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在中日系企業のセル生産方式における非正規労働者の管理メカニズム : 大連市の日系事務機器企業の事例分析

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(1)在中日系企業のセル生産方式における非正規労働者の 管理メカニズム ──大連市の日系事務機器企業の事例分析── 金 明 花. 1.はじめに. 軟に対応できると説明されている(都留 1997; 鈴木 2003, 2004).さ ら に 近年 で は,非正規労. 1980 年代中頃に,日本企業の対中投資ブーム. 働者を活用し,作業者の人件費を変動費化する. が始まり,現在まで 20 年近くの歳月が経って. ことでより柔軟に市場の需要に対応できると. いる.中国へ進出している日系企業は 2011 年. 言われているケースが多くみられる(那須野. 末には 22790 社 に達している.また,すでに. 2006;日経産業新聞 2004).ここで一定の雇用. 在中日系企業は生産活動を円滑に進めるために. 期間を必要とする多能工化の要求と非正規労働. 日本の先進的な生産方式を中国で導入してい. 者の活用は,矛盾する要求である2).この矛盾. る.その例として,トヨタ生産方式とセル生産. を解決するために非正規労働者の管理が必要で. 方式などがある.そのなかで,セル生産方式は. あり,そこには新たな管理メカニズムが働いて. 90 年代半ば以降「中国に対抗するための最後. いると言われている(坂爪 2012).. の手段」とも言われた.日本の地方工場では,. このような先行研究を踏まえて,本稿の目的. 労働者は終身雇用であり転職も少ないが,これ. は,中国における日系企業でセル生産方式の導. とは対照的に,中国の沿海地域の工場では,内. 入後,非正規労働者(労務派遣労働者)に対す. 陸部からの出稼ぎ労働者が中心となっており,. る管理メカニズムについて明らかにすることで. 労働者の入れ替えが激しい.このため,一定の. ある.具体的には,労務派遣労働者の標準作業,. 熟練を要するセル生産方式の導入は決して容易. 標準時間と成果主義の導入有無について考察す. ではないと言われている.しかし,いまは日本. る.. でもセル生産方式の生産現場で非正規労働者を. 調査方法は,非正規労働者の管理メカニズム. 活用している.. に関する先行研究のサーベイに基づき,質問項. セル生産方式は作業者 1 人あたりの工程範囲. 目を作成した.この質問項目を用いて生産現場. が広いため,多能工が必要と言われている(本. で調査とインタビューを行った.. 1). 位田 2003) .また同時に,セル単位の稼働・不 稼働を調整することで,市場の需要変動に柔 . 1) 「 2012 年中国貿易外統計年鑑」による 2011 年 末の日系企業数である.. . 2)青木(1990)では,多能工の要求と非正規労 働者の活用が矛盾しているのはフレキシビリティ の源泉が数量的フレキシビリティに依存している からであると主張されている..

(2) 120 (590). 横浜国際社会科学研究 第 18 巻第 6 号(2014 年 2 月). 調査対象はセル生産方式で一定の成果を上げ. もつベルトコンベアをすべて撤去して新たな組. ている A 社グループの中国での生産拠点であ. 立方式を発展させたのである.コンベアを排除. る.大連市 A 社のトナーカートリッジ及びレ. して「手渡しライン」やローラー付台車を使っ. ザープリンター本体の製造・組立工場である.. たラインなどが使われ,座り作業から「立ち作. 今回は主にプリンター組立について調査を行っ. 業」へと切り替えられる. 「セル生産方式」の. た.2010 年 9 月 2 日,2013 年 7 月 23 日 生 産. 3) 4) 特徴 と し て は,「分割方式」 ,「移動方式」 ,. 現場の調査を行った後,3 時間にわたるインタ. 5) 「屋台方式」 などのレイアウトの形状や配置さ. ビューを行った.その後も,スカイプの通話と. れる作業者の人数である.しかし,より重要な. メールを通じて,不明な点に対して確認を行っ. 特徴は,組立を多品種化し,需要量の変動,製. た.. 品寿命の短縮化に適応できるように変化させる. 本稿は次のような構成となっている.第 2 節. ことができることである.. では,セル生産方式の導入後,労務派遣労働者. 「セル生産方式」は多能工化を前提とする生. に対する管理メカニズムについて先行研究を通. 産方式であり,したがって労働者の技能形成が. じて明らかにする.また,インタビューに必要. 課題となった.機械振興協会経済研究所(1999). な主な質問項目を示す.第 3 節では,調査対象. で は,90 年代後半 に,ビ デ オ,無線機器 を 生. となっている大連市 A 社の概要,労働者の構. 産するあるメーカーの工場では多能工というよ. 成,労務派遣労働者の人的資源管理について事. りも万能工が必要となり,「屋台方式」は組長. 例分析の結果を示す.まとめでは,本稿の結論. が「巡回方式」は全工程担当可能な 2 名の女性. を述べる.特に,中国の日系企業 A 社と先行. 正規従業員が担当することで対応ができたとい. 研究に比較して共通点と相違点を示し,今後の. う調査が報告されている.しかし, 「セル生産. 課題について整理する.. 方式」はコスト削減を追求した過程で生まれて. 2.‌セ ル生産方式と非正規労働者の管理システ ムに関する先行研究. いる.ムダの排除が労働の人間化よりも追求さ れた生産方式である.したがって,労働者の就 労状態はさほど考慮されず,超過過密労働や立. 「セル生産方式」は,1990 年代に日本の電機. ち作業により過重労働が問題になり,いま現在. 機械産業などにおいて開発されたものであり,. でも解決されていない課題である.. 事務用機器や携帯電話などの生産において用い. ま た,近年 セ ル 生産方式 の 生産現場 で 非正. られている.都留(1997)によれば,セル生産. 規労働者 を 配置 す る ケース が み ら れ る.小池. 方式とは生産ラインをいくつかの小単位に分割 して,単位ごとに生産を行うシステムである. 鈴木・那須野(2009)は 「セル」という用語は, かつては機械加工分野において「フレキシブ ル・マシニング・セル」とういう形で用いられ ていて,組立方式としての「セル生産方式」と いう用語も,おそらくこのような機械加工にお ける「セル」との連想から命名されたものと思 われると指摘している. 「セル生産方式」はトヨタ生産方式の基礎と なす「徹底的なムダの排除」の考えを発展させ ることによって生み出された.100 年の歴史を. . 3) 「手持ちのムダ」をなくすために,作業統合 によって職務範囲を拡大し,担当する作業者数を 減らしたことにより生まれたのが分割方式で,分 業の削減である.例えば,生産物の組立てに必要 な総組立工数を 100 工程に分割していた移動式組 立ラインに比較してセル生産方式は 10 工程に分割 される. 4)「移動方式」とは, 「一人生産方式」で U 字型 のライン内を歩きながら,そこに配置された部品 を組立てて行く.総組立工数が 10 分の 1 になると セルの時間生産量は移動式組立ラインの 10 分の 1 になる. 5)お祭りの屋台のような作業台の前で,その 周囲に配置された部品を組み付けていく..

(3) セル生産方式導入後の非正規労働者に対する管理メカニズム(金). (591) 121. (2001)は,非正規労働者が増加するなか,セ. ことが確認される.第 2 に,標準時間に対する. ル生産方式の多能工化について実証分析を行っ. コントロールでは各作業・工程で標準時間を指. ている.彼は多能工を「多能工 1」と「多能工 2」. 示していない.したがって,プロセス・コント. に分類している. 「多能工 1」は同じ生産ライ. ロールからアウトプット・コントロールに移行. ンにおいて多くの作業ができる労働者で,この. する傾向が見られる.作業者に対しての管理メ. ような「多能工 1」は,半年もあれば育成が可. カニズムが規律・訓練メカニズムではなく,成. 能であることが確認された.さらに,美濃加茂. 果主義による給与体系を活用したボーナス支. 工場において正規労働者が 20%,パート 20%,. 給,作業者間の競争などを活用したメカニズム. 生産委託 60% を占めるなかでも,セル生産方. へ移行していることが明らかになった.. 式は可能である.ここで,非正規労働者は「多. このなかで直接作業者 140 名が全員パート,. 能工 1」に当てはまり,生産ライン内の多くの. あるいは派遣社員で,一人生産が可能であると. 作業が可能であることが確認された.. 明記している.しかし,労働者の勤続年数の分. また,坂爪(2012)は,非正規労働者が増加. 布に言及していない.一方,低付加価値生産で. するなか,現場の管理者は労働者をどのように. 大量生産を行っているモノクロ・プリンター製. 管理しているかについて考察し,特に,一人生. 造においては,上記のようなコントロール方法. 産による高付加価値生産の企業について事例分. と管理メカニズムが存在すると明記されていな. 析を行っている.そのなかで,1 人生産では,. い.勤続年数が短い派遣・パートなどの非正規. プリンターなどを組立てている 140 名規模の工. 労働者を活用して一人あたり 130 秒の工数で対. 場において,標準作業と標準時間 の調整方法. 応できるように設定しているとしか言及されて. により非正規労働者に新たな管理メカニズムが. おらず,詳しくどのような管理メカニズムが働. 働くことが明らかになった.具体的には,次の. いているかを明記していない.. ようである.第 1 に,標準作業においては,プ. これらの先行研究を踏まえて,本稿の目的を. 6). ロセス・コントロール が緩和されているが,. 達成するために,次のような質問項目を設定し. アウトプット・コントロールが強化されてい. た9).. る.また,管理メカニズムにおいては規律・訓. 第 1 に,標準作業のコントロール方法はプロ. 練のメカニズムが強化されている.さらに,作. セス・コントロールであるかアウトプット・コ. 業指示システムやポカよけの仕組みを活用した. ントロールであるか.管理メカニズムにおいて. アーキテクチャ・メカニズム8)へ移行している. は訓練・規律メカニズムの強化であるか,それ. 7). ともアーキテクチャのメカニズムへ移行してい . 6)標準作業,標準時間 を 最初 に 提唱 し た の は Taylor(1911)である. 7)アウトプット・コントロールに対してプロ セス・コントロールは一般的ではない可能性があ り,坂爪(2012)で は 沼上(2004)踏襲 し た と 明 記している.本稿では坂爪(2012)と沼上(2004) のプロセス・コントロールをそのまま使用するこ とにする. 8)これは一般的に経営学で用いられる意味と 異なる.ここでは Lessing(1999)で用いられる守 るべき規定をあらかじめ特定のシステムなどに入 れておいた人工的な環境を指す.坂爪(2012)で も Lessing(1999)と同じ意味を用いている.. るか. 第 2 に,標準時間のコントロール方法はプロ セス・コントロールであるか,それともアウト プット・コントロールであるか.管理メカニズ ムでは,競争的メカニズムへ移行し,成果主義 による給料体系などのインセンティブが存在し ているか. 第 1 と 2 の調査項目を設定した理由は,作業 . 9)ここでは,インタビューに用いた主な確認 項目のみ示す..

(4) 横浜国際社会科学研究 第 18 巻第 6 号(2014 年 2 月). 122 (592). 表 1 各年労働者の採用状況 年/性別. 女 性. 男 性. (単位:名) 合 計. 2010 年. 1911. 208. 2119. 2011 年. 1508. 128. 1636. 2012 年. 22. 11. 33. 2013 年. 504. 12. 516. A 社人事部門の統計より筆者作成. 者の管理にあたって,持ち場で標準作業と標準. 時期に導入している.その目的は多品種少量生. 時間が生産活動を行う上で重要であるためであ. 産に適し,在庫圧縮させるなどでコストを削減. る.. するためである. 3.大連市 A 社の事例分析. 2013 年 7 月 30 日時点で A 社の労働者総数が 5969 名である.そのうち,長期契約労働者11)は. 3. 1 大連市 A 社の概要・労働者構成. 労働者総数の 66.7%,労務派遣労働者12)は労働. 大連市 A 社は 70 年代後半に中国へ進出した.. 者総数の 33.3% である13).労務派遣労働者から. 日本では一番早く中国へ進出した企業の一つで. 長期契約労働者に変更するには勤続年数 3 年以. ある.中国の開放・改革後の経済発展とともに. 上で,人事考課係数が 1 に到達し,生産現場内. 歩んできた企業であるとも言える.現在,A社は,. において規定を順守し,処分などを受けた経歴. 中国の大連,珠江,中山,蘇州などに 14 ヶ所の. がないことを条件とする.. 生産・開発・販売拠点を設置している.その投. 労働者の募集においては,2007 年までは労. 資額は 10 億ドルで,労働者数は 3 万人余りであ. 務会社 に 代理募集 を 依頼 し て い た.し か し,. る.. 2008 年より労務会社の代理募集とともに労働 10). 大連市 A 社 は 安 い 労働力 ,地理的 に 日本. 者同士 の「友達紹介制度」14)を 導入 し て い る.. に近く,海運の便利さから出発して 1989 年 9. 表 1 で示しているように減産により 2012 年は. 月 9 日 に 設立 し た.総投資額 が 400 億円,登 録資金 は 136 億円 で あ る.日本本社 の 投資額 85.6% で,中国本部投資額 14.4% で,独資企業 である.A 社は大連市において代表的な日系 企業であり,輸出額が 50 強に入る企業である. 大連市 A 社はカドリッジー,プリンター本体 の製造・組立の生産拠点である.工場内部門と して製造部門,営業部門,品質保証部門,製品 保証部門,金型開発部門が存在する.主な生産 ラインとして,プリンター製造・組立のライン を 持って い る.こ の よ う に,A 社 は 労働集約 型の製造・組立企業で,主に量産品工場である. 大連市 A 社はセル生産方式を日本本社と同じ . 10)人件費が生産コストの 1/10 しか占めない.. . 11)中国では長期合同工と労務派遣工と呼んで い る が,本稿 で は 長期契約労働者 と 非正規労働者 (労務派遣労働者)と呼ぶことにする. 日本の非正規労働者と中国の労務派遣労働者と の違いは次のようである.前者は正規雇用以外の 有期雇用であり,その雇用期間が定められていて, 必要に応じて更新が可能である.後者は有期雇用 である.しかし,最初の雇用期間が一律 3 年であり, 3 回契約を更新した場合,雇用者の意思と関係なく 無固定期限労働契約になる. 12)過去には短期契約工という雇用形態が存在 したが,労働法の規定により短期契約工の雇用形 態 は 存在 し な い.労務派遣労働者 は 労働契約期間 が 3 年である. 13)2010 年 8 月 31 日の社内データに基づくと, A 社の労働者総数が 9528 名で,長期契約労働者が 39.3%,労務派遣労働者が 60.7% を占める. 14)中国語では「員工推薦」と呼ぶ..

(5) セル生産方式導入後の非正規労働者に対する管理メカニズム(金). (593) 123. 表 2 労働者の勤続年数状況 (単位:名) 年/勤続年数. 1 年以内. 1 年~3 年. 3 年~5 年. 5 年~10 年. 10 年~15 年. 15 年以上. 2010 年 9 月. 3811. 2858. 666. 476. 394. 1143. 2013 年 7 月. 389. 679. 1651. 1501. 301. 1448. A 社人事部門の統計より筆者作成 . 33 名しか採用していない.. ろえてどんな順番で組立てるか,ドライバの安. また,表 2 で示すように,2010 年は 2013 年. 全使用方法,潤滑剤の使用方法・付け方・付け. より勤続年数が 1 年未満の労働者が多い.2013. る部位などについてマニュアルに基づいた徹底. 年を見ると勤続年数が 3 年以上の労働者の比率. 的な訓練が行われる.最初の 2 週間は組立の規. が高い.これは大連市経済開発区内に位置する. 定に基づいた正確さを求める.その後の 3 ヶ月. 企業の多くが減産し,募集が少なくなったこと. 間は速度が求められる.給与は新入労働者の入. により,離職する労働者が少なくなっている.. 社時点の最終学歴によって設定される.. しかし,2010 年と 2013 年で非正規労働者(労. A 社では,2 つ以上の持ち場遂行が規定であ. 務派遣労働者)に対する管理システムに変更が. り,技能形成の状況によって労働者をオペレー. ないことを確認した.管理メカニズムを変更し. ター,交代員,サポートに分ける.さらに,オ. な い 理由 は,2010 年 ま で,勤続年数 が 1 年未. ペ レーターは 技能熟練度 に よって P1,P2 と. 満の労働者の比率が圧倒的に高かったことであ. P3 の順に昇格し,最高で P3 まで昇格可能であ. る.従来と異なり,2012 年と 2013 年前半は減. る.例えば,最終学歴が高卒の労働者は入社す. 産になり,労働者の採用が少なかった.また徐々. る際に P1 で,1 年後筆記試験・面談を経て P2. に増産する可能性もあるため,いままでの管理. に昇格する.しかし,その後,定期的な配置転. メカニズムを維持する予定である.. 換などが行われない場合,依然として P2 にと どまることになる.したがって,それ以上の昇. 3. 2 ‌インタビュー. 内容と現場観察からの分析. 15). 結果. 給は不可能である.P3 まで昇格後,昇進しな い限りは,昇給できない.. 標準作業と標準時間のコントロール方法と管. 技能形成を促進するためにチームが設けられ. 理メカニズムについて新入労働者と既存労働者. ている.それは「主力技能教育課」と呼ばれ,. の技能管理,モノクロ・プリンター組立セルと. その下に各生産ラインの専門的な指導部門「指. その組立セルで作業している労働者の事例分析. 導教育課」が設置されている.たとえば,工場. を通じて確認する.第 2 節で提示した質問項目. 内のすべての生産ラインの変更,規定による技. に基づいて分析を行うことにする.. 術変更は, 「主力技能教育課」より「指導教育課」. A 社 は 新入労働者 に 対 し て 5 日間 の 工場施. へ,「指導教育課」より労働者へと行われる.. 設・福利厚生の説明を行う.さらに,配属先で. 工場内の一部生産ラインの変更,規定による技. 部門教育を行う.組立部門においては 7 日~15. 術変更に関して変更された部分の労働者一人一. 日間を用いて,集中的に組立の全般と安全規定. 人に対して「指導教育課」より訓練センターに. 教育を行う.具体的にはプリンターの部品をそ. おいて技術訓練を行う.徹底するために,少人. . 15)インタビューの対象者は人事・育成担当者 である.. 数に分けて行い,OFF-JT 教育方式をとる.変 更されていない生産ラインの労働者の研修につ いては,その部署の一部のサポートが訓練セン.

(6) 横浜国際社会科学研究 第 18 巻第 6 号(2014 年 2 月). 124 (594). S6 ☺. 梱包材 置き場. 手直し台. →. →. 両面2 ☺. ☺. 両面 1. 部品台 → ↑ ↑ ↑. 予備 作業台. 定2. S7 ☺. ☺. ☺. 本体5. ☺. →. 梱包材置き場. 本体6. 本体4 ☺ ←. BM ☺ ←. 本体3 ☺ ←. 本体2 ☺ ←. 本体1 ☺ ←. ☺ 定1. ☺ S5. ☺ S4. ☺ S3. ☺ S2. 掲示 板. ☺. S1. 生産現場の観察とインタビューより筆者作成. 現場観察とインタビューにより筆者作成. 図 1 事務機器 1 の持ち場状況. ターで行う研修を受ける.研修済みのサポート. 務機器の作業フローである.図からわかるよう. がほかのサポートと交替員,オペレーターに変. にベルトコンベアを撤去した分割方式を採用し. 更した生産ラインの説明を行い,全員に生産ラ. ている.一つのセルを本体セル,サブセル,定. インの変更による説明を徹底している.すなわ. 着器と両面ユニットに分類している.本体セ. ち,労働者に生産工程を理解してもらうことを. ル,サブセルと定着器においてはサイクルタイ. 徹底する.このような研修と訓練は年に 2~3. ムが 480 秒で,両面ユニットのサイクルタイム. 回行っている.さらに,現場組立の技術部門で. は 576 秒である.一日平均生産台数は 60 台で,. は月に 1~2 回は必ず,指導訓練が行われる.. 直接組立労働者数は 17 名のうち 2 名が長期契. そのほか,A 社は中国において言語障害を. 約労働者である.低付加価値生産,需要変動対. 持って い る 人 た ち16)の 就職 に 協力 し て い る.. 応力が高い量産品に適するセルである.生産活. そのために,2010 年から非正規言語障害労働. 動の必要に応じてセルを組み直せるようになっ. 者にパソコンモニターによる作業指示システ. ている.セル内にはBM管理が設置され,組立. ム. 17). を導入している.しかし,このようなシ. における規定を守っているかを確認している.. ステムは工場全体で導入するのは,コストがか. 掲示板に 1 時間ごとに生産台数,1 台生産に必. かるので困難である.. 要な時間を記入して,看板に提示している.ま. 18). 図 1. はモノクロ・プリンター組立セルの事. . 16)ここでは,先天的に言語発達障害により音 声機能に障害を持っている人を指している. 17)現在は言語障害労働者にのみ導入している. その理由は全生産現場での導入はいまの段階でコ ストがかかる.しかし,勤続年数が短い労働者の 増加が見られる場合,導入予定であるという. 18)ここではモノクロ・プリンター組立セルを 例に挙げて説明している.したがって,すべての 組立セルにおいてまったく同じ傾向があるとは限. た,作業フローを監督し,問題が発生した場合, 問題発生の原因を解明し,解決する.生産トラ ブル発生などを記録して,マニュアルや規定の 改善とマニュアル変更による訓練を提案してい る. . らない.しかし,インタビュー対象者からほぼ似 ている傾向が存在するのは否定できないことが確 認できた..

(7) セル生産方式導入後の非正規労働者に対する管理メカニズム(金). (595) 125. 表 3 事務機器 1 の持ち場遂行状況 性別 年齢 入社時期 男 女 女 女 女 女 女 女 女 女 女 女 女 女 女 女 男 男 男 女. 31 26 23 25 26 25 34 40 25 22 25 23 26 20 22 19 24 19 19 20. 2002-04-01 2004-03-15 2006-04-04 2008-03-04 2009-07-07 2009-09-01 2010-02-09 2010-02-09 2010-03-02 2010-03-09 2005-08-02 2008-01-06 2010-07-06 2010-07-27 2010-12-02 2010-12-02 2010-12-09 2011-05-10 2011-07-26 2013-01-28. 雇用形態 長期契約労働者 長期契約労働者 長期契約労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 長期契約労働者 長期契約労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者. 職務. セル. 持ち場. 班長 - - サポート - - サポート - - 一般作業員 本体 1 一般作業員 本体 2 本体 一般作業員 本体 3 一般作業員 本体 4 セル 一般作業員 本体 5 一般作業員 本体 6 一般作業員 S1 一般作業員 S2 一般作業員 S3 サブ 一般作業員 S4 セル 一般作業員 S5 一般作業員 S6 一般作業員 S7 一般作業員 T-1 定着器─セル 一般作業員 T-2 一般作業員 両面セル 1 ST-1+ST-2 一般作業員 両面セル 2 ST-3+ST-4. WF 工数(RU) - - - 7066 7390 7224 7521 7136 4617 7597 7603 7785 7669 7885 7355 7355 7464 7582 4043+4063 4029+3675. 工数完成に 作業内容 必要な時間(分) - (主に管理)・指導・応援 - 指導・応援 - 指導・応援 7.07 枠組/梱包/上下段給紙安装 7.39 搬送,レジ,高圧,CRG ドア,定着駆動組付 7.22 下段駆動,リブタ,束線処理 BM 7.52 PS,FD,定着器,カバー取り付け,センサー測定 7.14 電気安全試験,画像画出,評価 4.62 最終 BM,単組組付 7.60 スキャナステ,後側板,底板,組付 7.60 下段給紙,前側板,右カバーユニット組付 7.79 搬送,レジ,上段給紙ユニット組付 7.67 右カバー,CRG ドア,定着駆動ユニット組付 7.89 FMTR,リフタ,排紙ユニット組付 7.36 カセット,左ドアユニット組付 7.36 カセット 2 組付,BM 7.46 定着器組付 7.58 圧解除ユニット組付,BM 検査 8.11 両面駆動,本組組付 7.70 両面搬送ローラ単組,本組組付. 現場調査と A 社の作業資料より筆者作成 *ここで網掛けの部分はセル全体のなかで割り当てられた工数を完成する時間が比較的に長い持ち場. 表 3 は事務機器 1 の各労働者に割り当てられ. により結果的に昇給に繋げる.ここで,2 名の. た持ち場と遂行が必要な工数である.図 1 でわ. 長期契約工は P2 で,担当している工数が多い. かるように一定の流れ作業を維持しなければい. 順で第 3 と 5 番目である.そのほか,サポート. けない.そのため,比較的に均等な遂行時間を. は図のなかの 17 つの持ち場の遂行が可能な労. 設定する必要がある.したがって,各持ち場の. 働者で,そのほかの型番のプリンター製造工程. 工数を完成させるのに必要な時間 7 分前後で設. も把握している.また,班長は生産任務の達成. 定している.しかし,なかには工数が多く,完. を管理して,任務達成の可否を確認し,報告と. 成に要する時間がほかの持ち場より長い持ち場. 指示を出している.. が存在する.作業の難易度は工数で決まり,工. 事務機器 1 だけでは,全体の労働者の持ち場. 数が多ければ持ち場を遂行する所要時間も長く. 状況を反映し難い部分もあり,サンプルのバイ. なる.工数が一番多い持ち場には,若くて有能. ヤスの問題も考慮に入れざるを得ない.そのた. な労務派遣労働者を配置している.この場合は. め,事務機器 2 のモノクロ・プリンターの組立. 19). の 勤続年数 と の 相関関係 は 存在 し な. の持ち場状況を考察することにしよう.事務機. い.さらに,ほかの労働者より多い工数を短時. 器 2 は一日平均生産台数が 165 台である.直接. 間で遂行可能で優秀な労働者に対しては,雇用. 組立労働者は 18 名である.表 4 で見て分かる. 形態を長期契約工に変更する待遇を与え,昇進. ように事務機器 1 より生産工数が比較的に少な. 労働者. い分割セルである.それに,班長,サポート 2 . 19)一定能力のある労働者は最初から工数が多 い持ち場に配属されているわけではない.該当の 持ち場の労働者が離職したときに,本人に意志を 確認した上で,工数の多い持ち場に配属する.. 名を除いて,全員が労務派遣労働者で,比較的 に若い労働者が配置されている.また,工数が 多い持ち場には一番若く,手際のよい労働者を 配置している.その理由は標準時間が短いほど,.

(8) 横浜国際社会科学研究 第 18 巻第 6 号(2014 年 2 月). 126 (596). 表 4 事務機器 2 の持ち場遂行状況 性別 女 女 男 女 女 女 女 女 女 女 女 女 女 女 女 女 男 女 女 女 女. 年齢 37 26 23 20 23 25 25 19 32 24 19 23 20 20 23 20 19 18 22 21 20. 入社時期 1993-07-01 2004-03-08 2009-11-23 2008-11-17 2009-07-07 2010-02-02 2010-03-02 2010-03-02 2010-03-16 2005-09-05 2010-06-02 2010-06-21 2010-07-27 2010-12-02 2010-12-09 2011-04-19 2011-06-08 2011-07-26 2013-01-23 2013-02-18 2013-02-18. 雇用形態 長期契約労働者 長期契約労働者 長期契約労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者 労務派遣労働者. 職務 班長 サポート サポート 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員 一般作業員. セル - - -. 本体セル. サブセル. WF 工数(RU) 工数完成に必要な時間(分) - - - - - - 2611 2.611 2159 2.159 2663 2.663 2566 2.566 3068 3.068 2429 2.429 2647 2.647 2521 2.521 1597 1.597 3101 3.101 2748 2.748 2704 2.704 2918 2.918 2721 2.721 3146 3.146 2871 2.871 2485 2.485 2624 2.624. 現場調査と A 社の作業資料より筆者作成 *ここで網掛けの部分はセル全体のなかで割り当てられた工数を完成する時間が比較的に長い持ち場. 作業スピードが速い若い労働者を必要とするか. アーキテクチャのメカニズムに移行しているこ. らである.事務機器 1 と 2 から割り当てられた. とが明らかになった.. 工数を完成する時間が比較的に長い持ち場に若. 第 2 に,セルの分割方式のため,労働者に対. い労働者を配置していることが考察できる.. してマニュアルで決められた標準時間を要求. 第 2 節で言及した質問項目に沿って,インタ. し,同じセル内で割り当てられた標準作業時間. ビュー内容,現場観察,事務機器 1 と 2 を考察. には大きな差がない.すなわち,標準時間が規. して得られた結果を整理すると 2 点で要約する. 定されていることから依然としてプロセス・コ. ことができる.. ントロールが強化されている.しかし,時間を. 第 1 に,標準作業のコントロール方法におい. 均等に割り当てるのは困難なため,作業時間が. て,新入労働者の研修,組立の順番がマニュア. 他より長い持ち場も存在する.このような持ち. ル化,生産ラインの変更により徹底した訓練が. 場に対して有能な労働者を配置している.もと. 実施されていることからプロセス・コントロー. もと平均より若干長く設定された作業時間を労. ルが強化されている.. 働者の能力により短縮させるように導いてい. 管理メカニズムでは,一般労働者に対して規. る.ここからは有能な非正規労働者(労務派遣. 律・訓練のメカニズムを強化している.工場全. 労働者)を活用したアウトプット・コントロー. 体がアーキテクチャのメカニズムに移行するの. ルへ移行している傾向が見られる.管理メカニ. は困難である.しかし,言語障害労働者に対し. ズムにおいては,有能な労働者に対して雇用形. てはパソコンモニターによる作業指示システム. 態 を 長期契約労働者 に 変更 す る 傾向 が み ら れ. を活用している.これは必要に応じて一部は. る.それから一定期間が経過してから昇進,昇.

(9) セル生産方式導入後の非正規労働者に対する管理メカニズム(金). (597) 127. 表 5 坂爪(2012)と本研究の分析結果 調査対象. 坂爪(2012). 本研究. 日本企業. 在中日系企業(大連市). 標準作業のコントロール方法 ・アウトプット・コントロール. ・主にプロセス・コントロール. 標準作業の管理メカニズム. ・主に規律・訓練メカニズムの強化 ・一部アーキテクチャのメカニズム. ・アーキテクチャのメカニズム. ・主にプロセス・コントロール ・一部有能な労働者に対してアウトプット. 標準時間のコントロール方法 ・アウトプット・コントロール 標準時間の管理メカニズム. ・‌市場メカニズムへ移行.給料体系は成果主義 で実力によりボーナスが異なる(1 年 2 回). ・‌市場メカニズムとは言い難い.しかし,雇用 形態を労務派遣労働者から長期合同工に変更 させる.昇進してから昇給が可能. 筆者作成. 給できるようになっていることから,競争的メ. で,管理メカニズムはアーキテクチャ・メカニ. カニズムへ移行していることが明らかになった.. ズムへ移行していると指摘している.しかし,. まとめ. A 社では標準作業において,プロセス・コン トロールが強化されている.管理メカニズムに. 多くの在中日系企業が,すでに日本の生産方. おいては規律・訓練のメカニズムがアーキテク. 式を導入している.多くの先行研究のなかでは,. チャのメカニズムより強化されている.コスト. セル生産方式は長期雇用を前提とする多能工が. 削減などのために,セル全体に作業指示システ. 必要になるため,中国などの長期雇用が不可能. ムを導入することは困難である.ただし,必要. な沿海地域では不可能だと指摘されてきた.し. に応じてパソコンモニターによる作業指示シス. かし,近年日本でもセル生産方式において非正. テムを導入していることは,ごく一部でありな. 規労働者を活用しているケースが散見される.. がらアーキテクチャ・メカニズムへ移行してい. このような現象においては,セル生産方式の多. ることが確認される.. 能工の条件と非正規労働者の活用が矛盾してい. 第 2 に,坂爪(2012)では,作業の標準時間. るのではないかと指摘する先行研究も存在して. が設定されてはおらず,アウトプット・コント. いる.. ロールが強化されている.管理メカニズムでは. このような問題を念頭において,大連市の日. ボーナスなどのインセンティブを与えているの. 系企業 A 社 で は 非正規労働者(労務派遣労働. で競争的メカニズムに移行していると指摘して. 者) に対していかなる管理システムを実行して,. いる.しかし,A 社では 5000 名以上の工場で,. 労働者の標準作業と標準時間を管理しているか. 分割方式を採用しているため,標準時間を設定. について事例分析を行った.事例分析では,坂. しないアウトプット・コントロールは困難であ. 爪(2012)で言及している標準作業と標準時間. る.しかし,平均作業時間より長い持ち場にお. のコントロール方法と,管理方法を基準に分析. いて有能な非正規労働者(労務派遣労働者)を. を行った.. 活用している傾向が見られ,これは大連市 A. A 社 の 事例分析 の 結果 を 先行研究 と 比較 し. 社において労働者のアウトプット・コントロー. て総括すると,以下のようになる(表 5 参照) .. ルが不可能ではないことを示唆している.管理. 第 1 に,坂爪(2012)では,標準作業のコン. メカニズムにおいては,有能な労働者に対して. トロール 方法 は アウトプット・コントロール. 労務派遣労働者から長期合同工に変更し,一定.

(10) 横浜国際社会科学研究 第 18 巻第 6 号(2014 年 2 月). 128 (598). 期間の昇進競争を追加させてから,昇給させる 体系を設計している. しかしながら,本稿をまとめるにあたって以 下の限界も存在していることを指摘しておく必 要がある.第 1 に,本稿は大連市 1 社のみの事 例分析であって,これは大連市全体の日系企業 のセル生産方式の管理システムを反映している とは言い難い.したがって,大連市で調査対象 を増やし,特定地域内におけるセル生産方式の 管理システムの共通点,相違点と地域内の傾向 を明らかにする必要がある.第 2 に,A 社グ ループは中国において蘇州,珠海などの地域に 生産拠点を設けている.したがって,その他地 域の生産拠点の事例分析も必要となる.また, 地域によっていかなる共通点と相違点が存在 しているかを考察する必要がある.さらに,共 通点と相違点が存在している原因はなにか,特 に,外部労働市場の状態の影響はどの程度ある のか,といったことを明らかにする必要がある だろう.第 3 に,近年,セル生産方式は組立以 外の工程にも導入されているため,そのほかの 対象工程に対しても更なる事例分析を行う必要 がある. 参考文献 Lessing, L. (1999) Code and Other Laws of Cyberspace, Basic Books(山形浩生・柏木亮二 訳(2001) 『 CODE ─インターネットの合法・. 違法・プライバシー』翔泳社) Taylor, F. W.(1911)The Principles of Scientific Management, Harper & Brothers(上 野 陽 一 訳編(1969) 『科学的管理法』産業能率大学 出版部) 青木圭介(1990) 「フレキシビリティとジャパナ イ ゼーション」 『広島女子大学文学紀要』第 25 号 小池和男(2001) 「ものづくりの技能と競争力」 『一 橋ビジネスレビュー』49 巻 1 号 坂爪裕(2012) 『セ ル 生産方式 の 編成原理』 慶 応義塾大学出版会 鈴木良治 (2003) 「セル生産方式の普及と市場条件」 『同志社商学』第 54 巻第 4 号 鈴木良治(2004) 「セル生産方式の普及と市場条 件と技術展開の方向性」日本経営学会編『経 営学論集第 74 集 グ ローバ リ ゼーション と 現代企業経営』千倉書房 都留康(1997) 『 90 年代の生産システムの革新と 人材活用』機械振興協会経済研究所 中国貿易外経統計年鑑(2011) 那須野公人(2006) 「バブル崩壊後における日本 的生産システムの特質とその課題─セル生産 方式を中心として」日本経営学会編『経営学 論集第 76 集 日本型経営 の 動向 と 課題』千 倉書房 日経産業新聞(2004) 「第 2 部 モ ノ 作 り 生々流 転(3)ソ ニー美濃加茂 テック」2004 年 5 月 26 日 沼上幹(2004) 『組織デザイン』日本経済新聞社 本位田光重(2003) 「組立セルによる生産の最適 化についての一考察」 『日本生産管理学会誌』 第 10 巻第 2 号. [キ ン メ イ カ 横浜国立大学大学院国際社会 科学研究科博士課程修了].

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参照

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