目 次
項 目 ページ 区 分 1.法人課税 【1】 所得拡大促進税制の改組 ··· 3 【2】 租税特別措置の適用要件の見直し ··· 5 【3】 法人税における収益の認識等の見直し ··· 6 【4】 情報連携投資等の促進に係る税制の創設 ··· 7 【5】 事業再編にかかる株式譲渡益の繰延措置の創設··· 9 【6】 組織再編税制の見直し ··· 10 【7】 その他の改正 ··· 12 2.個人所得課税 【1】 給与所得控除の見直し ··· 13 【2】 公的年金等控除の見直し ··· 15 【3】 基礎控除の見直し ··· 17 【4】 所得金額調整控除 ··· 18 【5】 青色申告特別控除 ··· 19 【6】 その他の改正 ··· 20 3.資産課税 【1】 事業承継税制の特例の創設等 ··· 21 【2】 一般社団法人等に関する相続税・贈与税の見直し ··· 24 【3】 小規模宅地等に係る相続税の課税価格の計算の特例の見直し ··· 27 廃止・縮減等 【4】 先端設備等導入計画に係る固定資産税の課税標準の特例措置 ··· 28 新設 【5】 外国人の出国後の納税義務の見直し ··· 30 【6】 その他の改正 ··· 31 4.国際課税 【1】 恒久的設備(PE)の定義の見直し ··· 32 【2】 外国子会社合算税制(CFC税制)の見直し ··· 32 5.消費課税・その他 【1】 税務手続の電子化等の推進 ··· 33 【2】 国際観光旅客税(仮称)の創設 ··· 36 【3】 輸出物品販売場制度の見直し ··· 37 【4】 その他の改正 ··· 38平 成
30 年 度 税 制 改 正 大 綱 概 要
◇「平成
30年度税制改正大綱」閣議決定(平成29年12月22日)
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税理士法人みらいコンサルティング【税制改正プロジェクトチーム】
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【税制改正プロジェクトチーム】 (東京本社) 鈴木智史 大塚 修 三田善啓 船山 奨 高橋香澄 井上裕之 薗畑直樹 永山南美 能見麻樹子 波田野恭平 山田実穂 芝崎英彰 (大阪支社) 今吉貴子 板倉謙吉 鬼丸香里 植野暢康 千原健司 (名古屋支社)杉本篤思 諏訪喜洋 --- 西村洋一 伊藤哲也 神原志郎 村松 剛
2
「平成
30年度税制改正大綱」は平成29年12月14日に発表され、平成29年12月22日に閣
議決定がなされました。
本冊子では、
「平成
30年度税制改正大綱」における実務への影響が大きい主な項目につ
いて説明いたします。
なお、本冊子は、与党税制改正大綱及び各省庁からの改正要望等に基づいて作成して
います。今後の国会審議の状況等によってはその内容に変更が生じる可能性がありま
す。また、内容の詳細は今後の法律案、政省令案の公表、公布等を待つ必要がありま
す。本冊子の内容については、あくまでも現状知りうる限りの情報に基づいての見解と
なっていますので、ご了承ください。
税制改正に関する最新情報は弊法人の各担当者より随時お知らせしていきます。
平成
30年1月
税理士法人みらいコンサルティング
税制改正プロジェクトチーム
平成
30年度税制改正大綱概要について
1.
法人課税
概要 ・ 平均給与等支給額の増加要件の見直し及び設備投資額、教育訓練費の要件が新たに追加さ れると共に、税額控除額が上乗せされる予定です。 ・ 地方税(法人事業税の付加価値割)の所得拡大促進税制等についても法人税に準じた見直 しが行われる予定です。 ・ 中小企業者等の法人住民税において、所得拡大促進税制の税額控除が受けられるようにな ります。 適用期間・時期 ・ 平成30年4月1日から平成33年3月31日までの間に開始する事業年度(設立事業年度を 除く)から適用されます。 解説(想定される影響など) 中小企業者等以外 現行 改正案 要件 削除 削除 税額控除【
1】所得拡大促進税制の改組
雇用者給与等支給増加額 × 10% + (雇用者給与等支給増加額 – 比較雇用者給与等 支給額)×2% 雇用者給与等支給増加額 × 15% 雇用者給与等支給増加額 基準雇用者給与等支給額 ≧ 増加促進割合 雇用者給与等支給額 ≧ 比較雇用者給与等支給額 平均給与等支給額 – 比較平均給与等支給額 比較平均給与等支給額 ≧ 3% 平均給与等支給額 – 比較平均給与等支給額 比較平均給与等支給額 ≧2% ① ② 国内設備投資額が減価償却費の総額の90%以上 <上乗せ措置> 上記のほか、教育訓練費の額の比較教育訓費の額 に対する増加割合が20%以上 <上乗せ措置> 雇用者給与等支給増加額 × 20% 当該要件を満たした場合、付加価値割の計算にお いて給与等支給増加額を課税標準から控除可能 地方税の計算の改組4 中小企業者等 現行 改正案 要件 削除 削除 税額控除 「教育訓練費」とは国内雇用者の職務に必要な技術または知識を習得させ、又は向上させるための費用をいい、「比較教育訓 練費の額」とは前期及び前々期の教育訓練費の額の年平均額をいいます。 「国内設備投資額」とは法人が当期において取得等をした国内にある減価償却資産となる資産で、当期末において有するも のの取得価額の合計額をいい、上記の「減価償却費の総額」とは、その法人の有する減価償却資産につき、当期の償却費と して損金経理をした金額(前期の償却超過額等を除き、特別償却準備金として積み立てた金額を含む)をいいます。 税額控除は、中小企業者等及び中小企業者等以外のいずれも当期の法人税額の20%が上限となります。 「中小企業者等」とは次に掲げる中小企業者又は農業協同組合等をいいます。 (イ) 資本金の額又は出資金の額が 1 億円以下の法人 ただし、同一の大規模法人(資本金の額若しくは出資金の額が 1 億円を超える法人又は資本若しくは出資を有しな い法人のうち常時使用する従業員の数が 1,000 人を超える法人をいい、中小企業投資育成株式会社を除きます。以 下同じです。)に発行済株式又は出資の総数又は総額の 2 分の 1 以上を所有されている法人及び 2 以上の大規模法 人に発行済株式又は出資の総数又は総額の 3 分の 2 以上を所有されている法人を除きます。 (ロ) 資本又は出資を有しない法人のうち常時使用する従業員の数が 1,000 人以下の法人 雇用者給与等支給増加額 × 10% + (雇用者給与等支給増加額 – 比較雇用者給与等 支給額)×2% 雇用者給与等支給増加額 × 15% 雇用者給与等支給増加額 基準雇用者給与等支給額 ≧ 増加促進割合 雇用者給与等支給額 ≧ 比較雇用者給与等支給額 平均給与等支給額 – 比較平均給与等支給額 比較平均給与等支給額 ≧ 1.5% 平均給与等支給額 – 比較平均給与等支給額 比較平均給与等支給額 ≧ 2% <上乗せ措置> 雇用者給与等支給増加額 × 25% 平均給与等支給額 – 比較平均給与等支給額 比較平均給与等支給額 ≧ 2.5% <上乗せ措置> 教育訓練費の額の前期の教育訓練費の額に対する 増加割合が10%以上 OR 中小企業等経営強化法の経営力向上計画の認定 ① ②
1.
法人課税
概要 ・ 利益が上がっているにも関わらず、明らかに賃上げ・投資に消極的な大企業に対し、果断な 経営判断を促すための措置が講じられます。 適用期間・時期 平成30年4月1日から平成33年3月31日までの間に開始する各事業年度 解説 大企業について、以下の要件の全てに該当する場合、その大企業には、一部の租税特別措置(※) が適用されないこととなります。 ① 所得金額が前事業年度の所得金額を上回ること ② 平均給与等支給額が、前事業年度以下であること ③ 国内設備投資額が、当期の減価償却費の総額の1割以下に留まること ※「生産性の向上に資する租税特別措置」に限定(下図) (出典:経済産業省「平成30年度 経済産業関係 税制改正について」) ・ 「大企業」とは、中小企業者又は農業協同組合等以外の法人をいいます。 ・ 「中小企業者」とは、資本金の額若しくは出資金の額が1億円以下の法人等をいいます。 ・ 所得の金額は、欠損金の繰越控除前の金額で、受取配当等の益金不算入、外国子会社から受ける配当等 の益金不算入は調整を行いません。【
2】租税特別措置の適用要件の見直し
6
1.
法人課税
概要 ・ 国際会計基準を踏まえた新たな収益認識基準の導入について、企業会計基準委員会(ASBJ) が収益認識に関する会計基準(案)を公表した事を受け、企業の税負担の帰属年度の変動と 事務負担に配慮する観点から、所要の措置が講じられます。 適用期間・時期 同会計基準は平成33年4月1日以後開始する事業年度から強制適用されますが、平成30年 4月1日以降開始する事業年度からの早期適用も可能です。 長期割賦販売等の延払基準や返品調整引当金の処理については経過措置が講じられます が、経理要件があるため、会計基準の適用年度に準じる事となります。 解説(想定される影響など) 収益認識時の価額について法令上明確化されます。 資産の販売若しくは譲渡 ⇒ 原則として引渡しの時における価額 役務の提供 ⇒ 通常得べき対価の額に相当する金額 ・ 貸倒れ又は買戻しの可能性がある場合においても、その可能性がないものとした場合の価額 とします。 ・ 資産の販売等に係る収益の額を実質的な取引単位に区分して計上できることとなります。 ・ 値引き及び割戻しについて、客観的に見積もられた金額を収益の額から控除することができ ることとなります。 収益の認識時期について法令上明確化されます。 原則 ⇒ 目的物の引渡し又は役務の提供の日の属する事業年度 例外 ⇒ 一般に公正妥当と認められる会計処理の基準に従って、引渡し等の日に近接する 日の属する事業年度の収益の額として経理した場合には、当該事業年度 返品調整引当金制度は廃止されます。 ≪経過措置≫ 平成30年4月1日において返品調整引当金制度の対象事業を営む法人 ・ 平成33年3月31日までに開始する各事業年度 現行通りの処理が可能 ・ 平成33年4月1日~平成42年3月31日までに開始する事業年度 現行法による損金算入限度額に対して1年毎に10分の1ずつ縮小した額の引当てを 認める等 長期割賦販売等の延払基準は廃止されます。 ≪経過措置≫ 平成30年4月1日前に長期割賦販売等に該当する資産の販売等を行った法人 ・ 平成35年3月31日までに開始する各事業年度 現行通りの処理が可能 ・ 平成30年4月1日以後に終了する事業年度 延払基準の適用をやめた場合の繰延割賦利益額を10年均等で収益計上する等【
3】法人税における収益の認識等の見直し
1.
法人課税
概要 ・ データの連携・高度利活用を行い、新たな付加価値の創出を図る取組みについて、「機械装 置」「器具備品」「ソフトウェア」に対する投資やサービスの利用を促すための税制措置が講 じられます。 適用期間・時期 ・ 「生産性向上の実現のための臨時措置法(仮称)」の施行日から平成33年3月31日までの間 に取得し、事業の用に供した場合に適用されます。 解説(想定される影響など) 適用要件 ① 青色申告書を提出する法人 ② 「生産性向上の実現のための臨時措置法(仮称)」における革新的データ活用計画(仮称) の認定を受けること ③ 革新的データ活用計画(仮称)に従ってソフトウェア(※)を新設し、又は増設した場合 において、対象資産を取得し、事業の用に供すること (※)取得価額の合計額が5,000万円以上のものをいう。 (そのソフトウェアとともに取得又は製作をした機械装置又は器具備品がある場合 には、これらの取得価額の合計額を含む)。 対象資産(情報連携利活用設備(研究開発用資産を除く)) ① ソフトウェア(※) ② 機械装置(一定のものに限る) ③ 器具備品 税制措置(選択適用) ≪特別償却≫ 取得価額×30% ≪税額控除≫【
4】情報連携投資等の促進に係る税制の創設
≧3% ⇒ 取得価額×5% <3% ⇒ 取得価額×3%〃
平均給与等支給額-比較平均給与等支給額 比較平均給与等支給額8 (参考)データの連携・高度利活用事例
1.
法人課税
概要 ・ 自社株式を対価とした公開買付けなど、任意の株式の交換について、交換に応じた株主に対 する譲渡損益課税の繰延措置が講じられます。 適用期間・時期 産業競争力強化法の改正法の施行日から平成33年3月31日までの間に特別事 業再編計画(仮称)の認定を受けて実施した特別事業再編(仮称) 解説(想定される影響など) 自社株式等を対価とした事業買収に応じた法人株主について、株式譲渡益への課税の繰延措 置が講じられます。 産業競争力強化法の改正が前提となります。 産業競争力強化法の改正法の特別事業再編計画(仮称)の認定を受けることが必要です。 上記計画に基づく特別事業再編(仮称)により、自社株式を譲渡し、当該認定を受けた事業 者の株式の交付を受けることが必要です。 想定される影響 株式譲渡益の繰延措置が行われることで、買収等の事業再編が行いやすくなります。 自社株式を対価とする例 出典:経済産業省「平成30年度税制改正に関する経済産業省要望【概要】」【
5】事業再編にかかる株式譲渡益の繰延措置の創設
買収会社
対象会社
株主
対象会社
自社株式 対象会社株式 買収実施対象会社株主に株式
譲渡益課税が発生
要件を満たせば
株式譲渡益を繰延
10
1.
法人課税
概要 ・ 多段階型再編等の多様な手法による事業再編の円滑な実施を可能とする等の税制措置が講 じられます。 解説(想定される影響など) 適格組織再編の範囲拡大・適格要件の見直し ・ 完全支配関係がある法人間で行われる当初の組織再編成の後に適格株式分配を行うこと が見込まれている場合の当初の組織再編成の適格要件のうち完全支配関係の継続要件に ついて、その適格株式分配の直前の時までの関係により判定することとされます。 具体例【
6】組織再編税制の見直し
・ 当初の組織再編成の後に完全支配関係がある法人間で従業者又は事業を移転することが 見込まれている場合にも、当初の組織再編成の適格要件のうち従業者従事要件及び事業 継続要件を満たすこととされます。 具体例 出典:経済産業省「平成30年度 経済産業関係 税制改正について」 その他組織再編項目の改正 ・ 無対価組織再編成について、適格組織再編成となる類型の見直しが行われるとともに、 非適格組織再編成となる場合における処理の方法が明確化されます。 ・ その他所要の措置が講じられます。 想定される影響 適格要件が緩和され、課税繰り延べの適格組織再編が行いやすくなります。
12
1.
法人課税
1.先進的省エネ投資促進税制の創設 特定の事業者による大規模な省エネ設備投資や、複数事業者が連携して実施する高度な省エ ネ取組(先進的な省エネ設備投資、物流効率化に資するシステム構築等)に資する省エネ設 備投資について、30%の特別償却(中小企業者等については7%の税額控除との選択適用) ができることとなります。 2.環境関連投資促進税制の廃止 エネルギー環境負荷低減推進設備等を取得した場合の特別償却又は特別控除制度は、適用期 限(平成30年3月31日)をもって廃止となります。 3.交際費等の損金不算入制度の延長 交際費等の損金不算入制度について、その適用期限を2年延長(平成32年3月31日まで)する とともに、接待飲食費に係る損金算入の特例及び中小法人にかかる損金算入の特例の適用期 限が2年延長(平成32年3月31日まで)となります。 4.中小企業者等の少額減価償却資産の損金算入の特例の延長 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例の適用期限が2年延長(平成 32年3月31日まで)となります。 5.ヘッジ処理における特別な有効性判定方法等の適用開始時期の見直し 繰延ヘッジ処理又は時価ヘッジ処理における特別な有効性判定方法等の適用開始時期につい て、現行の「承認を受けた翌事業年度」から見直され、所定の提出期限内に申請することによ り承認申請書に記載した最初の事業年度から適用できることとなります。【
7】その他の改正
2.
個人所得課税
概要 ・ 給与所得控除額が一律10万円引き下げられます。 ・ 給与所得控除の上限額が適用される給与等の収入金額が850万円に引き下げられます。 ・ 給与所得控除の上限額が195万円に引き下げられます。 ・ 特定支出控除について、特定支出の範囲が拡大されます。 (【4】所得金額調整控除を参照) 適用期間・時期 平成32年分以後の所得税及び平成33年度分以後の個人住民税について適用 解説(想定される影響など)(1)給与所得控除
基礎控除の引上げにより、給与収入850万円以下の方の税負担は変わりません。 給与収入850万円超の方は増税となりますが、子育てや介護に対する配慮から、23歳未満の扶 養親族や特別障害者である扶養親族がいる場合などは、負担増が生じないよう手当されます。【改正後の給与所得控除額】
給与等の収入金額 (給与所得の源泉徴収票の支払金額) 給与所得控除額 1,625,000円以下 550,000円 1,625,000円超1,800,000円以下 収入金額×40%-100,000円 1,800,000円超3,600,000円以下 収入金額×30%+80,000円 3,600,000円超6,600,000円以下 収入金額×20%+440,000円 6,600,000円超8,500,000円以下 収入金額×10%+1,100,000円 8,500,000円超 1,950,000円【
1】給与所得控除の見直し
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【改正による税負担増加額(概算)】
給与収入 所得税(復興税含)・住民税 税負担増 改正前 改正後 8,500,000円 1,410,000円 1,410,000円 0円 9,000,000円 1,546,900円 1,562,100円 15,200円 10,000,000円 1,835,000円 1,885,300円 50,300円 15,000,000円 3,858,400円 3,923,900円 65,500円 22,000,000円 7,018,400円 7,094,600円 76,200円 (注)所得控除は基礎控除のみを考慮し、住民税は課税所得×10%で概算計算しております。(2)特定支出控除
特定支出に「職務の遂行に直接必要な旅費等で通常必要と認められるもの」が加わります。 単身赴任者の帰宅旅費について、下記の見直しが行われます。 ・回数制限(1ヶ月に4往復を超えた旅行に係る帰宅旅費を対象外とする制限)の撤廃 ・帰宅のために自動車を使用することにより支出する燃料費及び有料道路の料金(通常必要 であると認められる額)の追加 【参考】特定支出控除とは? 給与所得者が、次の1から6の特定支出をした場合、その年の特定支出の合計額が、その年 中の「給与所得控除額×1/2」を超えるときは、確定申告によりその超える部分の金額を給与 所得控除後の所得金額から差し引くことができる制度です。 1.一般の通勤者として通常必要であると認められる通勤のための支出(通勤費) 2.転勤に伴う転居のために通常必要であると認められる支出(転居費) 3.職務に直接必要な技術や知識を得ることを目的として研修を受けるための支出(研修費) 4.職務に直接必要な資格を取得するための支出(資格取得費) 5.単身赴任などの場合で、その者の勤務地又は居所と自宅の間の旅行のために通常必要な支出(帰宅旅費) 6.次に掲げる支出(その支出の合計額が65万円を超える場合には、65万円までの支出に限ります。)で、その支出がその者の 職務の遂行に直接必要なものとして給与等の支払者より証明がされたもの(勤務必要経費) (1) 書籍、定期刊行物その他の図書で職務に関連するものを購入するための費用(図書費) (2) 制服、事務服、作業服その他の勤務場所において着用することが必要とされる衣服を購入するための費用(衣服費) (3) 交際費、接待費その他の費用で、給与などの支払い者の得意先、仕入先その他職務上関係のあるものに対する接待、智 応、贈答その他これらに類する行為のための支出(交際費等)2.
個人所得課税
概要 ・ 公的年金等控除額が一律10万円引き下げられます。 ・ 公的年金等の収入金額が1,000万円超の場合の控除額の上限が195万5千円となります。 ・ 公的年金等に係る雑所得以外の合計所得金額が1,000万円超2,000万円以下の場合の公的年 金等控除額が、上記よりさらに一律10万円、2,000万円超の場合は上記よりさらに一律20万 円がそれぞれ引き下げられます。 (【4】所得金額調整控除を参照) 適用期間・時期 平成32年分以後の所得税及び平成33年度分以後の個人住民税について適用 解説(想定される影響など) 基礎控除の引上げにより、公的年金等収入1,000万円以下、かつ、公的年金等に係る雑所得が 1,000万円以下の人の税負担は変わりません。 公的年金等の収入金額が1,000万円超の人は増税となります。(1)改正による税負担増加額(概算)
公的年金等の 収入金額 所得税(復興税含)・住民税 税負担増 改正前 改正後 2,000,000円 112,500円 112,500円 0円 5,000,000円 523,900円 523,900円 0円 8,000,000円 1,286,800円 1,286,800円 0円 11,000,000円 2,201,700円 2,218,400円 16,700円 (注1)所得控除は基礎控除のみを考慮し、住民税は課税所得×10%で概算計算しております。 (注2)上記は、公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が1,000万円以下の場合の概算金額です。【
2】公的年金等控除の見直し
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(2)改正後の公的年金等控除額
【公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が1,000万円以下の場合】 50万円控除後の 公的年金等の収入金額(a) 公的年金等控除額(b+c) 定額控除(b) 定率控除(c) 3,600,000円以下 40万円 (a)×25% 3,600,000円超7,200,000円以下 90万円+((a)-360万円)×15% 7,200,000円超9,500,000円以下 144万円+((a)-720万円)×5% 9,500,000円超 1,955,000円 最低保障額:65歳未満…60万円、65歳以上…110万円 【公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が1,000万円超2,000万円以下の場合】 50万円控除後の 公的年金等の収入金額(a) 公的年金等控除額(b+c) 定額控除(b) 定率控除(c) 3,600,000円以下 30万円 (a)×25% 3,600,000円超7,200,000円以下 90万円+((a)-360万円)×15% 7,200,000円超9,500,000円以下 144万円+((a)-720万円)×5% 9,500,000円超 1,855,000円 最低保障額:65歳未満…50万円、65歳以上…100万円 【公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が2,000万円超の場合】 50万円控除後の 公的年金等の収入金額(a) 公的年金等控除額(b+c) 定額控除(b) 定率控除(c) 3,600,000円以下 20万円 (a)×25% 3,600,000円超7,200,000円以下 90万円+((a)-360万円)×15% 7,200,000円超9,500,000円以下 144万円+((a)-720万円)×5% 9,500,000円超 1,755,000円 最低保障額:65歳未満…40万円、65歳以上…90万円 給与所得控除及び公的年金等控除の引下げにより、給与収入と公的年金等収入の両方がある 人は基礎控除が引き上げられても増税となってしまうため、給与所得控除後の給与等の金額 (上限10万円)と公的年金等に係る雑所得の金額(上限10万円)の合計額から10万円を控除 した残額が、給与所得の金額から控除される「所得金額調整控除」が手当されます。2.
個人所得課税
概要 ・ 基礎控除額が一律10万円引き上げられます。 ・ 合計所得金額が2,400万円超の個人については合計所得金額に応じて控除額が逓減し、合計 所得金額が2,500万円超えると基礎控除の適用ができなくなります。 適用期間・時期 平成32年分以後の所得税及び平成33年度分以後の個人住民税について適用 解説(想定される影響など) 基礎控除の額は改正により次の通りとなります。 【基礎控除の額】 改正に伴い調整措置が行われる主なものは次の通りとなります。 調整の内容 変更点 改正前 改正後 調整後の効果 配 偶 者 ・ 扶 養 控 除 合計所得金額 38万円以下 48万円以下 給与の収入金額は103万円以下で変更なし 配 偶 者 特 別 控 除 合計所得金額 38万円超 123万円以下 48万円超 133万円以下 給与の収入金額は150万円以下で変更なし 勤 労 学 生 控 除 合計所得金額 65万円以下 75万円以下 給与の収入金額は130万円以下で変更なし 家内労働者等の事業所 得等の所得計算の特例 必要経費算入額 65万円以下 55万円以下 基礎控除との合計は103万円以下で変更なし 控 除 額 改 正 前 改 正 後 合計所得金額 所得税 住民税 所得税 住民税 2,400万円以下 38万円 33万円 48万円 43万円 2,400万円超2,450万円以下 同 同 32万円 29万円 2,450万円超2,500万円以下 同 同 16万円 15万円 2,500万円超 同 同 0 0控
除
額
が
逓
減
【
3】基礎控除の見直し
18
2.
個人所得課税
概要 ・ 給与収入が850万円超の居住者は改正により給与所得控除額が引き下げられます。 ・ ただし、子育てや介護に対する配慮から、本人が特別障害者である場合、又は23歳未満若 しくは特別障害者の扶養親族が同一生計内にいる場合には、負担増が生じないように一定 額の控除(「所得金額調整控除」といいます)が設けられます。 適用期間・時期 平成32年分以後の所得税及び平成33年度分以後の個人住民税について適用 解説(想定される影響など) 一定の要件に該当する場合は、給与等の収入金額から850万円を控除した金額の10%に相当 する金額を、給与所得の金額から控除します。 なお、給与収入と公的年金の両方がある場合には一定の調整額を給与所得の金額から控除し ます。 【給与収入のみ】 要 件 給与等の収入金額 > 850万円 かつ、次のうちいずれかに該当 ・本人が特別障害者 ・23歳未満の扶養親族を有する ・特別障害者である同一生計配偶者又は扶養親族を有する 調整額 (給与等の収入金額(※) - 850万円)×10% ※給与等の収入金額が1,000万円を超える場合は1,000万円 【給与収入と公的年金の両方がある場合】 要 件 (給与所得控除後の給与等の金額 + 公的年金等に係る雑所得)>10万円 調整額 (給与所得控除後の給与等の金額(※)+公的年金等に係る雑所得(※))-10万円 ※10万円を超える場合はそれぞれ10万円【
4】所得金額調整控除
2.
個人所得課税
概要 ・ 青色申告特別控除について、取引を正規の簿記の原則に従って記録している者に係る控除 額が55万円(現行65万円)に引き下げられます。 ・ ただし、電子帳簿保存法に従って電子帳簿の備え付けをして保存を行う場合又は電子申告 を行う場合には、引き続き65万円となります。 (正規の簿記の原則に従って記帳していない場合の10万円控除は変更ありません) 適用期間・時期 平成32年分以後の所得税及び平成33年度分以後の個人住民税について適用 解説(想定される影響など) 青色申告特別控除の控除額は改正により次の通りとなります。 要 件 改 正 前 改 正 後 青 色 申 告 〇 〇 〇 正 規 の 簿 記 に よ る 帳 簿 記 帳 〇 〇 〇 電 子 帳 簿 ・ 保 存 (※1) ― × いずれか ○ 電子申告(期限内) (※2) ― × 青 色 申 告 特 別 控 除 65万円 55万円 65万円 ※1仕訳帳及び総勘定元帳について、電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法 等の特例に関する法律に定めるところにより電磁的記録の備付け及び保存を行っていること。 ※2確定申告書、貸借対照表、損益計算書等の提出を提出期限までに電子申告を使用して行うこと。【
5】青色申告特別控除
20
2.個人所得課税
1.森林吸収源対策に係る地方財源の確保 森林環境税(仮称)の創設 平成36年度から国内に住所を有する個人に対して、年額1,000円が個人住民税と併せて賦課徴 収されます。 2.居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の繰越控除等の延長 2年延長されます。 3.特定居住用財産の譲渡損失の繰越控除等の延長 2年延長されます。 4.特定の居住用財産の買換え・交換の場合の長期譲渡所得の課税の特例の見直しと延長 買換資産が非耐火既存住宅である場合の要件に、経過年数等要件を加えた上、その適用期限 が2年延長されます。 (注)この改正は、平成30年1月1日以後に譲渡資産の譲渡をし、同年4月1日以後に買換資 産を取得する場合について適用されます。 5.公益法人等に対して財産を寄附した場合の譲渡所得の非課税措置に係る見直し 申請書の提出があった日から1月以内に国税庁長官の承認がなかった場合のみなし承認規定 に、国立大学法人・国立研究開発法人等に対する贈与又は遺贈が加えられます。 6.給与所得に係る特別徴収税額通知に係るマイナンバー記載のルールの制定 給与所得に係る特別徴収税額通知(特別徴収義務者用)について、eLTAXや光ディスク等にて 提供する場合は、マイナンバーの記載を行いますが、書面により送付する場合は、当面、マイ ナンバーの記載を行わないこととなります。平成30年度分以後の個人住民税に適用されます。【
6】その他の改正
3.
資産課税
概要 ・ 今後10年間の相続・贈与に対する特例として、事業承継税制の特例について各種要件が大幅 に緩和されます。 適用期間・時期 平成30年1月1日から平成39年12月31日までの間に贈与等により取得する財産に係る贈与税 又は相続税について適用されます。 解説(想定される影響など) 平成30年4月1日から5年以内に承継計画(仮称)を作成して贈与・相続による承継を行う場合、 今後10年間の贈与・相続に対して特例制度が創設されます。入口要件の抜本緩和
1.納税猶予対象の株式の制限 発行済株式総数の3分の2 ⇒ 経営者が保有する全株式が対象 2.納税猶予割合を80% ⇒ 100%に引上げ (承継時の税負担ゼロへ)承継後の負担の抜本軽減
3.承継後5年間平均8割の 雇用確保要件 ⇒ 雇用要件を弾力化 未達成の場合でも、猶予を 継続可能に。 (経営悪化等が理由の場合、 認定支援機関の指導助言が必要。) 4.後継者が会社譲渡や自主廃業を行う 際は株価が下落していても猶予され ていた税額を納付 ⇒ 経営環境変化に対応した減免制度 会社を譲渡(M&Aなど)・解散した 場合は、その時点の株式価値で税額 を再計算して差額を減免
後継パターンの拡大
5.1人の先代経営者→1人の後継者 ⇒●親族外を含む複数の株主→1人への承継 ●1人→代表者である後継者(最大3人)への承継 ●親族外の後継者について相続時精算課税の対象に 出典:12月12日 自民党税調小委員会資料に一部加筆じ
【
1】事業承継税制の特例の創設等
親
株式子
生前贈与・ 相続22 (1)適用対象者 今後5年以内に下記の「特例承継計画」(仮称)を都道府県に提出し、認定を受けた会社(以 下「特例認定承継会社」という。)の代表権を有する後継者(同族関係者とあわせて総議決権 数の過半数を有する者に限る)であって、その同族関係者のうち、議決権を最も多く有する 者(計画に記載された後継者が2名又は3名以上いる場合は、それぞれ上位2名又は3名の 者。総議決権数の10%以上を有する者に限る。)(以下「特例後継者」という。)が対象となり ます。 「特例承継計画」とは、認定経営革新等支援機関の指導及び助言を受けた特例認定承継会社 が作成した計画で、その後継者、承継時までの経営見直し等を記載したものをいいます。 (2)経営環境変化に対応した減免制度 改正前 非上場会社の後継者が自社株式の売却や自主廃業を行う際、現行制度では、経営環境の変化 により株価が下落した場合でも、承継時の株価を基に贈与・相続税を納税するため、過大な 税負担が生じるケースがあります。 改正後 過去3年間の内2年赤字など、経営環境の変化を示す一定の要件を満たす場合(注1)におい て、特例承継期間(仮称)(5年)経過後に、特例認定承継会社の非上場株式の譲渡、合併に よる消滅、解散するとき等には、一定の納税猶予額が免除されます。 事業承継時の株式の価額と売却額・合併の対価の額・解散時の評価額に差額が生じていると きは、売却額・合併の対価の額・解散時の評価額を基に納税額を再計算(注2・注3)し、 事業承継時の株価を基に計算された納税猶予額との差額は減免されることとなります。この 結果、経営環境の変化による将来の税負担に対する不安が軽減されます。
出典:「経済産業省 経済産業省関係 税制改正について」に加筆 売却額に基づいて再計算し た税額には、「過去5年間の 配当」、「過大役員給与等相当 額」が加算されます。 減免
(注1)直前の事業年度終了の日以前3年間のうち2年以上が赤字の場合、又は同期間の売上高が前年 より減少している場合、直前の事業年度終了の日における有利子負債の額が売上高の6月分相当 額以上である場合など。 (注2)なお、譲渡等の前5年間に特例後継者及びその同族関係者に対して支払われた配当及び過大役 員給与等相当額は、再計算した贈与税額等に加算されます。 (注3) 実際の売却価格が相続税評価額の5割未満の場合には、いったん5割分まで免除し、譲渡又は 合併の2年後、譲渡した事業が継続され、雇用が半数以上維持されているときは、その時点で 再々計算した税額との差額がさらに減免されます。 (3)雇用要件の弾力化 制度利用を躊躇する要因となっている雇用要件が実質的に撤廃されます。 現行の雇用要件(8割)を満たさない場合でも、納税猶予は継続します。要件を満たせない理 由を記載した書類(認定経営革新等支援機関の意見が記載されているものに限る)を都道府県 に提出する必要があります。 その理由が、経営状況の悪化である場合又は正当なものと認められない場合には、特例認定承 継会社は認定経営革新等支援機関から指導及び助言を受けて、書類にその内容を記載します。 (4)後継パターンの拡大 代表者以外の者を含む複数人から1人への承継(「特例承継期間」(仮称)(5年)内にその承 継に係る贈与税・相続税の申告書の提出期限が到来するもの限られます。)、又は先代経営者1 人から後継者最大3人への承継についても事業承継税制の対象になります。 相続時精算課税制度は、現行制度では、原則として直系卑属への贈与のみが対象となっていま すが、現行制度に加えて、事業承継税制の適用を受ける場合には、60歳以上の贈与者から、20 歳以上の後継者(贈与者の子や孫で無い場合も)への贈与が相続時精算課税制度の対象とな り、親族外の後継者についても適用が可能になります。相続時精算課税は特別控除限度額 2,500万円、一律20%の税率で計算されるため、猶予取消時に過大な税負担が生じないことに なります。 出典:「経済産業省 経済産業省関係 税制改正について」
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3.
資産課税
概要 一般社団法人等(公益社団法人等、非営利型法人を除く。)に財産を移転することによる相続税・ 贈与税の課税逃れを防止するため、以下の通り規制が強化されます。 (1)特定一般社団法人等に対する相続税の課税 同族役員が役員の過半数を占めている特定一般社団法人等の役員(理事に限る)が死亡した 場合、その特定一般社団法人等が、「その特定一般社団法人等の純資産額を同族役員の数で 等分した金額」を被相続人から遺贈により取得したものとみなして、その特定一般社団法人 等に相続税が課税されます。 特定一般社団法人等とは、次の要件のいずれかを満たす一般社団法人等をいいます。 ① 相続開始の直前における同族役員数の総役員数に占める割合が1/2を超えること ② 相続開始前5年以内において、同族役員数の総役員数に占める割合が1/2を超える 期間の合計が3年以上であること (ただし、平成30年3月31日以前の期間は1/2を超える期間には該当しません。) 相続開始前5年以内のいずれかの時期に特定一般社団法人等の役員であった者が死亡し た場合に適用があります。 (2)一般社団法人等に対して贈与等があった場合の贈与税等の課税の見直し 個人から一般社団法人等に財産の贈与等があった場合の贈与税等の課税について、「贈与等 の負担が不当に減少する結果とならないケース」として規定されている現行の要件のうち、 いずれかを満たさない場合には贈与税等が課税されることとなり、規定が明確化されます。 適用期間・時期 (1) 平成30年4月1日以後の一般社団法人等の役員の死亡に係る相続税について適用されま す。 ただし、同日前に設立された一般社団法人等については、平成33年4月1日以後の役員の死 亡に係る相続税について適用されます。 (2) 平成30年4月1日以後に贈与又は遺贈により取得する財産に係る贈与税又は相続税につ いて適用されます。 解説(想定される影響など) (1)特定一般社団法人等に対する相続税の課税 背景 一般社団法人等は株式会社と異なり、「持分」の概念が無く、「株式・持分」を次の後継者へ移 転することなく、「理事」の変更をもって支配権の引継ぎが可能です。このため、一般社団法 人等の所有している財産については相続税の課税対象外となります。また、特に一般社団法 人等は設立費用が低額で、設立手続も簡易であることから、容易に設立することができます。 これらの性質を利用し、個人の所有する株式や不動産等の財産を、自ら設立・運営する一般【
2】一般社団法人等に関する相続税・贈与税の見直し
社団法人等に移転することを通じて、相続税・贈与税を節税するケースが増加しています。 しかし、こうした節税策は、「持分」の概念が無いという一般社団法人等の性質を悪用したも のとして課税の公平性の観点から問題視されていました。今回の改正により、行き過ぎた節 税策に規制が設けられることとなります。 課税関係 特定一般社団法人等の純資産額をその死亡のときにおける同族役員(被相続人を含む)の数 で除して計算した金額に対して、その特定一般社団法人等に相続税が課税されます。 同族役員とは、一般社団法人等の理事のうち、被相続人、その配偶者又は3親等内の親族そ の他当該被相続人と特殊の関係がある者(被相続人が会社役員となっている会社の従業員等) をいいます。 改正前後のイメージ
26 (2) 一般社団法人等に対して贈与等があった場合の贈与税等の課税の見直し 個人から一般社団法人等に財産の贈与等があった場合の贈与税等の課税について、「贈与等の 負担が不当に減少する結果とならないものとされるケース」として規定されている下記の現行 の要件のうち、いずれかを満たさない場合には贈与税等が課税されることとなり、規定が明確 化されます。 (現行の要件) 定款等に役員等に占める親族等の割合が1/3以下とする旨の定めがあること その一般社団法人等に贈与又は遺贈をした者に対して特別の利益を与えないこと 解散した場合、残余財産が国又は地方公共団体に帰属する旨の定めが定款等に記載されていること その他公益に反する事実が無いこと等 税制改正以後のイメージ 贈 与 贈与した者の相続税・贈与税が不当に減少する結果となると認められるとき (要件のいずれかを満たさないとき)には、一般社団法人等に対して相続税 又は贈与税が課税されます。 A 一般社団法人等 贈与税課税 財 産 贈与した者の相続税・贈与税が不当に 減少する結果となると認められる場合
3.
資産課税
概要 (1)特定居住用宅地等の特例について、過度な節税行為を防止するため、対象者の範囲から 一定の者が除外されます。 (2) 貸付事業用宅地等の特例について、過度な節税行為を防止するため、宅地等の範囲から、 一定のものが除外されます。 (3)介護医療院に入所したことにより被相続人の居住の用に供されなくなった家屋の敷地の 用に供されていた宅地等について、特定居住用宅地等の特例の適用の対象になります。 適用期間・時期 平成30年4月1日以後に相続又は遺贈により取得する財産に係る相続税について適用されま す。 上記(2)の改正は、同日前から貸付事業の用に供されている宅地等には適用しません。 解説(想定される影響など) 特定居住用宅地等の 特例の対象者 被相続人と同居していない親族が被相続人の居住の用に供されていた宅 地等を取得した場合、相続人がいわゆる“家なき子”要件(被相続人に配 偶者・同居相続人がいなく、相続開始前3年以内に日本国内にあるその人 又はその人の配偶者の所有する家屋に居住したことがないこと)を満た せば特例の適用を受けることが出来ます。しかし、この要件を利用して、 持ち家を親族に売却又は贈与することより、持ち家がない形をとること で過度な節税行為が行われるケースがあります。これを防止するため、従 来の特例の対象者から次の者が除かれます。 相続開始前3年以内に、その者の3親等内の親族又はその者と特別 の関係のある法人が所有する国内にある家屋に居住したことがある 者 相続開始時において居住の用に供していた家屋を過去に所有してい たことがある者 貸付事業用宅地等の 特例の対象となる宅 地等 相続開始の直前に現金を賃貸用不動産に替え、特例の適用を受けること によって過度な節税行為が行われるケースがあります。これを防止する ため、下記の宅地等が範囲から除外されます。 ただし、事業的規模で貸付が行われている場合は従来通り適用の対象と なります。 相続開始前3年以内に貸付事業の用に供された宅地等(相続開始前 3年を超えて事業的規模で貸付事業を行っている者がその貸付事業 の用に供しているものを除く。) 被相続人が介護医療 院(注)に入所してい た場合の特例の適用 介護医療院に入所したことにより被相続人の居住の用に供されなくなっ た家屋の敷地の用に供されていた宅地等について、被相続人の居住の用 に供されていたものとして特定居住用宅地等の対象になります。 (注)「介護医療院」とは、介護療養型医療施設(介護療養病床)の受け皿とな る、新しい介護保険施設です。【
3】
小規模宅地等に係る相続税の課税価格の計算の特例の見直し
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3.
資産課税
概要 ・ 「生産性向上の実現のための臨時措置法」(仮称)に基づき市町村が作成した「導入促進基本 計画」(仮称)に適合する中小事業者等の一定の設備投資について、取得後3年の間、固定資 産税の課税標準をゼロから1/2の範囲内で軽減することができる特例措置が設けられま す。 ・ 上記特例措置の創設に伴い、中小企業等経営強化法に規定する「認定経営力向上計画」に基 づき中小事業者等が取得する一定の機械装置等に係る固定資産税の課税標準の特例措置は、 適用期限(平成31年3月31日)をもって廃止されます。 適用期間・時期 「生産性向上の実現のための臨時措置法」(仮称)の施行日から平成33年3月31日までに取 得した一定の固定資産。 解説(想定される影響など) 出典:経済産業省 経済産業関係 税制改正について (1) 対象者 ① 中小事業者等 次の法人又は個人が該当します。ただし、発行済株式の総数の1/2以上が同一の大規模法 人により所有されている法人等は対象外です。 (イ) 資本金の額又は出資金の額が1億円以下の法人 (ロ) 資本又は出資を有しない法人の場合、常時使用する従業員の数が1,000人以下の法人 (ハ) 常時使用する従業員の数が1,000人以下の個人【
4】
先端設備等導入計画に係る固定資産税の課税標準の特例措置
② 市町村の「導入促進基本計画」(仮称)に適合し、かつ、労働生産性を年平均3%以上向上 させるものとして市町村から認定を受けた中小企業者等 (2) 対象設備 中小企業が商工会議所・商工会等と連携して策定し、市町村の認定を受けた「先端設備等導 入計画」(仮称)に記載されたもの (イ) 旧モデル比で生産性(単位時間当たりの生産量、精度、エネルギー効率等)が年平均 1%以上向上するもの (ロ) 以下の資産区分に応じた、取得価額及び販売開始時期の要件を満たすもの 取得価額 販売開始時期 機械・装置 160万円以上 10年以内 測定工具及び検査工具 30万円以上 5年以内 器具・備品 30万円以上 6年以内 建物附属設備 (家屋と一体となって効用を果たすものを除く。) 60万円以上 14年以内 (3) 特例措置 取得後最初の3年間における固定資産税の課税標準がゼロから1/2軽減。 課税標準=通常の課税標準×市町村の条例で定める割合(0~1/2) ※中小企業等経営強化法に基づく措置では、軽減割合が一律1/2とされていました。
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3.
資産課税
概要 高度外国人材等の受入と長期間の滞在を更に促進する観点から、日本に長期間住所を有していた 外国人が出国後に行った相続・贈与に対して、原則として、国内財産を相続税等の課税対象とし、 国外財産は課税対象から外されることとなります。 ただし、一時的に国外に住所を移して国外財産の贈与を行い、再び日本に住所を有することとな った場合は、贈与税の課税対象となります。 適用期間・時期 平成30年4月1日以後に相続若しくは遺贈又は贈与により取得する財産に係る相続税又は贈与 税について適用されます。 解説 (1)改正の背景と問題点 平成29年度税制改正において、高度外国人材の受入れ促進の観点から、短期滞在外国人 (滞在期間が15年中10年以下である外国人)に係る相続については、相続税の課税対象 を全世界財産から国内財産に限定する改正が行われました。 これと併せて、住所を国外に移転することによる租税回避を抑制する観点から、長期滞 在外国人(滞在期間が15年中10年超である外国人)に係る相続については、日本を離れ た後も最長5年間は、全世界財産(改正前は国内財産のみ)に課税されることとなりま した。 このため、日本を離れた後に日本と本国の双方で相続税が課されること(国際的な二重 課税)に対する懸念が強まり問題となっていました。 今回の改正では、外国高度専門人材が日本で働きやすい環境を整備するため、相続税に 係る国家間の課税権の調整が行われます。 (2)改正点 出典:金融庁 平成30年度税制改正について【
5】外国人の出国後の納税義務の見直し
3.
資産課税
1.登録免許税 所有者不明土地問題に対応し、相続登記を促進するとの趣旨により、相続により土地の所有 権を取得した者が、所有権の移転登記を受けないで死亡し、その者の相続人等が平成30年4 月1日から平成33年3月31日の間に、その死亡した者を登記名義人とするために受ける移転 登記に対する登録免許税が免税となります。 個人が、「所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法」(仮称)の施行の日から、平 成33年3月31日までの間に、市街化区域外の土地で市町村の行政目的のため相続登記を促進 する必要があると法務大臣より指定された土地について、相続による所有権の移転登記を受 ける場合において、その土地の価額が10万円以下であるときは登録免許税が免税となります。 M&Aにより経営資源や事業の再編・統合を図ることによる事業承継を促進するため、中小企 業等経営強化法に規定する「経営力向上計画」(仮称)の認定を受けた認定事業者が、その計 画に基づき再編・統合等をする場合、次の登記に対する登録免許税の税率が軽減されます。 ①合併による不動産の所有権の移転登記:0.2%(本則0.4%) ②分割による不動産の所有権の移転登記:0.4%(本則2.0%) ③その他の原因による不動産の所有権移転登記:1.6%(本則2.0%) 2.相続税 美術品・文化財の次世代への確実な承継と、美術館等のコンテンツ充実による観光拠点やイ ンバウンドの促進を実現するため、特定美術品に係る相続税の納税猶予制度が創設されます。 文化庁長官の認定を受けて一定の美術館に「特定美術品」(仮称)(注)を長期にわたり寄託し ていた者が死亡した場合において、その者が死亡し、その相続人が寄託を継続したときは、 特定美術品の課税価格の80%相当額の相続税の納税が猶予されます。 (注)特定美術品とは、重要文化財に指定された美術工芸品又は登録有形文化財(建造物を除く)で、 世界文化の見地から歴史上、芸術若しくは学術上特に優れた価値を有するものをいいます。 3.不動産取得税 M&Aにより経営資源や事業の再編・統合を図ることによる事業承継を促進するため、中小企 業等経営強化法に規定する「認定経営力向上計画」(仮称)に従って譲渡を受ける一定の不動 産に係る不動産取得税について、その不動産の価格の6分の1相当額を価格から控除する課 税標準の特例措置が平成32年3月31日まで講じられます。 土地の流動化と有効利用の促進を図るため、住宅及び土地の取得に係る不動産取得税の標準 税率を3%(本則4%)とする特例措置の適用期限が3年間延長されます。 4.印紙税 消費者負担を軽減・コストを抑制することで、不動産取引の活性化を図るため、不動産の譲 渡に関する契約書等に添付する印紙税の税率の特例措置の適用期限が2年延長されます。【
6】その他の改正
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4.国際課税
解説(想定される影響など) 具体例 出典:経済産業省「平成30年度 経済産業関係 税制改正について」 概要 税務上の事業拠点とされるPEについて、国際的な動向(BEPS対応)を踏まえた見直 しが行われます。 適用期間・時期 平成31年1月1日以後開始事業年度から適用 代理人PE 日本国内で外国法人等のために反復して契約に係る業務を行う 者が追加されます。 また、代理人PEではないとされる独立代理人の範囲から、専ら 関連法人等のためだけに代理業を行う者が除外されます。 保管、展示、引渡し等の活動を 行うことのみに使用する事業 を行う場所の取り扱い その活動が外国法人等の事業にとって準備的又は補助的な機能 である場合に限り、PEに含まれないものとされます。 例えば、海外のインターネット販売事業者の日本国内倉庫につい て、この定めにより判定されることになります。 租税条約において、国内法上の PEと異なる定めがある場合 租税条約におけるPEの規定が国内法上のPEとされます。 概要 内国法人が外国法人を買収等した後にグループ内の再編を行い、海外子会社等の株式を譲 渡した際に譲渡益が生じることがあります。その譲渡益について、一定の要件を満たした場合に、 外国子会社合算税制の対象金額から控除されることになります。 適用期間・時期 外国関係会社の平成30年4月1日以後開始事業年度から適用 【モデルケース】X 社が、米国所在の A 社買収後、A 社を X 社グループにおける米国の統括拠点とする一方、A 社 が保有していた欧州子会社については、X 社の従来からの欧州拠点である Y 社の直接傘下とする。【
2】外国子会社合算税制(CFC税制)の見直し
【
1】恒久的施設(PE)の定義の見直し
5.消費課税・その他
概要 (1) 大法人の法人税等申告書の電子申告による提出義務の創設 大法人については、法人税・地方法人税・消費税・法人住民税・法人事業税の申告書の電 子申告(e-Tax・eLTAX)が義務化されます。(添付書類も含まれます。) (2) 電子化推進のための環境整備 ① 法人税等に係る申告データを円滑に電子提出できるよう環境整備が行われます。 ② 法定調書や所得税の年末調整手続についても一層の電子化に向けた措置が講じられ ます。 ③ 適格簡易請求書の交付について書面に代えて電磁的記録で提供することが可能にな ります。 適用期間・時期 (1)については平成32年4月1日以後開始事業年度・課税期間から適用 (2)について大綱に明記されている部分については解説参照 解説(想定される影響など) (1) 大法人の法人税等申告書の電子申告による提出義務の創設 大法人の法人税、消費税、地方法人税、事業税及び法人住民税の確定申告書、中間申告 書及び修正申告書(消費税については還付申告書を含む)については電子申告(e-Tax、 eLTAX)により提出することが義務化されます。 大法人とは、内国法人のうち事業年度開始の時において資本金の額又は出資金等の額が 1億円を超える法人並びに相互会社、投資法人、特定目的会社、(消費税については国 及び地方公共団体を含む)をいいます。 電気通信回線の故障、災害その他の理由によりe-Tax、eLTAXによる申告が困難である と認められ、納税地の所轄税務署長の承認を受け書面で提出する場合を除き、e-Tax・ eLTAXにより申告がなされない場合は無申告として取扱うこととされます。 ただし、現在の運用上の取扱いを踏まえ、期限内に申告書の主要な部分が電子的に提出 されていれば無申告加算税は課さない取扱いとされます。 (2) 電子化推進のための環境整備 ① 法人税等に係る電子申告の円滑化のための環境整備 ・ 代表者・経理責任者等の自書押印制度が廃止され、認証手続が簡便化されます。 ・ 申告手続について、別表、財務諸表、勘定科目内訳明細書に係るデータ形式の柔軟化、 勘定科目内訳明細書の記載内容の簡素化等の措置が講じられます。 ・ 法人税の一定の課税・特例の適用を受ける場合に確定申告書等に添付することとさ れている第三者作成書類(収用証明書・登記事項証明書など)について添付すること に代えて保存することにより適用が認められることとなります。 ・ 連結子法人の個別帰属額の届出や連結納税承認・加入・廃止に関する届出書等の提出 について提出先の一元化(ワンスオンリー化)が行われます。【
1】税務手続の電子化等の推進
34 [内容] 項目 内容 代表者・経理担当 者等自署押印制度 の廃止 法人税、地方法人税、復興特別法人税、法人事業税及び地方法 人特別税の申告書における代表者及び経理責任者等の自署押 印制度が廃止されます。 データ形式の柔軟 化、勘定科目内訳 明細書の記載内容 の簡素化等 法人税及び地方法人税の申告手続きについて、明細記載を要 する別表、財務諸表及び勘定科目内訳明細書に係るデータ形 式の柔軟化や、勘定科目内訳明細書の記載内容の簡素化が予 定されています。 法人税の確定申告 書等の第三者作成 書類の添付・保存 要件の見直し 次の制度の適用を受ける場合に確定申告書等に添付すること とされている第三者作成書類については、添付することに代 えて保存することにより適用が認められることとなります。 イ) 収用等に伴い代替資産を取得した場合の課税の特例 ロ) 収用等に伴い特別勘定を設けた場合の課税の特例 ハ) 換地処分等に伴い資産を取得した場合の課税の特例 ニ) 収用換地等の場合の所得の5,000万円特別控除 ホ) 特定土地区画整理事業等のために土地等を譲渡した場合 の所得の2,000万円特別控除 ヘ) 特定住宅地造成事業等のために土地等を譲渡した場合の 所得の1,500万円特別控除 外形標準課税対象 法人の法人事業税 の添付書類の見直 し 外形標準課税対象法人又は収入金額課税法人がe-Taxによる 法人税申告において貸借対照表及び損益計算書を添付した場 合には、法人事業税の申告において、これらの書類の添付は不 要になります。 【適用時期】平成32年4月1日より施行 連結子法人の個別 帰属額等の届出の 見直し 連結親法人が連結子法人の個別帰属額等を電子申告した場合 には、連結子法人が申告したものとみなされます。 【適用時期】平成32年4月1日開始事業年度に適用 更正の場合の個別帰属額等の異動の届出が不要となります。 【適用時期】平成32年4月1日以後の個別帰属額の異動 連結子法人に関す る届出書の提出義 務の見直し 次の連結子法人となる法人及び連結子法人による書類の提出 は不要になります。 イ) 連結納税の承認の申請書を提出した旨の届出書 ロ) 完全支配関係を有することとなった旨を記載した書類 ハ) 連結完全支配関係等を有しなくなった旨を記載した書類 【適用時期】平成31年4月1日以後に生じた事実 ② 法定調書・所得税の年末調整手続の電子化に向けた措置 [内容] 項目 内容 年末調整手続の電 子化 生命保険料控除、地震保険料控除及び住宅ローン控除を有す る場合の所得税額の特別控除に係る年末調整手続について、 書面による提出のほか、電磁的方法による提出も可能になり ます。 【適用時期】平成32年10月1日以後に提出する給与所得者の 保険料控除申告書 支払調書の電子申 告による提出義務 要件の見直し 電子申告等の義務化の要件が現行の1,000枚以上(その年の 前々年の支払調書の枚数)から100枚以上に変更になります。 【適用時期】平成33年1月1日以後に提出すべき支払調書等
③ 【消費税】適格簡易請求書の電子的記録による交付 ・ 小売業、飲食業、タクシー業等の不特定多数の者に対して販売を行う適格請求書発 行事業者の発行した適格請求書で、記載事項のうち、下記のものについて、簡易な ものとすることができます。これを適格簡易請求書といいます。 記載事項(通常) 記載事項(適格簡易請求書) 「適用税率」及び「適用税率ごとの消費 税額等」 「適用税率」又は「適用税率ごとの消費 税額等」 交付を受ける事業者の氏名又は名称 省略 ・ この適格簡易請求書の交付について書面に代えて電磁的記録で提供することが可能 になります。 【適用時期】 平成35年10月1日以後の国内における事業者が行う資産の譲渡等及び課税仕入 ・ 適格請求書とは、適格請求書発行事業者の登録を受けた課税事業者が発行する請求 書をいいます。 (参考)適格請求書保存方式による適格請求書の記載事項 「適格請求書」の記載事項は次のとおりです。 ①適格請求書発行事業者の氏名又は名称 ②取引年月日 ③取引の内容 ④受領者の氏名又は名称 ⑤適格請求書発行事業者の登録番号 ⑥軽減税率の対象品目である旨 (「※」印等をつけることにより明記) ⑦税率ごとに区分して合計した対価の額 (税抜又は税込)及び適用税率 ⑧税率ごとに区分して合計した消費税額等 (消費税額及び地方消費税額の合計額) (出典:財務省「消費税の軽減税率制度等に関する資料」を一部加工)
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