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Observational evaluation of throwing technique in high school javelin throwers Kasumi S

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Academic year: 2021

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(1)

高校やり投げ選手における投擲技術の観察的評価

島田夏純 * ・渡邊將司 * ・上地勝 *

(2020 年 8 月 31 日受理)

Observational evaluation of throwing technique in high school javelin throwers

Kasumi S

HIMADA

*, Masashi W

ATANABE

* and Masaru U

EJI

* (Accepted August 31, 2020)

       

*茨城大学教育学部(〒 310-8512 水戸市文京 2-1-1;College of Education, Ibaraki University, Mito 310-8512 Japan).

はじめに

やり投げは 600 ~ 800g の細く長い物体を遠くに投げる競技である。物体を遠くに投げるために は,初速度が最も重要(田内ら  2012 )であるが,他にも様々な要素がパフォーマンスに影響する。

選手はそれらの向上を目指して日々のトレーニングに励んでいる。なかでも技術要素は重要な要因 であろう。やり投げには,助走局面,クロス局面,ラストクロス局面,フォロースルー局面がある ため,様々な動作技術が要求される。田内ら( 2012 )は,動作技術の優先順位を判断できる基準 があれば,競技者や指導者の判断を理論的に裏付けたり,新しい課題を発見できたりすることが出 来ると述べ,投擲記録に影響を及ぼす動作要因と客観的な評価基準を作成した。しかし,この客観 的評価基準は,速度や角度データ(キネマティクス)に基づいているため,現場つまりコーチの観 察的評価とどのくらい一致するかは不明である。

そこで本研究は,高校やり投げ選手を対象として,観察的評価基準を作成し,評価の妥当性およ び競技レベルによる特徴を検討する。それが確立できれば,レベルにあった技術指導の一助になる と考える。

方 法

1.対象

対象は, 2018 年度茨城県高校新人競技陸上大会(新人戦)に出場した男子 40 名,女子 29 名お

よび 2019 年度茨城県高校総合体育大会(県総体)に出場した男子 44 名,女子 39 名であった。調

査を行うにあたり,茨城陸上競技協会に撮影の許可を得て実施した。表 1 には対象となった大会に

出場した選手の記録を示した。なお,新人戦において男子で 38m 未満,女子で 25m 未満,県総体

(2)

において男子で 40m 未満,女子で 24m 未満の記録は競技会のルールで計測されなかった。

表 1 記録の分布

平均値±標準偏差 最小値 最大値 男子

新人戦 44.12 ± 4.58 38.23 54.22

県総体 47.39 ± 6.19 40.10 65.88

女子

新人戦 32.56 ± 5.41 25.18 41.57

県総体 32.26 ± 6.01 24.48 44.16

単位(m)

2.方法

競技中の試技を選手の後方と左側方の 2 か所からデジタルビデオカメラで撮影した。田内ら

( 2012 ),村上ら( 2018 ),日本陸上競技連盟( 2013 ),全米陸上競技連盟( 2004 ),全国高等学校体 育連盟陸上競技部( 2006 )を参考にして,観察的評価基準を作成した(表 2 )。一連の動作を 5 つ の場面に分け,さらに細分化して 14 の項目を抽出した。動作技術の出来栄えは, 3 段階で評価し た。つまり,成熟した動作であれば 3 点,未成熟であれば 1 点とし,中間的な動作は 2 点とした。

やりの飛び方については基本的にやりが刺さった時の向きで評価するが,空中でのやりの飛び方が 大きく曲がっている場合は 1 点,やり先方向にほぼ真っ直ぐ飛び,真っ直ぐやりが刺さった場合を 3 点とした。

分析には,各対象者の最も優れた記録をマークした試技を採用した。しかし,新人戦において男 子で 38m 以下,女子で 25m 以下,県総体において男子で 40m 以下,女子で 24m 以下は,競技会のルー ル上記録を計測されなかったため, 1 投目 3 投目までを観察し平均的な動作として評価した。

3.分析

公式記録が残った選手のうち上位半分を上位者,下位半分を中位者とした。そして記録が測定さ れていない選手を下位者とした。観察的評価の信頼性を分析するにあたり,大学の陸上競技部に所 属してやり投げを専門とする者 3 名で同じ対象者を評価した。信頼性の分析には,クロンバックの α係数を用いた。また,観察的評価のパフォーマンスへの妥当性を分析するにあたり,記録を従属 変数,観察的評価 14 項目を独立変数とした重回帰分析を実施した。観察的評価項目間の関係を求 めるにあたり,ピアソンの相関分析を用いた。また,競技レベルによる項目得点の分布および新人 戦と県総体のどちらも参加している選手を対象にした各観察評価項目の変化は単純集計した。なお,

有意水準は 5% とし,分析には統計ソフト JMP15 を用いた。

(3)

表 2 評価項目

局面

         1点 2点 3点

助走局面

 ・スピードが遅すぎる。 ・適切とは言えないが,投げ動作に極端に ・助走を活かした投げ動作ができている。

 ・スピードが速すぎて投げ動作に移る  支障がない。

  前に減速してしまっている。

クロス局面

 ・頭部に当たるなどしてやりが極端に ・多少のぶれはあるが、投げに支障のな ・やりがぶれることなく安定して保持で

  ぶれてしまっている。  い程度である。  きている。

 ・左肩,右肩がやりのグリップと ・左肩,右肩とやりのグリップが一直線に ・左肩,右肩とやりのグリップが一直線になって   一直線になっていない。  なっているが,左肩が開いているた  いる。

 ・胸が前に向いてしまっている。  め,胸が前に向いてしまっている。 ・胸が前ではなく横を向いている。

 ・肘が伸びすぎている(ほぼ180°) ・やや曲がりすぎ(約90°~135°)または ・135°くらい   場合は1aと評価する。  やや伸びすぎ(約135°~180°)

 ・肘が曲がりすぎている(90°以下)

  場合は1bと評価する。

ラストクロス局面

 ・右足接地時に右脚,左腰,左肩が一直線 ・少し肩が前に出ている(やや前傾)。 ・右足接地時に右脚,左腰,左肩が一直線に

  になっていない。  なっている。

 ・重心が後ろ過ぎる(後傾しすぎ)。 ・重心が安定して右脚に乗れている。

 ・左肩が前に出ている(前傾している)。

 ・肘が伸びすぎている(ほぼ180°) ・やや曲がりすぎ(約90°~135°)または ・135°くらい   場合は1aと評価する。  やや伸びすぎ(約135°~180°)

 ・肘が曲がりすぎている(90°以下)

  場合は1bと評価する。

右投げの場合

5 右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか

観察的評価基準

1 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか

2 やりがぶれていないか

3 クロス時に肩が開いていないか

4 クロス時に右肘の角度は適切であるか

6 右足接地時の右肘の角度は適切であるか

(4)

表 2 評価項目(続き)

結 果 各群の人数と記録の範囲は表 3 に示した通りである。

表 3 各群の人数と記録の範囲

男子 女子

新人戦 県総体 新人戦 県総体

人数 最小 最大 人数 最小 最大 人数 最小 最大 人数 最小 最大

初級者 19 38m未満 18 40m未満 8 25m未満 11 24m未満

中級者 10 38m23 42m95 12 40m10 45m33 9 25m18 30m51 12 24m48 30m21

上級者 10 43m97 54m22 13 46m32 65m88 10 32m06 41m57 12 30m41 44m16

1.観察的評価の信頼性

信頼性の分析をクロンバックのα係数を用いて検証した。新人戦における男子の最小値は 0.81 ,

局面

1点 2点 3点

投げ局面 7 勢いよく腕を振れているか

 ・勢いよく腕が振れていない。 ・まあまあ勢いよく腕が振れている。 ・勢いよく腕が振れている。

・肘が曲がっていて大きく振れていない。 ・まあまあ大きく振れている。 ・大きく腕を振れている。

 ・タメがない。 ・十分とは言えないがタメができている。 ・投げに繋がるタメが十分にできている。

 ・投げ急いでしまっている。 ・タメ過ぎていて,投げ動作が 遅れてしまっている。

 ・ブロック時にしっかり前脚に乗り込め ・ブロック時にしっかり前脚に乗り込めて ・ブロック時にしっかり前脚に乗り込めて

  ていない。 いるが,完全ではない。 いる。

 ・重心が後ろに残ってしまっている (前脚の膝の折れ)。

全体

 ・一連の動作がスムーズでない。 ・一連の動作がまあまあスムーズであるが, ・一連の動作がスムーズである。

 ・ぎこちない。 完全ではない。

 ・全体的にスピード感がない。 ・スピード感が一定である。 ・全体的にスピード感がある。

 ・徐々に減速してしまっている。 ・やや減速感がある。

 ・角度が高い場合(約40°以上)を ・判断の難しい場合は中間と評価 ・やり先に真っ直ぐ力が加えられている   1aと評価する。 する(引っ張った投げ)。 (迎え角が0°に近い)。

 ・角度が低い場合(約40°以下)を   1bと評価する。

 ・真っ直ぐ飛んでいない。 ・多少曲がってしまっている。 ・やりが真っ直ぐ飛んでいる。

 ・左または右大きくに曲がってしまって ・やりの飛びは真っ直ぐであるが,左また いる。 は右にやや曲がってしまっている。

右投げの場合

12 全体的なスピード感があるか

13 やりの角度

14 やりの飛び方

観察的評価基準

8 大きく腕を振れているか

9 タメがあるか

10 ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか

11 一連の動作がスムーズであるか

(5)

最大値は 0.96 であり,女子の最小値は 0.52 ,最大値は 0.89 であった。ただし,女子の「右足接地 時の上体の後傾具合は適切であるか」( 0.68 )と「ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」

( 0.52 )の 2 項目は低値を示したが,他は 0.7 以上であった。

観察的評価 14 項目で記録をどのくらい予測できるのかを,重回帰分析を用いて検証した。対象 者は,新人戦・県総体に出場し,公式記録のある者男子のべ 45 人,女子のべ 41 人であった。そ の結果,寄与率( R² )は,男子で 62% ,女子で 67% であった。

2.競技レベルごとの項目の割合

競技レベル別にみた観察的評価項目の割合を図 1 ~ 2 に示した。

2-1 男子

助走局面において,「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」では,レベルが上が るにつれて 3 点を示す者は増加し, 1 点を示す者は減少する傾向であった。

クロス局面において, 「 2. やりがぶれていないか」では,上位者で 80 ~ 90% の者が 3 点を示した。

さらに,中位者から上位者にかけて 3 点を示す者は 30 ~ 40% ほど増加していた。「 3. クロス時に 肩が開いていないか」では,中位者から上位者にかけて 3 点を示す者は 30 ~ 40% ほど増加していた。

さらに,レベルが上がるにつれて 1 点を示す者は減少していた。「 4. クロス時に右肘の角度は適切 であるか」では 3 点を示す者が減少し, 1 点を示す上位者が増加していた。

ラストクロス局面において,「 5. 右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか」では,中位者か ら上位者にかけて 3 点を示す者は 30 ~ 40% ほど増加していた。「 6. 右足接地時の右肘の角度は適 切であるか」では, 1 点を示す上位者が増加していた。

投げ局面において,「 7. 勢いよく腕を振れているか」ではレベルが上がるにつれて得点は増加し ているが,新人戦に比べて県総体では 3 点を示す者が減少した。「 8. 大きく腕を振れているか」では,

レベルが上がるにつれて得点は増加しており, 1 , 2 点の評価もレベルが上がるにつれて減少傾向 にあった。「 9. タメがあるか」では,新人戦の得点は減少しているが,県総体では中位者から上位 者にかけて 3 点を示す者は 37% ほど増加していた。「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めて いるか」では下位者から中位者にかけて 3 点を示す者は 30 ~ 40% ほど増加していた。

全体において,「 11. 一連の動作がスムーズであるか」では,レベルが上がるにつれて増加してい るが,特に新人戦の中位者から上位者にかけて 3 点を示す者が 60% も増加していた。「 12. 全体的 なスピード感があるか」では中位者から上位者にかけて 3 点を示す者は 30 ~ 40% ほど増加してい た。「 13. やりの角度」では,全体的に低値を示しているが,県総体において 3 点を示す上位者は 69% であった。「 14. やりの飛び方」では,新人戦では 3 点を示す上位者は 20% であったが,県総 体では 46% に増えた。

2-2 女子

助走局面において,「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」では,新人戦におい

て 3 点を示す下位者は 0% に対し,中位者は 56% と増加していた。また, 1 点を示す上位者はいなかっ

た。

(6)

1.投げに繋がる適切なスピードで助走できているか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

下位 中位 新人戦

3点 2点 1点 上位

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

2.やりがぶれていないか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

中級

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点

3.クロス時に肩が開いていないか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

4.クロス時に右肘の角度は適切であるか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

5.右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

6.右足接地時の右肘の角度は適切であるか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

7.勢いよく腕を振れているか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

8.大きく腕を振れているか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

図 1 男子における競技レベルごとの項目の割合

(7)

クロス局面において,「 2. やりがぶれていないか」では,レベルが上がるにつれて得点は増加し ており,特に新人戦の中位者から上位者で 3 点を示す者が 69% も増加していた。「 4. クロス時に右 肘の角度は適切であるか」では,レベルが上がるほど高得点を示す傾向であった。

ラストクロス局面において,「 5. 右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか」では,レベルが 上がるにつれて 3 点を示す者は増加していた。県総体において 1 点を示す者はレベルが上がるに つれて減少していた。「 6. 右足接地時の右肘の角度は適切であるか」では,レベルが上がるほど高 得点を示す傾向であった。

投げ局面において,「 7. 勢いよく腕を振れているか」では,レベルとともに得点が増加しており,

1 点を示す者も減少していた。「 8. 大きく腕を振れているか」では,レベルが上がるにつれて得点 は増加していた。「 9. タメがあるか」では,レベルが上がるにつれて得点は増加しており, 1 点は

9.タメがあるか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

10.ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

11.一連の動作がスムーズであるか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

12.全体的にスピード感があるか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

13.やりの角度

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

14.やりの飛び方

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

図 1 男子における競技レベルごとの項目の割合(続き)

(8)

1.投げに繋がる適切なスピードで助走できているか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

2.やりがぶれていないか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

3.クロス時に肩が開いていないか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

4.クロス時に右肘の角度は適切であるか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

5.右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

6.右足接地時の右肘の角度は適切であるか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点 7.勢いよく腕を振れているか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

8.大きく腕を振れているか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

図 2 女子における競技レベルごとの項目の割合

(9)

減少していた。「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」では,レベルが上がるにつ れて得点は増加しており,特に中位者から上位者にかけて 3 点を示す者は 30 ~ 40% ほど増加して いた。

全体において,「 11. 一連の動作がスムーズであるか」では,得点は増加しており, 1 点も減少し ていた。さらに,県総体において中位者から上位者では 3 点を示す者が 67% も増加していた。「 12.

全体的なスピード感があるか」では, 3 点を示す者は少ないが 1 点を示す者は減少していた。「 13.

やりの角度」では,レベルが上がるにつれて得点は増加していた。「 14. やりの飛び方」では 1 点 が減少し, 2 点が増加していた。

9.タメがあるか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

10.ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

11.一連の動作がスムーズであるか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

12.全体的にスピード感があるか

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

13.やりの角度

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点 0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

14.やりの飛び方

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 新人戦

3点 2点 1点

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1 2 3

下位 中位 上位 県総体

3点 2点 1点

図 2 女子における競技レベルごとの項目の割合(続き)

(10)

3.項目間の関係

項目間の相関係数を表 4 ~ 7 に示した。

3-1 男子 3-1-ⅰ 新人戦

0.7 以上の有意な相関係数を示したのは,「 4. クロス時に右肘の角度は適切であるか」と「 6. 右 足接地時の右肘の角度は適切であるか」 ( r =0.96 )であった。

0.4 以上の有意な相関係数を示したのは,「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」

と「 2. やりがぶれていないか」( r =0.56 ),「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」

と「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」( r =0.52 ),「 1. 投げに繋がる適切なスピー ドで助走できているか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」( r =0.63 ),「 1. 投げに繋がる適切 なスピードで助走できているか」と「 12. 全体的なスピード感があるか」( r =0.68 ),「 2. やりがぶれ ていないか」と「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」( r =0.64 ),「 2. やりがぶれて いないか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」 ( r =0.46 ), 「 3. クロス時に肩が開いていないか」

と「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」( r =0.45 ),「 3. クロス時に肩が開いていな いか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」( r =0.53 ),「 7. 勢いよく腕を振れているか」と「 8.

大きく腕を振れているか」 ( r =0.41 ),「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」と「 11.

一連の動作がスムーズであるか」( r =0.59 ),「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」

と「 12. 全体的なスピード感があるか」 ( r =0.50 )で,「 11. 一連の動作がスムーズであるか」と「 12.

全体的なスピード感があるか」 ( r =0.59 )であった。

表 4 新人戦における項目間の相関(男子)

表 5 県総体における項目間の相関(男子)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14

1  投げに繋がる適切なスピードで助走できているか

2  やりがぶれていないか 0.56 **

3  クロス時に肩が開いていないか 0.39 * 0.34 *

4  クロス時に右肘の角度の角度は適切であるか 0.03 0.07 0.00

5  右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか 0.16 0.19 0.08 0.06

6  右足接地時の右肘の角度の角度は適切であるか 0.12 0.15 0.04 0.96 ** -0.01

7  勢いよく腕を振れているか 0.21 0.02 0.08 -0.21 0.20 -0.14

8  大きく腕を振れているか 0.27 0.25 0.01 0.02 0.19 0.09 0.41 *

9  タメがあるか -0.10 -0.19 -0.06 -0.22 0.27 -0.28 0.11 -0.04

10 ブロック時にしっかり前脚へ乗り込めているか 0.52 ** 0.64 ** 0.45 ** 0.25 0.30 0.28 0.28 0.25 -0.07 11 一連の動作がスムーズであるか 0.63 ** 0.46 ** 0.53 ** 0.11 0.32 * 0.18 0.20 0.25 -0.03 0.59 **

12 全体的なスピード感があるか 0.68 ** 0.38 * 0.19 -0.06 0.24 0.04 0.31 0.18 -0.26 0.50 ** 0.59 **

13 やりの角度は適切であるか -0.09 -0.12 0.01 0.12 0.32 * 0.06 0.04 -0.28 -0.06 -0.05 -0.07 0.03

14 やりの飛び方は適切であるか -0.22 0.09 0.15 0.04 0.18 -0.03 0.31 0.23 -0.03 0.12 -0.03 -0.10 0.18

* p<0.05,** p<0.01

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14

1  投げに繋がる適切なスピードで助走できているか

2  やりがぶれていないか 0.06

3  クロス時に肩が開いていないか 0.09 0.61 **

4  クロス時に右肘の角度の角度は適切であるか -0.25 0.13 0.00

5  右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか 0.26 0.29 0.31 * -0.08 6  右足接地時の右肘の角度の角度は適切であるか -0.27 0.09 0.05 0.91 ** -0.03

7  勢いよく腕を振れているか 0.40 ** -0.01 0.12 -0.20 0.12 -0.29

8  大きく腕を振れているか 0.21 0.05 0.24 -0.11 0.39 * -0.07 0.22

9  タメがあるか 0.09 0.23 0.30 -0.18 0.38 * -0.04 -0.12 0.40 **

10 ブロック時にしっかり前脚へ乗り込めているか 0.20 0.06 0.11 -0.14 0.27 -0.13 0.00 0.22 0.32 *

11 一連の動作がスムーズであるか 0.30 0.47 ** 0.36 * -0.03 0.37 * 0.05 -0.09 0.16 0.32 * 0.26

12 全体的なスピード感があるか 0.71 ** 0.10 0.06 -0.12 0.15 -0.06 0.17 -0.06 0.01 0.13 0.14

13 やりの角度は適切であるか -0.01 -0.10 0.03 -0.01 -0.16 0.11 0.04 -0.09 0.13 -0.21 -0.07 0.01

14 やりの飛び方は適切であるか 0.36 * 0.12 0.07 -0.12 0.15 -0.10 0.10 0.12 0.23 0.20 0.11 0.14 0.12

* p<0.05,** p<0.01

(11)

3-1-ⅱ 県総体

0.7 以上の有意な相関係数を示したのは,「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」

と「 12. 全体的なスピード感があるか」 ( r =0.71 ), 「 4. クロス時に右肘の角度は適切であるか」と「 6.

右足接地時の右肘の角度は適切であるか」 ( r =0.91 )であった。

0.4 以上の有意な相関係数を示したのは,「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」

と「 7. 勢いよく腕を振れているか」( r =0.40 ),「 2. やりがぶれていないか」と「 4. クロス時に肩が 開いていないか」( r =0.61 ),「 2. やりがぶれていないか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」

( r =0.47 ),「 8. 大きく腕を振れているか」と「 9. タメがあるか」 ( r =0.40 )であった。

3-2 女子 3-2-ⅰ 新人戦

0.7 以上の有意な相関係数を示したのは,新人戦では 1 つも無かった。

0.4 以上の有意な相関係数を示したのは,「 2. やりがぶれていないか」と「 3. クロス時に肩が 開いていないか」( r =0.55 ),「 2. やりがぶれていないか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」

( r =0.50 ), 「 3. クロス時に肩が開いていないか」と「 5. 右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか」

( r =0.48 ),「 3. クロス時に肩が開いていないか」と「 9. タメがあるか」( r =0.44 ),「 3. クロス時に肩 が開いていないか」と「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」( r =0.44 ),「 3. クロス 時に肩が開いていないか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」( r =0.40 ),「 4. クロス時に右肘 の角度は適切であるか」と「 6. 右足接地時の右肘の角度は適切であるか」( r =0.64 ),「 5. 右足接地 時の上体の後傾具合は適切であるか」と「 9. タメがあるか」( r =0.50 ),「 5. 右足接地時の上体の後

表 6 新人戦における項目間の相関(女子)

表 7 県総体における項目間の相関(女子)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14

1  投げに繋がる適切なスピードで助走できているか

2  やりがぶれていないか 0.16

3  クロス時に肩が開いていないか 0.20 0.55 **

4  クロス時に右肘の角度の角度は適切であるか 0.17 -0.19 -0.06 5  右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか 0.32 0.14 0.48 * 0.39 * 6  右足接地時の右肘の角度の角度は適切であるか 0.20 -0.10 -0.26 0.64 ** -0.02

7  勢いよく腕を振れているか 0.28 0.14 0.37 -0.02 0.31 -0.21

8  大きく腕を振れているか 0.33 0.27 0.31 0.19 0.22 -0.08 0.26

9  タメがあるか 0.19 0.39 * 0.44 * 0.11 0.50 ** -0.07 0.34 0.21

10 ブロック時にしっかり前脚へ乗り込めているか 0.23 0.50 ** 0.44 * -0.18 0.40 * -0.30 0.34 0.02 0.11

11 一連の動作がスムーズであるか 0.18 0.37 0.40 * -0.15 0.10 -0.32 0.21 0.25 0.23 0.08

12 全体的なスピード感があるか 0.27 -0.06 -0.02 0.16 0.01 -0.03 0.17 0.30 -0.09 -0.23 0.60 **

13 やりの角度は適切であるか 0.00 0.07 0.11 0.20 0.40 0.11 0.37 0.04 0.48 * -0.03 -0.11 -0.08

14 やりの飛び方は適切であるか 0.11 0.05 0.03 -0.02 0.05 0.21 -0.14 0.21 0.33 -0.16 0.12 -0.03 0.23

* p<0.05,** p<0.01

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14

1  投げに繋がる適切なスピードで助走できているか

2  やりがぶれていないか 0.35 *

3  クロス時に肩が開いていないか 0.33 0.56 **

4  クロス時に右肘の角度の角度は適切であるか 0.36 * 0.12 0.06

5  右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか 0.42 * 0.25 0.17 0.04

6  右足接地時の右肘の角度の角度は適切であるか 0.37 * 0.14 0.05 0.98 ** 0.07

7  勢いよく腕を振れているか 0.55 ** 0.40 * 0.33 0.00 0.28 0.03

8  大きく腕を振れているか 0.52 ** 0.32 0.10 0.08 0.23 0.11 0.44 **

9  タメがあるか 0.48 ** 0.34 * 0.27 0.26 0.38 * 0.30 0.46 ** 0.43 **

10 ブロック時にしっかり前脚へ乗り込めているか 0.34 * 0.19 0.46 ** 0.06 0.38 * 0.09 0.44 ** 0.24 0.30

11 一連の動作がスムーズであるか 0.60 ** 0.28 0.33 0.29 0.29 0.32 0.57 ** 0.54 ** 0.53 ** 0.48 **

12 全体的なスピード感があるか 0.87 ** 0.18 0.27 0.29 0.35 * 0.30 0.48 ** 0.46 ** 0.50 ** 0.29 0.61 **

13 やりの角度は適切であるか 0.07 0.24 0.08 0.06 0.19 0.09 0.05 0.06 0.08 0.06 0.33 * 0.08

14 やりの飛び方は適切であるか 0.10 0.08 -0.09 -0.04 0.07 0.00 0.27 0.33 0.13 0.29 0.34 * -0.02 0.13

* p<0.05,** p<0.01

(12)

傾具合は適切であるか」と「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」( r =0.40 ),「 9. タ メがあるか」と「 13. やりの角度」( r =0.48 ),「 11. 一連の動作がスムーズであるか」と「 12. 全体的 なスピード感があるか」 ( r =0.60 )であった。

3-2-ⅱ 県総体

0.7 以上の有意な相関係数を示したのは,「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」

と「 12. 全体的なスピード感があるか」 ( r =0.87 ), 「 4. クロス時に右肘の角度は適切であるか」と「 6.

右足接地時の右肘の角度は適切であるか」 ( r =0.98 )であった。

0.4 以上の有意な相関係数を示したのは,「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」

と「 5. 右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか」( r =0.42 ),「 1. 投げに繋がる適切なスピード で助走できているか」と「 7. 勢いよく腕を振れているか」 ( r =0.55 ), 「 1. 投げに繋がる適切なスピー ドで助走できているか」と「 8. 大きく腕を振れているか」 ( r =0.52 ), 「 1. 投げに繋がる適切なスピー ドで助走できているか」と「 9. タメがあるか」( r =0.48 ),「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走 できているか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」( r =0.60 ),「 2. やりがぶれていないか」と

「 3. クロス時に肩が開いていないか」( r =0.56 ),「 2. やりがぶれていないか」と「 7. 勢いよく腕を 振れているか」( r =0.40 ),「 3. クロス時に肩が開いていないか」と「 10. ブロック時にしっかり前脚 に乗り込めているか」( r =0.46 ),「 7. 勢いよく腕を振れているか」と「 8. 大きく腕を振れているか」

( r =0.44 ),「 7. 勢いよく腕を振れているか」と「 9. タメがあるか」( r =0.46 ),「 7. 勢いよく腕を振れ ているか」と「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」( r =0.44 ),「 7. 勢いよく腕を振 れているか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」( r =0.57 ),「 7. 勢いよく腕を振れているか」

と「 12. 全体的なスピード感があるか」( r =0.48 ),「 8. 大きく腕を振れているか」と「 9. タメがある か」 ( r =0.43 ), 「 8. 大きく腕を振れているか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」 ( r =0.54 ), 「 8.

大きく腕を振れているか」と「 12. 全体的なスピード感があるか」( r =0.46 ),「 9. タメがあるか」と

「 11. 一連の動作がスムーズであるか」( r =0.53 ),「 9. タメがあるか」と「 12. 全体的なスピード感が

あるか」 ( r =0.50 ), 「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」と「 11. 一連の動作がスムー

ズであるか」 ( r =0.48 ), 「 11. 一連の動作がスムーズであるか」と「 12. 全体的なスピード感があるか」

( r =0.61 )であった。

考 察

本研究では,高校やり投げ選手を対象として観察的評価基準を作成し,競技レベルによる特徴と 評価の妥当性を検討することを目的とした。

1.観察的評価の信頼性と妥当性

信頼性の分析をクロンバックのα係数を用いて検証したところ,ほとんどの項目でα =0.7 以上

を示したため,今回の観察的評価基準は総合的にみて信頼性が高いといえる。ただし,女子の「 5. 右

足接地時の上体の後傾具合は適切であるか」 (α =0.68 )と「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込

めているか」(α =0.52 )の 2 項目は低値を示した。分析者の感想によると,他の項目と比べて判断

(13)

が難しかったと述べていた。これらの評価観点については検討する余地があるかもしれない。

14 の観察的評価項目で記録をどのくらい予測できるのかを,重回帰分析を用いて検証した。そ の結果,寄与率( R² )は,男子で 62% ,女子で 67% を示した。田内ら( 2012 )の研究では, 7 つ のキネマティックデータ(重心速度,重心とグリップとの水平距離,腕角度,腰角変位,体幹角度,

左膝角度,右膝角度)で, 75% 前後を説明できることを示した。それと比較すると推定精度は落ち るが,今回の観察的評価で 65% 前後を説明できていることから妥当性があるといえるだろう。

2.観察的評価項目間の関係 2-1 男子

2-1-i 新人戦

「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」

( r =0.63 ),「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」と「 12. 全体的なスピード感が

あるか」 ( r =0.68 )においてスピード感とスムーズさには高い相関関係があることが分かる。スムー

ズに投擲動作を行えているのは上位者に多かったため,適切なスピードでスムーズに助走すること は重要である。「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」と「 2. やりがぶれていないか」

( r =0.56 )において,適切なスピードで助走を行うことができていてもやりがぶれてしまうと投げ

動作をスムーズに行うことができない。よって,やりをぶらさず,適切なスピードで助走を行うこ とが重要である。「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」と「 10. ブロック時にしっ かり前脚に乗り込めているか」( r =0.52 )において,高い助走速度ほどブロック動作で大きな力を やりに伝えることができる。助走スピードが遅すぎるとブロック時にしっかり前脚に乗り込むこと ができないため,適切なスピードで助走を行うことがブロック時にしっかり前脚に乗り込むために は重要な要素であろう。

「 2. やりがぶれていないか」と「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」( r =0.64 ) において,やりがぶれてしまうとやりに力を十分に伝えることができず,ブロック時の前脚への乗 り込みも十分にできない。よって,やりがぶれずに安定して助走を行うことでブロック時にしっか り前脚に乗り込むことができるといえる。「 2. やりがぶれていないか」と「 11. 一連の動作がスムー ズであるか」 ( r =0.46 )において,やりがぶれてしまうと気が散ってしまったり,投げ動作にスムー ズに移ることができなくなったりする。やりをぶらさず,助走からフォロースルーまでスムーズに 行うことが重要である。

「 3. クロス時に肩が開いていないか」と「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」

( r =0.45 )において,肩が開きすぎてしまうと。上体が起き気味になり,ブロック時に上体が前に突っ

込んだ投げになりがちである。左肩を投擲方向に垂直に真っ直ぐ構え,投げ動作を行うことでしっ かり前脚に乗り込むことができる。「 3. クロス時に肩が開いていないか」と「 11. 一連の動作がス ムーズであるか」 ( r =0.53 )において,肩が開いていれば十分なタメ(しなり)を作ることができず,

投げ動作が小さくなってしまう。肩が捻りすぎていれば,タメ(しなり)は作ることができるが,

クロス走がスムーズに行うことができなくなる。左肩を投擲方向に垂直に大きく構えることで,一 連の動作をスムーズに行うことができる。

「 4. クロス時に右肘の角度は適切であるか」と「 6. 右足接地時の右肘の角度は適切であるか」

(14)

( r =0.96 )において,高い相関関係が認められた。クロス時に右肘の角度は適切であれば,右足接 地時の右肘の角度は適切である傾向であった。

「 7. 勢いよく腕を振れているか」と「 8. 大きく腕を振れているか」( r =0.41 )において,勢いよく 腕を振れていても腕の振りが小さければやりに十分な力が伝わらない。よって,勢いよく大きく腕 を振ることが重要である。

「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」

( r =0.59 )において,高い相関関係が認められた。一連の動作をスムーズに行うことで投げ動作や

ブロック動作で大きな力を発揮することができる。「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めて いるか」と「 12. 全体的にスピード感があるか」( r =0.50 )において,高い助走速度ほどブロック動 作で大きな力をやりに伝えることができる。よって,全体的なスピード感を出す助走のスピードや 勢いよく腕を振る初速度は,しっかり前脚に乗り込むための重要な要素である。

「 11. 一連の動作がスムーズであるか」と「 12. 全体的にスピード感があるか」 ( r =0.59 )において,

高い相関関係が認められた。一連の動作をスムーズに行うことで,適切なスピードで助走を行うこ とができたり,タメ(しなり)を作り勢いよく腕を振ることができたり全体的なスピード感を生み 出すことができる。

2-1-ⅱ 県総体

「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」と「 12. 全体的なスピード感があるか」

( r =0.71 )において高い相関関係が認められた。このことから,助走のスピードは全体のスピード

感につながっていることが分かる。「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」と「 7.

勢いよく腕を振れているか」( r =0.40 )において,助走スピードが遅ければやりに力が伝わらず十 分な初速度で投げ動作を行うことができない。適切なスピードで助走を行うことにより,勢いよく 腕を振ることができる。

「 2. やりがぶれていないか」と「 3. クロス時に肩が開いていないか」( r =0.61 )においても高い相 関関係が認められた。肩が開いた状態ではやりを安定して助走をすることができないということが 分かる。よって,肩が開かないように大きく構え,やりを安定させることが重要だといえる。「 2.

やりがぶれていないか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」( r =0.47 )において,やりがぶれ てしまうと投げ動作にスムーズに移ることができなくなる。やりをぶらさず,助走からフォロース ルーまでスムーズに行うことが重要である。

「 8. 大きく腕を振れているか」と「 9. タメがあるか」( r =0.40 )において,タメ(しなり)が十分 にできていなければ大きく腕を振ることができない。タメ(しなり)をしっかり作ることで,大き く腕を振ることができるといえる。

2-2 女子 2-2-i 新人戦

「 2. やりがぶれていないか」と「 3. クロス時に肩が開いていないか」( r =0.55 )において,高い相 関関係が認められた。肩が開いた状態ではやりを安定して助走をすることができないということが 分かる。よって,肩が開かないように大きく構え,やりを安定させることが重要だといえる。「 2.

やりがぶれていないか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」( r =0.50 ),やりがぶれてしまう

(15)

と投げ動作にスムーズに移ることができなくなる。やりをぶらさず,助走からフォロースルーまで スムーズに行うことが重要である。

「 3. クロス時に肩が開いていないか」と「 5. 右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか」

( r =0.48 )において,肩が開いたままクロス走を行うと上体が突っ込んでしまい,右足接地時の上

体は前傾姿勢になってしまう。よって,上体の後傾具合を作るには肩が開かないように保ち少し後 傾してクロス走を行うとよい。「 3. クロス時に肩が開いていないか」と「 9. タメがあるか」 ( r =0.44 ) において,肩が開いていれば十分なタメ(しなり)を作ることができない。十分なタメ(しなり)

を作るには,投げる直前まで左肩を投擲方向に垂直に大きく構えることが重要である。「 3. クロス 時に肩が開いていないか」と「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」( r =0.44 )にお いて,肩が開きすぎてしまうと上体が起き気味になり,ブロック時に上体が前に突っ込んだ投げに なりがちである。左肩を投擲方向に垂直に真っ直ぐ構え,投げ動作を行うことでしっかり前脚に乗 り込むことができる。「 3. クロス時に肩が開いていないか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」

( r =0.40 )において,肩が開いていれば十分なタメ(しなり)を作ることができず,投げ動作が小

さくなってしまう。肩が捻りすぎていれば,タメ(しなり)は作ることができるが,クロス走がス ムーズに行うことができなくなる。左肩を投擲方向に垂直に大きく構えることで,一連の動作をス ムーズに行うことができる。

「 4. クロス時に右肘の角度は適切であるか」と「 6. 右足接地時の右肘の角度は適切であるか」

( r =0.64 )において,高い相関関係が認められた。クロス時に右肘の角度は適切であれば,右足接

地時の右肘の角度は適切である傾向であった。

「 5. 右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか」と「 9. タメがあるか」( r =0.50 )において,上 体が前傾しているとタメができていても十分にやりに力を伝えることができない。適切な上体の 後傾具合を作ることによりタメ(しなり)を活かした投げ動作を行うことができる。「 5. 右足接 地時の上体の後傾具合は適切であるか」と「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」

( r =0.40 )において,上体が前傾していると身体が突っ込んでしまいブロック動作で大きな力をや

りに伝えることができない。後傾しすぎると重心移動が間に合わず間延びして十分なブロック動作 ができない。適切な上体の後傾具合でラストクロスを行うことで,ブロック動作がしっかりと行う ことができる。

「 9. タメがあるか」と「 13. やりの角度」( r =0.48 )において,適切なやりの角度で投げるにはタ メを作ることが関係しているとわかる。しかし,タメができているからといって必ずしもやりの角 度が適切になるとは断言できない。

「 11. 一連の動作がスムーズであるか」と「 12. 全体的なスピード感があるか」 ( r =0.60 )において,

男子でも述べたように適切なスピードでスムーズに助走することは重要である。

2-2-ⅱ 県総体

「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」と「 12. 全体的なスピード感があるか」

( r =0.87 ),「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」と「 11. 一連の動作がスムーズ

であるか」( r =0.60 ),「 11. 一連の動作がスムーズであるか」と「 12. 全体的なスピード感があるか」

( r =0.61 )において,高い相関関係が認められた。適切なスピードやスピード感でスムーズに助走

することは重要である。やり投げは,助走をつけて投げるため,速すぎてラストクロス時に止まっ

(16)

てしまったり遅すぎて助走が活かせず手投げになってしまったりすると記録が伸びない。また,ク ロス時に減速したりやりがぶれてしまったり肩が開いてしまうと,やりに力が伝わらなくなるので,

助走を始めてから投げ終わるまで適切なスピードでスムーズな投擲動作が求められる。「 1. 投げに 繋がる適切なスピードで助走できているか」と「 5. 右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか」

( r =0.42 )において,助走のスピードが速すぎると上体が突っ込んでしまい,右足接地時の上体は

前傾になってしまう。助走のスピードが遅くてクロス時に上体が後傾していると右足接地時の上体 も後傾になる。よって,適切なスピードで助走を行うことで右足接地時の後傾具合は適切である可 能性が高くなる。「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」と「 7. 勢いよく腕を振れ ているか」( r =0.55 )において,助走スピードが遅ければやりに力が伝わらず十分な初速度で投げ 動作を行うことができない。適切なスピードで助走を行うことにより,勢いよく腕を振ることが できる。「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」と「 8. 大きく腕を振れているか」

( r =0.52 )において,助走スピードが適切でなければ肘が曲がってしまい腕を大きく振れない可能

性もある。よって,適切なスピードで助走を行うことで大きく腕を振ることができることを示して いる。「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」と「 9. タメがあるか」( r =0.48 )にお いて,助走スピードが適切でなければ肘が大きく曲がってしまったり,伸び切ってしまったりなど 不安定になってしまう。よって,適切な助走スピードで行うことでタメを作ることができる。

「 2. やりがぶれていないか」と「 3. クロス時に肩が開いていないか」( r =0.56 )において,高い相 関関係が認められた。肩が開いた状態ではやりを安定して助走をすることができないということが 分かる。よって,肩が開かないように大きく構え,やりを安定させることが重要だといえる。「 2.

やりがぶれていないか」と「 7. 勢いよく腕を振れているか」( r =0.40 )において,やりがぶれてし まうと勢いよく腕を振ることができない。やりがぶれてしまっても力任せに腕を振る者もいるが,

やりに十分に力が伝わらず投擲距離は伸びない可能性が高い。よって,勢いよく腕を振るためには やりがぶれないようにやりを保つことが重要である。

「 3. クロス時に肩が開いていないか」と「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」

( r =0.46 )において,肩が開きすぎてしまうと上体が起き気味になり,ブロック時に上体が前に突っ

込んだ投げになりがちである。左肩を投擲方向に垂直に真っ直ぐ構え,投げ動作を行うことでしっ かり前脚に乗り込むことができる。

「 7. 勢いよく腕を振れているか」と「 8. 大きく腕を振れているか」( r =0.44 )において,勢いよく 腕を振れていても腕の振りが小さければやりに十分な力が伝わらない。よって,勢いよく大きく腕 を振ることが重要である。「 7. 勢いよく腕を振れているか」と「 9. タメがあるか」 ( r =0.46 )において,

投擲距離を伸ばすために必要な要素の 2 つである。初速度を上げるためには投げる直前までグリッ プの位置を身体から離す(田内ら  2012 )と報告されているように,勢いよく腕を振るためには タメを作ることが重要である。「 7. 勢いよく腕を振れているか」と「 10. ブロック時にしっかり前 脚に乗り込めているか」( r =0.44 )において,手投げや遅い助走のスピードで,勢いよく腕を振れ なければ,ブロック時に前脚に乗り込むことができない。勢いよく腕を振れればブロック時に前脚 に乗り込むことができる。「 7. 勢いよく腕を振れているか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」

( r =0.57 ), 「 7. 勢いよく腕を振れているか」と「 12. 全体的なスピード感があるか」 ( r =0.48 )において,

勢いよく腕を振るには,全体のスムーズさとスピード感が関係している。投げ動作までスムーズに

(17)

適切な助走のスピードで行うことで勢いよく腕を振ることができる。

「 8. 大きく腕を振れているか」と「 9. タメがあるか」( r =0.43 )において,タメ(しなり)が十分 にできていなければ大きく腕を振ることができない。タメ(しなり)をしっかり作ることで,大き く腕を振ることができるといえる。「 8. 大きく腕を振れているか」と「 11. 一連の動作がスムーズ であるか」 ( r =0.54 ), 「 8. 大きく腕を振れているか」と「 12. 全体的なスピード感があるか」 ( r =0.46 ) において,全体のスムーズさとスピード感が大きく腕を振ることと関係している。勢いよく腕を振 ることと同様に投げ動作までスムーズに適切な助走のスピードで行うことで大きく腕を振ることが できる。

「 9. タメがあるか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」 ( r =0.53 ), 「 9. タメがあるか」と「 12.

全体的なスピード感があるか」( r =0.50 )において,タメを作るには全体のスムーズさとスピード 感が関係している。クロス走からラストクロス,投げる直前までグリップの位置を身体から離した 状態で適切な助走スピードでスムーズに行うことが重要である。

「 10. ブロック時にしっかり前脚に乗り込めているか」と「 11. 一連の動作がスムーズであるか」

( r =0.48 )において,一連の動作をスムーズに行うことで投げ動作やブロック動作で大きな力を発

揮することができる。

3.競技レベル別にみた観察的評価の変化

新人戦と県総体において競技レベルによる観察的評価の得点分布の違いを分析した。

3-1 男子

助走局面において,「 1. 投げに繋がる適切なスピードで助走できているか」では,レベルが上が るにつれて 1 点を示す者が減少していた。中位者から上位者にかけて 25 ~ 40% ほど減少している ことから上位者に求められる要素といえるだろう。

クロス局面において,「 2. やりがぶれていないか」では,下位者と中位者でまだやりのぶれを感 じられる。レベルが上がっても安定してやりを保持できていることが分かる。しかし上位者では 80 ~ 90% が適切に行えており,中位者から上位者では 3 点を示す者が 30 ~ 40% ほど増加している。

このことからクロス局面でやりを安定させることは上位者に求められる要素といえるだろう。「 3.

クロス時に肩が開いていないか」では,下位者・中位者で適切にできていたのが約 10 ~ 30% に対し,

上位者は約 50 ~ 60% は適切にできていたためレベルが上がるにつれて増加していることが分かる。

肩が開かないようにすることでタメ(しなり)を十分に作ることができる。また,中位者から上位 者にかけて 30 ~ 40% 増加していることから上位者に求められる要素といえるだろう。「 4. クロス 時に右肘の角度は適切であるか」は得点が低下した。田内ら( 2012 )は,投げる直前までグリッ プの位置をできるだけ身体から離して構えることでやりに大きな力を伝えられると述べている。投 げる直前までグリップの位置をできるだけ身体から離し大きく構えることで,タメ(しなり)をつ くることができ,より大きな力を伝えることができる。レベルが上がっても適切に行えている選手 は少なく,上位者では適切とした 135 °より肘が伸びている選手が多かった。しかし,個人差が大 きく必ずしも肘を伸ばした方が良いということは横断的な観察では断言できない。

ラストクロス局面においては,「 5. 右足接地時の上体の後傾具合は適切であるか」では,中位者

から上位者にかけて 3 点を示す者が 30 ~ 40% ほど増加していた。この項目も上位者に求められる

表 2 評価項目 局面          1点 2点 3点 助走局面  ・スピードが遅すぎる。 ・適切とは言えないが,投げ動作に極端に ・助走を活かした投げ動作ができている。  ・スピードが速すぎて投げ動作に移る  支障がない。   前に減速してしまっている。 クロス局面  ・頭部に当たるなどしてやりが極端に ・多少のぶれはあるが、投げに支障のな ・やりがぶれることなく安定して保持で   ぶれてしまっている。  い程度である。  きている。  ・左肩,右肩がやりのグリップと ・左肩,右肩とやりのグリップが一
表 2 評価項目(続き) 結 果 各群の人数と記録の範囲は表 3 に示した通りである。 表 3 各群の人数と記録の範囲 男子 女子 新人戦 県総体 新人戦 県総体 人数 最小 最大 人数 最小 最大 人数 最小 最大 人数 最小 最大 初級者 19 38m未満 18 40m未満 8 25m未満 11 24m未満 中級者 10 38m23 42m95 12 40m10 45m33 9 25m18 30m51 12 24m48 30m21 上級者 10 43m97 54m22 13 46m32 65m88 10

参照

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