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密度プロファイルからみた温暖地(福井県嶺北地方) の雪質

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密度プロファイルからみた温暖地(福井県嶺北地方) の雪質

著者 伊藤 文雄, 北川 博正

雑誌名 福井大学地域環境研究教育センター研究紀要 「日

本海地域の自然と環境」

巻 6

ページ 1‑15

発行年 1999‑11‑01

URL http://hdl.handle.net/10098/7799

(2)

福井大学地域環境研究教育センター研究紀要

「日本海地域の自然と環境」

No.6, 1 -15, 1999 

密度プロファイルからみた温暖地(福井県嶺北地方)の雪質

ヒ。

伊藤文雄*

(福井大学教育地域科学部) 北川博正日

(勝山市荒土小学校)

1996年以降に熱錘式密度計とスノーサンプラーを併用して収集した ρ(密度)資料と過去 (1983 ,'84,' 85, '81) に蒐集した資料とを総合して整理し若干の考察を行った。

湿り積雪の第 1 の特徴として、積雪を 2 ‑4 個の安定した積雪層に明確に区分できる場合が多い事 が、新たに認識きれた。積雪状態を代表して示す最頻雪密度pf値(濡れ密度)とその変化、および積雪 相当水量の高度(海抜)依存性が確認された。

湿り雪の積雪粒子は、ほぽ一様な等大球の正方粗充填により、湿り積雪としての基本構造を形成す ると推測され、さらに副層構造を仮定すると湿り雪の諸現象(空隙,帯水層,氷板,団粒等)の形成・

消滅や圧密過程が説明できることが示された。これにより上載荷重による積雪層内応力が激しく変化 することも説明可能となり、雪崩発生の予測研究に有力な知見を与えた。

湿り雪に於ける積雪状態の変化は、 ρf=O.2付近から積雪層としての構造を形成し始めρf=O.4強で 確実となる。以後副層内での局部的な密度の増加が続くが、相応の高度幅の積雪層で、は ρf=O.5弱付近 が限度である。融雪状態では同様の過程を逆に辿る等が推測される。

1  .はじめに

福井県は、我が国の積雪地帯の中でも比較的南の方に位置し、冬季には降雪当初よりの濡れ雪から 成る湿った積雪に覆われる。この湿り積雪は、単に水を含むと言うだけではなく主に降雪後の高い気 温に因る融解等のため、構造の変化と雪質の変態が速い特質をもち当然に地域的な差異も大きい。

と、これまでの報告の冒頭でも述べてきた。温暖地に長〈住んだ経験から、湿り雪の特質をいわば 直感的に捉えた表現と言える。しかし此の湿り雪特有と感じている性質も、科学的客観的には説明し 難く、知見等が先行している乾き雪との関連に於いても議論できる資料が殆ど無かった。

福井大学地域環境研究教育センターでは、湿(濡れ)り雪の特質の説明に、先ず各地・各時期の積雪 の状態の差異を把握する目的で、積雪用密度・含水率計を開発して資料を集め ('89-'96) 、湿り雪の密 度一含水率に関する資料として昨年度 (1998) に本誌で報告9) した。

しかし上記の測定器を用いても、従来に比べてはるかに迅速で‘高精度な測定が可能ではあるが、野 外観測中に確保できる時間内での採雪率(後述)に未だ限度が在り、湿り雪の研究として目的の積雪に 於ける試料密度の点から未だ十分で‘はない事が分かる。

ρ(密度)値のみだが、当センターでは短時間で積雪の全層に亘って連続的に測定できる熱錘式密度 計を開発 ('96) している 10)0 1996年以降この密度計とスノーサンプラーを併用して、これまでに比べて 格段に試料密度の高い ρ 資料を分担あるいは合同して収集している。筆者の一人が過去に独自で蒐集

した多くのρ 資料等もある (1983 ,'84, '85, '81) 。これらを総合して整理し若干の考察を行った。 (キーワード:熱錘式ρ 計、 ρ プロファイル、値}I憤ρ 線、最頻雪密度ρf、正規型分布、副層構造) 字 Fumio Ito (Section of Physics, Fukui University, Fukui, 910 ]apan) 

**Hiromasa Kitagawa  (Arado Primary School, Katsuyama, 911 ]apan 

‑ 1 ‑

(3)

伊藤文雄・北川 博正

2  .スノーサンプラーと熱錘式ρ計による採雪

積雪のρ(密度)は、熱錘式ρ 計やスノーサンプラーによる直接測定によって測定される。 測定は、定 まった採雪高の試料が積雪の表面付近で先ず 1 個採雪され続いて、熱錘式ρ 計で、は積雪中に、直接測定 では積雪断面上の、鉛直方向に任意あるいは適当に定めた間隔で、繰り返し全層について採雪される。 得られた試料値に係数を加えて計算すると野外値としてのρ値が求まる。熱錘式ρ 計で、は測器の都合か

ら定まっている係数が数個ある。直接測定の場合の係数はサンプラーの捕捉率だが通常 100% とみなし て普段あまり意識きれることはない。なお当稿で該当する採雪高は、スノーサンプラーで普通の 3 crn 、 熱錘式ρ 計でも 3 crn でトある。 ちなみに前述の積雪用密度・含水率計で、は 5 crn を採用している。

積雪のρ値として野外値をそのまま充てることが多いが、我々は試料の上下隣の値に応じて採雪高 内の値をそれぞれ 1 crn毎に求めている。 更に無採雪区間についても同 1 crn 高毎に推定計算する。 これ らの値から積雪の全層に E る密度プロファイルが求まる。密度フ。ロファイルは積雪の状態を記述する 項目等の基本と成る。このため目的の積雪の全層から採集する試料数、すなわち採雪高 (h) と採雪間 隔(L) の比が重要で、あり密度フ。ロファイルの信頼性の目安となる。 以下議論を簡単にするため次の用 語をきめる。

(h/L) X100%=S%: 積雪(全層)からの試料採集率(=試料密度)・・・採雪率

h は測器等の設計趣旨で当初から決まっているので、残りの採雪間隔 L が密度プロファイルの信頼 性を左右することになる。 熱錘式ρ 計で壮、 h= 3 crn で‘尚かつ連続測定である事から、採雪率が100%

となるのに較べて直接測定で、は普通かなり低い値となる。 これまでの観測では他の観測項目との妥協 から 10% 乃至それ以下とならざるを得なかった。 以前の含水率測定についても同様で、ある。

1996年冬の北谷(福井県勝山市)に於ける 30数回の比較実験で、これは熱錘式ρ 計の性能確認が目的 であったが、直接測定(3 crn h サンプラー)の採雪率が20%(L = 15crn) 程度から両測定法による密度プ ロファイルの傾向が近づき、 30%(L = 10crn) でほぼ同様な傾向とみなして良いことを確認している。 , 96年以降の全層密度測定で、は熱錘式ρ 計を主に用いているが、積雪深が約 80crn 以下のときスノーサン プラーも併用している。 その場合は上記の結果を参考にして S =30% 以上を心がけている。

当報告で扱っている 1983.'84. '85. '56 の資料は、 筆者の一人である北川博正が独自に収集したもの で、 S= 30% (h = 3 crn, L = 10crn) を原則としている。 さらに層が込み入っている部分では試料密度 を高めてあるので、導かれる密度プロファイルの信頼性は更に向上している。 当時の観測常識を越え る試料密度と言える。 このため当資料を '96以降のものと全く同等に扱った。 なお筆者ら複数人による 野帳の記述事項の一致は、 4 節の考察を多大の信頼を持って進め得た事を付記する。

3  .積雪状態の比較(高度別、地域差、時間推移等)

3- 1.温暖地での積雪状態

ある地点で観測された積雪の測定値には、今はρ 値のみだが、その観測地での積雪の状態が反映され ている筈である。 観測地の積雪の状態には、選ばれた狭い地域の

- 降雪の経過, 量

・変1患の傾向,程度,現状

・融雪の状況

等を示していることが期待きれる。それぞれの目的に応じて、他地点の資料と比較する為である。 各 項目は互いに密接に関連しており、現場での測定値以外には遥かに広い範囲の地域を対象にした気温,

降・積雪深の公表値に頼るしかなく、現地観測の必要が必然的に生じてくる。 公表値から狭い地域の 各項目を多少粗〈推定する場合にも、広範囲を網羅する地点の積雪状態の差違を把握しておく必要が

‑ 2 ‑

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密度プロファイルからみた温暖地(福井県嶺北地方)の雪質

あり、積雪研究の重要な目的の一つでもある。

1 地点での上記項目を正確に記述したり他地点での資料と比較するには、積雪のρ値が最も必要か っ重要な基本値であることは周知のことである。当地方の湿り雪では更に含水率の値が加わってくる ので、 ρイ直を特に濡れ密度と意識して扱う。当地の積雪の含水率の傾向については本稿 5 号11)で既に述 べており当報告でも基本的な傾向として参考にしている。

このようなρ値で、 l 地点の積雪状態を示したり他地点との資料と比べる場合には、積雪全層に E る ρ プロファイルが作成きれる。試料が採雪きれた積雪内の高度(深き)に応じて "ρh 線"として示きれ るのが普通で、ある。 ρ-h 線は、観測地に在る積雪内での測定値の位置を示す点では適切で、あり、時間 を限った観測地での積雪状態を或る程度示していると言える。

上記の積雪状態の内容からも推測できるよっに、観測地から在る程度離れた距離や時間を経た積雪 の状態は当然異なり、 ρ--h 線も決して相似である筈はない。 事実この事は、これまに試みた ρ-h 線の 比較に於いて最も悩まきれた問題であり、何らかの方策が求められていた。温暖地の湿り雪の場合、

観測地点聞の距離が 1-'2km または同一地点でも時聞が約 1 日(新雪では、 2

3 時間)隔たると、 ρ­

h 線は全く異なった様相を示すのは、当地で積雪観測をする誰もが経験している。

3-2. 値 )1贋ρ 線

ρイ直を用いた積雪状態の比較法を幾っか試みた結果、本稿 4 号川で導入した値順ρ線が差し当たり最 も有効で、あると思われる。 4 号では '97年のみの資料の範囲であり、値順ρ線自体も導入直後のため、未 だ的確な利用方法を見い出しておらず以後の検討を約している。当報告では '97年値を再び用いた図 1 のように示すのが適当と考える。蒐集した資料の全てについての同様な図を、文末の別図では各年毎 に添えてある。

福井県嶺北部の 値}I慎 ρ 線変化

1Hcm 50 

100 

一地点での推移 福井県勝山市北谷

、 '96 , 1 2l2~・97 , 3/14

200 

0,6 図| 値順ρ 線の変化

地域別 11 :_9~

2/14‑16 I 勝原

値)1慎ρ 線は、積雪の 1cm 厚毎に推定 100  計算された各ρ の値を値}I頂(大→小)に 並べ替えたもので、それぞれの資料に ついて描いた各線を一覧することによ 50  り、おおよその勾配と形の変化から、

積雪層のρ の存在(主に量, ρh 線は位 置関係)状態および変化を見積もるこ

。 とが出来る。時刻別資料や日数を限つ た各観測地の資料についてまとめると、

積雪状態の量的変化が一目瞭然に比較

。 することが出来る。但し図上での Y 軸 は ρ の数 (N , cm) を示し、線上の最大値 のみが積雪深 (H) と一致する。

山市北谷での推移,地域分布 '96. 12/2"""97.3/14 

この線は、統計で累積度数曲線、土 壌や粉体学で累加度線(小→大)と呼ば れているものと同じだが、値}I憤(大→

小)が逆のため、勾配が反対になるので 区別して値目|買ρ 線としている。積雪で は普通全体として表面(上)方向に ρ 値 が減少することと、 ρ-h 線と同じく ρ 値の増大方向を x 軸方向に合わせた為である。最も好都合な点として、極端な値は線上の上下付近に 集約することにある。この性質により、観測資料に現れる氷板, 空隙,降雪間もない新雪等の値に惑 わされることなく、平常的な積雪状態の比較が可能となる。このような諸現象が目的の場合には、 y

h 線が適しているものと考えられるので両線の併用が望ましい。

(5)

伊藤文雄・北川博正

値}I国ρ 線からは更に、平地一山岳積雪の差違,大体のρ値毎の圧密の程度,融雪の傾向をも読みとる 事が出来る。図に破線で、示す観測の最終値(融雪期末)は他の線の内側にあり、 積雪内部での融雪を示 唆していて非常に興味深い。

3-3. 積雪状態の推移

前項の値順ρ 線は不十分ながらも累積度数曲線である。 曲線の形が逆 S 形を示していることから、 ρ 値を適当な階級 (0 -0.7, 0.05 :t O.025) に分けて区分すると、頻度分布(ヒスト グラム)が求まりρ値の 正規分布が推定できることを本稿 4 号 10) で述べた。さらに安定した積雪では、ほほ理想的な正規分布型 を示すことも確認している。自然現象と して妥当な結論と言える。 このような推定を行うためにも基 本となる ρ ーフ。ロファイルの信頼性が重要となってくる。

図 2 は '97年値を再び用いて測定時順に並べたもので各時刻の資料ごとに、実曲線(実糠による曲 線),破曲線(破線…)が描かれている。 他の年の資料も全て文末に、 別図として年毎にまとめて示し てある。破曲線は、実曲線に重なっている分も含めて、その積雪中で、のρ値の一般的な分布の存在を示 している。実曲線は現在の積雪(全層)がほぼ安定しているものとして、その中央値を推定するもので あり、この値を最頻雪密度ρf と定義し種々の考察を行っている。このような推定は蒐集した資料のほ とんど( 2 例を除く)で可能で、あり、曲線の信 頼性(区間 :ρf :t Nσ) は作図に示す通り大部分 の資料で N<3 の範囲にある (σ:標準偏差(誤 差) )。破曲線についても同様の信頼'性を持つ。

図で、は各破曲線の測定時刻毎の推移(移動,衰 退,増大)を追跡するのが先ず最初の目的である。

0.2  0.4  0.6  実曲線に重なっている破曲線は常識的に判別し

最頻雪密度 ρf と

ρfnの推移

福井県勝山市北谷

1996.12/2 ~ '97.3/9 

~ E 1'96.12/02  Z 

H=57cm 

ρf=0.124 ρm=0.175

0.2  0.4  12/07  H=45cm 

40 ト ρf=0.093ρm =0.162  (0.093, 0.335)  20 

'97. 1/07  H=46cm 

40 ト ρf=0.280ρm=0.281 え0.223 , 0.281)

1113  H=41cm 

40 ト ρf=0.316ρm=0.313

(0.271,0.374)

/ :  

20 

0.2  0.4  0.6 0 

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0.6 

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得る。破曲線は積雪内でそのようなp 値分布を 持つ層の存在を示している。図にはこの場合の 中央値も ρfn または (ρn ,)として示しである

(n =1 , 2 ,…)。図 2 および文末の別図を参照す ると、破曲線が 2 個以上ある場合が多いのが注 目きれる。すなわち積雪内に明確に区分できる 安定した積雪層が 2 個以上存在する場合が多い 事である。この事実は温暖地積雪の第 l の特徴 であり、理由は節 1 の冒頭でも述べている。本 年 ('99) 2 月、寒冷地積雪の特徴を知る目的から 当報告と同様な測定で、北海道旭川から当地ま での試料を収集している。 未だ単年分のみの資 料なので掲載はきし控えるが、上記事実を傍証

している事を述べておきたい。

上に ρf の推定の不能な 2 例 ('83.2/13 H 二 206, '97.1/4 H = 84cm) が在ることを述べてい る。 図中で曲線の大きさ(高き・幅)は、積雪内 での各層の勢力を示すものと言えるだろう。 2 例は、新たな降雪以前に変態が進んだ安定した 0.2  0.4  0.6  積雪があり、その上に旧雪を上回る量の新雪が 重なったとき生じている。温暖地の新雪は変態 図 2 最頻雪密度ρf と ρfnの推移

福井県勝山市北谷 '96. 12/2‑‑‑‑'97.3/9 

も速いので、間もなく安定する短時間の現象で あり、 2 例は偶然に観測きれたと考えられる。

一 4

(6)

密度プロファイルからみた温暖地(福井県嶺北地方)の雪質

しかし多量の降雪直後には、積雪内に 2 例のような短時間の不安定が生じることも事実であり、新雪 雪崩の発生要因として記憶して置きたい。 同様の現象は積雪内の破曲線の間では数多くの例(別図)が 認められるが誌面の都合で割愛する。 2 例は多量の新雪があった場合の現象なので特に選んで、述べた。

実曲線と各破曲線は、 ρイ直の同じ推定計算値を用いて推定きれたものであり信頼性も互いに高いこ とから、厳密には問題があるが一覧的には各破曲線の和は実曲線とみなして良いだろう。すなわち積 雪全体としては ρfで代表して示きれる積雪であり、その内訳が破曲線で示される各層であると言うこ とになる。しかし積雪の密度分布(推定ρ値の頻度分布で、も)が、ほぽ正確な 1 個の正規型分布型の実 曲線でのみ示される場合は、 ρf 与 ρm(全層平均密度)だが、内訳に複数個在ると大部分のばあい成立し ないことに注意すべきである。それぞれの観測地の事情を反映している、積雪状態の比較をρmのみでい は比較できない理由である。湿り積雪と乾き積雪との比較にも同じ事がいえる。

3-4. 最頻雪密度ρf

前項で述べた理由により、 ρf値は積雪状態を代表する ρm値に換わり得る値である事が推測できる。 以後具体的な事例を掲げて ρf値の有効性を示す。

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0.4~ ;最頻雪密度 ρf _A'τ...-....て心一号~ι二ごー~--I>---

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・ 1999

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3/31 day 

図 3 年別雪質の推移(勝山市横倉)

最頻雪密度ρ f,相当水量,積雪深 1983, '84, '85  '97, '98, '99 

図 3 は、横倉(福井県勝山市)に関す る資料の全てで蒐集資料の 40% を占め る。横倉の資料が多いのは当報告の内 容とは別に、筆者の 1 人が古くから現 地に興味を持つ事と、 1996年頃より当 地での雪崩観測が継続している為であ

る。

図では上より、 ρf値,積雪相当水量,

積雪深の各年毎 6 年分の変化が合わせ て示しである。資料は '83-'85 と '97-' 99年の 2 グループに分かれており 12年 聞の隔たりがある。結果として 3 年分 毎の連続した資料なので、 12年間を隔 てた精度の良い比較が可能である。

積雪深からは、最近数年間の視覚的 な積雪量の減少が確認きれ、消雪日も 12年間で約半月早ま っている事が判る。 積雪相当水量から、実際の積雪量に於

いても同様の傾向とが言えるが、各年 末までと 3 月入つての降雪量の減少が 目立つ。この分をそれぞれ差し引くと 折れ線の全体的な勾配は上昇・下降とも似通っている。これにより種々の事柄が推測可能であり、当 稿では省略するが此処横倉の降積雪現象にも温暖化の影響が出ていると言える。

上図のグラフで注目されるのは、 ρf値が徐々に上昇し融雪末期には 0.5弱付近に収束していることで ある。途中や末期に於いて一部若干越える値は、一時的な氷板の形成と多量の降水の保留の為である のは個々の資料(別図)からも判別される。各年毎の全般的な上昇の傾向(勾配)も似ている(ほとんど 同じ)。この事実は後で再びに取り上げる。

3-5.ρf値の高度・地域分布

本年 ('99) 2/6-2/7、 2 日間で奥越地方の各地点の試料を収集した。 ρf値を高度 (m ,海抜) )1慎に記す と図 4 右の様になる。 2 本の回帰線の助けを借りるまでもなく、高度 (h) の上昇に伴いρf値は直線的

‑ 5 ‑

(7)

に減少している。 ρf導入の最大の成功 例と言って良いだろう。図中の×印は 平均密度ρmだが此の様な傾向は全く 認められない。 短期間での試料収集の 成果でもある。図中の小白丸は、 横倉 に於ける 1 日毎のρf値の変化を、 数日 隔たった別の資料から見積もった値で ある。 このように温暖地での積雪状態 の変化が非常に速い事が分かる。 した がって観測が長期に E る資料では、値 の散らばり が大きくなり 図 4 と同内容 の図 5, 6 ではこの事を念頭に置く必 要がある。

2 本の回帰線のρ軸上の外挿値は o. 4-0.45付近で、この信活性は図 5 (,

6)

でも確認される。図で、ρ軸は h = Omで、

ある。嶺北一帯では 2 月中旬の積雪期末まで、 此の外挿は妥当と考えられる。図 4 - 6の資料で最低 イ直はh =45mである。

図 4 左は積雪相当水量についても高度順に示したもので、 hの上昇に伴い同じく増大している。 ρー プロファイルからの推定ρイ直を 1cm毎と細かく して見かけの精度を上げた結果(成果)と言える。図 5 (' 

85.1) では初冬のため未だ積雪量も少なくこのような傾向は現れていないが、図 6 ('97.2) では同様の 傾向を示している。 '97年より横倉に於いて行われている雪崩観測は、高度が増すと積雪状態の変化が 遅れる事を前提に(期待) したものである。 上記ρf-hの傾向は此を立証したと言える。

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伊藤文雄・ 北川 博正

h(m)  福井県奥越地方の雪質(ρtρfn)分布

1999.  2/6 ~ 2/7  [・最頻雪密度 ρf .:多頻雪密度pfn

[X: 平均密度 ρm]

h 谷峠

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大部分が最近の新雪.

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0,1 0,2 0. 0.4 

e n s (g/cmJ

図 4 福井県奥越地方の雪質:高度介布

最頻雪密度ρ f, ρfn. 相当水量 1999.2/6'""'2/7 

図 5右には更に約 1 ヶ月早い 1 月の 値を示す。資料はち5年だがρf値の変化 傾向が、 他の年の資料と似ているのは 前項で確認したので比較に用いても良 いであろう。 資料は約10 日 を隔てた 2 グループに分かれており、それぞれ1/ 2-1/6( 黒丸,実線)と1/13-1/15 (白 丸,破線)である。測定地の範囲が広い ので観測期聞がやや長いのは止むを得 ない。 従って図上では値が散らばるの で回帰線が頼りとなる。 2 本の線の比 較からρf-h線は変化する事が判る。此 の変化は図 4 右の 2 線からも推測でき る。

ρf値及びその変化量はhが増すと小

図 5 福井県奥越地方の雪質 :高度分布 さい傾向にある。 後期クe ルーフ。の破線 最頻雪密度ρf,積雪相当水量 1985.1/2'""'1/6. 1/13'""'1/15  のρ軸上の外挿値は図 4 右と同じく O.

4付近に在る。 横倉のみ 3/3 までのρf値が記入しである。 これにより積雪状態の変化(変態)の時期的位 置付けがおおよそ見積もれるだろう。

‑ 6‑

0.5 

(8)

密度フ。ロファイルからみた温暖地(福井県嶺北地方)の雪質

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U ゃの図融のき か変ふむ上てだ上て

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大雪も寸

ρつ土"ρR

尚一芸一時蜘一性同市川

へ持位μわ資延寸4方をいや -Jのの〆図右値長はた期線のり極的もみ前点実い

図 6 福井県奥越地方の雪質:高度介布

最頻雪密度pf , 積雪相当水量 1997.2/14~2/17, 3/14~3/15

'97年後期( 3 月)の資料は融雪末期の値である。図中に記すと明らかに 2 グループに分かれており、

それぞれについて d , e線を求めている。 先ず注目きれるのは、これまで図 4 から示して来た ρf-h 線と 勾配が正負反対で‘ある事である。 2 線付近の値は互い共ほぽ直線上に在って信 15性も高いので、さら なる議論を進めても良いと考えられる。

一般に融雪末期の積雪状態では、非常に安定した 1 個の正規型ρf分布を示す(別図)。ほとんどの場

合ρf 二 ρm となるので、 d , e線は pm についても成立することになる。 このように考えると上記までの各 ρf- h 線が、高度に応じた積雪の主に圧密沈降に対応している考えられるのに対し、 d , e線は可成り様 子が異なっている。 d 線の第一係数は e 線の同係数より小きい。 両線の第 2 係数が同じ値なのは、資 料の確かさを示すのはもちろん単なる偶然の一致ではあるまい。

前期と後期の資料の対応から、 b と d 及び C と e の各線が対応する(ほぽ直交 )0 b-d線の交点は ρf 値=0.4 弱付近に在る。 本稿 5 号 11)の参照から交点付近に於ける積雪の変態過程は乾き (W 三五 5%)- 濡 れ(W=10-15%)微ビザラメの状態 (pw=0.4付近)に在ると思われる。 しかし此の時期常識的に d , e 線付近の積雪は濡れている筈であり、測定中の記憶も全層湿り又は濡れ雪である。 a 線は b , d線の問に 入っている。 b-d交点以下への延長は無意味で、 b 線についても同様であろう

以上をまとめると、 d 線は微ザラメ層中への水の浸入による圧密沈降(多分最終段階)に対応し、 b 線との交点付近では乾き微ザラメと閉じ値のρ値を持つ。 d-e 聞はザラメ雪の過程で e 線は融解過 程に対応する。等が妥当な結論であろう。 e と c 線の交点を想定すると値は 0.4 弱付近であり、現在の b-d交点と同じ意味を以前に持っていたと推測される。 e 線付近の資料は時刻別の値)1憤ρ 線で、は最右線

7 ‑

(9)

伊藤文雄・北川博正

の内(左)側になるので交点の存在は検討が必要な興味ある事項でもある。このような交点は時期が経 るに従い標高の高い位置に移動すると推測される。

資料の観測日の隔たりはそれぞ、れ 1 ヶ月あるが、この聞の図上での転換すなわち変化量は高度が増 すにつれて増大している。変化量も非常に大きい。 1 ~ 2 月中旬までの傾向と反対で、ある。 d , e線付近 の資料には 0.5 弱を超す値は観測きれていない。変化量の大きさは含水量のみていは説明で、きない。。水 が介在する圧密の大ききと可能性が推測される。説明不足の分も含めて次節で多少考察してみたい。

この項の最後に、図 6 で、高度順に d , e は山岳地, c , e は山麓、以下は奥越の平野部と区分すると傾向 の特徴が把握しやすい。雪崩発生への戒めから、"山里の春は急速に訪れる"と古くより言い伝えられ ている。上記現象はこれ表しているのかも知れない。

4  .湿り雪の構造についての考察

前節 5 項の最後に、水が介在する圧密の大きさの実例について示した。これを議論するには多少と も湿り雪の構造についての考察が必要である。これまでの文中でも本節に関係する値を意図的に記し てきた。これらの各値を適時引用しながら進めたいと思う。

この種の議論は等大球の充填の問題に置き換えて行うのが常である。もちろん一様に大きさの等し い球状粒子からなるモデルを積雪に代用する試みには無理が在るのは承知している。例えば前節まで に述べてきたように、積雪内のρ に分布型 (ρfイ直の正規型分布)が認められる以上、今のところ積雪の 鉛直方向についてのみの確認ではあるが、その構成要素である積雪粒子の大きさにも当然分布型の存 在が推測される 6)。しかし積雪状態の変化の王国である変態過程の進行(積雪粒子の粗大・娃小化) が、その起因から水平方向ではほぼ同時であろうと推測されるので、このような単純なモデルも積雪 の鉛直方向の適当な高度幅毎に選んで適用すれば無為な試みとも思えず、初等幾何学の常識で認識を 共通できる利便は捨て難い。

我々は現在でも、自然に普通に在る積雪粒子の、多量で‘客観的な資料を持-っていない。測定法が未 だ確立していない為である。粒度ゲージによる試みも数多く在るが主観が入り易い。数例の精密な実 験報告では、積雪の粒径分布の傾向を捉えている外、参考になる知見等も提供している叫

熱錘式ρ 計やスノ一サンフプ。ラ一でで、得られる密度の値は濡れ密度 (ωρw叫)でで、あり1、提示してきた値は全て ρw での値で、ある。したがって今後もなるべく ρw値(又は換算値)で議論したいと思う 。するとρf も pwf

とすべきだが、温暖地積雪では殆ど(蒐集した資料でも )ρwf となるので、簡単の為ρf とする。

これまでの経験や報告等から、湿り雪に於いては ρW 二 0.4付近の値に、何らかの重要な意味を持っと 考えられている。前節までの記述でも ρf値の、 ρ軸上での外挿値として頻繁に出てきた。図 4 ~ 6 で、ρ 軸は h 二 O である。各ρf-h 線の別の説明として標高に換わる h の意味付けが必要だが、次の機会に残 す事とする。ここでは、それぞれの外挿値は各ρf- h 線付近の積雪の状態変化の方向すなわち"その時 点で変態が目指す値 (ρf値)"と考えて良いだろう。再び列記すると、

1/2~ 1/13~ 2/6~ 2/14~ 実線(C 線) a 線 両交点 d , e線

0.322--0.405--(0.522)0.467--0.568--0.498(0.483)--0.433 • 0.4 • (0.38) • (0.222)

0.4 のアンダーラインは“付近の値"の意味である。数列には何らかの法則性が感じ取れる。この説明 の手がかりとして、乾き雪について“積雪粒子のタッピング圧縮"の実験研究がある。報告は積雪の 空隙率ε についての値だが、ここでは体積率 V : (1 一 ε) で示す。それぞれの雪質 (ρd) に於ける値は

新雪の最終値 =0.4 1, しまり雪 =0.4~0.5, ざらめ+新雪 =0.6~0.82

‑‑8‑‑

(10)

密度プロファイルからみた温暖地(福井県嶺北地方)の雪質

一方、等大球充填の理論値は閉じく体積率で示せば

正方粗充填 =0.52,六方粗充填 =0.61( 四面体形間隙) ,六方最密充填 =0.74(菱面形間隙)

である。乾き雪についてのみ考えれば、それぞれの値 XO.917(氷の密度)でρdが求まる。湿り雪のρw を体積率 V で考えるには含水量を考慮する必要がある。当地方の湿り雪の含水率Wは普通5-15% の範 囲にある。 2 月中旬頃までの積雪に対しては平均値のW=10% を見積もり、さらに積雪期初の 1 月中 旬頃までは W=5% ,積雪期末(融雪期初)ではW二15% である事を適時加味すれば良い。すると W=

10% の場合は V ::::,:1.08xρw、すなわち ρw値の 8% 増しで V を見積もれば良い事が分かる。以上は含水 分を込みに考えた場合で、氷体部のみの吟味も必要なときは正しい計算が必要となるだろう。

積雪の構造の変化を考える場合の重要な要件と して、積雪内の状態の変化は積雪自身の上載荷重の 下で進行している事実と、湿り雪の場合は含水の効果及び常に流下水に晒されている事である。上載 荷重だけからだと全ての充填方式が可能となが、湿り雪の場合は影響の大きい流下水についての考察 を先ず最初に選択する必要があるだろう。すると自由水(皮膜水,水路流下水)が最短距離を取り易い 事と、積雪粒子と流下水の接触面積が比較して少ない熱的安定との考慮から正方粗充墳が最も合致し 得る。しかし実際のρf値は 2/6 で、既に正方粗充填の V=0.52 を越えた値を観測している。積雪中の限ら れた高度幅内では被る熱的影響もほぼ等しいと推測きれ、積雪粒子の広い分布型は期待できないが、

幅内ではほぼ等大な球の連なった熱的かつ力学的に安定な準柱状構造を想定するのが妥当であろう。

上記等の事実(数値)からは等大球の一様な充填モデルのみでは説明しきれない事が判る。そこで実 際に観られる縞目構造の様に、任意の高度幅を持ち個々に体積率 V が異なる、薄層が積み重なった副 層構造を導入せざるを得ない。ここでの薄層は、約 1 cm を単位とする高度幅(約 0.5- Xcm) を持ち水平 に拡がった層で、各々積み重なって 1 個の積雪層を形成すると想定している。これは推定ρ値が 1 cm毎 である理由からで、実際の層観察からも妥当な設定と考えられる。積雪層と区別して副層とした。

積雪(全層)孟積雪層孟副層

積雪内に相応の高度幅を持つ積雪層とその内部に形成している各副層の体積率を Vs, Vp とすると、

副層の体積率Vp = Vs X Pn  (Pn :局部充填率,

n :  

1…層の数)

Pn は積雪層のVs を基準にした充填率(仮)とする。

前述のように Vs には等大球充壌の考えが入っている。従って各副層も同じ積雪粒子で構成きれる正 方粗充填が基本と成る筈である。 Vs は湿り雪としての構造を形成する必要から考えられた値である。

この場合Vp値は、構造体を形成している粒子より径の小きい積雪粒子の一時的な混入によって実現き れると考えるのが実際的である。

このように考えると正方粗充填の最大値MaxVsは、湿り雪の基本構造体を確実にする最終値と捉え る事が出来る。 Vp の値は、充填型の最大値に捕らわれることなしいかような値も取り得ることが分 かる。また図 6 でd , e線の第 2 係数ρf=0.22(V ::::,: 0.24) は、湿り雪の構造体としての一方の極値を示唆 しているものと推測される。 ρf 二 0.4→ Vs 二 0.43, ρf=0.43→Vs=0.47, (Vs=0.52→ρf=0.48) 等提示 値(外挿値)が若干小きいのは、想定きれる粒子径型分布の中央値付近にある比較的粗大な粒子で構造 体を形成するため、一応別現象からの推定では小きめに外挿きれると考えられる。また図 3 上の外挿 値から融雪期の安定した積雪層での Vsは 0.52 を大きく越えることもない事が判る。

通常 Vp>Vs と考えられるが、 Vp<Vs の不安定な構造も一時的には可能だろう(空隙等)。構造粒子間 への中小径粒子の混入は上載荷重を支える粒子数(接点数)を増すので、各副層の力学的安定きをもた

‑ 9 ‑

(11)

伊藤文雄・北 博正

らす。同時に融雪水の滞留も増大する(帯水層,氷板)ので、熱的不安定き(粒子の最小化)も増し、 Vp>

Vs で、ある層は形成 ・ 消滅を繰り返すことになり観察事実と合致する。

構造粒子間への粒子の混入は、比較的広い粒子径分布を持つ積雪の圧密沈降の際に生じ易いと考え られ、皮膜水や水路流下水が在ると更に促進するだろう。融雪状態では媛小化粒子が相当すると考え られる。副層の形成・消滅は積雪層・副層内の応力が相応して変化する事を傍証し、雪崩発生の予測 研究にと って有力な知見と成る。

Vp→ maxVs では湿り雪の基本構造体も非常に堅牢となるので、上載荷重の大部分を安定継続して支 え得るようになる。この場合は混入粒子が無応力粒子となる機会が多くなるので、相互に移動し易〈

凝集も起こり易くなる。これは湿り雪に於ける団粒形成の説明に成り得るだろう。

以上を総合すると湿り雪に於ける積雪状態の変化は、 pf=O.2付近から積雪層としての構造を形成し 始めρf=O.4 強で確実となる。以後副層内での局部的な密度の増加が続くが、相応の高度幅の積雪層と しては ρf=O.5弱付近が限度である。融雪状態では同様な過程を逆に辿ると推測される。この議論の根 拠は文中に全て掲示した。詳しい記述は別の機会としたい。

謝辞

本調査研究報告の提出にあたり、福井大学教育地域科学部理数講座物理学 服部浩之教授・香川喜 一郎助教授からは分担者の一人が、長年にわたって激励と援助を給わっている。厚くお礼申し上げま す。

文献

1) 黒田正夫, 1948 : 積雪の構造と変移 雪氷十年 日本雪氷協会編

2) 若浜五郎, 1963: 積雪内における融雪水の移動1.低温科学,物理編, 21, 4574

3) 吉田順五, 1965: 融雪水の積雪内浸透.低温科学,物理編, 23, 1‑16 

4) 若浜五郎, 1965: 水を含んだ積雪の変態.低温科学,物理編, 23, 51‑65 

5) 水野悠紀子・黒岩大助, 1966 ・ 積雪粒子のタッピング圧縮. 低温科学,物理編, 24, 112‑131 

6) 高橋徹, 1976 : 積雪結晶粒の分布と成長.昭和 54年度日本雪氷学会講演予稿集, 320, 128 

7) 伊藤文雄, 1994: 積雪塊の融解速度について. 雪氷北信越 12号, p.32 

8) 伊藤文雄, 1994: 湿った雪塊の融解様式と融解時間 (b). 福井雪対研報告集,第 l号, 2‑7p 

9) 伊藤文雄, 1995: 積雪用密度含水率 (ρ.w) 計の概要. 福井大学積雪研究室紀要「日本海地域の自然と環境J ,第 2 号, 19‑28p 

10) 伊藤文雄・北川博正, 1997 ・ 1997年冬季の福井県嶺北部における雪質分布.福井大学積雪研究室紀要「日本海地域 の自然と環境J ,第 4 号, 43‑57p 

11) 伊勝文雄, 1998: 含水からみた温暖地(福井県嶺北部付近)積雪の傾向と水含み雪(湿り雪, 濡れ雪,べた雪,・…..) の区別.福井大学地域環境研究教育センター研究紀要「日本海地域の自然と環境」 第 5 号, 55‑70p 

‑ 1 0 ‑

(12)

密度フ・ロファイルからみた温暖地(福井県嶺北地方)の雪質

1985A 福井県奥越地方

大納小 G 1/H~141cm ρf~ 0.237 

ρ1 ~.050 ρ2 ~0.239

ρm冒0.221

倉横市山勝県井福

A

口ツ日町四ω

1981, '83, '84, '85A 

11‑

福井県嶺北地方の雪質 別図 |

(13)

伊藤文雄・北川博正

1985B 福井県奥越地方

40 

官唱050

n8569 

Aも,aAV内41

~mnUAUnU

<U

h===zz

Flzm 

uHnwAVOVAMF 

句、d

朝日 1/13 H=115cm  60 ト ρf=0.287 

ρ1 =0.073 

ρ2 0.288 

ρm=0.239

1985D 福井県勝山市横倉

機倉 1/15 H・195cm ρf-0.321 

60 ト μzO.143  =0.322 

ρ 市-0 .245

50 

0.2  0. 0.4 

別図 2 福井県嶺北地方の雪質 19858, '85C, '85D, '85E 

1985C 福井県勝山市西部

20 

4

…山川内山

20 

40  20 

20 

0.6 

1985E 福井県勝山市横倉

償倉 3/3H=157cm 

ρf= 0.439 

ρ1 =0.406  =0.516  =0.650 

=0.468 

0.1  0.3  0.5  償倉2f2 3HE214cm  60 ト ρf・0.5∞

ρ1 ‑0.128 

ρ2・0.402 40 ト ρ3cO.509 

ρm-O .36

20 ド/へ\

。 ι」ー」ム

0.2  0. 0.4 

12 ‑

(14)

密度プロファイルからみた温暖地(福井県嶺北地方)の雪質

1996 福井県勝山市北谷

40 

1997B 福井県嶺北部一帯 2月

N,

cm 均)'朝日 2/16H~79cm ρf~ 0.385 

ρm91.383

'白崎 2/15H~112cm ρf~0.315 ρm~0.323

40  20 

40 

5

a o  A u 

aa

今,.n u

 

5mMH1a43ULAUAUW谷川ι「北FEρρ

1997A 福井県嶺北部一帯 2月

N,~武生 2114 H~3cm cml 

40 1- ρf~ 0.038 

'ρm~0.240

20 

40  20 

袖担E峠

勝山

0.2  0.4  0.6 

1997C 福井県嶺北部一帯3 月

0.2  0.4  0.6 0.2  0.4  0.6  別図 3 福井県嶺北地方の雪質 1996, '97 A, '978, '97C 

‑ 13‑

(15)

伊藤文雄・北川博正

1997D 福井県勝山市北谷 1997E 福井県勝山市横倉

叶/ ¥  νて子、

20 

0.2  0. g!cm 0. 0. 0.

60  40  20 

ωは砕

40ρ1 ρf~ ~.128 0.243 

150 

ρ2 ~0.305

20  ρm~0.255

60  40  20 

~LAイ|、 I~ー

0.4  0.60  0.2  0.4  0.60  0.2  0.4 

1998 福井県勝山市横倉(抜粋) 1999A 福井県嶺北部一帯

cmρf~ 0.288ρf~ 0.356  40ρm~.311ρ1~.098 ρ2~.360

20 ト メF307 20 

20 

40  20 

40  20 

20 

別図 4 福井県嶺北地方の雪質 1997D, '97E, '98, '99A 

‑ 14‑

(16)

密度フ・ロファイルからみた温暖地(福井県嶺北地方)の雪質

1999B 福井県勝山市横倉(T.P抜粋)

横倉 T.Probe  (あまごの宿)

0.2  0.4  0.6 

別図 5 福井県嶺北地方の雪質 1999B ,'99C

20 

40 

40 

1999C 福井県勝山市横倉(Dir.抜粋)

横倉 Direct (神社境内)

‑ 15‑

0.2  0.4  0.6 

図 4 福井県奥越地方の雪質:高度介布 最頻雪 密 度ρ f, ρfn. 相当水量 1 9 9 9 . 2 / 6 ' &#34; &#34; ' 2 / 7  図 5 右には更に約 1 ヶ 月 早い 1 月 の 値を示す。資料はち5年だがρf値の変化 傾向が、 他の年の資料と似ているのは 前項で確認したので比較に用いても良 いであろう 。 資料は約 10 日 を隔てた 2 グループに分かれており、それぞれ 1 / 2 -1 /6( 黒丸,実線)と 1 / 1 3- 1 / 1 5 (白 丸,破線)である。

参照

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