鶴見緑地 再生・魅力向上計画(素案)
2018年5月 大阪市
鶴見緑地の経過と現状
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鶴見緑地のポテンシャルと問題点
花博開催地としてのシンボル性がある • 東洋初の大国際園芸博覧会の位置づけもあわせ持った、「自然と人間との共生」 をテーマとした国際博覧会花博が開催された公園。 市域内に留まらず広域からのアクセス至便という立地・交通の優位性がある • 園内には、大阪メトロ鶴見緑地駅(市内第4のターミナルである京橋駅から10分、 インバウンドで賑わう心斎橋駅から22分)や、園東側には近畿自動車道や第2京 阪道路などの高速道路も整備されており、今後、淀川左岸線の整備や大阪モノ レールの延伸が予定。 豊かな自然の中で展開される多様な活動を受け止めることができる器である • 都心部にありながら、自然を身近に感じ触れ合うことができる起伏に富んだ公園 で、市営公園では1番の広さとみどり豊かな空間を形成し、地域の方から市民・ 府民まで利用可能な多種のスポーツ施設もある。 2鶴見緑地再生・魅力向上計画(素案) 概要
ポテンシャルを活かし、魅力を創出し続けることができていない • 部分的に民間活力を導入し魅力向上に努めてきたものの、施設は全般的に老朽化 し、一部閉鎖中の施設もあるなど、花博のレガシーを活かすことができていない。 ポテンシャル 現状の問題点■
鶴見緑地の主な関連計画
鶴見緑地みらい計画懇話会からの提言【1990年4月】 【鶴見緑地みらい計画への提言】(抜粋) ◆基本理念;都市と自然との共生、生活と文化の融合、鶴見と世界との融合 ◆目標像 ;花と緑と人が一体となる、魅力に富んだ生活文化創造の場 ◆目標像の展開(緑地内の整備によって実現を図るもの) 花と緑の文化の拠点、都市リゾートの拠点 国際的な交流の拠点 「国際花と緑の博覧会」(以下、「花博」)終了後の鶴見緑地を21世紀にふさわしい姿とするため、1988(昭和63)年7月に「鶴見緑地みらい計画懇話会」を設置。 「鶴見緑地みらい計画懇話会」では、全8回の議論・検討を経て、意見をとりまとめ、 「鶴見緑地みらい計画への提言」として、 1990(平成2)年4月に本市へ提言。 3つの基本理念が設定され、それらの基本理念に基づいてめざすべき 目標像、また目標像を展開するための方策が示された。 花博施設の咲くやこの花館、いのちの塔、花の谷・花桟敷、水の館、 国際陳列館、迎賓館、政府苑、国際庭園の主要8施設をレガシー(遺 産)として存置及び利活用することについても提言。■
鶴見緑地の経過(本編記載により省略)
咲くやこの花館 いのちの塔 花の谷・花桟敷 水の館 迎賓館 国際庭園 政府苑 国際陳列館 「鶴見緑地みらい計画への提言」の趣旨を踏まえ、本市において策定した 鶴見緑地基本整備計画におけるゾーニングと花博レガシー8施設の位置図鶴見緑地を取り巻く状況
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社会情勢について
2015(平成27)年9月の国連サミットにおいて設定された「持続可能な開発目標(SDGs)」※1を活用し、防災、環境、景観、子育て、活力、文化、観光など 多様な機能を有する都市公園の特性を踏まえつつ、鶴見緑地と特に関連性が深い以下の開発目標を抽出したうえで、これらに関連した社会情勢を分析 ※1 2015(平成27)年9月の国連サミットにおいて「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された、2016年から2030年までの先進国を含む国際社会全体の 国際目標で、17 のゴール(目標)と各ゴールに付随する169 のターゲットが設定。詳細はP6を参照。 鶴見緑地と特に関連性が深いSDGsの開発目標 目標3【保健】 目標4【教育】 目標15【陸上資源】 目標17【実施手段】 人口構成の変化 (人口減少、少子化、高齢化) 防災 (災害への備え) 環境 バリアフリー ユニバーサルデザイン • 避難地 • 災害復旧拠点 • 雨水の貯留 など • 温暖化対策 • 再生可能エネルギーの活用 • 生物多様性 • 環境教育 など • 健康寿命への貢献 • ウェルネス • 子育てしやすい環境 • 新たなつながり など • すべての利用者がバリア なく快適に利用 など Society5.0 (超スマート社会) • IoT • 人工知能(AI) • ビックデータ など 規制改革 (官から民への開放) 社会情勢 3 • 公園マネジメント、PPPビ ジネスモデル • 公園ごとのオーダーメイド • 公園のストック効果 など鶴見緑地再生・魅力向上計画(素案) 概要
目標11【持続可能な都市】 目標13【気候変動】 【利用者】 ・訪日外客数の増加 ・自然を楽しむ(観賞)・散歩 ・健康、リフレッシュ ・休憩施設 ・園内移動システム ・自然体験(体感) など 【事業者】 • 集客性・収益性 ・フラワーガーデン • マルシェ ・ライトアップ • 規制緩和 ・長期の運営期間 など 【共通】 ・シンボル性、広さ、アクセス性 ・レストラン・カフェ ・アウトドア施設 ・レジャー施設 • 遊戯施設 ・イベント開催 など 利用者のニーズ・民間事業者の意識 目標7【エネルギー】 目標9【インフラ、産業化、イノベーション】■
利用者ニーズ・民間事業者の意識について
各種アンケート調査などから利用者ニーズを把握したところ、全国的な余暇活動は趣味や健康・リフレッシュに関し自ら活動する種目へと変化。また、鶴見緑地 では自然を楽しみたいといった意見や、魅力向上として飲食店・レストラン、休憩施設などがあればよいとの意見が上位。 マーケットサウンディングなどにより民間事業者の意識を把握したところ、飲食施設や物販施設などの施設設置に関する提案が多数。花博以降、行政による再整備に加え、部分的に民間活力の導入に努めてきたものの、魅力を創出し続けることができていない現状にある。
計画策定にあたっては、将来にわたって持続的に利用者を惹きつけ、魅力あふれる公園として備えるべき要素を明らかにすることが不可欠で、その
ために、鶴見緑地を取り巻く状況を、社会情勢や利用者ニーズ、民間事業者の意識から分析する。
鶴見緑地のめざすべき姿とその実現のために新たに求められる要素
4 本提言の内容を今日的な表現に改めたうえで、不足していた「バリアフリー・ユニバーサルデザイン」や「Society5.0」、「規制改革」のそれぞれの視点か ら、“すべての人が快適に利用できる”“最先端技術の導入”“公園マネジメント”などといった要素を新たに加える。 利用者ニーズは趣味や健康・リフレッシュに関し自ら活動する内容へと変化してきていることから“ウェルネスや体験(体感)”といった要素や、SNSな どによりいつでもどこでも周りと繋がることが可能なため、“市民レベルでの交流”といった要素も加味する。 鶴見緑地のめざすべき姿について(鶴見緑地みらい計画への提言に関する追加要素) 鶴見緑地のめざすべき姿の実現のために新たに求められる要素について(ポテンシャルを踏まえた追加要素) 多種のスポーツ施設や広大な芝生広場もあり複合遊具も一定整備されている ⇒ 健康寿命に貢献するための更なる取組みや、子供やその保護者にもより魅力的な空間とする 地域の方から市民・府民まで利用可能な「自然体験観察園」や「なにわECOスクエア」に加え、近隣には「鶴見工場」があり、環境学習や再生可能エネル ギーの活用も含め環境への貢献が可能 ⇒ 自然共生社会の実現に向けた連携・協働の取組みの強化、ゼロエミッション(脱炭素)を身近に感じられるエネルギーのショーケース化を行う パークマネジメントの導入により民間の柔軟かつ優れたアイデアや活力を取り入れ、持続的に魅力向上を図ることが可能 ⇒ 画一的な維持管理から鶴見緑地の特性に応じた持続的なマネジメントへの転換と、積極的な規制緩和を行う 園内には、大阪メトロ鶴見緑地駅や、園東側には近畿自動車道や第2京阪道路などの高速道路も整備されており、交通の利便性が優れている ⇒ 大阪府域をはじめ関西圏からの利用、さらにはインバウンドによる観光需要をも取り込む工夫を行う 都心部にありながら、自然を身近に感じ触れ合うことができる、起伏に富んだ公園で、市営公園では1番の広さとみどり豊かな空間を形成し、また芝生広場 の広さも市営公園では1番で、多様なニーズに対応することが可能 ⇒ 自然とデザイン的に融合したレストラン、カフェや物販施設、自然を活かしたアウトドア施設、児童の遊戯施設やイベント開催など、新たな魅力の創 出や、質の高い花や緑を創出する 鶴見緑地を取り巻く状況(社会情勢、利用者ニーズ、民間事業者の意 識)から今日的・将来的視点を見出し、その視点をもって、1990(平成 2)年の「鶴見緑地みらい計画への提言」でうたわれた鶴見緑地の基本理 念などを改めて検証したうえで、鶴見緑地のめざすべき姿を再確認すると ともに、その姿の持続的実現のために鶴見緑地が持つポテンシャルを踏ま えて、新たに求められる要素を整理し「鶴見緑地 再生・魅力向上計画(素 案)」として示す。 主な整理結果は次のとおり。鶴見緑地再生・魅力向上計画(素案) 概要
5 2018(平成30)年度は、この素案をより深化・発展させ、大阪市として考える鶴見緑地のあるべき姿をより具体的かつ明確にし、鶴見緑地を再生し、持 続的に魅力を向上し続けるための基本方針、既存施設の存廃と利活用、新たな施設・機能の追加、そして、魅力ある鶴見緑地実現のための官民の適切な 役割分担などについてとりまとめた「鶴見緑地再生・魅力向上計画」を策定し、2020年度からの新たな公園運営のための事業者公募につなげていく。
鶴見緑地再生・魅力向上計画策定に向けて
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鶴見緑地再生・魅力向上計画(素案)から計画策定に向けて
鶴見緑地再生・魅力向上計画(素案) 概要
1990 国際花と緑の博覧会 (花博)開催 鶴見魅力みらい計画への提言 鶴見緑地駅開業 1994 UNEP開設 2020 花博開催30周年 再生・魅力向上・新たな管理運営のスタート 東京オリンピック開催 大阪モノレール延伸 淀川左岸線2期整備 2025 大阪・関西万博(誘致活動中) 2015 園内全域(一部エリアを除く)に 指定管理者制度を導入 1941 都市計画決定 (参考イメージ)鶴見緑地の持続可能な発展の概念図 交通利便性がUP↗ 利用圏域がより広域に! 観光客がUP↗ 鶴見緑地の名を世界に広げるチャンス! 官民のパートナーシップによる魅力UP↗ 既存施設の存廃、利活用 積極的な規制緩和 魅力的で刺激的な施設とイベント IoTなどの最先端技術の導入 各種媒体を用いた情報発信 2014 駅前エリアにおいて民間活力を導入 2006 咲くやこの花館、スポーツ施設に 指定管理者制度を導入 花博開催40周年、50周年・・・ 第2フェーズ(現在) ・花博のレガシーの利活用 ・鶴見緑地の再整備と維持管理 ⇒ 施設の老朽化等の課題が顕在化 第1フェーズ (~花博開催) 第3フェーズ(2020年~) ・鶴見緑地の再生 ⇒ 魅力を創出し進化し続ける鶴見緑地へ6