総合的な学習としてのデザイン・工作工芸教育
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(2) . 2巻 北海道教育大学紀要 (教育科学編) 第5. 第1号. Jouma lofHol直a idoUni i l tyofEducat i i on (Educat vers on) Vo .52 .I , No. 平成 13 年 9 月 Sept ember , 2001. 総合的な学習としてのデザイ ン・工作工芸教育. 佐々 木. 宰. 北海道教育大学釧路校美術教育教室. は じめ に. 本稿は, 「総合的な学習の時間」 の活動の在り方の一つとして, デザイン・工作工芸を取り上げ, ものを つくる過程を通して問題解決をはかる学習の教材化ついて考察したものである. デザイン・工芸は, それ自 体が独自の芸術表現としての領域をもつものであるが, ここでは 「ものづくり」 として広義に解釈し, もの づくりの活動がもつ多様な側面を問題解決学習の過程 に照合して その学習の可能性を論じた. , 「総合的な学習の時間」 はすでに多様な実践が試行されており, 完全実施に向けて準備が進められてい る. 試行的実践の中には, これまでの学習形態ではなし得なかった新しい教育の可能性を示唆するものもあ るが, 一方で問題点も数多く指摘されていることは周知の通りである. 特に, 児童生徒一人ひとりの興味や 関心に基づく学習であるという性格は, 児童生徒の主体的な学習活動を尊重する反面, 教師の指導性に暖昧 さ を 生 じさ せ て いる‐. 本稿では, こう した問題意識に基づいて, もの づくりという総合的な造形活動から学習内容.指導内容を 抽出し教材化を試みた. もの づくりは, 場当たり的な自己表現ではなく, 機能や素材, 技術などから導かれ る論理的かつ体験的な活動である. その過程では, 学習者が自ら体験的に獲得していく内容もあるが, 教師 の指導性のもとに獲得させていく内容もある. こうした教師の主体性も含めて, ものづくりの教育 (デザイ ン.工作工芸教育) のあり方を考察した. 1. 総合的な学習とものづくりの活動. ( 1 ) 新学習指導要領と総合的な学習 平成10年度に行われた学習指導要領の改訂によっ て, 「総合的な学習の時間」 が新設された. これによっ て, 小学校の教育課程は, 各教科, 道徳, 特別活動, 総合的な学習の時間から構成され, 中学校の教育課程 は, 必修教科, 選択教科, 道徳, 特別活動, 総合的な学習の時間から構成されるよう になった. 「総合的な学習の時間」 は, 教科, 道徳, 特別活動のいずれにも属さない新たな内 容領域であることか ら, 「第4の領域」 などと呼ばれたこともあっ たが, 学習指導要領には領域としての単独の記載はなされて お ら ず, 「総則」 にお いて 集約 的 に 記 載 さ れて い る. した が っ て そ の 記 述 は こ の 時 間 につ い て の 全 般 的 , ,. な性格・ねらい・学習活動例を示すにとどまっ ている. 「総則」 における 「総合的な学習の時間」 に関する 記述は以下の通りである (ただし, 文中カッコ内は筆者) .. 181.
(3) . 佐々木. 宰. 総合的な学習の時間においては, 各学校は, 地域や学校, 児童 (中学校では生徒) の実態等に応じ て, 横断的・総合的な学習や児童の興味・関心等に基づく学習な ど創意工夫を生かした教育活動を行. 1. う も の とする.. 総合的な学習の時間においては, 次のようなねらいをもって指導を行うものとする. ( 1 ) 自ら課題を見付け, 自ら学び, 自ら考え, 主体的に判断し, よりよく問題を解決する資質や能力. 2. を育 てる こ と.. ( 2 ) 学び方やものの考え方を身に付け, 問題の解決や探究活動に主体的, 創造的に取り組む態度を育 て, 自 己の生 き 方 を考 える こ と ができる よう にする こ と.. 各学校においては, 2に示すねらいを踏まえ, 例え ば国際理解, 情報, 環境, 福祉・健康などの横 断的.総合的な課題, 児童 (中学校では生徒) の興味.関心に基づく課題, 地域や学校の特色に応じ. 3. た課題などについて, 学校の実態に応じた学習活動を行うものとする‐ 4. 各 学校 にお ける 総 合 的 な学習 の 時 間の名 称 につ いて は, 各 学校 にお い て適切 に定める も の とす る.. 総合的な学習の時間の学習活動を行うに当たっては, 次の事項に配慮するものとする. ( 1 ) 自然体験やボランティア活動などの社会体験, 観察・実験, 見学や調査, 発表や討論, ものづく. 5. りや生産活動など体験的な学習, 問題解決的な学習 を積極的に取り入れる こと. ( 2 ) グループ学習や異年齢集団による学習な どの多様な学習形態, 地域の人々の協力も得つつ全教師 が一体となって指導に当たるなどの指導体制, 地域の教材や学習環境の積極的な活用な どについて 工 夫 する こ と‐. ) 国際理解に関する学習の一環としての外国語会話等を行うときは, 学校の実態等に応じ, 児童が ( 3 外国語に触れたり, 外国の生活や文化などに慣れ親しんだりするなど小学校段階にふさわしい体験 的な学習が行われるようにすること (中学校ではこの項目は記載されていない) ‐ ま た, こ の 時 間 に当 て ら れる 授 業 時 数 は, 小 学 校 で は105~110単 位 時 間, 中 学 校 で は70~130単 位 時 間 で. あり, 週当たり時数に換算すると小学校では概ね3単位時間, 中学校では2~3単位時間強となっている‐ これは, 小学校では国語, 算数に次いで大きな時間配当であり, 授業時数上からも 「総合的な学習の時間」 が今次の改訂における重点領域であることがわかる. 新学習指導要領に先立っ て 「総合的な学習の時間」 が示されたのは第15期中央教育審議会 (以下, 中教 審) の中間まとめ及 び同会第1次答申による. 「生きる力」 をキーワー ドとして, 「総合的な学習の時間」 の 新設をはじめ, 「完全学校週五日制」 の導入, 「教育内容の厳選」 による大幅な教育内容の削減, 地域と家庭 教育の連携強化による学校のスリム化な どが示されたことは周知の通りである. 同答申では, 「生きる力」 について, 「自分で課題を見つけ, 自ら学び, 自ら考え, 主体的に判断し, 行動 し, よりよく問題を解決する資質や能力」 , 「自らを律しつつ, 他人ととも に協調し, 他人を思いやる心や感 動する心など, 豊かな人間性」 , 「たくましく生きるための健康や体力」 などとして捉えている. これらの文 言は, 前掲した学習指導要領における 「総合的な学習の時間」 に関する記述とほぼ主旨を同じくするもので ある. したがって, 「総合的な学習の時間」 は今次の改訂のキーワー ドである 「生きる力」 を象徴するもの であり, 教科主義的なカリキュラム構造からの部分的な脱却を指向する試みともいえる.. ( 2 ) 新指導要領の性格と問題点 新指導要領を概観する と, 前学習指導要領 (平成元年) よりもさらに形式陶冶的なカリキュラムの側面が 強調されている とみることができる‐ 完全学校週五日制のもとでの 「総合的な学習の時間」 の新設は, 相対 182.
(4) . 総合的な学習 としてのデザイン・工作工芸教育. 的に教科の時間数および内容の量的削減をもたらす結果になっ た. 従来このことに関する批判 は多方面から 指摘されている状態にある. すなわち, 教科時間の学習内容の削減は児童・生徒の基礎学力の低下に拍車を かける, という危倶であり, 批判である. 「はいまわる」 と批判されたかつての経験主義の再来との指摘も ある.. 確かに, 形式陶冶的な色彩を色濃くもつ新学習指導要領には問題点 が少なくない. しかし, 教科学習の内 容が量的に削減されたことの問題よりも, 厳選後の教育内容を明瞭に提示し, 確実に習得させる基盤整備 が できているか どうかということが問題視されるべきである. 実質陶 台に関わる 「基礎・基本」 や 「学力」 な どが実 際 には暖 昧 に捉 え ら れている か らであ る.. 「基礎.基本の徹底」 な どの文 言 は, 必ずしも 「基礎・基本」 が何であるか明瞭な回答 を用意しない. 「学力」 に関しても, 平成元年の学習指導要領改訂時以来, 「新しい学力観」 という言葉の登場に伴っ て児 童.生徒の 「学力」 の捉え直しがうたわれ, 興味・関心・態度などを含む能力・資質として 「学力」 が捉え られてきた経緯がある‐ このため, 「学力」 の獲得を保障する 「基礎・基本」 の内容に関 しても, ミニマム . エ ッ セ ン シ ャ ル ズ と して 明 瞭 に示 す こと の できる 学習 内容 ・ 教育 内容 と いう 性格 よ り も, 児 童 ・ 生徒 の学. 習に対する指向性を促す学習内容・教育内容という性格が強調されてきた. 新学習指導要領における学力観 や 「基礎.基本」 の概念も, こう した状況の延長上にあると考えられる. 上記のような学習指導要領の性格は, 児童・生徒の興味や関心などを中心に据えた自己教育力の開発に主 眼がおかれており, そのこと自体はひとつの教育のあり方を示すものであろう. しかし, こう した性格が, 現場の教師に 「教師の指導性のも とに知識の獲得をさせる」 という教育のあり方 をタブー視させる遠因に なっている ともいえる. 「指導」 という言葉が 「支援」 という言葉に置き換えられ, 「教えること」 が禁忌さ れ 「育てるこ と」 が求められる状況において, 「基礎・基本」 や 「学力」 はひじょう に不明瞭 なものにな る‐. 「総合的な学習の時間」 に関しても, 「自ら課題を見付け, 自ら学び, 自ら考え, 主体的に判断し」 など の文言によって, 教師が課題設定をしたり指導することがこの時間の主旨にそぐわないかのような印象を生 じさせている. つまり, 総合的な学習の時間をはじめ, カリキュラム全体を通じて, 学習活動に介在する教 師の指導性に自己規制をかけるかのような印象を与えるものになっているのである. 3 ) 「総合的な学習の時間」 の課題 ( 「総合的な学習の時間」 が示されて以来, 多様な実践・試行が行われており, 実践事例集な どが数多く刊 行されている状態にある‐ 各地の研究集会・研究大会においても 「総合的な学習の時間」 がテーマとして取 り上 げら れて いる.. ただし, こう した実践に対して以下のような課題 点も指摘 さ れて いる. 「しか し, そ れ らの 実 践 の な か には, ユ ニーク さや 多 様 性, 目 新 しさ や 奇 抜さ の みを追 い か けて いる も の. も見られる. ほかと違っ た珍しいこと, 奇をてらったことを実践することが特色ある教育活動を進めること であると, 一部 に受けとめられているようである. また, 『はじめに子どもありき』 とか 『子 どもの興味・ 関心に基づいて』 ということから, 実践に当たっておさえておかなけれ ばならない 『大切なこと』 がすでに ) 」 忘 れら れている の で はな い かと 思う こ と がある. 1. 活動の新規性 ばかりに注意が向けられていくという 問題に関しては, 活動内容の模索段階であることが背 景になっている と考えられる. しかし, 「はじめに子どもありき」 という言葉に象徴される よう に, 課題の 選択や活動内容が児童の興味‐関心に依拠したものになっ てしまうという問題に関しては, 「総合的な学習 の 時 間」 に 限 っ た こ と で はなく カリ キ ュ ラム 全 体 の性 格 による とこ ろ が大 き い と 考 えら れる. 183.
(5) . 佐々木. 宰. 「総合的な学習の時間」 がカリキュラム上の位置づけを与えられた学習である以上 何を学習の内容とす , るかというプロセス, つまり学習内容を対象化していくプロセスは避けられない 学習内容の対象化に関し . て, 教師だけではなく, 児童・生徒も参画しうるということが この時間の特徴と言える しかし 児童の . , , 偶発的な興味・関心, 思いつきがすべて学習内容として対象化できるものとは 限らない 「自ら課題を見つ . ける」「自ら学び, 自ら考え, 主体的に判 断し」 などの文言が あたかも学習内容や対象の選択を児童・生 , 徒に委ねなければならないかのような印象を与えているが 問題解決学習を行うに足りる内容の範囲や そ , , れを含みうる対象領域を設定し 学習全体の方向性を示していくのは教師の役割である , ‐ このよう に 「総合的な学習の時間」 は, 児童中心の学習内容を過度に想起させることが少なくない 本来 . 「総合的な学習の時間」 は, 学校や教師に裁量権が与えられた学習時間であると解釈すべきであるのに対 し, 「教師が教えることは趣旨に反する」 といっ た潜在的な禁忌意識によっ て教師の指導性を自己規制して いるかのような事例を多く目にする. もちろん, 現在行われている様々な試みは試行的なものであり 初めての取り組みであることは考慮され , るべきである‐ また, こう した実践が今後の教育活動の中で漸次改善されていくであろうことは予測でき る. しかし, 「総合的な学習の時間」 における教師の指導性・主体性が明確にされなければ これまでなさ , れた多くの貴重な試行的実践事例から得られた学習内容の対象化のための方法論や指導論が一般化されるこ となく, 特殊事例の集積になっ てしまう危倶すらある‐ 4 ( ) 「総合的な学習の時間」 と 「ものづくり」 --デザイン・工作工芸 「総合的な学習の時間」 におけるデザイン・工作工芸 すなわち 「ものづくり」 に関して 学習指導要領 , , には以下のように記載されている. (下線部筆者) 5. 総合的な学習の時間の学習活動を行うに当たっては, 次の事項に配慮するものとする‐. ( 1 ) 自然体験やボランティア活動などの社会体験. , 観察・実験, 見学や調査, 発表や討論, ものづく りや生産活動など体験的な学習, 問題解決的な学習を積極的に取り入れること.. ここで示されている 「配慮すべき事項」 は, 「総合的な学習の時間」 の活動の方法を意味する 児童‐生 . 徒の興味関心に基づくテーマについて体験的, 問題解決的に学習するとともに 他教科との関連を意識し , , 探求すべきテーマやその方法を教科横断的な関連の中でとらえ, 生かしていく配慮を求めているものと考え ら れる.. 「ものづくりや生産的な活動」 という 表記は 図画工作科や美術科などの教科との関連を意識させる 図 , . 画工作科や美術科における工作分野の内容, デザイン分野の内容は, 多分に体験的要素・問題解決的要素を 含んでおり, それ自体が総合的な学習として成り立つものもある. その具体的な性格や特性については 次 , 章以降で述べるとして, ここでは, ものづくりなどの活動が, 手や体をつかう活動を伴うことから 短絡的 , に 「体験的で問題解決的な活動」 に結 びつけられることの問題点を指摘しておきたい‐ ものづくり (デザイン.工作工芸) は, 内的なイメージを色や形に置き換えて表現する絵画 彫刻などと , は異なった表現活動である. 現実の生活上の要求や 具体的な目的 あるいは素材や技術との関わりに即し , , て行われる目的的な表現活動である‐ イメージをものの形に表すよりも, ものや技術, 現実の諸条件の論理 からイメージを作り上げていく活動である ともいえる. しかし 実際にはものづくりにおける素材や技術・ , 道具といった要素や条件を無視して, 児童がつくりたいものを, つくりたいように作らせる という指導が , 散見される現状もある‐ 特に, 図画工作科では, カリキュラム全体の形式陶冶的性格へのシフトと連動する 184.
(6) . 総合的な学習 としてのデザイン・工作工芸教育. よう に, 児 童 の内 発 的なイメ ー ジを優 先 させる 傾 向 が み ら れる. 長谷川 は, 工 作 学習 にお ける 「イ メ ー ジ優 先」 を批判 し, 以 下 の よう に述 べ て いる.. 「それらはいずれも 『もの』 ばかりでなく, 子 どもの発達 (イメー ジの生成過程) をも看過した大人の 安易な 『イメージ優先』 の習癖に由来するもの, といえるであろう‐ 図画工作科の学習に限らず, とかく 学校教育全体に, こう した子 どもの既有のイメージに依存する傾 向はないであろう か‐ (中略) こう した 神話めいた一方的な 『イメージ先行』 という通念は, 子 どもの造形指導において常に指摘さ れる陥穿とい えよう. そ こ で, 『も の』 とイメ ー ジの両 者 の関係 にお い て は, 『イ メ ー ジ先 行』 よ り も 『も の』 に学 びな. がら 『もの』 からイメー ジを発想させていくという 『素材からの発想』 が, 工作表現における指導上の基 ) 」 本的姿勢とすることを改めて確認されなければならない.2 「総合的な学習の時間」 におけるものづくりなどの活動は, 作業的な内容を付加するため, あるいは体 験的な要素を付加するための手段として扱われることが少なくない. ものづくりの学習が本来もっている 問題解決学習 としての側面を理解した上で, 教材化・題材化を図らなければ, 総合的な学習 としてのもの づくりは接小化さ れる. また, 図画工作科をはじめとする教科学習との横断的連携も形骸化したものにな る.. 2 問題解決学習としての工作・デザイン教育 ( 1 ) デザイン・工作工芸教育の内容 学校教育において, デザイン・工作工芸を直接的に扱う教科は, 小学校では図画工作科, 中学校では美術 科, さらに技術科の一部である. 図画工作科はその名称が示すとおり, 戦前の芸能科 「図画」 と 「工作」 が 戦後に統合されたものである. 美術科は昭和33年の学習指導要領の改訂によって与えられた名称であり, 同 時期に誕生した技術科に生産的な工芸の内容 が分離・移植されている. なお, 「デザイン」 という用語 が美 術教育の内容として学習指導要領に登場したのもこの昭和33年の改訂によるものである‐ これらの内容は, その後の学習指導要領の改訂によってさらに統合され, 教科書等で扱われる題材が普及 して いく につ れて, 例 え ば 「ポス タ ー」 「レタリ ン グ」 「機構 工 作」 な どとい っ た 題材 と して, 学校 教育 にお. ける 「デザイン」 や 「工作・工芸」 の学習内容が一般化されていった. 造形教育におけるデザイン・工作工 芸は, 一定の目的や条件に即 した表現 (適応表現) である という特徴をもつことから, 絵画や彫刻な どのよ うな心象表現と区別さ れていたが, 昨今ではデザイン・工作分野に, 「つくりたいものをつくる」 という表 記を与えたために, 心象表現との明瞭な差異を感じにくくさせている. つまり, デザイン・工作工芸の機能 的表現という側面よりも学習者の個人的な心象を優先させるかのような印象を与えるのである. 工作・工芸教育の内容は, 明治中期に小学校の加設科目として設けられた 「手工科」 をその起源にもつ. その目標は 「手エハ眼及手ヲ練習シテ簡易ナル物品ヲ 製作スルノ能ヲ養ヒ勤労ヲ好ムノ 習慣ヲ長スルラ以テ ) 」 とされており, 実学的な立場であっ た. 明治中期には, 後光牧太, 上原六四郎, 手島精一らに 要旨トス3 よる 手 工 教育 の研 究 ・普 及 活動 があ っ た‐ 特 に, 後藤 はス ウ ェ ー デンの ネース にお い て 手工 教育 (ス ロイ ド. 教育) を調査し, 日本に持ち帰った. 大正時代には図画と手工の統合論をはじめ, 教育的手工の可能性が問 われている. このような経緯の中で, 工作・工芸教育は, 端的に言えば 「手によるものづくり」 の教育とし て捉えられており, 時代によって程度の差こそあれ生産や使用に通じる機能的表現のための教育であっ た. 一方, デザイン教育に関 しては, 昭和初期に川喜田煉七郎, 武井勝雄らによって展開された 「構成教育運 動」 を起源にもつ. バウハウスの予備課程 (基礎課程) の教育内容を移植した構成教育運動は, 造形の要素 的な把握を通して造形活動の諸側面 に通じる感覚訓練に主眼が置かれていた. こう した造形主義的な教育 185.
(7) . 佐々木. 宰. は, 戦後昭和30年代に民間教育団体 (造形教育センター) によっ て再生し4 ) 昭和3 3年改訂の学習指導要領 , にデザインが盛り込まれたことを契機 に, デザイン教育として定着していく バウハウス以来の基礎的な感 . 覚訓練としての構成 (基礎造形) と, 視覚伝達デザインを中心にした応用的な デザイン教育の内容が設定さ れて い っ た.. このよう に工作・工芸, デザイン教育の内容の流れを見ていくと 工作.工芸では 「手作業‐手づくり」 , という指向性を読みとることができ デザイン教育では造形の要素や効果を捉える客観性 デザインプロセ , , スの計画性, 造形的 思考 法 な どへ の 指 向 性 を読 み とる こ と が できる‐ しか し 工作 ・工 芸 も デザイ ンも 広 , , 義に捉えるならば, 本来は一定の目的に即した造形的な活動であり 目的的な造形行為 に他ならない V・ , . パパネックは, デザイン活動を人間の活動全体に及ぶ行為として捉え 「ある行為を望ましい予知できる目 , 標 へ 向 けて計 画 し, 整 える と いう こ と が デザイ ンの プロセス の本 質 であ る デザイ ンを 孤立 化 して考 える , .. こと, あるいは物自体とみることは 生の根源的な母胎としての デザインの本質的価値をそこなうことであ , る. (中略) デザインとは, 意味ある 秩序状態をつくり出すため に意識的に努力することである 5 ) . 」 と述べ て いる‐ そ して, デザイ ンを 方 法 (Me thod), 効用 (Use ), 要 求 (Need), 目 的 指 向性 (Te l ), i es s , (As iat i i ) の 機 能 か らなる 「機 能複 合体」 である と 考 え た (下 図 参照) the t soc on), 美 学 (Aes c s . 効用. Us e. 連想. 要 N語 d. 方法. 目的指向性. Me hod t. 1 l i e e s s. 美学. Ae he i t t s c s. 連想. As i i t s o c a on. パパネックの機能複合体 工作・工芸とデザインの双方を統合的に表現する適切な呼称を見つ けることは容易でないが 一般的な言 , 葉では 「ものづくり」 という呼称が最も近いと考えられ パパネックの主張した デザインの広義性とも合致 , する部分を多く 含むものと思われる. このよう に考えれば ものづくりに関する教育は 工作・工芸のもつ , , 手作りの指向性とデザインのもつ造形性や計画性を含みながらも その対象範囲をより拡大して 生活全般 , , と造形物 (もの) との関係を学ぶ総合的な学習の対象を含むものとなり得る それは 芸術表現領域として . , 工芸やデザインを意識した図画工作科や美術科などの教科学習を超えた次元で ものづくりの可能性を示し , て いく こ と になろう‐. ( 2 ) 問題解決学習としてのデザイン・工作工芸 幅広いものづくり学習としてデザイ ン・工作工芸をとらえるならば その学習対象は日常生活一般にみら , れる生活と造形物 (もの) との関係から見出すことができる つまり 生活を営む上で要求されるものや改 ‐ , 善されるべきものなどを, もの づくりのための必要性としてとらえることができる 生活上の課題‐問題に . 対してものづくりを通して解決していく活動であるともいえる. このような活動における学習内容は様々に想定される. 例えば 手作業を通してのものづくりという側面 , が強く意識されると, 素材の扱いから道具の使用に関する技術習得を目的とした内容が想起される また . , 形態のデザインという側面が強調されると形態上の美観に関する 造形的な発想を重視した内容などが想起さ 186.
(8) . 総合的な学習 としてのデザイ ン・工作工芸教育. れるであろう. これらの学習内容はどちらもデザイン・工作工芸にとって重要な側面であり, それぞれ問題 解決の過程を有している. しかし, ものづくりの学習 がもつ問題解決の過程は, 問題・課題の発見や設定か ら完成・使用に至るまでに必要とされる要素の総合的な過程である. そこには, 上記のような形態や技術的 な要素はもとより, 様々な要素を状況に応じて取捨選択し統制 していくための論理的な思考が求められる. した が っ て, も の づ く り の 学習 は, 個 々 の 要素やス テ ッ プにお ける 問題 解 決 の過程 と, も の づ く り 活動 全体. としての問題解決の過程 からなる二重の構造と考えることができる. 学習者は, デザイン・工作工芸活動の 各工程における様々な問題解決を図りながら, 工程全体を通じて生活とものとの関係を捉え, 問題を解決し て いく の である.. 福田は, デザイン教育の特性に関して, ①基礎造形としての特性, ②視覚教育としての特性, ③造形にお ける計画主義, ④問題解決学習としての特性, という四点を設定した上で, 問題解決学習としてのデザイン 教育の可能性について次のように述べている. 「デザイ ン教 育 にお い て, 幅広 い デザイ ン・ プロ セス を考慮 に入 れな が ら, ニー ズ に答 える た め の 問題. 設定から問題解決までの学習は, 単に造形上の解決を迫るだけの受け身の学習 でもなけれ ば, 問題を次々 とこなしていく機械的な作業の学習でもない. それは教師の立場からも, 児童・生徒の立場からも, 総合 的で自発的な活動である. 問題解決学習 をデザイン教育に導入することは, 私たちが日常的な行為として いる意志決定や, 決断のための論理的な思考を啓発するものであり, 日常生活の基本的な思考 プロセスを 形成するものである. 例え ば ・学校でのデザイン学習が, 体験的→訓練的→表現的と, 学年を追う ごとに どの プロセスが自発的な学習形態をとることから考えても, 問題解決学習 は効果的である. 単に造形上の 問題をこなすという訓練的な学習ではなく, 創造的体験を通じての問題解決活動としてのデザイン学習を 6 ) 取 り入 れる こ と が, 今 後の 普 通 教育 の 課題 の 一 つ である と思わ れる‐ 」 と ころ で, 問 題 解 決の 学習 プロ セス は, デ ュ ーイ の 反省 的 思 考 に代 表 さ れる よう に, 問題 の 示唆, 分析,. 仮説, 推論, 検証な どのような時間的経過をたどる. このような問題解決の プロセス を, 実際のデザイン教 育 に取り 入 れた例 と して, イ ギリ ス の デザイ ン教育 につ いて 述べ た ピー ター ・ グリ ー ンの 問題 解 決の プロ セ ) グリ ー ン は デザイ ン に お ける 問 題 解 決 の プロ セス を ① 問 題 設 定, ニ ー ズ の ス をあ げる こ と がで き る7 , ‐ ,. 明確化, ②解決策の提案, ③評価, という3つの基本段階から構成 されるもの と した (下図参照) . さら に, それぞれの段階においてさらに問題解決の プロセスが設定されており, 全体と各段階の問題解決からな る 二 重 構造 と して いる. 1 3 要求の優先順 ・ リストアップ. 1 2 情報の評 .. 価と分析. 1 1 資料と情 .. 報の収集. 3 4 提案された解決策を . 消費者・生産者に伝達. 1 .問題設定 ニーズの明確化. 3 2 設定された基準 ・ に沿っての分析. 2 1 仮設 白 勺解決策 . の提案,比較テスト. 問題解決の プロセス. 3 3 優先順位に沿って . 効率を測定テスト. 1 4 評価基準 . の設定. 3 .解決策の提案 1 モデルのテスト 3 . 解決策の改善・修正. 2 4 モデル制作 ・. 2 2 解決策を . しぼる. 2 3 選択と決定 . ,実験テスト 優先順位を決める. デザインにおける問題解決の プロセス (P・グリーン) このプロセス は, デザイン活動 を通した論理的な思考や, 造形的な解決を得るための一連の過程を示して いるが, これをものづくりの教育に適用する場合には, 技術的な能力の獲得や素材・道具に関する側面が強 187.
(9) . 佐々木. 宰. くなってくる. 技術習得は, 機械的な反復訓練による学習と受けとめられがちであるが 実際には作業工程 , から得られる必然性や論理生の学習をともなうものであり 状況に応じて技術を適用していくことができる , 能力の獲得過程は, 問題解決的な要素を多分に含んでいる . ( 3 ) ものづくりの学習における素材・道具・技術 ものづくりの学習としてデザイン・工作工芸学習を考えるとき 工程全体における問題解決のプロセスと , 同時に, 各工程における具体的な活動作業の学習が重要になってくる 具体的な活動作業とは 素材に直接 . , 的に働きかけて加工, 組立を行ったり 道具の使用法などの技術的な側面を多分に含んでいる ものづくり , . の学習において, 素材, 道具, 技術などの要素は イメージや機能に先立つ重要な要素であることも 珍しく , はな い.. こうのような, 素材, 道具 技術の介在は ものづくりの学習を特徴 づける重要な側面であるが 反面 , , , , 本来総合的な造形活動であるもの づくり (デザイン.工作工芸) の学習が 単なる技術習得の学習であるか , のような不理解を生じさせてしまうこともある 学習者の自発的で自由な表現を期待する造形教育の立場か . ら見ると, 技術やその習得は 学習者の論理や自発性とは関係なく注入主義的に与えられるものかのように , 映るのであろう. こう した背景 には 「技術」 という 言葉が 従来の造 形教育が標接 してきた 「自由」 や , , 「創造」 といったテーマと対立するものとしてイメージ化されてきたことがあげられよう ‐ しかし, 例えば, 木材工芸にお ける鋸や飽 馨などの使用技術は 単に素材の切削技術を意味するのでは , , なく, 素材の状態と求められる加工の状態における必然 つまり ものづくりという文脈上においてはじめ , , て意 味 をも つ も の である. こ の点 に関 して 長 谷川 は以 下のよう に述べ て いる , .. 「工作は技術を克服せずに表現に達し得ないけれども 技術は手段であっ て目的ではない 技術は 『過 , . 程としてのミッテル (Mi ) l ( 三枝博音 t t 』 ) 『 であり つくる という 』 e 表現過程に包摂されるものである. , 要するに技術そのものを行為や過程のなかから分離 抽出したり いわんや技術そのものの ドリルをねら , , うこととは目的を異にする. 技術論や技術 学の教授においては技術の教育 (角r ) を目的としていても, 工作では技術による教育 ( hr t ough) という 思想が大前提にたたねばならない. 技術体系としての典型で はなく, 個人のそれぞれの表現における素材と道 具を駆使 克服するための技術が主体とならなければな , ) ら な い. 8 」. 長谷川はこのよう に, 工作教育にお ける技術の学習の意味を 制作工程 表現過程全体においてとらえる , , 必要性を指摘 している. さらに, 個々の道 具が備えている技術的な内容を 「教える技術」 として便宜的に , 「製作技術」 と呼び, 工程全体との関わりとしてとらえられた技術を 「過程と しての技術」 と呼んで 技術 , の学習に関する二つの側面を示している. ここでいう 「製作技術」 は道具や素材に対する一定の規範とも言 うべきものであり, 「小学校の 『木で作る 学習』 において 例えば飽を道具と しておろす場合 個性的 創 , , , 造的な使用法をねらうといってやたらに試行錯誤的に使わせること程 愚かなことはない 鞄には厳しい工 , ‐ 学が含まれており, そこから 『造形技術』 を期待することは子 ども には困難である 要するに鞄のような科 ‐ 学性の高い道具は 『教える技術』 として理にかなっ ておろさねばならない 9 ) . 」 というように, 問題解決的 に習得させるよりも指導者が明確に伝えるものである こう した 「製作技術」 が ものを制作したり創造 し . , たりするという過程において 学習者のもの づくりの必然性からその技術の適用が求められるとき 「過程 , , としての技術」 という意味をもつ. そして その習得の過程は 問題解決的な学習となる , , . こう した技術の習得に関する学習は 主と して道具の使用方法に関する学習でもあるので ことに小学校 , , 低学年においては使用される道具は限定され その技術習得は場合によっては学習者の能力を超える場合が , ある. また, 工程全体を見通した制作や技術習得も 高いレベルの能力が要求される したがって 道具や , . , 188.
(10) . 総合的な学習としてのデザイ ン・工作工芸教育. 工程との関わりをもっ た技術習得を介在させた学習の設定は, 高学年向けとしなければならない. 低学年で は道具や技術との関わりが相対的に低くなるが, それだけに素材との直接的な関わりをもった学習内容を設 定することができる. 例えば, 多様な素材種に直接触れてその感触, 抵抗, 変容な どを手で確認することが 望ましい. 紙であ れば, 「ちぎる」 「まるめる」「やぶる」 などの簡単な行為 を通して, 体験的に素材の特質 を理解できるような活動を想定できる. 学年の進行にあわせて, 簡単な道具の使用 を設定し, 素材の具体的 な操作をしながら段階的に技術習得をすることで,素材に合わせたもの づくりの基本的態度 を養うことがで きよう.. 以上のように, 素材と道具, 技術体系 を重視したデザイン・工作工芸の学習は, 学習者の発達過程に即 し て, 具体的な素材との接触から順次道具や技術の習得を伴っ た学習へと緩やかに拡大 していく. このような 素材, 道具, 技術の側面を無視しては, 問題解決学習としてのデザイン・工作工芸の学習 は成立しない. 3. デザイン・工作工芸の教材化. ( 1 ) 機能からの教材化 「総合的な学習の時間」 の教材としてデザイン・工作工芸を適用する利点は, ものづくりの必然性を, 教 科の論理からではなく, 生活上の具体的な問題から導くことができる点である. 換言すれ ば, 必要とされる 機能を満たしていく造形活動と呼ぶことができる. 学習者のレベルでわかりやすく提示するならば, 「あれ よう. これは, 「つくりたいものをつくる」 という ばよいもの」 , 「なくてはならないもの」 などと表現でき 図画工作科におけるデザイン・工作の立場と対照をなす. もちろん, ものづくりにおける機能は, パパネックの言うように本来複合的なもの としてとらえるべきで あり, そこには実用性ばかりではなく審美性その他の機能が求められて当然ではあるが, 初学の段階では実 用的な機能を満たすということから始める方が理解しやすいと考えられる. 生活上で必要とされる機能は, 生活とものとの関係 を考えることから導かれるであろう‐ 身の回りの様々 なものが, どのように機能 しているかという観点も有効である. ものづくりのための要求を探すことと, す でにある 「もの」 が満たしている機能を考えることである. あるいは, 機能を満たすための工夫を発見して いくことでもある. このような観点から, 多様な学習のテーマを設定することができる. 例え ば, 「座る」「しまう (収納する)」な どのように, 生活に密着した 「もの」 の機能は, 学習者にとって わかりやすいテーマである‐ 「座る」 という機能をもっ とも単純に満たすためには どうすればよいか, また それを満たした 「もの」 は何かという ことから問題を考えることができる. 座るという用途に対して, もっ とも単純に働く構造や強度な どの条件 は, 箱, 板, ベ ンチ, 椅子など, 日常生活の様々な側面から発見され るであろう. また, 「しまう (収納する)」という用度に対しても, 箱や器, 棚, タンス, 本箱, 引き出しな ど, 単に機能 を満たす物品から製品まで, 様々なレベルでの 「もの」 を通して考えることができる‐ さらに, 単なる機能充足という段階を発展させ, より使いやすく, 丈夫で, 簡単な仕組みで, というよう な条件を加えて, 段階的に問題解決を図っ ていく学習の プロセスを設定することも考えられる. 解決すべき 問題 を複雑化させるにしたがって, 自ずと素材や道具, 技術な どの要素が介在してくる. 当初は 「座る」 「しまう」 などの機能を満たす単純な工作であっ たものが, 「多くの人が座れるにはどうすべきか」「誰でも 座れる大きさはどれくらいか」「重いものをしまうにはどのような形が必要か」「沢山のものをしまう大きさ はどれくらいか」 などの複雑な要求に応じる ために, 調べる, 予測する, 検討するな どの複合的なものづく り へ と 発展 していく の であ る‐. ものづくりにおいて, 機能を満たすとは, 問題解決の プロセスを経た上で作品を完成さ せる ことでもあ 189.
(11) . 佐々木. 宰. る. つく りあ げた 「も の」 によ っ て そ れ ぞれの段 階 での 問題解 決 が正 しか っ た か どう か が問 わ れる した , .. がっ て, 教材化にあたっ ては 問題の解決から完成 に至る道筋を教師が設定しているか どうかが重 要にな , る‐ 問題解決学習は, 学習の進行がかならずしも直線的になされるとは限らないが このことは場当たり的 , に問題に取り組むということを意味するものではない. 前述のように ものづく りには素材や道具 技術あ , , るいは工程から導かれる論理がある. それらすべてを複合的に 総合的に扱うことには限界があるため 学 , , 習者の状態に合わせて介在すると予測される要素に軽重をつ けて学習過程を設定していく必要がある . ( 2 ) 素材・行為からの教材化 次に, 素材やそれを扱う造形的な行為をもとに教材化を考える. これには二つの側面が考えられる 一つ ‐ は, 後の発展的な デザイン・工作工芸の学習のためにできるだけ多様な素材体験を しておくという 予備的な 教育としての側面である. その体験的理解は 手の動作を伴っ た触覚知とでもいうべき理解の仕方が望まし , い‐ 紙, 木材, 粘土, 石などの素材との直接 的な接触によっ て 素材の感触 (つるつる-ざらざらなど) や , 抵抗の度合い (堅い-柔らかいなど) などを理解していく方法である このような素材体験としての学習内 . 容は, 図画工作科において 「造形遊び」 の内容としても設定されている . もう一つの側面は, 素材体験を通して 素材の可能性を導き出すことである 多様な素材に手を通して働 , . きかけるといっ ても, それ自体が目的的な行為であることを学習者が理解しな ければ学習として成立しな い. 素材の可能性の探求は, 素材体験を目的化させる観点として機能する とくに 素材の変形や加工など . , を通して, 素材の性質が変容していく過程を体験的に認識させたり あるいは素材そのものの生成を体験さ , せたりすることなどは有効な方法である. 例えば, 紙に対して 「折る」「破る」「丸める」 という 加工を施したり 「濡らす」「重ねる」「接着する」 , など補助的な材料を加えて変化させるなどの活動が想定できる 平面的な状態では得られなかった強度や効 . 果が生じてくる過程を体験させることで, 素材の新しい可能性や応用への発想が期待できる また 金属な . , どは 「叩く」 ことによってその形態が大きく変わる素材である さらに 「焼きなまし」 を施すこと によっ . , て失っ た可塑性を回復する. それぞれの素材の特性を具体的な操作を通じて理解させることが重要になる . ま た, 昨 今 で は 従 来 に は な か っ た 新 素 材 も 入 手 す る こ と が 容 易 に な っ て き て い る 建 築 用 の ウ レタ ン ‐ フ ォ ーム, 発泡ス チロー ルな どは加 工 に 際 して の抵 抗 も少 なく も の づ く り に応用 できる 木 質材 料 に関 し . ,. ても, 近年普及している OSB 合板や MDF合板などは扱いやす い材料である このような新しい素材も . , 使い方によっては効果的なものづくりのための素材となる. 既にある素材の適用 だけではなく, 素材そのものの生成 にさかのぼっ て学習することも考えられる 例え . ば, 粘土の採掘・精製という過程や 紙すきなど 素材がどのような原料によって作られるかを認識すると , , も大切である‐ このような学習活動は, 素材の認識を深めつつ具体的なもの づくりへと発展させていくことが前提とな る. ただし, 素材の変容の過程は, 学習者にとっ て興味深く それ自体が新たな発見を多く含むも のであ , る. 研磨剤を用いて金属板を磨くと鏡面上の質感が得られるが そう した行為自体が学習者にとっては興味 , 深いものである. あるいは石を叩き割っ て鋭利な断面を得るなどの行為も同様である 素材を変容させて新 . たな特性を発見していく活動を取捨選択してものづくりのステッ プへと展開させていくため には ものづく , りにおける機能や技術などの要素を関連づけて教材化を図る必要がある ‐ ( 3 ) 技術や計画性からの教材化 デザイン・工作工芸において, 技術もまた教材化のための重要な観点となる‐ また 技術には道具の使用 , 190.
(12) . 総合的な学習としてのデザイン・工作工芸教育. 方法と直結した製作技術と, 工程全体を見通して必要な技術を適用していく総合知 としての技術がある. 最 終的には後者の技術 が, ものづくりを通して獲得さ れることが期待される が, 製作技術を焦点化して教材化 を は かる こ とも 可 能 である.. 例 えば, 「はさみで切る」「鋸で切る」「ドリルで穴 をあげる」「金属を打ち出す」 な どの技法 を焦点化し て,「切ること」 「穴をあげること」「打ち出すこと」だけでできるものづくりの方法を考えることができよう. 工程を見通した技術に関しては, まさに総合的なものづくりの視点, デザインプロセスの視点が必要にな る. 多様なもの づくりの要素もここに集約される. デザイ ン・工作工芸の特徴 は, 制作の工程が分節 化で き, それぞれの工程における達成目標や目的が明瞭に提示されることにある‐ したがって各工程と工程全体 を構造的にとらえ, 当該の工程における活動 が工程全体にもたらす因果関係 を論理的に考えることが求めら れる. その上で適宜修正を施したり, 適切な判断を下しながら問題解決を図っていくのである. つまり, も の づくりは計画的な造形活動であるが, 計画的である と同時にそれは柔軟に変更しうるものである. 計画の変更や修正は, 時間的な余裕が保証されなければ不可能である. 図画工作科や美術科においても, デザイン‐工作工芸は従来から計画的な活動として取り上げられてきている. しかし, 実際には学習者に対 して計画を変更してやり直す時間的な保障を与えていない‐ もちろんこれらの教科に配当さ れた授業時数の 制限が背景としてあるものの, 計画的に実行できたかどうかという部分が評価の観点にされ, ものづくりの 計画性がもっている柔軟性や可逆性が看過されることが多い‐ あるいは, 工程全体に含まれる論理性を度外視して, 場当たり的に行われた造形活動の結果を, 学習者の 個的な表現, 個性的な表現としてみなすこともある. ものづくりにおける計画は, 一定の目的にかなった作 品を完成させること, つまり結果を出すという前提のもとで立てられる. 問題を解決するという目的がある か ら, そこ に至 る 過程 が意 味 をも つ の である.. 総合的な学習の教材化の観点として, デザインや工作工芸における計画性を取り上げることは, 問題解決 学習の学習課程と, ものづくりの論理性を対応させることでもある. 問題解決学習におけるものづくりは, 体験的な側面 ばかりが強調されがちであるが, 体験を通して学習する内容はものづくりの論理性である. し たがって, 取り上げるテーマも, 段階的な制作を可能にするもの, あるいは工程の変更を許容するもの, 完 成に至る可能性をもつものな どを選ぶべきであろう. 計画の変更に関しては, 指導者が適宜指導を与える必 要がある. また, 計画の変更を保障できる時間的な余裕も必要である. 4. 総合的な学習と してのデザイン, 工作工芸教材の試案. ( 1 } 教材案の対象 総合的な学習 としてのデザイン, 工作工芸の教材試案を想定するにあたって, 学習者の造形的な能力や造 形教育における既習事項な どを考慮して, 素材体験の側面 を強く与えた短期的な教材案と, 技術的・計画的 な側面を強く与えた中・長期的な教材案の2種類を設定した‐ 対象として想定した学年 は, 小学校中学年 生にも適用できるものと した. (3.4学年) , 小学校高学年 (5・6学年) を主として, 発展的に中学 素材体験の側面をもつ短期的な教材案は, 小学校中学年の年齢層 を対象としている. 素材の特質を体験的 に理解しながら, 素材を具体的なもの づくりへと適用させていくことを主眼とした. 技術的・計画的な側面 をもつ中.長期的な教材案は, 小学校高学年から中学生を対象とした.. ( 2 ) 短期的教材試案 【素材体験のための教材試案11 題材名:新聞紙の長さ 191.
(13) . . 佐々木. 目. 宰. 的:新聞紙を 「裂く」「握る」「結ぶ」 ことによる素材の. 変容を体験的に理解させる. 活 動:新聞紙 (見開き) を縦に裂き 16の帯をつくる. そ , れ ぞれの帯 を軽く 握 っ て から結 んでぃく と一 人あ たり概 ね6. ~7メートルの帯になる・ 次に学習者全員分の帯をつなム デる と非常に長大な新聞紙の帯が出来上がる‐ 形の変化を長さの. /. . ,壕 , ;ドラ 声乾せ. ル. 変 化 と し て 体 験 さ せ る.. &』 納 .一 戸 ミ ニ ご ・′ とに *そぎ ′ 「 / ′ず峯ド ニ . , 〆 に 縛 図1. 題材:新聞紙の長さ. 【素材体験のための教材試案21 題材名:新聞紙をかためる 目. 的:新聞紙を 「固める」 ことによる素材の変容を体験的. に理解 さ せる. 動 : 新 聞 を水 で濡 ら し 丸 め た り棒 状 に変 形 させる そ , . のま ま 乾燥 さ せる と, 形状 を 維持 したまま 固まる の で 堅 い , 球や 棒 をつく る こ と が できる. ま た 濡 ら した新 聞紙 を ボウ ,. ′. ‐. ブ. ー~ ノ . - / 糟 - ー - ′ \ い ′ - 、--ー 、ウ - ,三. 活. 、. ” ー. 磁. ‐ ~ ◆ . ・. . ”. ・ ▼‐ ,.・ r/. .. 繍. ; ,鷺 」 . , , 1 ′. . .. ・- ・, , ‘. 、 ,~ ~,. も ′‘二. . ‐、. . . ” “ ‘ }霧. 図3. 【素材 体験 の ため の 教材 試 案31 材 名 :新聞紙の空間構成 :新聞紙の 空間構成 題材名. 目. 的 : 素材 の 空 間的 な変化 を 体 験させる. ユ ニ ッ ト構 造 を. 理解させる. 活 動:新聞紙で作っ た棒を使って, 正四面体を作り これ , をユニッ トとして接合し, 大きな多面体をつくる. 平面素材. 題材:新聞紙をかためる. ------ - 1 . メ ー. . 織;均キ 諭’. ー-- ÷ ‘- . . . L‐. ”岬 ず; 開 き トメ. ー ‐・ . ′ 〆 . . . . ′. 、 /、 . ‐ - . . を丸めることによっ て線状 (棒状) の形に変化させ さらに , 多面体をつくることによって立体に変化させる. 素材の形と 空 間 に占める 量 的 な変化 を 体 験的 に理 解 さ せる .. 9 2 1. 図4. 題 材 : 新 聞紙 の空 間構成.
(14) . . 総合的な学習としてのデザイン・工作工芸教育. 【素材体験のための教材試案41. . ‐ ‐ - - -. …- -. 題材名:紙の積層による工作 目. ルー i ,獅 〆キー ぎ す. 的: ボール紙の紙片を積層接着することによる素材の変. ・ ◆. ー 、 ‐. 容を体験的に理解させる. 活 動:ボール紙の紙片を, 木工用接着剤 (酢酸 ビニルエマ こと に 重 ね る こと ル ジ ョ ン) で積層接着する 敷 き 詰 め る よ う に重ねる で 積 層 接 着 す る. 敷き詰めるよう ルジ. . 、. . ”- * 脚 、 、. ≧漣滋謎磁器 懲罰 .三一まま器喜ぶ露’ . 図5. る. そ れを使 っ て 工作 をする.. 題材名:牛乳パックの家. . - - 、ー -ー. r .◆ ・ ‐ 三 ぎ鐸 認 嶋 一喜 キ鱈器 再三 窯 一 一. ボール紙を鋸できるなどして強度, 材質感の変化を確認す. 【素材体験から目的製作のための教材試案】. . . 」y ね 」 こ か さ ね・ 厚 \ 憤 層 し に ’ 形 ヤ 人 き ご て 日 出を. ( 3 ) 中・長期的教材試案. --‐ ‐ --‐ ‐ ” --- --‐ ‐ ” ‐ ‐ 一--‐ ‐ - - - - --rr÷ - ÷÷「. 題材 :紙 の 積層. . 目的榊 矧い解荊剛謁轍 輔 導 謎繕え 成 を 体験 させる.. る 強度の関 係を 鰍 理 解させ 構造と .. ユ ニ ッ トの 組 み 合 わ せの バ リ エー シ ョ ンか ら機 能 を. 満たす構造を発見させる 活. . ‐繋 -参 議 蓋嘉 雄 毒 憂. (筒) を つ く る.. 題材 : 牛乳 パ ッ ク の家. 図6. 動 :① 牛 乳 パ ッ ク の 上 部 と 底 を 切 り 取 っ て, 三 角 柱. ‐ ー ー◆ ー爾ド E. ′ 唯℃* コ ≧. . . ・強度の確認 (四角柱形と比較して) .. が統 一規 材 ( 牛 乳 パ ッ ク) 格 十 こ と の利 点 十” ′ r 平 … である r- 、十十. ②三角柱状の牛乳パ ック3個を接合 して1つのユ ニ ッ ト を つ く る・. .組み合わせによる形状, 強度の変化 ③ユニッ トを組み合わせる. }.汀. ー′. . 望 安達 も凄 , 』 虐げ審議詞鮪鞠 参議. 詐納一縄謎 総 劃1 擬 郷蝋艦瀞i .が. ー !髭罰総 轄. -. 鮎 諺葛三瀦 --. .組み合わせのバリエーシ ン, 形状.強度の変化 ④ユ ニ ッ トの接 合 で床, 壁, 屋 根 をつく り, 空 間 を. ;一 一〆ぢg禦ぎ. - . も 誓2 - 類茅ネ ぁ 1鰍 唖 メ , レ- ,ヂ三納ご -聾 一 ‐ふとi ノ ト 藷 ノ 醸 .一 瞬コ ‐ すぎir - . i , -ー. i ・. 図7. 題 材 : 牛 乳 パ ック の 家. 構成する. ・大きな空間構成. 【機能を踏まえた問題解決のための教材試案11 題材名:つまずかない学校--校内のバリアフリー 目. 的:身近な環境におけるバリアの発見とものの形, デザインの関係を理解させる. 解決すべき問題を意識して自分たちにできるものづくりを学ぶ.. 環境や安全を条件としたデザイン・工芸を学ぶ. 活 動:①身近な生活環境にある バリアの発見と検証 ・校内の歩行に障害となる要素 ・段差などを車椅子で確かめる 193.
(15) . 佐々木. 宰. ②車椅子を使う人たちへのリサーチ ・車椅子を使う人たちの立場を調べる ・直接的な調査と, 資料からの情報収集 ③ デザイ ン・設 計 に携 わる ひとたち へ のリ サー チ . 建 設 ・建 築 にお ける バリ ア フリ ー. ・設計, 施工上の工夫や配慮 ④自分たちでできるバリ アフリ ーの提案 ・可能性の模索 ⑤ス ロー プの デザイ ン. 設計. .責任のある (安全性を含む) デザイン, デザインの社会性 ・素材・技術との関連 ⑥試作品をつくり, 検証する. ⑦本制作 ⑧完成品の設置と使用感の確認, 検証 ・ デザイ ンの評 価. 【機能を踏まえた問題解決のための教材試案21 題材名 :ス ク ー ル. フ ァ ニ チ ャ ー の制作 - -コ ン ピ ュ ータ 収 納棚の事例. ー. ー螺T ■. ア --- 』 . 墓 瞳 一 室ミ ー. - 1 ,」 r. ゴ. ・ー. 目的繋駕 霊 禦ぎ ふ ‘ 〆ぶ ]回 嬰コ 謡■ 制 作 に お け る 計 画 性 を 体 験 的 に 理 解 す る.. 一定の素材, 技術, 道具の条件下でのものづくりを 理 解 す る.. 活. ÷暫. 1 t ,. ’. d亡- g勝 二 . ~. r 、. 動 : ① 校 内 で使 える フ ァ ニチ ャ ー を考 え, つく .る もの を 設定する. ・生 活環境 とも の と の関係 の 意 識 .コ ン ピュ ータ 収納棚 を想 定 する ② デザイ ンの ため の 条件 を調 べ, 設 定 して いく ・ 機 能 を満 たす デザイ ンの 条件 ・必 要 となる 大 きさ, 強 度 の 設 定 ・ 収納 さ れる もの の 採 寸等 ③ 既成 の棚 につ い て調 べる ・ 既成 の フ ァ ニチ ャ ー か ら得 ら れる 情 報 ・ 家 具 工場, 制作 の 様 子 な どのリ サ ー チ ④制 作 の ため の条件 を 調 べ, 設 定 して いく ・使用 する 素材 の選 定. ・使用可能な道具, 工具, 必要となる技術等 ⑤ デザイ ンと計 画 立案 ・ アイ デアス ケ ッ チ, 模 型 ・工 程 表 194. --. 崎~-~. 図8. 題材 :ス ク ール・ ファニ チャーの制作.
(16) . 総合的な学習としてのデザイン・工作工芸教育. ⑥設計図・部品図をつくる ⑧木取りとすみつけ ・素材の合理的な利用 ⑨加工, 組み立て, 塗装 ・加工技術の習得 ・組み立ての手順. ⑩完成と使用 ・設置と使用, デザインの評価 5 まとめ デザイン・工作工芸 をものづくりとして広くとらえ, 総合的な学習の教材 としての可能性 を考察してき た. 前述のように, 学校教育におけるものづくりに関する教育は, 小学校の図画工作科, 中学校の美術科, 技術科において扱われている‐ 図画工作科や美術科は造形教育, 芸術教育としての側面をもち, 技術科は生 産に結びつく技術教育, 労作教育の側面をもつが, ここで取り上げたもの づくりにはこれらの中間的な性格 を与えた‐ また, 日常的な環境における生活と 「もの」 との関係をつくることや使う ことを通して学ぶことを主たる ねらいとし, 学習者の状態に即して素材体験的な傾向を強くもつものから道具や技術の要素を含む計画的・ 総合的なものへと段階的に移行する教材を想定した‐ ものづくりの目的指向性を, 生活における 「もの」 の 機能充足という側面に向けたのは, 現実感のある問題解決学習の展開を期待したからである. また, 活動の 結果としての作品を現実の生活空間の中で使用することによって, 活動の過程を学習者自身が評価すること ができる‐ そ れは, もの づ く り を通 した 現 実 世界 へ の ア プロ ー チ と いう こ とも でき よう.. 現実の問題を捉え, 解決していく過程は, 場当たり的な試行ではなく, もの づくりに要求されている内容 のリサーチや, ものづくりの工程から導かれた論理性の認識を伴う. したがって, 単につくるという活動 だ けではなく, つくろう としているものの条件を調べたり, 調 べた内容をもとに推論したり, 検証したりとい う活動が不可欠になってくる. こう した意味において, ものづくりの総合性があらためて認識される. このように考える と, 「もの」 と生活 に焦点 をあてた学習 は, 造形的な観点からの教材化のほかに, 建築 や工学的な観点, 社会学や歴史的な観点, 民俗学的な観点な ど, 多様な展開の可能性をもっている. こうし た観点からの教材化と, 実際にものを作り上げていく活動からの教材化を関連させることで, より多様な教 材を提示することが可能となり, 実感を伴った深い学習が期待できる.. 注 9 9 9 3 1 1)「総合的な学習」 実践研究会, 『総合的な学習の実践事例と解説』 . ‐2 , 第一法規出版,1 ,p 『 富山大学教育学部紀要 第 号 2 9 」 ( A文化系 ) 』 9 8 1 1 2) 長谷川総一郎, 「工作学習の表現過程 (D) .8 . , , ,1 ,p 4年 3) 小学校教則大綱, 明治2 4) 造形教育センター は, 昭和30年 に高橋 正 人, 武井勝雄, 勝見勝 らによ っ て創 設さ れた民 間教育団体 である‐ 5) V・ パパネ ック, 阿部公正 (訳), 『生きの びる ため の デザイ ン』 .17 . , 晶文社, 1974 ,p. 9 8 6 5 1 6) 福田隆翼, 「デザイン教育の回想」 .1 . , 『現代美術教育論』 , 建吊社,1 ,p , 宮脇理 (編) 7) P. グリーン, 藤 沢他 (訳) . , ダヴィ ッ ド社, 1970 , 『デザイ ン教育』. A文化系) 6 」 』 8) 長谷川総一郎, 「工芸・工作教育における手仕事の意義について (ロ) , 『富山大学教育学部紀要 ( , 第2 195.
(17) . 佐々木. 宰. 号, 1978 .31 ‐ ,p 9) 同上書, p 2 3 . ‐. 参考文献 福田隆員, 「問題解決学習としてのデザイン教育の考察」 0 3一1 2 9 8 6 1 , 『美術教育学』 . .1 , 第8号, 美術科教育学会,1 ,pp 建築・都市ワーク ショッ プ, 石黒知子 (編) , 『建築教室--生きの びる 子供たちの ため に』, INAX 出版, 1997 . V.パパネック, 阿部公正 (訳), 『人間のための デザイ ン』 晶文社 1985 , ,. 鶴見俊輔, 『限界芸術論』 9 67 . , 勤草書房, 1. 付記 本稿は, 平成1 2年度文部省科学研究費補助金 (奨励研究A)「総合的な学習の教材化のためのデザイン・工芸教育に関す 1~1 る研究」 (課題番号117801 37 ) の成果の一部 である.. なお, 本稿の作成及び上記研究の遂行にあたり, 釧路町立遠矢小学校教諭篠木真紀氏の多大な協力を得た‐ ここに感謝いた します.. 196.
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