1.は じ め に
動物は,子供を命がけで守り,仲間と協調して行動す ることはあっても,動物には,年老いた親を敬い,弱っ た他者のケアをするという文化はない.私達人間は長寿 を個人的にも社会的にも心から喜び,高齢者を見捨てず に見守り,介護するという社会をつくり上げてきた.今 後,少子高齢化の進展とともに,人間社会はどのように 変貌していくのだろうか?Marvin Minskyは,SF 作家の Arthur Clarke を自宅 に泊め,「2001 年宇宙の旅」や「スタートレック」の映 像制作のアドバイザを務めたほどの SF 好きであり,数 世紀先の長寿高齢社会について示唆に富んだ考察をして いる.それによると,医学の進歩で平均寿命が 4 年につ き 1 歳以上延び続けてきた.長寿化が今後加速し,数百 年後には平均寿命が 200 歳にまで延び,介護を必要とす る高齢者の人口が激増し,高齢者を介護する若い働き手 は不足すると予測している.また,年金も足りなくなり, 移民を増やすと文化が保護できなくなる.このため,普 通のヘルパーが行っている高齢者との会話,部屋の片付 け,食事介助,着替えなどの日常生活を支える業務を代 行する常識(コモンセンス)をもった気の利いたヘルパー マシンの開発が必須になると述べている. 日本の 65 歳以上の高齢者人口は 1970 年に初めて 7% を超え,それから半世紀も経たないうちに,2014 年 2 月に 25.3%(3 227 万人)となり,世界に先駆けて 4 人 に一人が「お年寄り」という国になった.そして高齢化 が最大の危険因子である認知症の人は 462 万人(高齢者 の約 14%),軽度認知障害を含めると 862 万人いると推 計されている.団塊の世代が 75 歳を超える 2025 年には, 65歳以上と 75 歳以上の高齢者人口が,それぞれ 30.3% と 18.2%に上昇する見込みであり,認知症高齢者が急増 し,大介護時代が本格化するのは必至である.2055 年 には 40%が高齢者となり,高齢者一人を 1.2 人の現役世 代が支える人類未踏の高齢社会が到来する.年金や移民 のことなども,Minsky が描く未来と重なっている. さらに,日本では東京など大都市圏や都市部への人口 集中や少子化と非婚化が進行し,経済成長の鈍化とも重 なる.私達が何も手を打たないでいると,数十年後には 認知症高齢者の面倒を看る余裕はなくなるだろう.認知 症ケアの社会負担は,すでにがんや心臓病を超え,今後 も増え続けるからである. 長谷川敏彦氏は, 「日本は高齢化で世界を先導している「実験国家」 であり,日本人は皆,人類未踏の高齢社会を生きる 「研究者」である」 と斬新な見方をしている.今後,認知症高齢者は急増す るが,認知症は高齢化に起因しているので治らない場合 が多い.「認知症を治す」のではなく,「認知症とともに 生きる」というイノベーションが必要である. 認知症ケアは人間の知能や行動と密接に関係し,社会 的ニーズも高い.新しいジャンルの,人工知能学として 成長可能である.著者自身が 3 年前から身内の介護をす る際に,Minsky の Emotion Machine[Minsky 09] の「常 識」,「感情」,「痛み」,「意識」,「自己」についての基礎 理論が認知症の人の意図感情理解に役立つことに気付 き,人工知能研究としてスタートさせた.以来,異分野 の賛同者を得ながら,認知症情報学と未踏高齢社会デザ インの研究へと展開するところである.以下本稿では, 認知症と認知症の人の地域包括ケアシステムについて解 説し,認知症ケアと人工知能技術とを関連付けて検討す る.
2.認知症の人の地域包括ケア
2・1 認知症高齢者と三つの障害 認知症は,「いったん正常に発達した知的能力が持続認知症の人の暮らしをアシストする
人工知能技術
Artificial Intelligence Technologies to Assist Everyday Life of People with
Dementia
竹林 洋一
静岡大学大学院情報学研究科Yoichi Takebayashi Graduate School of Informatics, Shizuoka University.
[email protected], http://www.takebay.net/
Keywords:
aging society, dementia, commonsense, emotion. 「人工知能技術が浸透する社会を考える」的に低下し,複数の認知障害があるために日常生活・社 会生活に支障をきたすようになった状態」である.認知 症の人には,もの忘れ,判断力の低下などの認知機能障 害と,不安,抑うつ状態,幻覚,妄想,興奮,不潔行為 などの行動・心理症状(BPSD)が生じることがある(図 1).認知症の人は日常生活に支障をきたしているので, その生活を支える中で,上記の認知症の 2 種類の症状に 対応した問題が生じてくる. もの忘れや判断力の低下などの認知機能障害に基づく 問題,例えば適切な買い物ができない,大切なものの管 理ができない,整理整頓ができない,等々に関しては, 介護保険サービスを適切に利用することで対応が可能で ある. しかし,認知症の人に行動・心理症状が生じると,そ の生活を支えるのは困難になってしまうことが多い.介 護現場の困難の多くは,認知症の人の行動・心理症状 (BPSD)に関係している. 認知症予防に関する情報が氾濫してきたが,現在の医 学では,認知症の完全な予防法や治療法はない.誰でも 高齢になれば認知症になる可能性が高くなる.私達がな すべきことは,認知症を怖れることではなく,認知症を 「個性」と考え,認知症になっても自分らしく生き生き と暮らし続けることができる生活環境をつくり出すこと である. 上野秀樹医師は, 「加齢が一番の危険因子である認知症は,圧倒的に 高齢者の割合が高い.認知症の認知機能障害はほぼ 知的障害と同じであり,一部の認知症の人には行動・ 心理症状という精神症状が生じてくる.さらに高齢 化による身体機能低下という身体機能障害が生じる 可能性があり,認知症になると従来の分類による三 障害すべてが出現する可能性があるのである.さま ざまな状態像をとり得る認知症の人の生活を支える ためには,介護や医療だけではなく,行政機関や地 域社会などすべての社会資源を総動員することが必 要になってくる」 と,述べている.まさに人工知能学や情報学の出番である. 2・2 認知症施策の推進:社会全体で認知症の人を支える 先進国で社会の高齢化が進む中で,世界各国で認知症 対策の国家戦略が策定されてきた.日本でも 2012 年 6 月,厚生労働省から「今後の認知症施策の方向性につい て」を発表した.その中で, 「私達は認知症の人の訴えを理解しようとするどこ ろか,認知症の人を疎んじたり,拘束するなど不当 な扱いをしてきた」 と反省し, 「認知症を正しく理解し,認知症になっても本人の 意思を尊重し,よりよいケアと医療が提供できるよ うに努めなければならない」 という画期的な報告書が公表され,認知症の人に対する 社会的な支援を充実させることにより, 「認知症になっても本人の意思が尊重され,できる 限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けること ができる社会」 の実現を目指すとした [厚労省 12a].この報告書に基づ き,「認知症施策推進 5 か年計画(通称 オレンジプラ ン)」が策定され実施されている [厚労省 12b].さらに, 「ケアの流れ」を変えるために,「認知症初期集中支援チー ム」,「地域コミュニティでの日常生活・家族支援」など の提案も盛り込まれている. 「医療から介護へ」,「病院・施設から地域・在宅へ」 という流れを進めるには,社会全体で認知症の人や家族 を支えること,すなわち,地域包括ケアシステムの構築 が必要である.図 2 に示すように,認知症になっても安 心して暮らせる地域を実現するには,認知症の人と家族 の意向と生活実態に合わせて,ボランティア,NPO,民 間企業などの多様な主体・機関が連携し,自助・互助の ネットワークを最大限活用することで,さまざまな生活 支援サービスの開発や高齢者の社会参画が促進する.元 気な高齢者が生活支援の担い手となることも期待され, それと同時に,高齢者が社会的役割をもつことにより, 高齢者の生きがいや介護予防にもつながる. 神奈川県藤沢市の介護事業者「あおいけあ」は,介 護サービスを通じて,「地域」が認知症の人が活躍する 図 1 認知症の中核症状と周辺症状(行動・心理症状)の関係 図 2 地域全体で認知症の人を支える社会
「場」となり得ることを実証した [加藤 14].認知症の利 用者を「お世話される存在」ではなく,「お年寄りは社 会資源」と考え,「利用者と介護スタッフが一緒になっ て地域を支える」という理念に基づき施設を運営してい る.小規模多機能事業者として,利用者や家族の個性や 要望を尊重し,状況に応じて,「マニュアルを突き抜ける」 サービスを提供している.利用者は,認知症の人とは思 えないような豊かな表情で会話をし,食事の準備を手伝 い,食事を楽しんでいる.介護スタッフも,認知症の人 とのコミュニケーションを楽しみながら,自立を促す介 護サービスを提供しており,離職率は極めて低い. 「あおいけあ」の敷地には,塀や門はなく,地域の人 が通り道として利用し,子供の登校時の集合場所や放課 後の遊び場にもなっている.認知症のお年寄りが施設の 外に積極的に出かけて,清掃活動や花壇づくりなど社会 貢献することも多い.「お年寄りは社会資源」という理 念を実践し,地域全体を高齢者,認知症の人が生き生き と輝ける場に変革したのである.
3.認知症ケアに役立つ人工知能技術
3・1 脳・心・社会と人工知能研究 2014年初めに Minsky は,これまでの人工知能の研 究成果が評価され,二つの賞を受賞した.その直後に Minskyの自宅で,AI の研究の過去・現在・未来につい て意見交換し,「認知症の人の情動理解とコミュニケー ション支援の研究」は,「脳・心・社会に関わる人工知 能の研究」として有望であると,意見が一致した. ちなみに,Minsky は 1 月に,「黎明期のロボットと AI研究への貢献」で BBVA Foundation Frontiers of Knowledge Awardを受賞,続いて 2 月に「AI や光学な ど複数分野の研究で最も社会に影響を与えた 20 世紀の 知識人」で Dan David Foundation Prize を受賞した. 二つの額を合計するとノーベル賞の賞金を超えるようで ある.いずれにせよ,受賞直後だったため,AI 研究の 萌芽期の話を聞けたのは収穫だった.本特集とも関係す るので,その一部を紹介する. 1956年のダートマス会議で,McCarthy,Minsky, Simonらのそうそうたる研究者によりスタートした AI 研究は,コンピュータ科学として,物理学,哲学,心 理学,経済学という既存の学問の垣根を越えて,①人 間の高度な知能に類似した機能(マシンインテリジェ ンス)の実現と,②人間の複雑な知能(ナチュラルイ ンテリジェンス)の思考プロセスの計算モデル化(シ ミュレーション)の二つを目指していた.それまでは 「数学」だけが複雑な現象を扱える道具だったが,コン ピュータと Programing を道具として知能や現象が何で もシミュレーションできると当時は楽観的だったとの こと.Navy の研究費のお陰で自由に研究ができ,Ivan Sutherland,Gerald Sussman,Raymond Kurzweil,Terry Winograd,Patrick Winston をはじめとする優秀 な学生と学問的・社会的に重要な課題に挑戦して,数々 の AI 研究成果が生まれ幸運だったとのこと.Minsky は 米国の科学アカデミー(NAS)と工学アカデミー(NAE) のメンバであり,電子回路やモノづくりが好きなので, 共焦点顕微鏡,学習型ニューラルネットワークマシン の開発や,Perceptron,Minsky Arm(MIT 博物館で 展示中),フレーム理論,Society of Mind,Emotion Machineなどの研究成果誕生の背景を再確認できた.脳 と心と社会の関係を Minsky は下記のように説明してい る.
A brain contains many interconnected processes. (脳は多くの互いに接続されたプロセスを包含して
いる)
A mind is what happens when those processes interact.
(心とは脳内の多くのプロセスが相互作用するとき に生じるものである)
A society is what happens when many minds interact. (社会とは多くの心が相互作用するときに生じるも のである) 認知症の人の複雑な心の働きや行動を理解し,認知症 の人をアシストするためには,各種センサ,数学,信号 処理,パターン認識技術に加え,人工知能技術が必要で ある.バウンダリレスな姿勢で研究を進めることが必要 であり,以下のような研究が盛んになってきた. 認知症の人を中心とする「パーソンセンタードケア」 高度化のために,記憶の想起支援機能を有するモバイル アプリ [Maiden 13] や,介護者がクリエイティブなケア を行うための支援システムが開発されている [Karlsen 11].認知症ケアの質的向上に関しては,BPSD(行動・ 心理症状)の評価システム「BPSD register」,認知症の 人のケアプラン策定をエビデンスベーストで支援する情 報ツール [BPSD 14],10 分間の簡単なテストで認知症 の早期発見のための iPad アプリ「CANTABmobile」の 開発と大規模データベースの構築 [Falconer 10] などの 研究が進められている. また,重度認知症高齢者の徘徊などの見守りを行う ための GPS ベースモニタリングシステムの開発 [Wan 14],ICT の活用によって認知症の人の問題解決支援 [Hanson 07, Wallace 12]などの広範な研究が進められて いる.さらに,医療教育や臨床診断意思決定の支援への ナレッジマネジメントの応用 [Abidi 05],看護現場では ケアの質の担保のためのプロトコルベースの看護支援シ ステム [Krogh 05] が開発されており,いずれも人工知 能技術と関わっている.
3・2 認知症の人のコモンセンス知識と情動 「私達は科学者や芸術家に敬意を払うが,私達自身 が日常生活で膨大なコモンセンス(常識)を使って, 臨機応変に考え行動していることの偉大さに気付い ていない」 と,Minsky は指摘している.「一般人にとって困難と思 うような問題はコンピュータには簡単であり,一見して 簡単そうに思うような常識的な問題の解決は困難」なの である.現状のロボットは,特定分野の問題解決能力は 高いが,人間のように柔軟ではない.なぜなら,専門家 はたかだか数千程度の特定分野の知識やスキルを身に付 けるだけで仕事ができるのに対して,4 歳の子供の常識 的能力は,何百万という知識やスキルの断片を学習し組 織化することにより,初めて身に付くのである.さらに, 人間はこれらの知識を,「いつ」,「どのように」使うか という高次の知識(知識の知識)や社会性までもコモン センス知識として学習する. 認知症の人の一見不可解な行動・心理症状(BPSD) であっても,専門家は膨大な知識や経験をフルに活用し, 認知症の人の言葉にならない訴えを,表情や動作,パー ソナリティや状況から読み取って臨機応変に対処してい る.認知症の診断・理解・ケアについては,精神医学, 行動科学,心理学,脳科学,看護,介護,加齢学,認知 症ケアなどの「専門」分野での研究が活発化しているが, 人工知能や情報学の観点からのアプローチは少ない.著 者らは知能情報学の立場から,分野横断の子供の発達と 子育て支援の研究経験を生かし,介護現場で最も複雑で 難しい BPSD(行動・心理症状)に対するケア支援知の 充実化を進めている. 最近,非侵襲脳機能イメージング技術の進歩により, 脳科学分野で断片的ではあるが個々の脳機能に関する知 見が集まってきた.脳機能を視覚的に垣間見ることがで きるので,マスコミにも紹介されやすい.しかし,私達 普通の人間は誰でも,複雑で素晴らしい能力をもってい る.目に入るものを捉え,耳に入る音声を理解し,これ までに経験した物事を記憶し,過去の教訓から新たな問 題に対処し,さまざまな常識を身に付ける能力をもって いる.凡人も天才も同じ人間としての思考能力をもって おり,ある意味では大差がない.人間の複雑な心の働き は,脳科学や物理学の統一理論のようなシンプルなモデ ルでは十分に説明できない.また,非侵襲脳機能イメー ジングやネズミを扱う実験心理学のような研究アプロー チだけでは解明できない.本能から自己や社会性までを 包含する人間の常識(コモンセンス知識)の計算モデル の構築が必要である.著者は,人工知能の研究者が,問 題解決やコミュニケーションにおけるコモンセンスの重 要性を理解し,認知症の人のアシストの高度化を推進し, 同時に,人間の常識思考や情動の研究の発展に貢献でき ると考えている.
4. 知覚・感情・言語によるコミュニケーション
技法「ユマニチュード」
人間は誰しも加齢とともに体力や記憶力が衰え,細胞 レベルと病的な老化が重なって,やがて人生を終える. 高齢者には多様な個性や価値観があり,自分らしく生き たいと思っているが,老いることへの不安や自己喪失感 があり,些細なことで傷付き感情的になりやすい. 最近注目されているフランスの Yves Gineste 看護師 らによって開発された「ユマニチュード(Humanitude)」 (図 3)は知覚・感情・言語による包括的なコミュニケー ションに基づいた認知症ケア技法であり,Yves Gineste 看護師と本田美和子医師によると,日本国内では試行段 階であるが,「見る」,「話しかける」,「触れる」,「立つ (立つことのできる患者のみ)」,の四つの基本技法は約 80%以上の認知症の人に対し有効であったとの報告があ る [Gineste 14, 本田 13]. ユマニチュードには「ケアする人とは何か」,「人とは 何か」という哲学のもとに,知覚・感覚・言語による包 括的マルチモーダルコミュニケーション技法を軸として いるという特徴がある.ユマニチュードは Minsky の多 階層思考モデルやマルチモーダルインタラクションとも 関連しており,社会的に重要な人工知能の本格的な研究 テーマに発展させたいと考えている.認知症の人はその 認知機能障害のために環境の変化に適応することが難し く,容易に混乱してしまう.その結果,行動・心理症状 やせん妄状態をはじめとするさまざまな精神症状を生じ てしまうことがある.ユマニチュードはそのテクニック を学んだ周囲の人がその接し方を変えることで,認知症 の人を取り巻く環境を変えてしまう方法である.特に認 知機能が低下した高齢者が多く入院する急性期病院で大 きな効果を発揮しており,今後は介護施設や地域さらに は家庭への普及が望まれている. 日本の介護現場でもユマニチュードと同様のケア技 法の開発と実践に取り組んできた「達人」は多いはずで 図 3 病院でのユマニチュードを実践(Yves Gineste 看護師)薬が長期間にわたって処方され,常用量依存を生じたり, 精神科薬の内服による副作用の精神症状が認められてい る場合も多い. 認知症の行動・心理症状への対応方法は普及してきて いるが,認知症の人の精神症状に対する処方薬,内服薬 の影響の評価・検討はほとんどなされていない.図 4 に 示すように BPSD とせん妄のメカニズムは異なるため, 症状が生じる起因を特定することが重要である.また, 認知症高齢者に合併することが多い「せん妄」状態の問 題も見逃せない.軽度から中等度の意識障害を背景とし て幻覚や妄想,興奮状態などを生じた状態である.意識 の捉え方がせん妄の大きな手掛かりとなる.精神科医療 では,図 5 に示すように清明な意識を外界の対象に対 する「注意」と周囲の出来事を迅速に理解する「領識」, 体験を記憶する「記銘」を基盤として,それにより周囲 の時間や場所の情報を正しく認識する「見当識」が正 常に動作し,まとまりのある「思考」,外部への「反応」 を可能にしていると表現している.人工知能のモデルを 用いることによってこの考え方をさらに発展させていく ことができる. せん妄状態は,脳機能が低下した状態で,薬物の内服 などの誘因が加わることで生じてくることが知られてい る.せん妄状態を正しく評価し,原因となっている薬物 を検討することで改善できる場合も多い.緩和型精神安 定剤は脳の機能に直接働きかけるわけであり,「せん妄 コーパス」の充実化により服薬の影響が証明され,高齢 者や認知症の人の心身の健康向上に重要な役割を演じる ものと考えられる.
6.多層思考モデルによる情動理解
先述したように高齢者支援は意識の研究の発展にも貢 献可能である.Minsky は当初「身体介護ロボット」を イメージしていた.著者が高齢者の QOL(生活や人生 の質)を高めるためには「認知症ケア」が「身体ケア」 以上に重要であると説明すると納得し,Yves Gineste と Rosette Marescotti が 考 案 し た 知 覚・ 感 情・ 言 語 による包括的コミュニケーションに基づいたケア技法 ある.ユマニチュードの特徴は,「人間とは何か」とい う哲学のもと,誰もが「四つの基本」を含めて,従来の ケアの基本と本質は共通であるが,従来は暗黙知になっ たままの知もあり,その伝え方や表現の仕方がバラバラ になりがちであったようである.これに対して,ユマニ チュードはとっつきやすさと伝達のしやすさが群を抜い ていると考えられる. 本技法は,転倒リスクを少なくする介護ロボットと対 極的な認知症ケア技法である.ユマニチュードでは,今 目の前で立つことのできない虚弱な高齢者を,普通の 立って歩ける人間として対応し,立ち上がり,歩いても らうように働きかける.自らの足で重力を感じ,自らの 脚で「立つこと」,「歩くこと」の価値をどのように考え るか,トータルなケアにどれだけ寄与できるのか,今後 の実証評価実験が必要である.5.高齢者のせん妄と内服薬の影響
認知症の人が入院したり施設に入ると,生活環境が 変わり,入院や入所の理由がわからないため混乱し,暴 れたり治療を拒否することが少なくない.このため看護 師や介護スタッフは,認知症の人を拘束し,薬剤を使う ことがある.しかし,そのような方法で認知症の人が体 を動かせなくなると,全身の機能が低下して,治療して いるのに全身状態が悪くなるという矛盾を招くことにな り,認知症の人もケアをする職員もストレスが増大する. 認知症の人の状態像に影響を与える内服薬を検討する ための認知症コーパスを開発している [上野 14].高齢 の認知症の人はさまざまな内服薬を服用していることが 多い.その内服薬が認知機能に影響し,さまざまな精神 症状の原因となっている.緩和精神安定剤などの精神科 図 4 せん妄状態と行動・心理症状の発症メカニズムの違い 図 5 精神科医療における清明な意識の表現 図 6 心の 6 階層モデル「Humanitude(ユマニチュード)」に関心を示してきた. そして,“The Emotion Machine”の 6 階層思考モデル(図 6)を用いれば,高齢者の複雑な自己喪失感やコモンセ ンスの衰退,意識や感情についての理解を深めることが でき,新しい認知症の人とのコミュニケーション研究が 今後有望であることで意見が一致した. 認知症の診断に CT や MRI を用いた脳画像が使われ ているが,脳は数百種類のアーキテクチャの異なる部位 から構成されており,脳画像からわかることはごく一部 にすぎない.人間は,目に入るものを捉え,耳に入る音 声を理解し,経験した物事や感情の状態を記憶し,常識 (コモンセンス)として充実化する.そして,過去の教 訓から新たな問題に対処し,さまざまな常識を身に付け る能力をもっている.人間の脳や社会は進化の過程で複 雑化してきた.高齢社会の問題に対処するためには,本 能から自己や社会性までを包含する Minsky の常識や感 情に関する多層思考モデルが参考になる. Minskyは,「愛」,「不安」,「感情」,「意識」などの心 的状態を表す「スーツケースワード」の概念を提唱した. 多義性のある「便利なかばん」という意味であり,「意 識」はさまざまな状況を表しており,脳の異なる部位で の 10 種類以上のさまざまな活動を一括りにして《意識》 と呼んでいると指摘している [Minsky 09, 4 章 ]. Minskyによると,「感情」は「脳の状態」に過ぎず,「常 識思考」より単純で,一つの思考法(思考路)に過ぎな い(図 7). 《恋をする》という状態は,否定表現で描写される. ● 彼女の何に魅せられたかわからない. ● 私の心の大部分は働くのをやめてしまう. ● 彼女のためだったら,できないことは何もない. ● 私の批判能力を失くしてしまう. 《怒り》,《痛み》,《喜び》には下記の働きがある. ● 《怒り》は負の状態であり,他のゆっくりした処理 を止める. ● 《怒り》は長期目標について考えることを停止させ る. ● 《痛み》は痛みを取り除く以外の目標を抑制する. ● 《喜び》は,現状維持という目標以外を停止させる. 感情は平常時の思考の一部を抑制する傾向がある.私 達の思考が順調な状態とは,感情的ではなく,穏やかな 思考が妨げられない状態のことだ.認知症の行動・心理 症状を理解するうえで役に立つ説明だ. 認知症の人に寄り添うためには,「痛み」を理解する ことが必要である.「痛み」や「苦痛」は,選択の余地 がなくなることで生じた欲求不満との説明がある.認知 症になり,記憶や判断などの認知機能が低下してくると, 自分の心の大部分がいつの間にか喪失し,これに気付く ことで苦しみが増す.「苦痛」は,まともな思考ができ なくなるまで心の中で膨らみ続ける風船のようなもので あり,以下に,その状況を列挙する [Minsky 09, 3 章]. ● 動けなくなることへの苦悶 ● 考えられなくなることへの憤り ● 障害が残り自由が利かないことへのおののき ● 友人のお荷物になることの恥ずかしさ ● まともでないと思われることのくやしさ ● 差し迫る死への戦慄と恐怖 図 6 の 6 階層思考モデルの図で示したように,幼児期 は下位の本能,資質,衝動,意欲により行動や思考が支 配され,成長するにつれて自我が生まれる.成人になる と,上位の価値観,理想,検閲,タブーという思想や倫 理観が複雑に絡み合って,自己や個性が形成され,思考 や行動に影響を与える.認知症の人の複雑な「自己」モ デルは,介護やコミュニケーション支援の高度化に有用 である. 強化学習の理論では,成功したときの“ポジティブ” な気持ちで新しい行動方法を学び,失敗したときの“ネ ガティブ”な気持ちで行動しない方法を学ぶとされてい る.しかし,このような強化学習では人の学習プロセス を説明できない.成功よりも失敗することで自分の考え を深めることがよくあるからだ. 人間以外のほとんどの動物では,子供のもつ愛着が自 分の身の安全の確保など,どのような機能を果たすのか 明らかになっている.しかし,図 8 に示すように,人間 の場合は,他の動物と違う効果があるようである.子供 図 7 問題解決の一手段(思考路)としての感情 図 8 愛着とインプリマ
は自身のインプリマ(Imprimer)によってつくられる と考えられる.なぜなら,彼らは積極的に私達の要求に 応えてくれ,その結果,恥や誇りといった“自意識”の 気持ちのようなものが私達に生じるからだ.初めのうち “インプリマ”は,私達の近くにいる必要があるが,私 達がインプリマの“心的モデル”をつくると,インプリ マがいなくても,そのモデルを用いて目標を高めること ができる.最終的にこのモデルは,私達が良心,理想, 道徳的規範と呼ぶものとなる.愛着は目標を達成する手 段ではなく,目標を私達に教え,私達に両親 の夢を押し 付ける.高齢認知症の人のケア現場では,医師,看護師, 介護士もインプリマになることがある.
7.認知症の人をアシストするコミュニティの構築
認知症の人の症状は多様であり,性格や資質,周囲の 環境によって刻一刻と状況が変化する.また,医師,看 護師,介護福祉士,作業療法士,理学療法士,家族など さまざまな立場の人がケアに関わっており,それぞれの 職種や立場に応じた問題意識と背景知識をもっている. それら職種や立場の違いに加えて,看護師と介護士の間 では医療知識で差があり,介護士と家族では認知症の人 の性格や背景に関する知識に差がある.さらに同じ立場 の人でも,熟達度や考え方に差がある. このような状況下で,異分野の専門家が知識・技術・ ノウハウなどを共有し,知識や情報の利用や発信を促進 するコミュニティを構築するため,著者らは,静岡大学 を事務局として,図 9 に示す認知症の人を支援する深化 成長する「顔の見える」Web サイト「認知症アシストフ ォーラム」を開設した [石川 13].認知症を複数の観点 で多面的に捉え,各ユーザが自らの自立やケアの在り方 や目標を考えるための情報や映像を提供している. これまでの Web サイトの運用を通じて,専門家の知 識が十分に形式知化されていない認知症ケアを向上させ るために,認知症コーパスを基軸にする情報基盤は,ケ アに携わる多様な立場の人に対し有用であることがわ かってきた.また,ユーザのプロフィールと視聴時のロ グデータ,アンケート結果を総合的に分析することで, 視聴方法に関する特徴が得られ,多様なユーザが求める 情報を必要に応じて提供できる見通しも得られた [田中 14]. 著者は,子供の発達と子育て支援サービスのために, 子供の実世界の映像に対して行動や心的状況など多種の 注釈が付与されたマルチモーダル行動コーパスを構築し てきた.この成果の認知症ケアへの適用を進めている. 図 10 の右側のサイクルでは,専門家コミュニティと連 携して,BPSD の事例やノウハウ,技術,知識をコーパ スに入力し,コーパスから新たな知見を得ることで,知 識を深化させることができる.左側のサイクルでは,コー パスに基づいて構築したコンテンツを現場のユーザに提 供し,ユーザの反応や実践した結果などを入力する.右 側と左側のサイクルを両輪として,BPSD に関する事例 と,そのケアの対処方法や技術,考え方を結び付けて表 現し,構造化された知識を多様な現場のユーザに知識コ ンテンツを提供し,専門家が現場から知見を得ることを 可能とした.このサイクルを図 11 に示す主観の客観化 プロセスで継続的に回すことで,認知症ケアの考え方や 図 10 認知症ケア知識創造サイクル 図 11 カンファレンスによる事例への解釈・評価 図 9 顔が見える Web サイト. 認知症アシストフォーラム [認知症 13]技術・技能など,体系化が遅れている認知症ケアに関す る「知」の構築に挑戦しようと考えている. 日本が先導する未踏高齢社会では,急増する認知症の 人や家族を支えるケア技法やコミュニケーションスキル の獲得,新たなコミュニティの構築に,人工知能学が役 に立つと考え,精神科医の上野秀樹氏と著者で,2013 年の本学会全国大会近未来チャレンジで「認知症の人の 情動理解基盤技術とコミュニケーション支援への応用」 を提案した [竹林 13].AI 研究者,異分野研究者,認知 症ケアの専門家,介護現場の当事者に,2014 年の本学 会全国大会に参画を呼びかけたところ,下記のような多 彩な発表がなされた [竹林 14]. ● 多様な認知症の人をアシストする新たなインタラク ション環境とコミュニティの実現に向けて ● 内服薬の影響を考慮した認知症コーパスの開発とケ アマネジメントへの応用 ● 発話中の非言語情報に基づく認知症高齢者の状態把 握認知症の人の家族と心の変化の測定 ● 軽度認知障害早期発見のための日本人向けタブレッ ト型認知検査の開発 ● 共想法による高齢者の特性に配慮したコミュニケー ション ● 買い物行動の客観的観測および認知機能低下の発見 への応用 ● 自閉症スペクトラム児と保護者間のインタラクショ ン分析 ● 認知症の人の家族の心の変化プロセスの探索 ● 認知症の人の情動理解のためのマルチモーダル行動 記述フレームワーク ● ネットワーク型知識映像コンテンツによる排泄ケア と身体拘束の関連付け ● 多職種連携による認知症ケア高度化のためのマルチ モーダル評価ツール ● 人の尊厳を基軸にしたユマニチュードのコミュニ ケーション技法の分析と評価 ● 認知症行動観察方式を用いた認知症の鑑別・治療・ 生活指導への IT 化と活用 人工知能を基軸に異分野の関係者の交流の場が形成さ れつつあるといえる.来年度に向けさらなる発展を期待 したい. 著者らの研究チームは「認知症は病気ではなく個性で ある」と考え,認知症の人の意図感情理解と,認知症の 人とのコミュニケーション技術に焦点を当て,「認知症 情報学」として下記の研究を進めている(図 12). ● 認知症の人の個性の抽出と表現 ● 認知症に関する知識・スキルの形式知化と伝承 ● 自立重視のコミュニケーション環境デザイン ● コモンセンス(常識)と情動(感情)感情思考モデ ルに基づく感情行動理解 ● 多職種連携を促進する地域包括ケアシステムの構築 ● パーソナル情報の保護と利活用の仕組み 認知症の人をアシストするために,上記のような広義 の人工知能技術を次々と開発し,社会に浸透させていき たい.
8.ま と め
本稿では認知症の人のケアの重要性と人工知能技術の 役割について論じた.認知症は病気ではなく,「個性で ある」と考え,「自分らしく穏やかに暮らせる環境」を 実現することが必要である.これまでの高齢者支援の研 究は「身体介護」が中心であったが,今後は「認知症の 人の QOL(生活や人生の質)」を高めるコミュニケーショ ン支援の研究へ重心が移るであろう. 人間の多様な個性や生きがいを尊重する未踏高齢社会 に,人工知能技術が浸透するとともに,コモンセンスと 情動の基盤研究が深化することを期待したい. 謝 辞 本稿執筆の機会と貴重なアドバイスをいただいた山川 宏氏と服部宏充氏に感謝いたします.また本文の内容は, Minsky氏,上野秀樹氏,本田美和子氏,Yves Gineste 氏,玉井 顯氏,石川翔吾氏との共同研究に関わっており, 関係各位に感謝いたします.◇ 参 考 文 献 ◇
[Abidi 05] Abidi, S. S. R., Cheah, Y.-N. and Curran, J.: A knowledge creation info-structure to acquire and crystallize the tacit knowledge of health-care experts, IEEE Trans. on
Information Technology in Biomedicine, Vol.9, No. 2,
pp.193-204(2005)
[BPSD 14] BPSD-registret: BPSD-Svenskt register för Beteendem ä ssiga och Psykiska Symptom vid Demens, BPSD-registret(online),available from http://www.bpsd. se(accessed Aug. 1, 2014)
[Falconer 10] Falconer, D. W., Cleland, J., Fielding, S. and Reid, I. C.: Using the Cambridge Neuropsychological Test Automated Battery(CANTAB) to assess the cognitive impact of electroconvulsive therapy on visual and visuospatial memory,
Psychological medicine, Vol. 40, No. 6, pp. 1017-1025(2010) [Gineste 14] Gineste, E.: ユマニチュードの哲学とコミュニケー 図 12 認知症情報学と各種研究テーマ
[竹林 13] 竹林洋一,上野秀樹: 認知症の人の情動理解基盤技術と コミュニケーション支援への応用,第 27 回人工知能学会全国大 会,3A1-NFC-03-2(2013) [竹林 14] 竹林洋一,上野秀樹:多様な認知症の人をアシストする 新たなインタラクション環境とコミュニティの実現に向けて, 第 28 回人工知能学会全国大会,2H3-NFC-04a-1(2014) [上野 14] 上野秀樹,山本昇平,石川翔吾,竹林洋一:内服薬の影 響を考慮した認知症コーパスの開発とケアマネジメントへの応 用,第 28 回人工知能学会全国大会,2H3-NFC-04a-2(2014) [Wallace 12] Wallace, J., Thieme, A., Wood, G., Schofield, G. and
Olivier, P.: Enabling self, intimacy and a sense of home in dementia: An enquiry into design in a hospital setting, Proc.
SIGCHI Conf. on Human Factors in Computing Systems, pp.
2629-2638(2012)
[Wan 14] Wan, L., Muller, C., Wulf, V. and Randall, D.W.: Addressing the subtleties in dementia care: Pre-study & evaluation of a GPS monitoring system, Proc. 32nd Annual
ACM Conf. on Human Factors in Computing Systems(CHI ’14),pp. 3987-3996, ACM, New York, NY, USA(2014)
2014年 8 月 11 日 受理
著 者 紹 介
竹林 洋一(正会員) 1980年東北大学大学院工学研究科博士課程修了,株 式会社東芝入社.MIT メディアラボ客員研究員,株 式会社東芝ヒューマンインタフェース技術センター 長,知識メディアラボラトリー技監などを経て, 2002年より静岡大学教授.2004 年よりディジタル センセーション株式会社会長兼務.これまで音響信 号処理,パターン認識,音声対話システムの研究実 用化に従事.情報処理学会 ヒューマンインタフェース研究会主査,情報 処理学会理事,本学会理事などを歴任,現在,本学会「コモンセンス知 識と情動研究会」主査,日本子ども学会理事,情報処理学会フェロー. 認知症情報学と未踏高齢社会デザインの研究に取り組んでいる. ション技法,人工知能学会コモンセンス知識と情動研究会 (2014)[Hanson 07] Hanson E., Magnusson, L., Arvidsson, H., Claesson, A., Keady, J. and Nolan M.: Working together with persons with early-stage dementia and their family members to design a user-friendly technology-based support service, Dementia, Vol. 6, No. 3, pp. 411-434(2007) [本田 13] 本田美和子:ユマニチュードとの出会いと日本への導入, 看護管理,Vol, 23, No. 11, pp. 910-913(2013) [石川 13] 石川翔吾ほか:多様なユーザの要求に応える認知症知 識コンテンツの共創,ヒューマンインタフェースシンポジウム 2013(2013)
[Karlsen 11] Karlsen, K., Zachos, K., Maiden, N., Jones, S., Turner, I., Rose, M. and Pudney, K: Supporting reflection and creative thinking by carers of older people with dementia,
Proc. 1st Int. Workshop on Pervasive Care for People with Dementia and Their Carers (Dublin, Ireland, May 23), pp.526-529, IEEE, New York(2011)
[加藤 14] 加藤忠相:「地域で人を支える今の形」これからの未来を 支えるために知っておく事,小規模多機能フォーラム(2014) [厚労省 12a] 厚生労働省 : 今後の認知症施策の方向性について (2012) [厚労省 12b] 厚生労働省:「認知症施策推進 5 か年計画(オレンジ プラン)」について(2012)
[Krogh 05] Krogh, V., Dale, G. C. and Naden, D.: A framework for integrating NANDA, NIC, and NOC terminology in electronic patient records, J. of Nursing Scholarship, Vol. 37, No. 3, pp. 275-281(2005)
[Maiden 13] Maiden, N., D’Souza, S., Jones, S., Müller, L., Pannese, L., Pitts, K., Prilla, M., Pudney, K., Rose, M., Turner, I. and Zachos, K.: Computing technologies for reflective, Creative care of people with dementia, Commun. ACM, Vol. 56, No. 11, pp. 60-67(Nov. 2013)
[Minsky 09] Minsky, M. 著,竹林洋一 訳: ミンスキー博士の脳の 探検─常識・感情・自己とは─,共立出版(2009),Minsky, M. :
The Emotion Machine, Simon & Schuster (2006)
[認知症 13] 認知症アシストフォーラム:https://ninchisho-assist.jp/ [田中 14] 田中とも江,エーニン・プインアウン,神谷直輝,石川翔吾: ネットワーク型知識映像コンテンツによる排泄ケアと身体拘束 の関連付け,第 28 回人工知能学会全国大会,2H5-NFC-04c-1, (2014)