• 検索結果がありません。

Oracle Real Application Clusters 10g設定手順書

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Oracle Real Application Clusters 10g設定手順書"

Copied!
118
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

~お手軽 RAC お試し環境構築手順~

Oracle Real Application Clusters 10g 設定手順書

Firewire 編 RAW デバイス版

(2)

はじめに

「RAC に興味を持っているが、触ってみないとなんとも。。。」 「RAC に触ってみたいが、RAC って機材が限定されるでしょ。高い共有ディスクを揃 えてまではちょっとね。。」 「うちはパッケージを開発しているんだが、プログラムの動作確認するのに、RAC の ために機材を揃えるのはハードルが高い」 という意見をお持ちのSIer や、ISV、ユーザー企業の情報システム部門の方はたくさん いらっしゃるのではないかと思います。実際触ってみるとわかってしまうのですが、Oracle

Real Application Clusters(RAC)はもはや特別なものではありません。パーティショニング や管理ツールの使い方やノウハウをあらたに身に付けるのと同じ感覚で、設定し、活用す ることができます。クラスタというと、特別な知識や機材が必要というイメージがありま す。かつてはその通りでした。今でも構成によっては、特別な機材や知識が必要となるも のもあります。しかし、Oracle Database 10gよりS/W レベルでは RAC と Cluster Ready Services(CRS)、Automatic Storage Management(ASM)を組み合わせることで、きわめて 簡単に設定し、活用することができるようになりました。では、機材についてもなんとか ならないものでしょうか。 身近に入手可能な機材を用いてRAC を構築することができれば、RAC にご興味をお持 ちのエンジニアの方々に広くRAC の良さ、お手軽さを実感してもらうことができるかも知 れません。その結果 RAC 採用のご提案に生かしていただけ、RAC の裾野が広がってゆく かも知れません。 そこで、今回「お手軽RAC お試し環境構築手順書」というシリーズ名で一連のドキュメ ントを公開することに致しました。それは以下の一連のドキュメントです。 ・Oracle Real Application Clusters10g 設定手順書 Firewire 編 ASM 版(Linux)

・Oracle Real Application Clusters10g 設定手順書 Firewire 編 RAW デバイス版(Linux) ・Oracle Real Application Clusters10g 設定手順書 VMWare 編 RAW デバイス版

・Oracle Real Application Clusters10g 設定手順書 VMWare 編 ASM 版 Windows ・Oracle Real Application Clusters10g 設定手順書 NAS キット編(Linux) ・Oracle Real Application Clusters10g 設定手順書 1 台 RAC 編 ASM 版(Linux)

(3)

これらはそれぞれ、最近の OA マシンのスペックに多少メモリやディスクを買い足すだ

けでRAC 環境を構築するための手順について記載しています。ただ、今回紹介する構成で

はVMWare 以外はサポートが提供されておりません。Firewire や NAS キットを用いた構

成については、S/W レベルでは RAC そのものの機能をご利用いただけますが、オラクル社

が動作保証する構成とはなりません。しかし、RAC の設定・機能/動作確認を目的としてご

利用する場合、これらの構成は十分に利用価値があります。Firewire 版は SCSI や FiberChanel による RAC 構成を想定した機能や動作確認に役立ちます。NAS 版であれば、 NetApp 社や EMC 社の NAS(Network Attached Storage)を模した NFS による RAC の

動作を体験することが出来ます。例えばFirewire ではストレージパスが多重化できないな

ど、実際に運用する構成で可能な機能が一部体験できませんが、「RAC を知る」「RAC を 使ってみたい」というご要望は十分満たせます。

この一連のお試し環境構築手順については別掲の「各種お手軽RAC お試し環境構築方法

ガイド」にそれぞれの方法についての概要を記載しています。あわせてご利用ください。 本手順書ではOracle Database 10g Release 1 (10.1.0.2) for Linux x86 を利用して Firewire を用いて RAC を構成する為の設定手順を示します。 本RAC 環境は以下の目的に役立ちます。 - RAC の機能確認や動作確認 - 設定方法、インストール方法の確認 - アーキテクチャ、ログ、障害時動作などの学習 - STATSPACK などを利用した RAC 特有の統計情報の取得などの確認 - 簡単なRAC デモキットの動作確認目的の RAC 環境

(4)

ご注意(必ず読んでください)

本ドキュメントで記載しているFirewire での RAC 構成および Linux Firewire カーネル はいずれもサポート対象ではなく、弊社サポートサービスへの問い合わせも一切できま せん。本ドキュメントの目的はあくまでも動作検証を行う環境を構築することであり、 本番環境への適用はお控えください。また、以下の点をご注意ください。 性能面では、同じIA マシンを使用するとはいえ、ディスクは IDE ディスクを利用して います。SCSI や FC と比べると性能的には遠く及ばない点をご認識ください。 この手順書は、基本的な設定内容・手順は通常の RAC 構成手順と殆ど同じですが、OS の設定やディスクの設定などがSCSI や FC の場合とは異なる点をご認識ください。 Windows 版でも firewire ディスクを利用できないのだろうか、とお考えの方もいらっし ゃると思います。Windows 版ではデバイスドライバーが「排他モード」で作成されて いるため、Firewire ディスクを用いた「共有ディスク」構成を取ることが技術的にでき ません。本ドキュメントで紹介しているFirewire カーネルは、Linux がオープンソース であるために提供することが可能になったものです。これはIEEE1394 ディスクデバイ ス・ドライバーが、「排他モード」ではなく「共有モード」で最大同時 4 接続までディ スクにアクセスできるように変更されています。

(5)

目次

はじめに...2 ご注意(必ず読んでください)...4 目次...5 本書の構成...6 システム構成について...6 Firewireとは...6 Firewireを共有ディスクにする ...7 Firewireを用いたRACシステム構成...7 用語解説...9 インストールの前に... 11 機材の準備... 11 確認済みのFirewireHDDケースとIDEディスク、Firewireカード... 12 ソフトウェアの入手先... 13 H/Wの設定... 15 OSの設定 ... 15 OSインストール時の設定 ... 15 OSインストール済の環境に2枚目のNICを追加する場合... 17 インストール後の設定確認... 17 ネットワークの設定と確認... 19 ディスクの設定... 26 グループとユーザーの作成と設定... 43 環境変数の設定... 47 CRSのインストール ... 49 Oracle Database 10gのインストール... 67 VIPの設定... 74 データベースの作成 (DBCAでの作成) ... 80 データベースの作成 (コマンドラインでの作成)... 96 初期化パラメータの編集... 96 インスタンス起動とデータベース作成... 99 データベース作成後のプロセス構成の確認... 103 作成されたデータベースの構成... 109

Red Hat Enterprise Linux 3.0 での設定Tips ... 110

こんなときどうする...112

(6)

本書の構成

本書のおおまかな構成をいかに示します。 1.はじめに(概要) 2.システム構成について(Firewire とは、用語解説など) 3.インストール前の準備(システム要件など) 4.機材の確認と設定 4.OS 設定の確認と追加・変更 5.クラスタウェアCRS のインストール 6.データベースのインストール 7.データベースの作成 8.作成されたデータベースの構成 9.こんなときどうする 10.Appendix

システム構成について

Firewire とは

Firewire とは IEEE(電気電子学会)で 1394 規格として定められている、パソコンと周 辺機器を結ぶ規格です。IEEE の規格で有名なものには、Ethernet についての規格を定め たIEEE802.3、無線 LAN についての規格を定めた 802.11 などがあります。

IEEE1394 は Apple 社がもともと開発した規格で、その当時の開発コード名が Firewire でした。その後、IEEE の標準化団体と Apple 社がライセンス契約を交わした結果、 IEEE1394 規格自体を、普通に Firewire と呼ぶようになったものです。ソニー社の iLINK もIEEE1394 規格に準拠しているため、実は、iLINK と Firewire は同じものです。

このFirewire は、デイジーチェーン方式やツリー方式で周辺機器を接続することがで

き、転送速度は100/200/400Mbps あります。USB2.0 の HS モード(HighSpped)も 480MBps を出すことが可能です。USB2.0 関連機器は最近では非常に普及してきています。しかし、 Microsoft Windows2000/XP 以降の OS を利用する必要があります。周辺機器への高速デー タ転送を必要とする領域では、Firewire/USB2.0 の普及はこれからであると言えます。

(7)

Firewire を共有ディスクにする

Firewire を用いてディスクを接続するには次の2通りの方法があります。 ・ Firewire 対応 HDD(HardDisk)を用いる(IEEE1394 対応ディスクとも言う) ・ FirewireHDD ケース(HardDiskCase)を購入し、IDE ディスクをケースに入れて 利用する(IEEE1394 対応 HDD ケースまたはエンクロージャーともいう) Firewire 対応 HDD と言っても、実際には、Firewire の HDD ケースに HDD が同梱さ れて提供されている商品が殆どです。HDD ケースだけを購入する方が Firewire 対応 HDD を購入するよりも価格も安く、既存のパソコンのHDD を取り外して利用することができる ので、FirewireHDD ケースをご利用するばあいが多そうです。こうした FirewireHDD や HDD ケースは、ほとんどの商品で Firewire のケーブルポートが2つ以上ついています。 これはFirewire という規格がデイジーチェーンをすることができるためです。このポート が2つ以上ついていることを利用して、RAC 用の共有ディスクとして利用するわけです。 ところで、FirewireHDD とパソコンを接続するには、パソコン側に Firewire 用の PCI カードを(IEEE1394 ボードともいう)挿入し、Firewire ケーブル(IEEE1394 ケーブル ともいう)で接続する必要があります。Firewire を用いた共有ディスクは次の図のように 実現します。 Firewire ケーブル Firewire ケーブル PC Firewire Card Firewire Card IDE ハ ー ドディスク Firewire HDD ケース PC

Firewire を用いた RAC システム構成

さて、以上で共有RAC システムを構築するには、もう一種類、ネットワーク関係の H/W

(8)

クライアントマシンとの接続用Ether ケーブルなどが必要です。

S/W としては、OS に Linux(本書では MIRACLE LINUX V3.0 を利用)、Firewire デ バイスドライバーを組み込んだカーネル(Oracle 社が提供)、Oracle Database 10gの3 つが必要となります。

Firewire カーネルをインストールすると、Firewire デバイスが SCSI デバイスとして認

識できるようになります。つまり、物理デバイスは Firewire ディスクであっても、Linux やOracle データベースから見ると、SCSI ディスクに見えるのです。 Ether クロスケーブル Firewire ケーブル Firewire ケーブル

Firewire カード NIC NIC

Oracle クラスタプロセス Oracle インスタンス Firewire カード NIC Firewire カーネル NIC Firewire カーネル HUB Oracle クラスタプロセス Oracle インスタンス IDE HDD Firewire HDD ケース

Oracle クラスタプロセスには、ocssd、crsd、evmd などがあり、Oracle 社が提供するク ラスタウェアです。

Oracle インスタンスには、RAC ではない、通常の構成でも稼動する dbwr、lgwr、smon、 pmon というプロセス以外に、lms、lmd など RAC 特有のプロセスが稼動します。

(9)

用語解説

RAC をインストール、設定し、運用を行うにあたって、知っておく必要のある用語が幾 つかあります。

■Cluster Ready Service(CRS)

Orace Database 10gのRAC で Oracle 社より提供されるクラスタソフト。RAC はクラ スタソフトを必要とします。Oracle9iでは、Microsoft Windows と Linux 版だけ RAC に Oracle 社製のクラスタソフトが搭載されており、UNIX ではサードパーティ製のクラスタ ソフトを利用していました。このため、Oracle9i Database では、RAC を使うために OS ごとに異なったクラスタソフトを使用する必要がありました。なお、Oracle Database 10g

のCRS で、Oracle9i Database で ORACM(OracleClusterManagerService)と言ってい た部分はocssd(OracleSyncronizedService)という名称として引き継がれています。ログ の内容やモジュール名称などかなり似通ったものとなっています。

■ OCR(OracleClusterRegistry)

OCR はデータベースや各ノードのインスタンス、サービス、VIP(仮想 IP)など RAC を構成する各種情報を格納するファイル。投票ディスクと同じように共有ディスク上に 作成される数十M バイト程度のファイルです。CRS のインストール時に作成されます。 RAC システムに新規ノードや新規インスタンスを追加した場合、あるいはノードに障 害が発生した場合、OCR 内の情報が更新されます。内容はバイナリファイルであり、 中身を見るのには専用コマンドが必要です。 ■ 投票ディスク(VotingDisk) 投票ディスクは共有ディスク上に作成される数 M バイト程度のファイルです。「投 票」ディスクという名称には理由があります。インターコネクトに障害が発生した場合、 そのままでは、それぞれのノードが同時に同じデータを更新してしまい、データの一貫 性に矛盾がおきてしまう可能性があります。各ノードで同じ行を更新しているとき、正 常な状態ではインターコネクトを介して行ロックの情報がやりとりされますが、インタ ーコネクト障害のためにロック情報のやりとりができなくなってしまうため、このよう な矛盾が発生する可能性ができてしまいます。 このような事態を避けるために、インターコネクトが切れているとき、クラスタソフ トがいずれかのノードのインスタンスを強制的にダウンさせる必要があります。どのノ ードをダウンさせるかを決定するために「投票ディスク」が利用されます。このファイ ルもCRS のインストール中に作成されます。

(10)

■VIP(仮想 IP アドレス:Virtual IP Address) 通常クライアントアプリケーションがRAC にアクセスする場合に利用します。VIP を 用いると、接続先サーバー(RAC の片方のノード)がダウンした場合、生きているノード のホスト名へIP アドレスが付け変えられます。この仕組みにより、クライアントアプリケ ーションの接続中セッションは、生き残っているノードへ、同じホスト名を用いてそのま まアクセスすることができます。この仕組みがないと、接続中セッションは、TCP の KeepAlive で設定された期間、接続が切れないため、生きているノードへの接続先切り替え は行えないことになります。VIP の設定もインストール中に行います。

(11)

インストールの前に

機材の準備

● H/W 要件 ・ x86 互換マシン(PentiumⅢ600MHz 以上を推奨)2 台。Ether ポートがボードに 内蔵されているタイプの場合、PCI の空きスロットが 2 個あること。Ether カード が内蔵されていないタイプで、Ether カードが1枚もついていないマシンの場合は、 PCI 空きスロットが 3 個あること。 ・ メモリ512M 以上推奨 ・ 内臓IDEHardDisk 空き領域約 5G バイト * データベースバイナリ、インストールファイル、イメージファイルなど合計 3G(CD-ROM からインストールする場合は最低約 2G バイト)、インストー ル中に利用するTEMP 領域約 1G。ハードディスクは IDE なら何でも OK な 筈ですが、次の「確認済みのFirewireHDD ケースと IDE ディスク」もご一読 ください。 * OS のインストールからはじめる場合、「自動パーティション設定」では、SWAP 領域に、搭載メモリの3倍の領域が確保されます。例えば、512M のメモリ搭 載時では、SWAP に約 1.6G バイト確保されます。OS に約 2G バイト、SWAP に約1.6G バイト、合計 3.6G バイト確保されてしまうため、最低でも 8.6G 以 上のサイズのHDD を用意する必要があります。これより小さいディスクを利 用するばあいは、OS インストール時に SWAP サイズを小さくするなど、工夫 をしてください。OS とスワップあわせて 1G バイト程度あれば、問題なくイ ンストールできます。 ・ Firewire 用 IDEHardDisk 1個。空き領域約 1.5G 以上 * 共有データベース領域約1.5G(RAW デバイスを利用します。未使用の RAW デバイスを12 本用意することになります)。 * FirewireHDD ケース1個(6 ピンコネクタが 2 ポート以上ついているもの) Oxford911 チップセットを用いているものが推奨されます。

・ Firewire カード 2 枚(6 ピンコネクタ)。Texas Instruments のチップセット TI

またはVIA チップセットを用いているものが推奨されます。 ・ Firewire ケーブル 2 本(パソコン本体と Firewire ディスクケースを接続:ピンは、 オス/オスであること) ・ LAN カード 4 枚(1 枚はクライアントマシンを接続するための通常の LAN、も う1枚は、クロスケーブルで直接双方のマシンを接続するためのもの。2 台分なの で、合計4 枚) ・ クロスのEther ケーブル1本

(12)

● S/W 要件

・ Red Hat Enterprise Linux 3.0、MIRACLE LINUX V3.0(Asianux 1.0) ・ X-Windows

・ Oracle Database 10g Release 1 (10.1.0) 註

本手順書では MIRACLE LINUX V3.0 を用いて動作確認をしています。MIRACLE LINUX V3.0 と Red Hat Enterprise Linux 3.0 では、Firewire での RAC の設定方法は殆 ど同じですが、若干異なる部分もあります。また細かいカーネルバージョンで必要となる RPM が変わってきます。Red Hat Enterprise Linux 3.0 を用いた場合の設定 Tips につい ては末尾「Red Hat Enterprise Linux 3.0 での設定 Tips」にまとめて掲載してありますの でそちらを参照してください。

確認済みの FirewireHDD ケースと IDE ディ

スク、Firewire カード

FirewireHDD ケース、IDE ハードディスク、FirewirePCI カードは一応何でも OK な 筈ですが、実際は幾つか選択のポイントがあります。 ● FirewireHDD ケース FirewireHDD ケースのチップセットは Oxford911 を用いているものが推奨されます。 これはチップセットの動作速度が共有ディスクへの同時アクセスに耐えうるかどうか がポイントであるため、最近出荷されている最新の HDD ケースであれば、特に Oxford911 でなくても問題ないという意見もあります。しかし、実績のある HDD ケー スは殆どが(推奨ということで)Oxford911 を採用するようになってしまっているため、 Ocford911 チップセットを用いている HDD ケースを利用する方が無難かも知れません。 実績ベースで把握しているHDD ケースは以下のものになります。

・ ADS Technologies 社 PYRO Drive Kit 1394

・ MediaFocus 社 GXM-35F ・ Novac 社 もっとはい∼る KIT 1394 対応外付けドライブ接続キット ・ Bytecc 社 ME-320F ● IDE ディスク IDE ディスクは何でもいい筈なのですが、実績ベースで把握しているディスクは以下 のものになります。

(13)

・ Western Digital WDC WD40 Model: 0BB-00AUA1 Rev: 18.2 ・ Western Digital 200BB(20GB)

・ Western Digital 2000BB(200GB) ・ IBM-DTLA Model: -305040 Rev: TW4O

敢えて記載はしませんが、これ以外に2種類のディスクを利用しました。共有デバイス としての利用に失敗したのですが、その後、そのディスクは壊れている(或いはしばらく して壊れた)ことが発覚しました。このため、どんなIDE ディスクでも大丈夫な筈ですが、 完全に確認できているとは言い切れないものがあります。 ● Firewire カード テキサスインストゥルメンツ社のTI チップセット、または VIA チップセットを利用 したカード。これは種類が多いので対応モデルの記載は省きます。 ●本手順書作成で利用した構成 今回手順書作成のために購入した機材です。合計約21000 円となります。

・ Western Digital WDC WD40 Model: 0BB-00AUA1 約 5000 円(中古品) ・ Novac 社 HDD もっとはい∼る KIT 1394 対応外付けドライブ接続キット 型番

NV-HD352E 約 8000 円(IEEE1394 ケーブル1本内臓)

・ バッファロー社 Buffalo IFC-ILP94 IEEE1394 インターフェースボード 2 枚 1 枚約2500 円

・ バッファロー社 Buffalo 10/100M PCI バス用 LAN ボード LGY-PCI-TXD2 枚 1枚約800 円

・ IEEE1394 ケーブル 1本 約 1500 円

ソフトウェアの入手先

OSもデータベースも日本オラクル社が運営している技術サイトからダウンロードし

て利用します。OSはミラクルリナックス社が提供する MIRACLE LINUX V3.0 -

Asianux Inside 評価版を利用します。AsianuxとはRedHat3.0 をベースに開発された、 MiracleLinuxとRedFlagを統合して開発されたディストリビューションです。Miracle Linux V3.0 は、本手順書を記載している時点では 2004/6/30 版が掲載されています。 Oracle Tecnology NetWork Japan(http://otn.oracle.co.jp )から試用版がダウンロー ド可能です。

(14)

MIRACLE LINUX V3.0 は以下の URL からダウンロードします。 http://otn.oracle.co.jp/software/tech/linux/miracle/index.html

MIRACLE LINUX V3.0 Asianux Inside 評価版をダウンロードしてください。

● データベースとCRS の入手方法。

Oracle Database 10g Release 1 (10.1.0) for Linux x86 につについては

http://otn.oracle.co.jp/software/products/oracle10g/index.html から試使用版をダウンロードしてご利用になることが可能です。データベース本体と CRS はメディアが分かれているので両方をダウンロードしてください。 ● Firewire カーネルの入手方法 オラクル社では、オープンソースに対する取り組みの一環として、Linux関連の機能を改 善したり、新機能のサンプルコード提供するプロジェクトを行っています。(URL:

http://oss.oracle.com/)。Linux版のクラスタファイルシステムであるOracle Cluster File System (OCFS)などはこのプロジェクトの産物です。2004/09 月末、現在約 30 のプロ グラムが提供されています。Firewireドライバを埋め込んだFirewireカーネルはここから ダウンロードすることが出来ます。このプロジェクトでは他にNICのFailoverなどのコード を提供しています。製品ではなく、あくまでサンプルモジュールとコードを提供している だけなので、動作保証やサポートがされるものではありません。 本書ではFirewireについて動作確認を行っています。http://oss.oracle.com/に掲載さ れているモジュールはときどき更新されます。Linux、Oracle、Firewireカーネルの本書で 動作確認を行ったバージョンの組み合わせ以外でも問題なく動作するものと思いますが、 組み合わせによっては動作しない可能性もある点ご認識ください。 米国のOTN サイトから最新の Firewire カーネルをダウンロードするには、 http://oss.oracle.com/にて、[firewire]をクリックして http://oss.oracle.com/projects/firewire/に移り、[files]を選択し、 kernel-2.4.21-15.ELorafw1.i686.rpmをダウンロードしてください。ここには、他にソース コードのRPMファイルや、SMP版のカーネルが掲載されております。SMP対応ではない、 1CPU版は上記のような名称となっています。本書記載時のバージョンは 2.4.21-15(2004/06/10 版)です。

(15)

H/W の設定

・ PCI スロットに Ether カードと Firewire カード(IEEE1394 カード)を差込ます。 ・ HDD のジャンパースイッチの設定を、「Master」にしてください。「Masater/Slave」 兼用や「Cable Select」では認識されません。かならず「Master」にしてください。 ・ HDD を HDD ケース(IEEE1394 ケース)に、HDD ケースの指示書に従って格納

し、電源を繋ぎます。

・ Firewire ケーブル(IEEE1394 ケーブル)を用いて HDD ケースと Firewire カード を繋ぎます。 ・ FirewireHDD ケースのスイッチとパソコンのスイッチを入れます。

OS の設定

本章で記載するOS の設定確認は、特に注記を行わない限り、RAC を構成する全てのノ ードで作業を行ってください。なお、本書では、ホスト名と1枚目の NIC の IP アドレス を次のように想定して作業をすすバッファローととします。 ホスト名 1 枚目の NIC の IP アドレス 1台目のマシン oracle01 192.168.100.118 2台目のマシン oracle02 192.168.100.109

OS インストール時の設定

OS のインストール中に RAC を意識して設定する必要のある項目は基本的にはありま せん。しかし可能であれば、以下の選択をお薦めします(以下はMIRACLE LINUX V3.0 の場合です)。 ● 言語の設定 「日本語」を選択してください。 ● 自動パーティション設定 自動パーティション、Disk Druid のどちらを選択しても構いませんが、3G バイト程 度の大きさのパーティションを確保するようにしてください。本書では「自動パーテ ィション」を選択して設定しています。

(16)

● NIC の設定 今回のようなお試し環境の場合、Ethercard は2枚刺さしますが、2台のマシン両方 とも、1枚目(eth0)は DHCP でも固定 IP でもどちらでも構いません。本番プロジェクトで は固定IP アドレスを設定することを推奨しますが、Firewire によるテスト環境では、必ず しも固定 IP である必要はありません。2枚目の NIC(eth1)については以下のアドレスを OS インストール時に設定します。 -1台目のマシン — IP アドレス 192.168..1.1 — サブネットマスク 255.255.255.0 -2 台目のマシン — IP アドレス 192.168.1.2 — サブネットマスク 255.255.255.0 今回の設定では、ホスト名は、1 台目のマシンには「oracle01」、2台目のマシンには 「oracle02」として話を進めます。 注意!! 最初から2 枚のカードを設定して OS をインストールする場合は、デフォルトの設定で はDHCP による IP アドレス設定が行われます。DHCP に設定されている場合、ケーブル をDHCP サーバーが稼動する LAN に接続していなくてはなりません。この点に留意して

IP アドレスの設定を行ってください。PrivateLAN に PrivateIP を設定する場合は、OS イ

ンストール時のNIC の設定部分で DHCP の設定を外して、IP アドレスを直に入力してく ださい。 ● ホスト名の設定 NIC の設定を行うとき、同時にホスト名を手動で設定するか、DHCP サーバーか ら自動設定するかを聞かれます。必ず手動でホスト名の設定を行ってください。もし、 既にOS のインストールを終えてしまっている場合は、/etc/sysconfig/network ファ イルに、次のようにホスト名を設定してください。ここでは、oracle01 というホスト 名を設定しています。 NETWORKING=yes HOSTNAME=oracle01 このファイルの編集後、リブートしてください。

(17)

● インストールするパッケージ ここは、[すべて (パッケージ:777 個.合計サイズ:2299M)]を選択します。 ● ログインの種類 [グラフィカル]を選択してください。

OS インストール済の環境に2枚目の NIC を

追加する場合

2 枚目の NIC を追加して OS をリブートすると、OS ブート中に2枚目の NIC を認識し、

設定情報の入力を求めてきます。ガイドに従って固定のIP アドレスとサブネットマスクを

設定してください。IP アドレスはダミーとして利用しますので、192.168.x.x など非公開ア

ドレスを利用します。本書の設定ではIP アドレスに 192.168.1.1 と 192.168.1.2、サブネッ

トマスクに255.255.255.0 を設定します。ゲートウェイの設定は必要ありません。

インストール後の設定確認

Oracle Databse 10gをインストールするLinux サーバーの設定を確認します。メモリ やディスクの容量を確認してください。 1)実メモリは512M バイト以上あることを確認してください。 2)スワップ領域と実メモリをあわせて1G 以上あることを確認してください。 3)ディスクの空き容量は5G バイト以上あることを確認してください。 4)/tmp の空き容量は 900M バイト以上あることを確認してください。 ● 実メモリの確認

[root@oracle01 root]# grep MemTotal /proc/meminfo MemTotal: 384280 kB

[root@oracle01 root]# ● スワップ領域の確認

[root@oracle01 root]# grep SwapTotal /proc/meminfo SwapTotal: 786232 kB

(18)

スワップ領域と実メモリをあわせて1G 以上なく、かつディスクの領域が更に十分に余っ ている場合は、スワップ領域の追加を行います。Root ユーザーで接続し、df コマンドで空 き領域があるパーティションを探します。dd コマンドで領域を確保したあと、mkswap コ マンドでスワップ領域用に初期化します。次に swapon コマンドで有効にします。最後に swapon –s コマンドを実行し、今作成した swap 領域が確保され、有効になっていること を確認します。 空き領域の確認 [root@oracle01 root]# df Filesystem 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置 /dev/hda2 8736104 5630936 2661396 68% / /dev/hda1 102454 14366 82798 15% /boot none 192140 0 192140 0% /dev/shm [root@oracle01 root]# dd コマンドによる領域の確保

[root@oracle01 root]# dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1024K count=100 読み込んだブロック数は 100+0

書き込んだブロック数は 100+0 mkswap コマンドの実行

[root@oracle01root]# mkswap /swapfile

Setting up swapspace version 1, size = 104853 kB [root@oracle01 root]#

swapon コマンドの実行と sawpon –s コマンドによる確認 [root@oracle01 root]# swapon /swapfile

[root@oracle01 root]# swapon -s

Filename Type Size Used Priority /dev/hda3 partition 786232 393372 -1 /swapfile file 102392 0 -2 註 swapon コマンドは、次回起動時に失われてしまうので、起動スクリプトに含めるよ うにしてください。 ● 共有メモリ関連パラメータの調整 以下のように/etc/sysctl.conf ファイルの設定値を確認し、以下の値よりも小さな値が

(19)

設定されている場合には以下の設定値に従って設定を行ってください。設定変更を行 った場合、root ユーザーにて sysctl –p を実行します。MIRACLE LINUX V3.0 では 基本的にこの設定はデフォルトで設定されているため、特に変更する必要はありませ んが、Red Hat Enterprsie Linux などの場合は、明示的に変更する必要があります。

kernel.msgmnb = 65535 kernel.msgmni = 2878 kernel.sem = 256 32000 100 142 kernel.shmmax = 2147483648 fs.file-max = 131072 fs.aio-max-size = 2147483648 net.ipv4.ip_local_port_range = 1024 65000 ● /etc/security/limits.conf の設定 以下の行を追加します(本番環境ではないので必須ではありません)。 * soft nproc 2047 * hard nproc 16384 * soft nofile 2047 * hard nofile 65536 ● /etc/pam.d/login の設定 以下の行を追加します(本番環境ではないので必須ではありません)。 session required /lib/security/pam_limits.so

ネットワークの設定と確認

● ネットワークデバイスとIP アドレスの確認

OS インストール直後の Ethernet/IP 設定情報を確認します。root ユーザーにて ifconfig を実行してください。Linux では、eth0 と eth1 がそれぞれ Ethernet のネットワークカ ード(NIC)相当します。eth0、eth1 それぞれ IP アドレス(inet.addr)が設定されて いることを確認してください。

[root@oracle01 root]# ifconfig

eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:50:8B:8F:34:9B

inet addr:192.168.100.118 Bcast:192.168.3.255 Mask:255.255.252.0 UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:37439 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0

TX packets:129 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000

(20)

RX bytes:3186771 (3.0 Mb) TX bytes:12758 (12.4 Kb)

Interrupt:10 Base address:0x2400 Memory:40400000-40400038 eth1 Link encap:Ethernet HWaddr 00:07:40:C7:4D:A8

inet addr:192.168.1.1 Bcast:192.168.3.255 Mask:255.255.252.0 UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0

TX packets:4 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000

RX bytes:0 (0.0 b) TX bytes:240 (240.0 b) Interrupt:4 Base address:0x7000

lo Link encap:Local Loopback

inet addr:127.0.0.1 Mask:255.0.0.0

UP LOOPBACK RUNNING MTU:16436 Metric:1 RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:0

RX bytes:0 (0.0 b) TX bytes:0 (0.0 b) 注意!!

eth0 と eth1 が両方のマシンで、同じ用途の IP アドレスにバインドされていることを確 認してください。eth0 が PublicLAN の IP であれば、両マシンで、eth0 の IP アドレスは PublicLAN のものでなくてはなりません。たとえば、次のような設定になっていると、CRS が正しくインストールできません。

oracle01 oracle02

eth0 192.168.100.118 192.168.1.2

eth1 192.168.1.1 192.168.100.109

oracle01 では、eth0 は PublicLAN に設定されています。ところが、oracle02 では PublicLAN は eth1 にバインドされてしまっています。こうした現象に陥ってしまったとき は、両方のノードで、/etc/modules.conf ファイルを、次のように編集し、ドライバとデバ イス名のマップを固定します。

alias eth0 8139too alias eth1 3c59x

(21)

この例では、3COM 社の NIC は必ず、eth1 にバインドされ、Intel 社の NIC は必ず eth0 にバインドされるようにしています。Linux では、OS のリブート時や、コントロールパネ ルで、NIC と、そのドライバを自動検出するようになっていますが、稀に自動検出に失敗 することがあります。こうしたときは、eth0 が、当初の目的と異なった IP アドレスにバイ ンドされてしまうことがあります。こうなったら、コントロールパネルで、2枚目の NIC のドライバを手動で検出し、その後、ifconfig コマンドで確認を行い、もし、2台のマシン の eth0/eth1 デバイスが異なった目的でバインドされていたら、/etc/modules.conf ファイ ルを編集してリブートします。リブートしなくても/etc/sysconfig/network-scrips にあるシ ェルを用いて変更することもできます。こうした方法についてはLinux のマニュアル等を 参照してください。参考までに、ifcfg-eth0 と ifcfg-eth1 を添付します。 ifcfg-eth0 ファイル DEVICE=eth0 BOOTPROTO=dhcp ONBOOT=yes TYPE=Ethernet ifcfg-eth1 ファイル DEVICE=eth1 ONBOOT=yes BOOTPROTO=static IPADDR=192.168.1.2 NETMASK=255.255.252.0 GATEWAY=192.168.3.254 ● ping の実行 両ノードでifconfig に問題ないことが確認できたら、双方から ping を実行してネットワ ークが通信可能かどうかチェックしてみます。以下は oracle02 から oracle01 に向かって ping を実行しているところです。eth0 と eth1 それぞれにバインドされている IP アドレス

について、それぞれping を実行してください。

[root@oracle01 root]# ping 192.168.100.109

PING 192.168.100.109 (192.168.100.109) 56(84) bytes of data. 64 bytes from 192.168.100.109: icmp_seq=0 ttl=64 time=0.297 ms 64 bytes from 192.168.100.109: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.250 ms 64 bytes from 192.168.100.109: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.252 ms 64 bytes from 192.168.100.109: icmp_seq=3 ttl=64 time=0.252 ms

(22)

● /etc/hosts の確認

つづいて/etc/hosts ファイルを設定します。Oracle Universal Installer(以下インストー ラ)は、/etc/hosts ファイルをチェックし、利用します。そこで、/etc/hosts に IP アドレス を記載しておきます。NIC は1台のマシンに2枚しかささっていませんが、ホスト名と IP アドレスが3つ設定されていることに留意してください。また、

127.0.0.1 localhost.localdomain localhost の行は、この通りの記述でお願いいたします。ホスト名が 127.0.0.1 oracle01 localhost.localdomain localhost

のように設定されることがあります。このばあい、ホスト名を削除してください 127.0.0.1 localhost.localdomain localhost 192.168.100.109 oracle02 192.168.100.118 oracle01 192.168.1.1 oracle01-priv 192.168.1.2 oracle02-priv 192.168.100.110 oracle01-vip 192.168.100.111 oracle02-vip この3つのアドレスそれぞれの役割について説明します。 1)パブリックホスト名(パブリックIP アドレス) クライアントからサーバーにアクセスする場合に利用されるIP アドレスとホスト名で す。Telnet や FTP、SSH などでアクセスする場合に利用する IP アドレスだとお考えく ださい。Oracle のクライアントアプリケーションがアクセスする IP アドレスは、下記の VIP を利用します。このようにパブリックと VIP では用途が異なります。 2)プライベートホスト名(プライベートIP アドレス) RAC のインターコネクト通信に利用します。本書ではクロスの Ether ケーブルを利用 して直結します。インターコネクト用のセグメントは、可能な限りパブリックLAN とは分 けて、専用のセグメントを利用することをお薦めします。今回はクロスケーブルを用いて 直結しますが、HUB を介して通常の Ether ケーブルで繋いでも問題ありません。しかし、

(23)

この場合でも、HUB はインターコネクト専用に、独立したネットワークセグメントを構成 することをお薦めします。

3)VIP(仮想 IP アドレス:Virtual IP Address)

通常クライアントアプリケーションがRAC にアクセスする場合に利用します。VIP を用 いると、接続先サーバー(RAC の片方のノード)がダウンした場合、生きているノードの ホスト名へIP アドレスが付け変えられます。この仕組みにより、クライアントアプリケー ションの接続中セッションは、生き残っているノードへ、同じホスト名を用いてそのまま アクセスすることができます。この仕組みがないと、接続中セッションは、TCP の KeepAlive で設定された期間、接続が切れないため、生きているノードへの接続先切り替え は行えないことになります。本書では、VIP は Oracle のインストール時に構成されるため、 この時点で ping oracle01-vip と実行してもパケットは戻りませんのでご注意ください。 プライベート名でping を実行すると以下のようになります。

[root@oracle01 root]# ping oracle01-priv

PING oracle01-priv (192.168.1.1) 56(84) bytes of data.

64 bytes from oracle01-priv (192.168.1.1): icmp_seq=0 ttl=64 time=0.279 ms 64 bytes from oracle01-priv (192.168.1.1): icmp_seq=1 ttl=64 time=0.262 ms 64 bytes from oracle01-priv (192.168.1.1): icmp_seq=2 ttl=64 time=0.250 ms

注意!! パブリックホスト名とVIP のサブネットは同一にしてください。同一にしないと、クラ イアントからアクセスできなくなります。例えば、パブリックホスト名はDHCP から取得 した場合に、VIP のアドレスは/etc/hosts に記載したものをインストーラが利用するため、 DHCP から VIP を取得することが出来ません。この場合、DHCP にて IP の配布を行って いる管理者から固定IP を取得する必要があります。ここで面倒だからと、192.168.x など DHCP アドレスとは異なるセグメントのアドレスを VIP に設定してしまうと、パブリック IP と VIP が異なるセグメントに存在することになり、アクセスできなくなります。パブリ ックIP と VIP 双方を 192.168.x.x などのアドレスにするか、VIP の固定アドレスを申請し てDHCP で取得したパブリックアドレスにあわせるなどの手続きを行ってください。 また、パブリックIP とプライベート IP のネットワークは異なったサブネットにある必 要があります。両方同じサブネット上にあると、CRS のインストールが出来ませんので、 この点もご注意ください。 ● ホスト名の確認

(24)

oracle01 [root@oracle01 root]# 注意!! ここで、ホスト名が localdomain などと表示されると、この後の CRS のインストール ステップで失敗します。/etc/sysconfig/network ファイルを編集して、ホスト名を設定して ください。なお、このファイルを編集した後は、一度リブートしてください。 ● RSH と SSH の設定確認 RAC のインストールを行う場合、インストーラを1台のサーバー上で実行し、自ノー トと他のノードの両方に、RSH か SSH のいずれかを用いて関連モジュールをコピーしま す。インストーラは、モジュールの配布を行うとき、RSH と SSH の両方での転送を試み ますので、どちらかが利用可能であれば、配布インストールを実行することが出来ます。 本書ではRSH を利用した方法を紹介します。 ●RSH の設定

今回はoracle01 上でインストーラを起動し、oracle01 と oracle02 に、ともに配布インス トールを行います。よって、oracle01 と oracle02 の両方で Rsh サーバーの設定を行いま す。まず、/etc/xinetd.d/rsh を編集します。 disable=yes を disable=no に変更します。

service shell { socket_type = stream wait = no user = root log_on_success += USERID log_on_failure += USERID server = /usr/sbin/in.rshd disable = no } ~

変更後、 service xinetd restart を実行します。MIRACLE LINUX V3.0 はではデフォ

ルトではxinetd は自動起動しないようなので、「停止」が失敗しても無視してください。

(25)

[root@oracle01 root]# service xinetd restart xinetd を停止中: [失敗] xinetd を起動中: [ OK ] [root@oracle01 root]# ******** FTP の設定 ******** MIRACLE LINUX V3.0 はデフォルトで SSH を利用する設定となっています。従 って、Ftp ソフトを利用して otn からダウンロードした CD イメージを送信する場 合、WinSCP3 などの SSH 対応のファイル転送ソフトがクライアント側に必要で す。FTP を利用するには、以下の設定を行い、FTP サーバーを起動します。 Proftp の起動

/etc/proftpd.conf を編集します。<limit STOR>という行が複数行ありますが、最 初の<limit STOR>を、DenyAll から AllowAll に変更します。

-変更前- <Limit STOR> DenyAll </Limit> -変更後- <Limit STOR> AllowAll </Limit> chkconfig proftpd on を実行します。特にリターンは戻りません。 #chkconfig proftpd on 次に、proftpd サーバーを起動します。 [root@oracle01 root]# service proftpd start

Starting proftpd: [ OK ] [root@oracle01root]#

(26)

ディスクの設定

ディスクの設定は次の手順で進めます。 oracle01 oracle02 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ● Firewire カーネルの設定 Firewireカーネルkernel-2.4.21-15.ELorafw1.i686.rpmを適用します。 Rpm の引数は、-Uvh を使わず、ivh を利用します。引数 U を利用すると、カーネルが 置き換えられてしまいますが、引数I では、カーネルは追加され、ブート時のメニューで、 古いカーネルとのデュアルブートができるようになります。このため、切り替えができる ので、Firewire カーネルを入れても既存の環境に影響は与えません。リブートして古いカ ーネルで起動することで元の環境に戻すことが可能です。

[root@oracle01 oracle]# rpm -ivh kernel-2.4.21-15.ELorafw1.i686.rpm

Preparing... ########################################### [100%] 1:kernel ########################################### [100%] [root@oracle021oracle]# Raw コマンドの実施 Raw コマンドの実施 fdisk –l による作成パーテ ィションの確認 fdisk –l による作成パーテ ィションの確認 Fdisk によるパーティショ ン作成 dmesg による確認 dmesg による確認 ohci1394/sbp2 の組み込み ohci1394/sbp2 の組み込み Firewire カーネルの設定 Firewire カーネルの設定

(27)

カ ー ネ ル を 追 加 し た ら 、/boot/grub/menu.lst を 確 認 し ま す 。 リ ス ト に 「 Asianux (2.4.21-15.ELorafw1)」が追加されていることを確認してください。

#boot=/dev/hda default=1 timeout=10

title Asianux (2.4.21-15.ELorafw1) root (hd0,0)

kernel /vmlinuz-2.4.21-15.ELorafw1 ro root=LABEL=/ initrd /initrd-2.4.21-15.ELorafw1.img

title Asianux (2.4.21-9.30AX) root (hd0,0)

kernel /vmlinuz-2.4.21-9.30AX ro root=LABEL=/ initrd /initrd-2.4.21-9.30AX.img

編集後、リブートします。リブート時のブートカーネルでFirewire カーネルを選択しま

す。「2.4.21-15.ELorafw1」というラベルを選択してください。

リブート後、root ユーザーで uname を実行してカーネルが置き換わっているかどうか を確認してください。

[root@oracle01 root]# uname -a

Linux oracle02 2.4.21-15.ELorafw1 #1 Thu Jun 10 14:30:40 PDT 2004 i686 i686 i386 GNU/Linux

[root@oracle01 root]# ● Firewire ドライバの設定

lsmod を実行します。 [root@oracle01 root]# lsmod

Module Size Used by Not tainted ide-cd 33920 0 (autoclean)

cdrom 32096 0 (autoclean) [ide-cd] soundcore 6372 0 (autoclean)

(28)

mii 3956 0 [8139too] crc32 3712 0 [8139too] e100 55428 1 sbp2 19724 0 (unused) ieee1394 62884 0 [sbp2] floppy 56592 0 (autoclean) sg 36140 0 (autoclean) (unused) scsi_mod 104616 1 (autoclean) [sbp2 sg] microcode 5656 0 (autoclean) keybdev 2976 0 (unused) mousedev 5492 1 hid 22084 0 (unused)

input 5856 0 [keybdev mousedev hid] usb-uhci 25836 0 (unused)

usbcore 77152 1 [hid usb-uhci] ext3 85704 2 jbd 50572 2 [ext3] [root@oracle01 root]# ieee1394 と sbp2 が組み込まれていることが分かります。この2つのモジュールは、 Firewire カーネルで起動すると、自動的に設定されるようになりますので、まずはこれを 外します。 sbp2 、 ieee1394 の順でリムーブして下さい。 注意!! まれにカーネルブート時 firewire カードを認識しないことがあります。その場合、 ieee1394 と sbp2 は上がりません。こうなったとき、この削除の手順は必要ありません。ま た、更に稀なことですが、ohci1394 もブート時に認識されてしまうこともあります。こう した場合も、ohci1394 は一度 rmmod してください。ohci1394 のブート時の設定は、明示 的に行います(後述します)

[root@oracle01 root]# rmmod sbp2 [root@oracle01 root]#

[root@oracle01 root]# rmmod ieee1394 [root@oracle01 root]#

(29)

リムーブ後、firewire のデバイスドライバーを組み込み、その後、SCSI のドライバを組 み込みます。

● Firewire ドライバの組み込み

SCSI ドライバに対して、SCSI ディスクをエミュレートします。その後、SCSI ドライバ を設定します。ohci1394 と sbp2 の順番は間違えないようにしてください。

[root@oracle01 root]#

[root@oracle01 root]# modprobe ohci1394 [root@oracle01 root]#

[root@oracle01 root]# modprobe sbp2 [root@oracle01 root]#

この2つのコマンドは特に戻り値はありません。lsmod を再度実行して、ohci1394 と sbp2 が組み込まれていることを確認してください。

[root@oracle01 root]# lsmod

Module Size Used by Not tainted sbp2 19724 0 (unused)

ohci1394 28008 0 (unused) ieee1394 62884 0 [sbp2 ohci1394] ide-cd 33920 0 (autoclean)

cdrom 32096 0 (autoclean) [ide-cd] soundcore 6372 0 (autoclean) 8139too 17384 1 mii 3956 0 [8139too] crc32 3712 0 [8139too] e100 55428 1 floppy 56592 0 (autoclean) sg 36140 0 (autoclean) (unused) scsi_mod 104616 2 (autoclean) [sbp2 sg] microcode 5656 0 (autoclean) keybdev 2976 0 (unused) mousedev 5492 1 hid 22084 0 (unused)

input 5856 0 [keybdev mousedev hid] usb-uhci 25836 0 (unused)

(30)

usbcore 77152 1 [hid usb-uhci] ext3 85704 2 jbd 50572 2 [ext3] ● dmesg による確認 また、dmesg を実行して、ログを確認します。以下のようなメッセージが出力されれば 問題ありません。特に、確認のポイントは

ieee1394: sbp2: Maximum concurrent logins supported: 4

最後の数字が4 であることを確認してください。これは、Firewire ディスクが共有ディス

クとして、同時に4ノードまでの接続を許可していることを意味しています。 ohci1394: $Rev: 896 $ Ben Collins <bcollins@debian.org>

PCI: Found IRQ 11 for device 00:0e.0

ohci1394_0: OHCI-1394 1.0 (PCI): IRQ=[11] MMIO=[42100000-421007ff] Max Packet=

[2048]

ieee1394: Host added: Node[00:1023] GUID[004026010601943d] [Linux OHCI-1394] ieee1394: Device added: Node[01:1023] GUID[00d04b0100010047] [NOVAC CO.,LTD

]

scsi0 : SCSI emulation for IEEE-1394 SBP-2 Devices blk: queue d7814814, I/O limit 4095Mb (mask 0xffffffff) ieee1394: sbp2: Query logins to SBP-2 device successful ieee1394: sbp2: Maximum concurrent logins supported: 4 ieee1394: sbp2: Number of active logins: 0

ieee1394: sbp2: Logged into SBP-2 device

ieee1394: sbp2: Node[01:1023]: Max speed [S400] - Max payload [2048] Vendor: WDC WD40 Model: 0BB-00AUA1 Rev: 18.2

Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 06 blk: queue d1592014, I/O limit 4095Mb (mask 0xffffffff)

[root@oracle02 root]#

ここまででOK であれば、fdisk /dev/sda を実行し、エラーなく起動することを確認しま す。(一度fdisk /dev/sda を実行してからでないと、fdisk –l に反映しないようです。ご注 意ください)

(31)

● fdisk による確認

[root@oracle01 root]# fdisk /dev/sda

このディスクのシリンダ数は 4865 に設定されています。 間違いではないのですが、1024 を超えているため、以下の場合 に問題を生じうる事を確認しましょう:

1) ブート時に実行するソフトウェア (例. バージョンが古い LILO) 2) 別の OS のブートやパーティション作成ソフト

(例. DOS FDISK, OS/2 FDISK) コマンド (m でヘルプ): このようにfdisk が起動できれば OK です。再度、dmesg コマンドを実行してログの確 認を行います。すると、次のようにハードディスクのサイズ(ここでは40021M バイト)、 及びアクセス可能なデバイス名(ここではsda)とパーティション名が表示されます。 sda1∼4が基本パーティション、sda5 以下が sda4 を細分して作成する、拡張パーティ ションを意味します。fdisk ではこのパーティションに関して領域設定を行います。 Attached scsi disk sda at scsi0, channel 0, id 0, lun 0

SCSI device sda: 78165360 512-byte hdwr sectors (40021 MB) sda: unknown partisions

[root@oracle01 root]#

この、sda が Firewire ディスクのディスク全体をあらわすデバイス名となります。次に

述べるfdisk コマンドを用いてパーティションを作成し、その後に dmesg を実行すると、

次のように表示されます。

Attached scsi disk sda at scsi0, channel 0, id 0, lun 0

SCSI device sda: 78165360 512-byte hdwr sectors (40021 MB)

sda: sda1 sda2 sda3 sda4 < sda5 sda6 sda7 sda8 sda9 sda10 sda11 sda12 sda13 sda 14 sda15 >

[root@oracle01 root]#

各々、デバイス名としては、/dev/sda1、/dev/sda2 などとなります。パーティションは合

計15 個ありますが sda4 は拡張パーティションの統合名であるため、実際に利用できるの

(32)

注意!!

LVM (logical VloumeManager)が搭載されている Linux ディストリビューションもあり、 使おうと思えば使えるのではないか、と思う方もいるかもしれませんが、推奨はいたしま せん。現時点ではLinux ディストリビューションで提供される LVM は RAC での利用がサ ポートされていないためです。 ● fdisk によるパーティションの設定(この設定の中の、/dev/sdx 設定だけは、1台のマ シンでのみ行います。この設定以外の本章OS の設定の章での設定は、全て2台のマシ ンで同じ内容を行います)。

/dev/hda は内臓ディスクです。/dev/sda が firewire を用いた共有ディスク(SCSI ディ スクをエミュレートしている)です。これらのディスク上に最低限必要な領域は次の通り です。

表示された、/dev/sda 領域を Oracle のデータファイル、REDO 領域などにマップさせる ようにサイズを考慮してパーティションを作成します。Linux では LVM(Logical Volume Manager)を利用しない場合、パーティションは 14 個までしか利用できません。10g では 必要表領域が増えているため、RAW デバイスを利用する場合、必要最低限の表領域のみ作 成することにします。ここで、表領域とパーティション、RAW デバイスのマップファイル を作成しておくといいでしょう。 用途 パ ー テ ィ シ ョン名 RAW デバイス名 最 低 必 要 サ イズ 作 成 パ ー テ ィ ションサイズ

SYSTEM 表領域 /dev/sda1 /dev/raw/raw1 461M 481M

SYSAUX 表領域 /dev/sda2 /dev/raw/raw2 231M 313M

USER 表領域 /dev/sda3 /dev/raw/raw3 10M 125M

UNDO 表領域 1 /dev/sda5 /dev/raw/raw5 48M 125M

UNDO 表領域2 /dev/sda6 /dev/raw/raw6 48M 125M

TEMP 表領域 /dev/sda7 /dev/raw/raw7 25M 125M

RDDO ログファイル1 (ノード oracle01 用) /dev/sda8 /dev/raw/raw8 11M 125M REDO ログファイル2 (ノードoracle01 用) /dev/sda9 /dev/raw/raw9 11M 125M RDDO ログファイル1 (ノード oracle02 用) /dev/sda10 /dev/raw/raw10 11M 125M REDO ログファイル2 /dev/sda11 /dev/raw/raw11 11M 125M

(33)

(ノードoracle02 用) コントロールファイル 1

/dev/sda12 /dev/raw/raw12 3M 125M

OCR /dev/sda13 /dev/raw/raw13 100M 125M

投票ディスク /dev/sda14 /dev/raw/raw14 10M 125M コントロールファイル 2 /dev/sda15 /dev/raw/raw15 3M 125M 合計 983M 注意!! 上記表の中のUSER 表領域とコントロールファイル2は、DBCA を用いてデータベース の作成を行う場合のみ必要となります。CreateDatabase 文を用いてデータベースを作成す る場合は必要ありません。 それでは、作成したマップファイルに従ってパーティションの作成を行います。

/dev/hda は既に設定されているので、ここでは fdisk を用いて/dev/sda にパーティションを 作成します。fdisk を起動後、n コマンドで新規パーティションを設定します。最初は SYSTEM 表領域用の領域を確保します。P でプライマリーパーティションを指定し、番号 として1を指定します。開始位置のシリンダ番号として1を指定し、SYSTEM 表領域で必 要な480M バイトを指定します。+480M と入力します。シリンダのサイズはディスクによ って異なりますので、シリンダ番号をサイズの関係が把握しにくいことがあります。こう したことを考慮して、シリンダ番号を指定するのではなく、[+100M]などと、明示的にサイ ズをバイトで指定することをお薦めします。シリンダ毎に入力する方が面倒なので、次の 図では、シリンダ毎に入力した例を提示します。次のように操作を行います。太字で記載 されている文字が入力部分です。P コマンドは、パーティション一覧の表示と基本パーティ ション作成時の2通りの意味を持っているので注意してください。nコマンドがパーティ ションの追加です。

[root@oracle01 etc]#

fdisk /dev/sda

このディスクのシリンダ数は 24321 に設定されています。 間違いではないのですが、1024 を超えているため、以下の場合 に問題を生じうる事を確認しましょう:

1) ブート時に実行するソフトウェア (例. バージョンが古い LILO) 2) 別の OS のブートやパーティション作成ソフト

(34)

(例. DOS FDISK, OS/2 FDISK) コマンド (m でヘルプ):

n

コマンドアクション e 拡張 p 基本領域 (1-4)

p

領域番号 (1-4):

1

最初 シリンダ (1-24321, 初期値 1): 初期値 1 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (1-24321, 初期値 24 321):

60

コマンド (m でヘルプ): n コマンドアクション e 拡張 p 基本領域 (1-4)

p

領域番号 (1-4):

2

最初 シリンダ (61-24321, 初期値 61): 初期値 61 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (61-24321, 初期値 2 4321):

99

コマンド (m でヘルプ):

n

コマンドアクション e 拡張 p 基本領域 (1-4)

p

領域番号 (1-4):

3

最初 シリンダ (100-24321, 初期値 100):

←ここはブランクのまま

リ タ ー ン し て く だ さ い 。

(以下の設定でも同様です)

初期値 100 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (100-24321, 初期値

(35)

24321):

115

コマンド (m でヘルプ):

n

コマンドアクション e 拡張 p 基本領域 (1-4)

e

Selected partition 4 最初 シリンダ (116-24321, 初期値 116): 初期値 116 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (116-24321, 初期値 24321):

+1500M

コマンド (m でヘルプ):

n

最初 シリンダ (116-298, 初期値 116): 初期値 116 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (116-298, 初期値 29 8):

131

コマンド (m でヘルプ):

n

最初 シリンダ (132-298, 初期値 132): 初期値 132 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (132-298, 初期値 29 8):

147

コマンド (m でヘルプ):

n

最初 シリンダ (148-298, 初期値 148): 初期値 148 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (148-298, 初期値 29 8):

163

コマンド (m でヘルプ):

n

最初 シリンダ (164-298, 初期値 164): 初期値 164 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (164-298, 初期値 29 8):

179

(36)

コマンド (m でヘルプ):

n

最初 シリンダ (180-298, 初期値 180): 初期値 180 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (180-298, 初期値 29 8):

195

コマンド (m でヘルプ):

n

最初 シリンダ (196-298, 初期値 196): 初期値 196 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (196-298, 初期値 29 8):

211

コマンド (m でヘルプ): n 最初 シリンダ (212-298, 初期値 212): 初期値 212 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (212-298, 初期値 29 8):

227

コマンド (m でヘルプ):

n

最初 シリンダ (228-298, 初期値 228): 初期値 228 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (228-298, 初期値 29 8):

243

コマンド (m でヘルプ):

p

Disk /dev/sda: 200.0 GB, 200049647616 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 24321 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム /dev/sda1 1 60 481918+ 83 Linux /dev/sda2 61 99 313267+ 83 Linux /dev/sda3 100 115 128520 83 Linux /dev/sda4 116 298 1469947+ 5 拡張領域

(37)

/dev/sda5 116 131 128488+ 83 Linux /dev/sda6 132 147 128488+ 83 Linux /dev/sda7 148 163 128488+ 83 Linux /dev/sda8 164 179 128488+ 83 Linux /dev/sda9 180 195 128488+ 83 Linux /dev/sda10 196 211 128488+ 83 Linux /dev/sda11 212 227 128488+ 83 Linux /dev/sda12 228 243 128488+ 83 Linux コマンド (m でヘルプ):

n

最初 シリンダ (244-298, 初期値 244): 初期値 244 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (244-298, 初期値 29 8):

259

コマンド (m でヘルプ):

n

最初 シリンダ (260-298, 初期値 260): 初期値 260 を使います 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (260-298, 初期値 29 8):

275

コマンド (m でヘルプ):

n

最初 シリンダ (276-298, 初期値 276): 初期値 276 を使いま 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズ M または +サイズ K (276-298, 初期値 29 8):

←最後のパーティションではブランクでリターンします。

初期値 298 を使いま コマンド (m でヘルプ):

p

Disk /dev/sda: 200.0 GB, 200049647616 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 24321 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム /dev/sda1 1 60 481918+ 83 Linux

(38)

/dev/sda2 61 99 313267+ 83 Linux /dev/sda3 100 115 128520 83 Linux /dev/sda4 116 298 1469947+ 5 拡張領域 /dev/sda5 116 131 128488+ 83 Linux /dev/sda6 132 147 128488+ 83 Linux /dev/sda7 148 163 128488+ 83 Linux /dev/sda8 164 179 128488+ 83 Linux /dev/sda9 180 195 128488+ 83 Linux /dev/sda10 196 211 128488+ 83 Linux /dev/sda11 212 227 128488+ 83 Linux /dev/sda12 228 243 128488+ 83 Linux /dev/sda13 244 259 128488+ 83 Linux /dev/sda14 260 275 128488+ 83 Linux /dev/sda15 276 298 184716 83 Linux コマンド (m でヘルプ):

w

領域テーブルは交換されました! ioctl() を呼び出して領域テーブルを再読込みしま ディスクを同期させます。 [oracle@oracle01 oracle]$ 設定後、一度 OS を再起動します。fdisk ‒ l でディスクの内容を確認します。/dev/hda (ロ ーカルディスク)と共有ディスク(/dev/sda)が表示されていることが分かります。 fdisk コマンド実行後に partprobe コマンドを root ユーザーで実行します。この作業は必須では ありませんが、これをやっていないと、マシンによっては、reboot 後に/dev/sda を fdisk -l で発見できないことがあります。

[root@oracle02 root]# fdisk -l

Disk /dev/sda: 200.0 GB, 200049647616 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 24321 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム /dev/sda1 1 60 481918+ 83 Linux /dev/sda2 61 99 313267+ 83 Linux

(39)

/dev/sda3 100 115 128520 83 Linux /dev/sda4 116 298 1469947+ 5 拡張領域 /dev/sda5 116 131 128488+ 83 Linux /dev/sda6 132 147 128488+ 83 Linux /dev/sda7 148 163 128488+ 83 Linux /dev/sda8 164 179 128488+ 83 Linux /dev/sda9 180 195 128488+ 83 Linux /dev/sda10 196 211 128488+ 83 Linux /dev/sda11 212 227 128488+ 83 Linux /dev/sda12 228 243 128488+ 83 Linux /dev/sda13 244 259 128488+ 83 Linux /dev/sda14 260 275 128488+ 83 Linux /dev/sda15 276 298 184716 83 Linux

Disk /dev/hda: 6448 MB, 6448619520 bytes 240 heads, 63 sectors/track, 833 cylinders

Units = シリンダ数 of 15120 * 512 = 7741440 bytes デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム /dev/hda1 * 1 14 105808+ 83 Linux /dev/hda2 15 751 5571720 83 Linux /dev/hda3 752 832 612360 82 Linux スワップ [root@oracle02 root]# ● RAW デバイスへのマップ SCSI パーティションを OS から見えるように、RAW デバイスにマップします。マップ ファイルをシェル形式で作成し、root ユーザーで実行します。 #!/bin/sh

raw /dev/raw/raw1 /dev/sda1 raw /dev/raw/raw2 /dev/sda2 raw /dev/raw/raw3 /dev/sda3 raw /dev/raw/raw5 /dev/sda5 raw /dev/raw/raw6 /dev/sda6 raw /dev/raw/raw7 /dev/sda7

(40)

raw /dev/raw/raw8 /dev/sda8 raw /dev/raw/raw9 /dev/sda9 raw /dev/raw/raw10 /dev/sda10 raw /dev/raw/raw11 /dev/sda11 raw /dev/raw/raw12 /dev/sda12 raw /dev/raw/raw13 /dev/sda13 raw /dev/raw/raw14 /dev/sda14 raw /dev/raw/raw15 /dev/sda15 作成したシェルを実行します。 [root@oracle02 root]# ./raw.sh

/dev/raw/raw1: bound to major 8, minor 1 /dev/raw/raw2: bound to major 8, minor 2 /dev/raw/raw3: bound to major 8, minor 3 /dev/raw/raw5: bound to major 8, minor 5 /dev/raw/raw6: bound to major 8, minor 6 /dev/raw/raw7: bound to major 8, minor 7 /dev/raw/raw8: bound to major 8, minor 8 /dev/raw/raw9: bound to major 8, minor 9 /dev/raw/raw10: bound to major 8, minor 10 /dev/raw/raw11: bound to major 8, minor 11 /dev/raw/raw12: bound to major 8, minor 12 /dev/raw/raw13: bound to major 8, minor 13 /dev/raw/raw14: bound to major 8, minor 14 /dev/raw/raw15: bound to major 8, minor 15 [root@oracle02 root]#

結果を確認します。

[root@oracle02 root]# raw –qa

/dev/raw/raw1: bound to major 8, minor 1 /dev/raw/raw2: bound to major 8, minor 2 /dev/raw/raw3: bound to major 8, minor 3 /dev/raw/raw5: bound to major 8, minor 5 /dev/raw/raw6: bound to major 8, minor 6

参照

関連したドキュメント

氏は,まずこの研究をするに至った動機を「綴

断面が変化する個所には伸縮継目を設けるとともに、斜面部においては、継目部受け台とすべり止め

が前スライドの (i)-(iii) を満たすとする.このとき,以下の3つの公理を 満たす整数を に対する degree ( 次数 ) といい, と書く..

事業セグメントごとの資本コスト(WACC)を算定するためには、BS を作成後、まず株

LicenseManager, JobCenter MG/SV および JobCenter CL/Win のインストール方法を 説明します。次の手順に従って作業を行ってください。.. …

回転に対応したアプリを表示中に本機の向きを変えると、 が表 示されます。 をタップすると、縦画面/横画面に切り替わりま

タップします。 6通知設定が「ON」になっ ているのを確認して「た めしに実行する」ボタン をタップします。.

本手順書は複数拠点をアグレッシブモードの IPsec-VPN を用いて FortiGate を VPN