「
観 察
の
体 験
」
を
テ
ー
マ
に
VV6rkshop
Design
on
the
Theme
of
“Experience
of
Observation
”若 林 尚樹
WAKABAYASHI
Naoki
東 京
工科大 学
デザイ ン学 部
Tokyo
University
ofTechnology
した
ワ
ー
ク
シ
ョ ッ
プ
の デ
ザ イ
ン
1 .
研 究 目 的日 本の水 族 館の多 く は 「学 び 」 と 「エ ンタ
ー
テイメ ン ト」 を キー
ワー
ドに飼 育 体 験 や ガイ ドツ アー
な ど興味 深い体
験 プログ ラム と して ワー
クショ ップ、
イベ ン トな どを開催
して い る1)。本研 究
で は こ のような水族 館
で の ワー
クショ ップを題材
に、
関 連す る情 報
を ど の よ う な形で表
現し、
ど の よ うな タイ ミング や方 法
で提 供
す るの か と いう情報
デザ
インの視
点 か ら、
ワー
ク ショッ プ に お け る 「学び 」 の企 画・
設 計・
実 施の た めの構 成 要素
を 明ら かに す る。
さ らに そ れ を もとに、
水 族 館 に おい て実 施 されて い るワー
クショ ッフ を 対 象 に、
そのプログ ラ ムの内 容 や イベ ント と して の体 系 的 な 企 画・
設 計・
実 施のた めの枠 組みと、
そ れ を 実 現 す る た めの設 計 指 針 を、
レ ク チャー、
教 材、
ファシ リテー
ション の視 点 か ら提 案 する ことを 目 的 とし て い る。
2 .
体 験 学 習 と して の ワー
ク ショ ップ ワー
ク ショ ップ は、
問 題 解 決 や ト レー
ニングの手 法、
学 び と 創 造の手 法 と してな ど さ ま ざ ま な 分 野で行 わ れている。
参 加 者 が 自 ら 参 加・
体 験 し、
グ ルー
プの相 互 作 用の中で何 か を 学 び あっ た り創 り 出 し た りする、
双方 向 的 な 学 び と創
造の スタ イル と して定 義 さ れている2)。
す な わ ち、
個 人 的 な 体 験と ともに、
いっ しょに 参 加 する他 者 との関 わ り といっ た 社 会 的 な環
境の中 で具 体 的 な1
∠
を 作っ た り表 現 するこ とで 自分の考 え を 外 在 化 し た り、
ワー
ク ショ ップ という プログ ラムの中で体 験 す るコ ト に 参 加 する ことで、
他 者 との対 話の中 か ら 自分の考 え につ いて のさ まざ
ま な 視 点 を学 ぶ とい っ た、
ダ イ ナ ミック な プロセスが ワー
クショ ップの特 徴となっ ている。
こ のよ う な 視 点 は、
柳 原 らが 提 唱 し た 「自 分で試 み る 場 」 と す るラボラト リー
で の 「主 体 は 自 分である 」 こ とを 前 提とした 教育
活 動としてのラボ
ラ ト リー
方 式の体 験 学 習3 )か ら は じ ま り、
そ れ を もとに さ ま ざ ま な 研 究 が さ れてい る。
体 験 学 習で は、
図 1のよ う に まず
何 らかの体 験 を する (体 験 )こと から始 ま る。
次いでその体 験 に おい て何 が 起っ た か、
出 来 事 や、
体 験 のプロセス (過 程 ) を わ か ち あ う (指 摘 )。
さら に、
な ぜそ の よ う に なっ たのか、
体 験の原因
や、
原因
を構
成 する状
況 な ど を 明 らかに し (分 析 )、
最 後 に、
体 験そ のものや、
体 験 を 分 析 す る際
に得
ら れ た 事柄
な ど を確 認
し、
次 に は ど う す る か 仮 説 を た て る(
仮説 化 )
。 そ し て こ のような プロセスに よる体
験 を 経 験 へ と導く ス テ ップの循環が 重要 である と し て い る4}。
水 族 館で の ワー
クショ ップにおい ても、
こ のよ う な ダ イ ナミック な プロ セ ス を も と に し た さ まざま な体 験
プログラ ム に参
加 する こ と で、
参
加者 自
身の体験
を通して 「気 付
き」 と 「行動
」 をいかに誘
発し、
そ れに基
づい た 「興味
あ るこ と の発 見とその展開
」 に ど のよう に結びつけて い くの か が重 要で ある と考え られる。
3 .
水 族 館 に お け る ワー
ク ショップ の構 成
要素
水 族 館 に おいて生 物 を題 材とした 描 画 や工作 な ど を 中 心とし た 「ものつ く り系ワー
クシ ョ ップ」 を 計 画 す る 際 に は、
体 験 学 習において 「体 験 」 と なる具 体 的 な 項 目 を検 討 する必 要 が あ る。一
般 的 にワー
クショ ップ に は、
何 を 題材
に して、
どのよ う な 課 題 を 通し て、
ど ん なテー
マを学ぶ のか、
という 共 通 する要素
が ある こと が わ かる。 す な わ ち、
そ のイベン トプログラムの 主題 となる 「テー
マ 」 と、
参 加 者の興 味の対 象 となる 「題 材」、
そ して参 加 者 を 具 体 的 な 行 為へ と 結 びつけ る 「課 題 」、
の3
つ の構 成 要 素 が 考 えられる。
さら に これ らの構 成 要 素 を も と に 具 体 的 な設
計 を 行 う た め に は、
ワー
ク ショ ップ 全 体の 目的 や テー
マな ど を プログラムに そっ て参
加者
に伝
える 「レク チャー
」、
参 加 者の 具体 的 な 行 動 を 動 機 づ けるため の 「教 材 」、
そ して ワー
クショ ップ を 円滑
に 進 行 し参
加 者 を 活 性 化 し協 働 を促 進 さ せる 「フ ァシリテー
ション」 という3
つの要 索 が、
相 互 に 関 連 しな が ら 効 果 的 に 機 能 す ること が、
プログ ラ ムの設 計 に とっ て 重 要であると考 え ら れる。
ま た、
ワー
ク ショ ップで の具 体 的 なステップ と しては、
ワー
クショ ップの概 要 や 進 め 方 な どの全 体 像 を 参 加 者 に把 握 しても 図1
体 験 学 習のプロ セ ス,
ρ
.
冒
鞠
、
、
’
2
デ ザ イ ン 字 研 究 特集号 Speciallss
コ
eofJapaneseSocietyfortheScienceofDesign Vo[.
21−
1 No.
Sl 2014一
Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service
Japanese Sooiety for the Soienoe of Designら う た めの 「導 入 」
、
題 材 と な る 生 物 を 紹 介 し観 察の ポ イン ト な どの レ ク チャー
と と も に一
緒 に 対 象 と な る 生 物 を 見てみ る 「観察
」、
そ して そ こ で得
られ
た気 付
ぎ や記録
したことが ら を も とに そ れ を 自 分 な りの作
品と して表
現し て み る 「制 作
」、
そ れ ぞ れ の 作 品 を 参 加者
と共有
しな がら ファシリテー
タ
ー
の ア ドバ イスや 参 加 者 同 士の対 話 を 通 して参 加 者が積極 的
に みず
か ら体
験 を 話 してみ る 「振 り返 り 」 の4
つのステップ が考
えられ る。4 ,
考
え るため
のオ ブ ジ
ェク トと し
て の教 材
スイス の心 理 学 者で あ るピ ア ジェ は
、
認 知 的 発 達 段階諸
説 5) におい て、
子 ど もの認 知機 能の発 達 をいくつかの段階
に わ けて それぞれ を特徴
づ けて い る。
そこ では 乳 児 期の見 た り、
聞いた り、
触っ た り とい う感 覚 や、
つか ん だ り、
落 と し た り、
噛 ん だ り な ど といっ た外
的 運 動 に よっ て外界
を 知る段 階であ る 感覚
一
運動 期(
sensorimotor stage)
を 経て、
2
歳 から6
歳の幼児 期
にお ける前操 作 期 (
preoperational
stage)
へ と発 達 す る として いる。前 操作 期
で は表 象
の能 力
を使
っ て延 滞模 倣
や象
徴 遊び (ごっ こ遊び)
、
描 画、
言 語と いっ た行動 が現わ れ、
概
念 化
や推
理 も あ る程 度
見 ら れ るが
、
な
お知覚
に支 配 さ れ 直観
的で あ る 傾 向 が 見 ら れ る。
そ して、
6
、
7
から11
、
12
歳の児 童 期 に お け る 具 体 的 操 作 期 (concrete operational stage)
では
、
現
実の具 体 的 な ものや 事 象 に 関 して論 理 的 な 操 作が可 能と なる。
こ の時 期 は さ まざ
ま な 経 験 を と お して多 くの側 面 に 注意
を配
り、
そ こか ら得
ら れ た情 報
を も と に よ り適 切 な推論
を くだす論理 的 操 作 を 使っ た思考 を、
身につ ける時 期であると 特 徴 づ け ら れて いる。
こ のよ う な 具 体 的 操 作 期 を 経て、
抽 象 的一
般 的 な 形で論 理 形 式 的 に 考 え るこ と がで き る 形 式 的 操 作 期 (operational stage) (11、12
歳 以 上 )へ とつ な が ることで 段 階 を おっ て知 性 は 発 達 する としてい る。
子どものた めの コ ン ピュー
タ 言 語であ るLogo
の開 発で知 られ る シー
モ ア・
パ パー
ト(
Seymour
Papert
)
は、
ピアジェ の このよ う な 考 え 方 を 発 展 させ、
モ ノ (オブ
ジコニク ト) 作 りを 通 して、
学 び 手 自 ら が 知識
を構
成 してい こう と す るコ ン スト ラ ク ショ ニズ ム(
構 築 主 義 :constructionism ) を 提 唱 してい る。
構 築 主 義では、
学 び 手 が 他 者 との共 同 活 動 を 通 して 自分 に とっ て意 味のあ る 何 ら か のモ ノ (オ ブ ジェ ク ト) をつ く り あ げて い く。
こ の活 動 を 通 し て 「新 しい アイ デ ィアや 意 味づ け を 生 み だ そ う と す る 学 習 環 境」 を 実 現 し よ うとす る もの であ る6)。
す な わ ち、
人 は 自 分 に とって意 味 の あ る も の を 構 築 す る と き に 何 か を 学 習 す るこ とが で き、
説 明 さ れ る よ り 自分でやっ てみ る 方がよ り効 果 的 な 学 習 が 期 待 さ れると する考 え 方であ る。
この時 オブ
ジェ ク トは そ れ ぞれのイメー
ジや 考え を顕 在 化し よ う とする 「考え る た めのオブ
ジェ ク ト(
Objects
to think with)
」 という役 割
を果た して いる と考 え ら れ る
。
こ の 「考え る た め のオ ブ ジェ ク ト 」 と い う
考
え方
に も とつい た ワー
ク ショ ップでの教 材
の 活 用 は、
生 物
を 題材
に描
いたり
作
っ た り とい っ た 具 体 的 な 対 象 に 対 す る 主 体 的 な 行 動を誘 発 す るものとし て、
水 族 館にお ける ワー
クショ ップ に おいても 大 き な効
果 が期待
さ れる。5 .
ケ
ー
ス スタ デ
ィ概 要
今
回の ワー
ク ショ ップは 「観 察 」を テー
マ に 「ペンギン」 を 題材
と して 「実物
の大 き さのペ ンギンを作
る」 という課
題設
定 の体験
プ ログラ ム で あ る。
す みだ 水 族館
と の共 同 開発プログラ ム として企
画実 施
したもので、
タ
イ トル は 「ぼ
くのペ ンギ
ン。
わ た しのペンギ
ン。
」 であ る。
1
回 の 定 員 が10
名
の事 前 申
し 込 み制で、
2012
年8
月22 、23
日の2
回 実 施 し た。
参 加 者 は 小 学 校3
年 生 か ら6
年 生 まで の児 童で、
web サ イ トで の告 知 を 見 て の応 募 が ほ と ん どであっ た。
参 加 者の中 に は2 〜3
名のペ ン ギンに詳
しい児 童 が 含 ま れて いた が、
ほ とん ど がペンギ
ンに は興味
が あるが、
図
鑑で みた り理科
の授 業
で勉 強 し た り といっ た程 度
のペ ンギン に関す る知識
を 持つ児
童であっ た。
6 .
プ
ログ
ラ ム の概 要
ワ
ー
クショ ップ は全体
で180
分の プ ログ
ラム として、
1
) 導
入 (聞 く )、
2
) 観 察 (見 る)、
3
) 制 作 (作る)、
4
) 振り返 り 〔語る)
、
という図2
のよ う な4
つの段 階で構 成 さ れている。
1
)
導 入(
15
分間 )
具 体 的 な プログラム 内 容の説 明 と
、
飼 育 員 から のペ ンギ
ンを よ く見 るこ と(
観 察)
でわ か る 特 徴 や 生 態 につ いての 紹 介2
) 観 察 (30
分 間 )水 槽 前でペ ン
ギ
ンを 見 な が らファシ リテー
ター
(学 生 ) か ら 観 察ノー
トの 問いかけにそっ た語 りかけや 補 足の 説 明 を 受 け な が ら 観 察 を おこな う3
)
制 作(
105
分 間)
ペ ン
ギ
ン の実 物 大の外 形 図 を 下 書 き にペ ンギ
ン の模 様、
目、
くち ば し、
足 な どの実 物 大のペ ンギ
ンの描 画とモデ ルの組 み 立て4
)
振 り返 り(
30
分 間)
作 品 を一
カ 所 に 並べみ ん なでそ れ ぞ れの作 品 を 眺 めてみ る と導 入
観 察
制 作
振
り返 り 図2
ワー
ク ショップのタイ ム テー
ブル驃
匿蛋[ヨ
F
嘉
[
羽 [
司
畿
讐
匪裂[
1
[ 亙
コ
匿ヨ「
剄
黼
簾
襟 ∵
∴
ピ
図3
2
,
5次元 モ デ ル の基 本 設 計 vo いう 「 発表 会
」 の時
間を も うけ、
ワー
クショ ップで の自
分の体
験 を 振 り返 る 時 間7 .
教 材
の デ ザ イ ン ワー
クシ ョ ッ プ に お ける考 えるた めのオ ブ ジェ ク ト と して の 教 材 は、
次のよ う な 役 割 が 考 え られ る。
1
) 行 動 をおこし、
体 験 す るた めのきっ かけ2
) 注 目す るポ
イン ト を意
識さ せるきっ か け3
)
表 現す る た め の 対象
4
) 振
り返 るた め の メ ディア これ らの役 割 を 具 体 的 に 実 現 す る た め に、
次 の 点 に 留 意 して 教 材の デザ インを 行っ た。
「実 物の大 き さのペ ン
ギ
ンを 作 る」 とい う課 題 を 実 現 す る た め の 教材と して、
今 回はペ ンギンの 立体 形 状モ デ ル を組み 立て る の で はなく、
子ど も た ちに とっ てなじ み深
い 「絵
を描
く」 こ とを 中 心と したも の と した。
描い た絵を 図3
のよう に組み合わ せて2
.
5
次 元の立体
モ デ ルを作
成 する課題
とした。 こ の課 題
は、
ペンギン の実物
の大き さ の 正面 図と背 面 図、
左 右の側
面 図を そ れぞれ描
きそれらを台紙
に貼
りそれらを直交
するよう に組
み合
わ せ る こ と で、
図4
の よ うな2
.
5
次
元の立体
モ デ ル を作 成
す る も の である。
そ れ を実現 す る た め の教 材と し て、
1
) 観 察ノー
ト、2
> 下 書、3
)
台 紙、
4
)
振 り 返 りカー
ド、
の4
点 を 制 作 した。
観 察ノー
トは、
図5
のよ う に観 察でペ ンギンを 見ると き に 注 目 し て ほ し い点 やペ ンギン の特 徴 を 意 識できるよう に16
種 類 の問いか けのキー
ワー
ドを 書 き 込 ん だ もの である。16
種 類の 問いか けは表6
のと お りである。
これはクイズ 形 式のよう に正 解 が ある質 問では な く、
答 え がひとつ ではないものに 着 目 して もら うた めの問いか け と した。
す な わ ちペ ンギンを 実 際 に 見て み な い と わ か らないようなも のや、
ペ ンギン の個 体によっ ては4
デザイ ン7研究特 集号Speclal issueofJapaneseSocietyforthe Science ot Design Vol
、
21−
1 No.
81 2Q14 図4 作 品 例 図5
観 察 ノー
ト 表6
観 察ノー
ト16
の問い 1 身 体は何 色? 10 耳 はある の ?2
身 体 は ど ん な 模 様 ?11
な ま え は あ るの?3
目 は 何 色 ?12
バンドの 色 は どん な 意 味 ?4
目 は どこに あ るの ?13
足の指 は 何 本 ?一
.
.
一
.
.
「
一
5
く ち ば しの形 は ?14
足 は 何 色 ?圃
.
」.
一
LL
.
一
.
『
6
く ち ば しは 何 色 ?15
足 は どん な 形 ? 7 フリッパー
って何 ?16
足の爪 は ど ん な 形 ?8
フリッパー
は どこに あ るの?117
お し り は ど ん な 形 ?9
フ リッパー
は ど ん な 形 ? 違い のある点 を 問 う ものと することで観 察 を 誘 発 す よ う な 問い か け と し た。
ま た、
ペ ンギンを 観 察 してその形 や 模 様 を 描 く た め のガイ ド と なるペ ンギン の外 形のイラス トを 下 書 と して配 置 し、
見 た ものや 気づ いたこと な ど 自 ら か らの観 察の記 録 をス ケッチできるよ う に した。
これ に よっ て観 察 したこ とを 絵 や 言 葉で表 すことで外 在 化 し、
あ ら た な 気づき や 興 味 の きっ か け と な る よ う な 自 分との対 話のた めのツー
ル とな る よ うに デ ザイン し た。
これ らのガ イ ドは 実 物 大の絵 を 描 くときの参考
にな る よ一
Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service
Japanese Sooiety for the Soienoe of Design/
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一
1
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図7 実 物大ペ ンギン モ デ ル の下書き 図8 実物大ペ ンギン モ デ ル の段ボー
ル の台紙 う に、
実 物 の 大 き さ の 絵 を 描 く 時 に 使 用 す る 下書
きと同 じ、
正 面と背 面、
左 右の側 面のイラス トを 縮 小し たもの と し た。
台 紙 と下 書 き はペ ン
ギ
ンの実 際の大 き さ は40cm
〜50cm
と い うこ とか らA3 サ イズにおさ ま る42cm
と しそ れ を 基 準とし て デザ インし た。
図7
の下 書 き や 図8
の台 紙のよ う にペ ンギ
ン 全 体の大 き さ を 示 す 単 純 な 形 状のみ と し、
観 察 ノー
トの スケッ チ 欄と同 じ ガ イ ドライン の 中 に、
観 察 し た 時 に 描いたスケッチ を も と にペ ンギンを 描 くことができ る よ う に した。
「ペンギンカー
ド 」 とい う タ イ トル の振 り返 り カー
ド は、
図9
のよ う に 自 分の名 前 と 日 付 と と も にワー
クショ ップの感 想 を書
き 込 む表 面
と、
ペ ンギン の特 徴
な どの簡 単
な解説
のある裏面
とで構 成 さ れてい る。
実 物 大ペ ンギ
ン の作 品 が 完 成 し た 参 加 者 はペ ン ギンカー
ド をスタッ フか ら受け取り、
感 想をスタッ フ と 話 し なが ら自 由
に カー
ドに書
き 込んでも ら うことで振
り返りの た め の きっ か けづ く り と と も に、
自 分 の名
前 を書
き 込 ん だ り 感 想 を 書 く欄 を 用 意 す ることで記 念として のお土 産にな る よ うに デ ザ インし た。
8 .
実 施 結 果 の検
討 今 回のワー
ク ショッ プ は、
参加 し た児童2
名に学生 ス タッ フ1
名
の割 合
で担 当
を決
め、
観 察
、
制 作
を個別
に サポー
トする と いっ た き め細や か な体 制
で お こ なっ た。
こ れ に よっ て観 察の仕方
や観 察
ノー
ト の記録
の仕 方
、
制作
の補 助
やア ドバ イ スな ど を 個 別 に 行 うこ とがで きた。 そ れと ともに、
参 加 者
の モ チベー
ショ ンを盛り 上 げ た り積 極 的に参加 し や す く な る よ う な雰 囲 気作
りに も 工夫
を こ ら し た。 そ の た め に は、
学
生スタッ フ の役割
が重要 と な る が、
指 導や教示 と いっ た教え る視 点で は な く、
参 加した 子 ど も た ち と 目の高
さ を 合 わ せ、
子 ど も た ち と 同 じ立 場 の仲 間と し て一
緒に考え るような 雰 囲 気 をつ くる こと を 基 本 と し、
必 要
に応
じてサンプ ル を 例 示 し た り 方 向性
を 示 す な どの鷺
驤
糲
t 、ぎ
〜
韓
1磊
爾
葱
食・
.
2
。12
。8.
22
で
讐 R・
●
/イ吟
日
の
思
い
出
を
か
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零
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曇
嬲 嬲i
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濃 1獵.
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…無
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1
難
…
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幽
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ン
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毳
臆
ド
図9 ペ ンギンカー
ド フ ァ シ リ テー
ショ ンを行った。
この よ う な子ど も た ち と の丁 寧 な対
話によっ て、
参加
し た子 ども た ち が積極 的
に発 話し、
より 主 体 的 に ワー
クショップ に 参 加で き る よ う に す る た めの フ ァ シ 1丿テー
シ ョ ンを行うよう に心がけた。
1
) 導 入 (聞 く)ま ず は じめ にペ ン
ギ
ンの実 物 大の絵 を 描い て ペ ンギ
ンの模 型 を作る と い う 具 体 的 な ワー
ク ショ ップ の 目標
の 説 明 を 行 っ た。
そ の上で、
ペ ン ギンの飼 育 員
から、
ペ ン ギンを よ く見る こと、
観 察す る こ と で分か る い くつ か のペ ンギン につい て の生 態や特
徴
につ い て紹 介
を行
っ た。
それら の特 徴
を探
してみ るとい う具
体 的
な 目標
をきっ か け と し てペンギ
ン の観察
の た め の導
入と し た。
こ れ は単に絵を描く た め にペ ン ギンを見る と い う導
入 に 比 べ、
ペ ンギ
ン に対
す る具体 的
な興味
と観 察
のポイ ン ト を明確
に 提示する と い う点か ら効果的であっ たと考え られる。
2
) 観 察 (見 る ) 水槽
前でペ ンギンを見
な が らの具体
的 な事柄
を紹
介 すると と灘
緊
1
泄
1
:
1
∴
1
∵
図10 導 入で の レク チャ
ー
のよ うす 図12 制作の よ う す 図11 観 察のよ う す 図丁3 振 り返 りのよ う す も に、
観 察ノー
トの ペ ンギン のイラス トに模
様 を 描 き 込 ん だ り、
観 察ノー
トに 書 か れ た 観 察のポイ ントの問いかけを きっ か と しな が ら、
ファシ リテー
ター
(学 生 )の助 言 も 受 けて観 察 を おこな うことで、
単に眺めるだけで な く よ り分 析 的 な 視 点 から観 察
す る こ と が で き た と考
え られ る。
3
) 制作 (
作
る)
2
日間実
施 し た ワー
ク ショッ プ の中で、
1
日 目は特に表 現 方 法や そ の 工夫
につ い て の ア ドバイス を 積 極 的にはせず
、
参 加 者 に自 由に描か せ た。
そ の た め観 察し たペ ンギ
ンの模 様な ど を忠 実に再現
する、
あるいは写し と る とい っ た行為
が中心
とな り、
黒い羽 根の部
分 を クレパス等
の黒 色の画材
一
色で塗りつぶすこ と に終 始し て し ま う など画一
的な表 現の事 例が多
く見ら れ た。2
日 目 は さ ま ざ ま な 色の塗 り方の例
示や、
黒
色以外
の色で も い ろ い ろ と 工夫し な が ら塗っ て み る こ とで 自分な り の表 現を す るたの し み につい て簡単
なレクチ ャー
を行
なっ た。 ま た、
ファ シ リ テー
タ (学 生 〉も そ れ ぞ れ の参
加 者の制 作を サポー
ト し な がら い ろ い ろと工夫してみ る こ と のたの しさ をア ドバ イするよ う に したことで、
さ ま ざ ま な工夫 をこ らした創
意 あふれる作 品
となっ た。
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) 振 り返 り (語 る } でき あ がっ た 作 品 を一
カ 所 に 並べ み ん なでそ れ ぞ れの作 品 を 眺めてみ る 「発 表 会 」 の時 間 を も う けた。
こ の時には 飼 育 員か ら、
「ペ ンギ
ンもいろい ろ な 種 類 がいること」 「同 じ種 類でも一
羽一
羽はそ れ ぞ れ 個 性があっ て、
みんな 特 徴があ るこ と」 を 紹 介 しても らいな が ら、
参 加 者 が 制 作 し た 作 品 に さ まざ
ま な 表 現 があることの面 白さ とすば ら し さ につ い て の解 説を して も らっ た。
こ の よ う に制
作
し た作
品につ い て 「本 物のペ ンギ
ン と似て い る、
似て い な い」 と い う視
点か ら の評 価でな く、
作 品と しての表
現の違
い を個 性
と し て評価
し それをみんなで楽
しむと いう視
点を重 視し た。
この よ う な視 点は、
参 加 者 自 身が制 作し た自 分 の作
品 や他
の人
の作
品を鑑 賞
し、
さまざ
ま な相 違 点
につ い て の 気 付き や 発見を みつけ る振り 返 り と して 非 常に効 果 的で あっ た と考
え ら れ る。6
デ ザ イ ン 学 研 究 特 集 号Speclal