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ユーザー事例:花王

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Academic year: 2021

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「Adobe Experience Manager は

優れたツール。使いこなせば期待

値以上の効果が生みだせます」

花王株式会社 デジタルマーケティングセンター コミュニケーション技術室 マネジャー

田中 剛

モバイルファーストを実践する花王

全ブランドサイトのリニューアルとグローバル展開を推進

成果

(2)

課題

・モバイル普及の動向にあわせ、マルチデバイス からモバイルファーストへ優先順位を変えたい ・ページ制作や変更の過程で発生している余計な 費用や待機時間などの間接コストを抑えたい ・ページ制作に必要な技術の難易度が年々高度 化し、制作チームの負担が増加

効果

・一度のページ制作で自動的にマルチデバイス対 応されるため、モバイルファーストの取り組みを 強化 ・マルチデバイス対応を実現し効率化や配信タイ ミングの早期化のほか、約2割の時間短縮およ びコスト削減を実現 ・新ガイドラインやサイト制作マニュアル、トレー ニングメニューなどを用意して制作スタッフを多 角的に支援 ■ 導入の経緯

3 年間で PC からのアクセスが 3 割以下に減少

ソリューション

Adobe Experience Manager

ビューティケア事業、ヒューマンヘルスケア事業、ファブ リック&ホームケア事業といったコンシューマー向け商品 や、企業向けのケミカル事業を展開している花王。原料調達 から製品製造、流通までを自社で行う一貫した製品展開と、 革新的で価値の高い商品を生み出す研究開発力を大きな強 みとしています。 毎年1,000以上の新商品を発売している同社では、世界で 250以上のサイトを構築し、デジタルアセットは50万点以上 にのぼります。そこで同社が課題に感じていたのが、多様な デバイスから商品情報にアクセスしている消費者に対応した 顧客体験の提供です。 近年、消費者がブランドサイトにアクセスする環境はPCや スマートフォン、タブレット、フィーチャーフォン、テレビな ど多岐にわたり、特にスマートフォンからのアクセスの割合 は著しく伸びています。同社のサイトにおいても、2012年時 点ではPCからのアクセスが約6割であったものが、2015年に はスマートフォンからのアクセスが全体の6割を占め、PCは 3割以下に減少していました。 消費者のモバイル端末利用の増大傾向を予見していた同 社では、2013年からマルチデバイス対応のためのツールを活 用し、PCサイトから変換テンプレートを使ってスマートフォ ンに最適化したサイトを制作していました。しかしこの方法 は人海戦術であるため制作に時間がかかるうえ、HTMLコー ディングに要する膨大な間接コストが制作予算を圧迫してい ました。また、ページ制作に必要な技術の難易度が年々あが り、制作スタッフの確保が難しくなるという懸念もありまし た。 「消費者は、ブランドサイトがマルチデバイス対応であるこ とを当然のことだと考えています。つまり、無意識の期待値 になっているのです。変換テンプレートを使ってスマートフ ォンに対応するといったやり方ではなく、サイトのあり方自 体を見直し、モバイルファーストへとパラダイムシフトする 必要を感じていました」と、デジタルマーケティングセンタ ー コミュニケーション技術室 マネジャーの田中 剛氏は話し ます。 こうした思想から同社は、2014年にコンテンツ管理基盤 (CMS)のマルチデバイス対応を強化する方法を検討しまし た。アイデアの中には、HTMLでひな形を用意しそれに基づ いてコーディングするといった方法もありましたが、この方 法では「誰が管理するのか」「納品されたHTMLを誰が目視す るのか」といった管理面での人的な負荷は残ります。そのた めテンプレート化が最も効率的だという結論に至りました。 そして、以前利用していたTeamSiteからAdobe Experience Managerへの移行を決断しました。

(3)

花王株式会社 デジタルマーケティングセンター コミュニケーション技術室 マネジャー

田中 剛

■選択のポイント

モバイルファーストとグローバルでの一元管理を同時に実現するCMS基盤

グローバルで250以上のサイトをもつ同社では、アセット の活用も課題でした。

Adobe Experience Managerなら、モバイルファーストを実 現するCMS機能とデジタルアセット管理機能が密接に統合 されています。そのため、同社の50万点を超えるアセットの 一元管理を実現し、これにより、全世界の顧客体験とブラン ドの統一を図ることができました。 「以前のCMSを利用していたときから、CMSとDAM(Digital Asset Management)を連携させたいと考えていました。しか し、両者はうまく連携しておらず、社内のルール化も難しい といった理由から実現に至りませんでした。また、以前使用 していたDAMはバージョンが古く、それ以上バージョンアッ プできないという問題もありました。Adobe Experience Managerならば、多様なデバイスへと自動的に対応するサイ トを簡単な作業だけで構築でき、更新もタイムリーです。さ らに、弊社の50万を超えるアセットをグローバルで一元管理 できるとわかり、この機会に、CMSとDAMを連携しようと考 えました」と田中氏は振り返ります。

Adobe Experience Managerを選んだもうひとつの決め手 は、その他のデジタルマーケティングツールとの連携です。 同社では、2020年を目標にデジタルマーケティングプラット フォームの完成を目指しており、今回のCMSとDAM の連携 や、テンプレートの開発といったコンテンツ配信の基盤構築 と、それらを連携させるために時間とコストがかかるだけで なく、一方がバージョンアップした場合にはつながらなくな る可能性もあるからです。また、花王のブランドサイトは FacebookやYouTubeなどとも連携しているため、それらのサ イトでAPIが変更された場合、連携自体に手間がかかります。 社内でさまざまなベンダーの製品を使い、そのインテグレー ションに時間をかけるより、FacebookやYouTubeなどとの連 携に時間を振り向けたほうが得策だと考えました」(田中氏) 本 格導入に先立つ3カ月の準備期間中には、A dob e Experience Managerでさまざまな検証を行いました。花王は これまで、制作会社側で組んだコンテンツを納品してもらい、 それをCMSに実装するというスタイルでサイトを制作してき ました。Adobe Experience Managerの場合は、制作者向けサ イトにアクセスをして直接ページを作ることになります。そ れぞれの制作会社が各自でAdobe Experience Managerにア クセスし、それぞれにブランドサイトを更新していきます。 この仕組みを整える準備期間には、コンポーネント設計、最 低限必要な機能の選定、オーサリングの自由度、制作会社と 実装会社との役割分担/設計プロセスなど、多岐にわたる事 項を検討しました。 田中氏は、「社内外の多数の関係者が携わるため、共通して 対応できるよう最大公約数的な設計を心がけました。これら をしっかりと決めておくことが、運用フェーズ移行後のスム

(4)

準備期間を経て、サイトリニューアルに本格着手したのは 2015年5月のことです。

Adobe Experience Managerによるリニューアルの最初のケ ースは、化粧品ブランド「ソフィーナ」のサイトでした。コン ポーネントやテンプレートによるページ生成機能やサーバー の設定、リニューアルにおける課題の抽出が問題なく行われ たことから、スキンケアのレッスンや製品の試用などを行う 花王の直営店舗情報サイト「SOFINA Beauty Power Station」 のサイトもAdobe Experience Managerで立ち上げました。

その後、グループ会社で同時並行に進めていた「Guhl」(グ

ール)ブランドにおけるドイツとオランダのサイトを2016年 4月に公開しました。

「欧州のチームとは週に1度のテレビ会議や現地でのミーテ ィングなどを行いましたが、Adobe Experience Managerを核 として日本と欧州が密に連携しながら業務を進める上での、 課題を抽出する重要なテストケースになりました」と田中氏 は運用体制のコツを語ります。 2016年6月以降も、スキンケア製品「SOFINA beaute」や、 ヘアケア製品「Asience」「エッセンシャル」、衣料用柔軟剤「フ レア フレグランス」、掃除用品「クイックル」、赤ちゃん用品「メ リーズ」、メンズヘアケアブランド「Success」など、30のブラ ンドサイトを公開しています。 「特にメリーズはアクセスの95%がスマートフォンからで、 早急にマルチデバイス対応が必要でした。Adobe Experience Managerのおかげでスムーズに移行し、第1弾の公開タイミ ングに間に合わせることができました」と田中氏は打ち明け ます。 また、グループ会社化したカネボウ化粧品のブランドサイ トは、グローバルに多国語展開するための「マルチサイト管 理(MSM)」機能を使って公開。今後の多言語展開の重要な ■導入効果

約2割の時間短縮およびコスト削減効果

Adobe Experience Managerを利用した化粧品ブランド「ソフィーナ」のサイト カネボウ化粧品のサイトは、多国語展開するためのマルチサイト管理機能で公開

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アドビ システムズ 株式会社 〒141-0032 東京都品川区大崎 1-11-2 詳細情報 http://www.adobe.com/jp/marketing/ 花王株式会社 所 在 地 東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号 創  業 1887年6月 資 本 金 854億円 事業内容 化粧品やスキンケア、ヘアケアなどのビ ューティケア事業、健康機能飲料やサニ タリー製品などのヒューマンヘルスケア 事業、衣料用洗剤や住居用洗剤などのフ ァブリック&ホームケア事業により一般 消費者に向けたコンシューマープロダク ツ事業を展開。またケミカル事業におい ては産業界のニーズにきめ細かく対応し た工業用製品を展開。

Adobe Experience Managerを利用することで、さまざまな 効果が確認されています。 【マルチデバイス対応】 一度のページ制作で自動的にマルチデバイス対応される ため、変更作業が効率化され、制作から配信までにかかる時 間も短縮されました。また、従来よりも2割程度のコスト削減 が実現されました。 「これまでは文字修正を1カ所行うにもコーダーに依頼しな ければならず、修正が完了するまでの数時間はデザインなど の作業を止める必要がありました。Adobe E xperience Manager導入後はその待機時間に費やされていた見えないコ ストをほぼ抑制できたことは、大きなメリットです」(田中氏) 【容易な確認作業】 従来はCMS上に配置しているPCサイトをスマートフォン 向けに変換していたため、PC側で変更が発生した場合は、手 作業でスマートフォン側も修正を反映しなければならず、二 重に確認の手間がかかっていました。また、配信タイミング も自動ではなかったため配信時間に手動で配信する必要が あり、その結果も実機で確認しなければなりませんでした。

Adobe Experience Manager導入後は、レスポンシブ デザ イン対応のページの様子をブラウザーだけで容易に確認で きるうえ、更新内容の配信タイミングも自由に予約設定でき るようになり、待機も不要となりました。また、更新作業のコ じブランドサイトを海外版に展開する場合でも、日本語サイ トやページをコピーして翻訳だけすればよく、コスト削減と 時間の短縮につながっています。 【制作工程の短縮】 これまではデザイナーがPhotoshopでデザインデータを起 こし、それをコーダーがサイト設計に合わせて切り貼りしな がらコーディングしていく作業が一般的でした。現在はワイ ヤーフレームがあればAdobe Experience Manager上でデザ イナーがコーダーの役割も兼ねてデザイン性の高いブランド サイトを制作できるようになり、制作工程短縮や人件費抑制 につながっています。 こうしたブランドサイト移行が成功することで、Adobe Experience Managerへの移行を希望するブランドが増加して います。また、まだ旧CMSによるスマートフォンサイトが残 っているものの、ある雑誌が2016年10月に発表した企業の webサイトラインキングのスマートフォン向けページ好感度 部門では、花王のサイトが見事1位を獲得しています。 今後、花王では、旧CMS環境上に残っているサイト、およ びグループ会社のサイトを順次Adobe Experience Manager 基盤に移行し、旧CMSを停止する予定です。それと並行して、 各ブランドサイトのグローバル展開を進め、約20カ国に公開 することも計画しています。

「Adobe Experience Managerを使いこなせば、期待値以上 の効果が出ると手ごたえを感じています。例えばカネボウの

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