第5・6学年 国語科学習指導案
指導者 ○○ ○○ 1 単元名 伝え合って考えよう 2 教材名 人と「もの」との付き合い方 3 指導観 〈このような子どもを〉 1学期、子どもたちは「ことばの研究レポ ート」の学習で、自分の課題を決め、自分な りの方法で調べる活動をした。また、「学級 討論会」の学習では、自分たちの主張を述べ、 相手の主張を聞き質問をする経験をした。 しかし、次の課題がある。 ○ 話すことでは、相手がわかるように話の 構成を考えて資料をもとに話したり、自分 の意見や感想を付け加えて話したりする ことが苦手である。 ○ 聞くことでは、相手の言いたいことは何 かを考え、最後まで話を聞き取ったり、自 分の考えと比べて質問したりすることが 不十分である。 〈このような教材で〉 本単元は身近なごみ問題について自分の課題を 持ち調べたことを発表したり,自分の意見と比べな がら友達の発表を聞いたりして自分の考えを深め ることをねらいとしている。 本単元には、次のよさがある。 ○ 環境を守る大切さについての「ものとの付き合 い方発表会」開催に向け、自分のテーマを決め目 的に合った調査方法や内容を考えて意見を述べ 合うことで主体的に表現する態度を身につける ことができる。 ○ 話し手は、話す内容と資料を照らし合わせて、 自分の考えの根拠をはっきりさせて意見を述べ る力を身につけることができる。 ○ 聞き手は、自分の意見と比べて考え方の違いや 共通点、発表のよさを聞く力を身につけることが できる。 〈このような手立てで〉 つかむ段階では、身の回りの環境問題について話し合い、日常生活に密着したごみ問題に関心を持たせ る。そこで、「ごみ問題ってなあに」を読み、自分の生活とつなげて感想を話し合わせることで、「自分も ごみ問題について調べたい」という意欲を持たせる。その際、誰にどのような内容を伝えたらよいかを話 し合わせることで、保護者や地域の人に「ものとの付き合い方」を伝えようという、単元全体の学習のめ あてを持たせる。そして、自分が調べたいテーマを決めさせ、学習計画を立てさせる。 ふかめる段階では、自分のテーマについて調査活動を行い、発表メモを作成し発表内容を組み立て、目 的に応じた資料を作成させる。次に、学級発表会を開き発表の練習をさせる。その際、自分の考えの根拠 を明らかにした話し方ができるように、ものとのつき合い方(ゴミを減らす・リサイクル等)について互 いの発表を聞きあう活動を位置づける。そして、自分の考えとの共通点や相違点、よさについてメモを取 らせ意見交換させることで、よりよい発表ができるように内容や話し方を改善させる。 いかす段階では、改善点をもとに発表原稿を書かせる。そして、事実と感想・意見を区別して書くこと ができるように組み立てシートを活用し、自分の主張が相手に伝わるようにする。さらに、保護者や地域 の人を招き、環境を守る大切さを伝える発表会「ものとの付き合い方発表会」を開き、今まで学んだこと を生かして発表することで達成感を味わわせる。 〈このような子どもに〉 ○ 「ごみ問題」について課題意識を持って進んで調べ、友達の発表を聞いたり自分の考えを発表したりす ることができる。 (関心・意欲・態度) ○ 「ごみ問題」について調べた内容や感想が、クラスの友だちや保護者・地域の人に分かりやすく伝わ るように、組み立てを工夫して話すことができる。 (話す) ○ 発表者の考えと自分の考えとを照らし合わせ、ものとのつき合い方についての考え方の違いや共通 点、考えのよさを明確にしながら聞くことができる。 (聞く) ○ 自分の考えと他の考えを対比しながら文章全体を組み立てることができる。 (書く) ○ 自分の体験や知識と自分が考えた意見とを区別して書くことができる。 (書く)4 本単元の評価規準 関心・意欲・態度 話す・聞く能力 書く能力 言語事項 ○身の回りのごみ問題につい て自分の課題を決め、必要な資 料を選ぶことができる。 ○自分の考えを聞く人に分か るように根拠を明らかにして 話すことができる。 ○自分の課題について調べた内容 や結果、感想が分かるように話すこ とができる。 ○友達の考えと自分の考えとの違 いや共通点を明確にして発表を聞 き、考えを深めることができる。 ○ 自分 の考え を明確 にし、文章全体の組み 立ての効果を考え、事 実と感想・意見を区別 し て書 くこと ができ る。 ○目的や場に応じた適切 な言葉遣いで話すことが できる。 ○送りがなや仮名遣いに ついて正しく書くことが できる。 5 単元指導計画(総授業時数 15時間) 段階 時数 主な学習活動 教師の具体的な支援 評価規準・方法 つ か む ① 1 教科書P68を読み、知っているこ と、気になること、疑問に思うことを 話し合う。 2 「人と『もの』との付き合い方」と いう題名やごみ問題について生活を 振り返りながら自分の考えをもつ。 3 学習を振り返り、まとめをする。 ○ 川のよごれ・空気のよごれ・ごみ問題・地球 の温暖化などについてワークシートにまとめ させる。 ○ 環境問題の中でもっとも身近なごみ問題に ついて感じていることを話し合わせる。 ○身近なごみ問 題についてワー クシートに考え をまとめること ができたか。 【ワークシート】 ① 1 資料「ごみ問題ってなあに」を通読 し、「人と『もの』との付き合い方」 について考え、自分の生活に照らして 感想をまとめる。 2 学習を振り返り、まとめをする。 ○ 読み取った事例をワークシートにまとめさ せ、自分の生活に照らして感想をまとめさせ る。 ○ 課題を決め調べたことを発表することを伝 える。 ○筆者の主張を 知り、自分の生 活と比べて感想 ノートにまとめ ることができた か。 【ノート】 ① 1 前時の感想を交流し、疑問に思った ことや詳しく知りたくなったことを 中心に自分の課題を決める。 2 教科書P74~78 を読み、学習の大ま かな流れを知り学習計画を立てる。 3 学習を振り返り、まとめをする。 ○ 感想を交流することで、課題に対する見通 しを持たせる。 ○ 保護者や地域の人に自分が調べたことを伝 えることを最終目標に、学習計画を立てさせ る。 ○自分が調べた いごみ問題につ いて課題を決め ることができた か。 【ワークシート】 身の回りの環境問題について考えよう 「ごみ問題ってなあに」を読んで感想を発表しよう 「ものとの付き合い方発表会」を成功させるための学習計画 を立てよう 「ものとの付き合い方発表会」を開こう
ふ か め る ② 1 計画にしたがって各自で調査活動 を行う。 2 調査で得られた結果を、必要に応じ て整理する。 3 学習を振り返り、まとめをする。 ○ 教室に資料コーナーを設ける。 ○ アンケート、インタビュー、図・表のサンプ ルを提示する。 ○自分の計画に そって調べ記録 することができ たか。 【ワークシート】 ① 1 調査活動の結果から自分の考えを 整理し発表メモを作る。 2 聞き手に考えたことが分かるよう に、話の組み立てを工夫し、発表メモ を並べる。また、話題提示の仕方、調 査方法、調査結果の説明の仕方を考え る。 3 学習を振り返り、まとめをする。 ○ 発表に必要な項目を話し合い、発表メモを 作らせる。 ○ 話の組み立てを変えると印象がどう変わる かに気づかせるために、実際にメモを並べ替 えて考えさせる。また、分かりやすい説明の 仕方についても話し合わせる。 ○メモを並べ替 えて、発表する 内容をつくるこ とができたか。 【発表メモ、ワークシート】 ② 1 発表に必要な材料や調査結果を整 理して資料を作成する。 2 学習を振り返り、まとめをする。 ○ 話す内容と資料を照らし合わせて、調査結 果をどのように構成したら、分かりやすいか を考えさせる。 ○ 離れて見ても大丈夫なように作成させる。 ○発表メモをも とに、必要な材 料や調査結果を 整理して、資料 を作成すること ができたか。 【資料】 ① 1 発表メモをもとに話す練習をする。 また、班の友だちと聞きあってよりよ い話し方になるように練習する。 2 学習を振り返り、まとめをする。 ○ CD2を聞いて発表の参考にさせる。 ○ よりよい話し方をするための自己評価・相互 評価の観点を設定し、自分の発表のめあてをも たせる。 ○発表メモをも とに、資料を提 示しながら、丁 寧な言葉遣いで 練習できたか。 【観察】 ② 本 時 2 / 2 1 話し手は、友達に分かるように自分 の考えを発表する。 聞き手は、自分の課題や考えと照ら し合わせ、気づいたことをメモにとり ながら聞き、意見交換をする。 2 学習を振り返り、まとめをする。 ○ CD3 を聞いて聞き方の参考にさせる。 ※ 前時発表ビデオを見て、発表の様子を振り返 らせる。(本時) ○ 丁寧な言葉遣いで発表させる。 ○ 自分の考えとの共通点や相違点を考えなが らメモをさせる。 ○ 意見交換をすることによってお互いの考え を深めさせる。 ○丁寧な言葉遣 いで発表できた か。 【観察】 ○ 友 達 の 発 表 を 聞いて、共通点 や相違点を書く こ と が で き た か 。 【聞き取りメモ】 学級発表会に必要な資料を作ろう ごみ問題について自分の課題を決め、調査活動を行い整理 しよう 発表メモを作成し、学級発表会で自分の考えが分かるように 話の組み立てをしよう 学級発表会に向け、班で発表の練習をしよう 学級発表会を開き、発表の仕方を見合おう 発表する人…自分の考えが分かるように、発表しよう。 聞く人…自分の考えと比べながら、発表を聞こう。
6 本時 (1) 主眼 前時の発表の課題を振り返ったり、互いの発表を聞き合ったりする活動を通して、ものの付き合い方 についての発表の良さ(考え方のよさ、表現方法のよさ)について、自分の発表の改善点を見つけるこ とができる。 (2) 本時の着眼 ○ 前時に発表した「ものとのつき合い方」のビデオを見て、発表の仕方を振り返らせれば、話し手の発 表のよさを聞き取る視点「考え方のよさ(共通点・相違点)、表現方法のよさ(資料提示・話し方)」を もつことができるであろう。《着眼2》 ○ 聞く視点を明確にした聞き取りメモを活用して、考えのよさ・表現のよさ等を意見交換すれば、自分 の考えを深め発表の改善点を見つけることができるであろう。《着眼1》 い か す ① 1 発表メモや聞き取りメモを整理し、 自分の生活を見つめ直して、自分なり の考えをもつ。 2 自分の考えを表現するための文章 の組み立てを考える。 3 学習を振り返り、まとめをする。 ○ 「人と『もの』との付き合い方」について の調査活動や発表会を終えて、自分の生活の 見直しをさせる。 ○ 発表メモや聞き取りメモを利用しながら組 み立てを考える。 ○自分の考えが 明確になるよう に 組 み 立 て た か。 【ワークシート】 ② 1 組み立てシートをもとに、事実と感 想・意見を区別し、自分の生活と照ら し合わせながら文章にまとめる。 2 推敲をし、必要に応じて書き直した り、友だちと読み合ってお互いのよさ を伝え合ったりする。 3 学習を振り返り、まとめをする。 ○ 事実と感想・意見の書き分けについて確認 する。 ○ 誤字や文末表現の間違いがないか確認す る。 ○ 推敲が終わった児童からお互いに読み合っ て、よさを付箋に書き作品に貼らせる。 ○事実と感想・ 意見を区別して 文 章 を 書 い た か。 【発表原稿】 ○送り仮名や仮 名遣いについて 正 し く 書 け た か。 【発表原稿】 ① 1 学習参観の場で保護者や地域の人 に自分の考えを伝える。 2 学習を振り返り、まとめをする。 ○ 全体進行や発表順番は事前に決めておく。 ○ よりよい発表の仕方については事前に確認 しておく。 ○発表原稿をも とに、丁寧な言 葉遣いで話せた か。 【観察】 ① 1 自分の発表の仕方や環境問題への 深まりについて振り返る。 2 学習を振り返り、まとめをする。 ○ ビデオを見て内容の深まりや発表技術の高 まりを確認させる。 ○ 学習感想を交流させる。 ○ ビ デ オ を 見 て、自分や友達 のよさをワーク シートに書けた か。 【ワークシート】 「ものとの付き合い方発表会」の発表原稿を組み立てよう 「ものとの付き合い方発表会」の発表原稿を書こう 「ものとの付き合い方発表会」で環境を守る大切さをみんな に伝えよう 発表ビデオを見て、自分のよさ・友達のよさを伝えよう
(3) 準備 ・ビデオ ・ワークシート ・評価カード (4) 展開 学 習 活 動 お も な 支 援 評価規準・方法 1 前時発表のビデオを見て、よりよ い発表の仕方や聞き取り方(メモの 取り方)について考える。 2 本時のめあての確認をする。 3 発表会をする。 ① 話し手は、自分の課題に沿って 調査したことや考えを発表する。 ② 聞き手は自分の課題や考えと 照らし合わせ、気づいたことをメ モにとる。 ③ 発表についての質疑や意見交 換をする。 4 発表会を振り返る。 5 本時学習のまとめをする。 ① それぞれの立場(話す・聞く) で自己評価する。 ② 振り返りカードを書き、友だち のがんばりを紹介する。 6 次時学習について知る。 ○ ビデオの様子から、自分の考えを的確に伝える にはどうしたらよいか投げかける。そして、主張 点は何か、そのために資料をどのように提示した か、どんな話し方をしたか等話し合わせること で、よりよい発表の仕方を考えさせる。 ○ 発表の視点をもとに、聞く視点をもたせる。 ○ 話し合いを円滑に進めるために、司会は教師が 行う。 ○ 発表メモをもとに、発表資料を提示しながら後 半の発表者である 4 人の児童に発表させる。 ○ 聞き手がメモを取りやすいように、ゆっくり発 表させる。 ○ 発表者の名前、資料や資料提示の仕方、参考に なった考えをワークシートに簡潔にメモさせる。 ○ 考えのよさを見つけさせるために、自分の考え と共通点や相違点を考えながら、なるほどと思っ たことはメモに取らせる。 ○ 発表内容を充実させるために、質疑や意見交換 は、発表内容に関することとする。 ○ 意見交換をもとに、自分の改善点を発表させ る。 ○ 評価カードに記述させる。 ○ 友だちのがんばりを紹介することで、学習意欲 を高めさせる。 ○ 次時から、保護者や地域の人に向けての「もの との付き合い方発表会」の原稿づくりをすること を確認する。 ○ 資 料 を 提 示 し、自分の考え が聞き手に伝わ るように適切な 言葉遣いで発表 できたか。 【発表】 ○友だちの発表 を聞いて、共通 点や相違点を考 えながら、簡単 なメモを取るこ とができたか。 【ワークシート】 めあて 学級発表会を開き、発表の仕方を見合おう。 ・発表する人・・・自分の考えが分かるように、発表しよう。 ・聞く人・・・・・自分の考えと比べながら、発表を聞こう。 ・ 自分の考えが聞く人に伝わっただろ うか。 ・ 友だちの発表の仕方でよかった点は どこだったか。 等