4-2
気象
4-2-1
現況調査
(1)既存資料調査
寝屋川市は、淀川流域を中心とした平坦地で、北摂の山々と生駒山地に囲まれているた
め、比較的温暖な瀬戸内海式気候区に属している。
最寄りの気象観測所である枚方地域気象観測所(枚方市星丘)の位置を図4-2-1に、気 象の概況を表4-2-1に示す。平成20年~平成24年の推移をみると、平均気温は15.9~ 16.6℃、降水量は1,262.0~1,672.5mm、平均風速は1.4~1.9m/sとなっている。また、最
多風向はいずれの年も北東となっている。
図4-2-1 気象観測所位置図
表4-2-1 枚方地域気象観測所の気象概況
項目
年
気 温 風 速
最多
風向
降水量
日照時間
平 均 極 値
平均 最大 総量 日最大
日最高 日最低 平均 最高 最低
℃ ℃ ℃ ℃ ℃ m/s m/s mm mm h
平成20年 20.7 12.1 16.0 36.1 -2.1 1.4 7 北東 1,376.0 87.0 1,897.6 平成21年 21.3 12.1 16.3 36.5 -1.9 1.5 11.8 北東 1,262.0 52.5 1,896.2 平成22年 21.5 12.4 16.6 37.6 -2.6 1.8 8.3 北東 1,639.5 88.0 1,909.5 平成23年 21.3 11.9 16.1 37.2 -3.7 1.8 8.7 北東 1,517.5 89.5 1,981.9 平成24年 20.8 11.8 15.9 37.1 -4.6 1.9 9.3 北東 1,672.5 125.0 1,919.8 注:枚方地域気象観測所(枚方市星丘)での観測に基づく統計値である。
降水量の観測は、平成20年3月26日より0.5mm単位で行っている。
出典:「気象統計情報」(気象庁ホームページhttp://www.jma.go.jp/jma/menu/report.html)
N
建設予定地 枚方地域気象観測所
(2)現地調査
① 調査内容
気象に係る現地調査の内容を表4-2-2に、現地調査地点の位置を図4-2-2に示す。
表4-2-2 気象に係る現地調査の内容
調査項目 調査方法 調査地点 調査時期
風向・風速
「地 上気 象 観測 指針 」 等に
基づく方法
現焼却施設
の屋上
1年間連続測 定
平成24年7月1日
~平成25年6月30日
○
:気象調査地点(風向・風速)② 調査結果
建 設 予 定 地 に 隣 接 す る 現 焼 却 施 設 の 屋 上 で 観 測 し た 風 向 、 風 速 の 調 査 結 果 を 表4-2-3に 、 風配図を図4-2-3に示す。
年間の 最多 風向 はENE(東 北東) でそ の出 現頻 度は15.3% 、次 いでWSW( 西南 西)が 多く 、 そ の 出 現 頻 度 は10.8% で あ っ た 。 月 間 の 静 穏 ( 風 速0.5m/s未 満 ) の 割 合 は3.8% で あ っ た 。
表4-2-3 風向、風速調査結果
図4-2-3 年間の風配図(平成24年7月~平成25年6月)
平均風速 最高値
H24.7 SW (18.0) 5.1 2.0 7.0
H24.8 ENE (20.7) 2.3 2.4 12.8
H24.9 ENE (17.4) 5.0 2.1 11.8
H24.10 ENE (21.0) 2.6 2.2 7.3
H24.11 ENE (16.0) 5.3 2.3 7.2
H24.12 ENE (15.2) 3.5 2.5 8.3
H25.1 WSW (15.7) 4.6 2.4 8.2
H25.2 NNW (12.1) 4.0 2.6 7.8
H25.3 ENE (15.7) 2.7 2.9 8.7
H25.4 WSW (15.1) 3.9 2.7 8.9
H25.5 ENE (16.1) 1.7 2.6 9.1
H25.6 ENE (21.1) 4.6 2.4 7.9
年間 ENE (15.3) 3.8 2.4 12.8
注1)静穏(calm):0.5m/s未満 最多風向
(出現頻度%) 調査年月
風速
(m/s) 月間の
静穏出現
頻度(%)
calm: 3.8% 19
23
25
25
22 15 17
17 21 23 28 28 30 32 22 29 3.4 8.4 10.8 6.3 3.8 3.9 1.1 0.9 2.0 4.7 9.4 15.3 10.5 6.1 5.4 4.2 -20 0 20 40 60 N NNE NE ENE E ESE SE SSE S SSW SW WSW W WNW NW NNW
風向別平均風速(m/s) 風向出現頻度(%)
H24.7.1
~
H25.6.30
4-2-2
施設の存在による気象の変化の予測及び影響の分析
(1)予測項目
予測項目は、新焼却施設の存在による気象の変化の程度とした。
(2)予測地域
予測地域は、建設予定地の周辺地域とした。
(3)予測方法
建設予定地周辺の地形及び現焼却施設周辺の状況を踏まえ、新焼却施設の存在による局
地的な気象(風系)への影響を定性的に予測した。
(4)予測結果
建設予定地周辺の地形が平坦である場合、建設予定地を通過していた風は、新焼却施設
の出現によりせき止められ、建物の頂部あるいは両サイドに回り込むこととなる。回り込
んだ流れは、消滅することはできないのでその部分で多くの風を流さなければならず加速
する。 その結 果、 建物の 頂部あ るいは 両サ イドを 回り込 む風速 が高 まるこ とが想 定され る。
建設予定地周辺の地形を図4-2-4に示す。現焼却施設及び建設予定地は、西側と南側に 位置する丘陵地に囲まれた場所に位置している。現焼却施設及び建設予定地の周辺が平坦
な地形であれば、前述のとおり建物を回り込む風の変化が想定されるが、現状ではこのよ
うな丘陵地形が周辺に存在することから、どの方向から吹いた風も西側又は南側の丘陵地
を回り込むこととなる。また、現焼却施設の建物の周辺では、樹木の変形など、局地的な
風による影響は確認されていない。
新焼却施設の建設予定地は、現焼却施設の敷地内で、丘陵地との位置関係は同じである
図4-2-4 建設予定地周辺の地形の状況
西側の丘陵地
西側の丘陵地
南側の丘陵地
南側の丘陵地
最多風向
ENE
次多風向
WSW
calm: 3.8% -5
0 5 10 15 20 N
NNE
NE
ENE
E
ESE
SE
SSE S SSW SW WSW W WNW
NW NNW
H24.7.1
~
(5)影響の分析
① 影響の分析方法
影響の分析は、予測の結果を踏まえ、新焼却施設の存在による気象への影響が実行可能
な範囲内で回避され、または低減されているものであるか否かについて検討した。また、
生活環境の保全上の目標と予測結果を対比して、その整合性を検討した。
② 影響の分析結果
ア 影響の回避または低減に係る分析
新焼却 施設の 存在 によ る 気象へ の影響 につ いて は 、 丘陵 地形が 周辺 に存 在 するこ とから、
風の状況は現況とほとんど変わらないと判断する。
イ 生活環境の保全上の目標との整合性
気象に係る生活環境の保全上の目標は、「局地的な気象(風系)の状況を著しく変化させ ないこと。」とした。
現焼却施設及び建設予定地は、西側と南側の丘陵地に囲まれた場所に位置しており、ど
の方向から吹いた風も西側又は南側の丘陵地を回り 込むこととなる。このため、新焼却施
設の建物の存在の有無は、局地的な風の状況にはほとんど影響しないと考えられることか
ら、風の状況は現況とほとんど変わらないと予測され、生活環境の保全上の目標と整合が