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Academic year: 2021

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学位授与番号:甲1101号 氏 名:増田隆洋 学位の種類:博士(医学)

学位授与日付:平成31年3月27日

学位論文名:

Effectoflow‑doseaspirinonchromcacidrefluxesophagitisinrats.

(ラット慢性逆流性食道炎に低用量アスピリンが及ぼす影響)

学位論文審査委員長:教授籾山俊彦

学位論文審査委員:教授柳澤裕之教授猿田雅之

東京慈恵会医科大

電子署名者 : 東京慈恵会 医科大学 DN : cn=東京慈恵会医科 大学, o, ou, [email protected], c=JP 日付 : 2019.07.06 15:28:13 +09'00'

(2)

論文要旨

氏名

増田隆洋 指導教授名 矢永勝彦

主論文

Enctoflow‑doseaspirinonchronicacidrenuxesophagitisinrats (ラット慢性逆流性食道炎に低用量アスピリンが及ぼす影響)

TakahiroMasuda,FumiakiYano,NobuoOmura,KazutoTbuboi,MasatoHoshino,

SeRyungYamamoto,ShunsukeAkimoto,HideyukiKashiwagi,KatsuhikoYanaga DigestiveDiseasesandScience.2018;63(1):72・80.

要旨

【背景】

逆流陸食道炎は胃食道逆流淀の代表的疾患であり 来にともない,低用量アスピリンの使用頻度力猪し

︐︐

罹患率が上昇している.また副荊上推陰の到 薬斉腱因性の淵上着粘膜傷害が問題となって

いる.一方逆流性食道炎の病因に低用量アスピリン療法力湘う役割は現在のところ臨床的に一定 の見角勤§なく,また基礎的な検討も十分になされていない.そこで,本実験では低用量アスピリン がラット慢性i放流性食道炎に及ぼす影響を検討した

【方法】

8週齢のWiStar系雄性ラットを対象とし,前胄腺胄境界部OimjjingridF)を2‑0絹糸で結紮

し,幅2mrnの18mネラトンカテーテル片を用いて幽門輪を波覆し,慢性逆流性箆亘炎モデルを

作製した.アスピリンの投与量により,非投与群伽nm鞘および2, 5, 50, 100mMKgday

投与群の5群に分けた(各n=10, 13, 15, 11, 13).アスピリンは術翌日より1日1回, 28日間

〕輪でヲ銑腱口投与した.各樹本における衛識h膜傷害の総醗を測定し,炎症箙60mm2以上 もしくは炎症にともなう食道穿孔を認めた場合を重度食道炎炎症面積60mm2未満を軽度食道炎 と定義した.また,組織学的に炎I識睨浸潤の深達度も評価した.

【結果】

アスピリン1帥m挑馴ay投写群の炎ソ灘面積はmnM群に比して36.5%鋤pしたが,統計学 的有意差1コ認めなかった(48.219.3mm2vs.35.3 7.4mm2, p=0.812).一方,重度食道炎の発 生率はアスピリン100mJMay投与群で"nm群と比べ有意に増加した(54%vs. 10%, p=0.038).また,食道炎の肉眼的重症度と炎症細胞浸潤の深達度の関係に正の相関を認めた

tS=0.492,p<0.001).一方低用量アスピリン(2, 5m或馴ay)投与群では血IM群と比べ

て炎症総面債食道炎の重症度,および炎懸剛包浸潤の深達度に有意差を認めなかった.

【結論】

極量のアスピリン投与(100mMKgday)は既存の食道炎を増悪し得ることが示されたが,低用

量アスピリン⑫および5mMKgday)は食道炎に影響を及ぼさず;このためGERD患者に対する

IDA内服が逆流性食道炎を増悪させる可能性は低いと考えられた.

(3)

学位論文審査結果の要旨

増田隆洋氏の学位申請論文は主論文1編からなり、タイトルは、 "Rfbctof low‑doseaspirinonchromcacidrenuxesophagitisinrats"、 日本語では「ラッ

ト慢性逆流性食道炎に低用量アスピリンが及ぼす影響」であり、2018年1月に、

DigestiveDiseasesandSciences、誌の63巻72‑80ページに公表された。

公開学位審査会は平成31年3月6日、審査委員長籾山俊彦教授、審査委員柳

澤裕之教授、同猿田雅之教授出席のもとに行われ、増田氏の研究内容発表に続い て質疑応答が行われ、以下の質問があった。

1)食道炎の程度分類が、重症、軽症のみで、中等症という範嬬がないのはなぜ

か?

2)冑の内圧は測定されているか?

3)モデル動物作製手技には問題がなかったか?

4)食餌量と体重変化をさらに精密に解析すべきではないか・

5)統計解析方法の妥当性はどうか、すなわち他の検定を用いれば有意差がより

明確になったのではないか?

6)病理標本では、ハイパーケラトーシスの所見が見られるが、この点は解析を

行なったか?

7)この動物モデルでのデータは、どの程度ヒトに適応できると考えられるか?

8)高濃度アスピリン投与の場合、胄の変化はどうか?

9)食道の部位による差異はあるか?

10)24週は慢性と評価してよいか?さらに期間を延長した場合の効果は ど

うか?

11)高濃度では穿孔の割合が増加するのか?

12)例数を増やせば、有意差がより明確になるのではないか?

増田氏はこれらの質問に対し、今回のデータ、現状における限界に言及しつつ適 切に解答し、活発な議論が行われた。その後柳澤教授、猿田教授と慎重に審議し た結果、本研究は、比較的長期間アスピリンを投与した場合の効果を世界に先駆

けて検討した研究であり、 さらなる改良を加えることによって展開が期待され

ることから、学位論文として価値を有すると判断した。尚、Thesisに不適切な

箇所があったが、後日修正され、 これを確認した。

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