Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service
Japanese Sooiety for the Soienoe of Design人 ・暮 ら し
;暮
ら
し
安 心
でき る
遊
び 場
・学
び 場
のデ ザ イ
ン 大橋 裕
太郎
/
慶 應 義 塾 大 学 政 策・
メディア研 究 科 博 士 課 程2
年 キー
ワー
ド:情 報デザイン、
学 習環 境デザ
イン、
ユビキ タス 近 頃メ ディ ア で数 多 く 目 に する事 件・
事 故の報 道の影 響で、
地 域住 民
の安
全 に対
する危機
感 は日増
しに高
まっ て いま す。
あ る ア ン ケー
ト で は、
子供
を持
つ母親
の多
くが 学校
の通 学路
、
子供
が外
で遊
んで い る時
、
交通 量
が多
い場 所
に対
して特
に不安
を抱
い て い る こ と が分か り ま し た。 子供
の居 場 所 が 分か り に く い時
、
不安感
が高
く なる傾 向
が あるようです
。
しかし、
こ こ で筆
者 が
問題視
し て いるのは地域
の安全性
よ りも む し ろ、
安全 性
を 気に かけ る あ ま り子 供 達の遊び環 境を大 人が奪っ て いる ので は ないか というこ とです。
実 は 統 計 的 に 見 る と 犯 罪 が急
増 してい るとい う事 実 は あ り ま せ ん。
安 全 性 を 気 に か け る あ ま り、
多 く の親 が 子供
の テレ ビゲー
ム を 容 認 して い るケー
スが 多 く、
子 供 の遊
び が限定 的
な もの にな りつ つ あ り ま す。 加 えて、
公園
の減
少
や交
通 量 の増
加に よ り、
屋外
で の遊 び 場は ま す ま す少な く なって い ます。心 身
の発達 や 自然環 境
へ の意識付
け な ど を考
え る と、
や は り 屋外
や自然
環境
の中
で の遊 び が 重 要である こ と は変
わ りあ
りま せ ん。 しかし実際
に は、
安
心し て子供
を 遊 ば せる こ と がで き る遊び場は少な い の が現 状で す。そこで私
達
はZOO
PROJECT
とい うプ
ロ ジェク
トチー
ム を 立 ち 上 げ、
安心で き る 遊 び場のデ ザ インを テー
マ に 動物 園の情報
デザ インに取 り組
んで い ます。
た だ遊
ぶだ けでな く、
遊 び な が ら何
か を 学 ぶこ とがで き る、
エ デュ テ イメ ント(
エ デュ ケー
ショ ン + エ ンタテ イ メント)の要 素を取り 入 れ た場の デザイン を 目指
して いま す。 動物
園 は生 態 系
や自然
につ い て学
ぶ の に 打っ て つ け の場 所です。
加 えて、
交
通 量 や 場所の狭さ を感じ る こ とな く自由
に楽
しむこ とができ、
家族
で安心
し て利
用 する こ とがで き ま す。
2007
年
は 「Being
一
い きてること展」 と銘 打
っ た展覧会 形 式
の イベ ン ト を東 京都
武 蔵 野 市に位
置す る井
の頭自然
文化
園で開催
し ま し た。
この イ ベン トでは、
新
た な動物 園
の楽
し み方
を様
々な情 報
ツー
ルやワー
ク ショ ップ を 通じ て体験
する こ とがで き ま す。
特
に、
動物
が人間と同じ よ う に そ れ ぞ れ の時間 を生き て い る と い う こ とを利
用者や
子供
にいかに実感
してもらえるか をテー
マに、
オ リジ
ナ ルの コ ンテンツやツー
ル を 開 発 し ま し た。
いくっか 例 を 挙 げ る と、
iPod
を 利 用 し た 音 声・
映 像 ガ イ ドで は、
動 物の 目線 から の映 像コ ン テ ン ツ、
子 供 が 作 成した 音声
ガ イ ド、
動物
の心音
を再 現
した音楽
コ ン テ ン ツを視聴
する こ とがで き ます。
資料館
で の イ ンタラクティブ 展示 で は、
動 物の アイコ ン を 選択
する と動物
の視 点
か らの映 像
を 人間
と同
じ サ イズで表
示し、
動 物
の目線
から見
た世 界
を再 現
します
。 そ の 他、
WEB
サ イ ト で の情 報
提供
や ク レ イ アニ メー
ション ワー
ク ショ ッフ な ど を 行いま し た。様
々なメディア を 用意
す るこ と で、
来 園 者 そ れ ぞ れの利 用シー
ンに応 じた楽しみ 方 を 提 案しま し た。
コ ンテン ツを 利 用 した 方 々 を 対 象 に アンケー
ト を 実 施 し た ところ、
「このよ う な イベ ン トを 引 き続 き 行 っ て欲 しい 」、
「動 物の こ とが よく分 か っ た」、
「多 くの発 見 が あっ た」 な ど、
こ のイベ ン トや提案
コ ン テ ン ツを肯
定 的 に捉
える意見
が多
く見
ら れ ま し た。
期 間 中
には昨年
の同 時
期 を 大 き く上回
る来場 者
に 恵 ま れ、
こ の よ う な実 践
に対す る社
会のニー
ズの高
さ を実 感し ま し た。 こ の活 動
は新 聞や 各種
メ デ ィ ア にも取
り上げ
られ
、
さら に2007
年
度グ ッ ド デザイン賞 (
コミュ ニ ケー
ショ ンデザイン部門)
も受 賞
する ことができ ました。
し か し な が ら、
こういっ た活
動 を どのよう に持続 的
に展開
す る か、
安
全性
をどのよう に確 保
する か など、
課題 も残っ て い ま す。
引き続
き こ の よ う な社
会 的活
動 を続
け、
利
用者
が安
心 し て利
用できる遊 び場
・
学
び場
の デザイ ン を進め て い き た い と考え て い ます。
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連 ウェ ブペー
ジBeing
一
いきて る こと展
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デ ザ イン学 研 究特集号special issueofiapanese societyforthe science ofdeslgn
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