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年金資産運用委員会は 理事 代議員 事業主の財務または労務に関する業務を担当する役員等の中から理事長が選任する者 専門的知識および経験を有する者であって理事長が選任する者で構成されなければならない また 年金資産運用委員会の議事を記録にとどめて保存し 当該議事の概要について直近の代議員会へ報告および

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平成25年2月27日 サンヨー連合厚生年金基金

年金資産の運用に関する基本方針

サンヨー連合厚生年金基金(以下「当基金」という。)の年金給付等積立金(以下「年 金資産」という。)の運用にあたり、以下の基本方針を定める。 当基金から年金資産の管理又は運用を委託された信託銀行、生命保険会社(一般勘定 部分は除く)、投資顧問会社は、本基本方針並びに別途定める「年金資産の運用指針」の 規定を遵守し、年金資産の管理と運用を行うものとする。 1.運用目的 当基金の年金資産の運用にあたっては、当基金の基金規約に規定した年金給付、死亡 一時金、その他の一時金たる給付の支払を将来にわたり確実に行うため、許容できるリ スクの範囲内で必要とされる運用収益を長期的に確保することを目的とする。 また、年金資産が公的年金の一部を代行していることを踏まえ、リスク全般(価格変 動や流動性等の運用リスクに加え、運用受託機関の運用体制、管理体制や事業経営に起 因するリスクを含む)に対する管理を重視した、安全かつ効率的な運用を行うものとす る。 2.運用目標 目標とする運用収益率は、将来に渡って健全な基金運営を維持するために必要な収益 率を上回るものとする。 当基金では、厚生年金基金の財政方式を考慮し、「代行保全部分」と「収益確保部分」 とで構成する。各年度において、前者は、資産全体において厚生年金本体の利回りに追 随すること、また、後者は、各運用資産について、許容リスクの範囲において資産区分 ごとの市場収益率(以下「ベンチマーク」という。)を上回ること、資産全体においては 各運用資産ごとのベンチマークを資産構成割合に応じて組み合わせた収益率(以下「複 合ベンチマーク」という。)を長期的に上回ることを運用目標とする。 3.年金資産運用委員会 当基金の年金資産の運用等の方針決定、運用受託機関等の選任・評価等の事項につい て、理事会および代議員会での意思決定を補助することを目的に年金資産運用委員会を設 置する。

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年金資産運用委員会は、理事、代議員、事業主の財務または労務に関する業務を担当す る役員等の中から理事長が選任する者、専門的知識および経験を有する者であって理事長 が選任する者で構成されなければならない。 また、年金資産運用委員会の議事を記録にとどめて保存し、当該議事の概要について直 近の代議員会へ報告および加入員への周知を行わなければならない。 4.資産構成割合 年金資産の運用目的を達成するため、基本となる投資対象資産の期待収益率の予測に 加え標準偏差と相関係数を考慮した上で、将来にわたり最適な組み合わせである政策的 資産構成割合(「政策アセットミックス」と同義、以下同じ)を定め、これに基づく資産 構成割合を維持するよう努めるものとする。この政策的資産構成割合は、「代行保全部分」 と「収益確保部分」とで別々に構成し、各々への資産配分については、積立水準や財政 状況を踏まえて決定する。 この政策的資産構成割合における資産構成割合、許容乖離幅の策定は「年金ALM分 析」等の結果を踏まえた当基金の成熟度、制度の負債特性、年金資産の積立水準、各運 用資産の目標とする収益率(リターン)とその変動制(リスク)、相関係数等を勘案し、 3∼5年の中長期的観点から策定する。なお、策定にあたっては、専門的知識および経 験を有する者から意見を徴収し、必要に応じて見直しを行うものとする。 また、市場価格の大幅な変動等により、時価資産構成割合が政策的資産構成割合から 大きく乖離した場合には、リスク管理の観点から適宜リバランスを行うものとする。政 策的資産構成割合、許容乖離幅を別紙 1 にて、リバランスの具体的基準およびその方法 等について別紙2にて、それぞれ定めるものとする。 5.資産運用における留意事項 (1)運用受託機関の選任 前記の政策的資産構成割合に基づき、投資対象資産区分ごとに運用スタイル・手法 の分散を勘案し、最適な運用受託機関を選択し、各運用受託機関に対し運用指針を提 示する。 運用受託機関の選定にあたっては、当該運用受託機関の①投資哲学、②運用方針及 び運用スタイル・手法、③情報収集システムや投資判断プロセス等運用管理体制、④ 法令遵守体制、⑤年金運用の経験と実績、⑥過去の運用実績(パフォーマンス)等を 総合的に勘案し、年金資産運用委員会にて決定するものとする。 また、合理的な理由のある場合を除き、当基金の年金資産全体に対して、特定の運 用受託機関や商品に対する委託額を過度に集中させないように留意すること。 資産管理受託機関の選任にあたっても、各資産管理受託機関の管理体制・能力を勘 案し、最適な資産管理受託機関を選任するものとする。なお、各投資対象資産区分ご

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とに、運用受託機関の運用実績及び投資行動を定期的に定量、定性の両面から総合的 に評価し、その結果に基づいて運用受託機関に対する資産構成割合の変更等を行うこ とによって、運用受託機関の努力と相互間の競争を促進し、より効率的な資産運用を 目指すものとする。 (2)オルタナティブ投資における運用受託機関の選任については、別紙「オルタナティ ブ投資に関する規程」において詳細を定めるものとする。 6.運用受託業務に関する報告の内容及び方法 運用受託機関は、下記の事項につき報告を行うほか、受託者責任を踏まえ、年金資産 の管理及び運用に関する情報を提供するものとする。 (1)資産管理及び運用状況に係る報告 ①報告書(原則として四半期ごとに求める) (ア)残高状況、損益状況、取引状況、費用状況等 (イ)パフォーマンス状況、ポートフォリオ状況、並びにその主な変動要因等 (ウ)運用方針等 (エ)運用受託機関の外部監査の有無等 (オ)金融商品取引業者等に関する内閣府令で定める特定のファンド(ヘッジファ ンド、不動産ファンド、プライベート・エクイティ等)を組み入れる場合の記 載事項 ・基準価格の算出方法、報告体制等 ・組み入れファンドのスキーム ・運用受託機関・ファンド関係者間の人的・資本的関係およびファンド関係者 相互間の資本関係等 ・ファンド監査の有無等 運用パフォーマンス状況等の年金資産の運用に関する報告書は毎月提供すること。 ②ミーティング 当基金と運用受託機関は、原則として四半期ごとに年金資産の運用に関しミーティ ングを行い、運用に関する当面の重要事項について協議を行うものとする。また、 それ以外にも必要の都度、情報交換や協議を行うものとする。 (2)その他の報告 ①その他年金資産の管理及び運用に関して、当基金が必要な報告を運用受託機関に対 して求めた場合は、運用受託機関はその指示に従って報告を行うこと。 ②運用受託機関は、運用方針及び運用プロセス・手法、主たる運用担当者を変更する場 合、また、自社もしくは重要な関連会社に経営上重大と考えられる事態が生じた場 合は、直ちに報告を行うこと。特に、運用スタイル・運用手法の変更については、 事前に基金に対して文書で通知し協議しなければならない。

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③契約書、運用の基本方針、運用指針等に反する行為があった場合、直ちに報告を 行うこと。 (3)報告事項の開示 運用受託機関によって提供される様々な情報について、代議員会へ報告するとともに、 加入員等に対して、運用業務の概況を「基金だより」または「基金ホームページ」への 掲載により、周知するものとする。 7.運用受託機関の評価 運用受託機関の評価は、定量的評価に投資哲学、運用体制等に関する定性的評価を加 えた総合的な評価で行う。なお、評価期間は原則として3年とするが、運用成績が著し く不良である場合や当該運用受託機関に委任することが社会的に著しく不適当と認めら れる場合等は、この限りではない。 (1) 定量的評価 定量評価は、時価による収益率(リターン)とその変動制(リスク)を基準とした方 法で行う。 ①資産別の評価 各資産毎に算出した修正総合利回り及び、時間加重収益率とベンチマークを比較す ることにより行う。 アクティブ運用においては、シャープレシオやインフォメーションレシオ等(収益 や超過収益を得るために「どの程度リスクがとられたか」を計測する指標)にも留 意する。 ②資産全体の評価 資産全体で算出した修正総合利回り及び、時間加重収益率と複合ベンチマークを比 較することにより行う。 ③運用受託機関相互の比較評価 運用受託機関相互の比較評価は、資産全体の収益率及び各資産の収益率について比 較対象として相応しい運用受託機関ごとに比較することによって行う。また、第三 者の運用評価機関による他基金との運用比較等もあわせて行うものとする。 ④各運用資産毎のベンチマークは次の指標を用いることとする。 運用資産 ベンチマーク 国内債券 NOMURA ボンド

パフォーマンスインデックス

(総合) 国内転換社債 日興CB-パフォーマンス・インデックス 国内株式 TOPIX(配当込み) 外国債券 Citigroup 世界国債インデックス(円換算、日本除く) 外国株式 MSCI-KOKUSAI(円換算 配当再投資 GROSS) 短期資金 コールレート(有担保、翌日物)月中平均

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なお、運用受託機関の評価に用いるベンチマークについては、上記のベンチマーク を含め、各々の運用受託機関の能力・特性を最も適切に反映すると判断されるベンチ マークを個別に提示する。複数資産区分間における戦術的な資産構成割合の判断を委 任している運用受託機関は、運用指針に明記された基準ポートフォリオの資産構成割 合に基づき、各ベンチマークを組み合わせた複合ベンチマークを用いる。 (2)定性的評価 運用受託機関の経営理念・経営内容および社会的評価と信用力、企業年金制度に対す る理解と関心等に加えて、以下の項目等を考慮した上で、総合的に判断する。 (ア)投資方針 ・内容の明確性、合理性、一貫性等 (イ)組織および人材 ・意思決定の流れや責任の所在の明確性 ・十分な専門性・経験を有する人材の配置 ・人材の定着度と運用の継続性・再現性の確保 (ウ)運用プロセス ・投資方針との整合性 ・運用の再現性 ・リターンの追求方法の合理性・有効性 ・リスク管理指標の合理性・有効性 (エ)事務処理体制 ・売買、決済等の事務処理の効率性および正確性 ・運用実績の報告の迅速性、正確性、透明性 (オ)リスク管理体制 ・実効性および適切性等 (カ)コンプライアンス ・法令や運用ガイドライン遵守体制の整備状況 ・過去における法令違反の有無 ・事故発生時における対応体制 ・監査の状況(内部監査、外部監査) (3)オルタナティブ投資における評価については、別紙「オルタナティブ投資に関する 規程」において詳細を定めるものとする。 8.運用業務に関し遵守すべき事項 運用受託機関に対する個別委託内容については、別紙「年金資産の運用指針」に定め ることとし、以下の事項と併せて遵守を求めるものとする。 (1)全般

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①運用受託機関は投資哲学及びこれに基づく運用プロセス・手法等を予め明確にし、 運用結果等のディスクローズを十分に行うこと。 ②運用受託機関は、運用方針に定める時価ベースの資産構成割合通りに投資し、許容 乖離幅の範囲内で運用を行うこと。キャッシュフローや時価変動等やむを得ない理 由により許容乖離幅を超過する場合には、事態発生後可及的速やかに許容乖離幅の 範囲内に収めること。 ③投資対象として指定された資産における投資可能範囲は、以下(2)∼(9)の通 りとする。なお、別途投資対象が指定されている場合はその限りではない。 ④信用買い・空売り等の信用取引、および先物・オプション等のデリバティブ取引に ついての具体的な遵守事項は、適宜運用ガイドライン等において明記する。 ⑤各運用資産ともフルインベストメントに心がけ、余裕資金は必要最小限とすること。 また、余裕資金の管理は明確に把握できるように区分して行うこと。 ⑥有価証券の運用にあたっては、高い売買回転率による取引コストの増大によって、 収益率をかえって低くするようなことは避け最良執行に努めること。 ⑦資産管理受託機関においては受託資産を自己資産から明確に区分して管理するとと もに、善良なる管理者の注意をもって保管証券類の保管、資金決済業務に当たるこ と。 ⑧デリバティブの利用は専ら債券、株式、外国為替等の価格変動リスクの一時的なヘ ッジ(いわゆる買いヘッジ)、あるいは年金資産の変動リスク抑制や負債ヘッジ等、 ポートフォリオ全体の効率的なリスク管理を目的とし、原資産の変動性(含む積立 水準の変動性)を過度に高めるような投機的な取引は行わないこと。 ただし、デリバティブの活用につき合理的な理由があり、当基金が認める場合にお いてはこの限りではない。 (2)国内債券 投資対象は、原則、円建の債券とすること。また、債券の格付、クーポン、償還日等 の発行条件、発行者等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、残 存期間、発行者等についても適切な分散化を図ること。 また、事前に当基金と協議の上、負債ヘッジを目的にデリバティブを用いて国内債券 のリターンを複製するファンドへの投資も可とする。 (3)国内転換社債 投資対象は、原則として国内の各証券取引所、店頭市場において公開されている円建 の転換社債とすること。また、転換社債の格付、クーポン、償還日等の発行条件、発行 企業の経営内容、成長性等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、 残存期間、発行者、業種等についても適切な分散化を図ること。 (4)国内株式 投資対象は、原則として国内の各証券取引所、店頭市場において公開されている円建

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の株式とすること。また、投資対象企業の経営内容、成長性等について十分調査分析を 行った上で銘柄を選択するとともに、業種等についても適切な分散化を図ること。 ・買い占め等の仕手戦には参加しないこと。 ・信用取引は行わないこと。 (5)外国債券 投資対象市場の政治、経済の安定性、決済システム及び税制等の市場特性を十分調査 した上で、投資対象国及び通貨を選定すること。また債券の格付、クーポン、償還日等 の発行条件、発行者等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、通 貨、残存期間、発行者等についても適切な分散化を図ること。 (6)外国株式 投資対象市場の政治、経済の安定性、決済システム及び税制等の市場特性を十分調査 した上で、投資対象国及び通貨を選定すること。また、投資対象企業の経営内容、成長 性等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、投資対象国、通貨、 業種等についても適切な分散化を図ること。 (7)オルタナティブ 投資対象は、明確な運用プロセス、良好なトラックレコードを有するファンドを選定 し、リスク管理能力の高いゲートキーパーによる複数戦略及び複数マネージャーに分散 投資を図ること。 (8)不動産 不動産の取得又は処分を行う場合には、事前に当基金と協議を行うこと。 (9)貸付金 貸付を行うにあたっては、貸付先の信用リスク、金利、償還日等の貸付条件について 十分な調査、分析を行った上で行なうこと。 (10)その他 上記(2)∼(9)に含まれない、生保一般勘定、商品ファンド・ヘッジファンド等 の組み入れについては、事前に当基金と協議を行うこと。 9.その他運用業務に関し必要な事項 (1)当基金は運用受託機関に対し、「運用基本方針」「運用指針」「運用ガイドライン」及 び「総資産額」を確認できる資料を交付する。また、必要に応じ本基本方針および「年 金資産の運用指針」の変更を行うものとする。内容を変更した場合は、運用受託機関 に交付する。 (2)資産管理受託機関に対しても、残高状況、損益状況、取引状況、費用状況等に係る 年金資産の運用状況の報告を求める。 (3)本基本方針及び運用指針等に関し、運用受託機関として意見がある場合はこれを申 し出ることができる。これにより運用受託機関の運用スタイル・手法が重大な制約を

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受ける場合には、個別に協議するものとする。 (4)運用委託割合の変更・解約については、上記「7.運用受託機関の評価」により投 資哲学、運用体制、信用リスク等の総合的評価を行い、特別の問題が生じない限り契 約は継続されるが、次の事項により契約の変更・解約(①∼③)または委託金額の変 更(④)を行うことができるものとする。 ①運用受託機関の運用成績(原則3ヵ年)が当基金の期待を著しく裏切った場合。 ②諸般の事情により、当基金の運用方針を変更せざるを得なくなった場合。 ③運用受託機関、資産管理受託機関において不祥事が発生し、当基金に損害を与えた 場合等。 ④市場価格の大幅な変動等により、当基金全体の時価資産構成割合が政策的資産構成 割合に対して著しく乖離した場合、あるいは運用スタイル別の構成比率が著しく変 化した場合、当基金の政策的判断により、これを調整する場合がある。 ⑤その他 (5)運用執行理事をはじめとする管理運用業務に携わる者は、自らが有する管理運用業 務に関する専門知識および経験等の程度に応じて、資産運用に係る研修(企業年金連 合会が実施する研修等)を受講し、日々研鑽に努めなければならない。 以上 附則 この基本方針は、平成25年2月27日から適用する。

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別紙1:政策的資産構成割合(政策アセットミックス)

(1)代行保全部分 資産構成割合 許容乖離幅 (許容レンジ) 国内株式 24% 13%∼35% ±11 外国株式 19% 10%∼28% ±9 株式等 43% 32%∼54% ±11 国内債券 11% 6%∼16% ±5 国内債券(複製債券) 29% 24%∼34% ±5 国内債券等 40% 35%∼45% ±5 外国債券 17% 12%∼22% ±5 債券等 57% 52%∼62% ±5 短期金融資産 0% 0%∼3% ±3 合 計 100% ※ 年金積立金管理運用独立行政法人の年金積立金の資産運用に追随することを目的 とし、主に伝統資産パッシブにて運用する。 ※ 国内債券(複製債券)は、国内債券のリターンを複製するファンドへの投資とし、 「代行保全部分」の想定元本を最低責任準備金と最低責任準備金調整額との合算相 当額とする負債ヘッジを目的とする。 (2)収益確保部分 資産構成割合 許容乖離幅 (許容レンジ) 国内株式 23% 18%∼28% ±5 外国株式 17% 12%∼22% ±5 株式等 40% 35%∼45% ±5 国内債券 55% 50%∼60% ±5 外国債券 5% 0%∼10% ±5 債券等 60% 55%∼65% ±5 短期金融資産 0% 0%∼3% ±3 合 計 100% ※国内債券には、生保一般勘定、為替ヘッジ付外国債券、オルタナティブを含む。 国内債券に含まれるオルタナティブは、国内債券の収益補完のための代替投資 と位置付け、安定的な収益確保を目的とする。

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※オルタナティブは、伝統4資産の収益補完のための代替投資と位置付け、組み入れ の上限を20%として伝統4資産も含めた「収益確保部分」全体の安定的な収益確 保を目的とする。

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別紙2:リバランスポリシー

サンヨー連合厚生年金基金は、「年金資産の運用基本方針」に基づき、以下の通りリバラ ンスポリシー(以下「本方針」という)を定める。

1.策定の意義と目的

本方針策定の意義、目的は以下の通りである。 (1)さまざまな資産間の相場動向や運用実績の違いによって、各資産の時価資産構成割 合が時間の経過とともに政策的資産構成割合(ここでは暫定版、以下同じ)から著し く乖離してしまうことが考えられる。これを放置することは、資産構成割合上のリス クを過度にとってしまう、もしくは著しく回避してしまう、という極端な状況が発生 する可能性を黙認することに等しい。 (2)よって、各資産の時価資産構成割合が、将来に渡り最適な資産の組合せである政策 的資産構成割合から大幅に乖離してしまうことがないように、各資産の時価資産構成 割合と政策的資産構成割合の乖離を一定範囲内に維持し、それによって目標リターン 及びリスク許容度の管理をしていくことが、本文策定の意義であり、狙いである。 (3)現実の対応は、足元の相場動向により心理的な影響を大きく受けるので、本基本方 針を事前に規定し、当基金が具体的対応を行うにあたって、その手順等を明確化して おくことが本方針策定の目的である。

2.リバランスの方法

(1)「代行保全部分」 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF、以下同じ)の年金積立金の資産運用 に追随することを目的とし、四半期毎に公表されるGPIF の年金積立金の資産配分に 基づきリバランスを実施する。 リバランスについては、GPIFによる資産配分公表後、1カ月以内に実施する。 (2)「収益確保部分」 ①リバランスに使用する資産の順序 流動性を考慮し、リバランスにあたっては優先的に伝統資産での調整を行う。 ただし、運用受託機関に資産移管ないしは資産構成割合の変更を指示する場合に は、運用受託機関各社の運用特性を鑑みつつ、変更後の基金全体のポートフォリ オ特性が、意図せざる方向に偏向しないよう配慮するものとする。 ②リバランスの実施時期 運用執行理事は、毎四半期の時価残高により状況のチェックを行い、いずれかの 資産の時価資産構成割合が許容乖離幅を超えている場合、当該四半期末の翌月末

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までにリバランスを実施する。 ③リバランス実施要領 個々の資産クラスごとの乖離が別紙1に定める許容乖離幅を超えた場合、各資産 の時価資産構成割合が許容乖離幅の範囲内に収まるようにリバランスを実施する。 なお、さらに続けて政策的資産構成割合まで戻すようなリバランスを実施するか については、運用執行理事が判断する。 ④リバランスの暫定措置 本規程の適用当初は政策的資産構成割合へ変更する移行期間とするため、許容乖 離幅を超えている場合についてもリバランスの実施は行わないものとする。なお、 その決定は資産運用委員会の検討により行うものとする。 (3)リバランスの責任と権限 リバランスの内容は、運用執行理事が作成し、実施については、理事長がその意思決 定を行う。また、リバランス実施後、事後に開かれる直近の資産運用委員会にその内 容を報告するものとする。

3.リバランスポリシーの変更

本リバランス・ポリシーは、基金の資産運用委員会における検討の上で、理事長の発議 により、理事会の承認を得た後に変更するものとする。なお、事後に開かれる直近の代 議員会にその内容を報告するものとする。

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別紙3 オルタナティブ投資

サンヨー連合厚生年金基金は、「年金資産運用に関する基本方針」に基づき、オルタナテ ィブ投資に係る運用および管理に関する具体的内容について以下のとおり定める。 1.定義 オルタナティブ投資とは、「株式や債券等の伝統的な資産以外の資産への投資、また は、現物資産の買建てのような伝統的手法以外の手法を用いる投資」とする。 なお、伝統的資産における市場リスクのヘッジ目的や資産構成割合の調整における 現物資産の代替目的で、デリバティブ等を用いた売建てはオルタナティブ投資には含 まない。 2.目的 年金資産運用において効率的なポートフォリオ構築を行うために、伝統的資産とは 異なるリターン・リスク特性、相関関係を有するオルタナティブ資産への投資を行い、 収益源泉の分散、収益機会の追求を図る。 3.位置付け オルタナティブ資産を政策アセットミックスにおける独立した資産クラス、または 伝統的資産(国内債券や国内株式)の代替資産として位置付ける。なお、伝統的資産 の代替資産として位置付ける場合は、そのリスク特性や投資割合等は明確に区別して 把握し、適切なリスク管理を行う。 4.投資割合 リターン/リスク特性を定性面のみならず、できる限り定量的に把握・分析し、ポ ートフォリオの最適化等の適切なプロセスを経て総合的に評価した上で、他の資産と 同様に、資産割合等(基準となる構成割合と乖離許容幅等)を決定するものとする。 伝統的資産の代替として位置付けて伝統的資産に計上する場合においても、適切な 投資割合等を設定し、過大にリスクを取らないように注意を払う。 5.運用受託機関および投資商品の選定 オルタナティブ投資における運用受託機関および投資商品の選定にあたり、基本方 針に定める事項に加え、以下に記載の事項についても確認して判断する。 (1)運用受託機関の選定

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① 当該運用受託機関の組織体制に関する事項 (ア)組織の概況、意思決定プロセスの流れ (イ)コンプライアンス(法令及び運用ガイドラインの遵守状況)等の内部統制体制 (ウ)監査体制(内部監査、外部監査) (エ)一般に適正と認められる認証基準等の取得状況 ② 当該運用受託機関の財務状況等に関する事項 (ア)財務状況の推移 (イ)運用受託実績の推移 (ウ)一般に適正と認められる格付機関等による評価状況 (2)投資商品の選定 (共通事項) ① 当該運用戦略のリターンの源泉 ② 当該運用戦略のリスク ③ 当該運用戦略の時価の算出の根拠、報告の方法 ④ 当該運用戦略に関し、情報開示を求めた場合の体制 ⑤ 当該運用戦略に係る運用報酬等の運用コスト (個別運用商品) ① 外国籍私募投資信託等、海外のファンドを用いた投資を行う場合 (ア)ファンド監査の有無 (イ)当該運用受託機関と資産管理機関および事務処理機関との役員の兼務等の人的 関係や資本関係 ②先物取引、オプション等のデリバティブ(金融派生商品)を用いた投資を行う場 合 (ア)レバレッジ(先物取引、オプション等を利用し、少額の投資でより多くのリタ ーンを目指す運用手法)によるリスク ③証券化の手法を用いた戦略に投資を行う場合 (ア)当該戦略の仕組み(原資産の特性を含む)とそれに内在するリスク ④異なる複数のヘッジファンドに投資する運用戦略に投資を行う場合 (ア)それぞれの運用商品の相関関係 ⑤未公開株式(プライベート・エクイテイ)や不動産等に投資する場合 (ア)換金条件等の流動性に関する事項

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6.投資対象とする商品とべンチマーク オルタナティブ投資におけるべンチマークを運用商品毎に以下のとおりとする。 運用商品 ベンチマーク ヘッジファンド コール・ローン(有担保・翌日物) 不動産 コール・ローン(有担保・翌日物) プライベート・エクイテイ 定めなし

コモディティ S&P GSCI Commodity Index(円ベース/円ヘッジ)

7.評価 オルタナティブ投資の評価は、基本方針に記載する方法に加え、以下の具体的な項目に 留意し、総合的に行う。 (1)運用資産残高の状況 (2)運用資産に関する情報開示の状況 (3)運用体制や運用者の変更の状況 (4)直近の外部監査等の状況 8.その他 (1)市場混乱事由・資産残高の大幅な減少等により償還(買戻し)となる場合、オル タナティブ投資では投資元本を下回った状態での償還となる可能性もあるため、流動 性リスク等の固有のリスクに留意する。 (2)本規程は、「年金資産運用に関する基本方針」の一部である。このため、運用受託 機関等へ基本方針を提示する際に本規程も提示する。 (3)本基本方針の見直しについては、基金の状況や環境の変化に応じ、その前提条件 との整合性を確認し、財政再計算と共に、定期的に見直しを行うこととする。なお、 必要に応じて、より短い期間で見直しを行うこともあり得る。この場合、変更内容は 理事会で承認を受けるとともに、その結果は代議員会に報告するものとする。 (4)本基本方針の変更内容については、加入員へ速やかに周知を行うものとする。な お、受給者等についても、できる限り同様の措置を講ずるよう努めるものとする。 (5)変更した本基本方針は、各運用受託機関等に文書をもって通知しなければならな い。 (6)本基本方針に沿った運営にあたっては、運用受託機関と十分協議の上、これを行 うこととし、基本方針について受託機関からの意見や申出を妨げるものではない。

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