大学院 有機金属化学 達成度確認試験
2019.12.24
1.
金属の形式酸化数と錯体の電子数を示せ.2.
以下の反応の主生成物の構造式を記せ。3. cis-2-butene
と[Cp2ZrHCl]
nを室温で0.3 h
または24 h
反応させた後、CH3OD
で処理した ところ、生成物A
とB
の比が反応時間に応じて変化した。中間体の構造を示しながら、A とB
の比が反応時間により変化することを説明せよ。4.
銅錯体の反応について、以下の問に答えよ。(1) (R)-2-bromooctane
とLi
2[Cu(CN)Et
2]との反応では(R)-3-methylnonane
が生成し、(R)-2-iodooctane
とLi
2[Cu(CN)Et
2]との反応ではラセミ体の 3-methylnonane
が生成した。それぞれ の反応において、中間体を示しながら反応機構を説明せよ。(2)
以下の反応の主生成物の構造式を示せ。Fe OC COCO
PPh3 Co
(1) (2) (3) (4)
Fe Me Me
Me
Me Ir N
PCy3
W(CO)6
1) MeLi 2) MeI
(1) (2)
(3)
PPh3
Ir Me3P
HCy
C6H6 D
(4)
Me3P Ru PMe3
PMe3 Me3P
PhMe - CH4
D Ru
OC COMe
2. CH3OD 1. [Cp2ZrHCl]n
room temp. 0.3 ~ 24 h D
+ D
A: B 0.3 h 100 : 0 24 h 20 : 80
A B
Me n-C6H13
Br Li2[Cu(CN)Et2]
n-C6H13 Et
Me n-C6H13
I Li2[Cu(CN)Et2]
n-C6H13 Et
Li[CuMe2] I
5.
以下の反応において、素反応の名称と中間体を示しながら反応機構を説明せよ。また、C, D
の構造式も示すこと。6.
次に示した触媒反応について以下の問いに答えよ。(1)
触媒反応のTON, TOF
を有効数字2
桁で求めよ。(2)
反応生成物には図示したジエステルの他に2
種のジエステルが異性体として含まれてい た。これらのジエステルの構造を示せ。ただし反応中にアルケンの異性化は起こらないもの とする。(3)
酸性条件であるため図示したPd(II)錯体から一度 Pd(0)が発生、これがプロトン化を受け
ることでカチオン性のPd(II)ヒドリド錯体(対アニオンは TsO
–)が触媒活性種だと考えられる。
図示した錯体からの
Pd(0)発生機構とプロトン化による Pd(II)ヒドリド錯体の生成機構を示
せ。ジホスフィン配位子が配位したPd
をLL'Pd
と省略して示すこと。(4)
主生成物である図示したジエステルは2
段階の触媒的ヒドロエステル化反応で生成す る。2段階目のヒドロエステル化の反応機構(ヒドリド機構)を示せ。ジホスフィン配位子が配位した
Pd
をLL'Pd
と省略して示すこと。CD2
O + [Pt(PMe3)3Cl]+
CD2 O
Pt(PMe3)3HCl
+
(Ph3P)2Pt(h2-RCCR) + (Ph3P)2ClPt R
H R (1)
(2)
(3)
Pt PR3
PR3 Cl
t-Bu
Pt PR3
PR3
Cl H + C
(4)
Pt PR3 R3P
t-Bu t-Bu
+ D
n
BuO
O
O
nBu O P
P Pd
Cl Cl
t
Bu
tBu
t