• 検索結果がありません。

「新 しい学力観」に立つ陸上競技の指導 と評価

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "「新 しい学力観」に立つ陸上競技の指導 と評価"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

「新 しい学力観」に立つ陸上競技の指導 と評価

A Study of Teaching and Evaluation Of Traё k i&Field lessons from a New Lealtti五 き View10int

i .1.■ ■ ■    伊 藤      1   1

. 1      :      Hiroshi ITo   .

(平 成7年 10月 1日 受理 )

ABSTRACT

The lurpOSe of this study was to dё scribe the inethod of Teaching and Evaluation of Track&Field lessons based on "New Learning Viewpoint"。

The results were summarized as fo1lows.

1. It's necessary to prepare the new concept of curriculum for teaching and evaluation of learning activities. For examplё ,it's the Sё lection s,steln fOr taking a course in sports lesS6ns.       .

2. Thё  selectioh system have to arrange the  ё nibyable lessons for.students according to the achievement abilities 6f individual prOblem solvingi      :

3t 'Thё  hew sprint and relay 10ssOns have two― stepS. Stepl is more important foristud̲

ents to learn motor skill. They have to test a self motor achievement skill for leaning Sports technique. By this steps, they make some plans for how to learn of problem solvingo Step2 are more advance lessons than Stepl. Those'steps cOntaitts mOFbi´ lra=

ctices designed.f6r learning motor skill and game easily。             ‐     11 1

1.‐ 運動学習と陸上競技の授業 と評価について                    ‐ ′

1運 動を学習す るとは、運動行動の変化、それ も目的にかならた方向への合理的な変化を意味 す る。 .そ して、この変イ しは■過性の変化ではな く、練習によっ :そ もたらされる永続的 な変化 と

して定義 される。 1)        '       i         r  ´

I

蓮動学習あ過程は、運動技能の習得、洗練、安定、実行可能性の過程をふま .え た変化 として 特徴むけられる。 ,実 際の運動学習過程きは、「情報入力」、 '「 記憶」、「 プログラム作 り」、

「動機づけ」、  F運 動行動」の

│ら

うあ局面で構成されてお り、短距離走の学習過程を次のよう に上記の局面 と対応 してみた。 ,図 1参 照。

最初は、より速 く走るためにはどのように学習 していけばよいのかを課題 としてみると情報 入力の局面ではく :友 達の上手な動き、教師の身振 りや説明そして写真、ビデオなどの視覚か ら

の情報や言語情報などが重要 iな 資料となる。

・次に、記憶の局面では、新 しい課題に対 して今までの知識や技能を総動員 して、新 'し い技能

が組み立て られる。そして、学習のプログラムづ くりが開始され、入力された情報 と記憶に蓄

(2)

図 1  学習者の運動学習の概略図 (デ ィーター 0タ イペルによる )

え られた技能 とを組 み合 わせ課題解決の計画が作成 され る。

次 に、関心 、意欲 、態度 などのや る気 が働 くが、初期 の場面 で はあま り高 くはなっていない。

このよ うな局面 を経て運動行動が試行 され る。この段階では、不正確で失敗 した結果が多 く表 れ るが、 これ らの局面 を繰 り返す ことで改善 され、安定 した技能が形成 され るよ うになる。

以上 のよ うに、 5つ の局面 の機能を繰 り返す ことを フィー ドバ ックされたと言 い、評価 の機 能と同様 な意味合 いを もっている。

2.学 習指導 に生かす学習評価の考え方

学習評価 は、学習 によって生 じた変化 を学習の 目標 にそ って判定 し、その後 の生徒 の学 習 と 教 師の指導 を どのよ うに進 めた らよいかを考え る一連の営み として理解 され る。 2)

これか らの体育で は「生涯体育 0ス ポーツ」 とい う観点か ら「運動の特性 に触れ る楽 しさや 喜 び」を味わ うことを 目標 に挙 げて いるが、 この目標 に対 して、「 学習評価」 (自 己評 価 、相 互評価 など )の 観点か らと、「 運動 の学 び方」 と「 運動技能 の高 ま り」 との 2つ の側面 を合 わ せて 3次 元 で捉 えて い く視点が求 め られよ う。図 2参 照。

最初 の観点 は、 :「 陸上競技 の楽 しさ」の深 ま りを、「 学 習評価 の仕方」 と「 運動 の学 び方」

との関係 │か らみてい く点 である。生徒 の 自己評価 や相互評価 によって合 目的に運動 の課題設定 が行 われて いるか、また、生徒 による課題解決方法が合理的に組 み立 て られて い るかで あ る。

2つ めの観点 は、「 陸上競技の楽 しさ」の深 ま りを、「 学習評価 の仕方」 と「 運動 の技能 レ ベル」 との関係か らみてい く点 である。技能の初歩 の段階では、上達の レベルが低 く、ただ単 に記録 が短縮 されたなど単純 に出来たかどうかが関心事 にな り、自己評価や相互評価 もポイ ン

トが しば りに くい ものになっている。 しか し、さらに技能 レベルが上が つて くると、 自己評価 や相互評価 の観点が明確 にな り、動 きを予測 した り、効果的な作戦を立てなが ら学習を進 め る

ことがで きるよ うにな り、成功 の確立が高 くなる。 このよ うに技能の レベルの上達 によ って評 大 まかなプログラム

予測 と結果のズ レ大

単純な技能の集合体 大まか、不安定

色々な感覚器からの情報

不安定で弱い

(3)

図 2  学習評価 と運動学習と運動技能 との関係模式図

価 の レベル も高 まって くる。

3番 目の観点 では、「 運動 の楽 しさや喜 び」の深 ま りを、「運動 の学 び方」 と「 技 能 の レベ ル」 との関係か らみる見方である。

一斉指導 や グループ学習 などの学習形態、課題解決学習や発見学習などの学習方法 の違 いな どか らくる運動 の学 び方 と運動技能 の レベルの違 いや高 ま りとには次 のような関係が見 られる。

それ は、運動 の学 び方 の工夫 によって運動技能の習熟程度 にどの くらいの成果 を もた らして い るのか、また逆 に、生徒 の技能 レベルに応 じた学習の仕方がなされて いるのかであ り、 この観 点 か らも検討 されて いなければな らない。

3.学 習・ 指導 に対応 した評価の進め方

これか らの体育の学習指導 は、年徒 =△ 二人の特性をふまえ、自己学習力を大切 に した自発 的・ 自主的な学習活動の展開が期待 されている。

そのため、学習過程のそれぞれの段階では、これまで以上に、生徒による「 自己評価」が重 要な学習活動になる。今回は、マネイジメント ・ サイクル (Plan→ Do→ Check→ Action) に生徒、教師の学習・ 指導内容 と評価 とを対応 させた。図 3参 照。

生徒 自らが学習を進めてい く際、Planの 段階 (は じめ )で は、学習全体の見通 しを もち、 自 分の課題を理解 し出来そ うな計画を立てるふ Doの 段階 (な か )で は、 自分 の力 にふ さわ しい 課題を見つけ、解決の仕方を工夫 しなが ら学習を行 う。Checkの 段階 (な か )で 、学習 しよ う とした課題が自分の力にあった内容であったか、また、できばえはどうだったかチェック し次 の課題を立てる。Actionの 段階 (ま とめ )で は、これまでの課題 と学習方法を練 り直 し、出来 るようになった内容を確認 しなが ら、新 しい課題達成に挑戦 してみる。

さらに、学習の各段階に生徒 自らの自己評価や相互評価を行 うことによって、学習 と評価 を タイアップさせ ることで、確実で、効果的な学習活動が可能 になる。さらに、教師側 で も生徒

(4)

図 3  体育の学習評価の基本 PDCA

の学習段階 と対応 して、図 3の よ うな指導 0支 援 を行 うことで、生徒 の学習活動 を よ り良 く機 能 させ ることが望 まれ る。

4.新 しい C力3で の短距離走 の学習 と道す じ

新 しい学力観 での短距離走の授業 の実施 にあた っては、そのね らいが達成 され るよ うに、従 来 のすす め方 とは異 な った学習過程 の構想が求 め られて いる。それ らの中の一つが選択制 の導 入 であ る。選択制 での授業 では、課疋 笙法菫製多 しての性格を基盤に して、陸上競技 の各種 目 ごとの、それぞれ独 自の学習内容を生徒一人一人が楽 しめ るよ うに組み立てておかなければ な らない。

新 しい学力観 による短距離走・ リレーの学習過程 では、大 き く「 学習 I」 と「 学 習 Ⅱ」 の 2つ の段階で構成 されている。図 4参 照。

この「学習 I」 の段階の学習活動が従来 よりも重要視 されて い る。具体 的 には、「 自己の 能力・ 適性 を知 る→ 自分 の運動種 目を選ぶ→運動集団 (グ ループやチーム )を つ くる→学 習 の すす め方 を知 って計画を立て る→学習環境 (ル ール、施設、用具など )を 工夫す る」 な どが活 動 内容 と してあげ られ る。

この「 学習 I」 の段階では、従来 よ り十分 に時間をかけざるをえない。そ うす ることによっ

○学習全体の見通 しをもち、

学習の仕方 を理解する

○今の自分達の力 を知 り、

○指導計画の作成や 生徒の学習の準備 状況を把握する

自分達で選んだやさしい 運動の仕方で課題に挑戦

した り、解決の仕方を 工夫 しなが らグームや

○楽 しさの体験、学習の 仕方、技能、ルールの 聯 ・酪 Q

○学習の状況判断が生徒 自身で行われるように し、軌道修正を

自分の力にあった課題 か、課題 と活動が合つて いるか、出来ばえはどう かなど、 自己評価、

相互評価す る

○これまでの学習方法を 練 り直 し、新 しい課題

に挑戦する。

○出来ばえを確かめ、つぎの

○行動の仕方、技能の 伸びなど、学習成績

について総合的に 評価する

○次の授業の改善の

ために、評価 を利用

(5)

陸上競 技の 学習 と道 す じ

1。 50mか ら100mま での距離を全力で走 り、競争や目標記録の達成を楽 しむ

2.バ トンパスをしながら他のチームと競争 したり、記録を高めたりすることを楽 しむ

図 4  新 しい学力観による短距離走 0リ レーの学習過程

て、次 の「学習 Ⅱ」での毎時間の「 は じめ」では立案 した計画の確認だけですむか らで あ る。

5.運 動 の特性 に応 じた学習過程の工夫

運動 の特性 に応 じた学習過程 の工夫 とは、学習 Ⅱの「 ね らい 1」 、「 ね らい 2」 の学 習過程 や 1時 間の授業展開 くは じめ、なか、まとめ )を 3等 分 し、それぞれの段階 に運動 の機 能 的特 性 (楽 しみ方 )を 組 み合 わせて学習 してい く方法である。

具体的 には、競争型 (個 人間や グループ間での競争 )を 好む生徒 は「 いろいろな競 争 の仕方 を工夫 して楽 しむ→ そ こか らでた課題 を 自分で工夫 して練習 し→練習 の成果を競争で確かめる」

○用意された運動の中から自分の行いたい運動を選ぶ○選択 した課題別 グループで学習の計画を立てる

1.ス ター トダッシュ  2。 60m全 速走  3。 各種ポイン ト走

4.バ トンパス練習   5。 リレー競走

自分達の力あつた運動の行い方 を決め、

050m走 タイムを測定 し、チームをつくる

8共 イラ兵女資縫じ弁 f皇 み製 :方 等 )を 工夫する

○受け手の走 り出しを決める

高まった力にふさわしく運動の行い方 を決め、ゲームを行う

○オーダや作戦の工夫

○ゾーンやダッシュマークの工夫

○バ トンパスタイムを求め、評価する

の「 費 3→ 達成→競争 Jで 授業を計画 し実施 してい く方法 と、達成型 (記 録 や技へ の挑 戦 )を

(6)

と競争 してみる→課題の技をさらに習熟させて楽 しむ」の「達成こ競争マ達成」で授業を構成 してい く方法が挙げられる。

このように、個々の課題に応 じて練習の場を選んだり、工夫できるような多様な学習活動 の 場の工夫が重要になっている。

<参 考文献 >

1.市 村操二   第 7章 運動学習の過程   トップアス リー トのための心理学   同文書院 p198‑p211   1993

2.文 部省 :指導計画の作成 と学習指導の工夫 (中 学校   保健体育   指導資料 )東 山書房

p109‐ pl17   1991

図 1  学習者の運動学習の概略図 (デ ィーター 0タ イペルによる ) え られた技能 とを組 み合 わせ課題解決の計画が作成 され る。 次 に、関心 、意欲 、態度 などのや る気 が働 くが、初期 の場面 で はあま り高 くはなっていない。 このよ うな局面 を経て運動行動が試行 され る。この段階では、不正確で失敗 した結果が多 く表 れ るが、 これ らの局面 を繰 り返す ことで改善 され、安定 した技能が形成 され るよ うになる。 以上 のよ うに、 5つ の局面 の機能を繰 り返す
図 2  学習評価 と運動学習と運動技能 との関係模式図 価 の レベル も高 まって くる。 3番 目の観点 では、「 運動 の楽 しさや喜 び」の深 ま りを、「運動 の学 び方」 と「 技 能 の レベ ル」 との関係か らみる見方である。 一斉指導 や グループ学習 などの学習形態、課題解決学習や発見学習などの学習方法 の違 いな どか らくる運動 の学 び方 と運動技能 の レベルの違 いや高 ま りとには次 のような関係が見 られる。 それ は、運動 の学 び方 の工夫 によって運動技能の習熟程
図 3  体育の学習評価の基本 PDCA の学習段階 と対応 して、図 3の よ うな指導 0支 援 を行 うことで、生徒 の学習活動 を よ り良 く機 能 させ ることが望 まれ る。 4.新 しい C力3で の短距離走 の学習 と道す じ 新 しい学力観 での短距離走の授業 の実施 にあた っては、そのね らいが達成 され るよ うに、従 来 のすす め方 とは異 な った学習過程 の構想が求 め られて いる。それ らの中の一つが選択制 の導 入 であ る。選択制 での授業 では、課疋 笙法菫製多

参照

関連したドキュメント

関係会社の投融資の評価の際には、会社は業績が悪化

100~90 点又は S 評価の場合の GP は 4.0 89~85 点又は A+評価の場合の GP は 3.5 84~80 点又は A 評価の場合の GP は 3.0 79~75 点又は B+評価の場合の GP は 2.5

職員参加の下、提供するサービスについて 自己評価は各自で取り組んだあと 定期的かつ継続的に自己点検(自己評価)

本学陸上競技部に所属する三段跳のM.Y選手は

本稿で取り上げる関西社会経済研究所の自治 体評価では、 以上のような観点を踏まえて評価 を試みている。 関西社会経済研究所は、 年

100~90点又はS 評価の場合の GP は4.0 89~85点又はA+評価の場合の GP は3.5 84~80点又はA 評価の場合の GP は3.0 79~75点又はB+評価の場合の GP は2.5

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価.

通関業者全体の「窓口相談」に対する評価については、 「①相談までの待ち時間」を除く