ごっこ遊びにおけるコミュニケーションの形成に関する研究
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(2) ここでも先行研究を参考にし、遊びのr出入り」. 役の数だけイメージを共有しなければいけない. のコミュニケーションとして、遊びに参加する. ということになる。さらに、自分の中で、自分. 際の「いれて・いいよ」の言葉に着目した。こ. と演じる役柄との間で役割選択をして話体を使. の「いれて・いいよ」には、言葉のバリエーシ. い分ける必要がある。. ョンが多いのが特徴的である。子どもたちはこ. この2つのコミュニケーションの違いが、「ご. のコミュニケーションを普段からの友だち関係. っこ遊び特有のコミュニケーションであるとし. をべ一スにして行っていることが分かった。. た。. 次に遊びの場面展開であるが、ここではさら. 今まで述べてきたことにより、ごっこ遊びに. に細かく観察した事例を場面毎に分けて考察し. は、コミュニケーションにおける様々な工夫が. ている。「役割を脱却した自分になる」場面に関. あることがわかった。子どもたちは、この複雑. しては、感情的になる場面と先ほど挙げた「い. で様々な種類のコミュニケーションがあるごっ. れて・いいよ」場面があった。そして「友だち. こ遊びをすることによって、同時にこれらのコ. との関係性が表れる」場面としては、衝突を避. ミュニケーションをする力というものも形成し. ける場面や役決めの際の力関係などが窺えた。. ていっているのである。つまり、ごっこ遊びは. 続いて子ども特有だと思われた場面としてr閃. 多くの複雑なコミュニケーションを行う場であ. きのひとこと」r先生優先」場面を挙げた。. ると言えるため、コミュニケーション形成にお. 次は場面ではなく、事例全体を見たときの、. いて効果的であると明確になったと考えられる。. ごっこ遊びのコミュニケーションを深めるもの. さらに、今求められている子どもや若い世代. として、「役割語」「流行語」「音声」を取り上げ. に必要なコミュニケーションの力とは、日常的. ている。そのどれもが、子どもをひきつけるこ. でお互いの価値観の違いをすり合わせていくよ. とに関して絶大な力を持っていることが分かっ. うな能力である。これは、本研究で得た観察事. た。. 例の中でも子ども同士の感情のぶつかり合う場. このようにして本章では、ごっこ遊びの中の. 面から、そのコミュニケーションの原型が見ら. 多様なコミュニケーションを得ることができた。. れたように思う。. そして次章では、ごっこ遊び特有のコミュニ. このような点から、小学校学習指導要領や、. ケーションについて、1章で立てた仮説に基づ. 幼稚園教育要領でも求められている、「生きる. き、普段の対話とごっこ遊びにおける対話との. 力」にもつながるコミュニケーション能力の形. 違いを明らかにすることで述べている。普段の. 成は、幼児期のごっこ遊びの中で大きく成長す. 対話は、話し手と聞き手とテーマの三項関係が. るであるということが言えるのではないだろう. 成り立ってはじめて成立する。そしてこのとき. か。. のテーマは1つであることが普通である。しか. 今後の課題は多く残ったが、このような認識. しごっこ遊びでは、遊びの主題(テーマ)に加. を持った上で子どもとかかわったり働きかけた. え、誰が何役なのか、またその役をどんな風に. りすることが重要であると感じた。. 演じるべきであるのかなど、お互いの役のイメ. 主任指導教員 名須川知子. ージが、遊びの中の役の数、つまり参加人数の. 指導教員 名須川知子. 一61一.
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