi yi xi + ti

で作用する.9 よって,局所化した作用の不変式環は C[x±11 , . . . , x±1n ] 上

(4)で生成されている.これらに単項式 n

1 xi を掛けて分母を払ってえら れる不変式 J(1)(x, y), . . . , J(r)(x, y) で生成されるSGの部分(多項式)環を

R とする.問題は R[x1, . . . , xn] ⊂SG の差であるが,これが幾何的に記述 できる.10

8この環はアフィンDynkin図形A˜1=に関係する(§4を参照せよ)

9x1, . . . , xn は不変式だからこれは可能である.

10講演で話したように,r= 1の場合に両者は一致する.

(4)

まず,

SG = S[x11, . . . , xn1]G S = R[x±11, . . . , x±n1]∩S (5)

に注意しよう.J(1)(x, y), . . . , J(r)(x, y) の線型結合で 単項式y1n

i=2xi を 含まないものが (r1) 次元ある.これらで生成される R のイデアルを I1, 同様に I2,· · ·, In を定める.I1 に属するものは x1 で割ることによって不変

(多項)式がえられる.より一般に,共通部分

I1b1 ∩ · · · ∩Inbn, (b1, . . . , bn 0)

に属するものは単項式 xb11· · ·xbnn で割ることにより不変式がえられる.あと 少しの議論と(5)より次をえる.

命題 2 ([8],[7]) 不変式環 SG は拡大多重Rees環

R[x1, . . . , xn] +

b1,...,bn≥0

(I1b1 ∩ · · · ∩Inbn)x1b1· · ·xnbn R[x±11, . . . , x±n1]

と一致する.

J(1)(x, y), . . . , J(r)(x, y) を斉次座標とする射影空間 Pr1 = ProjR を 考えよう.上で定義したイデアル Ii,1 i n, は点

pi := (a(1)i : a(2)i : · · · :a(r)i ) Pr1

で消える多項式の全体である.以下,これらの n 点は相異なるとしよう.そ して p1, . . . , pn を中心とする爆発

π : X = XG −→ Pr1

を考える.XG の同型類は G の定義式(3)によらない.(r1) 次元射影 的非特異代数多様体で,これの Picard 群は超平面の引き戻し h と例外因子

ei を基底とする階数 n+ 1 の自由アーベル群である.

さて,すべての直線束の大域切断の空間の直和

a,b1,...,bn∈Z

H0(X,OX(ah−b1e1 − · · · −bnen))

L∈PicX

H0(X, L) (6)

は環になる.これをX の全座標環(totalcoordinate ring)と呼び,T C(X)

で表す.今の場合,T C(X)は上の拡大 Rees 環に同型である.より正確には それに R の自然な次数付けを加えて n+ 1 重次数付環にしたものである.

命題 3 不変式環 SG は爆発 XG の全座標環 T C(XG) と同型である.11

(5)

2 不変式のレベル

作用(1)は線型作用なので多項式の全次数を保つ.よって不変式環は全次 数でもって次数付けられている.また f(x, y) が G不変式なら,

f(αx1, . . . , αxn, y1 + αt1x1, . . . , yn+αtnxn)

= f(αx1, . . . , αxn, y1, . . . , yn)

が成立する.よって,f(αx, y) も G不変式である.これより SGx に関 する次数と y に関するそれで2重に次数付けられている.

定義 2n変数多項式 f = f(x, y) S に対して

l(f) := degxf (dimG−1) degyf Z

f のレベルと言う。

例(1)x1, . . . , xn はレベル1の不変式である.

(2)前節の不変多項式 J(1)(x, y), . . . , J(r)(x, y) は,x に関して n−1

次,y に関して線型である.よって,レベルは G の余次元 r に等しい.

命題3の同型で J(1)(x, y), . . . , J(r)(x, y) は H0(X,OX(h)) の元に,xi

H0(X,OX(ei)) にうつる.よって次をえる.

補題 4 H0(X,OX(ah−b1e1 − · · · −bnen)) にうつる不変式 f SG に対 して次が成立する.

l(f) =ra− n

i=1

bi, a = degy f

3 定理の証明の概略

楕円曲線 C/Γ,Γ = Z+Zτ, を6次の完備線型系,例えば 関数とのその高 次導関数,による射

C/Γ −→P5, z (1 :℘(z) : (z) : · · · : (v)(z))

でもって P5 に埋め込み,それの像を C ,9点 c1,· · ·, c9 C の像を

p1, . . . , p9 C とおく.また,C9の3次元部分空間を

(6)

G =

(t1, . . . , t9) 9

i=1

ti = 9

i=1

℘(ci)ti = · · · = 9

i=1

(v)(ci)ti = 0

と定める.次が定理1のより精密な形である.

定理 5 c1,· · ·, c9 C はΓ を法として Z 上1次独立,すなわち,

Z9 −→C/Γ, (b1, . . . , b9) 9

i=1

bici, は単射 (7)

と仮定する.このとき,作用 G C[x1, . . . , x9, y1, . . . , y9] の不変式環は 有限生成でない.

§1 を復習しよう.不変有理式

9 i=1

yi xi,

9 i=1

℘(ci)yi xi,

9 i=1

(ci)yi xi, . . . ,

9 i=1

(v)(ci)yi xi.

に単項式 9

1xi を掛けて分母を払ったものがJ(1)(x, y), . . . , J(6)(x, y) SG

で,これらで生成される部分環が R である.そして,拡大 Rees 環

R[x1, . . . , x9] +

b1,...,b90

(I1b1 ∩ · · · ∩I9b9)x−b1 1· · ·x−b9 9 R[x±11 , . . . , x±19 ]

と不変式環 SG が一致する.

言い換えるとSGP5 の9点 p1, . . . , p9 を中心とする爆発 X の全座標 環 T C(X) と同型であるが,今の場合,9点の取り方より C(またはそれの

X における固有変換)に制限する環準同型写像

T C(X) −→ T C(C;p1, . . . , p9)

|| ||

SG

a,b1,...,b9ZH0(C,OC(a)⊗ OC( 9i=1bipi))

(8)

が考えられる.補題4よりレベル l の不変式は C 上の次数 l の直線束の大域 切断にうつる.

さて,無限個の不変式の構成について簡単に述べる.

(7)

定義 不変式のr(≥ 2)次元空間V SGr個の零でない不変式f1, . . . , fn SG

の組 (V;f1, . . . , fr) は,すべての添字集合 I ⊂ {1, . . . , r} に対して,V の 元で

i∈I fi で割り切れるものの全体のなす部分空間の余次元が I の元の個 数に等しいときに裏返し可能と言う.

このような組が与えられたとき,(r1)個の積 f1· · ·fˇi· · ·fr で割り切れ る V の元が定数倍を除いて一意に定まる.これをgi としよう.これら全ての 積 g1· · ·gn は積 f1· · ·fr の (r1)乗で割り切れる.また,一個を除いた積

g1· · ·gˇi· · ·grf1· · ·fr の (r 2)乗で割り切れる.そこで,これらの商

g1· · ·gˇi· · ·gr

(f1· · ·fr)r2, 1 i n

で生成される SG の部分空間を V とおく.このとき,V

gi

f1· · ·fˇi· · ·fr, 1 i r (9)

の組を (V;f1, . . . , fr) の裏返しという.なお,n r = dimV ときの

(V;f1, . . . , fn) が裏返し可能とは,r個の添字集合 I ⊂ {1, . . . n} すべて

に対して (V;fi, i I) が裏返し可能と定める.また,(V;f1, . . . , fn) の

f1, . . . , fr に関する裏返しとはVと(9)ともとのままの fi, r+ 1 i n,

の組を言う.他の添字集合 I に対しても同様である.

定理の証明ではr = 6, n = 9とする.J(1)(x, y), . . . , J(6)(x, y)の生成する

SG の6次元部分空間V と当り前の不変式x1, . . . , x9 の組 (V;x1, . . . , x9)が 裏返し可能である.これをx1,· · ·, x6 で裏返したものを(V(1) : f1(1),· · ·, f9(1))

とする.このとき,これも裏返し可能である.f1(1),· · ·, f6(1) で裏返すとも とに戻ってしまうので,それ以外の6つ組でもって裏返す.こういうこと をくり返していく.12 何回も裏返しが可能なのことや,えられる不変式の

C への制限が零でないことは(7)で保証される.このようにしてえられる

(V(i) : f1(i), . . . , f9(i)) において,V(i) のレベルはいつも6で,9個の不変式

f1(i), . . . , f9(i) はレベル1で保たれる.一方,いつも y次数の小さい順に6個 を選んで裏返しをするようにしておくと,f1(i), . . . , f9(i)y次数の最大は着 実に増加していく.補題4よりこれらは T C(C;p1, . . . , p9)の無限個の相異 なるレベル1直和成分にうつる.一方,仮定(7)より T C(C;p1, . . . , p9)

のレベル0部分は定数しかない.よって,不変式環 SGC への制限写像

(8)による像は有限生成でない.特に,SG自身も有限生成でない.

12(V;x1, . . . , x9)に添字の置換と裏返しでもってWeylW( ˜E8)を作用させると言うこともできる.

(8)

4 余次元3の場合についての注意

全座標環 T C(X)

LPicX H0(X, L) の多重次数付環としての台

{L PicX|H0(X, L) = 0}

は効果的因子(effective divisor)全体のなす半群 EffX であることに注意 しよう.これが半群として有限生成でなければ,環 T C(X) も有限生成でな い.定理1は Weyl 群の作用を使ってこの半群が有限生成でないことを示す という方針で証明できる.しかし,前節では先に不変式環を楕円曲線に制限 する方法を紹介した.ちなみに裏返しは P5 の双有理変換

P5· · · →P5, (x1 : x2 : x3 : x4 : x5 : x6) ( 1 x1

: 1 x2

: 1 x3

: 1 x4

: 1 x5

: 1 x6

)

に対応する.

この節では G が余次元3の場合について2つの注意を与える.X = XG

は射影平面 P2n

pi = (a(1)i : a(2)i : a(3)i ), 1 i ≤n

での爆発である.これは曲面なので半群EffX を直接扱うことが容易である.

例えば,次が成立する.

補題 6 CX 上の既約曲線で自己交点数は負,(C2) < 0,とする.この とき,C の線型同値類 [C] は半群 EffX のどんな生成系にも属する.

証明. C が二つの効果的因子の和 C1+C2 と線型同値だとする.このとき,

(C.C1) + (C.C2) = (C2) < 0

である.よって,C1, C2 のどちらかは C を既約成分として含み,他方は零 である.

特に,第1種例外曲線

C P1,(C2) =1 (10)

はこの EffX の生成系に属するので,命題2より次をえる.

命題 7 曲面 XG 上に無限個の第1種例外曲線が存在するなら,不変式環 SG

は有限生成でない.

(9)

一方,点が9個以上で一般の位置にあるとき,X 上に無限個の第1種例外曲 線があることが永田[9]により示されている.よって,n 9 で余次元3の

G Cn が一般のとき,SG は有限生成でない.これが第1の注意である.

なお,半群 EffX の3次元空間

A˜1 = {a(3h− 9

i=1

ei)−me8 −ne9}

による切口は下図のとおりである.レベル lm+n に等しく,それが0 の 3h 9i=1ei(反標準因子)とレベル1平面内の放物線上の無限個の第1 種例外曲線

(m2 +m)(3h− 9

i=1

ei)−me8 + (m+ 1)e9, m Z

とで生成される.

半群EffX

[5](や[14])の証明はこの論法ではない.[8]に従って8次元乗法群のさらな る作用

T =

(d1, . . . , d9) C9

9 i=1

di = 1

S

xi →dixi

yi →diyi , 1 ≤i 9

(10)

を考え,より小さな不変式環

SG·T

a,b∈Z

H0(XG,OX(ah−b(e1 + · · ·+en)))

が有限生成でないことを示すものである.こちらの利点は環 SG·T の次元

(=4)が最小になることである.

さて,9点 p1, . . . , p9 P2 が3次曲線のペンシル

Λ : λ1f1(x, y, z) +λ2f2(x, y, z) = 0

の基点集合である場合を考えよう.これは無限個の例外曲線の存在がよく見え る場合である.もちろん特別な場合はそうでないことによく注意しておこう.

例 Hesse ペンシル

λ1(x3 +y3 + z3)2xyz = 0

の基点を爆発した曲面 X 上には9個しか例外曲線がない.

ペンシルは X の楕円ファイバー付け f = Φ|−KX| : X P1 を与える.

同伴公式より(10)は C P1,(C.−KX) = 1 と同値である.よって,

X 上の第1種例外曲線は射 f の切断に外ならない.どれかひとつを選んで 原点とみなすことにより全体はアーベル群になる.これを Mordell-Weil 群

(より精密にはMW格子[13])と呼ぶ.Mordell-Weil 群は(負定値)E8 格子

E8 = = ah− 8

1

biei|3a 8

1

bi = 0} ⊂ PicX,

(h2) = 1 (e2i) =1

の効果的なルートの全体

E8|2) = 2, H0(X,OX(α)) = 0}

f の可約ファイバーと言っても同じ)で生成される部分群による剰余群と同 型である.一般には無限群で,不変式環 SG は有限生成でない.

それに引き換え,4次元不変式環SG·T は5変数多項式環C[u1, u2, x, y, z]

の主イデアル (u1f1(x, y, z) +u2f2(x, y, z)) による剰余環になる.とくに,

有限生成である.これまでの例では SG·T が有限生成でなかった.これが第 2の注意で,SG が有限生成でなくなるのには2つの原因がある.

(11)

前節ではG = G3a に対する SG の非有限生成性を示したが,小さい方の 不変式環 SG·T に対してもそれが示せる.しかし,それには P5 の9点爆発 自体ではだめでそれの極大モデル13にうつる必要がある.これはこれで面白 いが,準備が必要なのでここでは略した.

5 最後に

代数群 Gam変数多項式環 C[z1, . . . , zm] への線型作用は m次べき零行列

A = (aij)1i,jm と対応する.そして,不変式はAに付随する偏微分方程式

Af :=

1i,jm

aijzi

∂f

∂zj = 0

の解である.よって,序文の問題は次のように言い替えられる.

問題 可換なべき零行列の対A, Bに対する不変式環,すなわち,AB の 共通定数環

{f(z) C[z1, . . . , zm]|∂Af = Bf = 0}

は有限生成か?

不変式環の有限生成性を示す技術は Hilbert の論文[4]からあまり進展し ていない.14 何か新しい肯定的な技術開発の契機になればと提出する次第で ある.

参考文献

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13反標準因子がnefになるモデルのこと.極小モデルが標準因子をnefにすることをもじった.公式用語で はない.

14例えばHilbertの原論文の解説を試みた拙稿[6]§4 を参照されたい.

(12)

[4] Hilbert, D.: ¨Uber die Theorie der algebraischen Formen, Math.

Ann., 36 (1890), 473–534.

[5] 向井 茂::モジュライ理論1,岩波書店,1998年.

[6] —— : 不変式とモジュライ,数学のたのしみ,28巻,2001年12月,日 本評論社,pp. 29–41.

[7] Mukai, S.: Counterexample to Hilbert’s fourteenth problem for the 3-dimensionaladditive group, RIMS preprint, 1343(2001).

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[14] Steinberg, R.: Nagata’s example, in ‘Algebraic Groups and Lie Groups’, Austral. Math. Soc. Lect. Ser. 9, Cambridge Univ. Press, 1997, pp. 375–384.

[15] Weitzenb¨ock, R.: ¨Uber die Invarianten von Linearen Gruppen, Acta. Math., 58(1932), 230–250.

〒606-8502

京都市左京区北白川追分町 京都大学数理解析研究所

[email protected]

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