学校給食施設整備基本計画
平 成 22 年 ３ 月
目 次
１ ． 学 校 給 食 施 設 の 再 整 備 の 必 要 性
. . . .
1
（ １ ） 学 校 給 食 セ ン タ ー の 概 要
. . . .
1
（ ２ ） 施 設 再 整 備 の 必 要 性 . . . .
2
２ ． 学 校 給 食 調 理 方 式 の 比 較 検 討
. . . .
6
（ １ ） 調 理 方 式 の 種 類 . . . .
6
（ ２ ） 調 理 方 式 ご と の 特 徴 . . . .
7
３ ． 学 校 給 食 調 理 方 式 の 適 用 可 能 代 替 案 の 検 討
. . . .
9
（ １ ） 学 校 給 食 の 将 来 需 要 量 の 整 理
. . . .
9
（ ２ ） 学 校 給 食 調 理 方 式 の 適 用 可 能 代 替 案 の 検 討
. . . .
11
（ ３ ） 代 替 案 の 比 較 . . . .
15
４ ． 給 食 施 設 整 備 方 針
. . . .
19
（ １ ） 目 標 と す る 給 食 方 式 に つ い て
. . . .
19
（ ２ ） 親 子 方 式 へ の 移 行 方 法 に つ い て
. . . .
20
１ ． 学 校 給 食 施 設 の 再 整 備 の 必 要 性
（ １ ） 学 校 給 食 セ ン タ ー の 概 要
現 在 、 市 内 の 小 中 学 校 の 学 校 給 食 は 、 成 田 （ 玉 造 ）、 下 総 （ 名 古 屋 ）、 大 栄 （ 松 子 ） の ３ セ ン タ ー で 製 造 し 、 各 学 校 に 配 送 し て い る 。
こ の う ち 玉 造 の 学 校 給 食 セ ン タ ー は 、昭 和 49 年（ 本 所 ）、昭 和 54 年（ 分 所 ）に 整 備 さ れ 、 本 所・分 所 と も に 経 過 年 数 が 30 年 を 超 え 、近 年 、施 設・設 備 の 老 朽 化 が 著 し く な っ て い る 。
表 1- 1 給 食 セ ン タ ー の 概 要 （ 平 成 21 年 4 月 現 在 ）
成 田 区 分
本 所 分 所
下 総 大 栄
所 在 地 玉 造1− 14 玉 造1− 14 名 古 屋1214- 1 松 子 410- 4 敷 地 面 積 3, 000 ㎡ 3, 608 ㎡ 2, 258 ㎡ 1, 894 ㎡
建 物 面 積 1, 378 ㎡ 1, 847 ㎡ 641 ㎡ 619 ㎡
建 物 構 造 鉄 骨 一 部2 階 建 鉄 骨 一 部2 階 建 鉄 骨 一 部2 階 建 鉄 骨 一 部2 階 建
シ ス テ ム ウ エ ッ ト ウ エ ッ ト ウ エ ッ ト ド ラ イ
調 理 数 2, 900 食 / 日 6, 700 食 / 日 575 食 / 日 1, 106 食 / 日 ( 調 理 能 力 ) 5, 000 食 / 日 10, 000 食 / 日 1, 500 食 / 日 2, 000 食 / 日
受 配 校 数 中 学 校 7 校 小 学 校 22 校
小 学 校 4 校 中 学 校 1 校
小 学 校 5 校 中 学 校 1 校 幼 稚 園 1 園
建 設 年 度 昭 和49 年 昭 和54 年 平 成2 年 平 成2 年
経 過 年 数 34 年 30 年 19 年 19 年
施
設
処 分 制 限 期 間 25 年 25 年 25 年 25 年
※成 田 セ ン タ ー 調 理 能 力 ： 建 設 当 時 の7 割 程 度 が 現 在 の 能 力 と 考 え ら れ る 。 （ 献 立 の 多 様 化 、 衛 生 管 理 基 準 の 強 化 等 に よ り 、 調 理 に か か る 手 間 の 増 ）
図 1- 1 給 食 セ ン タ ー （ 成 田 ） 外 観
（ ２ ） 施 設 再 整 備 の 必 要 性
○ 施 設 の 老 朽 化
玉 造 の 学 校 給 食 セ ン タ ー は 、昭 和 49 年（ 本 所 ）、昭 和 54 年（ 分 所 ）に 整 備 さ れ 、本 所 ・ 分 所 と も に 経 過 年 数 が 30 年 を 超 え て お り 、近 年 、施 設・設 備 の 老 朽 化 が 著 し く な っ て い る 。 平 成 16 年 ６ 月 、 平 成 20 年 ６ 月 に 実 施 さ れ た 佐 倉 保 健 所 の 検 査 で も 、 施 設 の 修 繕 検 討 の 必 要 性 が 具 体 的 に 指 摘 さ れ 、修 繕 を 進 め て い る も の の 、そ の 修 繕 費 は 16∼ 20 年 度 で 9, 300 万 円 か か っ て お り 、 そ の 再 整 備 が 急 務 と な っ て い る 。
表 1- 2 玉 造 （ 本 所 、 分 所 ） の 施 設 設 備 修 繕 の 状 況 （ Ｈ . 12 年 度 ∼ Ｈ . 20 年 度 ）
12 年 度 13 年 度 14 年 度
6, 164, 890 8, 435, 038 5, 781, 162
調 理 備 品 修 繕 食 器 消 毒 保 管 庫 等
2, 583, 336
調 理 備 品 修 繕 洗 浄 機 ・ ﾌ ﾗ ｲ ﾔ ｰ 等
2, 017, 228 調 理 備 品 修 繕 3, 743, 742
修
繕
施 設 修 繕 3, 581, 554
施 設 修 繕 ボ イ ラ ー 施 設 ・ 空 調 施 設 等
6, 417, 810 施 設 修 繕 2, 037, 420
32, 760, 000 9, 513, 000 56, 658, 000
分 所 蒸 気 等 内 部 配 管 改 修 工 事
8, 032, 500
分 所 真 空 冷 却 機 及 び 蒸 気 配 管 工 事
39, 007, 500
工
事 本 所 真 空 冷 却 機 設 置
及 び 蒸 気 配 管 ・ 塗 床 改 修 工 事
32, 760, 000
分 所 検 収 場 自 立 式 屋 根 新 設 工 事
1, 480, 500
受 変 電 設 備 改 修 、 そ の 他
17, 650, 500
1, 766, 520 2, 206, 260
備
品
購
入 施 設 用 管 理 備 品 1, 766, 520
施 設 用 管 理 備 品 高 温 高 圧 洗 浄 機 ・ 消 毒 保 管 庫 他
2, 206, 260
計 40, 691, 410 20, 154, 298 62, 439, 162
15 年 度 16 年 度 17 年 度
5, 323, 268 10, 682, 422 6, 665, 028
調 理 備 品 修 繕 3, 566, 555 調 理 備 品 修 繕 3, 443, 340
修
繕
施 設 修 繕 1, 756, 713 施 設 修 繕 7, 239, 082
ﾎ ﾞ ｲ ﾗｰ ろ 過 装 置 ・ 食 器 等 洗 浄 機 他
6, 665, 028
12, 123, 300 分 所 コ ン ベ ア ー
改 修 工 事
10, 500, 000
工
事
ボ イ ラ ー 動 力 制 御 盤 改 修 工 事 他
1, 623, 300
9, 991, 159 4, 992, 749 8336160
分 所 ）熱 風 消 毒 保
管 庫
3, 423, 000
備
品
購
入
施 設 用 管 理 備 品 蒸 し 器・消 毒 保 管 庫 ・ 揚 げ 物 機
9, 991, 159
食 缶 ・ コ ン テ ナ ・ パ ン ラ ッ ク
4, 992, 749
食 器 自 動 整 理 装 置 他
4, 913, 160
計 15, 314, 427 15, 675, 171 27, 124, 488
18 年 度 19 年 度 20 年 度
13, 233, 385 8, 502, 364 10, 052, 035
ｽ ﾗ ｯ ﾄｺ ﾝ ﾍ ﾞ ｱ ｰ 3, 979, 500
洗 浄 機 押 さ え コ ン ベ ア ー 交 換
778, 134
ボ イ ラ ー 室 内 給 湯 配 管 修 繕
5, 460, 000
ガ ス 配 管 2, 006, 550
本 所 2 階 事 務 室 空
調 機 器 入 替
924, 000
熱 風 消 毒 保 管 庫 修 理
399, 000
修
繕
そ の 他 7, 247, 335 そ の 他 ( 74 件 ) 6, 800, 230 そ の 他 4, 193, 035
3, 727, 500
工
事
○ 文 部 科 学 省 が 推 奨 す る 給 食 施 設 へ の 対 応
学 校 給 食 施 設 に つ い て 、 Ｏ 157 集 団 感 染 以 降 、 文 部 科 学 省 は 「 施 設 の ド ラ イ 化 」 を 推 奨 し て お り 「 学 校 給 食 衛 生 管 理 の 基 準(平 成 17 年 3 月 文 部 科 学 省)」 に お い て も 「 学 校 給 食 施 設 の ド ラ イ シ ス テ ム 化 」 が 求 め ら れ て い る 。 し か し 、 現 在 の 給 食 セ ン タ ー は 、 ウ エ ッ ト 方 式 に よ る 調 理 を 前 提 に 施 設 が 設 計 さ れ て お り ド ラ イ シ ス テ ム に は 対 応 し て お ら ず 、 施 設 の 老 朽 化 に よ り 新 た な シ ス テ ム 導 入 も 難 し い 状 況 で あ る 。 ま た 、 同 基 準 で は 汚 染 作 業 区 域 と 非 汚 染 作 業 区 域 を 区 分 す る こ と と さ れ て い る が 、 現 状 で は 対 応 が で き て お ら ず 、文 部 科 学 省 が 求 め る 給 食 施 設 に 適 合 す る た め に 、そ の 再 整 備 が 急 務 と な っ て い る 。
図 1- 2 現 状 の 学 校 給 食 セ ン タ ー の 概 況 と 望 ま れ る 給 食 セ ン タ ー と の 比 較 （ 現 状 の 学 校 給 食 セ ン タ ー ）
（ 望 ま れ る 学 校 給 食 セ ン タ ー ）
汚 染 作 業 区 域 と 非 汚 染 作 業 区 域 が 部 屋 単 位 で 区 分 が さ れ て い な い 非 汚 染 作 業 区 域
○ 配 送 時 間 拡 大 に よ る 文 部 科 学 省 が 推 奨 す る 基 準 へ の 対 応
「 学 校 給 食 衛 生 管 理 の 基 準 ( 平 成 17 年 3 月 文 部 科 学 省 ) 」に お い て は 、調 理 後 ２ 時 間 以 内 に 食 べ 終 わ る こ と が 推 奨 さ れ て い る が 、 現 状 で は 、 ２ 時 間 以 上 の 時 間 を 要 し て い る 学 校 （ 本 城 小 、 東 小 な ど ） が あ る 。
図 1- 3 配 送 計 画 と 実 際 の 配 送 時 間 の 比 較
図 1- 4 現 状 の 調 理 後 ∼ 給 食 ま で の 時 間 と 文 部 科 学 省 の 推 奨 基 準 と の 比 較 ( 本 城 小 の 場 合 )
0 20 36 48 58 0 0 0 53 38 20 69 55 41 23 68 54 41 25 0 10 20 30 40 50 60 70
給食センター 豊住小 久住一小 久住二小 東小 （目的地）
（分）
配送計画 5月25日 5月26日 5月27日
0 0 0 0 40 30 20 19 29 40 23 33 44 27 37 47 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50
給食センター 遠山小 三里塚小 本城小 （目的地）
（分）
配送計画 5月25日 5月26日 5月27日
調 理 終 了
セ ン タ ー 出 発
配 送 ５ ０ 分
受 取 校 到 着
配 送 準 備 １ ５ 分
検 食 １ ５ 分
検 食 終 了
給 食 準 備 ２ ０ 分 検 食
開 始
給 食 開 始
給 食 ３ ０ 分 検 食 準 備
５ 分
給 食 終 了
文 部 科 学 省 の 推 奨 基 準 １ ２ ０ 分
１ ３ ５ 分
○ ア レ ル ギ ー 対 策 へ の 対 応
学 校 給 食 に お い て は 、 ア レ ル ギ ー 対 策 へ の 対 応 ( ＊ ) が 求 め ら れ て お り 、 自 治 体 に よ っ て は 、 ア レ ル ギ ー 対 応 食 専 用 の 調 理 室 を 設 け て 対 応 し て い る 事 例 も あ る 。 し か し 、 現 在 の 給 食 セ ン タ ー で は ア レ ル ギ ー 対 応 食 用 の 専 用 ス ペ ー ス が 無 く 、 満 足 な 対 応 が で き な い 状 態 に あ る 。
( *)「 学 校 給 食 実 施 基 準 の 施 行 に つ い て ( 平 成 21 年 4 月 文 部 科 学 省 ) 」の 通 知 に お い て 、 「 食 物 ア レ ル ギ ー 等 の あ る 児 童 生 徒 に 対 し て は 、校 内 に お い て 校 長 、学 級 担 任 、養 護 教 諭 、栄 養 教 諭 、学 校 医 等 に よ る 指 導 体 制 を 整 備 し 、保 護 者 や 主 治 医 と の 連 携 を 図 り つ つ 、可 能 な 限 り 、個 々 の 児 童 生 徒 の 状 況 に 応 じ た 対 応 に 努 め る こ と 。」と さ れ て い る 。
○ 食 育 な ど の 新 た な 要 請 へ の 対 応
平 成 17 年 に「 食 育 基 本 法 」が 成 立 し た こ と を 契 機 に 、学 校 給 食 を 活 用 し た 、食 育 の 取 組 み が 進 め ら れ て い る 。 取 組 み 内 容 と し て は 、 栄 養 士 に よ る 指 導 を は じ め 、 教 職 員 に よ る 指 導 や 地 元 農 家 等 と 連 携 し た 食 材 に 関 す る 指 導 等 さ ま ざ ま な 取 組 み が 進 め ら れ て い る 。
本 市 に お い て も 、 栄 養 士 の 学 校 訪 問 に よ る 食 育 指 導 を 行 っ て い る と こ ろ で あ る が 、 栄 養 士 と 学 校 、 地 元 が 一 体 と な っ た き め 細 か な 取 組 み は 行 わ れ て い な い 。
図 1- 5 食 育 の 事 例
２ ． 学 校 給 食 調 理 方 式 の 比 較 検 討
（ １ ） 調 理 方 式 の 種 類
・ 学 校 給 食 の 調 理 方 式 は 、 本 市 が 実 施 し て い る 「 セ ン タ ー 方 式 」 の ほ か に 、 各 学 校 で 給 食 を 調 理 す る 「 自 校 方 式 」、 １ つ の 学 校 が 近 隣 の 複 数 の 学 校 に 給 食 を 提 供 す る 「 親 子 方 式 」、 民 間 調 理 会 社 か ら 給 食 を 調 達 す る 「 デ リ バ リ ー 方 式 」 が あ る 。
・ 県 内 56 市 町 村 う ち の 33 市 町 村 で 、 成 田 市 と 同 様 の セ ン タ ー 方 式 が 採 用 さ れ て お り 、 そ の 他 の 方 式 に つ い て は 、 自 校 方 式 が 近 隣 の 佐 倉 市 や 東 京 近 郊 の 船 橋 市 、 松 戸 市 、 長 生 郡 内 町 村 等 の9 市 町 村 、 親 子 方 式 が 市 川 市 、 木 更 津 市 の 2 市 、 ま た セ ン タ ー ・ 自 校 方 式 又 は 親 子 の 併 用 も 12 市 で 採 用 さ れ て い る 。
・ 近 年 、 国 の 保 健 体 育 審 議 会 答 申 で は 、「 運 営 合 理 化 に 配 慮 し 自 校 方 式 へ の 移 行 が 望 ま し い 」 と の 見 解 を 示 し て い る こ と も あ り 、本 検 討 で は 、「 セ ン タ ー 方 式 」に 限 定 せ ず 、他 の 方 式 も 含 め 、 検 討 を 行 っ た 。
表 2- 1 県 内 市 町 村 の 方 式 学 校 給 食 調 理 方 式 別 一 覧 （ 平 成 20 年 度 ）
方 式 自 治 体 名
セ ン タ ー 方 式 浦 安 市 、 鎌 ヶ 谷 市 、 銚 子 市 、 成 田 市 、 旭 市 、 八 街 市 、 富 里 市 、 匝 瑳 市 、 香 取 市 、 勝 浦 市 、 山 武 市 、 い す み 市 、 館 山 市 、 市 原 市 、 鴨 川 市 、 君 津 市 、 袖 ヶ 浦 市 、 酒 々 井 町 、 栄 町 、 神 崎 町 、 多 古 町 、 東 庄 町 、 九 十 九 里 町 、 芝 山 町 、 横 芝 光 町 、 白 子 町 、 長 柄 町 、 長 南 町 、 大 多 喜 町 、 御 宿 町 、 鋸 南 町 、 印 旛 村 、 本 埜 村 （ ３ ３ 市 町 村 ） 自 校 方 式 船 橋 市 、 松 戸 市 、 我 孫 子 市 、 佐 倉 市 、 東 金 市 、 大 網 白 里 町 、 一 宮
町 、 睦 沢 町 、 長 生 村 （ ９ 市 町 村 ）
親 子 方 式 市 川 市 、 木 更 津 市 （ ２ 市 ）
セ ン タ ー ・ 自 校 方 式 併 用 習 志 野 市 、 八 千 代 市 、 野 田 市 、 流 山 市 、 柏 市 、 四 街 道 市 、 印 西 市 、 白 井 市 、 茂 原 市 、 富 津 市 、 千 葉 市 （ １ １ 市 ）
セ ン タ ー ・ 親 子 方 式 併 用 南 房 総 市 （ １ 市 ）
資 料 ： 千 葉 県 調 べ
（ ２ ） 調 理 方 式 ご と の 特 徴
・調 理 方 式 の 特 徴 と し て 、「 セ ン タ ー 方 式 」は 、調 理 効 率 や 食 材 調 達 コ ス ト 等 の「 給 食 供 給 面 」 で 優 位 で あ り 、「 自 校 方 式 」は 、給 食 の 温 か さ や ア レ ル ギ ー 対 応 と い っ た「 子 ど も へ の 対 応 面 」な ど で 優 位 で あ る 。「 デ リ バ リ ー 方 式 」は 、セ ン タ ー 方 式 に 特 徴 が 近 く 、他 市 事 例 で は 新 た に 給 食 を 実 施 す る 市 町 村 で 主 に 採 用 さ れ て い る 。
・成 田 市 へ の 採 用 を 検 討 す る 方 式 の 候 補 と し て は 、「 セ ン タ ー 方 式 」に 加 え 、セ ン タ ー 方 式 に は な い メ リ ッ ト を 有 し て い る 「 自 校 方 式 」「 親 子 方 式 」 を 含 む ３ 方 式 と し た 。
表 2- 2 学 校 給 食 調 理 方 式 の 特 徴 （ 詳 細 は 次 表 ）
供 給 方 式 方 式 の 特 徴 と 県 内 で の 採 用 市 町 村
セ ン タ ー 方 式 維 持 管 理 の 効 率 性 や 調 理 効 率 、 食 材 調 達 コ ス ト と い っ た 給 食 供 給 の 面 で 優 位 で あ る 。 子 ど も へ の 対 応 や 地 域 貢 献 面 で は 、 自 校 方 式 に 劣 る 。
採 用 市 町 村 ： 成 田 市 、 富 里 市 、 香 取 市 、 浦 安 市 、 鎌 ヶ 谷 市 等
自 校 方 式 給 食 の 温 か さ や ア レ ル ギ ー 対 応 、 食 育 と い っ た 子 ど も へ の 対 応 面 や 地 産 地 消 や 災 害 事 の 地 域 で の 炊 き 出 し 等 の 地 域 貢 献 面 、 食 中 毒 発 生 時 に 影 響 を 最 小 限 に で き る 等 の 点 で 優 位 で あ る 。
採 用 市 町 村 ： 佐 倉 市 、 船 橋 市 、 松 戸 市 、 我 孫 子 市 、 東 金 市 等 親 子 方 式 セ ン タ ー 方 式 と 自 校 方 式 の 中 間 の 特 徴 が あ る 。
採 用 市 町 村 ： 市 川 市 、 木 更 津 市
デ リ バ リ ー 方 式 セ ン タ ー 方 式 に 近 く 、 子 ど も へ の 対 応 面 で は 、 自 校 方 式 、 親 子 方 式 に 劣 る 。 採 用 市 町 村 ： 県 内 は な し
採 用 市 町 村 資 料 ： 千 葉 県 調 べ
表 2- 3 学 校 給 食 調 理 方 式 の 特 徴 （ 詳 細 比 較 表 ）
項 目 各 方 式 の 比 較 ｾ ﾝ ﾀ ｰ 方 式 親 子 方 式 自 校 方 式 ﾃ ﾞ ﾘ ﾊ ﾞ ﾘ ｰ 方 式 施 設 整 備
( 施 設 ・ 設 備 )
・ 自 校 方 式 は 、 各 校 へ の 調 理 室 の 確 保 が 必 要 。
・ 既 存 ｾ ﾝ ﾀ ｰ は 老 朽 化 が 著 し く 、 ｾ ﾝ ﾀ ｰ 方 式 継 続 の 場 合 で も 再 整 備 が 必 要 。（ 総 費 用 は 自 校 方 式 よ り 小 ）
・ ﾃ ﾞ ﾘ ﾊ ﾞ ﾘ ｰ 方 式 は 、 施 設 整 備 は 不 要 。
△ 既 存 ｾ ﾝ ﾀ ｰ の 再 整 備 が 必 要
△ 基 幹 校 へ の 調 理 室 確 保 必 要
× 各 校 へ の 調 理 室 確 保 必 要
○ 新 た な 施 設 整 備 は 不 要
維 持 管 理 ・ 自 校 方 式 は 、 各 校 へ の 調 理 員 、 栄 養 士 の 配 置 が 必 要 。
・ ｾ ﾝ ﾀ ｰ 方 式 は 、 現 体 制 で 対 応 可 能 。 ・ﾃ ﾞ ﾘ ﾊ ﾞ ﾘ ｰ 方 式 は 、現 体 制 の 人 員 削 減 等
が 課 題 。
○ 現 体 制 で 対 応 可 能
× 基 幹 校 へ 調 理 員 、栄 養 士 の 配 置 必 要
× 各 校 へ の 調 理 員 、栄 養 士 の 配 置 必 要
△ 現 体 制 の 人 員 削 減 等 が 課 題
調 理 効 率 ・ ｾ ﾝ ﾀ ｰ 方 式 は 、 調 理 、 洗 浄 の 自 動 化 に よ り 業 務 の 合 理 化 が 図 れ る 。 ・ 自 校 方 式 は 、 大 規 模 な 自 動 化 設 備 導
入 が 難 し く 、 合 理 化 は 難 し い 。
○ 業 務 の 合 理 化 が 図 れ る
× 合 理 化 は 難 し い
× 合 理 化 は 難 し い
−
食 材 調 達 コ ス ト
・ ｾ ﾝ ﾀ ｰ 方 式 は 、 一 括 購 入 の た め 、 調 達 コ ス ト が 安 価 。
・ 自 校 方 式 の 場 合 、 各 校 調 達 の 場 合 は 割 高 に な り 、 給 食 費 が 割 高 に な る 場 合 が あ る 。
○ 一 括 購 入 の た め 安 価
× 各 校 調 達 の 場 合 は 割 高
× 各 校 調 達 の 場 合 は 割 高
−
配 送 コ ス ト
・ セ ン タ ー 方 式 や 配 送 が 必 要 な 親 子 方 式 の 場 合 は 、 配 送 費 用 が か か る 。
× △ ○ 配 送 費 は 不 要
− 給
食 供 給 面
安 全 性 ( 食 中 毒 )
・ﾃ ﾞ ﾘ ﾊ ﾞ ﾘ ｰ 方 式 は 、衛 生 管 理 が 業 者 任 せ に な る 。
・ ｾ ﾝ ﾀ ｰ 方 式 は 、 市 の 衛 生 管 理 が 行 き 届 く が 、 食 数 が 多 く 、 食 中 毒 発 生 時 の 影 響 が 大 き い 。
・ 自 校 方 式 は 、 食 中 毒 発 生 時 の 影 響 は 小 さ い 。
△ 食 中 毒 発 生 時 の 影 響 が 大 き い
○ 食 中 毒 発 生 時 の 影 響 が 小 さ い
○ 食 中 毒 発 生 時 の 影 響 が 小 さ い
× 衛 生 管 理 は 業 者 任 せ に な る
給 食 の 温 か さ
・ 自 校 方 式 は 、 給 食 時 間 に 合 わ せ 、 適 温 の 給 食 提 供 が 可 能 。
・ ｾ ﾝ ﾀ ｰ 方 式 は 、 保 温 食 缶 使 用 で 、 配 送 時 間 の 短 い 学 校 で は 可 能 。
・ﾃ ﾞ ﾘ ﾊ ﾞ ﾘ ｰ 方 式 は 、温 か い 状 態 で の 運 搬 は 難 し い 。
△ 配 送 時 間 の 短 い 学 校 で は 可 能
△ 基 幹 校 で の 提 供 は 可 能
○ 適 温 で の 提 供 が 可 能
× 温 か い 状 態 で の 運 搬 は 難 し い 。
ア レ ル ギ ー 対 応
・ 自 校 方 式 は 、 各 学 校 の 児 童 生 徒 の ア レ ル ギ ー に 応 じ た 提 供 が 可 能 。 ・ ｾ ﾝ ﾀ ｰ 方 式 は 、 食 数 が 多 く 個 別 対 応 は
難 し い が 、 主 要 な ア レ ル ギ ー へ の 対 応 は 可 能 。(卵,牛 乳,落 花 生,え び,か に 等 − 浦 安 事 例)
・ﾃ ﾞ ﾘ ﾊ ﾞ ﾘ ｰ 方 式 は 、市 の 栄 養 士 が 管 理 し 、 別 途 ア レ ル ギ ー 対 応 食 を 発 注 す れ ば 可 能 。
△ 主 要 な ア レ ル ギ ー へ の 対 応 は 可 能
○ 児 童 生 徒 個 々 の ア レ ル ギ ー 対 応 が 可 能
○ 児 童 生 徒 個 々 の ア レ ル ギ ー 対 応 が 可 能
△ 市 の 栄 養 士 が 管 理 し 別 途 発 注 す れ ば 可 能 子
ど も へ の 対 応
食 育 ・ 自 校 方 式 は 、 給 食 や 食 材 を 身 近 に 感 じ ら れ 、 食 育 に 有 効 。
・ ｾ ﾝ ﾀ ｰ 方 式 は 、 ｾ ﾝ ﾀ ｰ 施 設 見 学 等 で 食 育 へ の 活 用 が 可 能 。
・ ﾃ ﾞ ﾘ ﾊ ﾞ ﾘ ｰ 方 式 は 、 そ の 活 用 は 難 し い
△ ｾ ﾝ ﾀ ｰ 施 設 見 学 等 で 食 育 へ の 活 用 が 可 能 。
○ 給 食 や 食 材 を 身 近 に 感 じ ら れ 、食 育 に 有 効 。
○ 給 食 や 食 材 を 身 近 に 感 じ ら れ 、食 育 に 有 効 。
× 食 育 へ の 活 用 は 難 し い 。
地 産 地 消 ・ 自 校 方 式 は 、 地 元 農 家 等 か ら の 食 材 調 達 が 比 較 的 容 易 。
・ ｾ ﾝ ﾀ ｰ 方 式 は 、 食 数 が 多 く 、 地 元 農 家 等 か ら の 食 材 調 達 は 限 定 的 。 ・ ﾃ ﾞ ﾘ ﾊ ﾞ ﾘ ｰ 方 式 は 、 業 者 任 せ に な る 。
△ 地 元 か ら の 食 材 調 達 は 限 定 的 。
○ 地 元 か ら の 食 材 調 達 が 比 較 的 容 易 。
○ 地 元 か ら の 食 材 調 達 が 比 較 的 容 易 。
× 食 材 調 達 は 業 者 任 せ 地
域 貢 献
地 域 防 災 ・ 自 校 方 式 は 、 災 害 時 、 避 難 場 所 で の 食 事 提 供 に 寄 与 で き る 。
・ ｾ ﾝ ﾀ ｰ 方 式 で も 提 供 可 能 で あ る が 、 避 難 場 所 へ の 配 送 が 制 約 と な る
△ 提 供 可 能 で あ る が 配 送 が 制 約 。
○ 災 害 時 、避 難 場 所 で の 食 事 提 供 可 能
○ 災 害 時 、避 難 場 所 で の 食 事 提 供 可 能
−
実 施 の 容 易 性 ・ ｾ ﾝ ﾀ ｰ 方 式 は 、 用 地 が 確 保 で き れ ば 整 備 は 比 較 的 容 易 。
・ 自 校 方 式 は 、 新 設 校 整 備 や 大 規 模 修 繕 等 を 契 機 に 随 時 整 備 し て い く こ と
○ 用 地 が 確 保 で き れ ば 整 備 は 比 較 的 容
△ 随 時 整 備 し て い く こ と に な り 時 間 を
× 随 時 整 備 し て い く こ と に な り 時 間 を
３ ． 学 校 給 食 調 理 方 式 の 適 用 可 能 代 替 案 の 検 討
（ １ ） 学 校 給 食 の 将 来 需 要 量 の 整 理
「 学 校 適 正 配 置 調 査 （ 平 成 20 年 ３ 月 ： 成 田 市 ）」 の 将 来 児 童 生 徒 数 の 予 測 に よ る と 、 平 成 25 年 に お け る 給 食 数 は 、 旧 成 田 で 19 年 度 よ り 1, 433 食 多 い 9, 696 食 、 下 総 で 435 食 、 大 栄 で 828 食 程 度 の 供 給 が 必 要 と み ら れ る 。
表 3- 1 給 食 セ ン タ ー の 需 要
小 学 校 中 学 校 合 計
玉 造 H19 年 度 ＝ 5, 756 人 H25 年 度 ＝ 6, 752 人 増 減 ＝ ＋ 996 人
H19 年 度 ＝ 2, 507 人 H25 年 度 ＝ 2, 944 人 増 減 ＝ +437 人
H19 年 度 ＝ 8, 263 人 H25 年 度 ＝ 9, 696 人 増 減 ＝ ＋ 1, 433 人 下 総 H19 年 度 ＝ 337 人
H25 年 度 ＝ 279 人 増 減 ＝ ▲ 58 人
H19 年 度 ＝ 213 人 H25 年 度 ＝ 156 人 増 減 ＝ ▲ 57 人
H19 年 度 ＝ 550 人 H25 年 度 ＝ 435 人 増 減 ＝ ▲ 115 人 大 栄 H19 年 度 ＝ 644 人
H25 年 度 ＝ 549 人 増 減 ＝ ▲ 95 人
H19 年 度 ＝ 386 人 H25 年 度 ＝ 279 人 増 減 ＝ ▲ 107 人
H19 年 度 ＝ 1, 030 人 H25 年 度 ＝ 828 人 増 減 ＝ ▲ 202 人
表 3- 2 児 童 数 の 推 計
H19 年 度 H25 年 度 増 減
学 校 名
児 童 数 学 級 数 児 童 数 学 級 数 児 童 数 学 級 数
給 食 ｾﾝ ﾀｰの 需 要
成 田 小 学 校 797 24 851 26 ＋ 54 ＋ 2
遠 山 小 学 校 71 6 91 6 ＋ 20 ± 0
三 里 塚 小 学 校 393 12 464 16 ＋ 71 ＋ 4
東 小 学 校
（ 遠 山 小 に 統 合 ）
35 ( 3) − − ▲ 35 ▲ 3
久 住 第 一 小 学 校 107 6 193 8 ＋ 86 ＋ 2
久 住 第 二 小 学 校 （ 第 一 小 に 統 合 ）
48 ( 5) − − ▲ 48 ▲ 5
中 郷 小 学 校
( 美 郷 台 小 に 統 合 ）
55 6 − − ▲ 55 ▲ 6
豊 住 小 学 校 84 6 60 6 ▲ 24 ± 0
八 生 小 学 校 91 6 70 6 ▲ 21 ± 0
公 津 小 学 校 186 7 177 6 ▲ 9 ▲ 1
向 台 小 学 校 285 12 370 12 ＋ 85 ± 0
加 良 部 小 学 校 715 22 804 24 ＋ 89 ＋ 2
橋 賀 台 小 学 校 283 12 271 11 ▲ 12 ▲ 1
新 山 小 学 校 302 12 304 12 ＋ 2 ± 0
吾 妻 小 学 校 208 7 324 11 ＋ 116 ＋ 4
玉 造 小 学 校 225 9 326 12 ＋ 101 ＋ 3
中 台 小 学 校 188 7 212 8 ＋ 24 ＋ 1
神 宮 寺 小 学 校 191 6 224 9 ＋ 33 ＋ 3
平 成 小 学 校 469 15 546 18 ＋ 77 ＋ 3
本 城 小 学 校 260 11 298 12 ＋ 38 ＋ 1
公 津 の 杜 小 学 校 472 15 764 25 ＋ 292 ＋ 10
美 郷 台 小 学 校 291 12 403 13 ＋ 112 ＋ 1
玉 造 学 校 給 食 ｾﾝﾀｰ H19 年 度 ＝ 5, 756 人 H25 年 度 ＝ 6, 752 人 増 減 ＝ ＋ 996 人
滑 河 小 学 校 73 6
小 御 門 小 学 校 153 6
名 木 小 学 校 41 ( 5)
高 岡 小 学 校 70 6
279 12 ▲ 58 ▲ 11
下 総 学 校 給 食 ｾﾝﾀｰ H19 年 度 ＝ 337 人 H25 年 度 ＝ 279 人 増 減 ＝ ▲ 58 人
大 須 賀 小 学 校 103 6
桜 田 小 学 校 112 6
津 富 浦 小 学 校 160 6
302 12 ▲ 73 ▲ 6
前 林 小 学 校 77 6
川 上 小 学 校 192 6
247 10 ▲ 22 ▲ 2
表 3- 3 生 徒 数 の 推 計
H19 年 度 H25 年 度 差 引
学 校 名
生 徒 数 学 級 数 生 徒 数 学 級 数 生 徒 数 学 級 数
備 考
成 田 中 学 校 367 12
豊 住 中 学 校 （ 成 田 中 に 統 合 ）
37 3
578 17 ＋ 174 ＋ 2
遠 山 中 学 校 381 11 352 11 ▲ 29 ± 0
久 住 中 学 校 83 3 81 3 ▲ 2 ± 0
西 中 学 校 739 21 525 15 ▲ 214 ▲ 6
中 台 中 学 校 473 15 419 12 ▲ 54 ▲ 3
吾 妻 中 学 校 237 9 204 6 ▲ 33 ▲ 3
玉 造 中 学 校 190 6 243 8 ＋ 53 ＋ 2
( 仮 称 ) 公 津 の 杜 中 学 校 − − 542 16 ＋ 542 ＋ 16
玉 造 学 校 給 食 ｾﾝﾀｰ H19 年 度 ＝ 2, 507 人 H25 年 度 ＝ 2, 944 人 増 減 ＝ +437 人
下 総 中 学 校 213 6 156 6 ▲ 57 ± 0
下 総 学 校 給 食 ｾﾝﾀｰ H19 年 度 ＝ 213 人 H25 年 度 ＝ 156 人 増 減 ＝ ▲ 57 人
大 栄 中 学 校 386 11 279 9 ▲ 107 ▲ 2
435 食
828 食
9, 696 食
（ ２ ） 学 校 給 食 調 理 方 式 の 適 用 可 能 代 替 案 の 検 討
○ 代 替 案 の 考 え 方
セ ン タ ー 方 式 の 場 合 で も 、 ３ セ ン タ ー の 統 合 は 、 各 学 校 へ の 配 送 時 間 が 長 く な る こ と か ら 望 ま し く な く 、 旧 成 田 地 区 、 下 総 地 区 、 大 栄 地 区 の ３ 区 分 は 、 継 続 す る も の と し た 。
下 総 地 区 、 大 栄 地 区 は 、 現 在 、 学 校 適 正 配 置 に 向 け た 再 編 を 進 め て お り 、 再 編 に あ わ せ て 自 校 方 式 或 い は 親 子 方 式 に 移 行 す る も の と 考 え た 。
○ 適 用 可 能 代 替 案
① セ ン タ ー 方 式 （ 例 ： 旧 成 田 、 下 総 、 大 栄 の ３ セ ン タ ー ） ② 親 子 方 式 １ （ 例 ： 地 域 の ま と ま り で 市 内 ７ 区 分 ）
③ 親 子 方 式 ２ （ 例 ： ２ 校 で 親 子 を 組 む 例 ） ④ 自 校 方 式 （ 例 ： 旧 成 田 は 自 校 方 式 ）
※ 旧 成 田 に つ い て は 、 久 住 第 二 の 久 住 第 一 小 へ の 統 合 、 中 郷 の 美 郷 台 小 へ の 統 合 、 東 の 遠 山 小 へ の 統 合 、
（ 仮 称 ） 公 津 の 杜 中 整 備 が 前 提 。
図 3- 1 適 用 可 能 代 替 案
② 親 子 方 式 １ （ 例 ： 地 域 の ま と ま り で 市 内 ７ 区 分 ）
1, 205 食
828 食 769 食
1, 902 食
2, 029 食 1, 904 食 2, 322 食
親 子 の 組 合 せ は 、 地 域 の ま と ま り で 、
③ 親 子 方 式 ２ （ 例 ： ２ 校 で 親 子 を 組 む 例 ）
443 食
828 食
762 食 769 食
981 食 921 食
1, 310 食 813 食
702 食
550 食
567 食
1, 008 食
631 食
674 食
親 子 の 組 合 せ は 、 食 数1000 食 以 内 を 目 安 に 、
学 校 の 近 接 性 と 新 た な 施 設 整 備 の 困 難 性 を 考
④ 自 校 方 式 （ 例 ： 旧 成 田 は 自 校 方 式 ）
す べ て 自 校 方 式
適 正 配 置 を 踏 ま え
小 中 併 せ て １
適 正 配 置 を 踏 ま え
（ ３ ） 代 替 案 の 比 較
○ 施 設 整 備 費 、 運 営 費
施 設 整 備 、 運 営 費 に 関 し て は 、 セ ン タ ー 方 式 が 最 も 安 価 で 、 自 校 方 式 が 最 も 費 用 が か か る 。 親 子 方 式 は 、 セ ン タ ー 方 式 と 自 校 方 式 の 中 間 と な っ て い る 。
： 施 設 整 備 費 ＋ 用 地 費
− ① ｾﾝ ﾀｰ 方 式 51 億 円 ＜ ② ③ 親 子 方 式 60 億 ∼ 66. 5 億 円 ＜ ④ 自 校 方 式 86 億 円 ： 運 営 費 （ 調 理 委 託 料 、 栄 養 士 費 用 、 配 送 コ ス ト ）
− ① ｾﾝ ﾀｰ 方 式 2. 58 億 円 ＜ ② ③ 親 子 方 式 3. 16 億 ∼ 4. 10 億 円 ＜ ④ 自 校 方 式 5. 91 億 円
○ 配 送 時 間
自 校 方 式 は 、 配 送 時 間 が な く 、 あ た た か い 給 食 が 提 供 で き る 。 一 方 セ ン タ ー 方 式 は 、 平 均20分 程 度 の 配 送 時 間 が 必 要 で 、現 状 と 同 様 に 文 部 科 学 省 の 推 奨 す る「 調 理 後 喫 食 完 了 ま で ２ 時 間 以 内 」 を 満 た さ な い 学 校 も 出 る も の と み ら れ る 。
親 子 方 式 で は 、 親 と な る 学 校 の 配 送 時 間 は な く 、 子 と な る 学 校 の 配 送 時 間 も 平 均 ７ ∼ ８ 分 で 文 部 科 学 省 が 推 奨 す る 上 記 基 準 を 満 た す も の と み ら れ る 。
− ① セ ン タ ー 方 式 平 均 20 分 ＜ ② ③ 親 子 方 式 平 均 7∼ 8 分 ( 子 の み ) ＜ ④ 自 校 方 式 0 分
○ ア レ ル ギ ー へ の 対 応
千 葉 県 の 事 例 で み れ ば 、 セ ン タ ー 方 式 で は 、 現 状 の 本 市 と 同 様 に 、 ア レ ル ギ ー 対 応 の 除 去 食 、 代 替 食 を 提 供 で き て い な い 市 が 多 い 。 対 応 し て い る 事 例 を み て も 、 特 定 数 品 目 の 除 去 食 の 提 供 や １ 、 ２ 種 類 の 代 替 食 の 提 供 程 度 で 、 各 個 人 の 症 状 に 応 じ た 対 応 が で き な い 。
自 校 方 式 で は 各 個 人 の 症 状 に 応 じ た 代 替 食 の 提 供 に よ る 、き め 細 か な 対 応 が 可 能 で あ る 。 事 例 に よ れ ば 、親 子 方 式 で も 1000 食 程 度 の「 親 子 方 式 ２ 」で あ れ ば 、個 人 の 症 状 に 応 じ た き め 細 か な 対 応 が 可 能 と み ら れ る 。
− ① セ ン タ ー 方 式 、 ② 親 子 方 式 １ ＜ ③ 親 子 方 式 ２ 、 ④ 自 校 方 式
特 定 品 目 代 替 食 提 供 各 個 人 の 症 状 に 対 応
○ 食 育
成 田 市 の 場 合 、 セ ン タ ー 方 式 （ 現 状 ） で は 栄 養 士 が ６ 人 （ 旧 成 田 ４ 下 総 １ 大 栄 １ ） な の に 対 し 、 自 校 方 式 で は 、 各 学 校 に 31 人 の 栄 養 士 が 配 置 さ れ る こ と に な る 。
児 童 生 徒 へ の 食 育 は 、 栄 養 士 に よ る 指 導 が 中 心 と な る が 、 自 校 方 式 の 場 合 は 、 各 学 校 で の 毎 日 の 指 導 や 栄 養 士 、 教 職 員 、 地 元 が 一 体 と な っ た き め 細 か な 食 育 が 可 能 な の に 対 し 、 セ ン タ ー 方 式 の 場 合 は 、 複 数 の 学 校 を 日 を 変 え て 訪 問 す る 方 式 と な り 、 毎 日 活 動 を 行 う に し て も 、 各 学 校 へ の 訪 問 は 週 １ 回 程 度 が 限 度 で あ る 。
− 各 学 校 で の 食 育 可 能 日 数
表 3- 4 代 替 案 の 比 較 表
項 目 ① セ ン タ ー 方 式 ② 親 子 方 式 １ ③ 親 子 方 式 ２ ④ 自 校 方 式
施 設 整 備 費
( 施 設 ･ 備 品 )
○ 最 も 安 価
30＋ 7＋ 4＝ 41 億 円 △
12＋ 10× 3＋ 8＋ 5× 2＝
60 億 円 △
8＋ 5× 10＋ 3× 2＋ 2. 5＝
66. 5 億 円
× 最 も 割 高
5× 3＋ 3× 9＋ 2. 5×12
＋ 2× 7＝ 86 億 円
用 地 費 ×用 地 確 保 が 必 要10 億 円
（ 江 弁 須 基 金 用 地 を 想 定 ）
○ 新 た な 用 地 は 不 要 ○ 新 た な 用 地 は 不 要 ○ 新 た な 用 地 は 不 要
調 理 員 数
委 託 料 ＠ 300 万
○ 最 も 少 人 数
50＋ 10＋ 6（ ＋ 4 ｱ ﾚ ﾙ ｷ ﾞ ｰ 食 ）
＝ 70 人 、 2. 10 億 円 △
20＋ 15× 3＋ 13＋ 9×2
＝ 96 人 、 2. 88 億 円
△
13＋ 10＋ 9× 8＋ 6×3＋ 5
＝ 118 人 、 3. 54 億 円
× 最 も 大 人 数
9× 3＋ 6× 9＋ 5× 12＋ 3× 7
＝ 162 人 、 4. 86 億 円
栄 養 士 費 用
( 市 採 用 )
人 件 費 ＠ 500 万
○ 必 要 な し ○ 必 要 な し ○ 必 要 な し × 10 箇 所 を 越 え る 調 理 場
の 栄 養 士 を 市 が 負 担
＝ 21 人 、 1. 05 億 円
調 理 効 率 ○ 業 務 の 合 理 化 が 図 れ る △ あ る 程 度 合 理 化 は 可 能 × 合 理 化 は 難 し い × 合 理 化 は 難 し い
食 材 調 達 ｺ ｽ ﾄ ○ 一 括 購 入 の た め 安 価 △ 食 数 の 多 さ で 多 少 割 安 × 各 校 調 達 の 場 合 は 割 高 × 各 校 調 達 の 場 合 は 割 高
配 送 コ ス ト ×車12 台 、 0. 48 億 円
( 400 万 円 / 台 で 試 算 )
×車7 台 、 0. 28 億 円 × 車14 台 、 0. 56 億 円
（ 1t 車 で の 配 送 が 可 能 ）
○ 基 本 的 に0 円
給
食
供
給
面
安 全 性
( 食 中 毒 )
△ 食 中 毒 発 生 時 の 影 響 が
大 き い
○ 食 中 毒 発 生 時 の 影 響 が 小 さ い ○ 食 中 毒 発 生 時 の 影 響 が
小 さ い
給 食 の 温 か さ △ 配 送 時 間 の 短 い 学 校 で
は 可 能
△ 基 幹 校 で の 提 供 は 可 能 ○ 適 温 で の 提 供 が 可 能
配 送 時 間
（ 旧 成 田 ）
×平 均19. 3 分 △ 平 均8. 3 分 △ 平 均7. 1 分 ○ 基 本 的 に0 分
ｱ ﾚ ﾙ ｷ ﾞ ｰ 対 応 △ 主 要 な ア レ ル ギ ー へ の
対 応 は 可 能
(原 材 料 ２ 品 目 に 対 応 − 浦
安 市 事 例 )
○ 児 童 生 徒 個 々 の ア レ ル ギ ー 対 応 可 能 ○ 児 童 生 徒 個 々 の ア レ ル
ギ ー 対 応 可 能
(原 材 料 28 品 目 に 対 応 −
戸 田 市 事 例)
子
ど
も
へ
の
対
応
食 育 △ ｾ ﾝ ﾀ ｰ 施 設 見 学 等 で 食 育
へ の 活 用 が 可 能 。
○ 給 食 や 食 材 を 身 近 に 感 じ ら れ 、 食 育 に 有 効 。 ○ 給 食 や 食 材 を 身 近 に 感
じ ら れ 、 食 育 に 有 効 。
地 産 地 消 △ 地 元 か ら の 食 材 調 達 は
限 定 的 。
○ 地 元 か ら の 食 材 調 達 が 比 較 的 容 易 。 ○ 地 元 か ら の 食 材 調 達 が
比 較 的 容 易 。 地
域
貢
献
地 域 防 災 △ 提 供 可 能 で あ る が 配 送
が 制 約 。
○ 災 害 時 、 避 難 場 所 で の 食 事 提 供 可 能 ○ 災 害 時 、避 難 場 所 で の 食
事 提 供 可 能
実 施 の 容 易 性 ○ 用 地 が 確 保 で き れ ば 整
備 は 比 較 的 容 易 。
△ 随 時 整 備 し て い く こ と に な り 時 間 を 要 す る × 随 時 整 備 し て い く こ と
に な り 時 間 を 要 す る
な お 校 舎 の 大 規 模 改 修
が 必 要 と な る 場 合 が あ
る
注 ： 建 設 費 ( ｾ ﾝ ﾀ ｰ 、 施 設 ・ 設 備 ) ： 10000 食 ＝ 30 億 、 5000 食 ＝ 15 億 、 3000 食 ＝ 12 億 、 2000 食 ＝ 10 億 、 1000 食 ＝ ７ 億 、 500 食 ＝ ４ 億 円
建 設 費 ( 親 子 ・ 自 校 、 施 設 ・ 設 備 ) ： 1500 食 ＝ ８ 億 、 1000 食 ＝ ５ 億 、 600 食 ＝ ３ 億 、 400 食 ＝ 2. 5 億 、
200 食 ＝ ２ 億 円
： 調 理 員 数 ： 10000 食 ＝ 50 人 、 5000 食 ＝ 30 人 、 2000 食 ＝ 15 人 、 1000 食 ＝ 10 人 、 900 食 ＝ ９ 人 、 600 食 ＝ ６ 人 、
図 3- 2 配 送 時 間 の 比 較
①
セ
ン
タ
ー
方
式
②
親
子
方
式
１
③
親
子
方
式
２
平 均 配 送 時 間 ＝ 19. 3 分
平 均 配 送 時 間 ＝ 8. 3 分
表 3- 5 千 葉 県 内 セ ン タ ー 方 式 採 用 自 治 体 の ア レ ル ギ ー 対 応 状 況
市 町 村 名 調 理 食 数 手 作 り の
有 無
ア レ ル ギ ー 対 応 の 有 無
特 別 調 理 室 の 有 無
対 応 方 法 対 応 食 数 可 能 食 数 要 望 の
有 無
栄 町 1, 693 × × × 成 分 表 配 布 ×
八 街 市 7, 410 × × × ×
柏 市 4, 700 × × × 成 分 表 配 布 ×
浦 安 市 （ 東 野 ） 4, 000 × × × ×
浦 安 市 （ 千 鳥 ） 13, 000 × ○ ○ 50㎡ 除 去 食 ・ 代 替 食 ※１ 29 140 ○ ※７
本 埜 村 270 × × × ×
本 埜 村 （ 滝 野 ） 970 × ○ × 除 去 食 ※２ ５ ×
酒 々 井 町 1, 697 × ○ × 除 去 食 ※３ ５ ×
富 里 市 4, 650 × ○ × 除 去 食 ・ 成 分 表 配 布 ※４ ×
印 西 市 3, 350 × × × ×
習 志 野 市 6, 600 × × × 成 分 表 配 布 ○ ※８
千 葉 市 （ 若 葉 ） 8, 100 × × × ×
印 旛 村 1, 550 × × × 成 分 表 配 布 ×
鎌 ヶ 谷 市 9, 210 × × × 成 分 表 配 布 ×
市 原 市 4, 626 × × × 成 分 表 配 布 ○ ※９
八 千 代 市 13, 811 × × × 成 分 表 配 布 ○ ※10
白 井 市 4, 850 × × × ×
野 田 市 （ 関 宿 ） 2, 570 × ○ × 除 去 食 ・ 代 替 食 ※５ 22 ×
野 田 市 3, 285 × ○ × 除 去 食 ・ 代 替 食 ※６ 40 40 ×
※ １ 卵 ・ 乳
※ ２ 卵 ・ マ ヨ ネ ー ズ ・ デ ザ ー ト
※ ３ 卵 ・ 乳 ・ 小 麦 ・ エ ビ
※ ４ 牛 乳 の み
※ ５ 除 去 食 卵 ・ え び ・ い か ・ オ レ ン ジ ・ 海 藻 類
代 替 食 卵 焼 き ⇒ 魚 、 肉 ⇒ 魚 （ 宗 教 上 の 理 由 ）
※ ６ 除 去 食 卵 ・ ゴ マ ・ 牛 乳
代 替 食 卵 焼 き ⇒ 鶏 肉 、 魚 ⇒ チ ク ワ
※ ７ 保 護 者 か ら 対 象 ア レ ル ゲ ン の 拡 充 の 要 望 あ り
※ ８ 小 麦 粉 の ア レ ル ギ ー 児 に 対 応 で き る よ う 、 米 粉 の み の パ ン の 使 用 を し て ほ し い 。
※ ９ 除 去 食 等 で の 対 応 は で き な い か
※ 10 保 護 者 か ら 実 施 の 要 望 あ り
表 3- 6 自 校 方 式 、 セ ン タ ー 方 式 採 用 自 治 体 の ア レ ル ギ ー 対 応 方 法 の 比 較
方 式 自 治 体 給 食
供 給 数
ア レ ル ギ ー
対 応 食 数
除 去 品 目 数
戸 田 市 1, 000 28 各 個 人 の ア レ ル ゲ ン に 応 じ た 代 替 食
自 校 方 式
佐 倉 市 1, 100 31 〃
山 形 県 山 形 市 22, 000 200 除 去 食 （ 2 品 目 ）
埼 玉 県 狭 山 市 8, 000 80 除 去 食 ・ 一 部 代 替 食 （ 3 品 目 ）
山 形 県 東 根 市 4, 500 50 除 去 食 ・ 一 部 代 替 食 （ 4 品 目 ）
セ ン タ ー 方 式
宮 城 県 仙 台 市 11, 000 100 除 去 食 ・ 代 替 食 （ 25 品 目 ）
＊ 共 通 の 代 替 食 １ 、 ２ 種 を 作 る た め 、
４ ． 給 食 施 設 整 備 方 針
（ １ ） 目 標 と す る 給 食 方 式 に つ い て
近 年 、 学 校 給 食 に お い て は 、 栄 養 バ ラ ン ス の と れ た 食 事 の 提 供 に 加 え 、 給 食 を 活 用 し た 食 に 関 す る 指 導 の 充 実 が 求 め ら れ て お り 、 学 校 栄 養 職 員 が 個 々 の 給 食 実 施 校 に 配 置 さ れ 、 児 童 生 徒 の 実 態 や 地 域 の 実 情 に 応 じ た 、 豊 か で き め 細 か な 食 事 の 提 供 や 食 に 関 す る 指 導 が 行 わ れ る こ と が 望 ま れ て い る 。
現 在 、 市 で は 、「 セ ン タ ー 方 式 」 に よ り 、「 栄 養 バ ラ ン ス の と れ た 食 事 の 提 供 」 を 行 っ て い る も の の 、「 給 食 を 活 用 し た 食 に 関 す る 指 導 」に 関 し て は 、各 学 校 に で き る 限 り 協 力 は し て い る も の の 、 調 理 場 と 学 校 が 離 れ て い る こ と な ど に よ り 、 不 十 分 な 点 も 多 い 。
「 豊 か で き め 細 か な 食 事 の 提 供 」 に 関 し て も 、 給 食 を 大 量 に 調 理 す る こ と か ら 、 児 童 生 徒 の ア レ ル ギ ー 対 応 は 行 え て お ら ず 、 配 送 な ど に よ り 調 理 か ら 児 童 生 徒 が 食 す る ま で の 時 間 が か か り 、 必 ず し も 「 豊 か で き め 細 か な 食 事 の 提 供 」 が で き て い な い の が 現 状 で あ る 。
一 方 で 、 近 年 、 児 童 生 徒 へ の 豊 か で き め 細 か な 食 事 の 提 供 や 食 に 関 す る 指 導 を 強 化 す る た め に 、 セ ン タ ー 方 式 か ら 自 校 方 式 へ 切 り 替 え る 自 治 体 も み ら れ る 。（ 戸 田 市 、 朝 霞 市 等 ）
こ れ ら の 自 治 体 で は 、 セ ン タ ー の 老 朽 化 や Ｏ 157 集 団 感 染 以 降 の 推 奨 さ れ る 「 施 設 の ド ラ イ 化 」 へ の 対 応 の 必 要 性 を 契 機 に 、 よ り 子 ど も に と っ て 望 ま し い 方 式 を 目 指 し て い る も の と 考 え ら れ る 。
本 市 に お い て も 、 現 在 、 同 様 の 契 機 に あ り 、 学 校 給 食 提 供 者 と し て は 、 子 ど も の 栄 養 補 給 や 健 康 の 増 進 、 食 育 の 観 点 で よ り 望 ま し い 給 食 提 供 の 方 法 を 目 指 す べ き と 考 え 、 そ の た め に は 、
自 校 方 式 へ の 移 行 が 望 ま し い
と 考 え て い る 。し か し な が ら 、 自 校 方 式 は 施 設 整 備 費 用 ・ 運 営 コ ス ト が 他 の 方 式 に 比 べ 多 額 と な る こ と や 、 一 部 に 給 食 室 の 設 置 が 難 し い （ 設 置 す る た め に は 大 規 模 な 校 舎 の 改 修 が 必 要 ） 学 校 が あ る こ と か ら 、 近 年 の 社 会 経 済 情 勢 等 を 勘 案 し た 場 合 、 自 校 方 式 へ の 移 行 は 難 し い と 判 断 せ ざ る を 得 な い と 考 え ら れ る 。
し た が っ て 、
今 後 の 給 食 方 式 は 、
現 在 の 給 食 セ ン タ ー の 老 朽 化 に よ る 施 設 更 新 の 機
会 を 契 機 に 、 よ り 子 ど も に と っ て 望 ま し い 自 校 方 式 に 準 ず る 特 徴 を 持 つ 親 子 方 式 に
移 行 し て い く
も の と す る 。表 4- 1 セ ン タ ー 方 式 、 親 子 方 式 、 自 校 方 式 の 比 較 表
セ ン タ ー 方 式 親 子 方 式 自 校 方 式
特 徴 （ ﾒﾘｯﾄ ）
・施設整備費、運営費が安い
・調理効率がよい
・食材調達コストが安い
・保護者負担が抑えられる
・現状でセンター方式を採用してい
ることから、再整備が比較的容易
・特徴は自校方式に近い ・適温での給食提供が可能
・食中毒発生時の影響が少ない
・児童生徒一人ひとりのアレルギー
対応食の提供が可能
・給食や食材を身近に感じられる
・地元からの食材調達が比較的容易
・災害時、避難場所での食事提供可能
（佐倉市の指摘）
・冷凍食品はほとんど使わない
・調理に時間をかけることが出来る。
施 設 整 備 費 ・旧成田＝約 30 億円
・下総 ＝約 4 億円
・大栄 ＝約 7 億円
計約 41 億円
・旧成田＝約 50∼56. 5 億円
・下総 ＝約 5 億円
・大栄 ＝約 5 億円
計約 60∼66. 5 億円
・旧成田（自校方式）＝約 75. 5 億円
・下総 （親子方式）＝約 3 億円
・大栄 （親子方式）＝約 7. 5 億円
計約 86 億円
用 地 費 ・旧成田＝約 10 億円 （江弁須の基金用地を想定）
・なし ・なし
運 営 費 ・調理委託料＝2. 10 億円
・栄養士費用＝ −
・配送コスト＝0. 48 億円
計 2. 58 億円
・調理委託料＝2. 88∼3. 54 億円
・栄養士費用＝ −
・配送コスト＝0. 28∼0. 56 億円
計 3. 16∼4. 10 億円
・調理委託料＝4. 86 億円
・栄養士費用＝1. 05 億円
・配送コスト＝ −
（ ２ ） 親 子 方 式 へ の 移 行 方 法 に つ い て
○ 移 行 方 法
親 子 方 式 へ の 移 行 は 、 あ る 程 度 年 数 が か か る こ と か ら 、 一 方 で 既 存 セ ン タ ー （ 分 所 ） を 15 年 間 延 命 す る 措 置 （ 22 年 度 か ら ２ か 年 度 で 実 施 ） を 行 い な が ら 目 指 す も の と す る 。
他 方 、 既 存 セ ン タ ー （ 本 所 ） に つ い て は 、 老 朽 化 が 著 し い こ と か ら 、 ５ 年 以 内 に セ ン タ ー 以 外 で 3, 000 食 程 度 供 給 で き る 体 制 を 目 指 し 、 ５ 年 後 に 閉 鎖 す る も の と す る 。
○ 移 行 ス ケ ジ ュ ー ル （ 案 ）
（ ３ ） 実 現 に 向 け た 課 題 の 整 理
親 子 方 式 へ の 移 行 の 具 体 的 ス ケ ジ ュ ー ル の 検 討 や 当 面 親 と な る 学 校 の 選 定 に あ た っ て は 、 各 学 校 で の 給 食 室 の 整 備 方 針 、 給 食 室 を 建 て る ス ペ ー ス が な い 場 合 の 対 策 等 を 検 証 し て い く 必 要 が あ る 。
そ の 施 設 整 備 の 具 体 的 方 針 や 給 食 室 を 整 備 し て い く 学 校 の 順 番 、 ス ケ ジ ュ ー ル 等 に つ い て は 、 今 後 の 実 施 計 画 の な か で 検 討 を 進 め て い く も の と す る 。
既 存 セ ン タ ー 分 所
能 力7, 000 食
本 所 能 力3, 000 食
親 と な る 学 校 の 整 備
Ｈ 22 年 度 第1 期 ( 5 年 間 ) Ｈ 23 年 度
∼ Ｈ 27 年 度
第2 期 ( 10 年 間 ) Ｈ 28 年 度
∼ Ｈ 37 年 度
延 命 措 置
廃 止
廃 止
( 仮 称 ) 公 津 の 杜 中 ( 公 津 小 ， 橋 賀 台 小 ) ＝ 948 食
年 間 ２校 程 度 づつ整 備 親 となる学 校 が
整 備 され 次 第 随 時 移 行
移 行 完 了 （親 子 方 式 による給 食 提 供 の 実 現 ） 本 城 小 （ 三 里 塚 小 ， 遠 山 中・小 ） ＝ 1206 食
資 料 １ ： 生 涯 に わ た る 心 身 の 健 康 の 保 持 増 進 の た め の 今 後 の 健 康 に 関 す る 教 育 及 び ス ポ ー ツ の 振 興 の 在 り 方 に つ い て （ 97 年 9 月 22 日 保 健 体 育 審 議 会 答 申 ）
( 6) 学 校 給 食 の 今 日 的 意 義
（ 食 に 関 す る 現 代 的 課 題 と 食 に 関 す る 指 導 ）
個 々 人 の ラ イ フ ス タ イ ル の 多 様 化 や 外 食 産 業 の 拡 大 な ど 、 食 生 活 を 取 り 巻 く 社 会 環 境 等 の 変 化 に 伴 い 、 外 食 ・ 加 工 食 品 の 利 用 者 の 増 加 や 朝 食 欠 食 率 の 増 加 な ど 、 個 々 人 の 食 行 動 の 多 様 化 が 進 ん で い る 。 こ の よ う な 食 行 動 の 多 様 化 を 背 景 に 、 カ ル シ ウ ム 不 足 や 脂 肪 の 過 剰 摂 取 な ど の 偏 っ た 栄 養 摂 取 、 肥 満 症 等 の 生 活 習 慣 病 の 増 加 及 び 若 年 化 な ど 、 食 に 起 因 す る 新 た な 健 康 課 題 が 増 加 し て い る 。
学 校 に お け る 食 に 関 す る 指 導 は 、従 来 か ら 関 連 教 科 な ど に お い て 、食 生 活 と 心 身 の 発 育・発 達 、 食 生 活 と 心 身 の 健 康 の 増 進 、 食 生 活 と 疾 病 な ど に 関 し て 指 導 を 行 っ て き て い る と こ ろ で あ る が 、 こ う し た 食 に 関 す る 現 代 的 課 題 に 照 ら す と 、 生 涯 を 通 じ た 健 康 づ く り の 観 点 か ら 、 食 生 活 の 果 た す 重 要 な 役 割 の 理 解 の 上 に 、栄 養 バ ラ ン ス の と れ た 食 生 活 や 適 切 な 衛 生 管 理 が 実 践 さ れ る よ う 指 導 す る こ と が 求 め ら れ る 。
（ 学 校 給 食 の 今 日 的 意 義 ）
学 校 給 食 は 、 栄 養 バ ラ ン ス の と れ た 食 事 内 容 、 食 に つ い て の 衛 生 管 理 な ど を じ か に 体 験 し つ つ 学 ぶ な ど 、 食 に 関 す る 指 導 の 「 生 き た 教 材 」 と し て 活 用 す る こ と が 可 能 で あ る 。 こ う し た 学 校 給 食 の 活 用 に よ り 、栄 養 管 理 や 望 ま し い 食 生 活 の 形 成 に 関 す る 家 庭 の 教 育 力 の 活 性 化 を 図 る 必 要 が あ る 。 さ ら に 、 学 校 給 食 は 、 社 会 全 体 と し て 欠 乏 し て い る カ ル シ ウ ム な ど の 栄 養 摂 取 を 確 保 す る 機 会 を 、 学 齢 期 の 児 童 生 徒 に 対 し て 用 意 し て い る と い う 機 能 を 果 た し て い る 。
こ の よ う な 学 校 給 食 の 今 日 的 意 義 と 機 能 を 考 え る と 、 現 在 、 完 全 給 食 の 実 施 率 が 約 ６ 割 で あ る 中 学 校 に つ い て は 、 未 実 施 市 町 村 に お い て 積 極 的 な 取 組 が 望 ま れ る 。
（ 食 に 関 す る 指 導 体 制 ）
食 に 関 す る 指 導 体 制 に つ い て は 、 学 校 に お け る 食 に 関 す る 指 導 の 充 実 を 図 る た め に も 、 教 育 活 動 全 体 を 通 し て 行 う 健 康 教 育 の 一 環 と し て 、 食 に 関 す る 専 門 家 で あ る 学 校 栄 養 職 員 の 積 極 的 な 協 力 を 得 て 、 関 連 教 科 に お い て 発 達 段 階 に 沿 っ た 指 導 を 行 う と と も に 、 学 校 給 食 の 今 日 的 意 義 を 踏 ま え て 、 適 切 な 指 導 に 取 り 組 む 必 要 が あ る 。 こ の た め 、 教 科 等 の 特 性 に 応 じ て 、 学 校 栄 養 職 員 と テ ィ ー ム を 組 ん だ 教 育 活 動 を 推 進 す る と と も に 、 学 校 栄 養 職 員 が 学 級 担 任 等 の 行 う 給 食 指 導 に 計 画 的 に 協 力 す る な ど 、 学 校 栄 養 職 員 の 健 康 教 育 へ の 一 層 の 参 画 を 図 る こ と が 必 要 で あ る 。
（ 学 校 給 食 の 調 理 体 制 等 ）
学 校 給 食 を 活 用 し た 食 に 関 す る 指 導 を 一 層 充 実 す る 観 点 か ら 、 学 校 栄 養 職 員 が 個 々 の 給 食 実 施 校 に 配 置 さ れ 、 こ れ に よ り 、 児 童 生 徒 の 実 態 や 地 域 の 実 情 に 応 じ て 、 豊 か で き め 細 か な 食 事 の 提 供 や 食 に 関 す る 指 導 が 行 わ れ る こ と が 望 ま し い 。 し た が っ て 、 こ の よ う な 食 に 関 す る 指 導 等 が 可 能 と な る よ う な 単 独 校 調 理 場 方 式 へ の 移 行 に つ い て 、 運 営 の 合 理 化 に 配 慮 し つ つ 、 児 童 生 徒 の 減 少 等 に 伴 う 共 同 調 理 場 方 式 の 経 済 性 や 合 理 性 と 比 較 考 量 し な が ら 、 検 討 し て い く こ と が 望 ま し い 。
ま た 、 献 立 内 容 に つ い て も 、 児 童 生 徒 が 食 事 内 容 を 主 体 的 に 選 択 し て 食 べ る こ と を 通 し て 、 食 事 に 関 す る 自 己 管 理 能 力 を 育 む た め 、 カ フ ェ テ リ ア 方 式 等 を 取 り 入 れ る こ と が 期 待 さ れ る 。
資 料 ２ ： 自 校 方 式 の 整 備 費 、 委 託 料 の 積 算 資 料
H25 年 度 学 校 名
児 童 数 学 級 数
整 備 費 ( 億 円 )
調 理 員 （ 人 ）
成 田 小 学 校 851 26 5 9
遠 山 小 学 校 91 6 2 3
三 里 塚 小 学 校 464 16 3 6
東 小 学 校 （ 遠 山 小 に 統 合 ） − −
久 住 第 一 小 学 校 193 8 2 3
久 住 第 二 小 学 校（ 第 一 小 に 統 合 ） − − 中 郷 小 学 校 ( 美 郷 台 小 に 統 合 ） − −
豊 住 小 学 校 60 6 2 3
八 生 小 学 校 70 6 2 3
公 津 小 学 校 177 6 2 3
向 台 小 学 校 370 12 3 6
加 良 部 小 学 校 804 24 5 9
橋 賀 台 小 学 校 271 11 2. 5 5
新 山 小 学 校 304 12 2. 5 5
吾 妻 小 学 校 324 11 2. 5 5
玉 造 小 学 校 326 12 2. 5 5
中 台 小 学 校 212 8 2 3
神 宮 寺 小 学 校 224 9 2. 5 5
平 成 小 学 校 546 18 3 6
本 城 小 学 校 298 12 2. 5 5
公 津 の 杜 小 学 校 764 25 5 9
美 郷 台 小 学 校 403 13 3 6
滑 河 小 学 校 小 御 門 小 学 校 名 木 小 学 校 高 岡 小 学 校
279 12 3 6
大 須 賀 小 学 校 桜 田 小 学 校 津 富 浦 小 学 校
302 12 2. 5 5
前 林 小 学 校 川 上 小 学 校
247 10 2. 5 5
H25 年 度 学 校 名
整 備 費 ( 億 円 )
調 理 員 （ 人 ） 成 田 中 学 校
豊 住 中 学 校 （ 成 田 中 に 統 合 ）
578 17 3 6
遠 山 中 学 校 352 11 2. 5 5
久 住 中 学 校 81 3 2 3
西 中 学 校 525 15 3 6
中 台 中 学 校 419 12 3 6
吾 妻 中 学 校 204 6 2. 5 5
玉 造 中 学 校 243 8 2. 5 5
( 仮 称 ) 公 津 の 杜 中 学 校 542 16 3 6
下 総 中 学 校 156 6 小 中 親 子 小 中 親 子
表 − 親 子 方 式 １ （ 案 ）
給 食 数 整 備 費 調 理 員 ① 【 ( 仮 ) 下 総 小 279， 下 総 中 156】 ， 【 久 住 第 一 小 193， 久 住 中 81】
豊 住 小 60
769 5 9
② 美 郷 台 小 403， 成 田 中 578， 八 生 小 70， 成 田 小 851 1, 902 10 15
③ 吾 妻 小 324， 神 宮 寺 小 224， 玉 造 小 326， 中 台 小 212， 向 台 小 370 中 台 中 419， 玉 造 中 243， 吾 妻 中 204
2, 322 12 20
④ 橋 賀 台 小 271， 加 良 部 小 804， 新 山 小 304， 西 中 525 1, 904 10 15
⑤ 平 成 小 546，公 津 小 177，公 津 の 杜 小 764， ( 仮 称 ) 公 津 の 杜 中 542 2, 029 10 15
⑥ 遠 山 小 91， 遠 山 中 352， 本 城 小 298， 三 里 塚 小 464 1, 205 8 13
⑦ 大 栄 地 区 828 828 5 9
合 計 10, 959食 60億 円
96人
( 2. 88億 円 )
表 − 親 子 方 式 ２ （ 案 ）
給 食 数 整 備 費 調 理 員 ① 【 ( 仮 ) 下 総 小 279， 下 総 中 156】 ， 【 久 住 第 一 小 193， 久 住 中 81】
豊 住 小 60
769 5 9
② 美 郷 台 小 403， 成 田 中 578 981 5 9
③ 八 生 小 70， 成 田 小 851 921 5 9
④ 神 宮 寺 小 224， 玉 造 小 326 550 3 6
⑤ 吾 妻 小 324， 玉 造 中 243 567 3 6
⑥ 中 台 小 212， 中 台 中 419 631 5 9
⑦ 橋 賀 台 小 271， ( 仮 称 ) 公 津 の 杜 中 542 813 5 9
⑧ 公 津 小 177， 西 中 525 702 5 6
⑨ 向 台 小 370， 新 山 小 304 674 5 9
⑩ 平 成 小 546， 公 津 の 杜 小 764 1, 310 8 13
⑪ 加 良 部 小 804， 吾 妻 中 204 1, 008 5 10
⑫ 遠 山 小 91， 遠 山 中 352 443 2. 5 5
⑬ 本 城 小 298， 三 里 塚 小 464 762 5 9
⑭ 大 栄 地 区 828 828 5 9
合 計 10, 959食 66. 5億 円
118人
学 校 給 食 施 設 整 備 基 本 計 画
発 行 成 田 市 教 育 委 員 会
編 集 教 育 総 務 部 学 校 給 食 セ ン タ ー 〒 286- 0011
成 田 市 玉 造 1- 14 TEL 0476- 27- 9449
発 行 日 2010. 3
