Dräger CSE Connect の仕様
1.
概要
Dräger CSE Connect は、工業および鉱山業の分野において、承認プロセスを改善する ためのソフトウェアソリューションです。Dräger CSE Connect は、測定ジョブの作成 および管理をサポートし、実行した測定を記録します。SaaS (Software as a Service)製品のクラウド接続によって、ジョブがリアルタイムでガス分析担当者に送 られ、分析担当者は測定値をリアルタイムで承認オフィスに送り返すことができま す。
1.1.
CSE Connectの構成要素
Webソフトウェアである CSE Connect は、様々なコンポーネントで構成されます。有 料のフル機能を使用するには、CSE Connect Office およびCSE Connect Mobile へのア クセス権限が必要です。バックグラウンドとなる Microsoft® Azure クラウドのデータ
ベースにすべてのデータが保存され、この SaaS ソリューションによって Mobile と Office 間の通信が行われます。
1.2.
CSE Connect Office とは何か?
CSE Connect Office は、シフトリーダーまたは安全専門技術者向けのアプリケーショ ンです。Web アプリケーションで、測定ジョブの計画や管理、記録を行います。測定 を実行したら、測定値を Office アプリケーションで評価します。アクセス権限は、 Google Chrome 等の Web ブラウザで簡単に取得できます。シフトリーダーは、新規 ジョブをロケーションを指定して作成し、測定対象ガスを定義できます。測定ジョブ はジョブプールに保存するか、またはガス分析担当者に割り当てます。Excel 形式への /からのインポート/エクスポートによって、作業が簡便化されます。
1.3.
CSE Connect Mobile とは何か?
CSE Connect Mobile はガス分析担当者向けのアプリケーションです。ガス分析担当者 は、スマートフォンにインストールした Android™ アプリで、自分に割り当てられた ジョブを受け取ったり、他のジョブをジョブプールから引き受けたりできます。次の ステップではジョブを計画できます。X-am® 8000 から自動送信される測定値は自動 的に適用され、その他の測定値または周囲条件は手動で入力します。電子署名が付与 された重要な情報は、GSM ネットワークを経由してリアルタイムでクラウドのバック
1.4.
Mobile アプリケーションはインターネットに接続しなくても機能するの
か?
Mobile アプリケーションは、GSM/LTE ネットワークまたは WLAN 経由で同期できま す。ただし測定は、全体が Office モードで実行され、一時保存されます。スマートフ ォンのインターネット接続が中断されると、ジョブが送信されなかった旨がユーザー に通知されます。インターネット接続が再開しだい、すべてのジョブ(新規および編 集済み)がクラウドのバックエンドと同期されます。そのためユーザーは、インター ネット接続がない環境でも作業を行うことができます。
1.5.
CSE Connect lite とは何か?
CSE Connect lite では、CSE Connect Mobile の機能を制限付きで使用できます。この モバイルアプリケーションでは、データベース/クラウドバックエンドには接続できま せん。また、前もって測定ジョブを計画することはできません。この無料アプリケー ションはマーケティングツールとして機能し、測定の記録をサポートします。Dräger X-am® 8000 との Bluetooth 接続によって、測定値が自動的に Android™ アプリに送信 されます。
その後ユーザーが測定場所を追加し、測定ログをEメールで送信します。CSE Connect lite には、最大20件の測定を同時に保存できます。
1.6.
ロールおよび権限
CSE Connect では、以下の表に従って、ソフトウェアで各ユーザーの権限を個別に作 成できます。その際、各ロールは何度でも使用できます。
2.
技術要件
2.1
CSE Connect に対応するスマートフォン
現時点では、Android™ のバージョン5.1.1以上が対応しています。CSE Connect
Mobile は、無料のスタンドアロンアプリとして、Google Play ストアからダウンロー ドできます。アプリの利用はスマートフォン1台のみ可能です。タブレットには現時点 では対応していません。このアプリは、ライセンスに応じてCSE Connect Office と接 続可能です。
爆発の危険がないエリアでの使用には、Android™ のスマートフォン(Samsung
Galaxy S5 mini 以上、HTC 10など)が利用できます。爆発の危険があるエリアでの使 用には、防爆スマートフォンを使用してください。
この場合は、ecom Smart-Ex® 01 での使用を推奨します。ecom Smart-Ex® 01 は、以 下の指令に準拠して認証されています:
iOSスマートフォン向けのシステム拡張は、2018年中に予定しています。
2.2
CSE Connect の使用に対応するコンピュータ
CSE Connect はサービスソリューションとしてのソフトウェアです。シフトリーダー/ 安全専門技術者向けのアプリケーションである CSE Connect Office は、コンピュータ 上のローカルにはインストールされず、Webブラウザ経由で開かれます。
そのため、インターネットに接続していれば、どのコンピュータからでもアプリケー ションを起動して、ログインできます。
以下のブラウザの最新バージョンが、Office アプリケーションの表示と機能に対応し ます:Google Chrome、Mozilla Firefox®、Microsoft® Edge
3.
サイバーセキュリティ
Dräger CSE Connect のサイバーセキュリティおよびデータ保護に関する情報は、 「CSE Connect サイバーセキュリティ白書」(www.draeger.com/...)を参照してくだ さい。
4.
サポートおよびサービス
4.1
トレーニング
4.2
サポート
Drägerは、技術サポートおよびトラブル発生時の対応用に、電話による専用のホット ラインを設けています(24時間365日対応)。取得したソフトウェアのライセンスをお 客さまが使用するにあたって、技術的な問題が生じた際にサポートを行うための専用 ホットラインです。ホットラインで受け付けたお客さまからのお問い合わせは、先着 順で処理されます。使用方法に関するトレーニングはホットラインの対象ではなく、 これには別の同意が必要となります。4.3
可用性
Microsoft® Azureでホストされたソフトウェアの可用性は99%以上です。転送ポイント として、Microsoft® のインターネット・ブレークアウトが定義されています。このソ フトウェアはクラウド・ソフトウェア(オンライン・ソフトウェア)であるため、オ ペレーションに必要なダウンストリームのネットワークインフラの可用性については ご案内できません。4.4
メンテナンスとケア
ソフトウェアのライフサイクルとしては、3か月のリリースサイクルが予定されていま す。リリースにはエラーの除去と新しい技術的な機能が含まれます。短期的にリリー スされる可能性もあります。別途合意がない限り、更新が万一必要な場合でも、これ を提供する義務は存在しません。5.
その他
ペアリングまたは追加使用される Dräger 測定装置の技術サポートは、当該測定装置に 適用される合意の枠内で実施されるものとします。