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峠駅 1190058

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Academic year: 2021

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(1)

峠駅

1190058

来次 萌生

指導教員 吉田 高知工科大学 システム工学群 建築・都市デザイン専攻

1.

はじめに

私の出身地である山形県米沢市は、東北の内 陸部に位置する都市であり、4

8

方を山々で囲 まれた盆地である。その米沢市と福島県を結ぶ鉄 道の経路の中に奥羽山脈の吾妻連峰を超え、スイ ッチバックを利用していた駅が

4

駅存在した。そ の内の1つの駅について考える。

2.

対象敷地

2-1.峠駅

対象敷地は、山形県米沢市大字大沢字峠にある

「峠駅」とする。(図

1)

明治

32

年に開業した 駅であり、奥羽山脈を越える鉄道である福島-米沢 間の

JR

奥羽本線は、奥羽本線で最高の

624

メー トルに達する。

1:対象敷地

(国土地理院の空中写真に対象敷地を追記して掲載)

板谷峠と呼ばれるこの地域では、ポイントなど の設備を雪から守るため、ホームにはスノーシェ ルターが取り付けられている。雪で倒れないよう に、方杖で支えられている。

3.

峠駅の魅力と問題点

3-1.魅力

峠駅の西側では、旧ホームは利用されなくなっ たが、スノーシェルターは現在も覆屋として残さ れたままである。(写真1)そのシェルターが緩い カーブを描き、晴れた日には心地よい日差しが入 ってくる風景は幻想的である。

写真1:スノーシェルター

峠駅の東側では、西側とは対極的に、薄暗いト ンネルへと続く不気味感があり、ホームからでは 視認できない箇所にスイッチバック遺構が存在す る。

また、山形新幹線は全国でも珍しく、普通電車 と同じ線路を走る新幹線であるため、峠駅を通過 する様子を観ることができる。

3-2.問題点

ⅰ)旧駅が利用されなくなったことによって、魅力 あるスノーシェルターの利用価値がなくなってい る。

ⅱ)茶屋が

2

軒あるが、その内

1

件は降雪のため、

11

月上旬から

4

月中旬頃まで営業を停止してい る。

ⅲ)スイッチバック遺構を

PR

しているにも関わら ず、スイッチバック遺構を観ることができない。

4.

計画

4-1.計画

過去使われていたが現在は使われていない空間 や、現在は観えない空間を利用し、新たに用途を 取り入れることによって下車する人の目的を提案 し、峠駅の魅力を堪能できる空間の構築を目的と し、計画する。

4-2.計画内容

以下の

4

つの施設を計画する。(図

2)

ⅰ)スノーシェルターを利用したレンタルスペー スに利用

ⅱ)冬でも営業できるように茶屋の移転(雪室カフ ェ)

ⅲ)新幹線を観るスペースの設置(マルチアングル 山形県

米沢市

N

0 10

50

100 (m)

(2)

スペース)

ⅳ)スイッチバック遺構への道の建築(シェルターロード)

2:計画配置図

5.

設計

ⅰ)スノーシェルターを利用したレンタルスペー

だれでも自由に利用できるレンタルスペー スとして開放する。スノーシェルターの美観の低

下を防ぐため、

壁 は 設 け ず

「米沢織」の カーテンで仕 切ることで、

シェルターの 魅力を感じな がら、自分の 時間を堪能で きる。(図

3)

3:スノーシェルター利用例

(鯉のぼりを吊り下げて展示会)

ⅱ)雪室カフェ

駅の

Y

字部分に新たに建築する。降雪地帯であ ることを利用し、雪室を茶屋の下に建築する。雪 室の雪は

1

年中溶けずに残るため、夏でも観るこ とができる。雪室のさらに下に貯蔵庫を設け、米 沢市が属する置賜地方の野菜やワインなど貯蔵す る。(図

4)

4:雪室カフェの断面イメージ

ⅲ)マルチアングルスペース

新幹線を観ることができるスペースと角度の増 幅のために、現在は危険なため立ち入りが禁止さ れているスペースに階段とスロープを設けた。地 面を

2

メートル下げることによって、安全性を確 保し、下から、上から、東南からなどの視角を増幅 させる。(図

5)

ⅳ)シェルターロード

駅舎と同じように雪害防止のため、スノーシ ェルターで繋ぐ。一度峠駅から出て、ところどこ ろにある開けた空間から駅の内観や外観や外の景 色の対比を感じながら、再度駅内へ入る。内部の 橋ではシェルターの鉄骨をくぐることができ、峠 駅の魅力を感じることができる。(図

5)

5:マルチアングルスペースとシェルターロード

6.

まとめ

未活用なスペースであった、スノーシェルター、

Y

字の中心、立ち入り禁止区画に峠駅の魅力を堪 能できる空間を設計し、「峠駅」として活用する。

それにより、新幹線を撮りに来る人や夏に雪を見 に来る人、レンタルスペースを活用する人といっ た様々な人が訪れる。

したがって、峠駅の魅力を堪能できる空間に、

魅力のポイントが人の下車する目的となるような 建築と空間を作り上げることができたと考える。

<参考文献>

[1]東北農業研究「雪資源有効活用のためのU字溝型雪むろの作

www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/to- noken/DB/DATA/051/051-235.pdf

レンタルスペース 雪室カフェ

シェルターロード

マルチアングルスペース

0 5

25 50

(m)

カフェ

雪室 貯蔵庫

マルチ

ア ン グ ル スペース シェルターロード

スノーシェルター

ホーム

レンタルスペース

スイッチバック 遺構

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