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町田市立国際版画美術館企画展への
貴重書出展報告
1 . はじめに 町田市立国際版画美術館の依頼により、企 画展「THE BODY -身体の宇宙-」に本学所 蔵の貴重書 5点を出展いたしました。企画展の 概要と本学出展資料について報告いたします。 2 . 企画展について 「THE BODY -身体の宇宙-」 会 期:2019年 4月 20日(土)~ 2019年 6月 23日(日) 前 期:4月 20日(土)~ 5月 19日(日) 後 期:5月 21日(火)~ 6月 23日(日) ※前・後期で一部の展示替えと図書のペー ジ替え 会 場:町田市立国際版画美術館 企画展示室1、2 概 要:古くから人間の身体は様々なまな ざしで見つめられてきました。理 想を求める美術、仕組みを明らか にする解剖学、そして天体とのつ ながりを見いだす占星術など、私 たちの感性と知性と想像力はじつ に多彩な身体のイメージを生みだ してきたのです。本展では 15世紀 の西洋古版画から現代日本の美術 家の作品まで、約 140 点によって 小宇宙ともいうべき身体の世界を 紹介します。 3 . 本学出展資料について 〇ウィトルウィウス『建築十書』 バルバロ版 ヴェネチア 1567年 古代の建築の様々な原理について、現存 する唯一の理論書。ルネサンス期から 19 世紀に至るまで、比類のない影響力を 持った。 〇ホッブズ『リヴァイアサン』 ロンドン 1651年 おそらく哲学史上最も有名な口絵には、 体が無数の人間が寄り集まってできた巨 人が描かれている。 〇ヴェザリウス『人体の構造について』 バーゼル 1543年 自然科学におけるルネサンス最盛期に刊 行され、医学の発展にはかりしれない貢 献をなした。 中央図書館事務部 レファレンス課松 屋 あ き
企画展ポスター 香散見草:近畿大学中央図書館報 No.52, 2020− −23 〇アピアヌス『コスモグラフィア』 アントワープ 1574年 16世紀にもっともよく利用された天文地 理学書である。 〇ヒギヌス『詩的天体論』 (インキュナブラ) ヴェニス 1485年 古代ギリシアの天文学についての諸理論 とそれぞれの星座をめぐる神話と伝説が 語られている。 展示会が 2 カ月間と長期に渡るため、資料 への負担軽減のためにも、前・後期で図書の ページ替えをお願いしました。ただし、有名 な口絵を展示するため『リヴァイアサン』に 関しては、会期中、同一ページの展示を許可 し、できるだけ負担が少ないよう工夫して展 示いただきました。 4 . 町田市立国際版画美術館を訪れて 内覧会に招待いただき、実際に町田市立国 際版画美術館を訪れ、資料の展示状態を確認 してきました。 版画美術館ということで、版画の技法につ いても詳細に説明されており、資料を知る上 でも、たいへん勉強になりました。今後の本 学貴重書展のキャプション作成に役立ててい きたいと存じます。 出展資料は、町田市立国際美術館の収蔵品 を中心に、大学図書館では本学のほかに、金 沢工業大学ライブラリーセンター、日本体育 大学図書館、文化学園大学図書館、放送大学 附属図書館、武蔵野美術大学 美術館・図書館、 明星大学図書館、立正大学図書館が出品協力 をされていました。 5 . おわりに 中央図書館内の貴重書の常設展示コーナー や、年に一度開催している本学貴重書展など、 所蔵貴重書を直接ご覧いただく機会は学内で も限られます。今回の出展は、学外の方に資 料をご覧いただく良い機会となりました。 なお、『コスモグラフィア』以外の出展資料 4点 については、近畿大学貴重資料デジタルアーカイブ (https://kda.clib.kindai.ac.jp/rarematerials) にて全文公開しておりますので、是非ご覧く ださい。 (2019年 8月現在) (参考) 町田市立国際版画美術館ホームページ . http:// hanga-museum.jp, (2019- 08- 27参照) 展示図録『The body : 身体の宇宙』(町田市立 国際版画美術館、2019年) (受理日 2019年 9月 2日) 『リヴァイアサン』展示の様子 展示室の様子 町田市立国際版画美術館企画展への貴重書出展報告(松屋)