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特殊教育における後期中等教育の現状と課題

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Academic year: 2021

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(1)Title. 特殊教育における後期中等教育の現状と課題. Author(s). 後藤, 守; 小笠原, 詠子. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 39(1): 137-146. Issue Date. 1988-10. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5087. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 特殊教育における後期中等教育の現状と課題. 後 藤. 守・小笠原 詠子. 1. 問題の所在 983 )に続く 本論文は, 前報 「精神遅滞児における特殊学級卒業後の動向(1)」 (後藤, 小笠原 1 も の で あ る,. 北海道内の特殊教育諸学校およ び小・中学校特殊学級児童・生徒数は, かなりの数にの ぼっ てお り, たとえ ば特殊教育諸学校の場合, 昭和30年度ではわずか1,250名であっ たの が, 昭和52年度には 2, 615名と実に2倍以上にも達している, 小・中学校特殊学級の場合も同様の傾向にある, これらの 傾向は, 昭和54年4月 の養護学校への就学義務化に伴い, さらに増加の 一途をたどっ ており, 昭和 65名の児童・生徒数に達している (北海道の特殊 6 2年度現在において は特殊教育諸学校数55校, 4 ,7 987年度版) 982 教育-特殊教育百年北海道記念会版 1978 , このような状 ,1 , 北海道の特殊教育 1 況の中で, 特殊学級およ び養護学校の卒業生の動向をさぐるということ は, これまでの特殊教育の 成果を検討し,これからの特殊教育の方向を策定するための資料 として大きな意味をもっと考える, さらにまた, この種の資料は, 現在, 特殊学級および養護学校に通学する子 どもをもつ父母が子ど もの将来を考 える上でも興味深い ものとなろう.. 前回の調査は, 北海道教育大学附属札幌小中学校特殊学級 (以下, F学級という) の卒業生の進. 路状況を把握することを目的とした ものであった, そこでは, 9つの進路型のカテ ゴリーを設定し, それを通して進路状況の特徴を浮き ぼりにしよう と努めている. 本調査においても前回の調査の進 め方を踏襲 している, 表1は, 前回の調査と比較して進路類型別による対 象数の変化を示したもの である. ここで特徴的なことは, ③の 「高等養護学校→施設入所」 の進路 型の対象者が増加してい ることである.56年度調 査の時に は, 全体の7,4%であったのに対 して,62年度では21.7% にも達し ている, このことは, 施設に入所する場合, 以前 は中学部卒業後す ぐに入所 しているの が一般的で あったのが, 現在は高等部に進学 してからの入所 が多くなっ てきている ことを示していると 思われ る, また, 就職の場合も同様の傾向にあり, ここ6年間に中学部卒業後すぐに就職している事例は 無く, すべ て②の 「高等養護学校→ 就職」 の進路型で占められている, 表1の資料か らも明らかな ように, 特殊学級 卒業生の卒業後の進路において後期中等教育と しての役割を担う高等養護学校も しくは高等部 は, 障害児教育の最近の動向の中で重要な位置を占めて きているといえよう, そこで 本研究では, 特殊学級卒業 生にとっ て, 後期中等教育としての高等養護学校もしく は高等部 がどの ような意味をもっているかを, 現状を浮き ぼりにする中で, 明らかにしてい きたい, また, それら の資料を通して, 特殊教育におけるこれからの後期中等教育のあり方についても考 察を深めていき た い,. 137.

(3) . 後 藤. 守・小笠原 詠子. 表1. 調査対象の内訳. ( ) 内は%. 調査年度 \\ \逆 5 6年度調査 6 2年度調査 進路型 ①高等養護学校在学. 13 (19,1 ). 17 (16.0). ②高等養護学校→就職. 16 ) (23.5. 25 (23.6). ③高等養護学校→施設入所 ④職業訓練校→自宅 ⑥職業訓練校→就職 ⑥職業訓練校→施設入所 ⑦就. 職. 1 1, 方. 4. 計. 23 ) (21,7 2. ) (5,9 4. 1.9 ( ) 4. (5.9). (3,8). 0. 2. 4. 3. (1.9). 3. 宅 合. (7.4). (5,9) 19 27.9) (. ⑧施 設 入 所 ⑨自. 5. (4.4) 68 (100.0). (2.8 ) 24. (22.6) 6 ( 5.7 ) 106 (100.0). 法. ・. 1, 調 査 対 象 6 2年度調査 (以下, 本調査という) では, 昭和44年4月 から昭和6 2年3月 の18年間に, F学級中 学部を卒業した者108名 が調査対象 とされている, ただし, 調査の実施段階では 住所不明1名と死 , 亡1名 を除き, 計1 06名 を対象とする, 調査対象の内訳は表1として, すでに問題の所在のところで 提示されている, 2‘ 調 査 期 日 昭和6 2年12月16日から昭和62年1 2月24日の期間が, 調査資料の収集にあてられた, 3. 調査方法およ び分析方法 本調査は, 質問紙による郵送調査 により実施された, 記入は 父母にしてもらった. 資料は全て , 進路型を単位に集計をし, 資料の比較分析が可能な項目に関して は前回の調査 ( 56年度調査) 結果 とあわせて分析が進められた.. 138.

(4) . 特殊教育における後期中等教育の現状と課題. 1 1 1 . 結果 と考察 06名の対象者のうちの回答者数を進路型別にまとめたものである,分析対象となるのは, 表2は,1 2 ) ( 3 )の進路型の回答者 1 ) ( 本調査の回答者62名 である が, 主体となるのは高等養護学校経験者である{ 計41名 である, 回答資料 は3つの視点から分析され考察が加えられている, 回答資料のうち,1つ選択という指定 に対 して2つ以上選択して回答したものがある. その場合は, 1÷(○印の数)というように計算し, 重みを調整している, したがっ て, 表中の度数の部分 が小数のかたちになっ ている, 表2, 回答状況の内訳. 進路型. ( ) 内は%. 調査年度 \\ 2年度調査 5 6年度調査 6 \』. ①高等養護学校在学. 11 84,6) (. 11 64,7 ) (. ②高等養護学校→就職. 12 (75.0). 15 ) (60.0. 3 (60,0). 15 ) (65.2. ③高等養護学校→施設入所 ④職業訓練校→自宅. 0. 2. ) (100.0 2 (50.0 ). 2. 0. 0. 職. 2 ( ) 50.0. I ) ( 33,3. ⑧施 設 入 所. 13 (68.4). 12 ( 50.0). ⑤職業訓練校→就職 ⑥職業訓練校→施設入所 ⑦就. ⑨自. 0. 宅 合. 計. 43 ( 63 ) ,2. ) ( 50.0. 4 ) (66.7 62 (58.5). 2に れからの高等養護学校 1 )高等養護学校への進学の経緯,( 以下, 前述の3つの視点, すなわち( きたい 3 )子どもの将来についての順に考察を進めてい への期待,( . 1. 高等養護学校への進学の経緯 表3は, 高等養護学校進学を決定 した動機を56年度調査の結果と比較してま とめたものである. 1 )の 「(中学部の)担任 前報でも明らかなように56年度調査の結果によ れば3進路類型の合計で は,( 6 3,5%) を占めているという こと が特徴的 の進路指導にした がいました,」 という項目 が高い割合 ( 1 )の項目の 割合が減 3) 傾向として指摘されてい る(後藤, 小笠原 198 , これに対して, 本調査では( 139.

(5) . 後 藤. 守・小笠原 詠子. 表3. 進学を決定した動機 \\. 、~. \ \\. ( ) 内は%. 型 ①高等養護学校在学 ②高等養護学校→就職 ③高等養護学校→施設入所 畑山 1~ 准隣. \\\. 計. 調査年度. 昭・56 昭・62 昭・56 昭・62 昭・56 昭・62 昭・56 昭・62. 1) 担任の進路指導にしたがい. 19.5 (47.6 ). 調査項目. 4.5 9 5,5 8 2 16,5 7 ( 81.8) (40.9) (45,8 ) (53.3) (66.7) (46.7) (63.5) 2) 父母がいろいろ な資料な ど I 5 4.5 5 I 6 6.5 を参考 に決めま した (9.1) (45.5) (37.5) (33.3) (33,3) (40.0) (25,0) ま した. 3) その他. I. 1.5. 2. 2. 0. (9.1) (13.6) (16.7) (13.3). 16 (39,0 ). 2 3 5.5 (13.3) (11.5) (13.4). 少し ( 47,6%) 2 )の 「父母がいろいろな資料などを参考 にきめました,」 という項目の割合が増加 ,( ( 3 9, 0%) している点が特徴的傾向として指摘さ れる. このことは, 以前は担任の進路指導の中で 高等養護学校 の選択 が位置づく傾向が強かったのに対 して, 現在は父母が意識的 に高等養護学校を 選択する傾向が強くなっ てきていると見てよいであろう, つまり, このことは親の意識 の中に, 高 等養護学校の存在が強く意識され, 身近なものになっ ていることを意味しているといえよう, 特に, この傾向は① 「高等養護学校在学」 の進路型の親の回答資料の中 に顕著に表われている. 表3を見 ると① 「高等養護学校在学」 の進路型の場合, 項目{ 1 )「担任の意向重視一 の割合が81,8% (昭・56 ) から40.9% (昭・62) に激減しているのに対して,項目( 2 )「親の意向重視」の割合が9,1% (昭・56 ) から45.5% (昭・62 ) へ増加している. このような 「担任の意向重視」 から 「親の意向重視」 への 変化 は, 親の高等養護学校進学 への強い意向もさることながら, 進路指導を進めるにあたって親の 意向をできるだけくみ入れようとする担任の指導姿勢が反 映しているものとも考えられる, 表4 は, 高等養護学校進学を決定した時にどの程度子 ども の希望を受け入れたかをきいた結果を まとめたものである, 3つの進路類型の合計を見 てみると, 多少減少してはいるが,{ )の 「いろい 2 ろな状況と子 どもの希望とを半々に尊重しま した,」という項目が高い割合を占めている, 割合は少 1 ないが{ )の 「ほとんど子 どもの希望を尊重しました,」 という項目が増加傾向にあり, 子 どもの意向 をくみ入れようとする親の姿勢が認められ今後 の推移が注目される, 表4, 子どもの希望を受け入れた度合い. \ \ ~ 進路型 \ - \ぐ \\\~、、. 調査項目. \\\. 調査年度. 1) ほとんど子どもの希望を尊 重 しま した 2) いろも・ろな状況と子どもの希 望とを半々に尊重しました. ( ) 内は%. ①高等養護学校在学 ②高等養護学校→就職 ③高等養護学校→施設入所. 合. 計. 昭・56 昭・62 昭・56 昭・62 昭・56 昭・62 昭‐56 昭・62 0. 3 I 3 (27.3 ) (8.3) (20.0). 0. I. I. 7. (6,7) (3.8) (17.1). 9 7 2 7 10 7 18 (81,8) (63.6) (58.3) (66.7 ) (66.7 ) (46,7) (69.2) 3) ほと んどま わりの状況で判 2 I 4 I 2 7 7 断しま した ( 18.2) (9.1) (33.3) (13.3) (33.3) (46.7) (26.9). 24 (58,5) 10 ( 24.4). 表5 は, 子 どもを高等養護 学校に進学させてみてよかったかどうかをきいた結果をまとめたもの である, 3進路類型を通して56年度調査, 本調査ともに( 1 )の 「高等部への進学は, いろいろな面で 本人にとっ てよかったように思います.」という項目の回答が多かった, この傾向は3 つの進路型に 共通したものとなっ ている, このことは, 進路指導の適切さもさることながら 高等部進学のも つ , 140.

(6) . 特殊教育における後期中等教育の現状と課題. 意味を多くの親 は肯定的に受けとめて いると見てよいであろう. 表5, 進学に関する父母の気持ち. ( ) 内は%. 准隣型 ①高等養護学校在学 ②高等養護学校→就職. \\\ 調査年度 --. 調査項目. ③高等養護学校→施設入所. 計. 昭・56 昭・62 昭・56 昭・62 昭・56 昭・62 昭・56 昭・62. 1) 高等部への 進学 は, いろい 21 37 12 2 14 9 11 10 ろな面で本人にとってよかっ ( 8 0 8 ) (90.2) 0 ) ) ( ) ( 6 6 7 8 0 ( 3 3 0 ) 9 o o 0 ) ( 7 5 l. ) ( (90.9 , , . . , たよう に思います. 2) もっと,弄りの方向に取り組 ませる機会を与えるべきだっ たと思います. 3) 高等部進学がよかったかど. 0. 0. 3 ) ( 20.0. 0. (6.7) I. 0. 0. 0. うか特別, 考 えたこと はあ (9,1) りません. 4) その他. I. 0. 3 (25.0). 0. 0. 0. I (33.3 ). 0. 0. 0. 4. 0. (9,8) 5 19.2 ( ) 0. 0. 0. 2, これからの高等養護学校への期待 表6は,今の高等養護学校 が今後どのようになってほしいかをきい た結果をまとめたものである, 調査項目は56年度調査の自由記述の部分をもとにして作 成したものである, ひとつだけ最もあて は まる項目を選んでもらったが, 2つとか3つに○印 が付いてきたものがあっ た, その場合は, 前述 したよう に1÷(○印の数)というように計算し, 重みを調整している, 表中の度数の部分 が小数の かたちになっているのは, 以上のような集計の仕方に関係している. 回答数 が少なく, 一般化は難 )の 「これまでの指導の仕方を今後も続けてほしいと思います,」 という項目の回答 が高 8 しい が, (. 表6, 子どもの通学している高等養護学校に対する親の気持ち 調査頃目. ( ) 内は%. 進路型 ①高等養護学校 ②高等養護学校 ③高等養護学校 \\\ \\ →就 職 →施設入所 在学. 1) も っ と先生がかわい がっ て く れればよいと思います 2) こま っ た時に気軽 に相談で きる先生 がいてく れるとよ いと思います 3) も っ と本人の高等部でのよ うすを家庭 にお しえてく れ る学 校 になっ て ほしいと思 います 4) 本人 が学校で苦労 している ようすな どをも っ と担任の 先生がわかっ て ほしし・と思 います 5) も っ と友だち がふ えてく れ れ ばよ いと思い ま す. 0. 0. 0. 0.2. 3,4. 1.9. 0. 3.8. 0.8. 0,5 ( 3.3). (12.0). ) ( 9.3. (15.3 ). (2ニ0). ) (10,9. 4.9. 2,3. 0,3. 1.2. (13.4). (15.3). ) (12.0. ) (7.3. 5.5. 2.3. 1,8. 0.8. 計. 0. ( 12,7). (22,7). (1.8). 合. 1,3. (5,3 ). ) (3.2 141.

(7) . 後 藤 6) 高等部での親睦 を深めるよ うな行事 がたく さ ん計画 さ れて ほしい と思いま す. 守・小笠原 詠子. 2.I. 1.0. ( 19.1). 3,4. 0.3. (6.7). (2.0). (8.3). 7) 子どもに関する親の希望や なやみをも っ と きいてく れ る学校 になっ て ほしいと思 います 8) これまでの指導の仕方 を今 後も続 けて ほしいと 思いま. 0.5. 10) その他. 2.3. (10.7). 5.1. 5,O. ( 45.5 ). す 9) 特別, 希望す ること はあり ません. 1,6. (4,5). 1.0. 3.6 (34.0). 0. ( 10.7 ). 13.6 ( 24,0). 1.0. (9,1) 0. 4.4. (15.3). ( 33,4) 2,O. (6.7 ) 1.0. 0,5. (6.7). (5.0) 1,5. (3.3). (3.7 ). い割合 ( 33,4%) を示しており, 子どもが在学した高等養護学校 の教育を肯定的にとらえていると 見ることができる. ただし, 割合は少ない が, 項目( 2 ) 3 ) )なども相対的に見て割 合が大きく, 7 ,( ,{ 「 無視 できない, こま っ た時に気軽に相談できる先生がいてほしい」 「もっと本人の高等部でのよう , 「 すを家庭におしえてほしい」 , 子どもに関する親の希望 やなやみを聞いてほしい」 といった学校 へ の要望 は親の気持ちとして当然のことのように思われる. これ に対して項目( 1 ) )などはほとんど 5 ,{ 選択されない項目になっ ている. 「もっと友だちがふえてほしい」という項目の意味を考える時 こ , の数値の低さに考えさせ られるものがあるが, 今後の検討課題としたい, 表7は, 高等養護学校 の予後指導 に関する希望についてきいた結果をまとめたものである 全体 , として割合 の多い項目は,( 3 )の「就職できない場合 に何か指導 してもらいたいと思います,」 であ っ た. この項目 に対しては, 3つの進路型とも一様 に高い割合を示している これはやはり卒業後の , 最大の目標は就職 であり, そのための指導を卒業後も行ってほしいという父母の気持ちの表れであ るといえよう, 特に, この気持ちを③の 「高等養護学校→施設入所」 の進路型の卒業生の父母も同 様 にもっていること は無視でき ないもののよう に思われる, 進路型別に回答の違いを見てみると① 表7. 高等養護学校の予後指導に関する希望. 調査項日. 進路型 ①高 ①高等養護学校 ②高等養護学校 ③高等養護学校 \\\ \\ 在学 →就職 →施設入所. 1) 卒業生と父兄全員が一向に 会する機会 が ほしいと思し・ ます. 2) 定期的な職場訪問や家庭訪. 5. 3) 就職できない場合に何か指 導してもら いたし・と思いま. 6. (45,5) 2. I. ,. ( 9,1 ). 18. 8. 6. 21. 5. 2. (51.2) 13. ( 33.3 ) 4. (13.3). ( 43.9). (53.3). (40.0). 計. (39.0). (6.7 ). (53.3). (18.2) 1. ( 26.7). (73.3) 8. 5. えても らいたいと思 います 5) その他. 11. 合 16. 4. ( ) 46.7. (54.5). す 4) 卒業した皆さんの情報を教. 7 (45.5). 問をして ほ しいと思し・ます. 142. ( ) 内は%. (31.7 ) 7. (26.7 ). (17.1).

(8) . 特殊教育における後期中等教育の現状と課題. )の項目にまんべ んなく回答されており, まだ 3 ) 1 ) 2 の 「高等養護学校在学」 の進路型の場合,〈 ,( ,( 「 在学中のために予後指導に対する焦点 が定まっていないように思われる, ②の 高等養護学校→就 )の 「定期的な職場訪問や家庭訪問をしてほしい 2 職・ の進路型の場合は, 現在就職しているために( 3,3%と高い割合を 占めている. 就職をすると新しい環境になるので, あま と思います.」の項目 が7 どもに声を り過去のことにとらわれないように思わ れる が, 父母として は職場に訪問 してもらい子 ③の進路型の . かけてく れたり, 話をきいてく れたりするとい ろいろな面で安心なの かもしれない, 就職させたい かたちで なんらかの るが 入所してい 3 )の項目の回 答が多い, 現在は施設に 場合は,( , という前向き な姿勢 が感じられる, このように見てくると, 一 口に予 後指導といっても現在の様子 や進路の型により, 子 どもの抱えている課題や親の希望も異なっ ている ことが指摘される, この点 をふま えた指導の仕方を考えていく ことが今後必要 と思われる. 表8は, 今後どのよう な高等養護学校が設けられるとよいと思っ ているかをきいたものである, この項目は, 高等養護学校 進学者だけではなく, F学級卒業 生全員にきいている. 全体としては, ( 3 )の「卒業後の指導にも力をいれてくれる高等部 が設けられれ ばよいと思います,」という項目の割 8, 0%) 7 合 が71.0%と高い割合を占めている, 予後指導への親の希望は, 高等養護学校進学者群 ( ばよ いと思い 2 )の 「職場開拓 が充実している高等部 が設けられれ において特に顕著である, また,( ばよ 思います 「 いと れ 高等部が設けられ )の 職業訓練を中心とした 6 .」 51,6%)という項目と( ます.」 ( 立することが 職業的に自 どもが将来 子 このことは が多い 答の割合 ( 5 0, 0%) という項目の回 , . , 親にとって一番の望みであるということを反映していると思われる, これに対して, 高等養護学校 1 )の 「希望者全員 が進学できる高等部 が設けられれ ばよいと思い 非進学者群の 内容をみてみると,( 9%) の項目に特 徴があるように思われる, これは高等養護学校非進学群 ということも 61, ます,」 ( あり,.希望してもなかなか進学できないという現状を反映していると思わ れる.. 表8, 高等養護学校の今後のあり方に関する親の意向 調査項目. ( ) 内は%. 高等養護学校 調査対象群 高等養護学校 一---\- - 一一・一 非進学者群 進学者群. 1) 希望者全員が進学できる高等部が設けられれ 2) 職場開拓が充実している高等部が設けられれ 3) 卒業後の指導にも力をいれてくれる高等部が 4) 教科学習を中心とした高等部が設けられれば. 8) その他. 31. 9. 22. 23. 8. 0 (9.8). ) (37.1. (38,1). (36,6 ) 4. ( 50,0). (42.9). (53,7 ) 15. ) (33.9. ) (28.6. (36.6 ). けられれ ばよいと思います,. 21. 6. 15. よいと思いま す.. 7) 個別指導を重視した指導を進める高等部が設. (3.2 ). (9.5). けられれ ばよいと思いま す,. 6) 職業訓練を中心とした高等部が設けられれば. 2. 2. 0. ) (71.0. (57.1). ( 78.0). よいと思いま す,. 5) 機能訓練や体力作りを中心とした高等部が設. 44. 12. 32. ) (51,6. ) (47.6. (53,7). 設けられれ ばよいと思います,. 32. 10. 22. ばよいと思います,. (48,4). ) (61,9. ) ( 41,5. 計. 30. 13. 17. ばよいと思います,. 合. 4. (6.5) 143.

(9) . 後 藤. 守・小笠原 詠子. 総体的 に見てこれか らの高等養護 学校に対 する親 のイメージ は どちらかと言えば 子どもの職業 , 的自立をめざした, いわゆる社会自立型 の高等養護学校を描いているよう に見える , この傾向は非 進学者群の親にも同様の傾向と して認められており 進学者群の親と同様 「社会的自立」 子どもの , , という 目標に向っ て軌を一にしている その上に立っ て 希望者全員が進学できる高等養護 , 学校を , 求めているように思わ れる. 資料を分析した限り においては いわゆる生活重視型 の高等養護 学校 , を志向す る傾向は認めづ らい, このこと は 今回の調査対象が特殊学級中学部卒業生と いう範囲 に , 限られていたことも大きく関係して いるように思われる 今後こ の点にも留意した掘り下げが 必要 , と思われる, 3, 子 どもの将来について 表9 は, 子 どもの将来をどのよ うに考えているかについての設問項目に対する回答結果を まとめ たも のである. ここでも就 職に対す る強い希望が認められてお り { 「できること なら技術を身 1 ) の , につけさせて生活 に困らないよう にさせたいと考えていま す の項目が512%(進学者 群) 5 1% ,」 . , 7, (非進学者 群) になっている. これ に対して 項目( 「できれ ば本人にあ た施設に入所させた 2 ) の っ , いと考えています,」 の割合は195% (進学者群) 28 6% (非進学者群) にと どま ており , , . っ , 項目 ( 1 )と対照的な関係になっ ている, 割合は少 ないが項目( )のように結婚 のことも親は考 えており 特 3 , 表9. 子 ども の将来 につし、ての親の考 え. 調査項目. 一一---- 、ー----. ( ) 内は%. 調査対象群 高等養護 高等養護学校 学校 高等養護学校 進学者群 非進学者群. 1) できること なら技術 を身に つ けさせて 生活 に こま らないよ う にさせ たいと考 えていま す. 21. 2) できれ ば, 本 人 にあっ た施設 に入所 させた い と考 えていま す. 8. 12 (51,2). 10. 4) できるだ け親の そ ばで生活 できるよう にさせ たいと考 えています. 12. 6 ( 28.6). 3. 6) その他. 5. 8. ( 19.4) 20. (38,1) 2. (7.3). ( 32.3 ) 5. 9,5 ( ) 5. (12.2). ( 22.6) 12. (9.5). (29,3). 5) 今のところ, 特別考 えていませ ん. ( 53.2) 14. 2 (24.4). 計. 33 (57,1 ). ( 19.5 ). 3) 結婚させた いと 考 えていま す. 合. ( 8.1 ) 10. ( 23.8 ). (16.1). に, 進学者群 の親にその傾 向が認められる 総じてこれ らの資料を見ると 進学者群 非進学者群 , , , の親のいずれもが社会的自立の方向にそって子 ども の将来を考えていると見 てよいであろう これ . らの親の考えは, 単に親 の考えだけにと どまらず 福祉や行政 にかかわる者 にと ても 十分考慮 , っ , すべき重要な観点を内包しているように思わ れる . 4. ま と め に あ た っ て. 以上, 高等養護学校に焦点 をあてて検討してきたが これま での資料の 分析から明らかなように , , 高等養護学校 の現状を考えると 親 にとっ て近年ますます 関心の対象とな ており 身近な存在と , っ , して捉 えられてい ることが明 らかにされたよう に思われる 多く の親は 子どもを高等養護学校 に . , 144.

(10) . 特殊教育における後期中等教育の現状と課題. 高等養護学校に 進学させてよかったと感 じている ことも明らかにされた. しかし, さらによりよい も,「希 る それにして ようであ . 対するイメー ジについては, 十分浮か びあがっ ていないのが実状の を とい 「 、っ 望者全員 が入学できる高等 部を」 という要望や 職業訓練・職場 開拓の充実した高等部 」 「 卒業後 さらに う , た要望などは, 今後の高等養護学校作りにとって無視できぬ主要な観点となろ , 「高等 これまでの 強い要望は 導に対する た予後指 とい を , っ の指導にも力を入れてく れる高等部 」 接なかかわりをも 部」 のあり方に強い警告を与えるものと受けとめる こともできよう, 卒業後も密 ること が大切である, つ,いわ ばフォロースルーのある指導のあり方を親が求めていることに留意す 養護 高等養護学校もしく は高等部設置への要望 は, 今後ますます強まるものと思われる, 特に, 進める上で重 学校高等部の設置は, 障害をもつ子 どもにとって重要 と思われる一貫性のある教育を 指導が必要 要な条件 となるように思われる. 障害をもつ子 どもの場合, 順序性のある きめの細かい が これら障害をも 進めること , とされてい る. また, 長期的見通しに立っ た指導計画の中で教育を 幅をもたせる 教育期間に は 高等部の設置 が多い もたらす場合 果を , , つ子 どもにとって好ましい結 味を う点で大きな意 こと が可能となり, 社会自立に向けて十分な基礎作りの時間 が確保されるとい ないが, もつように思われる. 今回の調 査では, いわゆる生活重視型の高等 部の要望 は浮かんではい は 障害の重い子 どもほど場の変 化に影響をう けやすい. 場 に潰れ, 自分の力を十分発揮するまでに 導を進め 時間を要す る子 どもが多い, なじみの場で, なじみの指導パターンで十分時間 をかけて指 ある, その意味で は, 分離型の高等養護学校では好ましい学習効果をう ること がなにより 、も大切で まない子 ども達もいることをも留意 した設置計画が求められよう, い づれにしても, 長期の見通し がまず に立っ た指導計画を立案し, 一 貫性のある教育を実践するためには, 安定した教育指導体制 注 大きな要因として もって必要である, 高等部の組み入れ は, 今後の障害 児教育の変容にせまる, 目さ れる,. あとがき と資料 本調 査研究は前報にひき続き, 後藤 が研究の全体計画を立案し, 小笠原詠子 が調査の実施 加え 十分な討議を 互い に の分析, および執筆を担当した. しかし, 本稿をまとめ るにあたってはお おける後期 ており, 両者の意見 が一致したこと がらに基づいて考 察が加えられている, 特殊教育 に 中等教育のあり方を検討する 上での素材に利用 されれ ば幸いである,. 引用文献 . ( 1 ) 特殊教育百年北海道記念会 北海道の特殊教育, 1978 72~1987年度版 (パンフ レッ ト) , ( 2 ) 北海道教育委員会:北海道の特殊教育, 19. . 北海道教育大学紀要 ( 3 ) 後藤 守・小笠原詠子:精神遅滞児における特殊学級卒業後の動向(1) 983 (第 一部C) 第33巻第2号, 1 ,. 参考文献 . . 1969 ( 1 ) 飯田貞 雄:予後指導--就職者の追指導を中心として. 精神薄弱児研究, 130 1 9 6 4 . . ( 2 ) 西脇佑五郎:中学校特殊学級卒業 生の動向, 精神薄弱児研究, 65 巻第3号 975 1 2 研究第 査 特殊教育学 予後調 . ,1 ( 3 ) 広瀬恭子:特殊学級卒業者の ,. 生の進路追跡調査を いて. 北海道特殊教育諸学校卒業生の進路追跡調査につ ) 北海道特殊学校長会教育課程委員会:北海道特殊教 ( 4 145.

(11) . 後 藤. 守・小笠原 詠子. 北海道特殊学校 長会研究集録, 1983. (後藤 守・本学教授 札幌分校. 146. 小笠原詠子・本学非常勤講師 札幌分校).

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参照

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