外国旅行の現状と展望
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マレーシア政府はマレーシア人の出国者数を公表 していないが、マレーシア空港会社によると、2015 年のマレーシアからの空路出国者数は、前年比約 8.9%増の約2,100万人となっている。このうち、マ レーシア人の出国者数は773万人と推定される*1。 2016年のマレーシアからの訪問者が多かった国・ 地域は、順にタイ、インドネシア、シンガポール、 中国、香港であったものと想定される。近年、近隣 諸国への旅行に対して、エアアジアやマレーシア航 空などが様々な割引料金を提供しており、この料金 を活用したパッケージ旅行商品が充実している。 経済成長に伴い、今後もマレーシア人の外国旅行 需要は拡大していくものと思われる。 2013年7月に訪日短期滞在査証の免除を適用して 以来、訪日マレーシア人数は飛躍的に増加し、2017 年1月~ 11月は前年同期比13.3%増の37万4,900人 となった。2017年3月にクアラルンプールでのマ レーシア旅行業者協会(Malaysian Association of Tour and Travel Agents:MATTA)フェアで日本 政府観光局(JNTO)が行ったアンケートによると、 訪日旅行経験者の53%が個人旅行、29%が団体旅行 で日本を訪れたと回答しており、クアラルンプール を中心とした都市部では、個人旅行需要が増加傾向 を示している。 JNTOが実施した「平成28年度市場別ターゲット 層に係る仮説検証事業」(2017年3月)のアンケー ト結果では、外国旅行経験者の半数以上が「今後3 年以内に行ってみたい国」として日本を挙げており、 今後マレーシア人訪日客がますます増加することが 期待される。 なお、訪日旅行の時期は、学校が1学期の中間休 暇で桜の開花シーズンを迎える3月~ 4月と、学校 が学年末休暇に入る11月~ 12月にピークとなる。 日本での訪問地は、ゴールデンルートや北海道な どの既存の人気旅行地に加えて、中部(飛騨高山、 立山黒部アルペンルート)が新たに知られるように なってきている。食事やショッピングと並び、四季 折々の景色や雄大な自然が、マレーシア人旅行者に とって訪日旅行の大きな魅力の一つとなってきてい ることがうかがえる。 2017年時点、マレーシアの人口の22.5%を占めて いる中華系が訪日客の大部分を占めている。今後は ムスリム層(イスラム教徒)の所得増加や、格安航 空会社(LCC)を使うことによる訪日旅行費用の低 廉化により、ムスリム旅行者の増加が予想される。 そのため、ムスリム旅行者用のハラル食への対応や、 礼拝方向の提示などを、宿泊施設や観光施設内に示 しておくことも必要になってくる。 *1:マレーシアでは出国者数を公表しておらず、正確な数値を把 握することが難しいため、マレーシア空港会社が発表した国際 線出発者数統計による数値およびJNTOの「平成28年度市場 別ターゲット層に係る仮説検証事業報告書」による推計値から 推定。外国旅行の旅行形態別特色
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1.
パッケージツアー マレーシアの旅行即売会は、マレーシア旅行業 者 協 会(MATTA) が 主 催 す るMATTAフ ェ ア と、マレーシア中華旅行業協会(Malaysia Chinese Tourism Association: MCTA)が主催するMalaysia International Travel Mart(MITMフェア)があり、 各々年に複数回各地で開催されている。 中でも開催規模が大きい旅行即売会は、毎年3月お よび9月にクアラルンプールで開催されるMATTA フェアである。特別料金で旅行商品を購入すること ができるこの見本市に合わせて、半年先のパッケー ジツアーを購入する消費者も多い。日本、韓国、台 湾、香港、豪州、ヨーロッパへのパッケージツアー やクルーズ旅行が販売商品の主流となっている。な お、日本、豪州、ヨーロッパ行きの旅行商品は、同 じような価格帯(5,000リンギット~ 7,000リンギット /13万円~ 18万円程度)で販売されている。 現在販売されている訪日パッケージツアーは5 泊7日の日程が主流で、訪問先はゴールデンルー トおよび北海道が最も多い。2017年3月の旅行博 MATTAフェア会場での来場者に対するアンケート でも、訪日旅行で行ったことがある訪問地は、東京・ 大阪・北海道が最も多かった。 ゴールデンルートツアーは、東京、富士・箱根、 愛知、京都、大阪などが主な訪問地として含まれ、 都市観光、寺社訪問、ショッピング、温泉などがバ ランス良く組み合わされた内容となっている。ま た、客層が家族旅行中心であることから、東京ディマレーシア フィリピン ベトナム インド インドネシア 第2章 外国旅行の動向 ズニーリゾートRやユニバーサル・スタジオ・ジャ パン™といった人気のテーマパークが組み込まれて いるツアーもある。北海道ツアーでは、冬の雪景色 やスキー体験、豊富な海産物、ラベンダーなどが主 な観光魅力となっている。その他の地域を訪問する ツアーとしては、近年人気が高まっている立山黒部 アルペンルートや白川郷を含む中部ツアーや九州ツ アーなどが、複数の旅行会社から販売されている。
2.
個人旅行 個人旅行の主要層は20歳~ 30歳の定職に就いて いる人々である。この層は特に高級志向ということ ではなく、中級の宿泊施設を利用し、外国という日 常と異なる環境に身を置き、様々な体験をすること に幸福を感じている。個人旅行者は、主にインター ネットを通じて航空券などを手配し、JRパスやその 他交通手段、一部ホテルなどは、旅行会社を通して 手配するといった使い分けをする人が見られる。 仕事、プライベート共に多忙で、結婚も子どもを 持つことも後回しにしているマレーシア人が増えて いる。このような可処分所得の高い独身者や子ども を持たない夫婦が、余暇の楽しみ方として外国旅行 を選ぶようになってきている。これらの層は、パッ ケージ旅行よりも自由で気楽な「フリー&イージー」 と呼ばれる、航空券とホテルのみまたは空港往復 送迎とホテルがセットになった個人旅行者向けツ アーをよく利用している。親族・友人を訪ねるため に「フリー&イージー」を利用する人も出てきてい る。個人旅行需要増を後押ししている要因としては、 「フリー&イージー」の広告キャンペーンの増加や、 LCCであるエアアジアXの登場、トリップアドバイ ザーなどの口コミサイトの普及などにより、個人で 予約手配が簡単にできるようになったことが挙げら れる。 クアラルンプール国際空港では、2014年5月に LCC専用のターミナルKLIA2を開業し、2017年時 点、アジア各国や豪州を行き来するエアアジア、タ イガーエア、ジェットアジア、セブパシフィック航 空が利用している。マレーシア人の個人旅行者の渡 航先として、日本は韓国、豪州、ヨーロッパと並び 人気がある。LCCは中国、豪州など様々な国・地域 に運航しているため、これらの航空会社が出すキャ ンペーン価格によって一般消費者が旅行先を決める ことも多い。 個人旅行で人気の高い日本の訪問地は、パッケー ジツアーと同様、ゴールデンルート上の各地と北海 道である。今後は、関東・関西滞在型旅行などのツ アー造成による旅行商品の多様化や、個人旅行者向 けの情報発信強化による訪問先の多様化が期待され るところである。3.
クルーズ旅行 マレーシアでクルーズ旅行と言えば、1990年代半 ばから運航を開始し、シンガポールを拠点に近隣諸 国を巡るスタークルーズ社がよく知られている。 短距離のクルーズ旅行商品は、料金が700リン ギット(約1万8,000円)台からと安く、日程が3日 間~1週間程度で設定されているものが大半である。 この商品を利用して、週末や短期休暇中にクルーズ 旅行を楽しむ人もいる。 中・長距離のクルーズ旅行商品も増加傾向にあり、 料金は、ヨーロッパ方面へのクルーズ旅行で8,000 リンギット(約20万8,000円)前後、中国方面へは 2,000リンギット(約5万4,800円)台から設定され ている。この他にも、観光と現地クルーズを組み合 わせた旅行商品として、北海道流氷クルーズ、カナ ダ流氷クルーズ、アラスカクルーズなどが販売され ている。 近年は、クルーズ船出発地までの航空券とクルー ズ乗船がセットになった「フライ&クルーズ」のツ アーも販売されている。4.
婚前旅行・新婚旅行 マレーシアでは一般の旅行フェアとは別に、新婚旅 行関連のフェアもたびたび開催されている。新婚旅行 に加えて、結婚記念のアルバム撮影のための旅行も 盛んである。中でも中華系マレーシア人のカップルに は、ウェディングアルバムの撮影を兼ねた婚前旅行先 として、台湾、香港が人気となっている。新婚旅行 先としては近隣アジアのリゾート地(タイ、インドネ シア)のほか、ヨーロッパ方面も人気がある。5.
インセンティブ旅行 100人以上のインセンティブ旅行を行う場合、経費 の面から旅行先は近隣のASEAN諸国が選ばれること が多い。100人に満たない規模で、成績が特に優秀な 社員などを対象とするインセンティブ旅行では、日本、 ヨーロッパ、米国などが候補に入ってくる。その一方 で、経済成長を背景に、金融・保険会社を中心に500 人規模でヨーロッパへ行く大型インセンティブ旅行も よく見られるようになってきている。 インセンティブ旅行の訪問先としては、「参加者 の憧れとなっている国」が決定要因の一つとなっ ている。マレーシアの旅行会社によると、日本はBMC Travel社、CIT社、Holiday Tours and Travel 社、JTB 社、Malaysian Harmony 社、Mayflower 社、Golden Adventure Tours&Travel社、Forever Travel Service社、Apple Vacations社などがある。
近年では、インセンティブ旅行を実施する業種や 規模が多岐にわたるようになり、中小の旅行会社で もインセンティブ旅行を扱う会社が出てきた。訪日 短期滞在査証の免除が適用された2013年以降、イン センティブ旅行を目的とした訪日旅行が活性化して きている。日本での人気の旅行地は、東京・大阪・ 札幌など直行便が運航している都市部が多く、規模 としては50人前後の団体が多く見られる。日系電機 メーカー、ヘアケアなどの消費財メーカーによる研 修目的のインセンティブ旅行が行われている。2017 年には、健康食品関連事業者の一団600人がインセ ンティブ旅行で横浜を訪れた。 インセンティブ旅行を受け入れる際には、歓迎バ ナーを掲出したり、記念品を提供したりすると喜ば れる。
6.
教育旅行 マレーシアには日本のような修学旅行はなく、学 校によって、クアラルンプールや行政新首都として 開発中のプトラジャヤへの社会科見学、または自然 学習(自然公園などでの体験学習、日帰りもしくは 宿泊型)などを行う程度である。学校主催の旅行で 外国に渡航することはほとんどない。富裕層が通う 私立学校では、数はまだ少ないものの、外国での教 育旅行を実施している例がある。ただし、その場合 でも、全学年が参加するのではなく、希望者に限っ た募集型の旅行となる。 外国での教育旅行が少ない背景としては、様々な 人種や宗教の生徒がいることによる「食」の問題と 予算的な問題が存在するため、行き先が国内に限定 されるということがある。しかし、私立の学校や研 究機関などは独自の予算を持っているため、中国、 台湾、東南アジア諸国が教育旅行先に選ばれること もある。 訪日教育旅行に関しては、日本からマレーシアへ の修学旅行が増えていることに伴い、マレーシアで の交流先の学校の一部が、返礼として日本への教育 旅行を行う事例が出始めている。 日本とマレーシアの間では、1983年に査証相互免 除協定が発効された。しかし、日本国内でのマレー シア人不法残留者が大幅に増加したため、1993年6 月以降、マレーシア政府との合意の下、観光、短期 商用などの短期滞在目的による日本への入国に対し て、査証の取得を勧奨するようになった。 しかし、日・ASEAN友好協力40周年を契機に、 2013年7月、日本での短期滞在を目的とするマレー シア国民で、かつ国際民間航空機関(ICAO)標準 のIC一般旅券(旅券表紙にICロゴマーク入り)を 所持する人に対して、短期滞在査証の免除措置を再 開することになった。2.
旅行業法 マレーシアの旅行会社は旅行業法に基づき、観光 省に登録することが義務付けられている。2017年9 月末時点で6,185社が登録されている。日本の競合旅行地
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マレーシア人の外国渡航先のうち、近隣の東南ア ジア諸国を除くと、以下の国・地域が日本の競合地 となる。1.
豪州 ①概況 ◦2016年の豪州へのマレーシア人旅行者数は38 万7,700人で、過去最高を記録した。 ②主な観光魅力 ◦一番近い、西洋文化を感じられる旅行地 ◦多くの観光名所(オペラハウス、エアーズロッ ク、グレートバリアリーフなど) ◦白砂のビーチ(グレートバリアリーフ、ゴール ドコーストなど) ◦異文化体験(原住民アボリジニの村、芸術など) ◦ハラル食品を含む多様な食事 ◦海産物、牛や羊などの肉、乳製品など、新鮮な 食材 ◦温かく友好的な国民性 ◦英語圏マレーシア フィリピン ベトナム インド インドネシア 第2章 外国旅行の動向 ③観光インフラ ◦マレーシアから豪州主要6都市(シドニー、メ ルボルン、アデレード、ゴールドコースト、ブ リスベン、パース)へ直行便が運航しており、 アクセスが充実している。 ◦2016年にはエアアジアXが、減便されていた パース便とシドニー便を復活させたが、前年比 2%増の座席供給に留まった。 ④マイナス要素 ◦2017年10月時点では、豪ドルに対してマレー シアリンギットが安くなっているため、豪州へ の旅行商品が高くなっている。 ⑤政府観光局および旅行業界による外客誘致活動 ◦オーストラリア政府観光局は、豪州の認知度お よび販売力の強化を目的として、定期的に新聞 広告を掲載しながら、航空会社との共同誘致を 展開している。 ⑥政府観光局の有無 ◦クアラルンプールに事務所を構えている。 ◦エクスペリエンスツアー社(Experience Tours Australia:ETA)など豪州のランドオペレー ターも、マレーシアに事務所を置いている。
2.
韓国 ①概況 ◦マレーシア人にとって韓国は人気の旅行地であ る。韓国側では、イスラム教徒の旅行者への対 応として、ハラル食レストランの情報を揃えた り、礼拝の環境を整えたりしており、受け入れ 環境を真摯な姿勢で取り組んでいることがマ レーシアの一般消費者に安心感を与えて人気を 呼んでいる。 ◦2016年に韓国を訪れたマレーシア人は31万 1,254人であった。 ②主な観光魅力 ◦旅行費用が安価(訪日商品の半額程度) ◦活気があるソウルなどの都市、寺院や古宮など の歴史遺産がある慶州 ◦済州島 ◦四季(特にマレーシア人の興味を引くのは春の 桜と秋の紅葉) ◦スキーなどのスポーツ ◦美容・医療などテーマを持ったツアー ◦サウナ(汗蒸幕&チムジルバン)体験 ◦韓国ドラマやK-popの人気(マレーシア人の韓 国渡航者増に大きく貢献) ③観光インフラ ◦クアラルンプール⇔ソウル(仁川)間は、大韓 航空、マレーシア航空、エアアジアXが毎日運 航している。 ◦クアラルンプール⇔釜山間は、エアアジアXが 週5便運航している。 ◦コタキナバル⇔ソウル(仁川)間は、ジンエ アー、イースター航空、チェジュ航空、エアソ ウルが毎日運航している。 ◦コタキナバル⇔釜山間は、イースター航空が毎 日運航している。 ◦高速道路、電車・地下鉄・バスなどの陸上交通 網が充実している。 ◦マレーシアは短期(90日間)滞在査証免除措置 国に入っているため、入国手続きが容易である。 ④マイナス要素 ◦北朝鮮との関係に伴う政情不安 ⑤政府観光局および旅行業界による外客誘致活動 ◦韓国観光公社(KTO)クアラルンプール支社は、韓国ファンクラブKaki Korea Club(KKC)を 運営し、会員サービスの拡充と会員誘致を積極 的に推進している。
◦隣接するコリアプラザでは、韓国観光・文化 を紹介するため、無料で韓国語、韓国料理、 K-popダンスの講座を提供している。
◦「Discovery Korea Your Way 2017」キャンペー ンを強化している。韓国の各観光都市で、市内 バスツアー、レストラン、交通、ショッピング モール、ホテルなどが20%~ 60%割引になる クーポンを配布している。 ◦KTOは2017年に、マレーシアのムスリム旅行 者に向けて新しいガイドブックを発行した。ソ ウルのハラル料理が食べられるレストランや、 韓国の観光魅力を紹介している。 ⑥政府観光局の有無 ◦クアラルンプールに支社を構えている。 ◦観光旅行(四季の魅力、ショッピングを含む)、 韓流ドラマのロケ地巡り、MICEなどに照準を 当てて誘致活動を繰り広げている。
て、「中国は自分の祖先を知る」という意味で、 また親族訪問地として人気が高い渡航先であ る。中国へのパッケージツアーは価格も安く、 日本へのパッケージツアーと比較すると半額ほ どである。 ◦2015年に中国を訪れたマレーシア人は107万 5,500人であった。 ②主な観光魅力 ◦歴史的な建造物、伝統的な文化 ◦中華料理 ◦四季 ◦中華系マレーシア人にとっては、祖先のルーツ をたどる旅の人気が高い。 ③観光インフラ ◦クアラルンプール⇔北京間は、マレーシア航空、 エアアジアXが毎日、中国国際航空が週4便運 航している。 ◦クアラルンプール⇔上海(浦東)間は、マレー シア航空、エアアジアX、上海航空が毎日運航 している。 ◦その他、クアラルンプールから南京、杭州、長 沙、西安、重慶、成都、昆明、福州、アモイ、 スワトウ、広州、深圳、桂林、南寧、海口へ、 ペナンから武漢、昆明、広州、三亜へ、ランカ ウィから広州、深圳へ、コタキナバルから上海 (浦東)、杭州、武漢、広州、深圳へ、それぞれ 直行便が運航されている。 ◦国内移動の選択肢が、飛行機、高速鉄道、列車、 バス、タクシー、レンタカーなど多様である。 ④マイナス要素 ◦衛生面の問題 ◦団体ツアーを利用すると、観光スケジュールに 土産物店が多く含まれており、物品を購入させ られること ◦食の安全に対する不安 ◦店舗での接客態度 ◦中国語を話さないマレーシア人にとっては、言 語上の意思疎通が困難 ⑤政府観光局および旅行業界による外客誘致活動 ◦一例として、MITMペナンフェアでは、中国 ⑥政府観光局の有無 ◦マレーシア国内に事務所はない。 ◦シンガポール事務所がマレーシア市場を管轄し ている。
4.
台湾 ①概況 ◦中華系マレーシア人にとって、「台湾は祖先を 知る」という意味で人気が高い渡航先である。 ◦台湾へのパッケージツアーは価格が安く、物価 も安いため、ショッピングを楽しむ旅行者が多 い。台湾の温泉もマレーシア人に人気が高い。 ②主な観光魅力 ◦歴史的な建築物、文化(故宮博物院、九份、金 瓜石など) ◦中華料理(士林夜市など) ◦ショッピング ◦温泉 ◦国立公園の自然 ◦気功体験 ③観光インフラ ◦クアラルンプール⇔台北(桃園)間は、マレーシ ア航空、エアアジアX、マリンド・エア、チャイ ナエアライン、エバー航空が毎日運航している。 ◦ペナン⇔台北(桃園)間は、チャイナエアライ ンが毎日運航している。 ◦コタキナバル⇔台北(桃園)間は、エアアジア が毎日、マレーシア航空が週7便、マリンド・ エアが週4便運航している。 ◦クアラルンプール⇔高雄間は、エアアジアが毎 日運航している。 ◦国内交通の選択肢が、飛行機、高速鉄道、列車、 地下鉄、バス、タクシー、レンタカー、船など 多様である。 ④マイナス要素 ◦中国語を話さないマレーシア人にとっては、言 語上の意思疎通が困難 ⑤政府観光局および旅行業界による外客誘致活動 ◦観光局が、マレーシアの旅行フェアへの出展やマレーシア フィリピン ベトナム インド インドネシア 第2章 外国旅行の動向 広告展開を多数行っている。 ◦台湾の旅行会社が、温泉やサイクリングなど、 様々なテーマのツアーを造成し、販売している。 ◦台湾へのインセンティブ旅行の誘致に力を入れ ている。 ⑥政府観光局の有無 ◦クアラルンプールに事務所を構えている。
訪日旅行の価格競争力
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一般的なマレーシア人で外国旅行をする層では、 予算と有給休暇の制約から、たとえ中・遠距離の 国々へ旅行する場合でも、その回数は年1回である。 日本はマレーシア人にとって行ってみたい観光地で はあるが、十分な予算がないと行くことができない。 訪日ツアーは5泊7日程度が主流で、ゴールデン ルート・北海道ツアー共に、旅行価格は5,000リン ギット~ 7,000リンギット(約13万円~ 18万2,000 円)前後となっている。これは、遠距離の旅行先で あるヨーロッパ(例えば、イタリア9日間5,000リン ギット~ 7,000リンギット=約13万円~ 18万2,000 円)や、予算の目安が7,000リンギット(約18万2,000 円)程度の豪州と同程度の価格である。1万リンギッ ト~1万2,000リンギット(約26万円~31万2,000円) 前後の「ヨーロッパ周遊11日間」や、1万リンギッ ト~1万2,000リンギット(約26万円~31万2,000円) 前後の「ニュージーランド旅行」と比べると、3割 ~ 6割安くなる。 訪日旅行の訪問地は、ゴールデンルートや北海道 などが大半を占めている。ゴールデンルートに白川 郷や立山黒部アルペンルートを組み込んだ旅行商品 の増加が近年見られるほか、本州各地への桜観賞ツ アー、北海道へのラベンダー観賞やスキー・雪遊び を目的としたツアーなど、季節性の高い旅行商品の 人気も高い。大手旅行会社がチャーター便を利用し てツアーを催行することもある。 東京や大阪を中心とした航空券とホテル、空港 往復送迎とホテルがセットになった「フリー&イー ジー」プランを、個人旅行者向けに各旅行会社が販 売している。料金は、3泊分の宿泊および往復の空港 送迎、交通パスや1日英語ガイド付きで、1,000リン ギット~ 2,000リンギット(2万6,000円~ 5万2,000円) 程度が主流である。LCCや航空会社のキャンペーン 割引料金を利用すると、時期によっては、燃油サー チャージなどを含む航空券代の総額を1,000リンギッ ト(約2万6,000円)前後に抑えることも可能になる など、従来と比べて安価な選択肢が出始めている。 他方、韓国へのツアーでも、桜やスキーなど日本 と同様に季節性の高い観光素材が多く盛り込まれて いる。しかし、価格は3,000リンギット(約7万8,000 円)台と、主流の訪日ツアーより安価なため、家族 旅行者層は費用面で韓国を選ぶことが多い。 ■マレーシア発外国ツアー価格比較表 旅行地 滞在日数(リンギット)価格 (日本円)価格 台湾(台北、花蓮、高雄、 台中) 7 2,699 70,174 台湾(台北、南投、台南、 台中、宜蘭) 7 3,199 83,174 ★ 日 本( 大 阪、 京 都、 高 山、 金沢、白川郷、富士山、東京) 8 7,788 202,488 ★ 日本(長崎、鹿児島、桜島、 指宿) 7 7,488 194,688 ★ 日本(北海道) 7 5,488 142,688 ★ 日本(神戸、京都、箱根、 富士山) 8 5,088 132,288 東欧(ベルリン、ポーランド) 10 5,488 142,688 欧州(イタリア、スイス) 9 5,588 145,288 欧州(スペイン、ポルトガル) 10 8,188 212,888 ★ 日本(北海道) 7 5,259 136,734 ★ 日本(京都、白川郷) 8 6,188 160,888 豪州(メルボルン、アデレード) 7 7,388 192,088 欧州(イタリア、フランス、ベ ルギー、オランダ、ドイツ) 11 9,299 241,774 豪州(メルボルン、シドニー) 7 7,099 184,574 ★ 日本(奈良、大阪、京都、 白川郷、高山、松本、東京) 7 6,399 166,374 韓国(ソウル、チェジュ) 8 4,499 116,974 台湾(花蓮、高雄、台南、 台中、台北) 8 3,099 80,574 ★ 日 本( 大阪、神戸、奈良、 京都、名古屋、高山、白川 郷、富士山、東京) 8 6,298 163,748 ★ 日本(千歳、十勝、旭川、美瑛、 富良野、登別、小樽、札幌) 8 7,698 200,148 韓国(釜山、チェジュ、ソウル) 8 4,499 116,974 ★ 日本(京都、三重、伊勢、 富士山、東京) 7 6,199 161,174 ★ 日本(紋別、小樽、札幌) 7 6,299 163,774 豪州(ブリスベン、ゴール ドコースト、フレーザー島) 8 9,999 259,974 欧州(スペイン、ポルトガル) 11 10,399 270,374 注:2017年9月時点。★は訪日ツアー。いずれの料金も航空券と宿 泊費のみを含み、サーチャージなどは含まれていない。1リン ギット=26円で算出。変わる季節が魅力として捉えられている。特に桜の 美しい春や紅葉が見られる秋は、マレーシア人が日 本への旅行を希望する時期である。雪への憧れも強 く、雪景色が見られる冬の北海道の人気も高い。 人気のある日本の旅行地は次のとおりである。
1.
東京とその近郊 エアアジアXの就航に伴い、日本発のポップカル チャーやファッションブランドを楽しむために、個 人旅行の形態で日本を旅行する若者が増加している。 東京ディズニーリゾートRの人気が継続しているほ か、東京スカイツリーも人気の観光地となっている。 地方への直行便が少ないこともあり、訪日旅行 の始点または終点として東京に滞在し、東京での ショッピングを盛り込んでいるツアーも多い。 2016年10月に全日空がクアラルンプール⇔羽田 線に就航するなど、東京行きの座席数は以前よりも 増加している。2.
北海道 近年最も人気が高い訪問地となっている。ツアー 広告では、富良野のラベンダーを起用したパンフ レットも多く、北海道のイメージとして定着してい る。観光庁の「宿泊旅行統計」(2016年)によると、 訪日マレーシア人の延べ宿泊日数は、全都道府県の うち北海道が29.3%を占めている。シェアとしては、 調査対象市場の中で最も高く表れている。北海道の 新鮮なカニやメロンなど、食に対する期待・評価が 高い。 また、芝桜やラベンダー、紅葉を楽しむ旅行商品 も販売されており、スキー体験、流氷体験といった 冬の魅力のみならず、通年楽しめる旅行地として人 気が高い。3.
大阪 マレーシアからの直行便が運航されている大阪 は、本州ツアーの始点または終点となっている。大 阪ならではのグルメや、2014年に新規登場したア トラクション『ハリーポッター』を目玉にしたユニ バーサル・スタジオ・ジャパン™は、大阪観光には なくてはならないものとなっている。心斎橋や難波 のユニークな看板(グリコ、かに道楽など)は、人 気の写真撮影地となっている。 旅行需要の高まりを受け、2017年6月には、エア 古都の風情を楽しむために、社寺を1カ所~ 2カ 所参拝することが多い。清水寺での観光とその周辺 でのショッピング、太秦映画村、京都ならではのグ ルメ、葵祭や時代祭などの伝統文化は特に人気があ る。秋の紅葉と春の桜の時期には旅行需要が高まる。5.
北陸・東海地方 美濃の食品サンプル作りや、日本情緒が溢れる金 沢・高山での散策とショッピング、世界遺産の白川 郷、雄大な自然が楽しめる立山黒部アルペンルート など、北陸・東海地方を周遊するルートの認知度が 高まっている。三重県は忍者の地として認知されて おり、伊賀忍者村での忍者体験も人気のツアー内容 となっている。6.
九州地方 マレーシアからの直行便はないが、シンガポール や台北を経由して福岡空港に入る団体ツアーおよび 個人旅行者の取り込みが期待できる。ツアーの本数 としては、まだ数社が取り扱う程度であるが、火山 などの雄大な自然や温泉、郷土料理やラーメンなど の食、歴史文化が感じられる熊本や長崎などを含め たツアーも見られるようになってきた。マレーシア フィリピン ベトナム インド インドネシア 第2章 外国旅行の動向
訪日旅行の有望な旅行者層
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■中華系個人旅行層 属性 ◦クアラルンプール、ペナン、ジョホー ルバル在住 ◦20歳代∼30歳代 旅行形態 ◦個人による自由旅行が中心 ◦旅行時期は学校休暇のピークシーズン に縛られない。 訴求ポイント ◦「食事」への関心が最も高く、次いで 「自然・景観地観光」、「雪」に人気があ る。 ◦日本に興味を持った理由として、「日本 食」、「訪日旅行のテレビ番組」、「日本 製の商品」を挙げている。 ◦訪問地域は、東京に次いで、大阪、北 海道が人気である。 ◦他年齢層と比較すると、配偶者・パー トナーに加え、友人・知人と旅行する 人が多い。 費用、日数など ◦LCCの活用やピークシーズンを外した 旅行時期などにより、旅行費用には幅 がある。パッケージツアーよりも旅行 代金を抑えられることが多い。 選定の背景 ◦30歳代は男女共に、近年、訪日マレー シア人の中心となる旅行者層である。20 歳代∼30歳代はカップル・友人同士の 旅行も多い。旅行時期や旅行スタイルは 家族旅行よりも柔軟であり、訪問地域や 訪日時期の多様化が期待できる。 効果的な 宣伝方法 ◦各年齢層とも接触頻度が高いメディアはインターネットである。特に20歳代 では、他年齢層と比較するとSNS(ソー シャル・ネットワーキング・サービス) への接触頻度が高い。マレーシアでは 女性を中心に、友人・知人の体験談を 情報源として旅行先を決めるという回 答が多いため、この層への需要喚起を 狙うには、フェイスブックやブログを 活用することが有効であると考えられ る。 ◦パッケージツアー以外の手配方法も多 いと想定され、LCCのエアアジアXや他 の航空会社が行う誘致活動との連動や、 個人旅行の手配に強い旅行会社との連 携なども、直接的な効果が期待できる。 ■中華系団体旅行層(主に家族層) 属性 ◦中華系のアッパーミドル以上の家族層 ◦クアラルンプール、ペナン在住 ◦年齢は概ね20歳代∼30歳代 旅行形態 ◦子ども連れの家族旅行者の旅行時期は、 学 年 末 の 学 校 休 暇 時 期 の11月 中 旬 ∼ 12月末 訴求ポイント ◦「文化」、「自然・景観地観光」、「食事」 への関心が最も高い。子ども連れの旅行 では、東京ディズニーリゾート や、ユ ニバーサル・スタジオ・ジャパン™な どのテーマパークも主な旅行地となっ ている。家族で楽しめる観光素材は訴 求力が強い。 ◦旅行時期のピークが、学校休暇の11月 中旬∼12月末であるため、マレーシア にはない北海道などを中心とした日本 の雪に接することができ、人気の高い 観光素材となっている。 費用、日数など ◦5泊7日が中心で、5,000リンギット∼ 7,000リンギット(約13万円∼18万 2,000円)程度 選定の背景 ◦近年の訪日マレーシア人の中心となる 旅行者層である。訪日マレーシア人は 中華系が多く、今後も有望な旅行者層 であると言える。 効果的な 宣伝方法 ◦クアラルンプールで年行即売会MATTAフェアは、旅行会社各2回開催される旅 社にとって、パッケージツアーなどの 重要な販売の機会となっている。本フェ アに向けて各旅行会社がツアー造成を 行うため、その造成サイクルを踏まえ て、旅行会社へのセールスコールや商 談会、招請事業などを実施する必要が ある。造成された旅行商品は、本フェ アに合わせて集中的に広告が掲載され るため、旅行会社への広告費の支援な どを行えば露出が増え、有効な宣伝の 機会となる。 ◦クアラルンプールに次いで富裕者層が 多く居住しているペナンでは、年に1 回開催される旅行即売会MITMフェア が、主なパッケージツアー販売の機会 となっている。マレーシアでは地場の 旅行会社が各々ツアーを販売している ので、地方都市へのセールスコールの 実施も必要となる。 ◦各年齢層とも、接触頻度が高いメディ アとしてインターネットを挙げている。 20歳代∼30歳代の男女では、90%以 上がほぼ毎日インターネットを利用す ると回答している。友人・知人の体験 談を情報源として旅行先を決めるとい う回答が女性を中心に多く、一般消費 者への直接の需要喚起を狙うためには、 フェイスブックやブログを活用した宣 伝方法も効果的であると考えられる。◦4月∼6月に旅行することが多い。 ◦子ども連れの家族の主な旅行時期は、学年末 の学校休暇時期の11月中旬∼12月末 訴求 ポイント ◦旅行先を決める際に重視する点としては、他の旅行者層と同様に、文化や景勝地を挙げる が、それ以外にも、宗教上の理由に留意する。 ムスリム対応の食事が可能な場所や礼拝に関 する情報など、ムスリム層でも安心して訪日 旅行が楽しめることを宣伝する必要がある。 費用、日数 など ◦6,5004泊6日 が 中 心 で、リンギット(約5,00013万円∼リ ン ギ ッ ト ∼16万9,000 円)程度 選定の背景 ◦マレーシア国民の6割を占めるムスリム層の 誘致は、韓国、台湾、豪州など、日本の競合 市場も力を入れている。日本としても、ター ゲットを拡大していくに当たり、ムスリム層 への取り組みが必要となる。 効果的な 宣伝方法 ◦ムスリム対応の食事が可能な場所や、礼拝の場所など、ムスリム層に必要な情報を整理 し、パンフレットやウェブサイトなどで日本 が不安なく楽しめる旅行先であることを伝 え、訪日意欲を喚起する。 ◦ムスリム層は通常のツアーではなく、ムスリ ム向けツアーを利用するため、ムスリム向け 旅行会社への取り組みが必要となる。
訪日旅行の買い物品目
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2014年にCNNが実施した「世界買い物都市ラン キング」において、クアラルンプールは「ショッピ ングを楽しめる魅力的な都市」として、ニューヨー ク、東京、ロンドンに続く第4位を記録した。クア ラルンプールには多くのショッピングモール、日系 を含めた多くのデパートが軒を連ねており、マレー シア観光局が主導する年に2回のメガセールを利用 すると、良質のものが安価で購入できる環境となっ ている。 観光庁が実施した「訪日外国人消費動向調査(平 成28年)」によると、マレーシア人観光客はショッ ピング代として平均4万625円を支出しており、菓 子類、食品、服・鞄・靴などを購入する人が多い。 購入場所は、空港の免税店(54.5%)だけでなく、 コンビニエンスストア(62.1%)、百貨店・デパート (61.0%)など市内の店舗を利用する人も多い。高級 ブランド品のみならず、マレーシアでは購入ができ ないか、日本で購入した方が安価となるような食品 類なども人気であることがうかがえる。また、日本日本の食に対する嗜好
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マレーシア国内では多くの日本食レストランがあ り、人気を集めている。そのため、本場の日本で食 べる食事は訪日旅行の楽しみの一つとなっている。 「訪日外国人消費動向調査」(平成28年)によると、 訪日滞在中、96.5%のマレーシア人が日本食を体験 し、86.4%が「満足した」と回答している。 人気のある料理はラーメン、寿司、刺身、魚介・ 海鮮料理となっている。その他、丼物、すき焼き、 しゃぶしゃぶ、お好み焼き(豚肉の代わりに牛肉や 鶏肉が入ったもの)、焼き鳥、焼き肉などが好まれ ている。団体旅行では、カニや刺身、しゃぶしゃぶ、 うなぎ、懐石料理を行程に入れることが多い。 マレーシアでは68.1%を占めているムスリムの旅行 者の関心は、「いかに安心した食事ができるか」とい うことになっている。日本はイスラム教国ではない ので、完全なムスリム対応は難しいと理解している 旅行者も多いが、「何を口にしているのか分からない」 ことがムスリム旅行者の恐れるところなので、安心 して食事ができるよう、最低限、何が料理に含まれ ているかという情報を提供する必要がある。接遇に関する注意点
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マレーシアはマレー系、中華系、インド系からな る多民族国家であり、民族によって宗教や生活習慣 も異なる。 人口の約7割を占めるマレー系は、その大半がイ スラム教を信仰するムスリムであり、主に「食事」 や「礼拝」の観点で配慮が必要となる。食事の際は、 どのような材料で作られた料理であるかを表示する など、ムスリムの人々が不安なく楽しめることを適 切に情報提供していく必要がある。なお、ムスリム の人々の受け入れにあたっては、各自の宗教への帰 依の度合いや解釈により個人差があるため、絶対的 な答えがないことを念頭に置かなければならない。 人口の22.5%を占める中華系は、マレーシアから の訪日客の主力層となっている。食事については、 宗教上の特別な配慮は求められないが、牛肉を食さ ない人も一定数存在する。 マレーシアは1年を通して常夏で、日中の平均気マレーシア フィリピン ベトナム インド インドネシア 第2章 外国旅行の動向 温は27度~ 33度となる。短距離でも車で移動する ことが日常化しているため、徒歩での長時間の移動 を苦手とする人が多い。 なお、マレーシア人を受け入れる際に、歓迎バ ナーを出したり粗品(ギブアウェイ)を提供したり すると、大変喜ばれる。