豊島区基本計画
答申
【平成 18 年度∼平成 27 年度】
豊島区基本構想審議会
基本計画の構成
第
章
新たな地域経営の方針
1.参加と協動のまちづくりに関する方針
2.新たな行財政改革に関する方針
3.分野別計画に関する方針
3−1 施策の重点化に関する方針
3−2 既存重要事業の選定に関する方針
3−3 公共施設等の再構築・活用に関する方針
4.戦略的・横断的な施策展開に関する方針
第
章
分野別計画
分野別計画体系図
すべ
の人
地域
共
生
いけ
ち
1−1 地域福祉の推進
1−2 高齢者・障害者の自立支援
1−3 健康
子
もを共
育
ち
2−1 子どもの権利保障
2−2 子育て環境の充実
2−3 幼児教育
2−4 学校における教育
2−5 地域における教育
3−1 心ふれあうコミュニティの形成
3−2 平和と人権の尊重
3−3 男女共同参画社会の実現
のネットワ
クを形成す
環境の
ち
4−1 みどりの創造と保全
4−2 環境の保全
4−3 リサイクル・清掃事業の推進
人間優先の基盤
整備さ
た、安心、安全の
ち
5−1 魅力あるまちづくりの推進
5−2 魅力ある都心居住の場づくり
5−3 交通体系の整備
5−4 災害に強いまちづくりの推進
5−5 身近な安心と安全の確保
魅力
活力
あふ
、
わいの
ち
6−1 都市の魅力による集客力の向上
6−2 産業振興による都市活力創出
伝統
文化
新た
息吹
融合す
文化の風薫
ち
7−1 文化によるまちづくりの推進
7−2 芸術・文化の振興
7−3 生涯学習・生涯スポーツの推進
参考資料
○答申文 写
○豊島区基本構想審議会委員名簿
新た
地域経営
方針
行政活動を含む、地域づくり全体の基本的考え方を示します。 1.参加と協動のまちづくりに関する方針
地域活動団体、NPO、企業、大学など、多様な主体がきめ細かな公共的サービスを担い
合う「新しい公共」の創造に向け、「協動」の仕組みづくりを進めるための指針
2.新たな行財政改革に関する方針
今後の少子高齢・低成長社会において、「スリムで変化に強い行政経営」と「持続可能な財
政構造」に向けた改革を進め、効率性の高い行政サービスの実現を図るための指針
3.分野別計画に関する方針
3- 1 施策の重点化に関する方針
社会状況の変化を踏まえた施策の“ 選択と集中” を進め、政策主導型の予算編成を実現す
ることで限られた財源をより効率的・効果的に活用するための指針
3- 2 既存重要事業の選定に関する方針
既存の事業について、優先順位を明らかにし、重要性の高い事業を既存重要事業として選
定するための指針
3- 3 公共施設等の再構築・活用に関する方針
人口減少社会の到来に対応した持続可能性を重視した公共施設のあり方を示し、公共施設
の再構築・活用を進めていくための指針
4.戦略的・横断的な施策展開に関する方針
価値あるまちの実現に向け、「分野別計画」が示す24の政策について、「文化」「健康」「都
市再生」「環境」をテーマとした戦略的・横断的な施策展開を図るための方針
分
別計画
24の政策分野ごとに施策の展開に関する基本的方針を示します。
①現状と課題 「施策の方向」の前提となる社会状況の変化や地域社会の課題
②施策の方向 「政策」の実現に向けた基本的な方針事務事業の展開の指針
③成果指標
「政策」や「施策の方向」の内容を、分かりやすく、具体的なイメージを伝え るための指標
④計画事業
● 既存重要事業
平成 17 年度において実施している事業のうち、「施策の方向」を推進してい
く上で基幹的かつ重要な役割を果たす事業
● 新規重要事業
平成 18 年度以降において、財源確保を図りつつ、今後優先的に取り組む事業
計画期間
行
政改革プ
ン
具体化
ロ
ン
豊島区では、区政運営の指針として、平成 16 年度に「行財政改革プラン 2004」を
策定しました。
新たな基本計画の策定に合わせ、この「行財政改革プラン」を基本計画の実施計画 として位置づけ、毎年度ローリング(改定)を行いながら、基本計画が示す「新たな
地域社会づくりの方向」及び「分野別計画」における重点施策や計画事業等を踏まえ、
施策・事業の具体化を図ることとします。
また、「行財政改革プラン」の計画期間は、原則として3年または4年とします。
年 度 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29
基本計画
行財政改革プラン
(実施計画)
時代
変化
応した見直し
仕組
社会やニ 変化 応
新たなニーズや社会状況の変化に対応するため、基本計画における計画事業以外の
新たな事業展開が必要となる場合には、基本計画の重点施策に留意しつつ、「行財政改
革プラン」において、新たな計画事業を加えるものとします。
また、基本計画については、計画期間の前期が終了する5年を目途として、必要な 見直しを行うとともに、後期の計画事業の内容を明らかにします。
基本計画 進捗状況 確認
年度ごとに、行政評価等を踏まえて基本計画の進捗状況を確認するとともに、「行財
政改革プラン」においてその結果を明らかにします。
また、「行財政改革プラン」の改定にあたっては、区民が参画する委員会を設置し、
基本計画の進捗状況等を報告するとともに、改定に向けた意見を聴くものとします。
政策主導型 行政経営 テ 確立
基本計画に基づく政策主導型の行政経営システムの確立に向け、基本計画の政策体 系に基づく計画、実施、評価、そして財源や人員配分の仕組みづくりを進めます。
●新た 基本計画
行 政改革プ ン 基本
構想
前期5年 後期5年
計画事業 前期=計画
改革プ ン
計画事業 後期=方針
行財政改革プ ン
毎年度ロー ング
基本計画 構成
新た 地域経営 方針
1.参加と協動のまちづくりに関する方針
2.新たな行財政改革に関する方針
3.分野別計画に関する方針
3−1 施策の重点化に関する方針
3−2 既存重要事業の選定に関する方針
3−3 公共施設等の再構築・活用に関する方針
4.戦略的・横断的な施策展開に関する方針
分
別計画
成果指標 必要性 意義
① 区民等との協働を図りながら、「政策」や「施策の方向」を実現していくためには、その内
容を、分かりやすく具体的なイメージを伴って伝え、共有することが必要です。
そのため、「政策」や「施策の方向」の内容に応じた代表的な切り口を設定し、数値を伴う
指標を設定します。こうした指標は、進捗状況を測りつつ評価し、進行状況を管理していく
ためにも重要な役割を果たします。
② 設定する指標は、事業や活動の結果として生じる状態を示す『成果指標』を設定すること
を原則とします。ただし、『成果指標』としての設定が困難な場合には、事務事業の活動その
ものを示す『活動指標』として設定します。
また、『成果指標』は、「政策」を単位として、「重点施策」に配慮しつつ設定します。
③ 『成果指標』は、“ 物差し” であるとともに“ 目標” でもあります。しかし、指標が表現す
るのは、「政策」や「施策の方向」の部分的かつ代替的な内容であり、「政策」や「施策の方
向」全体の進捗状況を示すものではありません。
④ 今回設定した指標の達成状況については、実施計画として位置づける「行財政改革プラン」
のなかで、毎年度明らかにします。また、指標が設定する目標と実態の乖離が広がる場合に
は、その原因を明らかにするとともに、指標としての有効性を検証し、必要に応じて指標の
変更や追加を行い、改善を続けていきます。
政策
現状 課題
施策 方向 点施策 選定
成果指標
計画事業
既存重要事業
(AA事業、A事業、その他の事業)
新規重要事業
参加
協動
ち
関す
方針
※ 文中では、主体的な意志によって行われる「活動」や「行動」としての意義を重視し、「協
働」を「協動」と表現しています。
(1)地域の多様な主体による「新たな公共」の必要性
今後の本格的な少子・高齢社会において、地域のニーズは益々多様化し、増大していくこ とが予想されます。加えて、文化、健康、都市再生、環境、など、新たな課題への対応も必 要となっています。
しかし、今後、税収等の財源や職員などの行政資源については、大きな増加を見込むこと は困難な状況です。右肩上がりの時代のように、行政だけで地域の公共サービスを支えるこ とは、困難になってきています。また、区民一人ひとりの暮らしを大切にするために、公共 的なサービスにも多様な選択肢が求められていますが、行政が主体となるサービスは、公平 性と平等性が求められることから、ニーズや価値観にきめ細かく応えることには限界があり ます。
一方、本格的な分権社会に向け、国から地方へと、権限と財源の移譲が進んでおり、今後 もその傾向は、ますます加速するものと予想されます。中央官庁主導の政策と補助金に基づ き、地方が事業を推進するというような従来のシステムを転換し、地域社会の自己決定・自 己責任を基本としたシステムへ移行していくこと、そして、区民により近いところで地域特 性を踏まえた政策を決めていくことが重要になります。
一人ひとりの区民、町会、商店街、NPO、企業、大学、そして行政が、地域の課題や情 報を共有し、相互に連携を図ることで初めて、地域の活性化に結びつく政策形成が可能とな ります。
この10数年、福祉や環境、教育、まちづくりなど「公共」の領域への参加が急速に増えて
きました。事業者も、地域に役立つ活動や区民との連携に目を向け始めています。
また、いわゆる「団塊の世代」が職場から引退する時期が近づいています。昭和22年から
24年生まれのこの世代は、日本の経済成長を支えた大きなエネルギーを持つ世代です。様々
な知識と経験、そして技術を身につけた人々に地域への参加を促すために、豊かな自己実現
を図ることができるような、参加と協動の仕組みを地域のなかに築いていくことが必要です。
(2)区民参加の推進
①情報の共有と説明責任
行政が情報を広く提供することや説明責任を果たしていくことは、区民の知る権利を 保障するだけではなく、区政への区民参加や協動のまちづくりを促進する前提条件とし て重要です。また、自己決定・自己責任の原則に基づく地域経営にとっても、住民自治 と行政責任の明確化は不可欠の前提条件です。
地域の課題や区政に関する情報について、個人情報の保護に留意して広く公開し、広 報やホームページ等、多様な媒体を活用して、わかりやすい情報提供を行います。
また、透明性の高い区民に開かれた区政を実現するため、政策の立案、実施及び評価 のそれぞれの過程において、その経過、内容、効果等について説明責任を果たすととも に、区政に対する要望、意見、苦情等の申立てがあったときは、速やかに事実関係を誠 実に調査し、区政改善の契機として、応答責任を果たします。
さらに、審議会等の会議については、法令・条例による非公開情報が含まれ、公開す ることが適当でないと認められる場合以外は、原則として公開します。
②政策形成過程への参加促進
政策形成過程への区民参加を促進するため、政策提案の公募や区民参加の検討会議の 設置など、計画や事業等の調査研究、課題設定、策定、実施、評価の各段階において、 多様な参加の機会を確保します。
また、区の基本的な計画や重要な政策等を決定する場合には、事前に案を公表し、区 民の意見を聴き、提出された意見に対して区の考え方を公表するパブリックコメントを 実施します。また、政策形成に関する審議会等を設置する場合には、原則として、区民 からの公募委員の参画を図ります。
(3)協動のまちづくりの基本的考え方
①協動を経営理念とした区政の展開
「協動」とは、区を含む地域の多様な主体の間で、それぞれの役割分担と対等な協力 関係に基づき、対等な立場に基づく協議によって形成される共通の目的を実現するため に連携し、ともに活動することです。
区民、町会等の地域活動団体、特定の目的を共有して活動する団体、NPO、大学等
の機関、民間事業者それぞれが所有する時間や知恵、資金、場所、情報などを出しあい、
社会に開くことができれば、それは地域の社会資源になります。
しかし、協動を言葉で言うことは簡単ですが、協動とは、立場や価値観の異なる主体 が、それぞれ歩み寄って共通のテーブルを囲むということであり、その場をつくること 一つとっても、チャレンジングで創造性に満ちた作業です。
に考えて協議し、合意形成しながら行動していくための仕組みを構築していきます。 そして、こうした協動の仕組みを創りあげ、地域に根ざした個性ある効果的な政策形 成と、地域に愛着を持つ人々に支えられたまちづくりを進めることを「地域経営の基本 方針」として位置づけます。
協動 定義
「協動」とは、区を含む地域の多様な主体の間で、それぞれの役割分担と対等な協 力関係、そして対等な協議に基づく共通の目的を実現するために連携し、ともに活動 することです。
協動 方針
① 多様な主体の担い合いによりきめ細かな公共的サービスを実現する「新しい公共」
の創造に向け、「協動」の仕組みづくりを進めます。
② 地域に愛着を持つ人々に支えられたまちづくりを進めるため、区は、区と地域の
主体との「協動」を進めるとともに、地域の主体相互間での「協動」を促進するコ ーディネーター役を担っていきます。
③ 地域に根ざした個性ある効果的な政策形成を行うため、区は、「協動」を行政運営
の基本に据えて、施策や事業を展開していきます。
また、区は、次の項目を「協動の原則」として行動するとともに、協動を具体的に推進し
ていくため、「(仮称)協動推進ガイドライン」を策定します。
●協動 原則
①対等性
協動は、上下関係や依存関係ではなく、お互いの特性を尊重し合い、パートナ ーとして対等の関係を保ちながら意思決定を行い、行動することが必要です。
②自立性
協動は、それぞれがお互いの特性を活かして自主的に行うものであるととも に、協動により、双方の活動が自立化する方向で行うことが必要です。
③目的共有性
協動は、その活動の全部または一部について、お互いが達成すべき共通の目標
を有していることが必要です。
④具体・明確性
協動は、具体的な役割や責任、期間等を明確化にして行うとともに、実施によ る効果や協動の形態について、定期的に評価・点検することが必要です。
⑤公開・透明性
町 会
社会教育 団体
民生委員 児童委員
文化 芸術 団体
防犯協会
まちづくり 協議会
商店街
青少年 委員会
リサイクル・環境団体
PTA 区民活動
新た
公共
地域 必要 す 公共的サ ビ
ンテ
民間企業
大学等 教育機関
区民活動 地域 多様 主体 協動
行 政
②協動の基礎となる区民活動の促進
協動のまちづくりを推進し、多様な主体による豊かな地域社会を実現していくためには、 公共的なサービスに関する「協動の主体」を増やしていく必要があります。
しかし、区との協動事業を実施する場合はもちろん、地域の主体相互間で協動事業を実施 する場合においても、ともに公益的な活動を担う協動のパートナーには、町会等の地域活動 団体、NPO法人、大学などのような、組織として責任を果たす能力や信用が必要になりま す。
協動のまちづくりを実現していくためには、自立した地域活動団体の存在が必要であり、
その前提として、多様な区民活動が活発に展開されていることが必要です。公共的なサービ スを担う「協動の主体」を増やしていくためには、まず、地域における区民活動の裾野を広 げていくことが重要です。
区民活動や地域活動団体への支援など、区民一人ひとりの主体性を尊重しつつ、区が側面
から必要な支援を行うことにより、活動から組織へと、自立化・組織化を促進していきます。
◆コ ュニテ 活動 、そし 団体 組織
区 民
地域活動団体 法人化 豊島区
行
コミュニテ の広 人 人 の
多様 区民活動の活性化
コミュニテ を基盤 活動
支援 協動
け く
大学等 企業
また、区民活動に対して区が支援する際には、次の項目を原則として行動します。
●区民活動支援 原則
①自主性の尊重
支援にあたっては、市民活動の自主性・自立性を尊重します。また、支援が 活動や団体の自立を阻害することのないよう環境整備など側面からの支援を 基本とします。
②公平・公正性
支援を受ける機会を公平に確保します。支援を判断する場合は、活動の目的 や内容等について、公共の福祉の観点から適切に判断します。
③公開・透明性
支援にあたっては、その内容や過程、支援の成果を公開し、透明性を確保し ます。
そしてさらに、区民活動の裾野を広げるうえで重要となるのが、地域における多様な人と 人とのつながり、つまりコミュニティの存在です。地域における多様なコミュニティの広が りこそが区民活動の裾野を広げる母体となります。
新たなコミュニティを生むきっかけづくりを支援し、そこから生まれたコミュニティを、
区民活動へと発展させることで、協動のまちづくりの新たな主体の誕生を促進していきます。
◆コ ュニテ 広 を生 け
(4)住民自治と協議の仕組みづくり
①地域特性を踏まえた仕組みづくり
今後の分権型社会において、地域社会における様々な課題を解決に向けて、地域の多
様な主体が協動する「新たな公共」を築く基礎となるのが“ 住民自治” です。
参加と協動のまちづくりを進めていくため、住む人々を中心に、働く人、学ぶ人など を含め、地域特性を踏まえた豊島区独自の「住民自治の仕組みづくり」を進めていきま す。
そのために、町会活動をはじめ、地域で展開されている自主的な区民活動を中心とし て、活動組織相互の連携を図りつつ、地域の課題について協議する「開かれた話し合い の場づくり」を進めます。
まちを身近 感
人 人の
コミュニテ 芽生え
まちへの愛着 深ま
聞く
知 せ
身近 地域の情報を共有
地域のこ を話 機会を く
地域の資源 祭 、文化財 を活用
誰も 参加 学習の機会を く
声を け
② 地域区民ひろばの推進
これまで年齢や使用目的により利用に制限があった区の施設を、地域に密着した視点 から見直し、小学校区を基礎的な単位とした地域コミュニティづくりのための施設とし て再編していきます。このことにより、乳幼児から高齢者の方まで、地域社会の多様な 活動の拠点としての利用が可能となります。
将来的には、区民ひろばの事業の企画、運営等を地域の方が参画する運営協議会に委 ねていく予定です。これらの活動を通じ、世代間交流を促進し、地域コミュニティの活 性化を図っていきます。
③ 地域における協議会の設置に向けた検討
町会・自治会をはじめ、様々な目的・機能に応じて形成される団体など、多様な区民 活動団体との積極的な協動関係を構築するとともに、地域の様々な課題について話し合 い、参加と協動によるまちづくりを進めるため、地域の課題について協議を行う「開か
れた話し合い(協議)の場」として、「地域区民ひろば」と連動した「(仮称)地域協議
会」の設置について検討を進めます。
「(仮称)地域協議会」は区長が設置することを想定します。また、誰もが参加できる
公平性や開かれた組織運営の確保、そして地域住民の主体性の発揮を原則として、地域 における設置単位、組織運営のあり方、役割、区との関係などについて、区民参加に基づ く協議のもとに検討していきます。
こ ぶ の家 児童館 学 校
学 習 ば
生涯学習の場
い い ば
高齢者のいこい 健康増進の場
各種教室、
生活 健康相談
子 もスキップ
小学校の 課後対策
子育 ば
乳幼児の遊 場
保護者の 相互交流
子育 相談
活動 ば
区民の自主的活動の拠点
見 子育 支援ネ トワ ク
新た
行
政改革
関す
方針
(1)新たな改革の必要性
昭和60年度以降、バブル経済による税収増を背景として、豊島区の財政規模は大きく増加
しました。昭和60年度に約500億円であった歳出総額(一般会計)は、7年後の平成4年度
には1,000億円以上にまで拡大しました。
しかし、景気低迷の長期化による所得の減少や政策的な減税、高齢化の進展などにより、
区の歳入の根幹である特別区税(特別区民税、軽自動車税、特別区たばこ税)は、平成4年度の
309億円から平成16年度の237億円へと約23%も減少しています。
一方、歳出については、投資的経費を大きく減少させているものの、扶助費、公債費、人 件費からなる義務的経費、さらに国民健康保険や介護保険の制度を維持するための特別会計
への繰出金を加えた、いわば義務的・固定的な経費は、平成 4 年度の402 億円から平成 16
年度の561億円へと約40%も増加しています。
バブル経済崩壊以降、数次にわたる行財政改革計画を立て、事務事業の効率化や見直し等
に取り組む一方、多様化する区民ニーズに応えるかたちで、基金の取り崩しや起債をはじめ、
様々な財源対策を行いながら900億円前後の財政規模を維持し続けてきました。
こうした身の丈を超えた財政運営を続けてきた結果として、区の実質的な財政収支は、平
成 2 年度以降、赤字基調が続き、ニーズの変化に対応して新たな施策を展開するための、政
策的経費が確保できない状態になっています。
そして、今後の少子高齢・低成長社会においては、さらなる福祉関係需要の多様化・増加 が見込まれると同時に、行政サービスの財源を負担する世代が減少するという、二重の意味 で厳しい時代が到来します。
こうした時代の変化は、自治体の行財政運営に構造的な変革を迫っています。特に、「持続
可能な財政構造の構築」という命題が大きく問われています。
制度疲労に陥った仕組みを廃し、抜本的な改革を進める過程では、大きな変化や痛みを伴 うことがあるかもしれません。しかし、区政の構造改革を成し遂げてはじめて、未来を切り 開く力が回復し、長期的にみれば安定につながるのです。
限られた財源をより効率的・効果的に活用するために、施策の重点を明らかにしながら、 メリハリのきいた施策展開を図る仕組みづくりを進めるとともに、高い効率性を発揮する、 「スリムで変化に強い行政経営」を確立することが必要となっています。
○ 税 収 減 少 傾 向 義 務 的 固 定
的経費 増加傾向
○ 本 格 的 少 子 高 齢 化 進
多様化す ニ
○ 源や職員 行政資源 増加
行 政 構造改革 必要性
○高い効率性 実現
○ 変化 強い行政経営
(2)スリムで変化に強い行政経営の確立
①効率的・効果的な行政経営の推進
施策や事業のあり方を、成果とコストの観点から見直し、効率的・効果的な行政運営 を実現します。財政基盤の強化を図るために、新たな財源確保に努めるとともに、民間 の経営手法・経営感覚のよいところを取り入れた効率化を進めます。
また、業務の効率化と区民サービスの向上に向け、コンピュータシステムのオープン化、
庁内LANの増強、文書・財務等の新システム構築など、電子自治体の実現に向けた情報基
盤整備を進めます。
さらに、サービスの目的や対象者の範囲、必要なコストと負担の関係を明確にしながら、
公平性を確保するという視点から、受益者負担の適正化を図ります。
②民の力との協動によるサービス提供
民間活力の活用という観点に加え、民間の力が十分に発揮される社会に向け、行政が 担ってきた事業を民間に開放していくという観点からも、法令等による規制がなく、安 定的・効率的にサービスを提供できる民間主体がある場合には、区の行政責任を明確に しながら、様々な手法により、民間に委ねる方向で検討を進めていきます。
行政サービスの内容や性格を踏まえ、民間活力を活用する手法として、民営化、指定 管理者制度の活用、業務委託などの活用を図ります。
選択 集中 民 協動 を視点 した行政 化
定的 効率的 サ ビスを提供 民間主体
民間企業、 、地域活動団体等 あ
法 等 、
行 供給主体
け ば い
法 等 規 制
く、民間 供給主体
こ
行 外 サ ビスを提供 主体 い
◆サ ビ や 施設等 民営化 ◆サ ビ や施設等
委託化 指定管理者制度 ◆行政サ ビ 見直し
コ ト削減 効率化
施策 再構築
受益者 担 適正化
総人件費 抑制
民 協動 選択 集中
当面行 直営
規制緩和、 民間主体育成
行政
担
た
公共サ
ビ
範囲
行政
中心的
担う
範囲
③トップマネジメント補佐機能の強化
地域の将来ビジョンを明確化し、長期的な視点に立って政策の「選択と集中」を進め、
限りある行政資源を有効かつ戦略的に活用していくためには、区民ニーズを踏まえた区 長による強いリーダーシップの発揮が必要です。
情報収集・分析機能、基本政策形成機能など、トップマネジメント補佐機能を強化し ていきます。
④組織機構の改革
トップマネジメントに基づく政策の実現に向け、現場で事務事業を担当する各部局の 実行責任を明確化するとともに、効果的・効率的な事業展開の観点から、個々具体的な 政策実施の決定権限や予算編成権限、人事権限について、各部局に委譲していきます。
区民ニーズへの迅速・的確な対応を可能とする機動性や柔軟性を確保するとともに、 基本計画が定める政策・施策の体系を踏まえ、目的と手段の関連が明確となる組織づくり、
権限と責任の弾力化による機能重視の組織改革を進め、「管理型」から政策目的指向の「経
営型」組織への転換を図ります。
行政組織のスリム化、簡素・効率化を進め、適正規模の職員による行政運営の実現を図
るとともに、将来 2,000 人規模の組織体制を目指しつつ、計画的な職員定数の削減等に
より総人件費を抑制していきます。
⑤新たな行政経営システムの構築
基本計画が定める政策、施策、事務事業、そして成果指標について、目的と手段の関 係の合理性を評価し、区政改革を進める有効な仕組みとして、行政評価制度の実効性を 高めていきます。また、基本計画を中心として、予算、決算、評価など、一連のサイク ルと総合的に連携を図る行政経営システムの構築を図ります。
分
別計画
関す
方針
施策
点化
関す
方針
(1)施策の重点化の必要性
限られた財源をより効率的・効果的に活用するための指針として、基本計画がその機能を
発揮していくためには、基本計画自体を、従来の政策網羅的な計画から、“ 選択と集中” を指
向する計画へ転換し、政策主導型の予算編成を実現していく必要があります。
そのためには、個々具体的な「事務事業」のレベルで重点性を考えていくだけではなく、 事務事業の上位にあってその方向を示す「施策」のレベルでの重点化を明らかにし、そこに 新たな事業展開を集中させていくことが重要です。
個々の事務事業を“ 木” に例えれば、その集合体である施策は“ 森” に例えられます。一
本一本の“ 木” を見ると同時に、時代や社会の変化に対応した今後の重点分野を“ 森” のレ
ベルで明らかにし、それに合わせて“ 木” のあり方を見直していくことが必要です。
(2)重点施策の選定の考え方
①重点施策の選定方法
基本計画の「分野別計画」では、基本構想に基づき、24 の「政策」と68 の「施策」
を体系化しています。重点施策の選定は、「政策」を単位として、複数の施策がある場合
に、原則として、その中から一つ選定するものとします。
選定にあたっては、地域社会の魅力と活力の創造や、次世代の育成、そして医療費等
の歳出抑制など、地域社会の持続可能な発展につながるとともに、「政策」の実現に向け、
改革を進めつつ重点的に取り組むべき「施策」を選定します。
また、選定にあたっては、区民意識調査等に基づく、現在の地域環境の満足度や今後
の優先度等を踏まえ、改革の必要性なども含めて、総合的に判断します。(※ 今回の選定
にあたっては、「協働のまちづくりに関する区民意識調査」(平成17年3月)を実施して
います。)
なお、「重点施策」については、原則として3年ごとに確認し、必要に応じて見直すこ
とを予定します。
②重点施策の効果
今後5年間(基本計画の前期)においては、原則として、「重点施策」を中心として新
たな事業の展開を図ることとします。基本計画では、新たな事業展開の基本的な内容に ついて「新規重要事業」として位置づけるとともに、具体的な新規事業の実施内容につ
いては、実施計画に当たる「行財政改革プラン」(毎年度ローリング)によって、毎年度
(3)分野別計画における重点施策
政策 施 策 政策 施 策
- 地域福祉 推進 - 心ふ あうコ ュニテ 形成
①福祉コミュニティの形成 ①地域活動への参加促進
点 ②地域ケアシステムの構築 点 ②地域住民相互の交流の促進 ③福祉サービスの利用支援と質の向上 ③地域活動の活性化と連携の促進
④地域福祉と関係制度との連携 ④協動の仕組みづくり
- 高齢者 障害者 自立支援 ⑤外国人との共生
①自立支援体制の整備 - 和 人 尊 ※注
点 ②介護予防の推進 ①平和と人権の尊重
③社会参加の促進 - 男女共同参画社会 実現 ※注
④福祉サービス等の基盤整備 ①男女共同参画社会の条件整備
- 健 康 - 創造 保全
点 ①健康づくりの推進 点 ①みどりの拠点拡大
②多様化する保健課題への対応 ②みどりのネットワーク
③健康危機管理 - 環境 保全
④地域医療の充実 ①都市公害の防止
②都市環境の保全
- 子 も 利保障 点 ③地域美化の推進
①子どもの権利の確立 - サ 清掃事業 推進
②安全な生活の保障 点 ①ごみ減量・リサイクルの推進
点 ③遊びと交流の保障 ②資源循環型清掃事業の推進
- 子育 環境 充実 - 魅力あ ち 推進
点 ①総合相談体制の推進 ①秩序ある市街地更新
②多様な保育ニーズへの対応 ②個性ある快適なまちづくり
③サービス提供システムの整備 点 ③池袋副都心の再生
- 幼児教育 ※注 ④活力ある地域拠点の整備
①幼児教育の振興 - 魅力あ 都心居住 場
- 学校 け 教育 ①安心居住の仕組みづくり
点 ①生きる力を育む教育の推進 点 ②良質な住宅の供給誘導
②魅力ある学校づくり - 交通体系 整備
③教育環境の整備 ①道路・橋梁の整備と維持保全
④学校に関わる安全対策 点 ②自転車・自動車対策の推進
- 地域 け 教育 ③公共交通の整備
点 ①家庭・地域の教育活動の推進 ※ 注:「幼児教育」、「平和と人権の尊重」、「男女共同参画社会
政策 施 策
- 災害 強い ち 推進
①防災行動力の向上と連携
②応急・復興を円滑に行う体制の整備
点 ③災害に強い都市空間の形成 ④総合治水対策の推進
- 身近 安心 安全 確保
点 ①治安対策 ②交通安全対策
- 都市 魅力 集客力 向上
点 ①にぎわい魅力商工都市の形成 ②観光まちづくりの推進
③都市交流の推進
- 産業振興 都市活力創出
①新たなビジネス展開の支援
点 ②地域産業の活性化 ③消費者権利の実現支援
- 文化 ち 推進
点 ①文化によるまちの活性化 ②新たな芸術・文化の創出
③伝統文化の継承
- 芸術 文化 振興
①芸術・文化鑑賞機会の充実
点 ②芸術・文化活動機会の充実
- 生涯学習 生涯 ツ 推進
①生涯学習の環境整備
②個の学びから社会的な学習活動への転換
既存
要事業
選定
関す
方針
(1)既存重要事業の選定の必要性
「3−1 施策の重点化に関する方針」では、「政策」の実現を目的とした手段としての「施
策」レベルでの重点化の方向を示しました。
しかし、限られた財源をより効率的・効果的に活用するためには、既に実施している個別
具体的な事務事業についても、「施策の方向」に照らし、その重点性や優先順位を明確にしつ
つ、事務事業の見直しを図る必要があります。
(2)既存重要事業の考え方
①既存重要事業の選定方法
基本計画の「分野別計画」では、24の政策を単位として、それぞれに対応するかた ちで、既に実施している事務事業を体系化し、重要性の分類を行います。
選定は、以下の考え方に基づいて行います。
(ア) 事務事業を、施設建設事業、法令扶助費事業、一般事業に分けます。
(イ) 投資的な性格を持つ施設建設事業については、既存重要事業として位置づけま
す。また、法令扶助費事業については、法令等により義務づけられるものである ため、選定対象から除外します。
(ウ) さらに、一般事業のなかから一定割合を既存重要事業として選定します。
(エ) 一般事業からの選定にあたっては、一般事業に
充てる一般財源総額を分母として、その1/2の額を
目安として重要性の高い事業を選定します。さら
に、選定した事業を一般財源の1/2(全体の1/4)
ずつを目安に分け、「AA事業」、「A事業」として
選定します。
(オ) 選定した個々の事業については、事業量と基本計画における前期5年間の事業
内容を明らかにします。
(カ) 既存重要事業として選定しなかった事業については、「計画事業以外の事業」
として掲載します。
②既存重要事業選定の効果
既存重要事業として選定したAA事業・A事業は、財源が限られる中でも“ 選択” し、
継続すべき事業としての性格を持つものです。今後の社会状況の変化や新たな事業展開 に伴う事務事業の再構築等を検討する際には、既存重要事業については、効率化や民間 との協動等を図りつつ、原則として事業を維持していきます。
また、既存重要事業として選定した事業の中から、特に事業の進捗状況を管理すべき 事業については、実施計画に当たる「行財政改革プラン」による進行管理を行います。
施設建設 事業
(1/ 4) AA事業
A事業(1/ 4)
残り(1/ 2)
既
存
重
要
事
公共施設等
再構築
活用
関す
方針
(1)公共施設再構築の必要性
豊島区は、現在(平成 17 年 3 月 31 日)、190 か所、床面積約 43 万㎡の公共施設がありま
す。公会堂、区民センター、区民集会室、保育所、児童館、高齢者福祉施設、駐輪場、学校、 図書館、体育施設など、これまで数多くの公共施設を整備してきた結果として、これら施設 を維持管理していくための経費も増加してきました。
経常的な維持管理経費は、平成 12 年度以降 120∼130 億円前後で推移し、施設運営に関す る人件費を加えると、施設関連経費は平成 15 年度決算で 338 億円であり、一般会計決算歳出 総額 861 億円の約4割を占めています。
平成 17 年度には、区有施設 190 か所のうち 37 か所の施設が建築後 40 年を迎えます。この うち 22 か所は、学校施設です。そして今後は、高度成長期に建築した施設を中心に、多くの 施設が更新期を迎え、確実に新たな財政負担となります。
現下の厳しい財政状況のもとでは、これらすべての施設について、必要かつ十分な改修経
費の予算を計上することは困難な状況にあります。公共施設のあり方は、「身の丈に合った持
続可能な財政構造」を実現していく上で重要な問題であり、今から 10 年後の人口減少社会の 到来をにらみつつ、公共施設関連経費の抜本的な改革に取り組み、計画的に施設の再構築を 進めていく必要があります。
(2)公共施設の再構築に関する方針
①施設再構築の基本的考え方 ∼「数から質への転換」∼
区が所有する土地・建物の資産は、これ以上増やさないことを大原則として、老朽化 の状況や、施設需要の変化を踏まえ、既存施設の機能をできるだけ集約する方向で、公
共施設の再構築を進めます。また、「施設の数」ではなく「施設の質の向上」を重視した
再構築を図ります。
また、再構築を進めるにあたっては、参加と協動の原則のもと、その必要性と効果を 十分説明するとともに、区民参画の機会設定など、幅広く区民の意見を取り入れていく こととします。
②施設再構築に充てる経費の基本的考え方
施設再構築を図るなかで、新たに必要となる整備経費については、周辺施設を集約す ることにより、施設を売却するなど、区有財産の資産活用を図ることによって、財源を 捻出し、原則として、新規の一般財源の投入は行いません。
③施設の多機能化・多目的化
延長など、新たに施設の整備を行うことなく区民ニーズに応えるよう既存施設のあり方 を検討し、より多くの区民が柔軟に利用できるかたちでの施設再構築を図ります。
④施設の適正配置
区全域、中央・東・西などの圏域、小・中学校区など、施設の目的や性質に応じ、一 定の配置基準のもとに適正配置を進めることを原則とします。施設によっては、全ての
地域に等しく配置する考え方は採らずに、「施設の数から質の向上へ」という考え方のも
と、地域特性に応じた柔軟な施設配置を検討します。その際、近隣区の施設配置や相互 利用なども勘案していくこととします。
また、区立学校のうち、小学校については、児童数の減少等により、なお 1 学年 1 学 級の単学級校がある状況であり、一定の学校規模を確保していくため、児童数の推移を みながら今後の学校統合の必要性を検討していきます。
⑤施設の複合化・学校を中心とした施設整備
各地域に配置されており、区民にとって最も身近で、親しみのある学校施設を、「地域
区民ひろば」とともにコミュニティの拠点と位置づけ、学校の統廃合や建替え時に施設 の複合化を進めていきます。
(3)区有財産の有効活用に関する方針
①区有財産の評価システムの構築
区有財産を有効活用し、新たな施設整備のための安定的な財源を確保するため、これ までの「適正な管理」から「有効な活用」へ方向を転換します。
また、区有財産の使用実態や今後の区自身での活用の可能性等について、全ての財産 について調査を実施し、区有財産を評価するシステムを構築します。
②資産活用の基本的考え方
公共施設の跡地等で、区が自ら活用する可能性が低い土地・建物については、地域の 発展に有効に寄与する方向で、積極的に民間等への売却や貸付(部分的な貸付を含む) による資産活用を進めていきます。
資産活用に当たっては、区民の意見を踏まえ、地域の状況を踏まえた用途指定等の条 件を付すなど、住環境の維持・向上に配慮した内容とします。
(4)効率的な施設の管理・運営
①運営の手法
民との協動の観点から、地域住民や町会、NPO法人等による自主管理による施設運営を 積極的に進めます。
②利便性の向上
施設の利用時間の延長、開設日の増、ソフトの充実、ITの活用などにより、利用者 の幅を広げ、使い勝手の良い施設となるよう検討します。
(5)施設の改修・建替え等の整備
①既存施設の長寿命化
施設の更新にあたっては、既存施設を活かして改修するスーパーリニューアル等の活用や
省エネルギーに配慮したESCO事業の活用など、計画的、予防的な修繕を進め、施設の長
寿命化、財政負担の標準化を進めます。
②ライフサイクルコストの縮減
修繕、撤去、処分に至る各段階にわたる、建築物の生涯に必要な費用をトータルにとらえ
たライフサイクルマネジメントの視点に立った取り組みを推進します。
また、保全・補修、更新を行う優先順位を明らかにしながら、適切なメンテナンスを行い、
戦略的
断的
施策展開
関す
方針
(1)
「価値あるまち」の実現に向けた取り組みの重要性
今後の少子高齢社会、そして人口減少社会は、居住の場として、また、経済活動の場とし て、そしてさらに自己実現の場としても、都市や地域が選ばれる時代です。
都市間競争が激しさを増すなかで、分権改革のメリットを活かしながら、地域社会が総力 を結集して、魅力と活力を持続的に発展させていく政策を生み出し、個性を生かしたまちづ くりを進めていくことができるかどうかによって、盛衰が左右される時代が到来します。
こうした時代のなかで、豊島区がこれまで以上に、「住みたいまち」、そして「訪れてみたいま
ち」として評価され、選ばれるためには、都市や地域としてのブランドを育てていくことが重要
です。ブランドとは、地域の個性と将来にわたる持続可能性を育てる都市経営に対する信頼です。
住み、暮らし、働き、学び、活動し、交流していくうえで、その地域が提供するハード、ソフ
トの魅力が総合的に将来にわたって持続されることが信頼であり、その信頼こそが「価値あるま
ち」をかたちづくる最も重要な要素となります。
こうした「価値あるまち」を効果的に実現していくためは、分野別計画の24の政策をそれぞ
れに推進するだけではなく、新たな魅力と活力の創造に向けて戦略的に政策相互間の連携を進め、
相乗効果を発揮させながら総合的に事業展開を図ることが重要です。
(2)戦略的・横断的な施策展開を促進するプランの策定
「価値あるまち」の創造に向けた総合的な施策展開を促進するためのテーマとして、「文化」「健
康」「都市再生」そして「環境」の4つを設定します。
「文化」と「健康」は“ 人” に、「都市再生」と「環境」は“ まち” に対応するものであり、
平成 15 年 3 月に議決した基本構想の将来像である「未来へ ひびきあう 人 まち・としま」を
基本計画のなかで具体化するものです。
こうした4つのテーマを機軸として、分野別計画における24の政策を横断的に結びつけ ながら、戦略的に価値あるまちづくりに取り組みます。
そして、都市としての魅力を高めることで、定住人口の増加、バランスのとれた人口・世 帯構成の確保、交流人口や来街者の増加、地域経済の活性化、そしてさらに雇用機会の創出 や資産価値の保全等を実現するとともに、安定した税収等の確保につなげていきます。
また、「健康」をテーマとして位置づけることで、横断的な施策連携の機軸とすることで、本格
的な高齢社会の進展に伴い、今後も増加が見込まれる社会保障や医療に関する歳出の抑制を
図ることで、持続可能な財政構造を確立していきます。
「住んでよし、訪れてよし」と評される「価値あるまち」を築いていくため、基本計画の実施
計画として策定する「行財政改革プラン」において、「文化」「健康」「都市再生」「環境」をテー
価値あ
ち
実現
向けた
分
別計画
相互間
連携
「文化
健康
都市再生
環境
をテ
した戦略的
断的
施策展開
持続可能 政基盤 確立
安定した歳入確保 高齢化 進展等
中 歳出抑制
価値あ
ち
魅力と活力あ ち
住 たい ち
訪 たい ち
健
康
文
化
基本計画 分 別計画
政策
○ 心の豊かさの創出
○ 地域の誇りと愛着
○ 未来を担う人づくり
○ 高齢者の社会参加
○ 地域の力の回復
○ 医療費等の抑制
人
ち
元気
健康
命
延伸
○人口・世帯構成のバランス ○交流人口・来街者の増加 ○地域経済の活性化 ○雇用機会の創出 ○資産価値の維持・保全 ○税収の確保
定住人口
増加
わい
創出
戦略的 政策相互間 連携強化 確保 相乗効果
健康
文化
環境
都市
再生
政
策
連
携
テ
ー
政
策
連
携
テ
ー
協動
価値あ
ち
実現
向けた
分
別計画
相互間
連携
「文化
健康
都市再生
環境
をテ
した戦略的
断的
施策展開
- 地域福祉 推進
- 高齢者 障害者 自立支援
- 健 康
- 子 も 利保障
- 子育 環境 充実
- 心ふ あうコ ュニテ 形成
- 和 人 尊
- 男女共同参画社会 実現
- 創造 保全
- 環境 保全
- サ 清掃事業 推進
- 都市 魅力 集客力 向上
- 産業振興 都市活力創出
- 文化 ち 推進
- 芸術 文化 振興
- 生涯学習 生涯 ツ 推進
- 魅力あ ち 推進
- 魅力あ 都心居住 場
- 交通体系 整備
- 災害 強い ち 推進
- 身近 安心 安全 確保
- 幼児教育
- 学校 け 教育
- 地域 け 教育
文化
健康
都市
再生
環境
政
策
相
互
間
【地域づくりの方向】 【政 策】 【施 策】
1 す べ て の 人 が 地
域で共に生きてい
けるまち
2 子どもを共に
育むまち
3 多 様 な コ ミ ュ ニ
ティのあるまち
①福祉コミュニティの形成 ②地域ケアシステムの構築 ③保健福祉サービスの利用支援
と質の向上
④地域福祉と関係制度との連携 1- 1 地域福祉の推進
1- 2 高齢者・障害者の
自立支援
①自立支援体制の整備 ②介護予防の推進 ③社会参加の促進
④福祉サービス等の基盤整備
①健康づくりの推進
②多様化する保健課題への対応 ③健康危機管理
④地域医療の充実 1- 3 健康
2- 1 子どもの権利保障
2- 2 子育て環境の充実
2- 3 幼児教育
2- 4 学校における教育
2- 5 地域における教育
①子どもの権利の確立 ②安全な生活の保障 ③遊びと交流の保障
①総合相談体制の推進 ②多様な保育ニーズへの対応 ③サービス提供システムの整備
①幼児教育の振興
①生きる力を育む教育の推進 ②魅力ある学校づくり ③教育環境の整備 ④学校に関わる安全対策
①家庭・地域の教育活動の推進 ②地域に開かれた学校の推進
①地域活動への参加促進 ②地域住民相互の交流の促進 ③地域活動の活性化と連携の
促進
④協動の仕組みづくり ⑤外国人との共生
①平和と人権の尊重 3- 1 心ふれあうコミュニ
ティの形成
【地域づくりの方向】 【政 策】 【施 策】
4 み ど り の ネ ッ ト
ワ ー ク を 形 成 す る
環境のまち
5 人 間 優 先 の 基 盤
が整備さ れ た、安
心、安全のまち
6 魅 力 と 活 力 に あ
ふれる、にぎわい
のまち
7 伝統・文化と新た
な息吹が融合する
文化の風薫るまち
4- 1 みどりの創造と保全
4- 2 環境の保全
4- 3 リサイクル・清掃事業
の推進
①みどりの拠点拡大 ②みどりのネットワーク
①都市公害の防止 ②都市環境の保全 ③地域美化の推進
①ごみ減量・リサイクルの推進 ②資源循環型清掃事業の推進
5- 1 魅力あるまちづくり
の推進
5- 2 魅力ある都心居住の
場づくり
5- 3 交通体系の整備
5- 4 災害に強いまちづくり
の推進
5- 5 身近な安心と安全の
確保
①秩序ある市街地更新 ②個性ある快適なまちづくり ③池袋副都心の再生
④活力ある地域拠点の整備
①安心居住の仕組みづくり ②良質な住宅の供給誘導
①道路・橋梁の整備と維持保全 ②自転車・自動車対策の推進 ③公共交通の整備
①防災行動力の向上と連携 ②応急・復興活動を円滑に行う
体制の整備
③災害に強い都市空間の形成 ④総合治水対策の推進
①治安対策 ②交通安全対策
6- 1 都市の魅力による
集客力の向上
6- 2 産業振興による
都市活力創出
①にぎわい魅力商工都市の形成 ②観光まちづくりの推進 ③都市交流の推進
①新たなビジネス展開の支援 ②地域産業の活性化
③消費者権利の実現支援
7- 1 文化による
まちづくりの推進
7- 3 生涯学習・ 7- 2 芸術・文化の振興
①文化によるまちの活性化 ②新たな芸術・文化の創出 ③伝統文化の継承
①芸術・文化鑑賞機会の充実 ②芸術・文化活動機会の充実
1
-
地域福祉の推進
■
現状と課題
これまでの我が国の福祉は、行政をはじめとする公的な機関が、限られた方々を主な対象と して保護や給付という形で行ってきました。
しかし、近年は核家族化の進行や地域の結びつきの弱まり、また、少子高齢化の進展など、「福
祉」を取り巻く状況は大きく変り、福祉サービスに対するニーズも量的にも質的にも大きく変 化してきており、多様化・高度化する福祉サービスに対するニーズは、これまでのように行政 だけで対応していく範囲をはるかに越え、今後は限られた人に対するサービスではなく、地域 で暮らしていく人々の生活課題として地域全体で取り組んでいくことが必要となってきていま す。
こうした状況の中、行政機関が決定する“ 措置制度” から、利用者自らが事業者と対等な関
係でサービスを選択し契約する、“ 契約制度” へと改められ、平成 12 年 4 月からは介護保険制
度が施行されました。
また、同年 6 月には社会福祉事業法が改正され、名称も改められ社会福祉法が成立しました。
社会福祉法では、福祉サービスの基本的理念として「個人の尊厳の保持」「福祉サービス利用
者の自立支援」を掲げています。またそれととともに、「地域福祉の推進」が社会福祉の基本理
念として位置付けられました。
特に、地域福祉推進の担い手として、家族や地域住民、ボランティア団体、社会福祉法人、 行政等のほかに、銀行・スーパーといった民間企業、当事者本人が位置付けられており、地域
福祉は、地域すべての人々が参加・協力しながらつくりあげていくものであり、「住民参加」が
基本とされています。
豊島区でも、これまで社会福祉協議会のほかいくつかの団体が福祉サービスの提供事業を実 施し、地域を支えてきました。近年は、NPО 、ボランティア団体の活動も活発化してきてい ます。
区民の地域福祉活動に対する参加意欲も高まってきており、ボランティアをはじめたいと考 えている区民の方が増える一方で、それぞれのニーズに合った受け皿となるような情報が提供 されていない状況にあります。これは、区内で地域福祉活動をしている団体やその活動内容な どの実態が十分に把握されていないことが要因として考えられます。今後は、社会福祉協議会 などとの連携を強化し、福祉活動団体の育成・支援の充実を図り区民のみなさんに情報を提供 できるようにする必要があります。
また、「措置」から「契約」へと利用者の選択を中心に据えた福祉サービスの利用に関する大
きな変革の中で、利用者の自己責任が問われることになり、これまで以上に情報の提供・相談 機能の充実といったことが重要となってきます。
■
施策の方向
住み慣れた地域でその人らしく日常生活が送れるよう、地域住民、福祉事業者、福祉活動に従事 する人などが協力しあいながら福祉サービスを必要とする人を支えていくことが求められていま す。
福祉に関わるすべての人が地域社会を構成する一員であるとの意識を醸成しつつ、保健・医療・ 福祉など暮らしの基盤となるサービスや支援ネットワークが充実している福祉のまちづくりをめ ざします。
■
成果指標
重点施策 選定理由
格的 少子高齢社会 向け 地域ケ システム 持続可能 仕組 し 構築 こ 将来 向け 重要 あ 断し 選定し
①福祉コミュニティの形成
区民の地域福祉活動への参加意欲が高まっており、NPO やボランティア団体の活動が活発となっ
ています。
地域住民、ボランティア、社会福祉協議会などの保健福祉関係団体、医療機関や社会福祉事業者 等との連携を強め、福祉サービスを必要とする人の自立生活を支援できる福祉コミュニティづくり をすすめます。
②地域ケアシステムの構築 重点施策
地域住民の生活課題は、福祉、保健、医療その他様々な生活関連分野に及んでいます。
在宅の介護や日常生活支援を必要とする方々に対して、複数のサービスを適切に組み合わせ、総 合的に提供することができるしくみづくりをすすめます。
③保健福祉サービスの利用支援と質の向上
介護保険制度や、障害者自立支援法による新たな障害福祉制度は、サービス利用者の自己選択、 自己決定が基本となっています。
サービス利用者に的確な情報を提供し、適切なサービスの選択ができるよう利用支援をすすめる とともに、良質なサービスが提供されるようなしくみづくりをすすめます。
④地域福祉と関係制度との連携
■
成果指標
指 標 現 状 前期目標 成22 度 後期目標 成27 度
1
見守りと支えあいネットワーク 協力員登録者数
194 人 245 人 295 人
2
支援困難ケース検討事例の 蓄積件数
−
(18 年度から開催)
3
保 健 福 祉 や 介 護 等 に 関 す る 情 報 や 相 談 窓 口 が 多 様 で あ る と 考 え る 区 民の割合
区民 17. 4% 団体 27. 0%
※特 表記 い限 現状値 成 6 度 現在 あ 説明
地域ボランテ 見守 支えあいネットワヸク協力員登録者数
見守 支えあいネットワヸク事業・・・地域ボランテ 見守 活動協力員 見守 希望 判5 歳以ㄥ 暮 し高齢者及 高齢者 世帯 し 見守 行う
■
計画事業
◎既存重要AA事業 ○既存重要A事業 ●施設建設事業
施策の方向
事 業 名 1 ◎ 見守りと支え合いネットワーク事業 1 福祉コミュニティの形成
2 ○ 福祉事業(福祉まつり等) 1 ◎ 在宅介護支援事業
2 ◎ 訪問指導事業
3 ◎ 東西保健福祉センター運営事業
4 ◎ 身体障害者相談員及び知的障害者相談員事業 5 ○ 民生委員、児童委員事業
6 ○ 居宅介護支援事業所運営事業 7 ○ 居宅介護支援システム運営事業 2 地域ケアシステムの構築 重点施策
8 ○ 在宅介護支援センター運営事業(地域型) 1 ◎ 福祉サービス権利擁護支援室運営助成 2 ◎ 成年後見制度事業
3 ○ 福祉サービス第三者評価事業 4 ○ 障害者福祉広報活動事業 5 ○ 福祉テレホンサービス事業
6 ○ 障害者ホームヘルプサービス利用者負担軽減事業 3 保健福祉サービスの利用支援と質の確保
7 ○ 高額介護サービス費等貸付事業 1 ◎ 原爆被爆者援護事業
2 ◎ 奨学基金援護事業
3 ○ 特別永住者福祉給付金支給事業 4 ○ 低所得者層援護(法外援護)事業 4 地域福祉と関係制度との連携
5 ○ 路上生活者対策
【参考】
○
計画事業以外の事業
施策の方向
事 業 名 1 社会福祉協議会助成事業
2 心身障害者対策調整協議会事業 3 心身障害者福祉団体助成事業 1 福祉コミュニティの形成
4 高齢者保健福祉計画・障害福祉計画作成事業 1 居宅介護支援事業所管理運営
2 介護支援専門員支援事業
3 高齢者在宅サービスセンター維持管理 4 在宅介護支援センター事業
5 地域ケア会議運営
6 認知症・虐待専門対応事業 2 地域ケアシステムの構築
7 要介護高齢者援助スタッフ専門相談事業 1 家族介護慰労事業
1 戦没者遺族等援護事業
2 行旅病人及び行旅死亡人取扱事業 3 生活保護法に基づく保護事業 4 地域福祉と関係制度との連携
4 ホームレス地域生活移行支援事業
○
法令扶助費事業
施策の方向
事 業 名
1 福祉コミュニティの形成
2 地域ケアシステムの構築
3 保健福祉サービスの利用支援と質の確保
1 行旅病人及び行旅死亡人取扱事業 4 地域福祉と関係制度との連携
2 生活保護法に基づく保護事業
1 福祉コミュニティの形成
1-1-1 ◎ 見守りと支え合いネットワーク事業 保健福祉部
【事業内容】ボランティアの参加を得ながら、高齢者等を対象に地域での見守りを行う。
【今後の方向性】ひとり暮らし高齢者及び高齢者のみの世帯の増加に伴い、地域の人々による安否確認の重要度が増
してくる。見守りを受ける人と見守りを行う協力員の調整を行う支援から、見守り活動を推進する地域のネットワ ーク形成支援に支援内容を変更していく必要がある。
前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度)
事業量 利用者年3,100人協力員登録数1,050人
事業費(百万円) 3
推進
1-1-2 ○ 福祉事業(福祉まつり等) 保健福祉部
【事業内容】心身障害者及びその介護者のレクリエーションと一般区民への福祉に対する普及、啓発を目的として「ス
ポーツのつどい」「ふくしまつり」を実施。
【今後の方向性】PR の創意工夫や企画の見直しを行いながら、さらに充実した事業として実施する。
前 期(18∼22年度) 後期(23∼27年度)
事業量
スポーツのつどい参加者2,100人 ふくしまつり参加者52,500人
事業費(百万円) 5
推進
2 地域ケアシステムの構築
1-2-1 ◎ 在宅介護支援事業 保健福祉部
【事業内容】在宅の要援護高齢者及び要援護となるおそれのある高齢者とその家族に対し、介護などに関する総合的 相談や保健福祉サービス等の申請受付及び在宅介護指導員の派遣などを行う。
【今後の方向性】在宅の要援護高齢者は、今後も増加が見込まれ、介護に至るまでの総合的相談や、ヘルパーの派遣 等福祉サービスの提供は今後さらに充実が必要とされる。