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原著 :秋 田大学医短紀要 7 :1 1 7‑1 21,1 9 9 9.

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原著 :秋 田大学医短紀要 7 :1 1 7‑1 21,1 9 9 9.

学校 種 別 にみ た看護学生 の看護 に対 す るイ メー ジについ て (1) 一入学 時 の検討 ‑

Compa r e t i veSt udy oft heI mageofNur s l ng i n S山de nt s ‑Mi nd a mong Vor i ousEduc a t i onalI ns t i t ut i ons( 1 )

An I nves t i ga t i on i mme di a t er yaf t e rEnt r a nc ei nt oNur s i ng s c hool

石 井 範 子 * 平 元 泉 * 平 むつ子 **

小 林 明 子 *** 堀 井 雅 美 ****

Nor i ko l s HI *I z umiHI RAMOTO*Mut s uko TAI RA**

Aki ko KoBAYAS HT ***Mas amiHoRT T ****

l. は じめに

看護教育 は,大学 ・短期大学 ・専修学校 な ど い くつかの種類 の教育機 関で行 われている。従 来か ら看護学専攻 の大学生や短期大学生 は専修 学校生 に比べ,看護職志 向が明確 でない等 の報 告

1 2

があるが,最近 ( 1 9 9 0 年代)の研 究 はあ ま り見当た らない。そ こで,我 々は短大お よび 専修学校 3 年課程 ・2 年課程 の看護学生 の看護 に対 す る意識や態度 を学校種 別 に比較検討 して きた。今 回は,本格 的な看護教育 を受 ける前 の 短大生 ・3 年課程 の専修学校生及 び准看教 育 を 受 けた 2 年課程 の専修学校生の入学直後の看護 に対す るイメージを調査 し,学校種別の比較検 討 を行 った。

尚," 看 護 に対 す るイメー ジ" とは, こ こで は,看護 に対す るイメージ,及 び看護職者 に対 す るイメージの双方 を意味す る語 として用 いる

こととす る

l l . 研 究方法

1.対象 :A 大学 医療技術短期大学部看護学 科 1年生8 4名 ,B 看護学院 3 年課程 1年生 5 5 名,

C 看護学 院 2 年課程 1年生 45 名である ( 以下, 短大生 ・専修 3 年 ・専 修 2 年 とす る) 。 2. 調 査方法 : 2 0 尺度 を設定 した SD 法 によるイメー ジ測定 を,入学後 間 もない 4 月初旬 に一斉 回答 方式 によ り実施 した 。 3. 分析方法 :① イメー ジ測定 は各尺度で好意度が高いほ ど評定値 が小

秋 田大学医療技術 短期大学部

*看護学科

**秋 田県立衛生看護学 院

***中通高等看護学 院

****秋 田県福祉 保健部医務薬事課

K e yWo r ds :看護 イメージ

看護学生

学校 の種類

(2)

さ くなる ように 7 段 階で評定 し,一元配置分散 析 ・多重比較 に よ り学校種 別 の比較 を行 なった。

分析 ・多重比較 に よ り,学校種 別 の平均評定値 を比較 した。

②2 0 尺度 につ いてバ リマ ックス法 に よる因子分 析 を行 い,因子 を抽 出 し命 名 した。

③ 因子得点 の平均値 につ いて,一元配置分散分

( 1)責任感の強い ( 2)重要な

( 3) 価値のある

*( 4) 労の多い ( 5)特色のある ( 6) 理性的な

( 7)知的な ( 8) 自由な

く 9) 若々 しい (10)スマー トな (l l)明るい (12) 活気のある (13) 温かい ( 14) や さしい (15) 安定 した く16) 望みのある ( 17) おもしろい ( 18) 親 しみやすい (19) 好きな

(20) な りたい

日. 結 果

1.看護 に対 す るイメージの学校種 別 の比較 ( 図 1)

イメー ジプロフ ィールは 「自由な」以外 で,

非 常 に 7

か な り 6

い う と ど ち ら か と 5

い え な い ど ち ら と も 4 い う と

ど ち ら か と 3

か な り 2

非 常 に ー

専修 3 年

無責任 な 重要でな い 価値 のな い 楽な

特色のな い 感情 的な 知的でな い

き ゆうくつな 年寄 りじみた やぼな

暗 い

活気 のな い 冷た い きび しい 不安定な 望みのな い つま らな い 親 しみ にくい 嫌 いな

な りた くな い

専修 2年 * : p く0̲ 05

(3)

石 井 範 子 ・平 元 泉 ・平 むつ子 ・小 林 明 子 ・堀 井 雅 美 ( 1 9) 表 1 看護 に対 するイメージの因子構造

困 子 i

項 目 \ 1 因子 2 因子 3 因子 4 因子 5 因子 6 因子

看護の 看護の 看護職の 看‑ 諸姉の 看護婦の 看護就労 重要催 労働性 特性 親和性 快活 性 希望

責任感のある ‑ 責任感のない 0. 8 3 2 ‑0. 0 1 6 ‑ 0. 1 8 6 ‑ 0. 0 0 g 0. 0 8 0 ‑0. 02 5 重要な ‑ 重要でない 0. 6 89 ‑ 0. 0 2 4 ‑ 0. 2 6 3 0. 01 5 ‑0. 04 8 ‑0. 0 5 6

労の多い ‑ 楽な 0. 0 21 ‑0. 8 5 0 ‑0. 03 0 0. 0 05 0. 04 5 0̲ 1 04 自由な ‑ きゆうくつな ‑0. 01 5 0. 3 3 2 0. 1 7 9 0. 1 4 2 0. 2 5 0 ‑ 0. 0 52

温かい ‑ 冷たい 0. 1 1 9 0. 0 3 7 ‑0. 71 2 0. 2 75 ‑0. 01 8 ‑ 0. 0 6 4 望みのある ‑ 望みのない 0. 1 8 7 0. 1 6 3 ‑0. 69 2 ‑ 0. 0 65 0. 2 2 3 ‑ 0, 1 1 3 特色のある ‑ 特色のない 0. 1 3 7 ‑ 0. 0 5 0 ‑ 0. 5 6 2 ‑ 0. 1 5 4 0. 2 2 5 ‑ 0. 0 83 価値のある ‑ 価値のない 0. 1 3 6 ‑0. 0 63 ‑0. 52 8 ‑ 0. 1 1 6 0. 05 7 ‑0. 2 40 知的な ‑ 知的でない 0. 1 5 8 ‑0. 01 7 ‑0. 5 01 0. 1 91 0. 1 5 7 ‑ 0. 1 1 5 スマー トな ‑ やぼな ‑0ー 01 3 0. 21 7 ‑ 0. 31 9 0. 1 0 4 0. 0 8 3 ‑ 0. 1 68

やさしい ‑ きび しい 0. 01 6 0. 0 4 0 ‑0. 1 9 2 0. 4 83 0. 1 0 6 0. 01 6 親 しみやすい ‑ 親 しみにくい 0. 11 5 0. 1 8 8 ‑0. 1 2 1 0. 4 44 0. 1 8 2 ‑ 0. 2 40 理性的な ‑ 感情的な ‑0. 0 3 7 0. 0 0 4 0. 0 9 8 0. 3 91 ‑ 0. 03 8 0. 01 0

若々 しい ‑ 年寄 りじみた 0. 08 4 ‑ 0. 0 2 7 0. 0 2 0 0. 1 1 3 0. 59 5 ‑ 0̲ 2 3 2 活気のある 一 宿気のない 0. 0 3 1 0. 1 4 4 ‑ 0. 2 01 ‑ 0. 0 33 0. 52 1 ‑0. 2 80 明るい ‑ 暗い ‑ 0. 0 7 2 0. 1 7 8 ‑ 0. 2 5 0 ‑ 0. 2 44 0. 4 4 4 ‑ 0. 1 07

好 きな ‑ 嫌いな 0. 1 0 5 0. 1 2 9 ‑ 0. 1 6 4 0. 2 3 7 0. 1 4 2 ‑0. 6 5 8 面 白い ‑ つまらない ‑ 0. 05 0 0. 1 1 0 ‑ 0. 1 8 1 ‑ 0. 1 7 6 0. 1 8 4 ‑0. 6 46 な りたい ‑ な りたくない 0. 1 3 5 0. 0 25 ‑ 0. 46 6 0. 1 73 0. 1 0 0 ‑ 0. 4 2 3

寄 与 率 ( %) ll .1 9. 3 20.2 7.9 10.2 ll .4

(4)

3 校 と も全体 的 に左 寄 りの好 意 的 イ メー ジで あ った。「 労 が多 い」 の 1 項 目で有意差 がみ ら れ,専 修 2 年 が他 の 2 枝 よ り平 均 評 定値 が 高 か った ( P < 0. 05) 。 その他 の1 9 項 目では 3 校 間に有意 な差 はみ られ なか った

2.看護 に対す るイメージの因子構造 と国子得 点の比較

累積寄与率7 0. 1%で 6 因子が抽 出 され,第 1 因子 は 「 責任感のあ る ・重要 な」 の 2 項 目か ら なる 『 看護 の重要性 』 ,第 2 因子 は 「 労 の多い ・ 自由 な」 の 2 項 目か らな る 『 看護 の労働性 』 ,

第 3 因子 は 「 望みのあ る ・特色 のある」 な どの 6 項 目か らなる 『 看護 の特性 』 ,第 4 因子 は 「 や さ しい ・親 しみやすい」 な どの 3 項 目か らなる

『 看護婦 の親和性 』 ,第 5国子 は 「 若 々 しい ・ 活気 のあ る」 な どの 3 項 目か らなる 『 看護婦 の 活動性 』 ,第 6 因子 は 「 好 きな ・な りたい」 な どの 3 項 目か らなる 『 看護就労希望』 であ った ( 表 1 )。因子得 点 を比較 す る と,第 1因子 の

『 看護 の重要性』で短大生が専修 3 年 よ り有意 に高得 点 で あ ったが (P < 0 . 0 5) ,その他 の 因子 において有意 な差 はみ られなか った ( 表 2)。

l V.考 察

我 々が,今 回 と同 じ学校 の卒業時の学生 に対 して実施 した看護 に対 す るイメージの調査

3

で は,短大生が最 も好意度が高 く,専修 2 年が最 も好意度 の低 いプロフィール を示 していた。 ま た,因子得点の比較 で も , 『 看護婦 の性格 因子』

で短大生 が他 の 2 校 よ り低 く , 看護婦 の外 観

因子』で専 修 3 年 が短大生 よ り高 く , 『 看護 の 価値 因子』で専修 2 年が他 の 2 校 よ り高 く,各 校 の特徴 がみ られた。今 回調査 した入学時の学 生 においては, と くに看護 の学習や なん らかの 看護体験 を持つ専修 2 年 は他の 2 校 と異 なった イメージを抱 いている もの と予測 していたが, 他 よ り 「 労が多い」 とみていない こと以外 は, ほぼ同様 のイメー ジであった。

看護 は一般 に重労働 な仕事 とイメージされが ちであるが,専修 2 年 は入学前 の准看教育や何 らか の経験 にお い て,現 実 を直視 す る機 会 を もってお り,看護教育 を受 けてい ない短大生 や 専修 3 年 に比べ , 「 労 が多 い」 とのみか たが緩 やか になったので はないか と考 え られる。

入学 までの背景が ほぼ同 じであ る短大生 と専

表 2 因子得点 の比較

( ): F @

学 校 看護の重要性 F1 看護の労敵性 看護職の符性 看護婦の親和性 看護婦の快晴性 看護就労希望 F2 F3 F4 75 F6

因子 因子 因子 因子 因子 因子

(5)

石 井 範 子 ・平 元 泉 ・平

修 3 年 の学生で は,短大生の方が 『 看護 の重要 性 因子』で 因子得 点が高 く , 「 責任 感 のあ る重 要 な仕事 である」 とみてお り,従来の調査 とは 異 なる結果であ る。 これ まで に報告 された短大 生 と専修学校 3 年課程 の学生 の看護 に対す るイ

婦 に対 して好意的 ・肯定的 イメー ジを持 ってい る とい う結果であった。 この ことについて,社 会的 に重要で,意義 を兄いだせ る職業であるか ら,あえて学歴 にこだわ らず,看護職 をめ ざす とい う明確 さが,イメージ差 として表出 された のではないか と解釈 されてい る。 これ らの調査 が行 われた 1 9 7 0 年代 後半か ら 1 9 8 0 年代前半 と, 疾病構造 の変化 ・医療 の高度化 ・少子高齢化 を 背景 に看護職 の高学歴化 をめ ざ している現代 と では,学生 を とりま く状況が大 き く変化 してい る。 この ような社 会的変化 の中で高等学校 にお ける進路指導 のあ りようや学生 の看護職志 向の 内容 に も変化が生 じている もの と推測 される。

卒業時の調査

6

で は,イメージの違 いや各校 の特徴 がみ られたに もかかわ らず,入学時の学 生 のイメー ジには,学校 の種類 による差が ほ と ん どない ことが明 らか になった。真鍋 ら丁が大 学生 と短大生 に実施 した看護 イメージの調査 で ち,入学時で は差 はなかったが,卒業時で大学 生 の方が好 イメージであ り,一般教養 の時間数 やその幅の広 さの違 いな ど, カ リキュラムの違 いが看護 イメージに影響 しているので はないか と考 え られてい る。短大 と専修学校 において も, カリキュラムに若干 の違 いがあることか ら,今 級, カ リキュラム等 の質的 な面での比較や縦 断 的 な調査 な ども加 えて,各校 における教 育のあ り方 を検討す る必要 のあることが示唆 された と い え る

V.結 論

入学時の看護学生 の看護 に対す るイメージに ついて,短大 ・専修学校 3 年課程 ・専修学校 2 年課程 の学校種別 に比較 した結果,以下 の結論

を得 た。

むつ子 ・小 林 明 子 ・堀 井 雅 美 ( 2 1 )

1.イ メー ジ プ ロ フ ィー ル は,全 体 的 に好 イ メージ寄 りであ り,専修 2 年が よ り 「 労が多い 」

とみていない こと以外 は, ほぼ同様 であった。

2. 因子 分析 で 6 因子 が抽 出 され,それ らは

『 看護 の重要性 因子』,『 看護 の労働性 因子 』 ,

『 看護 の特性 因子 』 , 『 看護婦 の親和性 因子 』 ,

『 看護婦 の快活性 因子 』 , 『 看護就労希望 因子』

であった。

3. 因子得点の平均値 は,短大生が専修 3 年 よ り 『 看護の重要性 因子』で有意 に高か った。

Vl . おわ りに

近年の看護学生 の看護 に対す るイメージは, 専修学校生の方が短大生 よ り好意的 ・肯定的で ある と言 う従来の諸報告 とは異 なった様相 を呈 してい る。今後,大学生 も対象 に加 えた調査 を 実施 し,学校 の種類別 に学生の看護 に対す る意 識や態度 について検討 してい きたい。

引用文献

1)西幸子,島村忠義,村上美好他 :日本 の看 護学生 と教育像 ( その 1)‑全国の看護学 校 の種別 による比較 を中心 として‑,第1 1 回 日本看護学 会集録 ( 看護教 育分科 会):

1 2‑ 1 9.1 9 8 0.

2 )石坂百合子,白佐俊憲,木村泰子,水谷一 郎 :看護婦 イメージの研究,看護教育 ,2 3

(7):4 4 6‑ 45 3.1 9 8 2.

3 )石 井 範 子,平 元 泉,志 賀 令 明,堀 井 雅 美 他 :看 護 学 生 の卒業 時 の看 護 に対 す るイ メージについて一学生 の学校種 別の比較 ‑, 秋 田大学医療技術短期大学部紀要 6 :7 7 ‑ 8 5.1 9 9 8.

4)前掲 1) と同 じ 5)前掲 2) と同 じ 6) 前掲 3 ) と同 じ

7)真 鍋 淳 子,野 尻 雅 美,中野 正 孝 ,桂 敏 樹 他 :看護学生 の看護婦 イメージの研究 一大 学生 と短大生 の比較 ‑,看護教育 ,3 5(6):

4 2 7‑ 4 3 3.1 9 9 4.

‑1 2 1 ‑

参照

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