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本報では、高吸水性ポリマー添加による改質について報告する

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Academic year: 2022

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(1)VII-292. 高吸水性ポリマー添加による建設汚泥の改質に関する基礎的研究 千葉工業大学大学院. 学生会員 ○永井 貴志. 千葉工業大学工学部. 正会員 渡邉 勉. 小宮. 一仁. 1.はじめに 1. はじめに トンネル工事等から排出される、高含水比で泥状の建設汚泥は、建設廃棄物の中で多くの割合を占めている。建 設汚泥のリサイクル率(再利用、減量化率)は極端に低く、建設汚泥を処分するための用地を確保することが困難 となってきており、有効利用の促進が求められている。本研究では、建設汚泥を有効利用するために、高吸水性ポ リマーを添加して建設汚泥を改質し、その改質土を特殊固化材で改良するための基礎的研究を行っており、現在、4 種類の試料について効果を確認してきた。本報では、高吸水性ポリマー添加による改質について報告する。 2.試験概要 2. 試験概要 試験に用いた試料の土質特性を表 1 に示す。試. 表‑1. 試料の土質特性. 料 1、試料 2 は脱水ケーキ、試料 3 は余剰泥水、. 試料. 試料. 試料. 試料. 1. 2. 3. 4. 2.847. 2.622. 2.677. 2.752. 礫分(%). 0. 0. 0. 1. 砂分(%). 6. 33. 24. 12. シルト分(%). 47. 31. 34. 52. 粘土分(%). 47. 36. 42. 35. 最大粒径(mm). 2. 2. 2. 9.5. 液性限界(%). 102.5. 81.0. 80.1. 51.3. 塑性限界(%). 51.3. 40.0. 42.1. 38.1. 塑性指数(%). 51.2. 41.0. 38.0. 13.2. pH 試験. 7.20. 8.9. 9.5. 8.78. 強熱減量試験(%). 7.40. 10.67. 8.71. 4.39. 160. 140. 160. 75. 試料 4 は泥土の状態で採取した。試料1および 試料4はシルト、試料 2 および試料 3 は粘性土. 土粒子の密度(g/cm3). である。本研究における改質とは、建設汚泥を 現場から平積みダンプで搬出できる状態(コー ン指数が200kN/m2 以上)にすることである。. 粒 度. 設定した含水比に調整した試料に高吸水性ポ. 物理的. リマーを添加し、コーン貫入試験を行った結果、. 性質. 分布. 高吸水性ポリマーを土の乾燥質量の 1%添加して も、改質基準であるコーン指数 200kN/m2 以上に. コンシステ. は達しなかった。高吸水性ポリマーをさらに多. ンシー. く添加すれば改質基準に達すると考えられるが、 高吸水性ポリマーは高価であるため、これ以上. 化学的. 添加するのは経済的でない。したがって、経済. 性質. 性を考慮した結果、高吸水性ポリマーのほかに. 設定した初期含水比(%). 特殊固化材を混合して改質を行うこととした。スランプ試. いるものの中から選定し、改質基準に達するような高吸水 性ポリマーおよび特殊固化材の最適な配合割合を決定する ため、スランプ試験、コーン貫入試験を行った。また、長 期養生による一軸圧縮試験を行い、高吸水性ポリマーを添. コーン指数. 吸水性ポリマーおよび特殊固化材を、数種類の市販されて. (kN/m2). 験および一軸圧縮試験を行い、それぞれの試料に有効な高. 加することによる耐久性への影響を調べた。 3. 試験結果. 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 0.5. 高吸水性ポリマーの添加割合を決定するためのスランプ 試験の結果を図2に示す。選定した高吸水性ポリマーは試 キーワード:廃棄物. 建設汚泥. 連絡先:住所:〒275‑0016. 改質. 図1. 0.6 0.7 0.8 0.9 1 1.1 ポリマー添加割合(乾燥質量比) (%). ポリマー添加によるコーン貫入試験結果(試料 4). 高級水性ポリマー. 習志野市津田沼 2‑17‑1. TEL:047‑478‑0449. -584-. FAX:047‑478‑0474. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) VII-292. 30. 料 1、試料2はグアガム系、試料3は、合成ポリマー系、. 25. に比較して試料 1、試料 4 の方が少量の添加割合でスラン. 20. プ値が低くなる。この結果から、粘性土よりシルトの方が 少量の高吸水性ポリマーで流動性を抑えることができる. スランプ値. 試料4はデンプン系のポリマーを用いた。試料 2、試料 3. 試料1 試料2 試料3 試料4. 15 10. と考えられる。いずれの試料も高吸水性ポリマーを土の乾. 5. 燥質量の 1%添加したとき、スランプ値は、最小値を示す 0. が、高吸水性ポリマーによりみかけの間隙水が減少してい. 0.3. るため、特殊固化材を混合するのに困難となる。概観か. 0.5. 0.7. 0.9 1.0. ポリマー添加割合(乾燥質量比). 図2. ら判断して、スランプ値が 10 程度のとき流動性が抑えら. (%). ポリマー添加によるスランプ試験結果. れ、ある程度の水分が間隙に残っているのではないかと考え られる。したがって、スランプ値が 10 程度になるときを、. 表 2 コーン貫入試験条件 ポリマー. 高吸水性ポリマーの最適添加割合とする。. 添加割合. 図 3 に表 2 のような条件で供試体を作製して行った、コー ン貫入試験の結果を示す。試料 1 および試料 2 では特殊固化 材を土の乾燥質量の 5%混合したとき、試料 3 では 3%混合し たとき、改質基準であるコーン指数 200kN/m2 以上に達した。. 養生期間. (%) 試料 1. 0.5. 石灰系固化材. 1日. 試料 2. 0.7. 石灰系固化材. 1日. 試料 3. 0.7. セメント系固化材. 1日. 試料 4. 0.3. 試料 4 に関しては、養生期間 2 時間で試験を行ったが、特殊 固化材を 6%混合することによって改質基準に達した。他の試. 選定した固化材. セメント・石灰複合固 化材. 2 時間. 料と同様に1日養生で行った場合、さらに少量の混合割合. 図 4 に試料 1 の長期養生による一軸圧縮試験結果を示す。 水中養生では、特殊固化材のみと高吸水性ポリマーを添加 したもので一軸圧縮強度にあまり差が見られない。空中密 封養生では、特殊固化材のみを混合した場合、1 年養生と 3. コーン指数(kN/m2). 500. で 200kN/m2 以上になると考えられる。. 400. 試料1 試料2 試料3 試料4. 300 200 100 0. 年養生で、強度がほとんど変化しておらず安定しているが、. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 固化材混合割合(乾燥重量比) (%) 図 3 コーン貫入試験結果. 高吸水性ポリマーを添加した場合、1年養生から3年養生 にかけて大きく増加している。これは、高吸水性ポリマー によって水が吸収されているため、固化材が反応しにくい. 空中密封養生 ポリマー:0.5% 固化材:18% 空中密封養生 固化材:18% 水中養生 ポリマー:0.5% 固化材:18% 水中養生 固化材:18%. ためではないかと考えられる。しかし、3 年養生では高吸 水性ポリマーを添加したものも固化材のみの場合の値に近 づいていることから、耐久性には影響がないと考えられる。 4.まとめ 4. まとめ 高吸水性ポリマーをスランプ値が 10 程度になる割合で添 加し、特殊固化材を土の乾燥質量の 3〜5%混合することに より、コーン指数 200kN/m2 以上に改質できる。 粘性土よりシルトの方が少量の高吸水性ポリマーで流動 性を抑えることができる。 高吸水性ポリマーを添加することにより強度増加が遅く. 一軸圧縮強度(kPa). 2500 2000 1500 1000 500 0. 7日. 180日 1年 養生期間. なるが耐久性に影響はないと考えられる。 図4. -585-. 3年. 長期養生による一軸圧縮試験結果(試料 1). 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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